JPH07266165A - 生産設備及びその制御方法 - Google Patents

生産設備及びその制御方法

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JPH07266165A
JPH07266165A JP6083946A JP8394694A JPH07266165A JP H07266165 A JPH07266165 A JP H07266165A JP 6083946 A JP6083946 A JP 6083946A JP 8394694 A JP8394694 A JP 8394694A JP H07266165 A JPH07266165 A JP H07266165A
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善太 戸川
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宏基 森尾
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数の作業ステーションを夫々有する上流側
搬送ライン及び下流側搬送ラインで生産対象品を生産す
る際に、生産対象品のカウントミスを防止できるような
生産設備及び生産設備生産方法を提供する。 【構成】 車両組立予定情報バッファ35には、複数の車
両組立工場F1〜Fnにおける組立て予定の車種と組立て時
期の基本指示データが工場別に分類して時系列的に格納
され、この基本指示データが、バッファ36,37,39,40 を
介して生産ラインを統括的に制御する第1、第2ライン
コントローラに供給して生産制御を行う。リングバッフ
ァ40から第1ラインコントローラ4aへのデータ読出
し位置に対して、第2ラインコントローラ4bへのデー
タデータ読出し位置を、上流側搬送ライン上のワークの
数だけ時系列的に先行側へオフセットさせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、生産設備及びその制御
方法に関し、特に、生産対象品の生産順序を指示する指
示情報に基いて、複数の作業ステーションを夫々有する
複数の搬送ラインに亙って順々に搬送しながら、各生産
対象品の加工や組立を行う生産設備と、この生産設備を
制御する生産設備制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】最近の自動車製造工場等においては、複
数種類の同機能の生産対象品(部品や、複数部品からな
る部品組立体)を、共通の生産設備で生産するのが一般
的であり、この場合、上位のホストコンピュータから、
自動車の艤装品を組付ける複数の車両組立工場において
車両組立を行う車種とその年月日時刻(組立時期、つま
り、組立順序)とを指示する指示情報を受け、その車両
組立時期に間に合うように、生産対象品を生産して、複
数の車両組立工場に供給する。
【0003】そして、前記生産対象品を生産する生産設
備としては、複数の作業ステーションを有し且つ複数の
ワークパレットをフリーフローにて循環搬送する搬送ラ
インを設け、これら複数の作業ステーションに夫々機械
加工や組付けを行う自動装置を設け、これら複数の自動
装置を統括するラインコントローラを設け、上位の指令
系から前記指示情報を受けるラインホストコンピュータ
から、ラインコントローラに指示情報を供給し、前記ワ
ークパレット上にセットした生産対象品を、複数の作業
ステーションを順々に搬送しながら、各生産対象品を生
産する生産設備が適用されることが多い。更に、生産対
象品の構造によっては、上流側の搬送ラインで加工や組
立を行ってから、この搬送ラインに直列状に設けた下流
側の搬送ラインのワークパレット上へ、生産対象品を反
転姿勢等に姿勢変換したりして移載し、下流側の搬送ラ
インにおいて、残りの加工や組立を行うこともある。
尚、この種の生産設備を複数ライン生産設備と定義す
る。
【0004】従来、前記複数ライン生産設備において
は、前記ラインホストコンピュータから、上流側の搬送
ラインのラインコントローラに指示情報を供給し、この
上流側ラインコントローラから、下流側の搬送ラインの
下流側ラインコントロールに指令を出力する制御方式が
適用されていた。ここで、参考までに、特開平3−66
533号公報には、複数の作業ステーションを搬送しな
がら生産対象品の組立てを行う生産設備において、新た
なワークが各作業ステーションに搬入される毎に、各作
業ステーションにおける組付け部品を、作業ステーショ
ンの表示手段に表示させて、誤組付けを防止する組付け
部品の表示装置が記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記複数ライン生産設
備においては、上流側搬送ラインの下流端のワークパレ
ットから、生産対象品を、ハンガー式移載装置により下
流側搬送ラインの上流端のワークパレット上に移載する
ことが多く、上流側搬送ラインの下流端のワークパレッ
トから生産対象品が移動したことを検出機器で検出し、
その検出信号に基いて、下流側搬送ラインがラインコン
トローラで制御される。しかし、生産対象品が下流側搬
送ラインに移載されても、検出機器の誤動作等により、
その検出信号が下流側ラインコントローラに供給されな
かったりすると、下流側搬送ラインにおける生産対象品
のカウントミスが生じて、誤った加工や組立を行って不
良品を生産したり、搬送ラインを停止させなければなら
なくなる等の問題がある。本発明の目的は、下流側搬送
ラインにおける生産対象品のカウントミスを防止できる
ような生産設備と、生産設備制御方法を提供することで
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の請求項設備
は、生産対象品の生産順序を指示する指示情報に基い
て、複数の作業ステーションを夫々有する複数の搬送ラ
インに亙って順々に搬送しながら、各生産対象品の加工
や組立を行う生産設備において、前記複数の搬送ライン
に夫々設けられ、各搬送ラインの加工や組立用の自動装
置を統括する複数のラインコントローラと、上位の指令
系から前記指示情報を受けて時系列的に記憶する情報記
憶手段と、情報記憶手段から指示情報を読み取って複数
のラインコントローラに夫々供給する情報読出し手段で
あって、最上流側の搬送ライン用ラインコントローラへ
読み出す読出し位置に対して、下流側の搬送ライン用ラ
インコントローラへ読み出す読出し位置を、前記下流側
の搬送ラインよりも上流側にある生産対象品の数だけ時
系列的に先行側へオフセットさせるように構成された情
報読出し手段とを備えたものである。
【0007】ここで、前記情報記憶手段は、指示情報を
サイクリックに記憶していくリングバッファで構成して
もよい(請求項1に従属の請求項2)。また、前記搬送
ラインの最下流部から、その下流側の搬送ラインの最上
流部に、生産対象品を移動させるハンガー式搬送手段を
設けてもよい(請求項1又は請求項2に従属の請求項
3)。また、前記各搬送ラインには、生産対象品を夫々
セットして搬送する複数のパレットと、これら複数のパ
レットを、搬送ラインの最上流部から最下流部へまた搬
送ラインの最下流部から最上流部へ循環させるパレット
循環路とを設けてもよい(請求項3に従属の請求項
4)。
【0008】請求項5の生産設備制御方法は、生産対象
品の生産順序を指示する指示情報に基いて、複数の作業
ステーションを夫々有する複数の搬送ラインに亙って順
々に搬送しながら、各生産対象品の加工や組立を行う生
産設備を制御する方法において、上位の指令系から前記
指示情報を受けて情報記憶手段に時系列的に記憶させ、
前記情報記憶手段から複数の搬送ラインの各ラインコン
トローラへ指示情報を読み出す際に、最上流側の搬送ラ
イン用ラインコントローラへ読み出す読出し位置に対し
て、下流側の搬送ライン用ラインコントローラへ読み出
す読出し位置を、前記下流側の搬送ラインよりも上流側
にある生産対象品の数だけ時系列的に先行側へオフセッ
トさせることを特徴とするものである。
【0009】
【発明の作用及び効果】請求項1の生産設備において
は、生産対象品の生産順序を指示する指示情報に基い
て、複数の作業ステーションを夫々有する複数の搬送ラ
インに亙って順々に搬送しながら、各生産対象品の加工
や組立を行う際、複数の搬送ラインに夫々設けられた複
数のラインコントローラは、各搬送ラインの加工や組立
用の自動装置を統括する。情報記憶手段は、上位の指令
系から前記指示情報を受けて時系列的に記憶し、この情
報記憶手段から指示情報を読み取って複数のラインコン
トロー
【0010】ラに夫々供給する情報読出し手段は、最上
流側の搬送ライン用ラインコントローラへ読み出す読出
し位置に対して、下流側の搬送ライン用ラインコントロ
ーラへ読み出す読出し位置を、前記下流側の搬送ライン
よりも上流側にある生産対象品の数だけ時系列的に先行
側へオフセットさせる。即ち、前記下流側の搬送ライン
の最上流部にある生産対象品は、最上流側の搬送ライン
の最上流部にある生産対象品に対して、前記生産対象品
の数だけ時系列的に先行している、つまり、時系列的に
進んでいるものであるので、前記のように、前記生産対
象品の数だけ時系列的に先行側へオフセットさせる。
【0011】このように、複数の搬送ラインに夫々設け
られた複数のラインコントローラと、情報記憶手段と、
情報読出し手段とを設け、情報記憶手段から指示情報を
読み取って複数のラインコントローラに夫々供給する際
に、最上流側の搬送ライン用ラインコントローラへ読み
出す読出し位置に対して、下流側の搬送ライン用ライン
コントローラへ読み出す読出し位置を、前記下流側の搬
送ラインよりも上流側にある生産対象品の数だけ時系列
的に先行側へオフセットさせるので、下流側の搬送ライ
ンの最上流側のラインコントローラにおいて、生産対象
品のカウントミスが発生せず、カウントミスに伴う誤っ
た加工や組立を行って不良品を生産したり、搬送ライン
を停止させる等の問題を解消することができる。
【0012】請求項2の生産設備においては、前記情報
記憶手段は、指示情報をサイクリックに記憶していくリ
ングバッファで構成してあるので、最上流側の搬送ライ
ン用ラインコントローラへ指示情報を転送出力した後
に、新たな指示情報を順次書き込むことができ、情報記
憶手段における書き込み及び読み出しのアドレス指示の
制御が簡単化する。
【0013】請求項3の生産設備においては、前記搬送
ラインの最下流部から、その下流側の搬送ラインの最上
流部に、生産対象品を移動させるハンガー式搬送手段を
設けたので、このハンガー式搬送手段により生産対象品
を持ち上げた状態で、搬送ラインの最下流部からその下
流側の搬送ラインの最上流部に生産対象品を移動させる
ことができる。それ故生産設備の複数の搬送ラインが分
断されていてもよい。
【0014】請求項4の生産設備においては、前記各搬
送ラインには、生産対象品を夫々セットして搬送する複
数のパレットと、これら複数のパレットを、搬送ライン
の最上流部から最下流部へまた搬送ラインの最下流部か
ら最上流部へ循環させるパレット循環路とを設けたの
で、前記複数のパレットの各々に生産対象品を載置固定
した状態で、複数のパレットさせながら、生産対象品を
生産することができる。そして、請求項3のハンガー式
搬送手段を有するので、上流側搬送ラインと、その下流
側搬送ラインとで、異なる構造のパレットを適用可能で
ある。
【0015】請求項5の生産設備制御方法においては、
生産対象品の生産順序を指示する指示情報に基いて、複
数の作業ステーションを夫々有する複数の搬送ラインに
亙って順々に搬送しながら、各生産対象品の加工や組立
を行う生産設備を制御する際に、上位の指令系から前記
指示情報を受けて情報記憶手段に時系列的に記憶させ、
前記情報記憶手段から複数の搬送ラインの各ラインコン
トローラへ指示情報を読み出す際に、最上流側の搬送ラ
イン用ラインコントローラへ読み出す読出し位置に対し
て、下流側の搬送ライン用ラインコントローラへ読み出
す読出し位置を、前記下流側の搬送ラインよりも上流側
にある生産対象品の数だけ時系列的に先行側へオフセッ
トさせる。
【0016】この生産設備制御方法によれば、請求項1
と同様に、下流側の搬送ラインの最上流側のラインコン
トローラにおいて、生産対象品のカウントミスが発生せ
ず、カウントミスに伴う誤った加工や組立を行って不良
品を生産したり、搬送ラインを停止させなければならな
くなる等の問題を解消することができる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
しながら説明する。本実施例は、自動車製造工場におけ
るFF型自動車の前輪のアクスルハブユニットを生産す
る生産設備とその制御方法に本発明を適用した場合の一
例であり、以下の説明は生産設備とその制御方法につい
ての説明を含むものである。図1に示すように、自動車
製造工場の生産管理指令系には、生産管理の全体に関連
する情報、自動車の車体を組み立てる複数の車体組立工
場の車体組立予定情報、複数の車体塗装工場の車体塗装
予定情報、車体に艤装品を組付けて自動車を完成させる
複数の車両組立工場の車両組立予定情報、複数の車種の
完成車を納入先に納入する納車予定情報、等の種々の生
産管理情報を格納したホストコンピュータ1が設けられ
ている。
【0018】前記ホストコンピュータ1から、通信回線
であるLAN2を介して、複数の車体組立工場、複数の
車体塗装工場、複数の車両組立工場、前記アクスルハブ
ユニット、サスペンション装置、エンジン、自動変速機
等の種々の部品や部品組立体や機器ユニットを生産する
複数の部品生産工場に夫々設けられたラインホストコン
ピュータ3に、生産管理情報が転送される。前記各ライ
ンホストコンピュータ3は、管理対象の生産ラインを制
御するラインコントローラ4に接続され、各ラインコン
トローラ4は、各生産ラインの複数の自動装置を制御す
るPLC(プログラマブル・ロジック・コントローラ)
に16ビットデータを送受信可能な信号線で接続されて
いる。
【0019】次に、複数車種のFF型自動車のアクスル
ハブユニット(これが、本実施例における複数種類の同
機能の生産対象品に相当する)を生産する生産設備の全
体構成について、図2〜図4を参照して説明する。前記
アクスルハブユニットの素材や半完成品や完成品等生産
ライン上にある物品を、以下ワークと略称とする。図2
〜図4に示すように、生産ラインとしての上流側の第1
搬送ライン7と、その下流端に間隔をおいて直列状に位
置する生産ラインとしての下流側の第2搬送ライン8と
が設けられている。第1搬送ライン7には、ワークの機
械加工等の加工や組立を行う為の12の作業ステーショ
ン(1st〜12st)(図3参照)が設けられ、これ
ら作業ステーション(1st〜12st)の付近には、
加工や組立を行う種々の自動装置7a〜7lが設けら
れ、また、第2搬送ライン8には、ワークの機械加工や
組立を行う為の8つの作業ステーション(13st〜2
0st)(図4参照)が設けられ、これら作業ステーシ
ョン(13st〜20st)の付近には加工や組立を行
う種々の自動装置8a〜8gが設けられている。
【0020】図3に示すように、第1搬送ライン7に
は、前記作業ステーション(1st〜12st)を含む
パレット循環路11が設けられ、このパレット循環路1
1は、作業ステーション(1st〜12st)を含む作
業用パレット搬送路12と、この作業用パレット搬送路
12の下流端から上流端へワークパレット9を搬送する
パレット復帰用パレット搬送路13とからなり、作業用
パレット搬送路12には、14個のワークパレット9を
配置可能で、各ワークパレット9は、フリーフロー方式
の搬送機構(図示略)にて順次1つ下流側位置へ搬送さ
れ、また、パレット復帰用パレット搬送路13には、最
大14個のワークパレット9を配置可能で、各ワークパ
レット9は、フリーフロー方式の搬送機構(図示略)に
て順次1つ下流側位置へ搬送される。
【0021】図4に示すように、第2搬送ライン8に
は、前記作業ステーション(13st〜20st)を含
むパレット循環路14が設けられ、このパレット循環路
14は、作業ステーション(13st〜20st)を含
む作業用パレット搬送路15と、この作業用パレット搬
送路15の下流端から上流端へワークパレット9を搬送
するパレット復帰用パレット搬送路16とからなり、作
業用パレット搬送路15には、11個のワークパレット
9を配置可能で、各ワークパレット9は、フリーフロー
方式の搬送機構(図示略)にて順次1つ下流側位置へ搬
送され、また、パレット復帰用パレット搬送路16に
は、最大14個のワークパレット9を配置可能で、各ワ
ークパレット9は、フリーフロー方式の搬送機構(図示
略)にて順次1つ下流側位置へ搬送される。
【0022】更に、第1搬送ライン7の作業用パレット
搬送路12の下流端のワークパレットPから、第2搬送
ライン8の作業用パレット搬送路15の上流端のワーク
パレット9にワークを移載する為のハンガー方式搬送装
置10が設けられ、このハンガー方式搬送装置10は、
作業者により操作盤17を介して操作される。第1及び
第2搬送ライン7,8の複数の所定の作業ステーション
に、複数種類の特殊部品を夫々供給する段取りステーシ
ョン20〜22が設けられ、段取りステーション20〜
22において準備された特殊部品は、ワークの生産に間
に合う時期に、台車により、複数の所定の作業ステーシ
ョンへ供給される。また、前記第2搬送ライン8の作業
用パレット搬送路15の上流端のワークパレット9に複
数の部品を供給する複数のシュータ23〜25も設けら
れている。
【0023】次に、前記第1及び第2搬送ライン7,8
の制御系について、図2、図5〜図12を参照しながら
説明する。図2に示すように、第1搬送ライン7の12
組の自動装置7a〜7lを制御するPLC5a〜5lが
設けられ、これらは順々に信号伝達可能に接続されると
ともに、第1ラインコントローラ4aに接続されてい
る。また、第2搬送ライン8の7組の自動装置8a〜8
gを制御するPLC6a〜6gが設けられ、これらは順
々に信号伝達可能に接続されるとともに、第2ラインコ
ントローラ4bに接続されている。そして、前記第1ラ
インコントローラ4aと第2ラインコントローラ4bと
は、ラインホストコンピュータ3aに接続されている。
【0024】図5に示すように、前記ラインホストコン
ピュータ3aは、後述の種々の制御の制御プログラムを
予め格納した制御プログラムメモリ31と、中央演算装
置32(CPU)と、データベースを予め格納したデー
タベースメモリ33と、種々の演算処理上又は演算結果
のデータを記憶するワークメモリ34と、ホストコンピ
ュータ1からLAN2を介して供給される車両組立予定
情報を記憶する車両組立予定情報バッファ35と、段取
り情報バッファ36と、段取り不要情報バッファ37
と、差込み情報バッファ38と、確定情報バッファ39
と、リングバッファ40とを有し、これらはバス41に
より接続されている。このラインホストコンピュータ3
aには、段取りステーション20〜22に設置されたデ
ータ入出力装置42と、差込みデータ入力装置43と、
第1ラインコントローラ4aと、第2ラインコントロー
ラ4bとが16ビットデータを送受信可能な信号線で接
続されている。
【0025】図6に示すように、前記車両組立予定情報
バッファ35は、複数の車両組立工場F1〜Fnに対応
するF1バンド〜Fnバンドとを含み、i=1〜nとし
て、Fiバンドには、車両組立工場Fiにおいて車両組
立てされる自動車の車種のデータと、その車両組立て開
始の年月日時刻(組立て時期)のデータと、データ受信
時刻のデータとが、時系列的に格納される。尚、前記車
両組立てされる各自動車における車種のデータと組立て
時期のデータとを、以下基本指示データ(これが、指示
情報に相当する)と定義する。尚、時系列的とは、年月
日時刻において早いものが先行する形態を意味する。前
記段取り情報バッファ36には、段取りステーション2
0〜22において特殊部品を予め段取り(準備)する必
要のある車種の自動車の基本指示データであって、車両
組立予定情報バッファ35から供給される基本指示デー
タが、時系列的に記憶される。尚、前記特殊部品とは、
車両組立工場での組立て上の都合、車両組立工場への輸
送上の都合都合等により、特定の車種のワークにだけ取
付けるような部品をも含み、構造的に特殊な部品のみを
意味するものではない。
【0026】前記段取り不要情報バッファ37には、段
取りステーション20〜22において予め段取り(準
備)する必要のない車種の自動車の基本指示データであ
って、車両組立予定情報バッファ35から供給される基
本指示データが、時系列的に記憶される。前記差込み情
報バッファ38には、ラインホストコンピュータ3aの
近くに設置された差込みデータ入力装置43から入力さ
れる基本指示データであって、第1及び第2搬送ライン
7,8が比較的多忙でない時期に、車両組立工場におけ
る車両組立とは無関係に生産する必要のある複数車種の
同機能のワークの基本指示データが、時系列的に記憶さ
れる。前記データベース33には、段取りステーション
20〜22において段取りする必要のない車種に関する
データと、段取りステーション20〜22において段取
りする必要のある車種に関するデータと、段取りする必
要のある車種における特殊部品のリストのデータ、特殊
部品を搬入すべき作業ステーション(搬入先)のデータ
等が予め格納されている。
【0027】前記確定情報バッファ39には、差込み情
報バッファ38と段取り情報バッファ36と段取り不要
情報バッファ37とから転送される基本指示データであ
って、時系列的に早いものから優先して生産順序を確定
した基本指示データが記憶される。前記リングバッファ
40は、第1〜第50バンドの50個のバンドからな
り、確定情報バッファ39から転送される基本指示デー
タは、第1バンド、第2バンド、第3バンド、・・・第
49バンド、第50バンド、第1バンド、第2バンド、
の順に記憶される。このリングバッファ40において
は、i=1〜50として、第iバンドから第1ラインコ
ントローラ4aに基本指示データを転送してから、第i
バンドに確定情報バッファ39からの基本指示データを
書込み、その直後に第(i−m)バンドから第2ライン
コントローラ4bに基本指示データを転送するように構
成してある。尚、前記(i−m)における正の整数m
は、第1搬送ライン7の作業用パレット搬送路12の最
上流端から最下流端までにあるワーク、つまり、作業用
パレット搬送路12上にあるワークの総数(ワークパレ
ット9の総数)であり、本実施例の場合、m=14であ
る。また、前記リングバッファ40は、その構造がリン
グ状に構成されている訳ではなく、データの書込みと読
出しとがサイクリック(循環的)になされるためリング
バッファという。
【0028】第1ラインコントローラ4aは、制御プロ
グラムを格納した制御プログラムメモリと、テーブルや
ファイルを格納したファイルメモリと、ワークメモリ
と、中央演算装置(CPU)とを有するコンピュータで
構成され、図7に示すように、前記ファイルメモリに
は、少なくとも、車種別のNGフラグテーブル44と、
車種別各ステーション作業コードファイル45とが予め
格納され、ワークメモリには、後述の作業コード票46
のデータを記憶する共通メモリエリアが設けられてい
る。
【0029】前記車種別のNGフラグテーブル44は、
各ワークにおける前工程の複数の作業ステーションにお
ける作業の完了状態を確認する為のNGフラグを格納し
たもので、例えば、最初関連する全作業ステーションに
関するNGフラグがセットされ、作業の完了の都度該当
するNGフラグが、該当するPLC5a〜5lにおいて
順次リセットされる。つまり、このNGフラグを介して
各作業ステーションにおける作業の完了の有無が確認さ
れ、誤加工や誤組立て等のトラブルの発生を防止するよ
うに構成されている。
【0030】前記車種別各ステーション作業コードファ
イル45は、複数の車種のワークについて、夫々、各作
業ステーション(1st〜12st)における作業内容
をコード化した作業コードをテーブル化したものであ
り、図7の例示では、第1作業ステーション(1st)
の作業内容を示す作業コードは「1000」であり、第
2作業ステーション(2st)の作業内容を示す作業コ
ードは「1100」である。そして、各ワークパレット
9には、パレット番号を識別する識別子が付設してあ
り、各作業ステーションには、識別子からパレット番号
を検知する検出器が設けられ、その検出器の検出信号
は、その作業ステーションのPLC5a〜5lに入力さ
れるので、各PLC5a〜5lは、その作業ステーショ
ンに搬送されて来たワークパレット9のパレット番号を
識別できるように構成してある。
【0031】第1ラインコントローラ4aは、ラインホ
ストコンピュータ3aのリングバッファ40から基本指
示データを受けるとともに、前記検出器の検出信号から
第1搬送ライン7の最上流部(第1作業ステーション)
に搬送されたワークパレット9のパレット番号を検知
し、車種別NGフラグテーブル44と、車種別各ステー
ション作業コードファイル45のデータを検索して、図
7に示す作業コード票46のデータを作成し、この作業
コード票46のデータを共通メモリエリアに記憶する。
この作業コード票46には、少なくとも、複数のNGフ
ラグ、パレット番号、複数の作業ステーションにおける
作業コード等のデータが含まれている。
【0032】前記複数の作業ステーション(1st〜1
2st)の自動装置7a〜7lを夫々制御する複数のP
LC5a〜5lの各々は、マイクロコンピュータと同様
の機能のもので、制御プログラムメモリと、ワークメモ
リと、中央演算装置(CPU)とを有し、前記制御プロ
グラムメモリには、作業コードに基いて該当する自動装
置7a〜7lを制御して加工や組立てを実行する制御プ
ログラムが予め格納されており、図7に示すように、前
記ワークメモリには、第1ラインコントローラ4aから
転送される作業コード票46のデータを記憶する共通メ
モリエリアであって前記第1ラインコントローラ4aの
共通メモリエリアと共通の(同一の)共通メモリエリア
と、各作業ステーションで実行する作業の作業コードを
記憶する専用メモリエリアとが設けられている。
【0033】前記第1ラインコントローラ4aは、第1
搬送ライン7の最上流部に空のワークパレット9が搬送
されて来た時に、ラインホストコンピュータ3aに基本
指示データを転送する指令を出力し、基本指示データを
受けると、前記のようにして作業コード票46のデータ
を作成して共通メモリエリアに書込んでから、第1ライ
ンコントローラ4aが統括する12個のPLC5a〜5
lの共通メモリエリアに、作業コード票46のデータを
同時に一括的して転送する。各PLC5a〜5lは、受
信した作業コード票46のデータを共通メモリエリアに
記憶するとともに、作業コード票46のデータのうちか
ら、自作業ステーションに該当する作業コードのデータ
を、専用メモリエリアに書込み、その後、該当するワー
クパレット9とワークとが自作業ステーションに搬送さ
れた来た時には、専用メモリエリアに書き込んだ作業コ
ードに対応する加工組立て制御プログラムに基いて加工
や組立てを実行するように自動装置7a〜7lを制御す
る。
【0034】以上は、第1ラインコントローラ4aと、
それが統括する12個のPLC5a〜5lについて説明
したが、第2ラインコントローラ4bと、それが統括す
る8個のラインコントローラ6a〜6gも、前記と同様
の構成であるので、その説明は省略する。尚、第2ライ
ンコントローラ4bは、リングバッファ40から転送さ
れる基本指示データに基いて、前記同様に作業コード票
を作成し、その作業コード票のデータを共通メモリエリ
アに格納してから、第2搬送ライン8のPLC6a〜6
gに作業コード票のデータを同時に一括して転送する。
【0035】次に、前記ラインホストコンピュータ3a
が実行する種々の制御について、図8〜図12のフロー
チャートを参照しつつ説明する。尚、フローチャート中
の符号Si(i=1,2,3・・・)は各ステップを示
すものである。最初に、車両組立予定情報バッファ35
に記憶された基本指示データ及び差込みデータ入力装置
43から入力された基本指示データを、差込み情報バッ
ファ38と、段取り情報バッファ36と、段取り不要情
報バッファ37とに、選択的に且つ時系列的に書込む基
本指示データ書込み処理について、図8のフローチャー
トを参照して説明する。
【0036】最初に、車両組立予定情報バッファ35の
データを検索することにより、最優先の、つまり、時系
列的に最も早い自動車の基本指示データが、車両組立予
定情報バッファ35から読出され(S1)、次にその読
出した基本指示データに基いて車種が判別され(S
2)、次に、その車種のデータに基いてデータベースメ
モリ33のデータベースを検索して、その指定された車
種のワークに特殊部品が必要か否か、且つ特殊部品が必
要である場合における特殊部品のリスト及び搬入先(特
殊部品を搬入すべき作業ステーション)等が決定される
(S3)。
【0037】次に、前記検索の結果に基いて、特殊部品
が有るか否か判定され(S4)、その判定がYes のとき
は、特殊部品のリスト、搬入先、搬入時期、指令時期と
が演算され、そのデータがワークメモリ34に記憶され
る(S5)。尚、搬入時期は、基本指示データの車両組
立時期から決まるワークの生産時期に十分に間に合う時
期に、該当する作業ステーションヘ特殊部品を搬入する
時期として決定され、また、指令時期は、段取りステー
ション20〜22のデータ入出力装置42に、特殊部品
の段取りを指令する時期であり、前記搬入時期と、段取
り所要時間とに基いて決定される。
【0038】次に、S6においては、前記基本指示デー
タが、段取り情報バッファ36に時系列的に格納され、
その後S8へ移行する。尚、段取りステーション20〜
22における段取り時間分の時間的余裕を見込んで、車
両組立予定情報バッファ35からの基本データの読出し
が実行される。つまり、差込み情報バッファ38と、段
取り情報バッファ37と、段取り不要情報バッファ36
は、夫々、十分なメモリ容量を有するものである。一
方、S4の判定が No のときには、S7において、特殊
部品が必要でないので、車両組立予定情報バッファ35
から読み出した基本指示データが、段取り不要情報バッ
ファ37に時系列的に格納され、その後S8へ移行す
る。
【0039】次に、S8において、差込みデータ入力装
置43から、差込み部品の情報(基本指示データに相当
するデータ)が入力されたか否か判定され、その判定が
Yesのときには、その差込み部品の情報が差込み情報バ
ッファ38に時系列的に格納され(S9)、その後リタ
ーンする。また、S8の判定が No のときにはそのまま
リターンする。尚、図8のルーチンは、所定時間おきに
繰り返し実行される。以上のようにして、差込み情報バ
ッファ38と、段取り情報バッファ36と、段取り不要
情報バッファ37とに、基本指示データが夫々時系列的
に格納される。
【0040】次に、前記差込み情報バッファ38と、段
取り情報バッファ36と、段取り不要情報バッファ37
とから、確定情報バッファ39に基本指示データを書き
込む確定情報バッファ用基本指示データ書込み処理につ
いて、図9のフローチャートを参照して説明する。最初
に、差込み情報バッファ38と、段取り情報バッファ3
6と、段取り不要情報バッファ37との基本指示データ
を検索して、時系列的に最優先の基本指示データが検索
されて読み出され(S20)、次に、確定情報バッファ
39がメモリフル状態でなく、データ書込み可能か否か
判定され(S21)、その判定が No のときは、待機し
つつS21を繰り返し、S21の判定がYes になると、
前記読み出された基本指示データが、確定情報バッファ
39に時系列的に格納され、その後リターンする。尚、
このルーチンも所定時間おきに繰り返し実行される。以
上のようにして、確定情報バッファ39に基本指示デー
タが時系列的に格納されていく。
【0041】次に、段取りステーション20〜22のデ
ータ入出力装置42に、特殊部品の段取りについて指令
する段取り指令処理について、図10のフローチャート
を参照して説明する。最初に、ワークメモリ34から、
最優先の特殊部品に関するデータが読出され(S3
0)、次にそのデータに含まれる指令時期のデータに基
いて、指令時期か否か判定され(S31)、その判定が
No のときには待機してS31を繰り返し、指令時期に
なると(S31:Yes )、特殊部品のリスト、搬入先、
搬入時期を指令する指令がデータ入出力装置42に出力
され、データ入出力装置42のディスプレイに表示され
る(S32)。
【0042】段取りステーション20〜22において
は、ディスプレイに表示された指令に基いて特殊部品を
準備して、指令された搬入時期までに指令された搬入先
に搬送する作業を実行し、その段取りが終了すると、作
業者が各段取りステーション20〜22の何れかの完了
報知スイッチ20a〜22aを操作する。その完了報知
スイッチ20a〜22aからの完了信号は、データ入出
力装置42により、ラインホストコンピュータ3aに供
給される。S33においては、前記段取り完了信号を受
信した否か判定し、その判定が No のときはリターンす
る。前記段取り完了信号を受信すると(S33:Yes
)、該当する特殊部品に関するデータがワークメモリ
34から消去され(S34)、その後リターンする。
尚、S31で No のときには、リターンしてもよい。以
上のように、特殊部品に関する指令を段取りステーショ
ン20〜22に供給するので、特殊部品が、所定の作業
ステーションに、ワークの生産に間に合う適切な時期に
確実に供給されることになる。
【0043】次に、ラインホストコンピュータ3aのリ
ングバッファ40から基本指示データを読み出して、第
1ラインコントローラ4aと第2ラインコントローラ4
bに供給する読出し処理について、図11と図12を参
照して説明する。最初に、第1ラインコントローラ4a
に対する読出し処理について説明すると、図11に示す
ように、最初に、第1ラインコントローラ4aから、デ
ータ供給指令が有りか否か判定され(S40)、次に、
その判定がYes になると(S40:Yes )、基本指示デ
ータを読み出すバンドの番号を指示するカウンタi(そ
のカウント値をiとする)であってワークメモリ34に
更新しつつ格納されているカウンタiがインクリメント
され(S41)、次にi=50か否か判定して、i=5
0のときにはi=1に設定される(S42、S43)。
【0044】次に、リングバッファ40の第iバンドの
基本指示データが第1ラインコントローラ4aに転送さ
れ(S44)、次に、確定情報バッファ39の最優先の
基本指示データが読み出されてリングバッファ40の第
iバンドに転送され(S45)、その後リターンする。
尚、この処理は所定微小時間おきに繰り返し実行され
る。以上のようにして、リングバッファ40の時系列的
に最も遅い基本指示データが第1ラインコントローラ4
aに順々に転送される。
【0045】次に、第2ラインコントローラ4bに対す
る読出し処理について説明すると、図12に示すよう
に、最初に、第2ラインコントローラ4bから、データ
供給指令が有りか否か判定され(S50)、次に、(i
−m)≦0か否か判定して、(i−m)≦0の場合に
は、(i−m)=50−|i−m|に設定され(S5
1、S52)、次にリングバッファ40の第(i−m)
バンドの基本指示データが読み出されて、第2ラインコ
ントローラ4bに転送され、その後リターンする。尚、
この処理は、図11の処理と同じ所定微小時間おきに繰
り返し実行される。
【0046】以上のようにして、リングバッファ40の
基本指示データが第2ラインコントローラ4bに順々に
転送される。そして、前記(i−m)における正の整数
mは、第1搬送ライン7の作業用パレット搬送路12上
にあるワークパレット9の数、つまり、作業用パレット
搬送路12上にあるワークの数に相当する数である。第
2搬送ライン8の作業用パレット搬送路15の最上流部
にあるワークは、第1搬送ライン7の作業用パレット搬
送路12の最上流部にあるワークに対して、前記ワーク
の数mだけ時系列的に先行していることに鑑みて、第1
ラインコントローラ4aへ供給する基本指示データの読
出し位置に対して、第2ラインコントローラ4bへ供給
する基本指示データの読出し位置を、前記ワークの数m
だけ時系列的に先行側へオフセットさせることでリング
バッファ40から第2ラインコントローラ4bへ基本指
示データの供給が可能になった。
【0047】次に、第1ラインコントローラ4aにより
実行される作業コード作成転送処理について、図13を
参照して説明する。最初に、第1作業ステーション(1
st)に空のワークパレット9が新たにセットされたか
否か判定され(S60)、その判定がYes になると、S
61において、ラインホストコンピュータ3aにデータ
供給指令が出力される。次に、ラインホストコンピュー
タ3aから基本指示データが転送され、その基本指示デ
ータの受信完了か否か判定され(S62)、データの受
信が完了すると(S62:Yes )、S63において、そ
の基本指示データに対応する作業コード票のデータが作
成されて共通メモリエリアに格納される。次に、S64
において第1ラインコントローラ4aが統括する12個
のPLC5a〜5lにデータ転送コマンドを出力してか
ら、作業コード票46のデータが12個のPLC5a〜
5lに同時に転送され(S65)、その後リターンす
る。尚、この処理は所定時間おきに繰り返し実行され
る。
【0048】次に、各PLC5a〜5lにより実行され
るデータ受信選択生産制御処理について図14を参照し
て説明する。最初に、データ転送コマンド受信か否か判
定し(S70)、その判定がYes になると、第1ライン
コントローラ4aから受信した基本指示データを共通メ
モリエリアに格納し(S71)、次に、該当するワーク
のワークパレット9が自作業ステーションに到着したか
否か判定し(S72)、その判定がYes になると、共通
メモリエリアの作業コード票のデータのうちの、該当す
る作業コードを専用メモリエリアに格納し(S73)、
次に専用メモリエリアの作業コードに対応する加工組立
制御プログラムを読み出して自作業ステーションの自動
装置7a〜7lを制御し(S74)、加工や組立ての作
業が完了したか否か判定し(S75)、加工や組立ての
作業が完了すると(S75:Yes )、該当するワークパ
レット9を次ステーションへ移送する指令をパレット搬
送制御装置(図示略)に出力し、その後リターンする。
尚、この処理は所定微小時間おきに繰り返し実行され
る。
【0049】前記第2搬送ライン8においては、作業用
パレット搬送路15の最上流端に空のワークパレット9
が新たにセットされ、ハンガー方式搬送装置10によ
り、ワークがワークパレット9上にセットされると、リ
ングバッファ40から基本指示データが第2ラインコン
トローラ4bに転送される。それ以降の制御については
図13、図14と同様であるので、フローチャートによ
る説明は省略する。尚、作業用パレット搬送路15の最
上流端のワークパレット9にワークが正しくセットされ
たか否かは、作業者により確認される。
【0050】次に、前記ハンガー方式搬送装置10と、
ワークであるホイールハブユニットについて、図15〜
図19を参照して説明する。図15には、第1搬送ライ
ン7におけるワークパレット9aと、ホイールハブユニ
ットの諸部材とを図示してあり、第1搬送ライン7の作
業ステーション(1st〜12st)において、ワーク
パレット9aの第1支持部50には、ブレーキディスク
51と、ハブ本体52とを組付けた本体側ユニット53
が組立てられ、また、ワークパレット9aの第2支持部
54には、サスペンション部材を連結する為の連結ブロ
ック55と、ベアリング56とを組付けた非本体側ユニ
ット57が組立てられる。そして、第1搬送ライン7の
作業ステーション(12st)において、非本体側ユニ
ット57を反転させて本体側ユニット53に組付けるこ
とで、両ユニット53,57を一体化した準ホイールハ
ブユニット58(図16参照)が組立てられ、第2搬送
ライン8において、その準ホイールハブユニット58に
ドライブシャフト59とブレーキ機構のキャリパ60と
ロックナット61(図19参照)等を組付けて、ホイー
ルハブユニット62が組立てられる。
【0051】前記ハンガー方式の搬送装置10は、第1
搬送ライン7の作業用パレット搬送路12の最下流端の
ワークパレット9aから、前記準ホイールハブユニット
58を把持して、第2搬送ライン8の作業用パレット搬
送路15の最上流端のワークパレット9b上に移載する
為の装置である。この搬送装置10について、図17、
図18を参照して簡単に説明する。第1搬送ライン7の
作業用パレット搬送路12の最下流端と、第2搬送ライ
ン8の作業用パレット搬送路15の最上流端に跨がるフ
レーム70の下部には、作業用パレット搬送路12の最
下流端から水平直交方向へワークパレット9aを移送す
るパレット移送装置71及び水平直交方向から作業用パ
レット搬送路15の最上流端へワークパレット9bを移
送させるパレット移送装置72が設けられている。
【0052】前記フレーム70の上部の側部に付設され
た水平なガイド部材73には、ハンガー支持部材74が
図17において左右方向に水平移動自在に支持され、ラ
ック・ピニオン機構を介してモータにより移動駆動され
る。前記ハンガー支持部材74の下側近傍には、水平な
可動板75が配設され、この可動板75は、2本のガイ
ドロッド76でハンガー支持部材74に対して昇降可能
に案内され、1本の油圧シリンダ77により昇降駆動さ
れる。この可動板75の下側には、第1腕部材78と第
2腕部材79とが所定間隔空けて対向状に配設され、第
1腕部材78と第2腕部材79の上端部は、可動板75
に図17において左右方向に移動自在に夫々支持され、
水平の油圧シリンダ80により相対接近・離隔可能に構
成されている。第1、第2腕部材78,79の下端部に
は、1対のチャック部材81,82が相対向状に付設さ
れ、これらのチャック部材81,82は、夫々回転自在
に取付けられており、第1腕部材78のチャック部材8
1は、モータ83を含む回転駆動機構により回転駆動可
能に構成されている。
【0053】従って、ワークパレット9a上の準ホイー
ルハブユニット58のブレーキディスク51に、1対の
チャック部材81,82を係合させて保持してから、準
ホイールハブユニット58を上昇させ、ワークパレット
9bの上方まで水平移動後下降させて、準ホイールハブ
ユニット58をワークパレット9bの支持部63(図1
9参照)にセットすることができる。尚、図19には、
ワークパレット9bと、その支持部63に組立てられた
ホイールハブユニット62が、図示してあるが、ドライ
ブシャフト59やキャリパ60、ロックナット61等
は、第2搬送ライン8において組付けられる。
【0054】但し、第1搬送ライン7の作業用パレット
搬送路12の最下流端において、前記搬送装置10によ
り、本体側ユニット53を反転させて非本体側ユニット
57に組付けて準ホイールハブユニット58を組立てて
から、その準ホイールハブユニット58を反転させて、
ワークパレット9bにセットすることもできる。
【0055】次に、以上説明した生産設備及びその制御
方法の作用について説明する。前記ラインホストコンピ
ュータ1を以上説明したように構成し、上位の指令系で
あるホストコンピュータ1から受けた基本指示データ
を、車両組立予定情報バッファ35に時系列的に格納
し、その基本指示データと、データベース33のデータ
とに基いて、特殊部品の要否を判別することにより、車
両組立予定情報バッファ35の基本指示データを、特殊
部品の有無に応じて、段取り情報バッファ36と、段取
り不要情報バッファ37とに分類して時系列的に記憶す
るように構成し、ワークの生産に先行して準備する必要
のある特殊部品については、段取り情
【0056】報バッファ36の基本指示データと、デー
タベースメモリ33に格納してある特殊部品に関するデ
ータとに基いて特殊部品供給の指令(特殊部品のリス
ト、搬入先、搬入時期)を作成して、段取りステーショ
ン20〜22のデータ入出力装置42へ出力するように
構成したので、必要な特殊部品を、ワークの生産に適し
た時期に、必要とする作業ステーションに確実に供給す
ることができる。その結果、特殊部品の供給遅れ等に起
因する生産の停滞を解消することができ、生産性を向上
させることができる。しかも、特殊部品供給の指令を、
作業者の判断を介することなく、段取りステーション2
0〜22へ自動的に出力できるから、誤りなく正確かつ
確実に、能率的に、特殊部品供給の指令を出力できる。
そして、特殊部品を必要とする車種の基本指示データ
を、段取り情報バッファ36に時系列的に格納するた
め、特殊部品準備の為のリーディングタイムを加味して
制御することが容易になった。
【0057】更に、前記リングバッファ40からのデー
タ読出しに関して、第1ラインコントローラ4aへの読
出し位置に対して、第2ラインコントローラ4bへの読
出し位置を、作業用パレット搬送路12上のワークの数
mだけ、時系列的に先行側へオフセットさせることで、
リングバッファ40から、第1ラインコントローラ4a
を介することなく、直接、第2ラインコントローラ4b
へ基本指示データを供給可能になった。その結果、第2
搬送ライン8におけるワークのカウントミスや、そのカ
ウントミスに伴う誤った加工や組立てを行って不良品を
生産したり、第1及び第2搬送ライン7,8を停止させ
なければならない等の問題を解消することができた。し
かも、前記のように、第2ラインコントローラ4bへの
読出し位置を、前記作業用パレット搬送路12上のワー
クの数mだけオフセットさせるだけでよいので、読出し
位置指示の為のアドレス指示も簡単化した。
【0058】最後に、図7に基いて説明したように、第
1ラインコントローラ4aに共通メモリエリアを設ける
とともに、PLC5a〜5lに、夫々、前記共通メモリ
エリアと共通の共通メモリエリアと、専用メモリエリア
とを設け、第1ラインコントローラ4aに、少なくと
も、車種別各ステーション作業コードファイル45を設
け、ラインホストコンピュータ3aから受けた基本指示
データと、車種別各ステーション作業コードファイル4
5とに基いて、作業コード票46のデータを作成して共
通メモリエリアに記憶してから、その作業コード票46
のデータを、PLC5a〜5lの共通メモリエリアに、
同時に転送して夫々記憶させ、各PLC5a〜5lで
は、各共通メモリエリアの作業コード票46のデータの
うちから、自作業ステーションで行う作業コードのみを
専用メモリエリアに記憶し、その専用メモリエリアの作
業コードに基いて自動装置7a〜7lを制御するように
構成したので、第1ラインコントローラ4aからPLC
5a〜5lに作業コード等を転送する転送処理の負荷を
著しく軽減することができた。
【0059】そして、第1及び第2搬送ライン7,8が
何らかのトラブルで停止し、その後ラインを再稼働させ
る場合に、作業コード票46のデータを再度転送すると
しても、その転送を極く短時間で行うことができるた
め、ラインの復旧時間を著しく短縮できるし、各PLC
5a〜5lにおいて、各自の共通メモリエリアに、作業
コード票46のデータを記憶保持しておくことも可能
で、その場合には、一層短時間でラインを復旧すること
ができる。尚、以上は、第1ラインコントローラ4a
と、それに従属するPLC5a〜5lについての説明で
あるが、このことは、第2ラインコントローラ4bと、
それに従属するPLC6a〜6gについても同様であ
る。
【0060】次に、本願の請求項の各構成要素と実施例
の構成要素との対応関係について簡単に記載する。指示
情報・・・基本指示データ。生産設備・・・第1搬送ラ
イン7、第2搬送ライン8。ラインコントローラ・・・
第1、第2ラインコントローラ4a,4b。上位の指令
系・・・ホストコンピュータ1、LAN2、ラインホス
トコンピュータ3aのバッファ35〜39。情報記憶手
段・・・リングバッファ40。情報読出し手段・・・ラ
インホストコンピュータ3aの制御プログラムメモリ3
1(特に、図11と図12の制御プログラム)、中央演
算装置32、ワークメモリ34。ハンガー方式搬送手段
・・・ハンガー方式搬送装置10。
【0061】尚、前記実施例は、第1、第2搬送ライン
7,8を有する生産設備を例として説明したが、3つ以
上の分断状の搬送ラインを有する生産設備にたいして
も、本発明を同様に適用可能である。尚、前記実施例
は、自動車製造工場におけるアクスルハブユニットを生
産する第1及び第2搬送ライン7,8からなる生産設備
に本発明を適用した場合を例として説明したが、生産対
象品はアクスルハブユニットに限るものではないし、ま
た、自動車製造工場以外の種々の生産対象品を生産する
生産工場における生産設備にも本発明を同様に適用可能
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係る自動車製造工場の生産管理システ
ムの概略構成図である。
【図2】前記生産管理システムに従属したアクスルハブ
ユニットの生産ラインの概略構成図である。
【図3】第1搬送ラインの作業ステーション及びパレッ
ト循環路の平面図である。
【図4】第2搬送ラインの作業ステーション及びパレッ
ト循環路の平面図である。
【図5】ラインホストコンピュータとその制御対象を示
す構成図である。
【図6】ラインホストコンピュータから関連する機器へ
の情報伝達系の説明図である。
【図7】ラインコントローラとPLC内の情報の内容を
説明した説明図である。
【図8】バッファ36〜38への基本指示データ書込み
処理のフローチャートである。
【図9】確定情報バッファ用基本指示データ書込み処理
のフローチャートである。
【図10】段取り指令処理のフローチャートである。
【図11】第1ラインコントローラへの読出し処理のフ
ローチャートである。
【図12】第2ラインコントローラへの読出し処理のフ
ローチャートである。
【図13】第1ラインコントローラにおける作業コード
作成転送処理のフローチャートである。
【図14】各PLCにおけるデータ受信選択生産制御処
理のフローチャートである。
【図15】第1搬送ラインのワークパレットとワークの
一部切欠き縦断正面図である。
【図16】準ホイールハブユニットの一部切欠き縦断正
面図である。
【図17】ハンガー方式搬送装置の正面図である。
【図18】ハンガー方式搬送装置の側面図である。
【図19】第2搬送ラインのワークパレットとワークの
一部切欠き縦断正面図である。
【符号の説明】
1 ホストコンピュータ 2 LAN 3a ラインホストコンピュータ 4a,4b ラインコントローラ 10 ハンガー方式搬送装置 11,14 パレット循環路 40 リングバッファ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生産対象品の生産順序を指示する指示情
    報に基いて、複数の作業ステーションを夫々有する複数
    の搬送ラインに亙って順々に搬送しながら、各生産対象
    品の加工や組立を行う生産設備において、 前記複数の搬送ラインに夫々設けられ、各搬送ラインの
    加工や組立用の自動装置を統括する複数のラインコント
    ローラと、 上位の指令系から前記指示情報を受けて時系列的に記憶
    する情報記憶手段と、 前記情報記憶手段から指示情報を読み取って複数のライ
    ンコントローラに夫々供給する情報読出し手段であっ
    て、最上流側の搬送ライン用ラインコントローラへ読み
    出す読出し位置に対して、下流側の搬送ライン用ライン
    コントローラへ読み出す読み出し位置を、前記下流側の
    搬送ラインよりも上流側にある生産対象品の数だけ時系
    列的に先行側へオフセットさせるように構成された情報
    読出し手段と、 を備えたことを特徴とする生産設備。
  2. 【請求項2】 前記情報記憶手段は、指示情報をサイク
    リックに記憶していくリングバッファで構成されたこと
    を特徴とする請求項1に記載の生産設備。
  3. 【請求項3】 前記搬送ラインの最下流部から、その下
    流側の搬送ラインの最上流部に、生産対象品を移動させ
    るハンガー式搬送手段を設けたことを特徴とする請求項
    1又は請求項2に記載の生産設備。
  4. 【請求項4】 前記各搬送ラインには、生産対象品を夫
    々セットして搬送する複数のパレットと、これら複数の
    パレットを、搬送ラインの最上流部から最下流部へまた
    搬送ラインの最下流部から最上流部へ循環させるパレッ
    ト循環路とを設けたことを特徴とする請求項3に記載の
    生産設備。
  5. 【請求項5】 生産対象品の生産順序を指示する指示情
    報に基いて、複数の作業ステーションを夫々有する複数
    の搬送ラインに亙って順々に搬送しながら、各生産対象
    品の加工や組立を行う生産設備を制御する方法におい
    て、 上位の指令系から前記指示情報を受けて情報記憶手段に
    時系列的に記憶させ、 前記情報記憶手段から複数の搬送ラインの各ラインコン
    トローラへ指示情報を読み出す際に、最上流側の搬送ラ
    イン用ラインコントローラへ読み出す読出し位置に対し
    て、下流側の搬送ライン用ラインコントローラへ読み出
    す読出し位置を、前記下流側の搬送ラインよりも上流側
    にある生産対象品の数だけ時系列的に先行側へオフセッ
    トさせることを特徴とする生産設備制御方法。
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