JPH0726718A - コンクリートパネル用カバー - Google Patents

コンクリートパネル用カバー

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Publication number
JPH0726718A
JPH0726718A JP7152394A JP7152394A JPH0726718A JP H0726718 A JPH0726718 A JP H0726718A JP 7152394 A JP7152394 A JP 7152394A JP 7152394 A JP7152394 A JP 7152394A JP H0726718 A JPH0726718 A JP H0726718A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
concrete
cover
concrete panel
woven fabric
Prior art date
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Pending
Application number
JP7152394A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshikatsu Mizukami
義勝 水上
Tsutomu Tejima
勉 手島
Katsumi Agari
勝美 上利
Yoko Fukumoto
洋子 福本
Yoichi Taniyama
陽一 谷山
Masao Hashimoto
正夫 橋本
Shinya Miyagawa
慎也 宮川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Marui Industry Co Ltd
Kanebo Ltd
Original Assignee
Marui Industry Co Ltd
Kanebo Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Marui Industry Co Ltd, Kanebo Ltd filed Critical Marui Industry Co Ltd
Priority to JP7152394A priority Critical patent/JPH0726718A/ja
Publication of JPH0726718A publication Critical patent/JPH0726718A/ja
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  • Laminated Bodies (AREA)
  • On-Site Construction Work That Accompanies The Preparation And Application Of Concrete (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】コンクリート中の余剰水の排水能力に優れ、カ
バー自体に適度の強度を有すると共に、安価なコンクリ
ートパネル用カバーを提供する。 【構成】表層の第一層が高密度の編み地または織物1で
あり、第二層に割繊積層フィルム2を張り合わせてある
ことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明のコンクリートパネル用の
カバーは、コンクリート打設時に用いるパネルのカバー
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、コンクリートパネル用カバーとし
ては既に種々の物が市販され、活用されているが、その
主な目的は打設したコンクリート表面を平滑に仕上げ、
コンクリートの強度と耐久性を向上させることにある。
すなわち、これらコンクリートパネル用カバーはコンク
リートの打設時に余剰水を排水することにより、打設す
るコンクリートのセメントに対する水の割合をできるだ
け少なくして、コンクリートの強度と耐久性の向上を図
り、また、型枠付近に集まる気泡を除去することによ
り、コンクリートの表面を平滑に仕上げることができる
ものである。
【0003】例えば、特開平4−102628号公報に
は透水性を向上するために独立気泡の樹脂発泡体粒子を
接着剤で互いに接着させたブロック透水部を持つ張り合
わせシートが記載されている。しかし、この張り合わせ
シートはブロックの強度を大きくし、張り合わせ作業
時、取り扱い易くするためには厚さを大きくする必要が
あり、建築現場での保管、輸送等に問題がある。
【0004】市販のコンクリートパネル用カバーは、余
剰水を排水するために第二層に種々の工夫をしている。
例えば、特殊二重織り構造の織物にして、表面は緻密
に、裏面は粗にして透水層とした1枚の織物で二層を備
えたコンクリートパネル用カバーが市販されているが、
特殊二重織りであるために高価であり、経済的に不利で
ある。安価な製品にするために、高密度織物と不織布を
張り合わせたコンクリートパネル用カバーもあるが、不
織布を直接織物と張り合わせると、張り合わせに用いる
接着剤が不織布の排水能力を低下させる欠点がある。す
なわち、不織布の表面は平滑のようでも粗いため、不織
布と織物を確実に接着するためには接着剤を多く使用す
る必要があり、その結果、不織布が目詰まりを起こし、
排水性が低下する。また、特殊な樹脂や不織布により一
層、あるいは数層を溶着、あるいは融着して形成したコ
ンクリートパネル用カバーもあるが、カバー自体に適度
の強度を有していないために、破損などの原因になる。
すなわち、コンクリート打設面側の第一層を平坦にして
いても、例えば、コンクリートパネルの上端部などはコ
ンクリートノロの付着が確実にあり、そのコンクリート
ノロをケレン棒やブラシ等で擦り落とす際にカバー自体
に適度の強度を付与しないと破損してしまう。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は余剰水
の排水能力に優れ、カバー自体に適度の強度を有すると
共に、安価なコンクリートパネル用カバーを提供するこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】その手段として、本発明
のコンクリートパネル用カバーは表層の第一層が高密度
の編み地または織物であり、第二層に割繊積層フィルム
を張り合わせてあることを特徴とする。
【0007】すなわち、本発明のコンクリートパネル用
カバーは表層の第一層が高密度の編み地または織物であ
るために、第一層でコンクリートパネル用カバーに必要
な強度、例えば、コンクリートパネルは数回、繰り返し
使用されることが多いが、再使用の際に行う、ケレン棒
やブラシ等で付着したコンクリートノロを擦り落とす作
業によって、表面に目寄りを起こさないなど、を付与す
ることができる。また、細かいセメント粒子等を濾過す
ることにより打設したコンクリートの表面層に肌理の細
かい仕上げを付与することができる。
【0008】本発明に用いる第一層の高密度の編み地、
織物には通常のポリエステルマルチフィラメント等を用
いることができる。例えば、500〜1000デニール
のマルチフィラメントを用いる。編み地よりは織物の方
が寸法安定性、目寄りが少なく、強度が大きいという点
で好ましく、しかも、繰り返し使用の点においても伸度
の少ない織物が好ましい。織物の引張強さは通常50k
g以上、好ましくは100kg以上であり、伸び率は5
0%以下が好ましい。織物の目付けは強度保持のために
100gr/m2以上が好ましい。
【0009】コストを安くするには、できるだけ太いデ
ニールの糸を少なく打ち込んだ方が織り工賃が安くなる
ために、織り設計は単純な平織でよい。しかし、これに
のみ限定するものでもなく、綾織り、またはガラス繊維
等を補強や寸法安定性向上のために、一部交織してもよ
い。
【0010】第二層に割繊積層フィルムを張り合わせて
あることにより、不織布や織物と比べて透水性の大きい
通路が確保され透水性がよい。さらに、割繊積層フィル
ムであるため第一層、第二層との、第二層、第三層との
接着に少量の接着剤でよく、第一層、第三層の目詰まり
を最小限にすることができるため、安定した透水性能を
得ることができる。
【0011】本発明に用いる割繊積層フィルムは積層す
る一枚のフィルムが通常30%、好ましくは50%、よ
り好ましくは70%以上の開口面積がある。フィルムの
素材は特に限定しないが、耐アルカリ性のあるポリビニ
ルアルコール、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩
化ビニル等でよい。
【0012】フィルムの厚さは一枚が5μm以上あれば
張り合わせ時の取扱い、透水路確保に適当であり、好ま
しくは10μm以上である。一枚の厚さが100μmを
超えると表面に凹凸が伝わり易く、好ましくない。フィ
ルムの積層は2枚以上積層され、通常各々が直交するよ
うに積層される。積層されたフィルムの厚さは通常10
μm以上、好ましくは20μm以上である。積層フィル
ムの厚さが大きくなるにしたがい、また、積層数が多く
なるにつれてコストが高くなるため、適当なフィルム厚
さと積層数を選択すべきである。市販の割繊積層フィル
ムとしては、例えば、鐘紡(株)製の「タフベル」があ
る。
【0013】第一層と第二層との接着に用いられる接着
剤は特に限定しない。例えばホットメルト接着剤、熱融
着ホットメルト不織布等でよいが、これにのみ限定する
ものではない。粘度の低い接着剤等は第一層の編み、織
物の空間を塞ぐ心配があるので余り好ましくはない。粘
度の高い接着剤をスポット的に使用し、透水性を阻害し
ないように配慮する必要がある。
【0014】第三層には透水性を補強する意味と、コン
クリートパネル用カバーとパネルの接着性を強化する意
味で不織布等を用いてもよい。接着性の補強のみであれ
ば通常のフィルムであってもよい。
【0015】次に図面に従って、本発明のコンクリート
パネル用カバーを説明する。図1は、本発明のコンクリ
ートパネル用カバーの1例を示す断面図であり、1は第
一層の高密度の織物、2は第二層の割繊積層フィルム、
3は第三層の不織布である。図2は、本発明のコンクリ
ートパネル用カバーの使用状態を示す斜視図であり、コ
ンクリートパネル用カバーの第一層の高密度の織物1が
コンクリート打設側に、第三層の不織布3がコンクリー
トパネル側になると共に、カバーの端縁をコンクリート
パネルに沿って折り返し、コンクリートパネルを覆うよ
うにしてカバーを裏面でステープル等により鋲着して取
り付ける。また、コンクリートパネルの端縁に桟木を釘
止めしている場合は、コンクリートパネルと共に、桟木
も覆うようにしてカバーを取り付けるものである。
【0016】
【発明の効果】本発明のコンクリートパネル用カバーは
透水性に優れ、コンクリート強度を向上するのみなら
ず、コンクリート表面層に肌理の細かい仕上げを付与す
ることができる。また、コンクリートパネルは数回、繰
り返し使用されることが多いが、再使用の際に行う、ケ
レン棒やブラシ等で付着したコンクリートノロを擦り落
とす作業によって、表面に目寄りを殆ど発生させない強
度を付与することができる。しかも、織物、割繊積層フ
ィルム、たとえ、第三層に不織布を使用したとしても安
い材料により構成しているために安価な製品を提供する
ことができ、経済的にも非常に有利である。
【0017】
【実施例】次に実施例に従って本発明を更に詳細に説明
する。コンクリートパネル用カバーの透水性は一般的な
組成のコンクリート、水:ポルトランドセメント:砂:
砂利を0.5:1:2:3で用い、打設後、2時間経過
するまでの排水量で比較した。また、コンクリートの仕
上げの粗密状況は肉眼により比較し、コンクリートの圧
縮強度はJIS A1108に準じた測定方法により、
打設後7日経過した試験片を切り出して測定、評価し
た。残留気泡率は、コンクリートの表面にトレーシング
ペーパーを貼り、その上から鉛筆で気泡をなぞって面積
を計算した。
【0018】実施例1 第一層にポリエステルマルチフィラメント1000/1
96デニールを経27本/25mm、緯29本/25m
m打ち込んだ精練、熱セット上がりの平織り物を用い
た。この織物の引張強さは106kgであった。第二層
にはタフベル#3800の割繊性フィルム、厚さ10μ
m、二層直交積層を用いた。第三層にはポリエステルセ
ミダル2デニール51mmをニードルパンチング、熱融
着バインダーで製造した厚さ5mm、目付け150gr
/m2 の不織布を用いた。接着には目詰まりを起こしに
くいホットメルトタイプの不織布を用いた。この発明の
コンクリートパネル用カバーをパネルに張り付け、コン
クリートを打設後、排水量、圧縮強度を測定した。仕上
げ状態は目視で観察した。
【0019】比較品として第二層を除いたコンクリート
パネル用カバーをパネルに張り付け、コンクリートを打
設後、排水量、圧縮強度を測定した。仕上げ状態は目視
で観察した。比較結果を表1に示した。
【0020】
【表1】
【0021】実施例2 実施例1で用いたコンクリートパネル用カバーを張り付
けたパネルを1週間経過後に取外し、ブラシでこすり、
洗浄した後、同様にして再使用を繰り返し、5回用いた
後、実施例1と同様にして圧縮強度を測定した。その結
果、圧縮強度は178kg/cm2 と良好であった。
【0022】目付けの小さい、引張強さが50kg未満
の織物を用いたパネルは圧縮強度が125kg/cm2
に低下した。また、織物の目寄りが起こり、仕上げのア
バタができた。
【0023】実施例3、比較例3 実施例1で用いた本発明のコンクリートパネル用カバー
を張り付けた合板製パネルを主壁面の片面にのみ用い、
他の面は合板のみを用い、縦、横が各90cmの主壁面
で、幅が20cmの直方体の箱を形成し、コンクリート
は水:ポルトランドセメント:砂:砂利を1:1.7:
5.3:6で用い、コンクリート打設1週間経過後、シ
ュミットハンマー法(コンクリート強度推定のための非
破壊試験方法マニュアル、日本建築学会編)により換算
圧縮強度を主壁面で測定した。また、アバタの程度を数
値化するため残留気泡率を測定した。その測定方法は主
壁面の表面にトレーシングペーパーを貼り、その上から
鉛筆でなぞって面積を計算した。測定箇所は主壁面の縦
方向に3分割し、上、中、下の3か所を測定した。比較
品の打設試験のパネルは全て合板をそのまま用いた。測
定結果を表2に示した。
【0024】実施例4、比較例4 実施例3と同様にして、箱を直方体から斜方体にのみ変
更し、換算圧縮強度と残留気泡率を測定し、表2に示し
た。本発明のコンクリートパネル用カバーを張り付けた
合板製パネルを主壁面の上面の片面に用いた。主壁面の
傾きは鉛直方向に対し、30度傾斜させた。
【0025】
【表2】
【0026】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のコンクリートパネル用カバーの例を示
す断面図。
【図2】本発明のコンクリートパネル用カバーの使用状
態を示す斜視図。
【符号の説明】 1 織物 2 割繊積層フィルム 3 不織布 A コンクリートパネル B 桟木 C コンクリート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福本 洋子 山口県防府市大字江泊483 (72)発明者 谷山 陽一 大阪市都島区友渕町1丁目5番8−807号 (72)発明者 橋本 正夫 広島市西区庚午中四丁目16番8号 丸井産 業株式会社内 (72)発明者 宮川 慎也 広島市西区庚午中四丁目16番8号 丸井産 業株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表層の第一層が高密度の編み地または織
    物であり、第二層に割繊積層フィルムを張り合わせてあ
    ることを特徴とするコンクリートパネル用カバー。
JP7152394A 1993-03-15 1994-03-15 コンクリートパネル用カバー Pending JPH0726718A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7152394A JPH0726718A (ja) 1993-03-15 1994-03-15 コンクリートパネル用カバー

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8136993 1993-03-15
JP5-81369 1993-03-15
JP7152394A JPH0726718A (ja) 1993-03-15 1994-03-15 コンクリートパネル用カバー

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0726718A true JPH0726718A (ja) 1995-01-27

Family

ID=26412622

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7152394A Pending JPH0726718A (ja) 1993-03-15 1994-03-15 コンクリートパネル用カバー

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0726718A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10220967B2 (en) 2013-08-28 2019-03-05 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Flexible thermal-control material
US10457424B2 (en) 2013-08-28 2019-10-29 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Flexible thermal-control material, and production method therefor

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10220967B2 (en) 2013-08-28 2019-03-05 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Flexible thermal-control material
US10457424B2 (en) 2013-08-28 2019-10-29 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Flexible thermal-control material, and production method therefor

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