JPH071253A - 中空押出ダイスの製造方法 - Google Patents

中空押出ダイスの製造方法

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JPH071253A
JPH071253A JP16986193A JP16986193A JPH071253A JP H071253 A JPH071253 A JP H071253A JP 16986193 A JP16986193 A JP 16986193A JP 16986193 A JP16986193 A JP 16986193A JP H071253 A JPH071253 A JP H071253A
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Japan
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die
port
hole
center
machining
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JP16986193A
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English (en)
Inventor
Shingo Komaba
新吾 駒場
Mitsuaki Yamamura
満明 山村
Hiroyuki Ono
弘行 小野
Mamoru Sato
守 佐藤
Shigenori Maruyama
重憲 丸山
Satoru Ogasawara
悟 小笠原
Makoto Imai
誠 今井
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Nippon Light Metal Co Ltd
Original Assignee
Nippon Light Metal Co Ltd
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  • Electrical Discharge Machining, Electrochemical Machining, And Combined Machining (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ポートとダイのそれぞれの位置精度を高める
ことによりインロー部分とノック穴の現物合わせ加工を
なくし、効率よく精度の高い中空押出ダイスを製造す
る。 【構成】 ポート1はマシニングセンターによって芯出
しされ、この芯出しによって求められた中心を基準とし
てポート基準面37およびノックピン穴39が仕上げ加
工される。ポート1は型彫放電加工機のテーブル上に、
基準ピンを電極板の基準穴の中心に位置決めしてセット
され、電極板に形成されているマンドレル形状の穴によ
ってポート1のベアリング面4が加工形成される。ダイ
2はマシニングセンターによって芯出しされ、この芯出
しによって求められた中心を基準としてダイ基準面38
およびノック穴16が仕上げ加工され、また前記中心を
基準としてポート当接面にワイヤ穴が形成される。ダイ
2はワイヤカット放電加工機にセットされ、前記ワイヤ
穴に挿通されるワイヤ線によりベアリング面5が加工形
成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はアルミニウム管等の中空
製品を連続押出加工する熱間押出機の中空押出ダイスの
製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】中空製品の連続熱間押出加工機による中
空押出形材の押出加工に用いられるこの種の中空押出ダ
イスは、図15に示すようにポート1、ダイ2およびバ
ックダイ3とからなり、ポート1とダイ2にそれぞれ設
けたポート・ベアリング面4およびダイス・ベアリング
面5の対向間隙によって中空押出形材の断面形状を規定
するベアリング部7を構成している。ポートベアリング
面4は、ポート1のダイ当接面1aに突設されたマンド
レル8の側面に全周にわたって形成され、中空押出形材
の内形状を規定する。一方、中空押出形材の外面形状を
規定するダイ・ベアリング面5は、ダイ2に形成された
ダイス穴の穴壁面からなり、このダイス穴のベアリング
面5を挟んだ前後はダイチャンバー9と逃げ部10を形
成している。バックダイ3にはベアリング部7によって
形成された押出形材を逃がす逃がし穴11が貫通成形さ
れている。そして、このようなポート1、ダイ2、バッ
クダイ3からなる中空押出ダイス12は、ポート1とダ
イ2がインロー部13、14の嵌合およびノックピン1
5とノック穴16の嵌合によって同軸に結合固定され、
またポート1、ダイ2およびバックダイ3が複数個のセ
ットボルト17によって一体的に結合されて図16に示
すように押出成形機のダイホルダー20内に設置され
る。
【0003】中空形材の押出加工に際しては、所定温度
に加熱されたアルミニウムまたはアルミニウム合金から
なるビレット21を中空円筒形のコンテナ22内にコン
テナライナー23を介して装填し、ステム24を前進移
動させてダミーブロック25によりコンテナ22内のビ
レット21を加圧して中空押出ダイス12に供給する。
ダイス12に供給されるビレット21は、ポート1の流
し込み穴27(図15)を経てベアリング部7を通過す
ることによりベアリング部7の形状に対応した断面形状
を有する中空押出形材28となってバックダイ3の逃が
し穴11に連続的に押し出される。なお、図15におい
て29はねじ穴、30、31はボルト挿通孔、図16に
おいて、32はダイスライド、33はボルスター、34
はダミーボルスター、35はプラテン、36はプレッシ
ャーリングである。
【0004】上記した構成からなる中空押出ダイス12
の製造方法としては、従来から種々提案されており、例
えば特公昭54−33790号公報、特公平2−613
29号公報、特公平4−78365号公報等に記載され
たものが知られている。
【0005】特公昭54−33790号公報によるベア
リング孔加工方法は、マンドレル(上記ポート1に相
当)とダイス(上記ダイ2に相当)を一体的に組立てた
状態で放電加工電極によりマンドレルとダイスのベアリ
ング面を同時に加工形成するようにしたものである。
【0006】特公平2−61329号公報は、マンドレ
ル(上記ポート1に相当)外周面の一部に基準面(ポー
ト基準面)37(図15参照)をマンドレル(ポート)
・ベアリング面4を基準として加工形成し、ダイス(上
記ダイ2に相当)外周面の一部に同じく基準面(ダイ基
準面)38をダイス・ベアリング面5を基準として加工
形成するか、もしくは予めこれら基準面37、38をマ
ンドレル外周面とダイス外周面にそれぞれ形成してお
き、この基準面37、38を基準としてベアリング面
4、5をマンドレル外周面とダイス外周面にそれぞれ加
工形成した後、両基準面37、38に基づいてマンドレ
ルとダイスを一体的に組立て、基準面37、38を基準
として押出ダイス(上記ダイス12に相当)をダイリン
グ(上記ダイスライド29に相当)内に設置するように
したものである。このような構成においては、押出ダイ
ス12をダイリング内に設置する際の回転角位置の設定
が容易に行えると共に、ベアリング部7を高精度にかつ
その間隙を小さく設定することができる利点を有する。
すなわち前記、特公昭54−33790号公報の放電加
工電極によるマンドレルとダイスのベアリング面を同時
に加工形成する方法においては、機械的強度上の制約か
ら加工電極の厚みに限界があり、この限界以上にベアリ
ング部の間隙寸法を小さくすることができないという欠
点がある。これに対して、特公平2−61329号公報
はマンドレルとダイスのベアリング面を個別に加工形成
しているので、ベアリング部の間隙を如何様にも小さく
することができる。
【0007】特公平4−78365号公報による押出ダ
イスの製造方法は、ダイス加工工程において、少なくと
もダイス(上記ポート1に相当)のベアリング面を放電
加工によって形成し、マンドレル加工工程において、マ
ンドレル(上記ダイ2に相当)の形成すべきベアリング
面の部分的な形状に対応して定められた形状を有する複
数個の基準加工電極を用意し、これら加工電極を交換し
てマンドレルのベアリング面をワイヤカット放電加工に
より形成し、ダイスとマンドレルの組立工程において、
これらの外周面の一部にそれぞれ形成された基準面(図
15の37、38)を対応ずけて組立てるようにしたも
のである。このような製造方法においては、マンドレル
のベアリング面を加工するための放電加工電極を単純な
形状にすることができるため、1つの複雑な形状を有す
る総形電極に比べて電極の製作が容易で、電極が消耗し
ても形状修正を簡単に行うことができ、経済的であると
いう利点を有する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
中空押出ダイスの製造方法においては、いずれの方法も
ポート1とダイ2の位置合わせのためのインロー部分1
3、14、ポート1のノックピン穴39(図15)およ
びダイ2のノック穴16の加工は現物合わせによって行
っていたため、中空押出形材において±1/100mm
の寸法精度を保証することが難しく、作業者の高度な熟
練と労力を要し、非能率的であるという不都合があっ
た。
【0009】したがって、本発明は上記したような従来
の問題点に鑑みてなされたもので、その目的とするとこ
ろは、ポートとダイのそれぞれの位置精度を高めること
によりインロー部分とノック穴の現物合わせ加工をなく
し、効率よく精度の高い中空押出ダイスを製造し得るよ
うにしたものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、ポートとダイを備えた中空押出ダイスの製造
方法において、 ポート加工工程と、電極加工工程と、
ポート・ベアリング面加工工程と、ダイス加工工程およ
び組立工程とからなり、前記ポート加工工程は、ダイ当
接面にインロー部およびノックピン穴が、外周面にポー
ト基準面がそれぞれ形成されたポートをマシニングセン
ターによって芯出しする工程と、この芯出しによって求
められた中心を基準として前記ポート基準面およびノッ
クピン穴を仕上げ加工し、また前記中心を基準としてマ
ンドレルに基準ピンを設ける工程をもち、前記電極加工
工程は、電極板をワイヤカット放電加工機にセットして
マンドレル形状の穴と基準穴を形成する工程と、前記電
極板を型彫放電加工機のホルダーにセットする工程をも
ち、前記ポート・ベアリング面加工工程は、前記ポート
加工工程によって製作されたポートを前記型彫放電加工
機のテーブル上に、前記基準ピンを前記基準穴の中心に
位置決めしてセットする工程と、前記マンドレル形状の
穴によって前記ポート・ベアリング面を加工する工程を
もち、前記ダイス加工工程は、ポート当接面にインロー
部とノック穴が、外周面にダイ基準面がそれぞれ形成さ
れたダイをマシニングセンターによって芯出しする工程
と、この芯出しによって求められた中心を基準として前
記ダイ基準面およびノック穴を仕上げ加工し、また前記
中心を基準としてポート当接面にワイヤ穴を形成する工
程と、前記ダイをワイヤカット放電加工機にセットして
前記ワイヤ穴にワイヤ線を挿通し、ダイ・ベアリング面
を加工する工程をもち、前記組立工程は、ポートに設け
られている基準ピンを切断除去する工程と、ポートのノ
ックピン穴にノックピンを打ち込む工程と、前記ポート
とダイのインロー部を嵌合すると共にノックピンをダイ
のノック穴に嵌合する工程とからなる。
【0011】
【作用】本発明において、ポートはマシニングセンター
によって芯出しされ、この芯出しによって求められた中
心を基準としてポート基準面およびノックピン穴が仕上
げ加工される。ポートは型彫放電加工機のテーブル上
に、基準ピンを電極板の基準穴の中心に位置決めしてセ
ットされ、電極板に形成されているマンドレル形状の穴
によってポート・ベアリング面が加工形成される。ダイ
はマシニングセンターによって芯出しされ、この芯出し
によって求められた中心を基準としてダイ基準面および
ノック穴が仕上げ加工され、また前記中心を基準として
ポート当接面にワイヤ穴が形成される。ダイはワイヤカ
ット放電加工機にセットされ、前記ワイヤ穴に挿通され
るワイヤ線によりダイ・ベアリング面が加工形成され
る。組立工程において、ポートの基準ピンは切断除去さ
れ、ノックピンはポートのノックピン穴に打ち込まれ
る。
【0012】
【実施例】以下、本発明に係る中空押出ダイスの製造方
法を図面に基づいて詳細に説明する。図1〜図4はポー
トの加工製造工程を説明するための図である。なお、図
中、図15に示した部品と同一部品のものに対しては同
一符号をもって示す。
【0013】1.ポートの製作 1.1 熱処理前の加工 図1において、ポート1はJIS G4404(198
3)SKD61等の熱間工具鋼の切削加工によって円柱
体に製作されている。熱処理の前工程としてポート1の
外周部分の一部にX軸に平行なポート基準面37をエン
ドミルによって加工形成する。ポート基準面37の幅は
50mm程度、高さは8〜10mm程度とされる。ま
た、マンドレル8の先端面中央に15〜20mmφ程度
の基準ピン用穴43を加工形成する。但し、10インチ
未満のダイスの場合はこの基準ピン用穴は加工しない。
10インチ以上のダイスで、かつマンドレル8がダイス
中心に位置している場合は、基準ピン用穴43をダイス
の中心に形成する。10インチ以上のダイスで、かつマ
ンドレル8がダイス中心に位置していない場合は、基準
ピン用穴43を適当な位置に形成する。
【0014】1.2 熱処理 このような前工程を経た後ポート1を熱処理する。
【0015】1.3 熱処理後の加工 熱処理後、ボルト挿通孔29、ノックピン穴39、その
他必要な穴をポート1の所定箇所に加工形成する。ま
た、ポート1の外径、インロー部13、ダイ当接面1
a、メタル入口面1b等を旋盤加工によって仕上げる。
ポート外径およびインロー部13の加工は、図2に示す
ようにインローゲージ50を使いながら行なう。メタル
入口面1bは平面研削によって仕上げる。次に、マシニ
ングセンターによってポート1の芯出しを行なう。芯出
しは3つの外周タッチセンサをポート1の外周に当て、
これらセンサの値が全て0になるようにテーブルをX、
Y方向に移動させることで求めることができ、この求め
られた中心位置の座標値をマシニングセンターに記憶さ
せる。次に、芯出しによって求められたポート1の中心
を基準として前記ポート基準面37、基準ピン用穴43
およびノックピン穴39を仕上げ加工し、基準用ピン穴
43に位置決めピン51を打ち込む。ポート基準面37
は超硬エンドミルによって仕上げる。基準ピン51がダ
イス中心に位置している場合は、ポート外周部、インロ
ー部の仕上げ加工時に基準ピン51を同時に仕上げる。
基準ピン51がダイス中心に位置していない場合は、ノ
ックピン穴39の仕上げ加工時に基準ピン51を同時に
仕上げる(図4)。10インチ未満のダイスの場合は、
図3に示すように基準ピン51’を備えた治具52をポ
ート1に設置固定し、このピン51’を仕上げる。
【0016】1.4 電極の製造 図5〜図7はポート・ベアリング面を放電加工するため
に用いられる電極の製造工程を説明するための図であ
る。電極板(銅板)55を治具56にセットし、クラン
プ手段57によってクランプする(図5)マンドレル形
状の穴をワイヤカット放電加工するためのイニシャルホ
ール58と、基準穴用下穴59を電極板55にけがき、
ボール盤にて加工する(図6)。次に、治具56をワイ
ヤカット放電加工機のテーブル60に設置する(図
7)。この時、ダイヤルゲージ61を使って治具56を
テーブル60に対し平行に設置する。治具56を正しく
設置した後、ワイヤカット放電加工機によって電極板5
5にマンドレル形状の穴62と基準穴63を加工形成す
る。
【0017】1.5 マンドレルのベアリング面加工 電極板55のついた治具55を別の治具64(図8)を
介して型彫放電加工機のホルダーに取り付ける。この
時、図9に示すようにダイヤルゲージ65を使って治具
56と型彫放電加工機の平行を出す(X,Y,Z方
向)。また、ポート1を型彫放電加工機のテーブル67
にセットする。また、ダイヤルゲージ66をポート1の
ポート基準面37に当ててポート1と型彫放電加工機の
平行を出す。型彫放電加工機の位置決め機能を使って基
準ピン51を電極板55の基準穴63の中心に位置決め
する。これによりポート1と電極板55の相対位置が決
まる。図3に示した位置決めピン51’のついた治具5
2を使っている場合は、位置決め後この治具52をポー
ト1から取り外す。このようにしてポート1と電極板5
5の中心とX−Y軸を合わせることができ、しかる後マ
ンドレル8のベアリング面を型彫放電加工機によりNC
制御によって加工形成することで、ポート1の製作を終
了する。なお、ワイヤカット放電加工機および型彫放電
加工機はいずれも従来周知であり、またこの種のダイス
加工に広く用いられているので、その詳細については説
明を省略する。
【0018】2.ダイの製作 2.1 熱処理前の加工 図10〜図14はダイの加工工程を説明するための図で
ある。図10において、ダイ2は前記ポート1と同様に
JIS G4404(1983)SKD61等の熱間工
具鋼の切削加工によって円柱体に製作されている。熱処
理の前工程としてダイ2の外周部分の一部にX軸に平行
なダイ基準面38をエンドミルによって加工形成する。
ダイ基準面38の幅は50mm程度、高さは8〜10m
m程度とされる。また、ダイ当接面2aにインロー部1
4が形成され、外周面にダイ基準面38がそれぞれ形成
され、さらにダイ2のポート当接面2aに位置決め穴用
の下穴73を加工形成する。この下穴73は、ワイヤカ
ット放電加工機でダイ2に形材の形状を加工した時取り
除かれる位置にマシニングセンターによって形成され
る。
【0019】2.2 熱処理 このような前工程を経た後ダイ2を熱処理する。この熱
処理は前記ポート1の熱処理と同様である。
【0020】2.3 熱処理後の加工 熱処理後、ボルト挿通孔30、ノック穴16、その他必
要な穴をダイ2の所定箇所に形成する。また、ダイ2の
外径、インロー部14、ポート当接面2a、メタル出口
面2b等を旋盤加工によって仕上げる。ダイ外径および
インロー部14の加工は、図10に示すようにインロー
ゲージ78を使いながら行なう。メタル出口面2bは平
面研削によって仕上げる。次に、マシニングセンターに
よってダイ2の芯出しを行なう。芯出しは3つの外周タ
ッチセンサをダイ2の外周に当て、これらセンサの値が
全て0になるようにテーブルをX、Y方向に移動させる
ことで求めることができ、この中心位置の座標値をマシ
ニングセンターに記憶させる。次に、芯出しによって求
められたダイ2の中心を基準として前記ダイ基準面38
およびノック穴16を仕上げ加工する。ダイ基準面38
は超硬エンドミルによって仕上げる(図11)。前記位
置決め用下穴73がダイス中心に位置している場合は、
この下穴73も同時に仕上げる。下穴73は1つに限ら
ず図12に示すように2つであってもよく、その中の1
つが正確な位置に形成されていればよい。次に、ノック
穴16をマシニングセンターの計測機能を使って仕上げ
加工する。位置決め用下穴73がダイス中心に位置して
いない場合は、この時下穴73もマシニングセンターに
よって同時に仕上げる(図13)。
【0021】2.4 ダイのベアリング面加工 ダイ2を放電加工機のホルダー80(図14)に取り付
ける。この時、ダイヤルゲージ81をダイ基準面38に
当ててダイ2と放電加工機の平行を出す(X,Y,Z方
向)。次に、放電加工機の位置決め機能を使ってワイヤ
ー線をダイ2の位置決め穴73の中心に位置決めする。
これによりワイヤー放電加工のスタート位置が決まり、
マンドレル部のダイ・ベアリング面をワイヤカット放電
加工により加工形成することで、ダイ2の製作を終了す
る。
【0022】3 ポートとダイの組立 ポート加工工程によって製作されたポート1のマンドレ
ル8に立設されている基準ピン51(図4)をフライス
盤によって切断除去する。次に、ポート1のノックピン
穴39にノックピン15(図15)を打ち込む。このノ
ックピン15をノック穴16に嵌合することでノックピ
ン15をガイドとしてポート1のインロー部13とダイ
加工工程によって製作されたダイ2のインロー部14を
互いに嵌合してポート1とダイ2を一体的に結合する。
この時、インロー部13と14、ノックピン15とノッ
ク穴16との現物合わせは行わない。
【0023】なお、図15に示したバックダイ3につい
ては従来と同様の加工方法および手順によって製作さ
れ、セットボルト17によってポート1およびダイ2に
一体的に結合される。
【0024】
【発明の効果】以上述べたように本発明に係る中空押出
ダイスの製造方法においては、マシニングセンターによ
ってポートの芯出しを行い、この芯出しによって求めら
れた中心を基準としてポート基準面およびノックピン穴
を仕上げ加工し、またマンドレルに基準ピンを設け、次
いでポートを型彫放電加工機のテーブル上に、基準ピン
を電極板の基準穴の中心に位置決めしてセットし、電極
板に形成されているマンドレル形状の穴によってポート
・ベアリング面を加工形成し、ダイをマシニングセンタ
ーによって芯出し、この芯出しによって求められた中心
を基準としてダイ基準面およびノック穴を仕上げ加工
し、また前記中心を基準としてポート当接面にワイヤ穴
を形成し、しかる後ダイをワイヤカット放電加工機にセ
ットし、前記ワイヤ穴に挿通されるワイヤ線によりダイ
・ベアリング面を加工形成するようにしたので、ポート
とダイの位置合わせのためのインロー部分、ノックピン
とノック穴を現物合わせによって加工形成する必要がな
く、製作が簡単かつ容易で、作業者の熟練と労力を要さ
ず、ポートとダイを高い精度で組合わせることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】ポートの熱処理前の加工を説明するための斜視
図である。
【図2】同ポートの熱処理後の加工を説明するための斜
視図である。
【図3】同ポートに位置決めピンを設けた状態を示す斜
視図である。
【図4】同ポートの熱処理後の加工を説明するための斜
視図である。
【図5】電極製造工程を説明するための斜視図である。
【図6】同電極の製造工程を説明するための斜視図であ
る。
【図7】同電極の製造工程を説明するための斜視図であ
る。
【図8】同電極を放電加工機にセットする前工程を説明
するための斜視図である。
【図9】同電極によるポートのベアリング面加工工程を
説明するための斜視図である。
【図10】ダイの加工工程を説明するための斜視図であ
る。
【図11】ダイの加工工程を説明するための斜視図であ
る。
【図12】ダイの加工工程を説明するための斜視図であ
る。
【図13】ダイの加工工程を説明するための斜視図であ
る。
【図14】ダイの加工工程を説明するための斜視図であ
る。
【図15】中空押出ダイスの従来例を示す一部破断分解
斜視図である。
【図16】同ダイスによる中空押出型材の製造を説明す
るための断面図である。
【符号の説明】
1 ポート 2 ダイ 3 バックダイ 4 ポート・ベアリング面 5 ダイ・ベアリング面 7 ベアリング部 8 マンドレル 13 インロー部 14 インロー部 15 ノックピン 16 ノック穴 37 ポート基準面 38 ダイ基準面 39 ノックピン用穴 43 基準ピン用穴 51 基準ピン 55 電極板 62 マンドレル形状の穴 63 基準穴
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 守 千葉県船橋市習志野4丁目12番2号 日本 軽金属株式会社船橋工場内 (72)発明者 丸山 重憲 千葉県船橋市習志野4丁目12番2号 日本 軽金属株式会社船橋工場内 (72)発明者 小笠原 悟 千葉県船橋市習志野4丁目12番2号 日本 軽金属株式会社船橋工場内 (72)発明者 今井 誠 千葉県船橋市習志野4丁目12番2号 日本 軽金属株式会社船橋工場内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポートとダイを備えた中空押出ダイスの
    製造方法において、 ポート加工工程と、電極加工工程と、ポート・ベアリン
    グ面加工工程と、ダイス加工工程および組立工程とから
    なり、 前記ポート加工工程は、 ダイ当接面にインロー部およびノックピン穴が、外周面
    にポート基準面がそれぞれ形成されたポートをマシニン
    グセンターによって芯出しする工程と、 この芯出しによって求められた中心を基準として前記ポ
    ート基準面およびノックピン穴を仕上げ加工し、また前
    記中心を基準としてマンドレルに基準ピンを設ける工程
    をもち、 前記電極加工工程は、 電極板をワイヤカット放電加工機にセットしてマンドレ
    ル形状の穴と基準穴を形成する工程と、 前記電極板を型彫放電加工機のホルダーにセットする工
    程をもち、 前記ポート・ベアリング面加工工程は、 前記ポート加工工程によって製作されたポートを前記型
    彫放電加工機のテーブル上に、前記基準ピンを前記基準
    穴の中心に位置決めしてセットする工程と、 前記マンドレル形状の穴によって前記ポート・ベアリン
    グ面を加工する工程をもち、 前記ダイス加工工程は、 ポート当接面にインロー部とノック穴が、外周面にダイ
    基準面がそれぞれ形成されたダイをマシニングセンター
    によって芯出しする工程と、 この芯出しによって求められた中心を基準として前記ダ
    イ基準面およびノック穴を仕上げ加工し、また前記中心
    を基準としてポート当接面にワイヤ穴を形成する工程
    と、 前記ダイをワイヤカット放電加工機にセットして前記ワ
    イヤ穴にワイヤ線を挿通し、ダイ・ベアリング面を加工
    する工程をもち、 前記組立工程は、 ポートに設けられている基準ピンを切断除去する工程
    と、 ポートのノックピン穴にノックピンを打ち込む工程と、 前記ポートとダイのインロー部を嵌合すると共にノック
    ピンをダイのノック穴に嵌合する工程とからなることを
    特徴とする中空押出ダイスの製造方法。
JP16986193A 1993-06-17 1993-06-17 中空押出ダイスの製造方法 Pending JPH071253A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP5759607B1 (ja) * 2014-11-19 2015-08-05 要一 榊原 工作機械用芯出し冶具
CN106271483A (zh) * 2016-08-30 2017-01-04 中山市天键电声有限公司 防止分型面损伤的模具加工方法
CN107570570A (zh) * 2017-09-22 2018-01-12 福州金鸿顺汽车部件有限公司 一种真空助力器皮膜托板冲压模具的加工方法
CN115365767A (zh) * 2022-08-26 2022-11-22 山东天工岩土工程设备有限公司 一种粉末冶金压制模具加工工艺及粉末冶金压制模具

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