JPH07228927A - 金属ストリップ連続焼鈍炉の出入口シール装置 - Google Patents
金属ストリップ連続焼鈍炉の出入口シール装置Info
- Publication number
- JPH07228927A JPH07228927A JP4483294A JP4483294A JPH07228927A JP H07228927 A JPH07228927 A JP H07228927A JP 4483294 A JP4483294 A JP 4483294A JP 4483294 A JP4483294 A JP 4483294A JP H07228927 A JPH07228927 A JP H07228927A
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- JP
- Japan
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- liquid metal
- strip
- metal
- liquid
- metal strip
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- Pending
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- Heat Treatments In General, Especially Conveying And Cooling (AREA)
- Heat Treatment Of Strip Materials And Filament Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 金属ストリップ連続焼鈍炉における金属スト
リップの出入口部から炉内ガスが漏出するのを防ぐシー
ル装置に関し、金属ストリップにスリ疵を及ぼすことな
くシール効果を高める。 【構成】 スリット状のノズル５ａ，５ｂ，６ａ，６ｂ
を金属ストリップ３の両面と相対するように設けると共
に、低融点の液体金属７をポンプ１０で循環させて該ノ
ズルより吐出させることにより液体金属の層流からなる
シールカーテンを形成する。
リップの出入口部から炉内ガスが漏出するのを防ぐシー
ル装置に関し、金属ストリップにスリ疵を及ぼすことな
くシール効果を高める。 【構成】 スリット状のノズル５ａ，５ｂ，６ａ，６ｂ
を金属ストリップ３の両面と相対するように設けると共
に、低融点の液体金属７をポンプ１０で循環させて該ノ
ズルより吐出させることにより液体金属の層流からなる
シールカーテンを形成する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は金属ストリップ連続焼鈍
炉における金属ストリップの出入口部から炉内ガスが漏
出するのを防ぐシール装置に関するものである。
炉における金属ストリップの出入口部から炉内ガスが漏
出するのを防ぐシール装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】金属ストリップ連続焼鈍炉における炉内
ガスの漏洩および外気の侵入を防止するためにその出入
口部に設けられるシール装置には、ロールシール方式，
フエルトシール方式，ガスカーテン方式等が従来から知
られている。
ガスの漏洩および外気の侵入を防止するためにその出入
口部に設けられるシール装置には、ロールシール方式，
フエルトシール方式，ガスカーテン方式等が従来から知
られている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上記ロールシール方式
は、周知のように金属ストリップを挟むように一対のロ
ールが回転自在に設けられたものであり、フエルトシー
ル方式は、金属ストリップの両面にフエルトを弾性的に
圧接させてなるものであるが、これらは金属ストリップ
に接触してシールするものであるので、金属ストリップ
表面にスリ疵を生じさせるおそれがあるほか、接触抵抗
に打ち勝って金属ストリップを引張らねばならないので
金属ストリップを移動させるのに大きなテンションを掛
けねばならないという問題がある。
は、周知のように金属ストリップを挟むように一対のロ
ールが回転自在に設けられたものであり、フエルトシー
ル方式は、金属ストリップの両面にフエルトを弾性的に
圧接させてなるものであるが、これらは金属ストリップ
に接触してシールするものであるので、金属ストリップ
表面にスリ疵を生じさせるおそれがあるほか、接触抵抗
に打ち勝って金属ストリップを引張らねばならないので
金属ストリップを移動させるのに大きなテンションを掛
けねばならないという問題がある。
【０００４】また、ガスカーテン方式は金属ストリップ
の両面に相対するように夫々ノズルを設けて該ノズルか
ら雰囲気ガス等を噴出させる構成のものであるが、外気
を巻込むことが避けられないりで完全なシール性が保て
ないと共に、窒素ガス等の高価な雰囲気ガスを多量に消
費するので、ランニングコストが非常に高くなるという
問題がある。
の両面に相対するように夫々ノズルを設けて該ノズルか
ら雰囲気ガス等を噴出させる構成のものであるが、外気
を巻込むことが避けられないりで完全なシール性が保て
ないと共に、窒素ガス等の高価な雰囲気ガスを多量に消
費するので、ランニングコストが非常に高くなるという
問題がある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
しようとするもので、スリット状のノズルを金属ストリ
ップの両面と相対するように設けると共に、低融点の液
体金属をポンプで循環させて該ノズルより吐出させるこ
とにより液体金属の層流からなるシールカーテンを形成
するようにしたことを特徴とする。
しようとするもので、スリット状のノズルを金属ストリ
ップの両面と相対するように設けると共に、低融点の液
体金属をポンプで循環させて該ノズルより吐出させるこ
とにより液体金属の層流からなるシールカーテンを形成
するようにしたことを特徴とする。
【０００６】
【作用】液体金属をスリット状のノズルから吐出させる
ことにとより形成されるシールカーテンは、外気或いは
炉内ガス等の気体を巻込むことなく高いシール性能が得
られる。しかも金属ストリップに接触抵抗およびスリ疵
を及ぼすようなおそれもない。
ことにとより形成されるシールカーテンは、外気或いは
炉内ガス等の気体を巻込むことなく高いシール性能が得
られる。しかも金属ストリップに接触抵抗およびスリ疵
を及ぼすようなおそれもない。
【０００７】
【実施例】次に図面と共に本発明の一実施例を説明す
る。図１にこの連続焼鈍炉の出入口シール装置を縦断面
にて示し、図２はその横断面図を示す。図中１は炉体、
２は該炉体１の端壁に開設された出入口、３は該出入口
２を通過する金属ストリップである。
る。図１にこの連続焼鈍炉の出入口シール装置を縦断面
にて示し、図２はその横断面図を示す。図中１は炉体、
２は該炉体１の端壁に開設された出入口、３は該出入口
２を通過する金属ストリップである。
【０００８】出入口２の外側下部には液体金属７を貯溜
するための貯液槽４が設けられている。なお貯液槽４に
は液体金属７を溶融状態に保つためのヒータ８が埋設さ
れている。そして該貯液槽４上には金属ストリップ３の
両サイドを囲うように門形に側板１１，１１が垂設され
ている。
するための貯液槽４が設けられている。なお貯液槽４に
は液体金属７を溶融状態に保つためのヒータ８が埋設さ
れている。そして該貯液槽４上には金属ストリップ３の
両サイドを囲うように門形に側板１１，１１が垂設され
ている。
【０００９】そしてストリップ幅方向に長いスリット状
のノズル５ａ，５ｂを金属ストリップ３の上面と相対す
るように側板１１，１１間に設けると共に、同様のスリ
ット状のノズル６ａ，６ｂを金属ストリップ３の下面と
相対するように側板１１，１１間に設ける。
のノズル５ａ，５ｂを金属ストリップ３の上面と相対す
るように側板１１，１１間に設けると共に、同様のスリ
ット状のノズル６ａ，６ｂを金属ストリップ３の下面と
相対するように側板１１，１１間に設ける。
【００１０】側板１１，１１前記各ノズル５ａ，５ｂ，
ノズル６ａ，６ｂとは配管９により連通され、該配管９
中に設けられたポンプ１０を稼動することより、側板４
中の液体金属７が該配管９を介して各ノズル５ａ，５
ｂ，ノズル６ａ，６ｂに給送され、該各ノズルからこの
液体金属が吐出される。
ノズル６ａ，６ｂとは配管９により連通され、該配管９
中に設けられたポンプ１０を稼動することより、側板４
中の液体金属７が該配管９を介して各ノズル５ａ，５
ｂ，ノズル６ａ，６ｂに給送され、該各ノズルからこの
液体金属が吐出される。
【００１１】ノズル５ａ，５ｂから吐出した液体金属は
金属ストリップ３の上側に液体金属の層流からなるシー
ルカーテンを形成すると共に、ノズル６ａ，６ｂから吐
出した液体金属は金属ストリップ３の下側に液体金属の
層流からなるシールカーテンを形成する。
金属ストリップ３の上側に液体金属の層流からなるシー
ルカーテンを形成すると共に、ノズル６ａ，６ｂから吐
出した液体金属は金属ストリップ３の下側に液体金属の
層流からなるシールカーテンを形成する。
【００１２】この液体金属としては、例えばビスマスと
鉛を主成分とする合金を使用し、ビスマス５０％，鉛３
０％，スズ１０％，カドミウム１０％からなる合金の場
合その溶融温度は約７０℃となり、さらに低融点のもの
を得ることも可能であるので、わずかな加熱で金属を液
体状態に保つことができる。なお、液体金属としてはこ
のような合金のほか、常温で液体である水銀を使用する
こともできる。
鉛を主成分とする合金を使用し、ビスマス５０％，鉛３
０％，スズ１０％，カドミウム１０％からなる合金の場
合その溶融温度は約７０℃となり、さらに低融点のもの
を得ることも可能であるので、わずかな加熱で金属を液
体状態に保つことができる。なお、液体金属としてはこ
のような合金のほか、常温で液体である水銀を使用する
こともできる。
【００１３】またこのような液体金属を使用した場合
は、水または油のような液体と異なり金属ストリップ３
と接触しても、いわゆる馴染（ぬれ性）がなく、弾かれ
てしまうので、金属ストリップ３の上下面に接触した液
体金属は貯液槽４中に落下し、金属ストリップ３に付着
しない。
は、水または油のような液体と異なり金属ストリップ３
と接触しても、いわゆる馴染（ぬれ性）がなく、弾かれ
てしまうので、金属ストリップ３の上下面に接触した液
体金属は貯液槽４中に落下し、金属ストリップ３に付着
しない。
【００１４】なお、この実施例に示したノズル５ａ，５
ｂおよびノズル６ａ，６ｂは、図１に示したように互い
に内向に傾斜させており、これから吐出された液体金属
流が内向し金属ストリップ３につれて外方へ無用に拡が
ることのないようにしている。
ｂおよびノズル６ａ，６ｂは、図１に示したように互い
に内向に傾斜させており、これから吐出された液体金属
流が内向し金属ストリップ３につれて外方へ無用に拡が
ることのないようにしている。
【００１５】またこのような液体金属は水や油よりも概
して比重が１以上と大きいために、その層流により形成
されるシールカーテンは炉内外の気圧差に対向し得る耐
圧強度が得られる。
して比重が１以上と大きいために、その層流により形成
されるシールカーテンは炉内外の気圧差に対向し得る耐
圧強度が得られる。
【００１６】なおこの実施例は横型炉について説明した
が本発明は竪形炉についても適用できること勿論であ
る。
が本発明は竪形炉についても適用できること勿論であ
る。
【００１７】
【発明の効果】このように本発明の金属ストリップ連続
焼鈍炉の出入口シール装置は、低融点の液体金属をスリ
ット状のノズルから吐出させその層流を形成するもので
あるので、耐圧強度のあるシールカーテンを形成できる
と共に、外気や炉内ガスを巻込むこともないので高いシ
ール性能が得られる有益な効果がある。
焼鈍炉の出入口シール装置は、低融点の液体金属をスリ
ット状のノズルから吐出させその層流を形成するもので
あるので、耐圧強度のあるシールカーテンを形成できる
と共に、外気や炉内ガスを巻込むこともないので高いシ
ール性能が得られる有益な効果がある。
【図１】本発明に係わる金属ストリップ連続焼鈍炉の出
入口シール装置の一実施例を示した縦断面図。
入口シール装置の一実施例を示した縦断面図。
【図２】図１の横断面図。
１ 炉体 ２ 出入口 ３ 金属ストリップ ４ 貯液槽 ５ａ，５ｂ ノズル ６ａ，６ｂ ノズル ７ 液体金属 ８ ヒータ ９ 配管 １０ ポンプ １１ 側板
Claims (2)
- 【請求項１】 スリット状のノズルを金属ストリップの
両面と相対するように設けると共に、低融点の液体金属
をポンプで循環させて該ノズルより吐出させることによ
り液体金属の層流からなるシールカーテンを形成するよ
うにしたことを特徴とする金属ストリップ連続焼鈍炉の
出入口シール装置。 - 【請求項２】 液体金属がビスマスと鉛を主成分とする
合金である請求項１に記載の金属ストリップ連続焼鈍炉
の出入口シール装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4483294A JPH07228927A (ja) | 1994-02-17 | 1994-02-17 | 金属ストリップ連続焼鈍炉の出入口シール装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4483294A JPH07228927A (ja) | 1994-02-17 | 1994-02-17 | 金属ストリップ連続焼鈍炉の出入口シール装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07228927A true JPH07228927A (ja) | 1995-08-29 |
Family
ID=12702447
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4483294A Pending JPH07228927A (ja) | 1994-02-17 | 1994-02-17 | 金属ストリップ連続焼鈍炉の出入口シール装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07228927A (ja) |
-
1994
- 1994-02-17 JP JP4483294A patent/JPH07228927A/ja active Pending
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