JPH07268012A - 末端官能化ポリマー製造用保護官能開始剤 - Google Patents

末端官能化ポリマー製造用保護官能開始剤

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JPH07268012A
JPH07268012A JP7072058A JP7205895A JPH07268012A JP H07268012 A JPH07268012 A JP H07268012A JP 7072058 A JP7072058 A JP 7072058A JP 7205895 A JP7205895 A JP 7205895A JP H07268012 A JPH07268012 A JP H07268012A
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polymer
polymerization
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lithium
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JP7072058A
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Robert Charles Bening
ロバート・チヤールズ・ベニング
Carl L Willis
カール・レスリー・ウイリス
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Shell Internationale Research Maatschappij BV
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 【化1】 [式中、A″はシクロヘキシル基または−CR′R″−
基(式中、R′は1〜10個の炭素原子を有する線状ア
ルキル基であり、R″は水素または1〜10個の炭素原
子を有する線状アルキル基である)である]のリチウム
開始剤を使用する官能化ポリマーの製造方法。 【効果】 この開始剤を使用すると、公知の同じタイプ
の開始剤を使用したときに比べて有利な方法および生成
物が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はモノマーのアニオン重
合、接着剤、シーラントおよびコーティングの成分とし
て使用する官能化ポリマーならびにこれらのポリマーの
合成の開始剤として使用するアルキルリチウム試薬に関
する。
【0002】
【従来の技術】sec−ブチルリチウムのようなリチウ
ム開始剤を用いる共役ジエンのアニオン重合および残存
不飽和の水素化は、ブタジエンの1,2−付加量と水素
化ブタジエンポリマーのガラス転移温度との関係を教示
する米国特許Re.27,145号明細書を含む多くの
文献に記載されている。
【0003】官能末端基を形成するためのリビングアニ
オンポリマーのキャッピングは米国特許第4,417,
029号、第4,518,753号および第4,75
3,991号明細書に記載されている。本発明では、1
個以上の末端をヒドロキシル、カルボキシル、フェノー
ル、エポキシまたはアミン基でキャップしたアニオンポ
リマーに注目している。
【0004】構造R1 2 3 Si−O−A−Li[式
中、R1 、R2 およびR3 は好ましくは1〜10個の炭
素原子を有するアルキル、アルコキシ、アリールまたは
アルカリール基であり、Aは好ましくは、少なくとも2
個の炭素原子を有する分枝または直鎖橋架け基である]
を有する保護官能開始剤を用いるアニオン重合は国際特
許WO91/12277号明細書に記載されている。R
1 、R2 およびR3 は全てが同時にCH3 ではないのが
好ましい。橋架け基(A)は最も好ましくは、3〜10
個の炭素原子を有する直鎖アルキルであり、以下の化合
物により例示される。
【0005】
【化4】
【0006】これは、1−クロロ−6−ヒドロキシ−n
−ヘキサンとt−ブチルジメチルクロロシランとの反応
生成物のリチオ化により簡単に製造される。構造(1)
のような開始剤を所望のモノマー(類)の重合に使用
し、次いでキャッピングして第2末端アルコール基を生
成することは、1,4−ジリチオブタンおよびリチウム
ナフタリドのような2官能開始剤を用いて製造したポリ
マーをキャッピングすることによるテレケリックジオー
ルの製造に比べていくつかの利点がある。非極性溶媒中
で重合できることに加えて、この方法は、両側が誘導さ
れた(diinitiated)ポリマーをエチレンオ
キシドのような試薬でキャップしてジアルコキシドポリ
マーを生成したときに発生すると知られているイオン性
ゲルの生成が回避される。これらのゲルは比較的極性の
溶媒混合物中でさえも生成し、次の製造ステップを非常
に複雑にする。キャッピングすることによりただ一方の
ポリマー末端にアルコキシドを生成すると、これらのゲ
ルが回避される。
【0007】構造(1)の開始剤は、従来のリチウム開
始剤のように不飽和モノマーをアニオン重合させるが、
いろいろな次の反応で有用な第1級アルコールに変換し
得るt−ブチルジメチルシロキシ官能基を有するポリマ
ー鎖を生ずる。もしも開始ステップが低い温度(−5
℃)で行われると、大部分の構造(1)は活性であるこ
とが明白であるが、僅かに高い温度においては、開始剤
の導入量の大部分が重合開始に関与しないことが判明し
た。換言すれば、開始剤の大部分は非反応性である、す
なわち「デッド」である。従来のsec−ブチルリチウ
ムでの重合開始は室温以上で十分によく起こる。それに
もかかわらず、構造(1)の開始剤の活性部分は、従来
のアニオンポリマーのように、さらにエンドキャップさ
れ得且つ水素化され得るリビングポリマーを発生する。
【0008】構造(1)の開始剤によりt−ブチルジメ
チルシロキシ官能部分をその末端に有するポリマー鎖が
得られる。所望の第1級アルコール官能性を与えるため
に保護基を除き(脱保護し)得るが、それを実施するの
は多少難しく、費用がかかる。このタイプのポリマーの
脱保護にはさらなる処理ステップが必要である。国際特
許91/12277号明細書はテトラヒドロフラン中の
フッ化テトラ−n−ブチルアンモニウムを使用すること
を推奨している。別の脱保護法は、過剰モル(化学量論
量の5倍または10倍)の、メタンスルホン酸のような
強有機酸およびイソプロパノールのような相溶化補助溶
剤(約20重量%)と接触させ、次いで上昇温度におい
て(約50℃)ポリマーが脱保護されるまで(使用する
特定の開始剤に依存して数時間の間)攪拌することを含
む。ポリマーが脱保護されると、次いで酸性加水分解触
媒を中和し、使用された酸塩を洗い落とし、相溶化補助
溶剤を留出することが必要である。これらの付加的なス
テップにより全過程に余分の時間およびコストがかか
る。除去するのが簡単である保護基を含んでいる官能開
始剤は処理効率の点で有利であろう。
【0009】さらに、構造(1)で記載されるタイプの
開始剤から誘導されるポリマーは非均一微細構造を有す
ることが判明した。このタイプの開始剤を用いるブタジ
エンの重合の早期において、モノマーの1,4−付加が
ブタジエンに優先的に組み入れられる。実際、WO91
/12277はこのような開始剤を用いて高1,4−含
量ポリジエンを達成することを目的とする。シクロヘキ
サン中10重量%のジエチルエーテルのような微細構造
改質剤を多く含む溶媒系を使用しているときでさえ、ブ
タジエンの1,4−付加は70%以上であることが判明
している。ポリマーがより長く成長し、鎖のC−Li末
端がt−ブチルジメチルシロキシ官能末端から隔たって
いると、上記した効果はなくなり、付加したユニットの
微細構造は溶媒の種類により制御される。シクロヘキサ
ン中10重量%のジエチルエーテルでは、ブタジエンは
約50〜60重量%の1,4−付加であろう。この微細
構造の変化の逆の効果は、飽和水素化ポリマーにおいて
明らかである。線状微細構造でブタジエンの高1,4−
付加を有するポリマーのセグメントは水素化によりポリ
エチレンセグメントになり、ポリエチレン様結晶化度を
有し易い。この結晶化度は室温近くで液体ポリマーの粘
度を上昇させ易く、極端な場合サンプルの凝固を招きか
ねない。低粘度の、水素化官能ポリマーを製造するため
に、保護された官能性を有し、1,4−付加を中間レベ
ルに制御し得る均一な微細構造を有するブタジエンポリ
マーを製造する開始剤が望まれていた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】経済的な温度で(デッ
ド開始剤を最小限にして)十分に作用する改善された保
護官能開始剤を提供することが本発明の目的である。理
想的にはこれらの開始剤はまた、均一でありかつ制御さ
れた微細構造を有するブタジエンポリマーを与えるよう
作用せねばならず、さらにそれに加えてマイルドであり
かつコストの低い条件下で脱保護できなければならな
い。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、次式(2):
【0012】
【化5】
【0013】[式中、A″はシクロヘキシルまたは−C
R′R″−(式中、R′は1〜10個の炭素原子を有す
る線状アルキルであり、R″は水素または1〜10個の
炭素原子を有する線状アルキルである)である]を有す
るリチウム化合物がアニオンポリマーの重合を、酸素と
リチウムとを連結する線状橋架け基を有する類似の開始
剤よりも驚くべきほど高い商業的に有用な重合温度にお
いて、デッド開始剤が驚くべきほど低い量で(すなわ
ち、より高い有効性で)開始するという発見に基づく。
さらに、構造(2)の開始剤はまた、ケイ素原子に結合
した分枝アルキルを有する類似の開始剤よりも脱保護す
るのが驚くべきほど簡単であり、加えて、ケイ素中心に
結合した分枝アルキル部分を有する類似の開始剤と比較
して均一でありかつ制御し得る微細構造を有するジエン
ポリマーを与えるのに驚くべきほど効果的である。構造
(2)の開始剤は1,2−付加の量が5〜95重量%の
間であるとき、より好ましくは30〜70重量%の間で
あるとき、ポリマー鎖に亘って1,2−付加の均一な分
布を有するブタジエンのホモポリマーを製造する。これ
らの開始剤によって製造されたポリマーは簡単にエンド
キャップされかつ水素化されて1個以上の末端官能基、
例えばヒドロキシル基を有するアニオンポリマーを商業
的に魅力的な条件下で形成する。
【0014】したがって本発明は、不飽和モノマーの重
合を一般式(2):
【0015】
【化6】
【0016】[式中、A″はシクロヘキシル基または−
CR′R″−基(式中、R′は1〜10個の炭素原子を
有する線状アルキル基を示し、R″は水素原子または1
〜10個の炭素原子を有する線状アルキル基を示す)を
示す]のリチウム開始剤で開始し、1個以上の末端官能
基を有する線状または分枝ポリマーを回収するステップ
を含む官能化ポリマーの製造方法を提供する。
【0017】保護された形態または脱保護されヒドロキ
シル、カルボキシル、フェニル、エポキシまたはアミン
基を末端基とする場合のいずれにせよ、本発明方法で製
造されたポリマーもまた本発明の一部を形成する。した
がって本発明はまた、少なくとも1つの一般式 −A″X [式中、A″は上記で定義した通りであり、Xは水素原
子またはトリメチルシリル基を示す]の末端基を含む官
能化ポリマーまたはその誘導体も提供する。
【0018】本発明はさらに、上述の一般式(2)のリ
チウム化合物、官能化ポリマーの製造におけるその使
用、一般式
【0019】
【化7】
【0020】[式中、A″は上で定義した通りであり、
Halはハロゲン原子、好適には塩素または臭素を示
す]の化合物をリチウムまたは反応条件下でリチウムを
放出または発生する化合物で処理することによるその製
造方法を提供する。
【0021】橋架け基A″はシクロヘキシル基または分
枝アルキル基で有り得る。好ましくは−R′R″−基で
ある。基R′およびR″はそれぞれ線状C1-10アルキル
基、好ましくはC1-4 アルキル基、特にメチル基を示
す。R′およびR″のそれぞれがメチル基を示すとき特
に有用な結果が達成され、したがって、この組合せが特
に好ましい。
【0022】このタイプの開始剤の効率はいろいろな分
析法によって簡単に測定し得る。リビング重合におい
て、得られるポリマーの平均分子量が次の関係式から予
想し得るように、活性開始剤の1モルで1モルのポリマ
ーの重合を開始することが予想される。
【0023】
【数1】
【0024】もしも導入した開始剤フラクションでポリ
マーの重合を開始することができないならば、得られる
生成物の分子量は式(1)で予想されるよりも高いので
あろう。そのフラクションが重合の間非反応性のままで
ある限りは、分子量分布(MWD)は狭く、単分散であ
り、開始速度が生長反応よりも速いリビング重合を代表
している。実際には、導入した開始剤フラクションの少
量がモノマー、溶媒等に存在するプロトン性の不純物に
よって不活性化するので分子量は式(1)の予想よりも
幾分大きい。
【0025】本発明の開始剤は、経済的な作動温度およ
びデッド開始剤の低い量および生成物ポリマー中のジエ
ンの1,2−付加の均一で制御されたレベルに関してs
−ブチルリチウムと類似している。しかしながら、本発
明の開始剤は、「マスクされた」すなわち「保護され
た」アルコールとして働き、重合が完了した後に、マイ
ルドでコストの低い条件下酸または塩基との反応によっ
て、または国際特許WO91/12277号明細書中に
記載されているように、一般式−A″OH、(式中、
A″は上で定義した通りである)の第1級ネオペンチル
タイプのアルコール基に転換し得るシリルエーテル基を
ポリマー鎖の始めに有するという利点を有する。ポリマ
ー鎖は重合を終了するために従来技術で終了され、エン
ドキャップされ、またはカップリングされ、1個以上の
末端官能基または重合共役ジエンを含む線状または分枝
(例、星形)ポリマーを与える。
【0026】構造(1)の開始剤は重合および脱保護の
後に、第1級アルコールポリマーを与えるであろうが、
ネオペンチルタイプの第1級アルコール官能性を有する
ポリマーは改善された熱安定性を有しており、それから
誘導される縮合ポリマーは改善された加水分解安定性を
有していると予想される。ネオペンチルアルコールの改
善された熱安定性およびその誘導体の加水分解特性はA
dvanced Organic Chemistr
y、第3版、J.March、John Wiley
& Sons出版、New York(1985)(特
に285、299、390、514、944、955お
よび959頁ならびにそこで引用されている文献参照)
に要約されており、この特別な構造を有するポリマーが
同様に改善された性能を有するであろうと予期し得る。
【0027】リチウム開始剤は米国特許第4,039,
593号およびRe.27,145号明細書に記載され
ているように良く知られている。構造(2)の開始剤の
ようなリチウム開始剤を用いて製造し得る典型的なリビ
ングポリマー構造は
【0028】
【化8】
【0029】[式中、Bは1つ以上の共役ジエン炭化水
素の重合ユニットを示し、Aは1つ以上のビニル芳香族
化合物の重合ユニットを示し、B/Aは共役ジエン炭化
水素およびビニル芳香族モノマーのランダム重合ユニッ
トを示し、Xはリチウム開始剤の残基を示す]を含む。
リビングポリマーは、線状ポリマーとして製造される
か、カップリングされて分枝ポリマーを形成するかまた
はメタノール、四塩化ケイ素、ジビニルベンゼン、また
はエチレンオキシドの付加のような従来の手段によって
キャップされさらなる官能基を形成する。本発明におい
て、Xはトリメチルシリルエーテル基であり、トリメチ
ルシリルエーテルの開裂はネオペンチル様第1級アルコ
ール基をこの位置に残し得る。このような第1級アルコ
ールは、他の第1級アルコール基とは異なった反応性を
有し、そのため鎖末端とジイソシアネートおよびジカル
ボン酸等との反応速度が異なる。この反応速度の相違は
段階重合が必要な物質をデザインするのに非常に有用で
有り得る。
【0030】本発明の開始剤は、室温で非常に活性であ
り、重合は好ましくは15℃〜60℃の範囲の温度、最
も好ましくは30℃〜40℃で開始する。一般的に重合
温度を100℃未満に保つことが適当である。100℃
より高いと、微細構造を変えかつキャッピング効率を制
限する副反応が主流になり得る。重合は固体のレベルの
範囲、好ましくは5重量%〜80重量%ポリマーの範
囲、最も好ましくは10重量%〜40重量%で行い得
る。高固体重合では、モノマーを増分して加えて、所望
の重合温度を超えるのを避ける。もしも開始剤が全モノ
マー量に加えられるのであれば、重合を10重量%〜2
0重量%の固体の範囲で行うのが好ましい。
【0031】共役ジエンが1,3−ブタジエンであり、
共役ジエンポリマーが水素化されるとき、共役ジエン炭
化水素のアニオン重合は典型的には、ジエチルエーテ
ル、またはグリム(1,2−ジエトキシエタン)のよう
な構造改質剤で制御され、所望の量の1,2−付加を得
る。米国特許Re.27,145号明細書に記載されて
いるように、ブタジエンポリマーまたはコポリマーの
1,2−付加のレベルは、水素化後のポリマーのレオロ
ジーおよび弾性性能に大きく影響を及ぼし得る。水素化
ポリマーは、最終の接着剤、シーラントまたはコーティ
ング中で改善された熱安定性および耐候性を示す。
【0032】末端官能基を有する1,3−ブタジエンポ
リマーの1,2−付加は、以下により詳細に述べるよう
にポリマーの粘度に影響する。約40%の1,2−付加
は、50℃において約6容量%のジエチルエーテルまた
は約1000ppmのグリムを用いる重合の間に達成さ
れる。一般的に、もしも生成物を水素化するのであれば
この範囲のビニル含量が望ましい一方、もしもポリマー
を不飽和形態で使用するのであれば低ビニル含量が好ま
しい。
【0033】アニオン重合はしばしば水を加えて、リチ
ウムを水酸化リチウム(LiOH)として除くかまたは
アルコール(ROH)を加えてリチウムをリチウムアル
コキシド(LiOR)として除いて終了させる。本発明
の開始剤から製造され、このようにして終了されるポリ
マーはトリメチルシリル保護基を除いた後、モノヒドロ
キシ官能物質(モノオール)であろう。別の末端官能基
を有するポリマーを製造するために、リビングポリマー
鎖は、エチレンオキシド(−OH)、オキセタン(−O
H)、2,2−ジメチルオキセタン(−OH)、二酸化
炭素(−CO2H)、保護ヒドロキシスチレンモノマー
(ArOH)、エチレンオキシドとエピクロルヒドリン
(エポキシ)または米国特許第4,791,174号明
細書に列記されているアジリジン化合物(アミン)との
反応によってヒドロキシル(−OH)、カルボキシル
(−CO2 H)、フェノール(ArOH)、エポキシま
たはアミン基を末端とするのが好ましい。テレケリック
ジオールの製造のために、好ましい方法は、30℃〜5
0℃において1〜10当量、最も好ましくは1〜2当量
の範囲のエチレンオキシドで終了させる。この反応は極
めて速い。許容し得る結果が反応時間5〜30分で得ら
れる。
【0034】重合終了ステップまたは中和ステップによ
り米国特許第5,166,277号明細書に記載されて
いるようにリチウム塩基の微細粒子が放出され得る。こ
れらのリチウム塩基はポリマーの水素化を妨害する恐れ
があるので、特に、もしも水素化を高固体レベルで行う
のであれば、除去するのが好ましい。
【0035】二酸化炭素を用いる終了により、米国特許
第4,970,254号明細書に記載されているように
水素化触媒の活性を減少させるカルボキシレート塩残基
が生じる。水素化の前にカルボキシレート塩残基をエス
テル基に変換して、水素化の後にカルボキシレート塩ま
たはカルボン酸基に再変換することにより改善された水
素化が得られる。
【0036】低分子量のブタジエンポリマー中の不飽和
の少なくとも90%、好ましくは少なくとも95%の水
素化は、米国特許Re.27,145号、同第4,97
0,254号および同第5,166,277号明細書に
記載されているようにニッケル触媒により達成される。
好ましいニッケル触媒はニッケル2−エチルヘキサノエ
ートとトリエチルアルミニウムとの混合物である。水素
化の後に、ポリマー溶液を水性リン酸(2〜30重量
%)でポリマー溶液1部に対して酸水溶液0.5部の容
量比で、50℃において30分〜60分間窒素中酸素の
混合物を注入しながら攪拌することによってニッケル触
媒を抽出するのが好ましい。
【0037】ヒドロキシル、カルボキシル、フェノー
ル、エポキシおよびアミン基から選択される1個以上の
末端官能基を有する飽和または不飽和共役ジエンポリマ
ーは、混合および適用温度でポリマーの粘度が500ポ
イズ未満のとき、溶媒なしで使用し得る。1分子につき
2個の末端ヒドロキシル基ならびに混合および適用温度
で500ポイズ未満の粘度を有する線状水素化ブタジエ
ンまたはイソプレンポリマーはピーク分子量を500〜
20,000の範囲に限定しかつ水素化ブタジエンの
1,2−付加を30%〜70%、好ましくは40%〜6
0%の量に限定することによって製造される。
【0038】重合ならびに任意にポリマーを水素化およ
び洗浄した後に、ポリマー鎖の前のトリメチルシリル基
を除き、所望の第1級ネオペンチルタイプのヒドロキシ
ル官能基を発生させる。このステップはしばしば脱保護
と呼ばれる。シリル保護基の除去のためのいろいろな方
法が知られている。概説のために、T.W.Gree
n、「Protective Groups in O
rganic Synthesis」、J.Wiley
and Sons出版、New York、1981
参照。脱保護は取扱いが簡単で、比較的毒性が低く、安
価な試薬およびマイルドでコストの低いプロセス条件を
含むのが好ましい。国際特許WO91/12277号明
細書に記載されたようなテトラヒドロフラン(THF)
中フッ化テトラブチルアンモニウムでの反応は、コスト
が高いことおよび試薬の毒性から不利である。好ましい
プロセスにおいて、トリメチルシリル基は水素化の後か
つ使用されたNi/Al水素化触媒の除去のための酸水
溶液洗浄の間に除去される。この技術では脱保護のため
の独立したプロセスステップに伴うコストがいらない。
水素化触媒抽出が必要ない不飽和ポリマーの製造のため
に、ポリマーセメントを希酸水溶液または希塩基水溶液
と接触させることが脱保護のために好ましい。
【0039】強有機酸触媒の存在下ポリマーとアミノ樹
脂との焼成硬化によって製造されるコーティングのよう
ないくつかの用途では、「保護」形態のポリマーを使用
することが好ましい。保護ポリマーの粘度は低く、脱保
護(すなわちアルコールの発生)が硬化の間に成し遂げ
られるような条件でなければならない。
【0040】上記されたように製造された共役ジエンポ
リマーは、接着剤、コーティングおよびシーラントを形
成するような末端官能化ポリマーの従来の用途を有す
る。加えて、ポリマーはポリウレタン、ポリエステル、
ポリアミド、ポリカーボネートおよびエポキシ樹脂を改
質するのに使用しても良い。
【0041】最も好ましいプロセスは、構造(3)(3
−リチオ−2,2−ジメチル−1−トリメチルシリルオ
キシプロパン)
【0042】
【化9】
【0043】を有する開始剤を使用し、500〜20
0,000、最も好ましくは500〜20,000の範
囲のピーク分子量を有するジヒドロキシル化1,3−ブ
タジエンポリマーを製造する。ジヒドロキシル化ポリマ
ーは5%〜95%の範囲の1,2−付加で不飽和化され
ているかまたは30%〜70%の範囲の1,2−付加で
水素化されていて良い。ポリマーは1分子につき好まし
くは1.75〜2.0、最も好ましくは1.95〜2.
0個の末端ヒドロキシル基を有する。
【0044】所望の量の1,3−ブタジエンの重合の
後、リビングポリマーをエチレンオキシドでキャップ
し、メタノールと反応させ末端第1級アルコール基を与
えるのが好ましい。シリル基はその後、水性希酸または
水性希塩基との反応によって好ましい第1級ネオペンチ
ルタイプのヒドロキシル基に転換する。
【0045】本発明のポリマー、特に上記の好ましい形
態は、接着剤(感圧接着剤、接触接着剤、積層接着剤お
よびアセンブリ接着剤を含む)、シーラント(例えばウ
レタン建築用シーラント等)、コーティング(例えば、
自動車のトップコート、金属のエポキシプライマー、ポ
リエステルコイルコーティング、アルキドメンテナンス
コーティング等)、フイルム(例えば、耐熱および耐溶
媒性が要求されるもの)、ならびに成形および押出し熱
可塑性および熱硬化性部品(例えば熱可塑性射出成形ポ
リウレタンローラーまたは反応射出成形熱硬化性自動車
バンパー、仕切り板(facie)等)に有用であり、
従って本発明はまた、本発明のポリマーを含む、このよ
うな用途に適した組成物も提供する。さらなる成分が通
常このような組成物に配合される。
【0046】本発明の組成物は、ゴムエキステンディン
グ可塑剤のような可塑剤またはゴム配合油または有機ま
たは無機顔料および染料を含み得る。ゴム配合油は当業
界で良く知られており、高飽和含量油および高芳香族含
量油の両方を含む。好ましい可塑剤は高飽和油、例え
ば、Arco製Tufflo 6056および6204
オイルおよびプロセス油、例えばShell製SHEL
LFLEX 371オイルである(Tuffloおよび
SHELLFLEXは商標である)。このような組成物
に使用するゴム配合油の量は0〜約500phr、好ま
しくは0〜100phr、最も好ましくは0〜60ph
rで変わり得る。
【0047】このような組成物の任意成分はまた、熱分
解、酸化、表皮形成および色形成を抑制または阻止する
安定剤である。安定剤は典型的には組成物の製造、使用
および高温保存の間にポリマーを熱分解および酸化から
守るために市販の組成物に加えられる。
【0048】充填剤および顔料のいろいろなタイプがコ
ーティングまたはシーラント配合物に配合され得る。充
填剤が、所望の外観を形成するためだけではなく、耐候
性のようなコーティングまたはシーラントの性能を改善
するためにも加えられる外装コーティングまたはシーラ
ントについて特に当てはまる。広範な充填剤を使用し得
る。好適な充填剤には炭酸カルシウム、クレー、タル
ク、シリカ、酸化亜鉛および二酸化チタンが含まれる。
充填剤の量は通常、使用する充填剤のタイプおよびコー
ティングまたはシーラントを使用しようとする用途に依
存して、溶媒を除いた配合物の部分を基にして0〜65
重量%の範囲である。特に好ましい充填剤は二酸化チタ
ンである。
【0049】本発明の方法で製造された共役ジエンポリ
マーはまた、他のポリマーの耐衝撃性および/または柔
軟性を改善するために他のポリマーに配合しても良い。
このようなポリマーは一般に、ポリアミド、ポリウレタ
ン、ビニルアルコールポリマー、ビニルエステルポリマ
ー、ポリスルホン、ポリカーボネートならびにポリエス
テルであって、分子中に反復エステル結合を有するポリ
アセトンのようなものおよび、ジカルボン酸とグリコー
ルとの縮重合によって形成された構造を有するポリアル
キレンテレフタレートを含むポリアルキレンアリルエー
テルのようなものを含むポリエステルを含む縮合ポリマ
ーである。ブレンドは反応器中で実施しても良いし、後
配合ステップで実施しても良い。
【0050】
【実施例】本発明を以下の実施例によりさらに説明す
る。
【0051】ピーク分子量は、ピーク分子量が公知のポ
リブタジエン標準で校正したゲル浸透クロマトグラフィ
ー(GPC)を用いて測定した。GPC分析用溶媒はテ
トラヒドロフランであった。
【0052】ポリブタジエンの1,2−付加はクロロホ
ルム溶液中13C−NMRで測定した。
【0053】開始剤の製造 実施例1 PFI10と呼ばれる構造(3)の開始剤を国際特許W
O91/12277号明細書に概説されている方法を使
用して製造した。
【0054】a)2,2−ジメチル−3−クロロプロパ
ノールのヒドロキシル官能性を塩化トリメチルシリルと
の反応により保護した。
【0055】乾燥シクロヘキサン(150g)中の塩化
トリメチルシリル(27.16g、0.25mol)の
溶液をアルゴン雰囲気下イミダゾール20.4g(0.
30ml)で処理した。得られたスラリーを室温で強く
攪拌しながら、2,2−ジメチル−3−クロロプロパノ
ール(30.93g、0.25mol)を混合物にゆっ
くりと加えた。添加速度を、反応温度を40℃未満に保
つように制御した。得られたスラリーを濾過して所望の
1−トリメチルシリルオキシ−2,2−ジメチル−3−
クロロプロパンの透明な溶液を得た。ガスクロマトグラ
フィー質量分光(GC−MS)技術を使用する分析によ
り本質的に副産物がないことが判明した。トリメチルシ
リル保護付加体を定量的な収率で得た。この実験の反復
により同様の結果が得られた。
【0056】b)2,2−ジメチル−3−クロロプロパ
ノールのトリメチルシリル付加体をリチオ化して、所望
のアルキルリチウムを得た。
【0057】この実験のために、金属リチウムを鉱油中
分散液(Li30重量%)(Na0.5重量%)として
得、分散液を、アルゴン雰囲気中、乾燥シクロヘキサン
で繰返し洗浄し、鉱油担体を除去した。洗浄したばかり
の金属リチウム(28g、4.03mol)のシクロヘ
キサン(180g)中スラリーを強く攪拌しながら、上
記a)のように製造したトリメチルシリル付加体(付加
体約24g、付加体約0.12mol)のシクロヘキサ
ン溶液(溶液73.07g)の一部と接触させた。シク
ロプロパン試薬の添加速度を反応溶液の温度を40℃未
満に保つように制御した。2,2−ジメチル−3−クロ
ロプロパノールのトリメチルシリル付加体の添加が完了
したとき、得られたスラリーを(5ミクロンのフィルタ
ーを使用して)濾過して、透明な3−リチオ−2,2−
ジメチル−1−トリメチルシリルオキシプロパンのシク
ロヘキサン溶液を得た。生成物溶液のアリコートをKo
rfronとBaclawskiの方法(J.Org.
Chem.,41,1879(1976))に従ってジ
フェニル酢酸で滴定した。C−Li部分に特異的なこの
分析により、この試薬が0.217M(4.65重量
%)のアルキルリチウム濃度を有していることが判明し
た。このリチオ化反応の繰返しにより、アルキルリチウ
ム濃度0.22M(4.74重量%)を有する試薬が得
られた。さらなるシクロヘキサンを含む第3の繰返し実
験によってアルキルリチウム濃度0.095M(2.0
3重量%)を有する試薬溶液が得られた。
【0058】実施例2 実施例1に記載の方法を使用して、2,2−ジメチル−
3−ブロモプロパノール(83.52g、0.5mo
l)中のヒドロキシル官能性を、過剰のイミダゾール
(41.8g、0.61mol)の存在下、塩化トリメ
チルシリル(54.32g、0.5mol)との反応に
より保護した。生成物を実施例1の記載のように単離し
て、分析した。トリメチルシリル保護付加体は定量的収
率で得られた。
【0059】実施例1に記載の方法を使用して2,2−
ジメチル−3−ブロモプロパノール(31.38g、
0.13mol)のトリメチルシリル付加体溶液をシク
ロヘキサン(102g)中の過剰(約35g、約5.0
4mol)の金属Liと反応させた。生成物を実施例1
の記載のように単離して、分析した。シクロヘキサン中
の3−リチオ−2,2−ジメチル−1−トリメチルシリ
ルオキシプロパン溶液(RLi0.13M、2.72重
量%)を得た。
【0060】実施例3(比較例) 実施例1に記載の方法を使用して、3−クロロプロパノ
ール(47.27g、0.5mol)中のヒドロキシル
官能性が、過剰のイミダゾール(40g、0.587m
ol)の存在下、塩化トリメチルシリル(54.32
g、0.5mol)との反応により保護されているPF
I11と呼ばれる開始剤を製造した。生成物を実施例1
の記載のように単離し、分析した。トリメチルシリル保
護付加体を定量的収率で得た。
【0061】実施例1に記載の方法を使用して、3−ク
ロロプロパノールのトリメチルシリル付加体溶液(1
9.77g、0.118mol)をシクロヘキサン(1
00g)中の過剰の金属Li(約28g、約4.03m
ol)と反応させた。生成物を実施例2の記載のように
単離し、分析した。シクロヘキサン中の3−リチオ−1
−トリメチルシリルオキシプロパン(RLi 0.10
1M、1.8重量%)溶液を得た。
【0062】実施例4(比較例) PFI2およびPFI3と呼ばれるさらなる比較開始剤
を、国際特許WO91/12277号明細書に概説され
ているように、乾燥シクロヘキサン中で、(それぞれ)
2,2−ジメチル−3−クロロプロパノールおよび3−
クロロプロパノールと塩化t−ブチルジメチルシリル
(TBDMS−Cl)とをイミダゾールの存在下反応さ
せ、次いで金属リチウムと反応させて製造した。活性ア
ルキルリチウムの濃度は上述の(W.G.Korfro
nおよびL.M.Baclawski、J.Org.C
hem、41(10)、1879(1976))のよう
にジフェニル酢酸での滴定により測定した。
【0063】重合 実施例5 構造(3)のリチウム開始剤とブタジエンとの反応によ
り効果的に重合が開始され、リビングポリマー生成物と
エチレンオキシドとの反応により、単離の後に、テレケ
リックポリブタジエニルジオールが高収率で得られた。
【0064】実施例1の記載のように製造した、シクロ
ヘキサン中の3−リチオ−2,2−ジメチル−1−トリ
メチルシリルオキシプロパン(RLi)(溶液157.
85g、RLi4.74重量%、RLi0.045mo
l)溶液を、アルゴン下、スチール製オートクレーブ中
で強く攪拌しながら、シクロヘキサン/ジエチルエーテ
ル(シクロヘキサン202g/ジエチルエーテル60
g)混合溶媒中の重合グレードのブタジエンモノマー
(180g、3.33mol)溶液に加えた。モノマー
の一部はリザーブに保持されており、発熱重合反応の間
の反応温度を制御するような速度で反応器に加えられた
ので、全てのモノマーが重合の開始時に反応器中に存在
していたのではない。重合は15℃で開始し、発熱反応
の結果溶液温度は21.7℃まで上昇した。
【0065】リチウム開始剤を反応器に加えた直後に、
重合が丁度始まり、リビングポリマー溶液のアリコート
を分析のために取り出し、過剰のMeOHの添加により
直ちに反応を停止させた(「重合開始直後サンプ
ル」)。溶液の残りを本質的にブタジエンの消費が完了
するまで反応させた(85分間)。分析のためにリビン
グポリマー溶液のアリコートを反応器から取り出し、直
ちに過剰のメタノールMeOHで停止させた(「重合完
了サンプル」)。ポリマー鎖の一方の末端にトリメチル
シリルオキシ部分を有するリビングブタジエンポリマー
を含む溶液のバルクを過剰のエチレンオキシドEO
(3.4g、0.077mol)で処理した。エトキシ
ル化反応は40℃で60分間続けた。セメントを4gの
メタノールで処理した。得られたポリマーセメントのア
リコートを分析のために取り出した(「EOキャップサ
ンプル」)。反応生成物のバルクを実施例8で記載する
水素化実験のために保存した。
【0066】ブタジエン重合の開始直後に集められたサ
ンプル(「重合開始直後サンプル」)は514の数平均
分子量(MWN )を有することが判明した(炭素13核
磁気共鳴(NMR)法で測定。開始剤のアルキルセグメ
ントに帰属する炭素のシグナルのサンプルの全炭素のシ
グナルに対する割合を比較した)。NMR技術を使用す
るこのサンプルのビニル含量の分析により、ブタジエン
の45.5重量%が1,2−重合付加であって、ペンダ
ントビニル不飽和を与え、残りは1,4−重合付加であ
って、鎖で繋がれた不飽和種を与えていることが判明し
た。ブタジエンの重合の完了後に集められたサンプルを
同様の方法を使用して分析したとき、分子量(ゲル浸透
クロマトグラフィー(GPC)技術で測定した)が49
97(MWN )であり、1,2−重合含量は45.5重
量%であることが判明した。これらの両方のサンプルは
同じ1,2−重合レベルを有しているので、トリメチル
シリルオキシ保護開始剤を使用して製造したポリマーの
微細構造は、重合プロセスを通して均一であり、好まし
い結果であり、約10重量%のジエチルエーテルが重合
溶媒中に存在するとき、ビニル含量が中間(45.5重
量%)であることが明らかである。この重合の目標MW
は4000であり、完全に重合したサンプルで観測され
たMWは4997であるので、反応器に加えたアルキル
リチウムの80%が重合を開始するのに有効であり、残
りは重合前にまたは重合中に失活プロセス(「ダイ−ア
ウト」)のために失われたことが明らかである。
【0067】これらの結果は、構造(2)の開始剤は商
業的に有用な温度でのブタジエン重合に有効であること
を示している。さらに、これらの結果は、これらの開始
剤が均一な微細構造を有する官能化ブタジエンポリマー
を製造することも示している。均一で中間の微細構造は
ポリマーを水素化するとき、結晶化度の問題(ポリエチ
レンセグメント)を回避するためのブタジエン重合の間
に好ましい。
【0068】EOキャップしたサンプルを50℃、減圧
下で濃縮し、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)
分析(250mm×4.6mm、5マイクロDIOL相
カラム、段階ヘプタン/THF(テトラヒドロフラン)
溶媒勾配と蒸発性光散乱検出器を使用)用サンプルを得
た。この分析法により、主に1分子につき2個のヒドロ
キシル官能基部位を有するブタジエンポリマー(テレケ
リックポリブタジエンジオール)および痕跡(2重量%
未満)の1分子につき1個のヒドロキシル官能部位を有
するポリマー(鎖の一方の端部にのみヒドロキシル官能
基を有するポリブタジエン)が見出された。このサンプ
ル中にTMS(トリメチルシリル)キャップポリマーの
証拠はなかった。明白に、サンプルの濃縮に使用された
条件下(メタノール性LiOMe、50℃で数分間)で
TMS保護基は除去された。これは非常にマイルドな脱
保護条件である。3−リチオ−2,2−ジメチル−1−
トリメチルシリルオキシプロパン開始剤は、マイルドで
塩基性の条件下、脱保護し易いマスクされたヒドロキシ
ル官能性を有するポリマーを得るのに好ましい。
【0069】実施例6 シクロヘキサン(710g)/ジエチルエーテル(10
0g)混合溶媒中の3−リチオ−2,2−ジメチル−1
−トリメチルシリルオキシプロパン(RLi)(溶液8
9.39g、RLi 4.15g、RLi 0.025
mol)の別のアリコートおよび100g(1.85m
ol)のブタジエンを使用して上記の重合プロセスを繰
返した。上記の方法を使用するEO付加前のポリマーの
分析により、開始剤効率78%でMWN =5149が得
られた。この場合、EO付加の後に取り出したサンプル
を過剰の水性リン酸(酸10重量%)で繰返し(4×)
洗浄し、塩基性リチウム種をサンプルから除去した後、
サンプルを濃縮しHPLC分析する。サンプルは上記の
ように濃縮し、分析した。実施例5で得たように、TM
Sキャップポリマーは検出されなかった。テレケリック
ポリブタジエンジオールが高収率で単離され、モノヒド
ロキシルポリマーは痕跡量しか存在していなかった。マ
イルドなリン酸処理により、所望の脱保護官能ポリマー
を得た。この実験は、重合開始が高効率であり、マイル
ドな酸性条件下での官能ポリマー生成物の脱保護が容易
であるという理由で、3−リチオ−2,2−ジメチル−
1−トリメチルシリルオキシプロパンがブタジエン重合
の好ましい開始剤であることを示した。
【0070】実施例7 同様な条件下の第3の重合実験では、3−リチオ−2,
2−ジメチル−1−トリメチルシリルオキシプロパン
(RLi 0.044mol)溶液265.65g(R
Li 2.74重量%)、ブタジエン175g(3.2
4mol)および同一のシクロヘキサン(85g)/ジ
エチルエーテル(59g)溶媒を使用した。この実験に
対して、開始剤効率は107%であった(100%より
大きい値から実験の精度が疑われる。この化学反応にお
いて、100%より大きい開始剤効率は不可能であ
る。)。EO付加後に取り出したサンプルを湿ったTH
Fとの数分間の接触により脱保護した。再び、この開始
剤を使用して製造されたポリマーは所望のヒドロキシル
改質部分に非常にマイルドな条件下転換された。
【0071】実施例8 3−リチオ−2,2−ジメチル−1−トリメチルシリル
オキシプロパンを開始剤として使用して製造したEOキ
ャップブタジエンポリマーをNi/Al技術(実施例5
参照)を使用して水素化した。飽和したポリマー生成物
を、消費した水素化触媒を抽出するための条件下脱保護
して、所望の水素化テレケリックポリブタジエンジオー
ルを得た。この実験のための水素化触媒(Ni/Al)
は、シクロヘキサン中、ニッケル2−エチルヘキサノエ
ートと、1モルのNiに対して2.5モルのAlの割合
を与えるのに十分な量のトリエチルアルミニウムとを合
せることによりあらかじめ製造した。
【0072】3−リチオ−2,2−ジメチル−1−トリ
メチルシリルオキシプロパンを重合開始剤として使用し
て実施例5の記載のように製造したブタジエンポリマー
(MWN =4997)セメント(ポリマー30重量%)
をEOキャッッピングステップの後に500ccスチー
ル製オートクレーブに移し、水素を40℃において注入
した。反応器をその後、水素で700psig(4.8
3×103 kPa)まで加圧し、起こる発熱反応を制御
するためにNi/Al触媒を少量ずつ加えた。十分なN
i/Al触媒を最終的には加え、Niの全溶液濃度を1
00ppmとした。2時間の水素化の後、生成物のアリ
コートを取り出し、オゾン滴定技術を使って未反応C=
C部分を分析した。この分析により、97%以上の出発
ポリブタジエニル不飽和が水素化されたことが判明し
た。このサンプルの一部を、空気の存在下リン酸水溶液
(酸10重量%)で繰返し抽出した。この技術は還元さ
れた金属種を酸化し、金属塩を水性層に抽出した。有機
層を濃縮し、実施例5に記載のHPLC法を使って分析
した。この分析により所望の飽和テレケリックポリブタ
ジエンジオールが、痕跡量の副生物として存在する、飽
和モノヒドロキシル官能ポリマーとともに検出された。
TMS保護基は、明らかに生成物の水性後処理の間に除
かれた。
【0073】実施例9 実施例5に記載の方法を使用して、実施例1で製造した
3−リチオ−2,2−ジメチル−1−トリメチルシリル
オキシプロパンのシクロヘキサン中溶液をブタジエンの
アニオン重合を開始するために使用した。実施例5に記
載のように、リビングポリマーをEOとの反応でキャッ
プし、単離し、分析した。この実施例の開始剤効率は1
08%であった。MWN =3700のテレケリックポリ
ブタジエニルジオールが得られた。
【0074】以下の比較例に示したように、実施例1お
よび2に記載の開始剤は、商業的に有用な温度でのブタ
ジエン重合の開始に対して優れた効率を有し、第1級ネ
オペンチルタイプのヒドロキシル部分を有する官能ポリ
マーおよび1,2−重合の均一な分布を有し、マイルド
な条件下で容易に脱保護されるポリマーを与える。
【0075】実施例10(比較例) 実施例5の方法を使用して、実施例3で製造した3−リ
チオ−1−トリメチルシリルオキシプロパンのシクロヘ
キサン中溶液をブタジエンのアニオン重合を開始するた
めに使用した。実施例5に記載の通り、リビングポリマ
ーをEOとの反応でキャップし、単離し、分析した。こ
の実験に対する開始剤効率は30%であった。MWN
13,170(目標MWN =4000)のテレケリック
ポリブタジエニルジオールが得られた。明らかに、ケイ
素とリチウム中心との間の橋架け基の枝分れがないこと
により、得られた重合開始剤はブタジエン重合の開始の
ための顕著に劣った効率を有する劣ったものであった。
商業的に有用な温度において、このアルキルリチウムの
ほとんどはポリマー鎖の成長を開始できない。
【0076】このアルキルリチウムが、開始効率が劣っ
ている故によい開始剤をもたらさないとはいえども、実
施例5の記載のように生成物を分析すると生成物が均一
な微細構造を有していることが示された。「重合開始直
後のサンプル」に存在するブタジエンの1,2−重合は
41.6重量%であり、最終生成物の1,2−重合は4
2.4重量%であった。トリメチルシリル保護基を使用
すると、均一で制御し得る微細構造を有するブタジエン
ポリマーを製造することができる。
【0077】実施例11(比較例) 1分子につき約2個の末端ヒドロキシル基、3,900
のピーク分子量、40%のブタジエンの1,2−付加を
有する一定の繰返しユニット構造、および0.17me
q/g(水素化98.9%)の残余不飽和を有する水素
化線状ブタジエンポリマーを実施例4のPFI3を使用
して以下に記載のように製造した。ブタジエン675g
(12.5mol)、ジエチルエーテル450gおよび
シクロヘキサン3375gを2ガロン(7.57リット
ル)のステンレススチール製オートクレーブ中に入れ
た。反応器を40℃に加熱し、10.9重量%のシクロ
ヘキサン中PFI3溶液280g(0.169mol)
を加えた。反応熱が反応器の温度を約45℃に上昇させ
た。約9分後、反応温度は約50℃に上昇し、重合を約
40分間続けた。40分後、反応器を約40℃に冷却
し、エチレンオキシド31g(4当量)を加えた。30
分後、メタノール6g(1.1当量)を加えた。GPC
分析は3,900amu.(原子質量単位)の分子量を
示し、目標値4,000amuに良く一致した。このサ
ンプルの炭素−13核磁気共鳴(NMR)分析により、
平均で、40重量%のブタジエンは1,2−重合により
付加され、ペンダントビニル不飽和をもたらし、残り
は、鎖で繋がれた不飽和種を与える1,4−重合により
付加されていることが示された。反応生成物のバルクを
実施例12に記載する水素化実験のために取って置い
た。
【0078】実施例12(比較例) 実施例11からのポリマーセメントを3ガロン(11.
36リットル)の高圧ステンレススチール製オートクレ
ーブ中に入れ、シクロヘキサン2,597gを加えて固
体含量9.5%に希釈し、40℃に加熱した。圧力を8
00psi(5.52×103 kPa)に保ちながら、
反応器に水素を約0.6SCFM(標準立方フィート/
分−2.83×10-43 -1)の速度で注入した。6
700ppm(Ni)のNi/Al触媒溶液70.8m
lを反応器に入れると、直ちに発熱反応が始まった。触
媒はあらかじめ、シクロヘキサン中でニッケル2−エチ
ルヘキサノエートを、ニッケル1モルに対してアルミニ
ウム2.0モルの割合にするのに十分な量のトリエチル
アルミニウムと反応させて製造した。約90℃でピーク
となった後に、温度は下降し、約70℃で保持した。残
余不飽和の分析(オゾン滴定)により、120分後に約
99%の転化率が示された。触媒を、セメントを20%
水性リン酸のアリコート500mlで2回洗浄して抽出
した。
【0079】前の例と比べて、t−ブチルジメチルシリ
ルエーテル基は酸洗浄の間に開裂しなかった。t−ブチ
ルジメチルシリルエーテル保護基の加水分解は以下のよ
うに行った。イソプロパノール1050g中、水70g
および無水メタンスルホン酸81g(ポリマー1モルに
対して5モル)を含む溶液を洗浄したポリマーセメント
(5500g)に加えた。得られた僅かに曇った溶液を
2時間約50℃で攪拌した。サンプルを0.1Nの水性
水酸化ナトリウムのアリコートで一回、DI水のアリコ
ートで2回(それぞれ約5.4リットル)洗浄した。2
回目の水洗後の水性層のpHは約7であった。ポリマー
溶媒をロータリーエバポレーターで除いた。サンプルを
高速液体クロマトグラフィー(HPLC)および13
NMRで分析し、所望のジヒドロキシ物質(ジオー
ル)、(EOでキャップされているが、脱保護されてい
ないかまたは脱保護されているがプロトン性不純物で終
了されているかのどちらかの)モノヒドロキシ物質およ
び非官能物質(保護されている−EOが付加していな
い)の相対量を測定した。HPLC分離は250mm×
4.6mm5ミクロンDIOL層カラムで段階ヘプタン
/テトラヒドロフラン勾配を使用して行った。蒸発性光
散乱検出器をサンプルの定量に使用した。これらの技術
により98%および97%のジヒドロキシ生成物への転
化率がそれぞれ示された。
【0080】ニートのポリマーは、約50℃以上で透明
であり、無色であり適度に粘性の液体であることが観測
されたが、室温まで冷却すると、生成物は曇り、実質的
により粘性となる。この変化は可逆的であり、曇りおよ
び粘度の増加は結晶化の結果であることが示唆される。
示差熱走査熱量測定(DSC)による分析はこの結果を
確認した。広い吸熱が透明化が起こる温度の範囲にわた
って観測された。このサンプルで観測された際立った結
晶化度は平均1,2−付加頻度40%のポリマーの水素
化では予期されないものであり、1,2−付加の割合が
重合の進行中に変化し、水素化により結晶化し得る物質
のバルクを形成する1,4−付加の実質的により多い生
成物が生ずることを示唆している。このような「テーパ
ー化」は重合の間に反応温度が約90℃を超えると起こ
り得ることが知られているが、これはこの重合の間には
観測されなかった。
【0081】実施例13(比較例) 以下の実施例を、ブタジエンとPFI3とのシクロヘキ
サン/ジエチルエーテル溶媒系中での重合の進行中に
1,2付加頻度が変化するかどうかを調べるために行っ
た。ブタジエン(100g)を2リットルのガラス製オ
ートクレーブ(Buchi)中のシクロヘキサン/ジエ
チルエーテル90/10混合物(全部で900g)に加
えた。ほぼ分子量4,000のポリマーを製造するため
に予期される量の開始剤溶液を20℃〜23℃でモノマ
ー溶液に加え、その後温度を、循環浴の温度を43.5
℃にセットすることによって、約10分かけて40℃ま
で上げた。温度制御は同心円状のジャケットを介して、
温度制御した循環浴からの水の循環によって行った。重
合は反応器の温度を少なくとも48℃に上げるのに十分
に発熱性であった。重合を約50℃で約45分間進めそ
の後、約2当量のエチレンオキシド(EO)を加え、末
端ヒドロキシル基を発生させた。約30分後に、反応を
約1.1当量のメタノールで終了させた。
【0082】サンプルをブタジエン重合の開始後、転化
率約13%〜100%に相当するいろいろな時点で集め
た。各サンプルの平均ビニル含量を、前記のようにNM
Rによって測定し、結果を以下にまとめた。
【0083】
【表1】
【0084】t−ブチルジメチルシリルオキシ保護開始
剤を使用して製造したこのポリマーの微細構造は不均一
であり、1,4−付加は重合の初めの方でより頻繁であ
り、そのために、ポリマーを水素化したときには望まし
くない結晶化度となる。
【0085】実施例14(比較例) 一分子につき約2個の末端ヒドロキシ基、4,400の
ピーク分子量および40%のブタジエンの1,2付加で
一定の平均繰返しユニット構造を有する線状ブタジエン
ポリマーを、PFI2、実施例1の開始剤のt−ブチル
ジメチルシリル保護類似物を使用して、以下のように製
造した。ブタジエンをPFI2を用いて、ガラス製オー
トクレーブ中で実施例13の記載のように重合した。エ
チレンオキシドをブタジエンの重合に続いて加え、重合
をメタノールで停止させ、一端にシリルエーテル基(保
護されたアルコール)を、他端に第1級アルコールを有
するポリマーを得た。
【0086】この開始剤から製造されたポリマーのシリ
ルエーテル官能基の加水分解は非常に難しいことが分か
った。実施例12の方法に従って試みた加水分解ではア
ルコールへの転化がほとんどなかった。所望のジオール
生成物を満足な収率で発生するためには以下の条件が必
要である。メタンスルホン酸(MSA)10当量を、反
応混合物中IPAが42重量%の濃度となりかつ水が約
0.6重量%の濃度となるのに十分なイソプロパノール
(IPA)と水と一緒に洗浄した溶液に加えた。この溶
液を、全体で19時間、50℃に加熱した。サンプルを
1、2および3時間後に取った。上記のように最終生成
物を水性塩基、その後水で洗浄し、その後ロータリーエ
バポレーターで仕上げた。各サンプルのHPLC分析は
ジオール約98%の最終転化が3時間で達成されたこと
を示した。明らかに、ケイ素上の分枝橋架けアルキル
(A)基と嵩高いt−ブチル基との両方を有する開始剤
で製造したポリマーからの保護基の除去は非常に困難で
ある。
【0087】実施例15(比較例) 表1〜6は、アルコール官能性がt−ブチルシリル基を
使用して保護されている、いろいろな橋架けアルキル基
構造を有する開始剤での重合の結果をまとめた。開始お
よび重合は一般に室温以上で起こり、重合をエーテル補
助溶剤を用いてまたは用いずに行った例も加えた。最後
の欄は、式(1)がどのくらいよく実測分子量を予測し
たかの尺度である「開始効率」を一覧にした。これらの
表からPFI10(3−リチオ−2,2−ジメチル−1
−トリメチルシリルオキシプロパン)により達成される
約80〜100%の開始効率は、t−ブチルジメチルシ
リル基を使用してヒドロキシル官能性を保護しているほ
とんどの開始剤と同じかまたは良いことが容易にわか
る。
【0088】
【表2】
【0089】
【表3】
【0090】
【表4】
【0091】
【表5】
【0092】
【表6】
【0093】
【表7】

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 官能化ポリマーの製造方法であって、不
    飽和モノマーの重合を一般式(2): 【化1】 [式中、A″はシクロヘキシル基または−CR′R″−
    基(式中、R′は1〜10個の炭素原子を有する線状ア
    ルキル基を示し、R″は水素または1〜10個の炭素原
    子を有する線状アルキル基を示す)を示す]のリチウム
    開始剤を用いて開始し、1個以上の末端官能基を有する
    線状または分枝ポリマーを回収するステップを含む方
    法。
  2. 【請求項2】 不飽和モノマーがブタジエンである請求
    項1の方法。
  3. 【請求項3】 ポリマーの回収に先だってポリマーをエ
    チレンオキシドと反応させるステップをさらに含む請求
    項1または2の方法。
  4. 【請求項4】 A″が−CR′R″−であり、R′およ
    びR″の一方または両方がメチル基を示す請求項1〜3
    のいずれか1項の方法。
  5. 【請求項5】 少なくとも1個の一般式 −A″X [式中、A″は請求項1で定義した通りであり、Xは水
    素原子またはトリメチルシリル基を示す]の末端基を含
    む官能化ポリマーまたはその誘導体。
  6. 【請求項6】 請求項5のポリマーを含む接着剤、シー
    ラント、コーティング、フイルムおよび成形および押出
    し熱可塑性および熱硬化性部品。
  7. 【請求項7】 式(2): 【化2】 [式中、A″はシクロヘキシル基または−CR′R″−
    基(式中、R′は1〜10個の炭素原子を有する線状ア
    ルキル基を示し、R″は水素原子または1〜10個の炭
    素原子を有する線状アルキル基を示す)を示す]の構造
    を含むリチウム化合物。
  8. 【請求項8】 A″が−CR′R″−であり、R′およ
    びR″の一方または両方がメチル基を示す請求項7の化
    合物。
  9. 【請求項9】 請求項7のリチウム化合物の製造方法で
    あって、一般式(4): 【化3】 [式中、A″は請求項7で定義した通りであり、Hal
    はハロゲン原子を示す]の化合物をリチウムまたは反応
    条件下でリチウムを放出または生成する化合物で処理す
    ることを含む方法。
  10. 【請求項10】 請求項7のリチウム化合物の請求項1
    の官能化ポリマーの製造方法における使用。
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