JPH07268298A - クラフト粘着テープ用粘着剤組成物 - Google Patents

クラフト粘着テープ用粘着剤組成物

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JPH07268298A
JPH07268298A JP6061280A JP6128094A JPH07268298A JP H07268298 A JPH07268298 A JP H07268298A JP 6061280 A JP6061280 A JP 6061280A JP 6128094 A JP6128094 A JP 6128094A JP H07268298 A JPH07268298 A JP H07268298A
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JP
Japan
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pressure
sensitive adhesive
block copolymer
styrene
adhesive composition
Prior art date
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Pending
Application number
JP6061280A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Sumi
浩一 角
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 優れた粘着性、耐熱性等の粘着特性を有する
と共に、低粘度高固形分で塗工作業性が良く、コストも
適正なクラフト粘着テープ用粘着剤組成物を提供するこ
とを目的とする。 【構成】 スチレン−イソプレン系ブロック共重合体/
天然ゴムが重量比で0.2〜1.5となるように含有さ
れている溶剤型粘着剤組成物であって、該ブロック共重
合体中のスチレン−イソプレン型ブロック共重合体の含
有量が50重量%以下であり、スチレン−イソプレン−
スチレン型ブロック共重合体の含有量が50重量%以上
であることを特徴とするクラフト粘着テープ用粘着剤組
成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般用、包装用、修正
用等として好適に用いられるクラフト粘着テープ用粘着
剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的なクラフト粘着テープは、クラフ
ト紙のような原紙にアンカーコート層としてポリエチレ
ン樹脂を押出しラミネートした所謂ポリエチレン加工紙
の加工面にシリコン系離型剤のような離型剤を塗工して
離型処理を施した支持体の非離型処理面に粘着剤を塗工
して粘着加工を施したものをロール状に巻き取って作成
される。
【0003】従来、上記粘着剤としては、天然ゴムを主
成分とし、これに粘着付与樹脂等を配合して成る溶剤型
粘着剤やスチレン−イソプレン系ブロック共重合体やス
チレン−ブタジエン系ブロック共重合体等のブロック共
重合体を主成分とし、これに粘着付与樹脂等を配合して
成る溶剤型もしくはホットメルト型粘着剤等が一般的に
用いられている(特公昭60−31233号公報)。
【0004】ところが、上記天然ゴム系溶剤型粘着剤の
場合は、主成分である天然ゴムの分子量が約100〜2
00万と高いため、得られる粘着剤は一般的に高粘度低
固形分のものとなり、必要な粘着特性を得るために固形
分を上げると溶液粘度が大幅に上昇して、塗工面の均一
性が損なわれたり塗工作業性が悪くなるという問題点が
ある。
【0005】一方、上記ブロック共重合体系溶剤型もし
くはホットメルト型粘着剤の場合は、主成分であるブロ
ック共重合体がスチレンにより疑似架橋されているの
で、常温においては天然ゴムより高モジュラスとなり、
例えば、被着体に対する低温時の濡れや粘着力を上げる
ためには粘着付与樹脂や軟化剤等を天然ゴムの場合より
多量に配合する必要が生じ、その結果、高温時の粘着力
や保持力は逆に低下するというように粘着特性のバラン
スをとるのが困難であったり、又、ブロック共重合体は
天然ゴムより高価格であるため、得られる粘着剤及びク
ラフト粘着テープのコストが高くなる等の問題点があ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の
問題点を解消するため、優れた粘着性、耐熱性等の粘着
特性を有すると共に、低粘度高固形分で塗工作業性が良
く、コストも適正なクラフト粘着テープ用粘着剤組成物
を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のクラフト粘着テ
ープ用粘着剤組成物は、スチレン−イソプレン系ブロッ
ク共重合体/天然ゴムが重量比で0.2〜1.5となる
ように含有されている溶剤型粘着剤組成物であって、該
ブロック共重合体中のスチレン−イソプレン型ブロック
共重合体の含有量が50重量%以下であり、スチレン−
イソプレン−スチレン型ブロック共重合体の含有量が5
0重量%以上であることを特徴とし、そのことにより上
記目的が達成される。
【0008】本発明の粘着剤組成物に用いられるスチレ
ン−イソプレン系ブロック共重合体とは、一般にアルキ
ルリチウム系触媒によるリビングアニオン重合により得
られる分子量が約10〜30万の熱可塑性エラストマー
であり、分子中にソフトセグメントとしてのポリイソプ
レン成分とハードセグメントとしてのポリスチレン成分
とを有し、ポリイソプレン成分はゴム状弾性を発現し、
又、ポリスチレン成分は物理架橋(ドメイン)を形成し
て橋架け点となり塑性変形防止機能を発現するので、粘
着剤や接着剤のベースポリマーとして広く用いられてい
る。
【0009】上記ブロック共重合体は、ポリイソプレン
成分とポリスチレン成分との配列状態によって、直鎖状
(リニアタイプ)もしくは放射状(ラジアルタイプ)の
スチレン−イソプレン−スチレン型ブロック共重合体、
又は、該スチレン−イソプレン−スチレン型ブロック共
重合体と直鎖状のスチレン−イソプレン型ブロック共重
合体との混合物から成る。
【0010】上記ブロック共重合体中のポリスチレン成
分の含有量は、特に限定されるものではないが、5〜5
0重量%程度が好ましく、10〜30重量%程度がより
好ましい。ポリスチレン成分の含有量が5重量%程度未
満であると、得られる粘着剤組成物が塑性変形を起こし
易くなり、充分な粘着特性が得られないし、逆に50重
量%程度を超えると、得られる粘着剤組成物のゴム状弾
性が乏しくなり、やはり充分な粘着特性が得られない。
【0011】又、上記ブロック共重合体の重量平均分子
量は、特に限定されるものではないが、50000〜4
00000程度が好ましく、100000〜30000
0程度がより好ましい。ブロック共重合体の重量平均分
子量が50000程度未満であると、得られる粘着剤組
成物の粘着特性が不充分なものとなり、逆に40000
0程度を超えると、得られる粘着剤組成物の粘度が高く
なり、低粘度高固形分化が困難となるので塗工作業性も
低下する。
【0012】本発明の粘着剤組成物に用いられる天然ゴ
ムの種類は、特に限定されるものではなく、通常のペー
ルクレープやブラウンクレープ、天然ゴムを燻煙して得
られるスモークドシートの各等級品等が好適に用いられ
る。
【0013】本発明の粘着剤組成物においては、上記ス
チレン−イソプレン系ブロック共重合体/上記天然ゴム
が重量比で0.2〜1.5となるように含有されている
ことが必要である。上記重量比が0.2未満であると、
得られる粘着剤組成物の低粘度高固形分化が困難とな
り、逆に1.5を超えると、得られる粘着剤組成物及び
クラフト粘着テープのコストが高くなる。
【0014】本発明の粘着剤組成物においては、上記ス
チレン−イソプレン系ブロック共重合体中のスチレン−
イソプレン型ブロック共重合体(以下、「ダイブロッ
ク」と記す)の含有量が50重量%以下であり、スチレ
ン−イソプレン−スチレン型ブロック共重合体(以下、
「トリブロック」と記す)の含有量が50重量%以上で
あることが必要である。上記ダイブロックの含有量が5
0重量%を超えるか、上記トリブロックの含有量が50
重量%未満であると、得られる粘着剤組成物の耐熱性が
低下する。
【0015】本発明の粘着剤組成物に用いられる有機溶
剤の種類としては、上記スチレン−イソプレン系ブロッ
ク共重合体と天然ゴムを溶解し得るものであれば特に限
定されるものではなく、ノルマルヘキサン、ノルマルヘ
プタン等の脂肪族炭化水素、シクロヘキサン等の脂環族
炭化水素、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素等が
挙げられ、これらの1種もしくは2種以上が好適に用い
られる。
【0016】又、本発明の粘着剤組成物には、本発明の
目的を阻害しない範囲で必要に応じて、ロジン系樹脂、
テルペン系樹脂、テルペンフェノール系樹脂、石油系樹
脂、クマロンインデン系樹脂等の各種粘着付与樹脂や軟
化剤、可塑剤、充填剤、安定剤、着色剤、粘度調整剤
等、粘着剤組成物に一般的に用いられる各種添加剤が含
有されていても良い。
【0017】
【作用】本発明により得られる粘着剤組成物は、スチレ
ン−イソプレン系ブロック共重合体/天然ゴムが重量比
で0.2〜1.5となるように含有されているので、低
粘度高固形分化が可能であり塗工作業性が良く、コスト
も適正なものとなる。
【0018】又、本発明においては、上記ブロック共重
合体中のダイブロックの含有量を50重量%以下とし、
トリブロックの含有量を50重量%以上としているの
で、得られる粘着剤組成物は耐熱性に優れる。
【0019】
【実施例】本発明をさらに詳しく説明するため、以下に
実施例をあげる。尚、実施例中の「部」は「重量部」、
「%」は「重量%」を意味する。
【0020】(実施例1)
【0021】(1)粘着剤組成物の作製 ムーニー粘度約80の天然ゴム「RSS#1」80部、
スチレン−イソプレン系ブロック共重合体(スチレン含
有率15%、重量平均分子量約20万)20部、石油樹
脂系の粘着付与樹脂「エスコレッツ1310」(トーネ
ックス社製)140部、ナフテン系プロセスオイル「ダ
イアナプロセスNS24」(出光興産社製)40部、炭
酸カルシウム40部及びトルエン480部から成る粘着
剤組成物を基本配合とし、上記スチレン−イソプレン系
ブロック共重合体中のダイブロックの含有量を0%、4
0%及び60%(比較例1)として、25℃における粘
度30000cps、固形分40%の3種類の粘着剤組
成物を得た。尚、スチレン−イソプレン系ブロック共重
合体については、すべて重量平均分子量が約20万とな
るように、ダイブロックの各含有量に応じてトリブロッ
クの分子量を調整したものを用いた。
【0022】(2)クラフト粘着テープの作製 得られた粘着剤組成物を、片面にポリエチレン樹脂が押
出しラミネートされたクラフト紙の非ポリエチレン樹脂
面に乾燥後の膜厚が30μmとなるように塗布乾燥し
て、3種類のクラフト粘着テープを作製した。
【0023】(3)評価 得られたクラフト粘着テープを用いて、ダンボール保持
力試験を次のような方法で行った。その結果は表1に示
すとおりであった。尚、評価はすべて40℃の雰囲気下
で行った。
【0024】ダンボール保持力試験:50mm×150
mmに裁断したダンボール(表層はKライナーのシング
ルフルート)の片面に、クラフト粘着テープを接着面積
が25mm×25mmとなるように貼り付け1kgのロ
ーラーで圧着し、20分間放置した後、クラフト粘着テ
ープを下側にして垂直に懸垂し、クラフト粘着テープの
下端に1kgの荷重を懸けて放置し、クラフト粘着テー
プが剥離して落下する迄の時間(分)を測定した。
【0025】(実施例2)
【0026】実施例1で用いたのと同様の原料を用い、
粘着剤組成物の基本配合を、天然ゴム40部、スチレン
−イソプレン系ブロック共重合体60部、粘着付与樹脂
120部、プロセスオイル40部、炭酸カルシウム40
部及びトルエン370部とし、スチレン−イソプレン系
ブロック共重合体中のダイブロックの含有量を実施例1
同様、0%、40%及び60%(比較例2)として、2
5℃における粘度30000cps、固形分44.8%
の3種類の粘着剤組成物を得た。
【0027】得られた粘着剤組成物を用いて、実施例1
と同様にして3種類のクラフト粘着テープを作製し、ダ
ンボール保持力試験を実施例1と同様の方法で行った結
果は表1に示すとおりであった。
【0028】
【表1】
【0029】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によるクラフ
ト粘着テープ用粘着剤組成物は、優れた粘着性、耐熱性
等の粘着特性を発現すると共に、低粘度高固形分である
ので良好な塗工作業性を有し、コストも適正であるの
で、クラフト粘着テープ用として好適に用いられるもの
である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スチレン−イソプレン系ブロック共重合
    体/天然ゴムが重量比で0.2〜1.5となるように含
    有されている溶剤型粘着剤組成物であって、該ブロック
    共重合体中のスチレン−イソプレン型ブロック共重合体
    の含有量が50重量%以下であり、スチレン−イソプレ
    ン−スチレン型ブロック共重合体の含有量が50重量%
    以上であることを特徴とするクラフト粘着テープ用粘着
    剤組成物。
JP6061280A 1994-03-30 1994-03-30 クラフト粘着テープ用粘着剤組成物 Pending JPH07268298A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2021534290A (ja) * 2018-08-13 2021-12-09 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー 粘着組成物及び物品

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