JPH072678B2 - 2−シクロペンテノン誘導体の製造法 - Google Patents
2−シクロペンテノン誘導体の製造法Info
- Publication number
- JPH072678B2 JPH072678B2 JP61142094A JP14209486A JPH072678B2 JP H072678 B2 JPH072678 B2 JP H072678B2 JP 61142094 A JP61142094 A JP 61142094A JP 14209486 A JP14209486 A JP 14209486A JP H072678 B2 JPH072678 B2 JP H072678B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- acid
- polyphosphoric acid
- reaction
- integer
- cyclopentenone derivative
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
Landscapes
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
- Catalysts (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、一般式(I) (式中Rはアルキル基、カルボキシル基、またはアルコ
キシカルボニル基を表わし、nは0以上の整数を表わ
す。) で示される2−シクロペンテノン誘導体の製造法に関す
る。
キシカルボニル基を表わし、nは0以上の整数を表わ
す。) で示される2−シクロペンテノン誘導体の製造法に関す
る。
<従来の技術> 一般式(I)で示される2−シクロペンテノン誘導体は
プロスタグランジン合成の重要な中間体として知られて
おり、医薬品合成に於いて重要な価値を有するものであ
る。
プロスタグランジン合成の重要な中間体として知られて
おり、医薬品合成に於いて重要な価値を有するものであ
る。
従来より、不飽和カルボン酸の閉環反応によりシクロペ
ンテノン誘導体を合成する方法としては、硫酸などの無
機酸、塩化亜鉛などのルイス酸あるいは五酸化リンを用
いた方法が知られている〔F.C.S.,115(1938),J.C.S.,
117(1971),J.A.C.S.,79 1757(1957),J.A.C.S.,73 7
24(1954)〕が、これらの方法では十分な収率が得られ
ず、また、これらは汎用性のある方法ではなかった。
ンテノン誘導体を合成する方法としては、硫酸などの無
機酸、塩化亜鉛などのルイス酸あるいは五酸化リンを用
いた方法が知られている〔F.C.S.,115(1938),J.C.S.,
117(1971),J.A.C.S.,79 1757(1957),J.A.C.S.,73 7
24(1954)〕が、これらの方法では十分な収率が得られ
ず、また、これらは汎用性のある方法ではなかった。
また、ポリリン酸を用いる方法として、たとえば「Synt
hesis」718〜719(1974)に11−エトキシカルボニル−1
0−ウンデセン酸メチルをオルトリン酸換算で113%の濃
度のポリリン酸を用いて閉環反応を行う方法が記載され
ているが、十分な収率を得るに至っていない。
hesis」718〜719(1974)に11−エトキシカルボニル−1
0−ウンデセン酸メチルをオルトリン酸換算で113%の濃
度のポリリン酸を用いて閉環反応を行う方法が記載され
ているが、十分な収率を得るに至っていない。
<発明が解決しようとする問題点> このようなことから、本発明者らはシクロペンテノン誘
導体の製造、特に不飽和カルボン酸のポリリン酸の共存
下における閉環反応により一般式(I)で示される2−
シクロペンテノン誘導体を好収率で製造すべく検討の結
果、該閉環反応においては共存せしめるポリリン酸の濃
度が非常に重要であって、特定濃度範囲のポリリン酸を
使用した場合にすぐれた効果が得られることを見出し、
本発明に至った。
導体の製造、特に不飽和カルボン酸のポリリン酸の共存
下における閉環反応により一般式(I)で示される2−
シクロペンテノン誘導体を好収率で製造すべく検討の結
果、該閉環反応においては共存せしめるポリリン酸の濃
度が非常に重要であって、特定濃度範囲のポリリン酸を
使用した場合にすぐれた効果が得られることを見出し、
本発明に至った。
<問題点を解決するための手段> すなわち本発明は、一般式(II) R(CH2)lCH=CH(CH2)mCOOH (式中、Rはアルキル基、カルボキシル基、またはアル
コキシカルボニル基を表わし、mは0〜2までの整数、
lは0以上の整数を表わす。但しl+m≧2である) で示される不飽和カルボン酸を、オルトリン酸に換算し
たときの濃度が105〜110%であるポリリン酸の存在下に
閉環反応をおこなうことからなる前記一般式(I)で示
される2−シクロペンテノン誘導体の製造法を提供する
ものである。
コキシカルボニル基を表わし、mは0〜2までの整数、
lは0以上の整数を表わす。但しl+m≧2である) で示される不飽和カルボン酸を、オルトリン酸に換算し
たときの濃度が105〜110%であるポリリン酸の存在下に
閉環反応をおこなうことからなる前記一般式(I)で示
される2−シクロペンテノン誘導体の製造法を提供する
ものである。
本発明において、ポリリン酸の濃度とはオルトリン酸
(H3PO4)に換算したときの濃度を表わすものであり、
またリン酸の濃度を含有する五酸化リンの重量%をもっ
て表示した場合、105〜110%のポリリン酸は76.05〜79.
66%の濃度に相当する。
(H3PO4)に換算したときの濃度を表わすものであり、
またリン酸の濃度を含有する五酸化リンの重量%をもっ
て表示した場合、105〜110%のポリリン酸は76.05〜79.
66%の濃度に相当する。
かかるポリリン酸は、たとえばJena.Zeit.,(1)7 38
0(1873),Agriculture & Food Chem,6 298(1958)
等に記載された方法に準じて容易に製造することができ
る。
0(1873),Agriculture & Food Chem,6 298(1958)
等に記載された方法に準じて容易に製造することができ
る。
本発明において、ポリリン酸の使用量は不飽和カルボン
酸に対して6〜15重量倍である。
酸に対して6〜15重量倍である。
反応温度は通常80〜120℃であり、好ましくは90〜110℃
の範囲である。
の範囲である。
反応時間については特に制限されない。
また、反応は窒素気流下で行うのが望ましく、通常、溶
媒は必要としない。
媒は必要としない。
反応終了後は、反応混合物から抽出、濃縮の通常の操作
を行い、必要とあれば、蒸留、クロマトグラフィー、再
結晶等の一般的方法により単離精製することができる。
を行い、必要とあれば、蒸留、クロマトグラフィー、再
結晶等の一般的方法により単離精製することができる。
<発明の効果> 本発明の方法により、不飽和カルボン酸の閉環反応によ
る2−シクロペンテノン誘導体を60〜70%の好収率で得
ることができる。
る2−シクロペンテノン誘導体を60〜70%の好収率で得
ることができる。
<実施例> 以下、実施例により本発明を説明する。
実施例1 107%に調製したポリリン酸100gを200mlの四つ口フラス
コに添加し、あらかじめ96〜99℃まで加熱した。これ
に、窒素気流下、2−ドデセン二酸10g(0.0438モル)
を撹拌しながら少しずつ加えた。添加後、同温度で15時
間撹拌した。反応終了後、反応混合物を室温まで放冷し
た後、氷浴上10℃以下で100gの水を加えた。このものを
メチルイソブチルケトンによって抽出し、抽出液は水、
5%炭酸ナトリウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄した
後、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥し
た有機層を濃縮して2−(6−カルボキシヘキシル)シ
クロペント−1−エン−1−オンの粗精製物7.5gを得
た。これをシリカゲルを充填したカラムクロマトグラフ
ィーによって精製して2−(6−カルボキシヘキシル)
シクロペント−2−エン−1−オンの白色針状結晶6.45
gを得た。
コに添加し、あらかじめ96〜99℃まで加熱した。これ
に、窒素気流下、2−ドデセン二酸10g(0.0438モル)
を撹拌しながら少しずつ加えた。添加後、同温度で15時
間撹拌した。反応終了後、反応混合物を室温まで放冷し
た後、氷浴上10℃以下で100gの水を加えた。このものを
メチルイソブチルケトンによって抽出し、抽出液は水、
5%炭酸ナトリウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄した
後、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥し
た有機層を濃縮して2−(6−カルボキシヘキシル)シ
クロペント−1−エン−1−オンの粗精製物7.5gを得
た。これをシリカゲルを充填したカラムクロマトグラフ
ィーによって精製して2−(6−カルボキシヘキシル)
シクロペント−2−エン−1−オンの白色針状結晶6.45
gを得た。
収率70%,b.p.120〜123℃/0.1mmHg 実施例2 110%に調製したポリリン酸100gを200mlの四つ口フラス
コに添加し、これを100℃まで加熱した。これに、窒素
気流下、2−ドデセン二酸10gを撹拌しながら一度に添
加し、その後同温度で5時間撹拌を行った。反応終了
後、反応混合物を30℃まで放冷した後、氷浴上30℃以下
で100gの水を加えた。このものをメチルイソブチルケト
ンで抽出し、抽出液は水、飽和食塩水で洗浄し、有機層
を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。有機層を濃縮して
2−(6−カルボキシヘキシル)シクロペント−2−エ
ン−1−オンの粗精製物6.5gを得た。これを減圧下に蒸
留することにより2−(6−カルボキシヘキシル)シク
ロペント−2−エン−1−オンの白色針状結晶5.7gを得
た。
コに添加し、これを100℃まで加熱した。これに、窒素
気流下、2−ドデセン二酸10gを撹拌しながら一度に添
加し、その後同温度で5時間撹拌を行った。反応終了
後、反応混合物を30℃まで放冷した後、氷浴上30℃以下
で100gの水を加えた。このものをメチルイソブチルケト
ンで抽出し、抽出液は水、飽和食塩水で洗浄し、有機層
を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。有機層を濃縮して
2−(6−カルボキシヘキシル)シクロペント−2−エ
ン−1−オンの粗精製物6.5gを得た。これを減圧下に蒸
留することにより2−(6−カルボキシヘキシル)シク
ロペント−2−エン−1−オンの白色針状結晶5.7gを得
た。
収率62%,b.p.121〜123℃/0.1mmHg 実施例3 105%に調製したポリリン酸100gを200mlの四つ口フラス
コに添加し、これを105℃まで加熱した。これに、窒素
気流下、2−ドデセン二酸10gを少しずつ加えた。添加
終了後、同温度で10時間撹拌した。反応終了後、反応混
合物を室温まで放冷後、100gの冷水を少しずつ加えた。
このものをメチルイソブチルケトンで抽出し、抽出液を
水、飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで
乾燥した。
コに添加し、これを105℃まで加熱した。これに、窒素
気流下、2−ドデセン二酸10gを少しずつ加えた。添加
終了後、同温度で10時間撹拌した。反応終了後、反応混
合物を室温まで放冷後、100gの冷水を少しずつ加えた。
このものをメチルイソブチルケトンで抽出し、抽出液を
水、飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで
乾燥した。
その後、減圧下に濃縮して2−(6−カルボキシヘキシ
ル)シクロペント−2−エン−1−オンの粗精製物6.7g
を得た。これを減圧下に更に蒸留することにより2−
(6−カルボキシヘキシル)シクロペント−2−エン−
1−オンの白色針状結晶5.8gを得た。
ル)シクロペント−2−エン−1−オンの粗精製物6.7g
を得た。これを減圧下に更に蒸留することにより2−
(6−カルボキシヘキシル)シクロペント−2−エン−
1−オンの白色針状結晶5.8gを得た。
収率63%,b.p.121〜123℃/0.1mmHg
Claims (2)
- 【請求項1】一般式 R(CH2)lCH=CH(CH2)mCOOH (式中、Rは、カルボキシル基を表し、mは0〜2まで
の整数、lは0以上の整数を表わす。但しl+m≧2で
ある) で示される不飽和カルボン酸を、ポリリン酸の存在下に
閉環反応を行うにあたり、 ポリリン酸としてオルトリン酸に換算したときの濃度
が105〜110%であるポリリン酸を用い且つ ポリリン酸の使用量が不飽和カルボン酸に対して6〜
15重量倍である ことを特徴とする一般式 (式中、Rは前記と同じ意味を表し、nは0以上の整数
を表わす。但し、前記で示されたlおよびmとnとの関
係は(l+m)−2=nである) で示される2−シクロペンテノン誘導体の製造法 - 【請求項2】反応温度が80〜120℃である特許請求の範
囲第1項に記載の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61142094A JPH072678B2 (ja) | 1986-06-18 | 1986-06-18 | 2−シクロペンテノン誘導体の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61142094A JPH072678B2 (ja) | 1986-06-18 | 1986-06-18 | 2−シクロペンテノン誘導体の製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62298547A JPS62298547A (ja) | 1987-12-25 |
JPH072678B2 true JPH072678B2 (ja) | 1995-01-18 |
Family
ID=15307285
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61142094A Expired - Lifetime JPH072678B2 (ja) | 1986-06-18 | 1986-06-18 | 2−シクロペンテノン誘導体の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH072678B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE4007925A1 (de) * | 1990-03-13 | 1991-09-19 | Basf Ag | Verfahren zur herstellung von cyclopentenonen |
CN110776421B (zh) * | 2019-11-29 | 2022-06-07 | 厦门本素药业有限公司 | 一种六氢喹啉二酮类化合物的制备方法及其中间体 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5495535A (en) * | 1978-01-06 | 1979-07-28 | Nippon Zeon Co Ltd | Production of ketone and lactone |
-
1986
- 1986-06-18 JP JP61142094A patent/JPH072678B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62298547A (ja) | 1987-12-25 |
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