JP3137729B2 - ガバリ部品の製造方法 - Google Patents
ガバリ部品の製造方法Info
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Description
るガバリ部品を製造するための製造方法に関する。
部品を製造するような製造方法として、本出願人は既に
特開昭63―149072号のような板材の切り出し方
法を提案している。この方法は、ガバリ部品のように形
状部の一部に高精度を要求されるような際の加工に適し
た方法として提案され、外周形状部のうち精度を要する
箇所についてはワイヤカットで加工し、残部の然程精度
を必要としない箇所をガス溶断によって切断するように
したものである。つまり精度を確保するため全周をワイ
ヤカット放電によって加工すれば所望の精度は確保出来
るが、反面加工速度が遅くて切り出しに時間を要すると
いった問題を解決するためのものである。このため、具
体的な手順については、図3及び図4に示すように、ま
ず板取りした板状素材Wの加工原点Oを基準としてガス
溶断用の複数のイニシャルホールh1、‥を加工し、こ
のイニシャルホールh1、‥からガス溶断を開始して高
精度部aを残した一般形状部bを加工して、溶断線に沿
って適所に2〜3mmの切残し部nを設けるとともに、こ
の溶断によって生じた素材Wへの熱歪の影響をなくすた
め面加工を施すようにしている。そしてこの面加工によ
って例えば当初t1mmの厚さをtmm程度に研削して所望
の面粗度を得るとともに、熱歪の影響を取り除くように
している。次いで、部品管理用ナンバ等の刻印を押し、
更にワイヤカット用のイニシャルホールh2及び部品の
作用点穴h3、支点用穴h4、治具基準穴H等の穴を穿
設した後、高精度部aのワイヤカット放電加工を行う。
そしてかかるワイヤカット用のイニシャルホールh2、
部品の作用点穴h3等の各穴の穿設及び高精度部aの加
工を面加工の後に行うのは、熱歪の影響を取り除いて精
度を保持する必要があるからである。そして高精度部a
の加工が終了すると切残し部nをガス溶断し、最後にガ
ス溶断した箇所のバリ取りを行うようにしている。又、
かかる切残し部nを最後まで残しておくのは、高精度部
aの加工時に素材W側の姿勢を安定させておくためであ
る。
製造方法は、例えばイニシャルホールh1、h2の切断
を別々に行なう必要があり、工程が複雑で段取りに時間
を要するという問題があった。又、ガス溶断後に熱歪の
除去のための面加工が必要であり、しかもガス溶断の加
工面は粗度がよくないためバリ取りが必要になることか
ら、一層工程が複雑になるという不具合があった。
め、板状素材から板材を切出して形状部の一部に精度の
高い高精度部を有するガバリ部品を製造する製造方法に
おいて、前記板状素材に治具基準穴を含む複数のイニシ
ャルホールを穿設した後、前記治具基準穴を基準として
前記高精度部をワイヤカット放電によって切断し、前記
複数のイニシャルホールのうちいずれかのイニシャルホ
ールと前記高精度部を結ぶ残部の形状部をレーザ切断、
プラズマ切断、イオンビーム切断、液体ジェット切断の
うちの何れかの切断方法によって切断するようにした。
ルを同時に穿設し、この基準穴を基準としてワイヤカッ
ト放電で形状部の高精度部を切断して該高精度部の精度
を確保するが、このように同一形態の穴明け加工を同時
に行うことで、工程系列のシンプル化が図れる。そして
その後、然程の精度を必要としない残部の形状部をレー
ザ切断等の素材に対してガス溶断ほどには熱歪を与えな
い方法によって切断すれば高精度部、イニシャルホール
の穴の位置精度等が保持出来る。しかも面加工、バリ取
りの各工程の削減が可能となって作業効率が向上する。
した図面に基づき説明する。図1は本発明のガバリ部品
の製造方法を説明するための説明図、図2は工程のフロ
ーチャートである。
バリ部品は鋼材等の板状素材から切り出され、その後ク
ランプ作動時の揺動支点となる支点穴h4、及びクラン
プ作動用のシリンダロッドを枢着せしめるための作用点
穴h3等が穿設される。そして、外周の形状部のうちク
ランプ時にワークに接触する部分は高精度であることが
要求され、又、常に一定の箇所をクランプするため、前
記支点穴h4と高精度部aとの位置関係は精密さを保つ
必要がある。
素材Wからガバリ部品を成形するようにし、当初まず必
要なすべての穴明け加工を同時に行う。
ヤカット用のイニシャルホールh1、レーザ加工用のイ
ニシャルホールh2、作用点穴h3、支点穴h4、治具
基準穴H等を同時に穿設加工する。
イニシャルホールh1とレーザ加工用のイニシャルホー
ルh2の径はφ8.6であり、作用点穴h3の径はφ1
0.2であり、支点穴h4の径はφ14であり、治具基
準穴Hの径はφ10である。
1からレーザ加工用のイニシャルホールh2に向けて、
例えば数値制御等によるワイヤカット放電で高精度部a
を切断する。そしてこの高精度部aは、クランプするワ
ークと直接接触する部分であり、又その加工断面は、素
材Wの面に対して常に垂直方向とは限られず、クランプ
ワークの接触形状に合せて例えば傾斜した切断面にされ
ることもある。又、かかるワイヤカットによる加工は、
例えば加工精度が±0.02mm程度、変形量0、加工速
度4〜5mm/分程度であり、ガス溶断による場合の加工
精度±0.1mm、変形量±1mmに較べて精度が高いもの
である。
後、レーザ切断用のイニシャルホールh2から出発して
ワイヤカット用のイニシャルホールh1で終了する残部
の形状部bをレーザによって切断する。そしてこの形状
部bはワークに接触しない箇所であり、面粗度、寸法精
度に然程の精度が要求されないことから従来ではガス溶
断によって切断していたものである。
が±0.001mm、変形量±0.1、mm切断速度100
0mm/分程度であり、従来のガス溶断の切断速度500
mm/分に較べて切断速度に優れている。しかもガス溶断
に伴って生じていた熱歪等の影響も少なく、切断面にバ
リ等も発生しない。
切断精度がワイヤカットによる場合より高精度を得るこ
とが出来、しかも切断速度も優れているため、当初から
すべての形状部をレーザ切断すれば良いようだが、切断
面が素材Wの面に対して直角方向にしか切断出来ず、ワ
ークとの接触形状に合わせた形状に切断することが出来
ないため本案では高精度部をワイヤカット放電によって
切断するようにしたものである。
は熱歪を伴わない、例えばイオンビームを工作物に衝突
させて切断するイオンビーム切断、或いはプラズマの有
する熱エネルギと高速気流の機械的作用によって材料の
切断を行うプラズマ切断、ウォータジェット等の衝撃作
用で切断する液体ジェット切断等の手段に依るようにし
てもよい。
と、支点穴h4と高精度部aとの位置関係は精密に保持
され、且つ高精度部aの寸法精度も従来通りの精密な値
を保持した完成品Aが得られる。
方法は、従来行っていた溶断用イニシャルホールの穿設
から始まるガス溶断、面削加工、刻印等の一連の工程系
列のうち、当初すべての穴加工の工程を同時に行うこと
で工程の集約化を図り、又、ガス溶断に代ってレーザ切
断、イオンビーム切断、プラズマ切断、ウオータジェッ
ト切断の何れか一つの切断方法で切断するようにしたた
め、当初の穴位置の精度が保持出来る。又、かかるレー
ザ切断、イオンビーム切断、プラズマ切断、ウオータジ
ェット切断の何れか一つの切断方法で切断によると、ガ
ス溶断ほどには熱歪の影響もなく、従って歪を解消する
面削工程を省略出来る。しかも、切断面にバリが発生し
ないためバリ取り工程も省略出来る。更にレーザ切断や
プラズマ切断による場合には、切削速度が優れているこ
とあって、前工程の作業効率が大幅に増大し、コストダ
ウンにも寄与し、品質的にも充分な製造方法を提供出来
るという効果を奏する。
Claims (1)
- 【請求項1】 板状素材から板材を切出して形状部の一
部に精度の高い高精度部を有するガバリ部品を製造する
製造方法において、 前 記板状素材に治具基準穴を含む複数のイニシャルホー
ルを穿設する工程と、 前 記治具基準穴を基準として前記高精度部をワイヤカッ
ト放電によって切断する工程と、 前 記複数のイニシャルホールのうちいずれかのイニシャ
ルホールと前記高精度部を結ぶ残部の形状部をレーザ切
断、イオンビーム切断、プラズマ切断、ウオータジェッ
ト切断の何れか一つの切断方法で切断する工程と、 と からなることを特徴とするガバリ部品の製造方法。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP04115277A JP3137729B2 (ja) | 1992-04-09 | 1992-04-09 | ガバリ部品の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP04115277A JP3137729B2 (ja) | 1992-04-09 | 1992-04-09 | ガバリ部品の製造方法 |
Publications (2)
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JPH05285739A JPH05285739A (ja) | 1993-11-02 |
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ID=14658680
Family Applications (1)
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JP04115277A Expired - Fee Related JP3137729B2 (ja) | 1992-04-09 | 1992-04-09 | ガバリ部品の製造方法 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3137729B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008102569A1 (ja) * | 2007-02-22 | 2008-08-28 | Sodick Co., Ltd. | ウォータージェット加工とワイヤ放電加工が可能な複合加工装置におけるワーク原点の設定方法 |
US7721070B2 (en) | 1991-07-08 | 2010-05-18 | Le Trong Nguyen | High-performance, superscalar-based computer system with out-of-order instruction execution |
US7807943B2 (en) | 2007-02-08 | 2010-10-05 | Denso Corporation | Method of producing molding die for use in producing a ceramic honeycomb structure body |
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KR101674363B1 (ko) * | 2015-06-22 | 2016-11-09 | 주식회사 이레씨제이 | 면삭가공철판을 이용한 모형형상절단품의 제조방법 |
KR101674364B1 (ko) * | 2015-08-25 | 2016-11-09 | 주식회사 이레씨제이 | 소재철판을 이용한 모형형상 절단품의 제조방법 |
-
1992
- 1992-04-09 JP JP04115277A patent/JP3137729B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (4)
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US7739482B2 (en) | 1991-07-08 | 2010-06-15 | Seiko Epson Corporation | High-performance, superscalar-based computer system with out-of-order instruction execution |
US7807943B2 (en) | 2007-02-08 | 2010-10-05 | Denso Corporation | Method of producing molding die for use in producing a ceramic honeycomb structure body |
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JPH05285739A (ja) | 1993-11-02 |
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