JPH07268491A - ストリップ連続焼鈍炉の出入口シール装置 - Google Patents
ストリップ連続焼鈍炉の出入口シール装置Info
- Publication number
- JPH07268491A JPH07268491A JP8761694A JP8761694A JPH07268491A JP H07268491 A JPH07268491 A JP H07268491A JP 8761694 A JP8761694 A JP 8761694A JP 8761694 A JP8761694 A JP 8761694A JP H07268491 A JPH07268491 A JP H07268491A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- strip
- furnace
- inlet
- outlet
- liq
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- Pending
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- Heat Treatments In General, Especially Conveying And Cooling (AREA)
- Heat Treatment Of Strip Materials And Filament Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ストリップ連続焼鈍炉における金属ストリッ
プの出入口部から炉内ガスが漏出するのを防ぐシール装
置に関し、ストリップにスリ疵を及ぼすことなくシール
効果を高める。 【構成】 低融点の液体金属4が貯溜された貯液槽5の
中にターンロール6を設け、ストリップ2を該貯液槽5
中に導びき該ターンロール6の下を旋回させて炉内に装
入または炉外に抽出すると共に、炉体1の入口部または
出口部を被うフード10の先端垂下板部10bを該貯液
槽5の前記ターンロール6上に浸漬させる。
プの出入口部から炉内ガスが漏出するのを防ぐシール装
置に関し、ストリップにスリ疵を及ぼすことなくシール
効果を高める。 【構成】 低融点の液体金属4が貯溜された貯液槽5の
中にターンロール6を設け、ストリップ2を該貯液槽5
中に導びき該ターンロール6の下を旋回させて炉内に装
入または炉外に抽出すると共に、炉体1の入口部または
出口部を被うフード10の先端垂下板部10bを該貯液
槽5の前記ターンロール6上に浸漬させる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はストリップ連続焼鈍炉に
おける金属ストリップの出入口部から炉内ガスが漏出す
るのを防ぐシール装置に関するものである。
おける金属ストリップの出入口部から炉内ガスが漏出す
るのを防ぐシール装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ストリップ連続焼鈍炉における炉内ガス
の漏洩および外気の侵入を防止するためにその出入口部
に設けられるシール装置には、ロールシール方式,フエ
ルトシール方式,ガスカーテン方式等が従来から知られ
ている。
の漏洩および外気の侵入を防止するためにその出入口部
に設けられるシール装置には、ロールシール方式,フエ
ルトシール方式,ガスカーテン方式等が従来から知られ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記ロールシール方式
は、周知のように金属ストリップを挟むように一対のロ
ールが回転自在に設けられたものであり、フエルトシー
ル方式は、ストリップの両面にフエルトを弾性的に圧接
させてなるものであるが、これらはストリップに接触し
てシールするものであるので、ストリップ表面にスリ疵
を生じさせるおそれがあるほか、接触抵抗に打ち勝って
ストリップを引張らねばならないので、ストリップを移
動させるのに大きなテンションを掛けねばならないとい
う問題がある。
は、周知のように金属ストリップを挟むように一対のロ
ールが回転自在に設けられたものであり、フエルトシー
ル方式は、ストリップの両面にフエルトを弾性的に圧接
させてなるものであるが、これらはストリップに接触し
てシールするものであるので、ストリップ表面にスリ疵
を生じさせるおそれがあるほか、接触抵抗に打ち勝って
ストリップを引張らねばならないので、ストリップを移
動させるのに大きなテンションを掛けねばならないとい
う問題がある。
【0004】また、ガスカーテン方式は、ストリップの
両面に相対するように夫々ノズルを設けて該ノズルから
雰囲気ガス等を噴出させる構成のものであるが、外気を
巻込むことが避けられないりで完全なシール性が保てな
いと共に、窒素ガス等の高価な雰囲気ガスを多量に消費
するので、ランニングコストが非常に高くなるという問
題がある。
両面に相対するように夫々ノズルを設けて該ノズルから
雰囲気ガス等を噴出させる構成のものであるが、外気を
巻込むことが避けられないりで完全なシール性が保てな
いと共に、窒素ガス等の高価な雰囲気ガスを多量に消費
するので、ランニングコストが非常に高くなるという問
題がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
しようとするもので、低融点の液体金属が貯溜された貯
液槽の中にターンロールを設け、ストリップを該貯液槽
中に導き該ターンロールの下を旋回させて炉内に装入ま
たは炉外に抽出すると共に、炉体の入口部または出口部
を被うフードの先端垂下板部を該貯液槽の前記ターンロ
ール上に浸漬させてなることを特徴とする。
しようとするもので、低融点の液体金属が貯溜された貯
液槽の中にターンロールを設け、ストリップを該貯液槽
中に導き該ターンロールの下を旋回させて炉内に装入ま
たは炉外に抽出すると共に、炉体の入口部または出口部
を被うフードの先端垂下板部を該貯液槽の前記ターンロ
ール上に浸漬させてなることを特徴とする。
【0006】また本発明は上記ストリップ連続焼鈍炉の
出入口シール装置において、液体金属がビスマスと鉛を
主成分とする合金であることを特徴とする。
出入口シール装置において、液体金属がビスマスと鉛を
主成分とする合金であることを特徴とする。
【0007】
【作用】液体金属中にストリップを通して該ストリップ
を炉内に装入または炉外に抽出することにより高いシー
ル性が得られると共に、液体金属はストリップに付着し
難いので、水や油によるシールに比べて取扱いが容易に
なる。
を炉内に装入または炉外に抽出することにより高いシー
ル性が得られると共に、液体金属はストリップに付着し
難いので、水や油によるシールに比べて取扱いが容易に
なる。
【0008】
【実施例】次に図面と共に本発明の一実施例を説明す
る。図1にこの連続焼鈍炉の出入口シール装置を縦断面
にて示し、図2はそのA−A線断面を示す。図中1は炉
体、2は該炉体1の端壁に開設された出入口、3は該出
入口2を通過する金属ストリップである。
る。図1にこの連続焼鈍炉の出入口シール装置を縦断面
にて示し、図2はそのA−A線断面を示す。図中1は炉
体、2は該炉体1の端壁に開設された出入口、3は該出
入口2を通過する金属ストリップである。
【0009】出入口2の外側には低融点の液体金属4が
貯溜された貯液槽5を設け、該貯液槽5の中にターンロ
ール6を回転自在に設ける。なお7は液体金属4を溶融
状態に保つためのヒータである。貯液槽5の両端壁上に
はガイドロール8,9が夫々回転自在に設けられ、スト
リップ3は炉体1内に装入されるに際して該ガイドロー
ル8の上を旋回し貯液槽5中に導かれターンロール6の
下を旋回して上向に転向しさらにガイドロール9の上を
旋回して出入口2に至る。
貯溜された貯液槽5を設け、該貯液槽5の中にターンロ
ール6を回転自在に設ける。なお7は液体金属4を溶融
状態に保つためのヒータである。貯液槽5の両端壁上に
はガイドロール8,9が夫々回転自在に設けられ、スト
リップ3は炉体1内に装入されるに際して該ガイドロー
ル8の上を旋回し貯液槽5中に導かれターンロール6の
下を旋回して上向に転向しさらにガイドロール9の上を
旋回して出入口2に至る。
【0010】10は炉体1の出入口2を被うフードで、
該フード10の両側板部10a,10aは図2に示すよ
うに前記貯液槽5の両側壁上に連接され気密にシールす
ると共に、該フード10の先端垂下板部10bを貯液槽
5の前記ターンロール6上に浸漬させ液体金属4により
該フード10内外のガス流通を遮断させる。
該フード10の両側板部10a,10aは図2に示すよ
うに前記貯液槽5の両側壁上に連接され気密にシールす
ると共に、該フード10の先端垂下板部10bを貯液槽
5の前記ターンロール6上に浸漬させ液体金属4により
該フード10内外のガス流通を遮断させる。
【0011】貯液槽5に貯溜する液体金属4としては、
例えばビスマスと鉛を主成分とする合金を使用し、ビス
マス50%,鉛30%,スズ10%,カドミニウム10
%からなる合金の場合、その溶融温度は約70℃とな
り、配合によってはさらに低融点のものを得ることも可
能であるので、わずかな加熱で金属を液体状態に保つこ
とができる。なお、本発明にて使用する液体金属として
は、このような合金のほか、常温で液体である水銀を使
用することもできる。
例えばビスマスと鉛を主成分とする合金を使用し、ビス
マス50%,鉛30%,スズ10%,カドミニウム10
%からなる合金の場合、その溶融温度は約70℃とな
り、配合によってはさらに低融点のものを得ることも可
能であるので、わずかな加熱で金属を液体状態に保つこ
とができる。なお、本発明にて使用する液体金属として
は、このような合金のほか、常温で液体である水銀を使
用することもできる。
【0012】またこのような液体金属を使用した場合
は、水または油のような液体と異なりストリップ3を浸
漬させても、いわゆる馴染(ぬれ性)がなく、弾かれて
しまうので、ストリップ3の上下面に接触した液体金属
は貯液槽5中に落下し、ストリップ3に付着しない。こ
のためストリップ3に付着して液体金属が炉内に持ち込
まれたりするおそれはない。
は、水または油のような液体と異なりストリップ3を浸
漬させても、いわゆる馴染(ぬれ性)がなく、弾かれて
しまうので、ストリップ3の上下面に接触した液体金属
は貯液槽5中に落下し、ストリップ3に付着しない。こ
のためストリップ3に付着して液体金属が炉内に持ち込
まれたりするおそれはない。
【0013】また、ストリップ3はターンロール6等の
ロールと接触するものの、該ロールとの接触によりシー
ル性を保つものではないので、接触圧力を掛る必要はな
く、このため大きなテンションを掛けてストリップ3を
引張らないでもよく摩擦によりスリ疵が生じるおそれは
ない。
ロールと接触するものの、該ロールとの接触によりシー
ル性を保つものではないので、接触圧力を掛る必要はな
く、このため大きなテンションを掛けてストリップ3を
引張らないでもよく摩擦によりスリ疵が生じるおそれは
ない。
【0014】また従来のガスカーテン方式のようにシー
ルガスに炉内ガスや外気が巻込むことがないので、高い
シール性を有すると共に、炉内ガス圧力と外気圧との差
が大きくても液体金属4中に浸漬した先端垂下板部10
bの深さによって決まる水頭圧により完全なシール性能
を維持できる利点がある。
ルガスに炉内ガスや外気が巻込むことがないので、高い
シール性を有すると共に、炉内ガス圧力と外気圧との差
が大きくても液体金属4中に浸漬した先端垂下板部10
bの深さによって決まる水頭圧により完全なシール性能
を維持できる利点がある。
【0015】なおこの実施例は横型炉について説明した
が本発明は竪形炉の出入口シール装置についても適用で
きること勿論である。
が本発明は竪形炉の出入口シール装置についても適用で
きること勿論である。
【0016】
【発明の効果】このように本発明のストリップ連続焼鈍
炉の出入口シール装置は、低融点の液体金属中にストリ
ップを通すことによつて該液体金属による高いシール性
が得られ、外気や炉内ガスを巻込むことも、スリ疵を発
生させるおそれもないなど種々の有益な効果がある。
炉の出入口シール装置は、低融点の液体金属中にストリ
ップを通すことによつて該液体金属による高いシール性
が得られ、外気や炉内ガスを巻込むことも、スリ疵を発
生させるおそれもないなど種々の有益な効果がある。
【図1】本発明に係わるストリップ連続焼鈍炉の出入口
シール装置の一実施例を示した縦断面図。
シール装置の一実施例を示した縦断面図。
【図2】図1のA−A線断面図。
1 炉体 2 出入口 3 金属ストリップ 4 液体金属 5 貯液槽 6 ターンロール 8,9 ガイドロール 10 フード 10a 側板部 10b 先端垂下板部
Claims (2)
- 【請求項1】 低融点の液体金属が貯溜された貯液槽の
中にターンロールを設け、ストリップを該貯液槽中に導
びき該ターンロールの下を旋回させて炉内に装入または
炉外に抽出すると共に、炉体の入口部または出口部を被
うフードの先端垂下板部を該貯液槽の前記ターンロール
上に浸漬させてなることを特徴とするストリップ連続焼
鈍炉の出入口シール装置。 - 【請求項2】 液体金属がビスマスと鉛を主成分とする
合金である請求項1に記載のストリップ連続焼鈍炉の出
入口シール装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8761694A JPH07268491A (ja) | 1994-03-31 | 1994-03-31 | ストリップ連続焼鈍炉の出入口シール装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8761694A JPH07268491A (ja) | 1994-03-31 | 1994-03-31 | ストリップ連続焼鈍炉の出入口シール装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07268491A true JPH07268491A (ja) | 1995-10-17 |
Family
ID=13919912
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8761694A Pending JPH07268491A (ja) | 1994-03-31 | 1994-03-31 | ストリップ連続焼鈍炉の出入口シール装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07268491A (ja) |
-
1994
- 1994-03-31 JP JP8761694A patent/JPH07268491A/ja active Pending
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