JPH07267341A - 並列直進ラインより交互直列ラインへの転換を可能とする搬送ロ−ラ−装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数並列的に搬送ラインから送られた物品
を、直列に整列させて排出する搬送ロ−ラ−装置を提供
する。 【構成】 搬送ロ−ラ−帯Ｒの進行方向中央にベルトコ
ンベア１を装架し、そのベルトコンベア１を挟んで両側
対称的に搬入部側には順送り直進ロ−ラ−２群を、搬出
部側には物品を中央のベルトコンベア１上へ導く内向角
を成す中寄せロ−ラ−３群を連設して成る。各順送り直
進ロ−ラ−２群の終端付近の外傍及び中寄せロ−ラ−３
群の中間部位の外傍にセンサ−５，６を備えて、順送り
直進ロ−ラ−２群の交互の進行速度を制御して物品の送
りタイミングを調節し、また中寄せロ−ラ−３群におけ
る物品の搬送速度を順送り直進ロ−ラ−２群の搬送速度
と等速乃至より速く設定し、さらにベルトコンベア１の
搬送速度を中寄せロ−ラ−３群の搬送速度と等速乃至よ
り速く設定して並列直進ラインより交互直列ラインへの
転換を可能とする搬送ロ−ラ−装置である。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、複数並列的に搬送ライ
ンから送られた物品を、直列に整列させて順次排出する
搬送ロ−ラ−装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】これまで、複数並列的に搬送ラインから
送られた物品を、直列に整列させて排出する装置は、複
数並列的な各搬送ラインにゲ−トを設けてここで一旦停
止させ、物品が重ならないように順次一本の搬送ライン
に位置替し中央に寄せて整列送りしていた。この装置に
おいては、物品の位置替センタリングの時、エア−シリ
ンダ等で側面から押すなどの力が加わり、物品に傷が発
生し商品価値を損う問題があり、特に軟質商品において
は、商品価値の低下が著しく製品ロスの発生率も高かっ
た。また、この位置替センタリングには流れを一旦停止
するために時間がかかることや、その部分の装置自体の
設備のコストも大きい難点があった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる実情に
鑑みてなされたもので、物品自体に商品価値を損うよう
な外力を加えないで、複数並列的に搬送ラインから送ら
れた物品を、抵抗のない流れの中で交互に直列に整列さ
せて順次搬送・排出する搬送ロ−ラ−装置を提供するも
のである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の搬送ロ−ラ−装置は、搬送ロ−ラ−帯Ｒの
進行方向中央にベルトコンベア１を装架し、そのベルト
コンベア１を挟んで両側対称的に搬入部側には物品が直
進する順送り直進ロ−ラ−２群を、搬出部側には物品を
中央のベルトコンベア１上へ導く内向角を成す中寄せロ
−ラ−３群を連設して成る。

【０００５】そして、各順送り直進ロ−ラ−２群の終端
付近の外傍及び中寄せロ−ラ−３群の中間部位の外傍に
センサ−５，６を備えて、順送り直進ロ−ラ−２群の交
互の進行速度を制御して物品の送りタイミングを調節
し、また中寄せロ−ラ−３群における物品の搬送速度を
順送り直進ロ−ラ−２群の搬送速度と等速乃至より速く
設定し、さらにベルトコンベア１の搬送速度を中寄せロ
−ラ−３群の搬送速度と等速乃至より速く設定して並列
直進ラインより交互直列ラインへの転換を可能とするも
のである。

【０００６】

【作用】本発明は上記構成なので、物品が順送り直進ロ
−ラ−２群に搬入され、センサ−５で物品の存在位置を
確認し、そのまま或いは時間調整されて両側の順送り直
進ロ−ラ−２群に先着した順に送り出され補間ロ−ラ−
４群を通過して商品に対して抵抗のない流れの中で中寄
せロ−ラ−３群に乗り移る。中寄せロ−ラ−３群は内向
角に設定されているので、順送り調整された各物品は中
寄せロ−ラ−３群上を中央のベルトコンベア１に向って
夫々進み、先に進に従ってスピ−ドアップされて順次整
列されベルトコンベア１に乗り移る。そして別の次工程
に向けて順次排出される。

【０００７】

【実施例】本発明を実施例を示す図で説明すると、図
１、図２及び図３に示すように、搬送ロ−ラ−帯Ｒの設
置フレ−ム１２の上に水平に搬送ロ−ラ−帯Ｒの進行方
向中央にベルトコンベア１を装架する。その中央のベル
トコンベア１を挟んで両側対称的に搬入部側（図１の右
側）には物品のＳ送り順を調節する順送り直進ロ−ラ−
２群を、搬出部側（図１の左側）には物品を中央のベル
トコンベア１上へ導く内向角を成す中寄せロ−ラ−３群
を連設する。前記順送り直進ロ−ラ−２群は、搬入部か
ら比較的短距離途中まで両側が対称的に同じ距離とし、
中央のベルトコンベア１の搬送方向と平行に同一方向に
回転させて物品Ｓが直進するように列設する。

【０００８】また前記両側の中寄せロ−ラ−３群は、前
記両側の順送り直進ロ−ラ−２群に続けて搬出部末端の
排出部まで、回転方向が中央のベルトコンベア１の進行
方向に内向角（約１２度）に両側対称的に設定する。ま
た前記順送り直進ロ−ラ−２群と中寄せロ−ラ−３群に
は外開き空間が生じるので、この空間に補間ロ−ラ−４
群を中央のベルトコンベア１側の軸承部４ａを外側へず
らせて前記順送り直進ロ−ラ−２群に続けて物品のが直
進するように配設する。

【０００９】そして、各順送り直進ロ−ラ−２群の終端
付近の外傍及び中寄せロ−ラ−３群の中間部位の外傍に
センサ−５，６を備える。両方の順送り直進ロ−ラ−
２，２群の終端に同時に物品Ｓがあると、そのまま同時
に送り出すと中央のベルトコンベア１上で衝突するの
で、少しでも先着した方か又は全く同時の場合にはあら
かじめ優先側を決めておき、その優先側を先に速く送り
出し、後着の方を優先側に対して間隔を置いて遅く送り
出せるようにする。そして、センサ−６で感知されるま
では、順送り直進ロ−ラ−２，２群をスピ−ドダウンし
ておき、感知されたら次の物品の送り出しをスピ−ドア
ップさせる。

【００１０】図１に示すセンサ−５は物品Ｓの到着を確
認する赤外線センサ−である。またセンサ−６は、中寄
せロ−ラ−３群の中間部位にあって、物品Ｓの順送り通
過を確認する赤外線センサ−であり、先に出発した物品
Ｓのその位置での通過を確認できたら、次の物品Ｓの送
り出しを指示するようにすれば、直進ロ−ラ−２群の終
端からセンサ−６感知位置までの距離で一定の間隔置き
に進行させることができる。中寄せロ−ラ−３群の搬送
速度を順送り直進ロ−ラ−２群よりも倍程度にアップす
れば、通常は物品Ｓの滞貨が起こらないが、一度に搬入
口に多数物品Ｓが到達した場合には、順送り直進ロ−ラ
−２群、中寄せロ−ラ−３群及びベルトコンベア１を全
体にスピ−ドアップすることで対処できるが、限度を越
えた場合には順送り直進ロ−ラ−２群を自動的に一時停
止させて対処することもできる。

【００１１】このように、順送り直進ロ−ラ−２群の交
互の進行速度を制御して、物品Ｓの送りタイミングを調
節してベルトコンベア１上で等間隔直列になるように並
べ直しをする。この際、中寄せロ−ラ−３群における物
品の搬送速度を順送り直進ロ−ラ−２群の搬送速度より
速く設定し、さらにベルトコンベア１の搬送速度を中寄
せロ−ラ−３群の搬送速度と等速乃至より速く設定して
（例えば、順送り直進ロ−ラ−２群のスピ−ドを４０ｍ
／分で、中寄せロ−ラ−３群及び補間ロ−ラ−４群のス
ピ−ドを７０ｍ／分とし、ベルトコンベア１のスピ−ド
を７２ｍ／分とする）、物品Ｓが滞貨・衝突なしにスム
−ズに並列直進ラインより交互直列ラインへの転換でき
るようにする。

【００１２】また、中寄せロ−ラ−３群のロ−ラ−を一
定の回転抵抗より大きくなったら回転フリ−状態にして
もベルトコンベア１が引っ張る状態になって、スム−ズ
に中寄せロ−ラ−３群からベルトコンベア１に乗り移る
ことができる。前記補間ロ−ラ−４群の搬送速度は中寄
せロ−ラ−３群と等速にすれば、補間ロ−ラ−４から中
寄せロ−ラ−３へ乗り移る時に物品Ｓの進行向きが変る
のを防ぐことができる。

【００１３】前記各ロ−ラ−群の駆動について説明する
と、図２の（イ）に示すように、順送り直進ロ−ラ−２
群については、順送り直進ロ−ラ−２群下部に設けた搬
送方向に沿って配設した駆動軸１３をロ−ラ−駆動モ−
タ１４で回転させて、前記駆動軸１３に掛けたロ−ラ−
駆動ベルト１５によって各順送り直進ロ−ラ−２の回転
軸１６を一斉に回転駆動させる。また、中寄せロ−ラ−
３群及び補間ロ−ラ−４群については、中寄せロ−ラ−
３群の下部に設けた搬送方向に沿って配設した駆動軸８
をロ−ラ−駆動モ−タ７で回転させて、前記駆動軸８に
掛けたロ−ラ−駆動ベルト９によって中寄せロ−ラ−３
群及び補間ロ−ラ−４群の各ロ−ラ−の回転軸１１を一
斉に回転駆動させる。ベルトコンベア１の駆動について
は、図２の（ロ）に示すように、中央のベルトコンベア
１の下方に設けたコンベアベルト駆動モ−タ１０でコン
ベアベルト１を回転させる。

【００１４】

【発明の効果】本発明以上のようで、物品自体には商品
価値を損うような外力を加えないで複数並列的に搬送ラ
インから送られた物品を、順送り直進ロ−ラ−２群から
中寄せロ−ラ−３群で中央へ寄せられ、中央のベルトコ
ンベア１へ乗り移らせ、物品に対する抵抗のない流れの
中で順次直列に整列させて排出することが可能となっ
た。このためこの工程における商品価値の損失が全くな
くなった。また、前記中寄せロ−ラ−３群における物品
の搬送速度を順送り直進ロ−ラ−２群の搬送速度より速
く設定することによって、並列直進ラインでの物品滞貨
による時間的ロスを殆どなくすことが可能となった。さ
らに、従来の装置には必要であった物品の位置替えセン
タリングをする中間装置を本発明においては完全に省略
できたので、設備費の大幅なコストダウンが実現した。
さらに故障が減少し、メンテナンスが容易となるなどラ
ンニングコストも大幅に減少できた。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の平面図。

【図２】図１の（イ）が側面図、（ロ）がベルトコンベ
ア部分における縦断側面図。

【図３】図１の正面図。

【符号の説明】

１ ベルトコンベア ２ 順送り直進ロ−ラ− ３ 中寄せロ−ラ− ４ 補間ロ−ラ− ４ａ 補間ロ−ラ−のベルトコンベア寄り軸承部 ５ センサ− ６ センサ− ７ ロ−ラ−駆動モ−タ ８ ロ−ラ−駆動軸 ９ ロ−ラ−駆動ベルト １０ コンベアベルト駆動モ−タ １１ ロ−ラ−回転軸 １２ 設置フレ−ム １３ ロ−ラ−駆動軸 １４ コンベアベルト駆動モ−タ １５ ロ−ラ−駆動ベルト １６ ロ−ラ−回転軸 Ｒ 搬送ロ−ラ−帯 Ｓ 物品

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 搬送ロ−ラ−帯Ｒの進行方向中央にベル
   トコンベア（１）を装架し、そのベルトコンベア（１）
   を挟んで両側対称的に搬入部側には物品が直進する順送
   り直進ロ−ラ−（２）群を、搬出部側には物品を中央の
   ベルトコンベア（１）上へ導く内向角を成す中寄せロ−
   ラ−（３）群を連設して成り、前記各順送り直進ロ−ラ
   −（２）群の終端付近の外傍及び中寄せロ−ラ−（３）
   群の中間部位の外傍にセンサ−（５），（６）を備え
   て、順送り直進ロ−ラ−（２）群の交互の進行速度を制
   御して物品の送りタイミングを調節し、また中寄せロ−
   ラ−（３）群における物品の搬送速度を順送り直進ロ−
   ラ−（２）群の搬送速度と等速乃至より速く設定し、さ
   らにベルトコンベア（１）の搬送速度を中寄せロ−ラ−
   （３）群の搬送速度と等速乃至より速く設定して並列直
   進ラインより交互直列ラインへの転換を可能とする搬送
   ロ−ラ−装置。