JPH07267393A - 用紙分離機構 - Google Patents
用紙分離機構Info
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- JPH07267393A JPH07267393A JP5576594A JP5576594A JPH07267393A JP H07267393 A JPH07267393 A JP H07267393A JP 5576594 A JP5576594 A JP 5576594A JP 5576594 A JP5576594 A JP 5576594A JP H07267393 A JPH07267393 A JP H07267393A
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- paper sheets
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Abstract
(57)【要約】
【目的】積層収容された用紙を分離するに際し、積層用
紙に折れ、曲りぐせ等をつけず、確実に1枚分離を行う
用紙分離機構を提供することを目的とする。 【構成】本発明の用紙分離機構は、積層用紙Pに接触
し、用紙を給送する給紙ローラ7と、積層用紙Pの前端
縁を位置決めする受板15と、受板15に設けられ積層
用紙の前端縁を傾斜状に受ける分離斜面16aを具備し
積層用紙Pと給紙ローラ7の接触位置から突出する突出
部16と、突出部16と対向するように配され、用紙給
送時に、分離斜面16aによって湾曲した用紙に撓みを
形成する規制部材20を有する。
紙に折れ、曲りぐせ等をつけず、確実に1枚分離を行う
用紙分離機構を提供することを目的とする。 【構成】本発明の用紙分離機構は、積層用紙Pに接触
し、用紙を給送する給紙ローラ7と、積層用紙Pの前端
縁を位置決めする受板15と、受板15に設けられ積層
用紙の前端縁を傾斜状に受ける分離斜面16aを具備し
積層用紙Pと給紙ローラ7の接触位置から突出する突出
部16と、突出部16と対向するように配され、用紙給
送時に、分離斜面16aによって湾曲した用紙に撓みを
形成する規制部材20を有する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、積層、収容された用
紙を1枚に分離して搬送する用紙分離機構に関する。
紙を1枚に分離して搬送する用紙分離機構に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば自動給紙装置のように給紙トレイ
に積層された用紙を1枚に分離する代表的な用紙分離機
構として、爪分離方式および斜面分離方式が知られてい
る。爪分離方式は、積層用紙の前端部の両サイドにおい
て最上の用紙に係合する一対の爪および給紙ローラの回
転によって生じる用紙の弾性を利用することによって、
用紙の1枚分離を行う方法である。すなわち、最上の用
紙の先端部両サイドは、一対の爪によって規制されてお
り、給紙ローラの回転によって弾かれるように用紙の1
枚分離が行われる。この爪分離方式によれば、分離時に
おいて、用紙の先端両端部に折れ、曲りが生じやすく、
また、両サイドにおける整合性が悪く斜行送りが生じや
すくなる、という問題が生じる。
に積層された用紙を1枚に分離する代表的な用紙分離機
構として、爪分離方式および斜面分離方式が知られてい
る。爪分離方式は、積層用紙の前端部の両サイドにおい
て最上の用紙に係合する一対の爪および給紙ローラの回
転によって生じる用紙の弾性を利用することによって、
用紙の1枚分離を行う方法である。すなわち、最上の用
紙の先端部両サイドは、一対の爪によって規制されてお
り、給紙ローラの回転によって弾かれるように用紙の1
枚分離が行われる。この爪分離方式によれば、分離時に
おいて、用紙の先端両端部に折れ、曲りが生じやすく、
また、両サイドにおける整合性が悪く斜行送りが生じや
すくなる、という問題が生じる。
【0003】これに対して、斜面分離方式は、斜面によ
る積載用紙前端のづれと摩擦等を利用して用紙の1枚分
離を行う方法である。これは、図9に示すように、用紙
搬送方向に沿って上昇するように傾斜した斜面部105
が形成された前壁100に積層用紙Pの前端縁を当接さ
せ、給紙ローラ101を駆動することにより、用紙の1
枚分離を行う方法である。すなわち、積層された最上の
用紙は、斜面部105の摩擦によって、しごかれるよう
にして次紙と前後し分離される。このような斜面分離方
式によれば、用紙の前端縁すべてが斜面部に当接してい
るために、分離時において、両サイドの整合性がとりや
すく、また、用紙の先端両端部において折れ、曲りが生
じることはない。
る積載用紙前端のづれと摩擦等を利用して用紙の1枚分
離を行う方法である。これは、図9に示すように、用紙
搬送方向に沿って上昇するように傾斜した斜面部105
が形成された前壁100に積層用紙Pの前端縁を当接さ
せ、給紙ローラ101を駆動することにより、用紙の1
枚分離を行う方法である。すなわち、積層された最上の
用紙は、斜面部105の摩擦によって、しごかれるよう
にして次紙と前後し分離される。このような斜面分離方
式によれば、用紙の前端縁すべてが斜面部に当接してい
るために、分離時において、両サイドの整合性がとりや
すく、また、用紙の先端両端部において折れ、曲りが生
じることはない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記斜
面分離方式による用紙分離機構は、給紙ローラの駆動に
よって、最上層の用紙を斜面に沿って駆け上がらせると
共に斜面部による摩擦によって用紙の1枚分離を行うた
めに、用紙間の摩擦力が静電気、湿度等によって高い場
合、斜面部で用紙を分離することができず、重送を引き
起こす可能性がある。また、搬送方向に沿って上方に傾
斜する斜面部によって、給送用紙の前端側で曲りぐせが
つき、印字位置が乱れる可能性がある。
面分離方式による用紙分離機構は、給紙ローラの駆動に
よって、最上層の用紙を斜面に沿って駆け上がらせると
共に斜面部による摩擦によって用紙の1枚分離を行うた
めに、用紙間の摩擦力が静電気、湿度等によって高い場
合、斜面部で用紙を分離することができず、重送を引き
起こす可能性がある。また、搬送方向に沿って上方に傾
斜する斜面部によって、給送用紙の前端側で曲りぐせが
つき、印字位置が乱れる可能性がある。
【0005】この発明は、積層収容された用紙を分離す
るに際し、積層用紙に折れ、曲りぐせ等をつけず、確実
に1枚分離給送を行う用紙分離機構を提供することを目
的とする。
るに際し、積層用紙に折れ、曲りぐせ等をつけず、確実
に1枚分離給送を行う用紙分離機構を提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明の用紙分離機構は、積層用紙に接触し、用紙
を給送する給紙ローラと、前記積層用紙の前端縁を位置
決めする受板と、この受板に設けられ、前記積層用紙の
前端縁を傾斜状に受ける受面を具備し、前記積層用紙と
給紙ローラの接触位置から突出する突出部と、前記突出
部と対向するように配され、用紙給送時に、前記突出部
に形成された受面によって湾曲された用紙に撓みを形成
する規制手段と、を有することを特徴としている。
に、本発明の用紙分離機構は、積層用紙に接触し、用紙
を給送する給紙ローラと、前記積層用紙の前端縁を位置
決めする受板と、この受板に設けられ、前記積層用紙の
前端縁を傾斜状に受ける受面を具備し、前記積層用紙と
給紙ローラの接触位置から突出する突出部と、前記突出
部と対向するように配され、用紙給送時に、前記突出部
に形成された受面によって湾曲された用紙に撓みを形成
する規制手段と、を有することを特徴としている。
【0007】
【作用】積層用紙に当接する給紙ローラによって繰り出
された用紙は、積層用紙の前端縁を傾斜状に受ける面が
形成された突出部によって分離作用を受け、この面に沿
って湾曲するように持ち上げられる。持ち上げられた用
紙は、突出部に対向して配された規制手段によって用紙
に撓みが形成されるように押さえ付けられる。この撓み
に基づく用紙の弾性によって、前記突出部に形成された
受面で分離し切れなかった用紙は、確実に1枚に分離さ
れる。
された用紙は、積層用紙の前端縁を傾斜状に受ける面が
形成された突出部によって分離作用を受け、この面に沿
って湾曲するように持ち上げられる。持ち上げられた用
紙は、突出部に対向して配された規制手段によって用紙
に撓みが形成されるように押さえ付けられる。この撓み
に基づく用紙の弾性によって、前記突出部に形成された
受面で分離し切れなかった用紙は、確実に1枚に分離さ
れる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の適した実施例を説明する。図
1は、本発明に係る用紙分離機構を備えた自動給紙装置
1に、プリンタ90を組み付けた状態を示す図、図2
は、用紙給紙部分を拡大して示す図、そして、図3は、
図2に示す用紙給紙部分をA方向から見た図である。
1は、本発明に係る用紙分離機構を備えた自動給紙装置
1に、プリンタ90を組み付けた状態を示す図、図2
は、用紙給紙部分を拡大して示す図、そして、図3は、
図2に示す用紙給紙部分をA方向から見た図である。
【0009】まず、自動給紙装置1およびプリンタ90
の構成について説明する。自動給紙装置1は、用紙分離
機構2を備えた用紙給紙部3と用紙排紙部80とを備え
ており、これらの間に着脱自在なプリンタ90が図示さ
れていない接続機構によって装着されるようになってい
る。用紙給紙部3は、基端側で本体フレーム1aに回動
可能に支持され、所定サイズの用紙Pを積層、載置する
押圧板5と、押圧板5に積層、載置された用紙の最上の
用紙の前端側で当接する一対の給紙ローラ7とを備えて
いる。一対の給紙ローラ7は、本体フレーム1aに回転
可能に支持され図示されていない駆動源によって駆動さ
れる給紙ローラ軸8に固着されている。押圧板5の先端
側裏面には、付勢部材9が固定されており、この付勢部
材によって押圧板5に積層、載置された用紙Pは、給紙
ローラ7に対して当接、付勢される。また、押圧板5に
は、用紙搬送方向と直交する方向に摺動自在なホッパ1
0が設けられており、積層される用紙の両サイドを規制
する。
の構成について説明する。自動給紙装置1は、用紙分離
機構2を備えた用紙給紙部3と用紙排紙部80とを備え
ており、これらの間に着脱自在なプリンタ90が図示さ
れていない接続機構によって装着されるようになってい
る。用紙給紙部3は、基端側で本体フレーム1aに回動
可能に支持され、所定サイズの用紙Pを積層、載置する
押圧板5と、押圧板5に積層、載置された用紙の最上の
用紙の前端側で当接する一対の給紙ローラ7とを備えて
いる。一対の給紙ローラ7は、本体フレーム1aに回転
可能に支持され図示されていない駆動源によって駆動さ
れる給紙ローラ軸8に固着されている。押圧板5の先端
側裏面には、付勢部材9が固定されており、この付勢部
材によって押圧板5に積層、載置された用紙Pは、給紙
ローラ7に対して当接、付勢される。また、押圧板5に
は、用紙搬送方向と直交する方向に摺動自在なホッパ1
0が設けられており、積層される用紙の両サイドを規制
する。
【0010】図2および図3に示すように、一対の給紙
ローラ7の前方には、押圧板5に積層、載置された用紙
Pの前縁部を規制する受板15が本体フレーム1aに設
けられている。受板15の上面15aの中央部には、突
出部16が形成されており、この突出部16には、用紙
搬送方向に沿って上方に傾斜し、積層用紙の上層の前端
縁を傾斜状に受ける受面(分離斜面)16aが形成され
ている。また、受板15の上面15aの上方には、この
面と対向するように規制部材20が配されており、この
規制部材20は、その下面20aと受板15の上面15
aとの間に分離された用紙が通過できる程度のギャップ
(排出口)25を規定するように本体フレーム1aに設
けられている。また、規制部材20の下面20aの中央
部には、受板15の上面15aに形成された突出部16
と対応すると共に、下面20aと上面15aとの間のギ
ャップを維持するように凹部21が形成されている。こ
の凹部21において、突出部16を挟持するように位置
した部分21a,21a(以下、規制部分とする)が、
分離斜面16aで分離される用紙の持ち上がりを規制
し、用紙に撓みを形成する役目を果たす。
ローラ7の前方には、押圧板5に積層、載置された用紙
Pの前縁部を規制する受板15が本体フレーム1aに設
けられている。受板15の上面15aの中央部には、突
出部16が形成されており、この突出部16には、用紙
搬送方向に沿って上方に傾斜し、積層用紙の上層の前端
縁を傾斜状に受ける受面(分離斜面)16aが形成され
ている。また、受板15の上面15aの上方には、この
面と対向するように規制部材20が配されており、この
規制部材20は、その下面20aと受板15の上面15
aとの間に分離された用紙が通過できる程度のギャップ
(排出口)25を規定するように本体フレーム1aに設
けられている。また、規制部材20の下面20aの中央
部には、受板15の上面15aに形成された突出部16
と対応すると共に、下面20aと上面15aとの間のギ
ャップを維持するように凹部21が形成されている。こ
の凹部21において、突出部16を挟持するように位置
した部分21a,21a(以下、規制部分とする)が、
分離斜面16aで分離される用紙の持ち上がりを規制
し、用紙に撓みを形成する役目を果たす。
【0011】排出口25を形成する規制部材20、受板
15および一対の給紙ローラ7は、押圧板5に積層され
た用紙と一対の給紙ローラ7の外周面との接触位置によ
って規定される当接面が、受板15の上面15aと突出
部16の上面16bとの間の範囲内となるように位置決
めされる。すなわち、最上層の用紙が突出部16の分離
斜面16aで摩擦作用を受けて用紙の1枚分離が最も好
ましく行われる位置となるように設定される。また、規
制部材20の内側面21bは、分離斜面16aで分離さ
れた用紙の持ち上がりを規制部分21aで規制し、撓み
を形成できるように、分離斜面16aの斜面延長線上の
内側(給紙ローラ側)に位置付けされている。
15および一対の給紙ローラ7は、押圧板5に積層され
た用紙と一対の給紙ローラ7の外周面との接触位置によ
って規定される当接面が、受板15の上面15aと突出
部16の上面16bとの間の範囲内となるように位置決
めされる。すなわち、最上層の用紙が突出部16の分離
斜面16aで摩擦作用を受けて用紙の1枚分離が最も好
ましく行われる位置となるように設定される。また、規
制部材20の内側面21bは、分離斜面16aで分離さ
れた用紙の持ち上がりを規制部分21aで規制し、撓み
を形成できるように、分離斜面16aの斜面延長線上の
内側(給紙ローラ側)に位置付けされている。
【0012】上述した用紙の1枚分離を果たす用紙分離
機構2の下流側には、前記排出口25を介して排出され
た用紙を案内するガイド部材30がフレーム1aに設け
られている。そして、ガイド部材30を介して案内され
た用紙は、自動給紙装置1に装着されたプリンタ90の
用紙導入口91に搬送される。プリンタ90内には、用
紙送り方向に沿って、自動給紙装置1から送られてきた
用紙を挟持して搬送する一対の送りローラ対93、用紙
に印字を果たす印字ヘッド95が配されており、印字さ
れた用紙は用紙導出口96を介して、再び自動給紙装置
1の排紙部80に搬送される。排紙部80は、フレーム
1aに設けられた排紙ローラ81およびフレーム1aに
着脱自在なスタッカワイヤ83を備えており、プリンタ
で印字された用紙は、排紙ローラ81を介してスタッカ
ワイヤ83にスタックされる。
機構2の下流側には、前記排出口25を介して排出され
た用紙を案内するガイド部材30がフレーム1aに設け
られている。そして、ガイド部材30を介して案内され
た用紙は、自動給紙装置1に装着されたプリンタ90の
用紙導入口91に搬送される。プリンタ90内には、用
紙送り方向に沿って、自動給紙装置1から送られてきた
用紙を挟持して搬送する一対の送りローラ対93、用紙
に印字を果たす印字ヘッド95が配されており、印字さ
れた用紙は用紙導出口96を介して、再び自動給紙装置
1の排紙部80に搬送される。排紙部80は、フレーム
1aに設けられた排紙ローラ81およびフレーム1aに
着脱自在なスタッカワイヤ83を備えており、プリンタ
で印字された用紙は、排紙ローラ81を介してスタッカ
ワイヤ83にスタックされる。
【0013】次に、自動給紙装置1の用紙分離機構2に
よって、押圧板5に積層された用紙Pが1枚に分離され
る動作を、図2、図4および図5を参照して説明する。
ここで、図4は、図3に示す排出口の部分を拡大した図
であり、用紙が1枚に分離される状態を示す図、図5
は、用紙に撓みが形成されて1枚に分離される状態を示
す用紙分離機構の斜視図である。
よって、押圧板5に積層された用紙Pが1枚に分離され
る動作を、図2、図4および図5を参照して説明する。
ここで、図4は、図3に示す排出口の部分を拡大した図
であり、用紙が1枚に分離される状態を示す図、図5
は、用紙に撓みが形成されて1枚に分離される状態を示
す用紙分離機構の斜視図である。
【0014】図2に示されるように、押圧板5に積層、
載置された用紙Pは、付勢部材9の付勢力によって、最
上の用紙が給紙ローラ7の外周面に当接した状態にあ
る。このとき、積層用紙の前縁部は、その最上層の用紙
が突出部16に形成された分離斜面16aに当接してお
り、その他の部分は受板15の面によって規制されてい
る。この状態で、給紙ローラ7が図示されていない駆動
源によって、矢印方向に駆動されると、最上層の用紙
は、分離斜面16aによる摩擦によって、最上の用紙の
みが繰り出されるように分離作用を受ける。このように
分離作用を受けながら繰り出された1枚(あるいは分離
仕切れなかった2,3枚)の用紙は、その中央部におい
て、分離斜面16aに沿って駆け上がる。そして、駆け
上がった用紙は、図4に示すように凹部21の規制部分
21a,21aで規制され、用紙の中央部分が盛り上が
るように撓みが形成される。この結果、分離斜面16a
の摩擦作用によって1枚に分離仕切れなくても、この規
制部分21a,21aにおいて用紙の撓みに基づく弾性
によって、確実に1枚分離を行うことが可能になる。そ
して、1枚に分離された用紙は、図5に示すように、中
央部に撓みが形成された状態でプリンタ側に搬送されて
行く。
載置された用紙Pは、付勢部材9の付勢力によって、最
上の用紙が給紙ローラ7の外周面に当接した状態にあ
る。このとき、積層用紙の前縁部は、その最上層の用紙
が突出部16に形成された分離斜面16aに当接してお
り、その他の部分は受板15の面によって規制されてい
る。この状態で、給紙ローラ7が図示されていない駆動
源によって、矢印方向に駆動されると、最上層の用紙
は、分離斜面16aによる摩擦によって、最上の用紙の
みが繰り出されるように分離作用を受ける。このように
分離作用を受けながら繰り出された1枚(あるいは分離
仕切れなかった2,3枚)の用紙は、その中央部におい
て、分離斜面16aに沿って駆け上がる。そして、駆け
上がった用紙は、図4に示すように凹部21の規制部分
21a,21aで規制され、用紙の中央部分が盛り上が
るように撓みが形成される。この結果、分離斜面16a
の摩擦作用によって1枚に分離仕切れなくても、この規
制部分21a,21aにおいて用紙の撓みに基づく弾性
によって、確実に1枚分離を行うことが可能になる。そ
して、1枚に分離された用紙は、図5に示すように、中
央部に撓みが形成された状態でプリンタ側に搬送されて
行く。
【0015】このように、用紙は、分離斜面16aによ
る摩擦作用、および規制部材20の規制部分21aに基
づく弾性作用を受けることとなり、積層用紙は確実に1
枚に分離される。また、図に示されたように、分離作用
を受ける部分は用紙の幅方向中央部、すなわち用紙に自
由度がある部分(コシの効く部分)、であるため、用紙
には曲りグセがつかず、繰出し時において左右の整合性
が良くなり、斜行が生じない。
る摩擦作用、および規制部材20の規制部分21aに基
づく弾性作用を受けることとなり、積層用紙は確実に1
枚に分離される。また、図に示されたように、分離作用
を受ける部分は用紙の幅方向中央部、すなわち用紙に自
由度がある部分(コシの効く部分)、であるため、用紙
には曲りグセがつかず、繰出し時において左右の整合性
が良くなり、斜行が生じない。
【0016】最上層の用紙前端縁のすべてが分離斜面で
摩擦作用を受ける従来の用紙分離機構では、用紙は前端
側がカールしながら搬送されて行くので、用紙の水平な
搬送経路を確保しようとする場合、給紙トレイの配置に
制約を受けるという問題があったが、図に示すように、
分離斜面16aに案内されない部分は、水平な積層状態
を保持したままで給送されることになるので、水平な給
送経路が確保でき、給紙トレイの配置が制限されること
はない。さらに、図5に示すように、用紙中央部が撓ん
だ状態で搬送されて行くので、その直進性が良くなり、
下流側の所定の位置に確実に搬送することが可能にな
る。
摩擦作用を受ける従来の用紙分離機構では、用紙は前端
側がカールしながら搬送されて行くので、用紙の水平な
搬送経路を確保しようとする場合、給紙トレイの配置に
制約を受けるという問題があったが、図に示すように、
分離斜面16aに案内されない部分は、水平な積層状態
を保持したままで給送されることになるので、水平な給
送経路が確保でき、給紙トレイの配置が制限されること
はない。さらに、図5に示すように、用紙中央部が撓ん
だ状態で搬送されて行くので、その直進性が良くなり、
下流側の所定の位置に確実に搬送することが可能にな
る。
【0017】上記実施例において、突出部16は、受板
15の中央部のみに設けられていたが、受板15に複数
の突出部を形成しても良い。この場合、それぞれの突出
部において撓みが形成されるように、各突出部に対向し
て凹部を配置すると共に、これらは左右対称に配置する
こととなる。ただし、このように複数の突出部を形成す
ると、用紙に撓みを形成する箇所が増え、その分用紙に
しわが生じやすくなるため、上記のように1か所に配す
るのが最も好ましい。また、上記実施例では、用紙の分
離は、受板15に形成され分離斜面16aを有する突出
部16及びこの突出部16に対応するように配された規
制部分21aを有する凹部21によって行われるが、こ
の部分は、例えば図6および図7に示すように構成する
こともできる。
15の中央部のみに設けられていたが、受板15に複数
の突出部を形成しても良い。この場合、それぞれの突出
部において撓みが形成されるように、各突出部に対向し
て凹部を配置すると共に、これらは左右対称に配置する
こととなる。ただし、このように複数の突出部を形成す
ると、用紙に撓みを形成する箇所が増え、その分用紙に
しわが生じやすくなるため、上記のように1か所に配す
るのが最も好ましい。また、上記実施例では、用紙の分
離は、受板15に形成され分離斜面16aを有する突出
部16及びこの突出部16に対応するように配された規
制部分21aを有する凹部21によって行われるが、こ
の部分は、例えば図6および図7に示すように構成する
こともできる。
【0018】図6および図7は、本発明の別の実施例を
示す図であり、図6は給紙部分を示す図、図7は図6に
示す給紙部分をA方向から見た図である。なお、この実
施例に示す自動給紙装置は、水平な用紙の搬送が可能な
ように下面分離方式で構成されている。
示す図であり、図6は給紙部分を示す図、図7は図6に
示す給紙部分をA方向から見た図である。なお、この実
施例に示す自動給紙装置は、水平な用紙の搬送が可能な
ように下面分離方式で構成されている。
【0019】積層用紙Pを水平に載置する載置台35の
前端側には、切欠き部35aが形成され、その部分に、
駆動軸38に固着された一対の給紙ローラ37が配され
ている。積層用紙Pの最下面の用紙は、給紙ローラ37
の外周面に当接した状態にあり、積層用紙Pの上方から
付勢手段39によって押圧力が付与される。この付勢手
段39は、積層用紙Pの前端縁に当接する受板55にヒ
ンジ46によって回動可能に支持された支持部材42
と、支持部材42に回転可能に保持された押圧ローラ4
5とを備えており、図の二点鎖線で示す位置から、実線
で示す位置に回動することによって、積層用紙Pに押圧
力を付加する。
前端側には、切欠き部35aが形成され、その部分に、
駆動軸38に固着された一対の給紙ローラ37が配され
ている。積層用紙Pの最下面の用紙は、給紙ローラ37
の外周面に当接した状態にあり、積層用紙Pの上方から
付勢手段39によって押圧力が付与される。この付勢手
段39は、積層用紙Pの前端縁に当接する受板55にヒ
ンジ46によって回動可能に支持された支持部材42
と、支持部材42に回転可能に保持された押圧ローラ4
5とを備えており、図の二点鎖線で示す位置から、実線
で示す位置に回動することによって、積層用紙Pに押圧
力を付加する。
【0020】受板55の下面55a中央部には、前記実
施例同様、用紙搬送方向に沿って下方に傾斜した分離斜
面56aを有する突出部56が形成されている。また、
この突出部56に対向し、この突出部を挟むように、一
対の規制部材50,50が、下面55aと所定のギャッ
プ、好ましくは載置台35の表面と受板55の下面55
aとの間に規定される排出口65と略同間隔となるよう
に配されている。この規制部材50は、突出部56によ
って分離される用紙に対して、前記実施例と同様、撓み
を形成する役目を果たすものであり、それぞれの先端部
分(規制部分)51aが、分離斜面56aで分離された
用紙の持ち上がりを規制し、給紙ローラ37の駆動によ
って繰り出された用紙に撓みを形成する。そして、この
ように撓みが形成された用紙は、排出口65を介して、
図示されていないプリンタの送りローラ対93に搬送さ
れる。
施例同様、用紙搬送方向に沿って下方に傾斜した分離斜
面56aを有する突出部56が形成されている。また、
この突出部56に対向し、この突出部を挟むように、一
対の規制部材50,50が、下面55aと所定のギャッ
プ、好ましくは載置台35の表面と受板55の下面55
aとの間に規定される排出口65と略同間隔となるよう
に配されている。この規制部材50は、突出部56によ
って分離される用紙に対して、前記実施例と同様、撓み
を形成する役目を果たすものであり、それぞれの先端部
分(規制部分)51aが、分離斜面56aで分離された
用紙の持ち上がりを規制し、給紙ローラ37の駆動によ
って繰り出された用紙に撓みを形成する。そして、この
ように撓みが形成された用紙は、排出口65を介して、
図示されていないプリンタの送りローラ対93に搬送さ
れる。
【0021】この実施例の用紙分離機構では、前記実施
例と同じ効果が得られると共に、用紙に撓みを形成する
規制部材の構成が簡単になる。もちろん、この実施例に
示した構成の規制部材を、前記第1の実施例に用いても
良い。また、下面分離方式の自動給紙装置に用いたた
め、フラットな搬送経路を確保することが可能になる。
例と同じ効果が得られると共に、用紙に撓みを形成する
規制部材の構成が簡単になる。もちろん、この実施例に
示した構成の規制部材を、前記第1の実施例に用いても
良い。また、下面分離方式の自動給紙装置に用いたた
め、フラットな搬送経路を確保することが可能になる。
【0022】以上、本発明の実施例を説明したが、突出
部に形成された分離斜面で持ち上げられた用紙に撓みを
形成し、撓みが生じたままで用紙を搬送できれば、図示
された構成以外の規制部材を用いることができる。ま
た、本発明の用紙分離機構は、自動給紙装置以外にも、
通常のプリンタの給紙ユニットにおいても用いることが
できる。さらに、図8に示すように、突出部16の分離
斜面16aに沿って、摩擦係数の高い弾性部材60を、
先端側が排出口から突出するように取着しても良い。こ
のように、弾性部材60を取着すると、用紙のコシの相
違に応じて弾性的に撓むので、葉書のように、コシの強
い用紙から、コシの弱い薄い用紙まで、形成された分離
斜面16aの角度に関係なく正確に用紙分離を行うこと
ができると共に、給紙ローラに付勢力を与える付勢手段
の付勢力の誤差、形成された分離斜面の角度等に多少の
バラツキがあっても、そのような誤差を吸収することが
できる。
部に形成された分離斜面で持ち上げられた用紙に撓みを
形成し、撓みが生じたままで用紙を搬送できれば、図示
された構成以外の規制部材を用いることができる。ま
た、本発明の用紙分離機構は、自動給紙装置以外にも、
通常のプリンタの給紙ユニットにおいても用いることが
できる。さらに、図8に示すように、突出部16の分離
斜面16aに沿って、摩擦係数の高い弾性部材60を、
先端側が排出口から突出するように取着しても良い。こ
のように、弾性部材60を取着すると、用紙のコシの相
違に応じて弾性的に撓むので、葉書のように、コシの強
い用紙から、コシの弱い薄い用紙まで、形成された分離
斜面16aの角度に関係なく正確に用紙分離を行うこと
ができると共に、給紙ローラに付勢力を与える付勢手段
の付勢力の誤差、形成された分離斜面の角度等に多少の
バラツキがあっても、そのような誤差を吸収することが
できる。
【0023】なお、上記した特許請求の範囲の請求項1
に記載されている本発明に係る用紙分離機構には、例え
ば以下のような態様がある。 (1)請求項1に記載されている用紙分離機構の規制手
段は、受板と所定のギャップを有して対向するように配
され、突出部に対応するように凹部が形成されている板
状の部材を有することを特徴とする請求項1に記載の用
紙分離機構。 (2)請求項1に記載されている用紙分離機構の規制手
段は、受板に対向し、突出部を挟持するように配され、
用紙に撓みを形成する規制部分を有する一対の柱状部材
を有することを特徴とする請求項1に記載の用紙分離機
構。 (3)前記した積層用紙の前端縁を傾斜状に受ける受面
には、この受面に沿って弾性を有する部材が取着される
ことを特徴とする請求項1、上記(1),(2)のいず
れかの1に記載の用紙分離機構。
に記載されている本発明に係る用紙分離機構には、例え
ば以下のような態様がある。 (1)請求項1に記載されている用紙分離機構の規制手
段は、受板と所定のギャップを有して対向するように配
され、突出部に対応するように凹部が形成されている板
状の部材を有することを特徴とする請求項1に記載の用
紙分離機構。 (2)請求項1に記載されている用紙分離機構の規制手
段は、受板に対向し、突出部を挟持するように配され、
用紙に撓みを形成する規制部分を有する一対の柱状部材
を有することを特徴とする請求項1に記載の用紙分離機
構。 (3)前記した積層用紙の前端縁を傾斜状に受ける受面
には、この受面に沿って弾性を有する部材が取着される
ことを特徴とする請求項1、上記(1),(2)のいず
れかの1に記載の用紙分離機構。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
積層収容された用紙を分離するに際して、積層用紙に折
れ、曲りぐせ等がつかなくなる。また、確実に1枚分離
給送を行うことが可能になり、斜行の発生を防止するこ
とが可能になる。
積層収容された用紙を分離するに際して、積層用紙に折
れ、曲りぐせ等がつかなくなる。また、確実に1枚分離
給送を行うことが可能になり、斜行の発生を防止するこ
とが可能になる。
【図1】本発明に係る用紙分離機構を備えた自動給紙装
置に、プリンタを組み付けた状態を示す図。
置に、プリンタを組み付けた状態を示す図。
【図2】図1に示す自動給紙装置の用紙給紙部分を拡大
して示す図。
して示す図。
【図3】図2に示す用紙給紙部分をA方向から見た図。
【図4】図3に示す排出口の部分を拡大した図であり、
用紙が1枚に分離される状態を示す図。
用紙が1枚に分離される状態を示す図。
【図5】用紙が1枚に分離される状態を示す用紙分離機
構の斜視図。
構の斜視図。
【図6】本発明の別の実施例を示す図であり、用紙給紙
部分を示す図。
部分を示す図。
【図7】図6に示す用紙給紙部分をA方向から見た図。
【図8】用紙が分離される分離斜面に弾性部材を取着し
た状態を示す図。
た状態を示す図。
【図9】従来の斜面分離方式の用紙分離機構の構成を示
す図。
す図。
1…自動給紙装置、3…給紙部、7,37…給紙ロー
ラ、15,55…受板、16,56…突出部、16a,
56a…分離斜面、21…凹部、25,65…排出口、
50…規制部材、80…排紙部。
ラ、15,55…受板、16,56…突出部、16a,
56a…分離斜面、21…凹部、25,65…排出口、
50…規制部材、80…排紙部。
Claims (1)
- 【請求項1】 積層用紙に接触し、用紙を給送する給紙
ローラと、 前記積層用紙の前端縁を位置決めする受板と、 この受板に設けられ、前記積層用紙の前端縁を傾斜状に
受ける受面を具備し、前記積層用紙と給紙ローラの接触
位置から突出する突出部と、 前記突出部と対向するように配され、用紙給送時に、前
記突出部に形成された受面によって湾曲された用紙に撓
みを形成する規制手段と、を有することを特徴とする用
紙分離機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5576594A JPH07267393A (ja) | 1994-03-25 | 1994-03-25 | 用紙分離機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5576594A JPH07267393A (ja) | 1994-03-25 | 1994-03-25 | 用紙分離機構 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07267393A true JPH07267393A (ja) | 1995-10-17 |
Family
ID=13007960
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5576594A Pending JPH07267393A (ja) | 1994-03-25 | 1994-03-25 | 用紙分離機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07267393A (ja) |
-
1994
- 1994-03-25 JP JP5576594A patent/JPH07267393A/ja active Pending
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