JPH07265972A - 抜金型再生方法 - Google Patents
抜金型再生方法Info
- Publication number
- JPH07265972A JPH07265972A JP7978794A JP7978794A JPH07265972A JP H07265972 A JPH07265972 A JP H07265972A JP 7978794 A JP7978794 A JP 7978794A JP 7978794 A JP7978794 A JP 7978794A JP H07265972 A JPH07265972 A JP H07265972A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- die
- welding
- hole
- plate
- punching die
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Landscapes
- Electrical Discharge Machining, Electrochemical Machining, And Combined Machining (AREA)
- Punching Or Piercing (AREA)
- Mounting, Exchange, And Manufacturing Of Dies (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 使用によってエッジ部が摩耗または欠落した
プレス用抜金型を肉盛溶接により再生する方法であっ
て、ロボットによる肉盛溶接を可能にし、コスト,労力
を軽減させる。 【構成】 一定厚さの金属板の外形を抜金型1の抜孔2
形状に合致するように形成してなる当板3を該抜金型1
の抜孔2中に嵌着し、該当板3の中心部に熱応力吸収用
の透孔6を開設すると共に、該当板3と抜金型1との境
界線4上に溝7を形成し、該溝7内に肉盛溶接をし、そ
の後に該溶接ビード9を切断して該当板3を取外し、該
抜金型1の抜孔エッジ部5を機械研削し仕上する。
プレス用抜金型を肉盛溶接により再生する方法であっ
て、ロボットによる肉盛溶接を可能にし、コスト,労力
を軽減させる。 【構成】 一定厚さの金属板の外形を抜金型1の抜孔2
形状に合致するように形成してなる当板3を該抜金型1
の抜孔2中に嵌着し、該当板3の中心部に熱応力吸収用
の透孔6を開設すると共に、該当板3と抜金型1との境
界線4上に溝7を形成し、該溝7内に肉盛溶接をし、そ
の後に該溶接ビード9を切断して該当板3を取外し、該
抜金型1の抜孔エッジ部5を機械研削し仕上する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は使用によつてエッジ部が
摩耗または欠落したプレス用抜金型を肉盛溶接により再
生する方法に関するものである。
摩耗または欠落したプレス用抜金型を肉盛溶接により再
生する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えばコネクティングロッド,クランク
シャフト等の熱間鍛造品のバリを除去するために使用す
るバリ取り用の抜金型は、使用により短期間でエッジ部
(刃先部とも称される)が摩耗または欠落しそのままで
は使用不能になる。このためその欠損個所に硬質の材料
を肉盛溶接しその溶接ビードを機械研削し再仕上するこ
とにより該抜金型を再生し、繰り返し使用するようにし
ている。
シャフト等の熱間鍛造品のバリを除去するために使用す
るバリ取り用の抜金型は、使用により短期間でエッジ部
(刃先部とも称される)が摩耗または欠落しそのままで
は使用不能になる。このためその欠損個所に硬質の材料
を肉盛溶接しその溶接ビードを機械研削し再仕上するこ
とにより該抜金型を再生し、繰り返し使用するようにし
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記の如き溶接
は、溶接材料が固まる状況を見ながら作業者が溶接トー
チを動かしてゆくことでエッジ部にビードを肉盛するこ
とを可能にするものであるので、ロボットに溶接作業を
代替させることが困難であった。このため金型再生には
常に高度な溶接技術が必要とされ省力化が難しいという
問題があった。
は、溶接材料が固まる状況を見ながら作業者が溶接トー
チを動かしてゆくことでエッジ部にビードを肉盛するこ
とを可能にするものであるので、ロボットに溶接作業を
代替させることが困難であった。このため金型再生には
常に高度な溶接技術が必要とされ省力化が難しいという
問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の抜金型再生方法
は上記課題を解決しようとするもので、金属板の外形を
抜金型の抜孔形状に合致するように形成してなる当板を
該抜金型の抜孔中に嵌着し、該当板の中心部に熱応力吸
収用の透孔を開設すると共に、該当板と抜金型との境界
線上に溝を形成し、該溝内に肉盛溶接をし、その後に該
溶接ビードを切断して該当板を取外し、該抜金型の抜孔
エッジ部を機械研削し仕上することを特徴とする。
は上記課題を解決しようとするもので、金属板の外形を
抜金型の抜孔形状に合致するように形成してなる当板を
該抜金型の抜孔中に嵌着し、該当板の中心部に熱応力吸
収用の透孔を開設すると共に、該当板と抜金型との境界
線上に溝を形成し、該溝内に肉盛溶接をし、その後に該
溶接ビードを切断して該当板を取外し、該抜金型の抜孔
エッジ部を機械研削し仕上することを特徴とする。
【0005】また本発明は上記抜金型再生方法におい
て、中心部に熱応力吸収用の透孔が予め開設された当板
を抜金型の抜孔中に嵌着するようにしたことを特徴とす
る。
て、中心部に熱応力吸収用の透孔が予め開設された当板
を抜金型の抜孔中に嵌着するようにしたことを特徴とす
る。
【0006】さらに本発明は上記抜金型再生方法におい
て、金属粉末プラズマ溶接により肉盛溶接をするように
したことを特徴とする。
て、金属粉末プラズマ溶接により肉盛溶接をするように
したことを特徴とする。
【0007】さらに本発明は上記抜金型再生方法におい
て、ワイヤカット放電加工機により溶接ビードを切断し
て当板を取外すようにしたことを特徴とする。
て、ワイヤカット放電加工機により溶接ビードを切断し
て当板を取外すようにしたことを特徴とする。
【0008】
【作用】肉盛溶接時に当板が堰として機能し湯流れを防
ぐのでロボットによる溶接トーチの移動を可能にする。
また、該当板は透孔が開設されていることにより溶接時
の熱応力が吸収できる。
ぐのでロボットによる溶接トーチの移動を可能にする。
また、該当板は透孔が開設されていることにより溶接時
の熱応力が吸収できる。
【0009】
【実施例】次に本発明の一実施例を熱間鍛造されたコネ
クティングロッドのバリ取り用抜金型について説明す
る。図1にこれから再生しようとする抜金型1を示し、
同図中2はその抜孔、5は該抜孔2の摩耗したエッジ部
である。図2に厚さ10ミリ程度の金属板をこの抜孔2
の形状に合致するように外形を切裁することにより形成
した当板3を示す。
クティングロッドのバリ取り用抜金型について説明す
る。図1にこれから再生しようとする抜金型1を示し、
同図中2はその抜孔、5は該抜孔2の摩耗したエッジ部
である。図2に厚さ10ミリ程度の金属板をこの抜孔2
の形状に合致するように外形を切裁することにより形成
した当板3を示す。
【0010】該抜金型1の抜孔2中に当板3を嵌着し、
図3に示したようにその境界線4の下側を数個所点付け
溶接し、該当板3を抜孔2中に固着する。そして図4に
示したように該当板3の中心部に熱応力吸収用の透孔6
を開設する。該透孔6を開設するにはボールエンドミル
(フライス盤)による方法、またはワイヤカット放電加
工機による方法等がある。なお、このような透孔6が予
め開設された当板3を抜孔2に嵌着させてもよく、その
順序は特に問わない。
図3に示したようにその境界線4の下側を数個所点付け
溶接し、該当板3を抜孔2中に固着する。そして図4に
示したように該当板3の中心部に熱応力吸収用の透孔6
を開設する。該透孔6を開設するにはボールエンドミル
(フライス盤)による方法、またはワイヤカット放電加
工機による方法等がある。なお、このような透孔6が予
め開設された当板3を抜孔2に嵌着させてもよく、その
順序は特に問わない。
【0011】次に図5に示したように当板3と抜金型1
との境界線4上にU字状溝7を形成する。このU字状溝
7を形成する手段としては、ボールエンドミルにより機
械的に研削する方法、或いは電極を該境界線4上に対向
させて放電加工する方法等があるが、いずれもNC加工
機に該抜孔2の形状を加工データとして記憶させておく
ことで自動化され高精度な加工を何人にも容易にするこ
とができる。
との境界線4上にU字状溝7を形成する。このU字状溝
7を形成する手段としては、ボールエンドミルにより機
械的に研削する方法、或いは電極を該境界線4上に対向
させて放電加工する方法等があるが、いずれもNC加工
機に該抜孔2の形状を加工データとして記憶させておく
ことで自動化され高精度な加工を何人にも容易にするこ
とができる。
【0012】次いで該U字状溝7に図6に示したように
溶接トーチ8を対向させ肉盛溶接をして溶接ビード9を
形成する。この肉盛溶接には、クロム,コバルト,ニッ
ケル等の金属粉末が適宜割合で混合されこれをプラズマ
放電による高エネルギー中で溶接させる金属粉末プラズ
マ溶接を用いることが硬度および靭性を高められる点で
望ましい。
溶接トーチ8を対向させ肉盛溶接をして溶接ビード9を
形成する。この肉盛溶接には、クロム,コバルト,ニッ
ケル等の金属粉末が適宜割合で混合されこれをプラズマ
放電による高エネルギー中で溶接させる金属粉末プラズ
マ溶接を用いることが硬度および靭性を高められる点で
望ましい。
【0013】なお該溶接トーチ8はロボット(図示せ
ず)のアームに設定され、該ロボットに該抜孔2の形状
を予め記憶させておくことで該溶接トーチ8をU字状溝
7に沿って所定速度で移動させその溶接を自動的に行な
わしめることができる。そのとき該U字状溝7に流入し
た溶湯は当板3のために外に流れ出すことなくU字状溝
7内で冷却し溶接ビード9が形成される。(図7参
照)。なお、当板3はこの溶接時の加熱による膨脹およ
び冷却による収縮で熱応力を受けるが透孔6は該当板3
の膨脹,収縮を吸収することによりその熱応力を緩和し
抜孔2が過大な熱応力により変形するのを防止すると共
に肉盛部の割れを防止することができる。
ず)のアームに設定され、該ロボットに該抜孔2の形状
を予め記憶させておくことで該溶接トーチ8をU字状溝
7に沿って所定速度で移動させその溶接を自動的に行な
わしめることができる。そのとき該U字状溝7に流入し
た溶湯は当板3のために外に流れ出すことなくU字状溝
7内で冷却し溶接ビード9が形成される。(図7参
照)。なお、当板3はこの溶接時の加熱による膨脹およ
び冷却による収縮で熱応力を受けるが透孔6は該当板3
の膨脹,収縮を吸収することによりその熱応力を緩和し
抜孔2が過大な熱応力により変形するのを防止すると共
に肉盛部の割れを防止することができる。
【0014】その後、該溶接ビード9を切断し当板3を
取外す。溶接ビード9を切断するには硬度に関係なく切
断できるワイヤカット放電加工機を用いるのが望まし
く、この場合も該加工機に抜孔2の形状を予め加工デー
タとして記憶させておくことで自動化が容易にできる。
取外す。溶接ビード9を切断するには硬度に関係なく切
断できるワイヤカット放電加工機を用いるのが望まし
く、この場合も該加工機に抜孔2の形状を予め加工デー
タとして記憶させておくことで自動化が容易にできる。
【0015】図8にこうして切断された溶接ビード9を
機械研削し新らたな抜孔エッジ部10を再生させてなる
抜金型1を示す。
機械研削し新らたな抜孔エッジ部10を再生させてなる
抜金型1を示す。
【0016】
【発明の効果】このように本発明の抜金型再生方法は、
当板を抜孔に設定し溝を形成し該溝に肉盛溶接をするこ
とにより溶接時の溶湯の流出を防ぐようにしたものであ
るから、ロボットにより溶接トーチを定速度で移動させ
ても肉盛不良が生じることなく抜孔エッジ部に所要の溶
接ビードを形成することができる。このため抜金型を再
生するのに大幅な自動化,省力化が可能となり、労力,
再生コストを軽減できる有益な効果がある。
当板を抜孔に設定し溝を形成し該溝に肉盛溶接をするこ
とにより溶接時の溶湯の流出を防ぐようにしたものであ
るから、ロボットにより溶接トーチを定速度で移動させ
ても肉盛不良が生じることなく抜孔エッジ部に所要の溶
接ビードを形成することができる。このため抜金型を再
生するのに大幅な自動化,省力化が可能となり、労力,
再生コストを軽減できる有益な効果がある。
【図1】本発明の一実施例を示す抜金型の斜視図。
【図2】本発明の一実施例を示す当板の斜視図。
【図3】当板を抜孔中に嵌着したときの抜金型の縦断面
図。
図。
【図4】透孔を開設した当板と抜金型の斜視図。
【図5】U字状溝を形成した当板と抜金型の斜視図。
【図6】肉盛溶接時の抜金型の縦断面図。
【図7】肉盛溶接した抜金型の縦断面図。
【図8】抜金型の抜孔エッジ部の拡大断面図。
1 抜金型 2 抜孔 3 当板 4 境界線 5 エッジ部 6 透孔 7 溝 8 溶接トーチ 9 溶接ビード 10 抜孔エッジ部
Claims (4)
- 【請求項1】 金属板の外形を抜金型の抜孔形状に合致
するように形成してなる当板を該抜金型の抜孔中に嵌着
し、該当板の中心部に熱応力吸収用の透孔を開設すると
共に、該当板と抜金型との境界線上に溝を形成し、該溝
内に肉盛溶接をし、その後に該溶接ビードを切断して該
当板を取外し、該抜金型の抜孔エッジ部を機械研削し仕
上することを特徴とした抜金型再生方法。 - 【請求項2】 中心部に熱応力吸収用の透孔が予め開設
された当板を抜金型の抜孔中に嵌着するようにした請求
項1に記載の抜金型再生方法。 - 【請求項3】 金属粉末プラズマ溶接により肉盛溶接を
するようにした請求項1または2に記載の抜金型再生方
法。 - 【請求項4】 ワイヤカット放電加工機により溶接ビー
ドを切断して当板を取外すようにした請求項1乃至3に
記載の抜金型再生方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7978794A JPH07265972A (ja) | 1994-03-25 | 1994-03-25 | 抜金型再生方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7978794A JPH07265972A (ja) | 1994-03-25 | 1994-03-25 | 抜金型再生方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07265972A true JPH07265972A (ja) | 1995-10-17 |
Family
ID=13699931
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7978794A Pending JPH07265972A (ja) | 1994-03-25 | 1994-03-25 | 抜金型再生方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07265972A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106077227A (zh) * | 2016-06-02 | 2016-11-09 | 温州职业技术学院 | 一种c100拨叉切边模 |
CN110315301A (zh) * | 2019-06-20 | 2019-10-11 | 江苏雨燕模业科技股份有限公司 | 一种铸铁镍合金喷涂模具加工工艺 |
-
1994
- 1994-03-25 JP JP7978794A patent/JPH07265972A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106077227A (zh) * | 2016-06-02 | 2016-11-09 | 温州职业技术学院 | 一种c100拨叉切边模 |
CN110315301A (zh) * | 2019-06-20 | 2019-10-11 | 江苏雨燕模业科技股份有限公司 | 一种铸铁镍合金喷涂模具加工工艺 |
CN110315301B (zh) * | 2019-06-20 | 2021-07-13 | 湖北中晶航材科技有限公司 | 一种铸铁镍合金喷涂模具加工工艺 |
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