JPH0219786Y2 - - Google Patents

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JPH0219786Y2
JPH0219786Y2 JP1987074859U JP7485987U JPH0219786Y2 JP H0219786 Y2 JPH0219786 Y2 JP H0219786Y2 JP 1987074859 U JP1987074859 U JP 1987074859U JP 7485987 U JP7485987 U JP 7485987U JP H0219786 Y2 JPH0219786 Y2 JP H0219786Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、スライド用マウントあるいは連続フ
イルムを透視するためのスライドビユワーに関す
る。
〔従来の技術〕
一般に、この種のスライドビユワーは、遮光ボ
ツクスの対向する一面に透視用拡大レンズを設
け、他面に採光用透光板を設け、そして、ボツク
スの透光板寄りで拡大レンズの焦点距離の位置に
スライド用マウントあるいは連続フイルムを挿通
保持する手段を設けて構成されている。したがつ
て、このようなスライドビユワーを用いると、ス
ライド用マウントあるいは連続フイルムを所定の
位置に挿通保持するだけで、拡大された画像を鮮
明且つ直接に観察することができる。しかも、こ
のようなスライドビユワーは、その構造が比較的
簡単軽量であるので、例えば一般家庭における写
真フイルムや或いは医療におけるレントゲン写真
などの簡便な観察用器具として広く用いられてい
る。
〔考案が解決しようとする問題点〕
このように、スライドビユワーは好適にまた簡
便に広く用いられているものであるが、しかしな
がら、従来のこの種のスライドビユワーは、ビユ
ワー本体が遮光ボツクスとしての構造体に構成さ
れているためにその形状が嵩ばり、したがつて、
例えば簡便に携帯できないなどの難点あるいは不
都合があつた。また更に、スライドビユワーその
ものの構成は比較的簡便であるが、前述したよう
に構造体に構成されているためにその構造も必ず
しも簡単軽量ではなかつた。
そこで、本考案の目的は、ビユワー本体を一枚
の平板から折曲げ形成できるように構成し、例え
ば携帯時には平板状に展張でき且つ使用時には簡
単に組立てられ、しかも画像を鮮明に観察するこ
とができるスライドビユワーを提供することにあ
る。
〔問題点を解決するための手段〕
前記の目的を達成するため、本考案に係るスラ
イドビユワーは、左右上下方向に延在する十字形
状の平板の中心部に天板を画定してその上端縁部
近傍にスライド用マウントの挿通スリツトを穿設
し、この天板の上端縁部に後板を隣設してその中
央部に採光用透光板の取付窓を穿設すると共にこ
の後板の外端縁部に底部を隣設し、一方前記天板
の下端縁部に前板を隣設してその中央部に透視用
レンズの取付窓を穿設すると共にこの前板の外端
縁部に接着板を隣設し、前記天板の左右端縁部に
それぞれ側板を隣設し、これら後板、底板、前板
および側板をそれぞれ天板に対して折曲げて直方
体状の本体を構成してなるスライドビユワーにお
いて、 前記側板は、左右対称的なくの字状に屈折する
屈折板で形成し、これら屈折板の屈折部の所定位
置にスライド用マウントおよび/もしくは連続フ
イルムを挿通保持する切欠き部を設け、さらに前
記側板の外端縁部にそれぞれ係着板を隣設し、直
方体状の本体の組立て状態において前記側板をそ
れぞれ直方体の内方に屈折させて前記係着板を相
互に係着保持し、本体の折畳み状態において前記
係着板を相互に離反させて前記側板を外方へ開放
すると共に前記底板と天板を重ね合せてその上に
前記側板を偏平状に折り重ねて構成したことを特
徴とする。
この場合、係着板には、それぞれの外端縁部に
互いに係合する係合手段を設けるか、あるいは、
それぞれの表面に底板に対する接着手段および/
もしくは係着板同士に対する接着手段を設けると
好適である。
〔作用〕
ビユワー本体が一枚の平板から折曲げ形成され
るので、その構造が簡単軽量になると共に必要に
応じて薄型の平板状に簡単に展張することができ
る。一方、ビユワーの組立時には、左右両側板の
屈折部がビユワー内部に挿入されてビユワーが強
固に且つ密閉状にしかも所定の形状に正確に形成
される。そして、観察に際しては、スライド用マ
ウントは挿通スリツトならびに両切欠き部を介し
て、また連続フイルムは両切欠き部を介してビユ
ワー内の所定の位置に正確に挿通保持されるの
で、画像が鮮明に現出される。
〔実施例〕
次に、本考案に係るスライドビユワーの一実施
例につき添付図面を参照しながら以下詳細に説明
する。
第1図において、ビユワー本体10は紙あるい
はプラスチツク材料などからなる一枚の平板12
からなり、この平板12の中心部に天板14が画
定され、この天板14の図示上端縁部に後板16
および底板18が、図示下端縁部に前板20およ
び接着板22が、図示左端縁部に左側板24およ
び左係着板26が、図示右端縁部に右側板28お
よび右係着板30が、それぞれ隣接して且つ折り
曲げ可能に設けられる。左右両側板24,28は
それぞれ中央部屈折線24a,28aにおいて屈
折可能に形成され、この屈折部はビユワー本体1
0の組立て時には、後述するように、ビユワー内
方へ突出される。また左右係着板26,30には
その先端縁部に互いに係合する耳部26a,30
aおよび溝部26b,30bからなる係合手段2
6c,30cが構成されている。
そして、前板20の中央部には透視用拡大レン
ズ32の取付窓34が穿設され、後板16の中央
部には採光用透光板36の取付窓が穿設され、天
板14の後板16寄りにはスライド用マウント4
0a(第2図参照)の挿通スリツト42が穿設さ
れ、左右両側板24,28の屈折突出部の前記挿
通スリツト42に対応する位置にはマウント40
aを案内係止する切欠き部44a,46aが設け
られる。この場合、挿通スリツト42の位置は、
ビユワー本体10の組立て時に拡大レンズ32の
焦点にマウント40aが位置されるように設定さ
れる。なお、連続フイルム用あるいは連続フイル
ムおよびスライド用マウント兼用のビユワーにお
いては、前記切欠き部は2点鎖線で示すような長
大切欠き部44b,46bに形成する。また、拡
大レンズ32ならびに採光用透光板36の取付は
透明粘着テープなどにより貼着する。
次に、このような構成になるビユワー本体10
の組立てを第2図を併せ参照しながら説明する。
組立てに際しては、先ず、接着板22を前板20
に対して90゜折り曲げたのち前板20を天板14
に対して90゜折り曲げ、一方底板18を後板16
に対して90゜折り曲げた後、後板16を天板14
に対して90゜折り曲げ、接着板22を底板18の
内側端縁部に接着して左右開口の直方体を形成す
る。この場合、接着は接着剤を用いて固着しても
良く、或いは面フアスナなどを用いて接離可能に
接着しても良い。次いで、左右側板24,28を
適宜内側へ屈折したうえでこの屈折突出部から前
記直方体内部へ挿入する。最後に、第3図に示す
ように、左右係着板26,30を底板18に被覆
し、その係合手段26c,30cを相互に係合せ
しめる。これによつて、ビユワー本体10は強
固、密閉状に、且つ正確な直方体に簡単に組立て
られる。そして、マウント40aを観察する場合
には、このマウント40aを挿通スリツト42な
らびに切欠き部44a,46aを介してビユワー
内にセツトし、拡大レンズ32を介して覗き込
む。この場合、マウント40aは拡大レンズ32
の焦点に位置し且つビユワー本体10内は遮光さ
れているので、フイルムの拡大された画像が鮮明
に現出される。
第3図に、前述と同様にして組立てられる連続
フイルム用あるいは連続フイルムおよびスライド
用マウント兼用のビユワーを示す。連続フイルム
40bは、例えば図において手前側の長大切欠き
部46bから後側の長大切欠き部44bへ向けて
ビユワー内に挿通され、拡大レンズ32に対向す
る画像が順次観察される。この場合も、前述のス
ライド用マウントの場合と同様に、フイルムが拡
大レンズ32の焦点に位置されるので、拡大され
た画像が鮮明に観察される。
次に、ビユワー本体10を携帯などのために展
張する場合には、第4図に示すように、先ず、左
右係着板26,30の係合部26c,30cを解
放すると共に左右側板24,28をビユワー内部
から引出し、次いで、前板20および天板14を
後板16および底板18上に倒伏し、最後に左右
側板24,28および左右係着板26,30を折
曲げた状態で倒伏する。これによつて、ビユワー
本体10は薄型の平板状に簡単に展張される。こ
の場合、折畳まれる係着板26と側板28との対
向部に、2点鎖線で示すように、面フアスナなど
でなる接着手段48a,48bを設けると、折畳
みを簡便に行うことができる。なお、接着板22
を離脱させると、第1図に示す平板12に展張さ
れることは勿論である。
このように、本考案のスライドビユワーは、構
造が極めて簡単軽量であり且つ簡単に組立てある
いは展張することができると共に、フイルムの観
察に際しては、その画像を鮮明に現出することが
できる。
なお、係着板26,30は、例えば第1図に2
点鎖線で示すような方形に形成し、これら係着板
26,30および底板18の各対接面の適宜個所
に例えば面フアスナなどでなる接着手段(図示せ
ず)を設けて構成しても好適である。
以上、本考案の好適な実施例について説明した
が、本考案はその精神を逸脱することなく多くの
設計変更が可能である。
〔考案の効果〕
以上説明したように、本考案に係るスライドビ
ユワーは、スライドビユワー本体を一枚の平板か
ら折り曲げ形成できるように構成したので、スラ
イドビユワーが極めて軽量安価に形成されると共
に、例えば携帯時などには薄型の平板状に簡単に
展張することができる。また、本考案のスライド
ビユワーにおいては、ビユワー本体の組立て時
に、左右両側板の屈折突出部がビユワー内部に挿
入されてビユワーが密閉状に且つ所定の形状に正
確に形成されると共に、スライド用マウントある
いは連続フイルムは側板の前記屈折突出部に設け
られた切欠き部を介してビユワー内の所定の位置
に正確に挿通保持されるので、鮮明な画像を観察
することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係るスライドビユワーの一実
施例を示す展張された状態における平面図、第2
図および第3図は第1図に示すスライドビユワー
の組立てられた状態における拡大斜視図、第4図
は第2図および第3図の底面斜視図、第5図は第
2図および第3図に示すスライドビユワーの倒伏
状態における斜視図である。 10……ビユワー本体、12……平板、14…
…天板、16……後板、18……底板、20……
前板、22……接着板、24,28……側板、2
6,30……係着板、26c,30c……係合手
段、32……透視用拡大レンズ、34,38……
取付窓、36……採光用透光板、40a……スラ
イド用マウント、40b……スライド用連続フイ
ルム、42……挿通スリツト、44a,46a…
…切欠き部、44b,46b……長大切欠き部。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 左右上下方向に延在する十字形状の平板12の
    中心部に天板14を画定してその上端縁部近傍に
    スライド用マウントの挿通スリツト42を穿設
    し、この天板14の上端縁部に後板16を隣設し
    てその中央部に採光用透光板36の取付窓38を
    穿設すると共にこの後板16の外端縁部に底板1
    8を隣設し、一方前記天板14の下端縁部に前板
    20を隣設してその中央部に透視用レンズ32の
    取付窓34を穿設すると共にこの前板20の外端
    縁部に接着板22を隣設し、前記天板14の左右
    端縁部にそれぞれ側板24,28を隣設し、これ
    ら後板16、底板18、前板20および側板2
    4,28をそれぞれ天板14に対して折曲げて直
    方体状の本体を構成してなるスライドビユワーに
    おいて、 前記側板24,28は、左右対称的なくの字状
    に屈折する屈折板で形成し、これら屈折板の屈折
    部24a,28aの所定位置にスライド用マウン
    トおよび/もしくは連続フイルムを挿通保持する
    切欠き部44a,46aを設け、さらに前記側板
    24,28の外端縁部にそれぞれ係着板26,3
    0を隣設し、直方体状の本体の組立て状態におい
    て前記側板24,28をそれぞれ直方体の内方に
    屈折させて前記係着板26,30を相互に係着保
    持し、本体の折畳み状態において前記係着板2
    6,30を相互に離反させて前記側板24,28
    を外方へ開放すると共に前記底板18と天板14
    を重ね合せてその上に前記側板24,28を偏平
    状に折り重ねてなるスライドビユワー。
JP1987074859U 1987-05-19 1987-05-19 Expired JPH0219786Y2 (ja)

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