JPH0726816U - 簡易カメラによる顕微鏡写真撮影用カメラ固定装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】 カメラ固定装置をガイド筒１２とカメラ保持
部１５とによって構成する。カメラ保持部１５の本体部
１６に切欠部１７を設ける。該切欠部１７に、角度を変
えて取り付けることによってレンズ窓孔２５の位置を変
化させることができる遮光板２４を着脱自在に取り付け
る。また、レンズ窓孔２５の下部にガイド筒１２に外嵌
する接続筒２６を設ける。更に、カメラ保持部の本体部
１６の三方の側縁部に挟持板１９、２０、２１を立設
し、対向する挟持板の一方２０の内面に押圧用ばね板２
３を形成する。 【効果】 使用しようとする簡易カメラの機種に応じて
レンズ窓孔の位置を適宜に変更することができる。した
がって、複数の機種に対応することができる。また、カ
メラの保持をより確実に行うことができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は簡易カメラによる顕微鏡写真撮影用カメラ固定装置に関するものであ る。

【０００２】

【従来の技術】

近年、小学生等の間で顕微鏡写真撮影がブームになっている。それは簡易カメ ラでもって、しかも市販されている顕微鏡を使用して容易に顕微鏡写真を撮るこ とができるようになったからである。

【０００３】 然して、それを可能となした従来の装置は、図１４乃至図１７に示したカメラ 固定装置である。図中、１はカメラ固定装置であり、顕微鏡の接眼レンズ鏡筒に 外嵌する、フランジ２ａを有するガイド筒２と、平板状の本体部中央に簡易カメ ラの撮影レンズ鏡筒を嵌着する凹部３を設けると共に側縁部に挟持板４、４を対 立設し、更に前記凹部３の下部に前記ガイド筒２に外嵌する接続筒５を設けたカ メラ保持部６とからなるものである。

【０００４】 また、その他７は顕微鏡、８は接眼レンズ鏡筒、９は接眼レンズ、１０は簡易 カメラである。

【０００５】 該カメラ固定装置１の使用方法について説明すると、図１５に示す如く先ずガ イド筒２を顕微鏡の接眼レンズ鏡筒８に被せる。次に、図１６に示す如く該ガイ ド筒２に上から接続筒５を被せてカメラ保持部６を固定する。そして、最後に図 １７に示す如くカメラ保持部６に簡易カメラ１０をセットするものである。

【０００６】 しかし、該カメラ固定装置には幾つかの問題点がある。その問題点の一つは、 カメラ保持部６に設けた凹部３即ちレンズ窓孔が１個であり、したがって市販の 簡易カメラのうちの特定の一機種にしか用いることができないという点である。 市販の簡易カメラは、各製造会社のカメラ毎に撮影レンズの位置が相違するが、 該カメラ固定装置では凹部３と撮影レンズの位置が一致するカメラにしか使用す ることができず、地域によっては適合するカメラを購入することができないとい う問題も起こり得る。また、より高性能なカメラを用いたくとも不可能である。

【０００７】 そして、もう一つの問題点は、保持が不安定であるという点である。即ち、カ メラの保持は、カメラ保持部６の凹部３へのカメラの撮影レンズ鏡筒の嵌着を主 とし、対立設した挟持板４、４の間にカメラのケースを嵌め込むことを従として いることから、カメラをカメラ保持部にしっかりと固定することができず、シャ ッターを切ろうとする際にずれる虞がある。

【０００８】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は上記の点に鑑みなされたものであって、カメラ保持部の本体部に切欠 部を設けると共に該切欠部に、角度を変えて取り付けることによってレンズ窓孔 の位置を変化させることができる遮光板を着脱自在に取り付け、更に本体部の三 方の側縁部に挟持板を立設し、対向する挟持板の一方の内面に押圧用ばね板を形 成し、もって上記問題点を悉く解消することができるようになしたカメラ固定装 置を提供せんとするものである。

【０００９】

【課題を解決するための手段】

而して、本考案の要旨とするところは、顕微鏡の接眼レンズ鏡筒に外嵌する、 下端外周と上端内周にフランジを有するガイド筒と、該ガイド筒に外嵌する接続 筒を後記遮光板のレンズ窓孔の下部に設けたカメラ保持部とからなり、該カメラ 保持部の平板状の本体部に所要の形状及び大きさの切欠部を設けると共に該切欠 部に、角度を変えて取り付けることによってレンズ窓孔の位置を変化させること ができる遮光板を着脱自在に取り付け、更に本体部の三方の側縁部に挟持板を立 設し、対向する挟持板の一方の内面に押圧用ばね板を形成してなる簡易カメラに よる顕微鏡写真撮影用カメラ固定装置にある。

【００１０】

【作用】

次に、本考案の作用について説明する。 先ず、顕微鏡へのセットの仕方について説明すると、ガイド筒を顕微鏡の接眼 レンズ鏡筒に外嵌し、その後接眼レンズを嵌めた後接続筒を該ガイド筒に上から 被せてカメラ保持部を固定し、最後にカメラをカメラ保持部にセットすることに よって完了するものである。

【００１１】 そして、本考案にあっては、カメラ保持部に設けた切欠部に、角度を変えて取 り付けることによってレンズ窓孔の位置を変化させることができる遮光板を着脱 自在に取り付けてあるから、使用しようとする簡易カメラの機種に応じてレンズ 窓孔の位置を適宜に変更することができるものである。したがって、複数の機種 に対応することができるものである。

【００１２】 また、カメラ保持部には、三方の側縁部に挟持板を立設し、且つまた対向する 挟持板の一方の内面には押圧用ばね板が形成してあるから、より確実にカメラを 保持することができるものである。

【００１３】

【実施例】

以下、本考案の実施例について、図面を参照しつつ説明する。 図１は分解斜視図、図２はカメラ保持部の正面図、図３は同背面図、図４は同 右側面図、図５は同平面図、図６は同底面図、図７は図５中Ｉ−Ｉ線断面図、図 ８は遮光板の平面図、図９は使用状態の斜視図、図１０乃至図１３は作用説明図 である。

【００１４】 図中、１１はカメラ固定装置である。１２は下端外周と上端内周に夫々フラン ジ１３、１４を有するガイド筒である。１５はカメラ保持部である。該カメラ保 持部１５は平板状の本体部１６に方形状の切欠部１７を設けると共に、下面に後 記遮光板を着脱自在に取り付けるための枠部１８を設けている。更にまた、本体 部１６の三方の側縁部には挟持板１９、２０、２１を立設し、対向する挟持板１ ９、２０のうちの一方にはシャッターボタン用切欠き２２を設けると共に他方の 内面には押圧用ばね板２３を形成している。

【００１５】 ２４は前記カメラ保持部１５の切欠部１７の下側に取り付ける遮光板であり、 本実施例ではカメラ保持部１５の枠部１８に抜差自在に取り付けている。また、 該遮光板２４はカメラ保持部１５の切欠部１７の下側に取り付けるときに、角度 を変えて取り付けることによってレンズ窓孔２５の位置を変化させることができ るように構成されている。

【００１６】 また、本実施例では、現在市販の簡易カメラのうち４社１１機種に対応するこ とができるようになしており、各辺の長さが異なる１０角形とし且つ各角２４ａ 〜２４ｊの角度は、夫々角２４ａから順に３０度、３０度、３０度、３０度、３ ０度、６０度、３０度、３０度、３０度、６０度としている。 また、角２４ａと２４ｂの間の辺の長さは１ｃｍ、角２４ｂと２４ｃの間の辺 の長さは１ｃｍ、角２４ｃと角２４ｄの間の辺の長さは１．６ｃｍ、角２４ｄと ２４ｅの間の辺の長さは１．２ｃｍ、角２４ｅと２４ｆの間の辺の長さは２．６ ｃｍ、角２４ｆと２４ｇの間の辺の長さは１．８ｃｍ、角２４ｇと２４ｈの間の 辺の長さは１．９ｃｍ、角２４ｈと２４ｉの間の辺の長さは２ｃｍ、角２４ｉと ２４ｊの間の辺の長さは０．８ｃｍとしている。

【００１７】 また、レンズ窓孔２５の直径は２．３ｃｍとし、角２４ａ、２４ｂ、２４ｃ側 に寄って設けている。そしてまた、角２４ｊと２４ａの間、角２４ｄと２４ｅの 間、角２４ｅと２４ｆの間、角２４ｉと２４ｊの間の夫々の辺には、適合する機 種又は製造会社を示す記号Ａ〜Ｄを設け、図１０乃至図１４に示す如く、各記号 がカメラ保持部１５の切欠部１７の前方側中央に表示したマークと合致するよう にして取り付ける。また、該レンズ窓孔２５の下部には前記ガイド筒１２に外嵌 する接続筒２６を設けている。

【００１８】

【考案の効果】 本考案は上記の如き構成、作用であり、カメラ保持部に設けた切欠部に、角度 を変えて取り付けることによってレンズ窓孔の位置を変化させることができる遮 光板を着脱自在に取り付けてあるから、使用しようとする簡易カメラの機種に応 じてレンズ窓孔の位置を適宜に変更することができるものである。したがって、 複数の機種に対応することができるものである。また、カメラ保持部には、本体 部の三方の側縁部に挟持板を立設し、且つまた対向する挟持板の一方の内面には 押圧用ばね板が形成してあるから、確実にカメラを保持することができるもので ある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の分解斜視図である。

【図２】カメラ保持部の正面図である。

【図３】カメラ保持部の背面図である。

【図４】カメラ保持部の右側面図である。

【図５】カメラ保持部の平面図である。

【図６】カメラ保持部の底面図である。

【図７】図５中Ｉ−Ｉ線断面図である。

【図８】遮光板の平面図である。

【図９】使用状態の斜視図である。

【図１０】本考案の作用説明図であり、記号Ａで示した
機種に用いる場合の遮光板の取り付け方を示すものであ
る。

【図１１】本考案の作用説明図であり、記号Ｂで示した
機種に用いる場合の遮光板の取り付け方を示すものであ
る。

【図１２】本考案の作用説明図であり、記号Ｃで示した
機種に用いる場合の遮光板の取り付け方を示すものであ
る。

【図１３】本考案の作用説明図であり、記号Ｄで示した
機種に用いる場合の遮光板の取り付け方を示すものであ
る。

【図１４】従来品の分解斜視図である。

【図１５】従来品のガイド筒を顕微鏡の接眼レンズ鏡筒
に外嵌した状態の拡大斜視図である。

【図１６】従来品の顕微鏡にセットした状態の斜視図で
ある。

【図１７】従来品のカメラ保持部にカメラを保持させた
状態の斜視図である。

【符号の説明】

１１ カメラ固定装置 １２ ガイド筒 １５ カメラ保持部 １６ 本体部 １７ 切欠部 １８ 枠部 １９、２０、２１ 挟持板 ２２ シャッターボタン用切欠き ２３ 押圧用ばね板 ２４ 遮光板 ２５ レンズ窓孔 ２６ 接続筒

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 顕微鏡の接眼レンズ鏡筒に外嵌する、下
   端外周と上端内周にフランジを有するガイド筒と、該ガ
   イド筒に外嵌する接続筒を後記遮光板のレンズ窓孔の下
   部に設けたカメラ保持部とからなり、該カメラ保持部の
   平板状の本体部に所要の形状及び大きさの切欠部を設け
   ると共に該切欠部に、角度を変えて取り付けることによ
   ってレンズ窓孔の位置を変化させることができる遮光板
   を着脱自在に取り付け、更に本体部の三方の側縁部に挟
   持板を立設し、対向する挟持板の一方の内面に押圧用ば
   ね板を形成してなる簡易カメラによる顕微鏡写真撮影用
   カメラ固定装置。