JPH0726570Y2 - ワーク取付け用二体型ファスナ - Google Patents
ワーク取付け用二体型ファスナInfo
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- JPH0726570Y2 JPH0726570Y2 JP2444090U JP2444090U JPH0726570Y2 JP H0726570 Y2 JPH0726570 Y2 JP H0726570Y2 JP 2444090 U JP2444090 U JP 2444090U JP 2444090 U JP2444090 U JP 2444090U JP H0726570 Y2 JPH0726570 Y2 JP H0726570Y2
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- Japan
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- fastener
- tubular portion
- flange
- rear end
- panel
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Description
【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、ワーク、例えば自動車のフロントグリルを
車体パネルに対して取外し可能に取付けるためのワーク
取付け用二体型ファスナに関する。
車体パネルに対して取外し可能に取付けるためのワーク
取付け用二体型ファスナに関する。
(従来の技術) 実公昭63−46262号公報により、前端及び後端を有する
筒部を備えたプラスチック製ファスナの、前記筒部の内
周に前端からネジを挿入して貫通させ、グリルの複数の
取付け位置に対してファスナの1つ宛に貫通させたネジ
をねじ込んで各ファスナの後面にグリルを当接して固定
し、グリルの複数の取付け位置に対応して車体パネルに
開設してある複数の孔の1つ宛に各ファスナの筒部を前
端から押込み、上記各ファスナの筒部に設けてある弾性
係合爪を該車体パネルの各孔の縁に裏側から係合させ、
こうして複数のプラスチック製のファスナとネジを介し
て自動車のグリルを車体に取付けることは従来から公知
である。
筒部を備えたプラスチック製ファスナの、前記筒部の内
周に前端からネジを挿入して貫通させ、グリルの複数の
取付け位置に対してファスナの1つ宛に貫通させたネジ
をねじ込んで各ファスナの後面にグリルを当接して固定
し、グリルの複数の取付け位置に対応して車体パネルに
開設してある複数の孔の1つ宛に各ファスナの筒部を前
端から押込み、上記各ファスナの筒部に設けてある弾性
係合爪を該車体パネルの各孔の縁に裏側から係合させ、
こうして複数のプラスチック製のファスナとネジを介し
て自動車のグリルを車体に取付けることは従来から公知
である。
こうして車体にグリルを取付けても、車載のエアコンの
メンテナンス等を行う際は該グリルで通風可能に塞いだ
車体の開口を通じて行うため、グリルを外す必要があ
り、その際はグリルを持ってスライドさせ、ファスナを
外しグリルを取外したり或いは手前に強く引き、その力
で各ファスナの筒部の弾性係合爪を車体パネルの孔の縁
から外すことによってファスナの筒部を車体パネルの孔
から引抜く。
メンテナンス等を行う際は該グリルで通風可能に塞いだ
車体の開口を通じて行うため、グリルを外す必要があ
り、その際はグリルを持ってスライドさせ、ファスナを
外しグリルを取外したり或いは手前に強く引き、その力
で各ファスナの筒部の弾性係合爪を車体パネルの孔の縁
から外すことによってファスナの筒部を車体パネルの孔
から引抜く。
そして、メンテナンス等が終ったら、各ファスナの筒部
を前端から車体パネルにある複数の孔の1つ宛に押込
み、各筒部の弾性係合爪を再度、孔の縁に裏側から係合
させて再組付けする。
を前端から車体パネルにある複数の孔の1つ宛に押込
み、各筒部の弾性係合爪を再度、孔の縁に裏側から係合
させて再組付けする。
(考案が解決しようとする課題) グリルを外すため、手前に強く引き、各プラスチック製
ファスナの筒部の弾性係合爪を車体パネルの孔の縁から
外す際に、金属である車体パネルの孔の縁は、弾性係合
爪を削って小さく変形させる。このため、メンテナンス
等の終了後にグリルを再組付けして車体に取付けたと
き、弾性係合爪が削られていない以前よりもグリルの車
体に対する取付け強度が低下するとか、ガタ付きによる
振動音が発生するとかの問題点が生じる。この傾向は、
グリルを何度も外して再組付けする程、大きくなる。
ファスナの筒部の弾性係合爪を車体パネルの孔の縁から
外す際に、金属である車体パネルの孔の縁は、弾性係合
爪を削って小さく変形させる。このため、メンテナンス
等の終了後にグリルを再組付けして車体に取付けたと
き、弾性係合爪が削られていない以前よりもグリルの車
体に対する取付け強度が低下するとか、ガタ付きによる
振動音が発生するとかの問題点が生じる。この傾向は、
グリルを何度も外して再組付けする程、大きくなる。
(課題を解決するための手段) 本考案は、上述の課題を解消するワーク取付け用二体型
ファスナに関するもので、前端及び後端を有する内側筒
部と、該内側筒部の後端から外向きに張り出す鍔とを備
え、前記内側筒部の内周に前端から挿入したネジにより
ワークを上記鍔の後面に当接して固定するプラスチック
製の内側ファスナと、前端及び後端を有し、上記内側フ
ァスナの内側筒部を内周に後端から受入れる外側筒部
と、上記外側筒部の後端から外向きに張り出すフランジ
とを備えたプラスチック製の外側ファスナとからなり、 上記外側ファスナの外側筒部には、該筒部を前端からパ
ネルの孔に挿入して前記フランジがパネルの表面に当接
したとき、該パネルの孔の縁に裏側から係合する弾性係
合爪を設け、又、前記内側ファスナの内側筒部の外周
と、外側ファスナの外側筒部の内周との間には、内側筒
部の前端を外側筒部の内周に後端から挿入して前記内側
ファスナの鍔が外側ファスナのフランジの後面に当接し
たとき、上記両筒部を係合状態に保持する弾性保持装置
を設け、前記弾性係合爪とパネルの孔の縁の間の係合力
を、上記弾性保持装置の保持力よりも大にしたのであ
る。
ファスナに関するもので、前端及び後端を有する内側筒
部と、該内側筒部の後端から外向きに張り出す鍔とを備
え、前記内側筒部の内周に前端から挿入したネジにより
ワークを上記鍔の後面に当接して固定するプラスチック
製の内側ファスナと、前端及び後端を有し、上記内側フ
ァスナの内側筒部を内周に後端から受入れる外側筒部
と、上記外側筒部の後端から外向きに張り出すフランジ
とを備えたプラスチック製の外側ファスナとからなり、 上記外側ファスナの外側筒部には、該筒部を前端からパ
ネルの孔に挿入して前記フランジがパネルの表面に当接
したとき、該パネルの孔の縁に裏側から係合する弾性係
合爪を設け、又、前記内側ファスナの内側筒部の外周
と、外側ファスナの外側筒部の内周との間には、内側筒
部の前端を外側筒部の内周に後端から挿入して前記内側
ファスナの鍔が外側ファスナのフランジの後面に当接し
たとき、上記両筒部を係合状態に保持する弾性保持装置
を設け、前記弾性係合爪とパネルの孔の縁の間の係合力
を、上記弾性保持装置の保持力よりも大にしたのであ
る。
(実施例) 図示の実施例において、IFは内側ファスナ、OFは外側フ
ァスナで、ともにプラスチックで一体に成形されてい
る。
ァスナで、ともにプラスチックで一体に成形されてい
る。
内側ファスナIFは前端及び後端を有する内側筒部11と、
該内側筒部11の後端から外向きに張り出す鍔12を備えて
いる。内側筒部の外形の断面形状は四角形であり、その
中心部を貫通する内周13は、フロントグリル1の複数の
各取付け位置から突出する短い円筒形の突出部2中にイ
ンサートモールドで固定してあるナット3に螺合するネ
ジ4に適合した直径の円形になっている。
該内側筒部11の後端から外向きに張り出す鍔12を備えて
いる。内側筒部の外形の断面形状は四角形であり、その
中心部を貫通する内周13は、フロントグリル1の複数の
各取付け位置から突出する短い円筒形の突出部2中にイ
ンサートモールドで固定してあるナット3に螺合するネ
ジ4に適合した直径の円形になっている。
そして、内側筒部11は前端部の上下に山形断面形状の肥
厚した保持突条14,14を一体に有する。内側筒部は、上
記保持突条14,14の頂部を含む前端部での外形の断面形
状が正方形であり、残部の断面形状は横長四角形であ
る。又、鍔12の外形も同様な横長四角形である。
厚した保持突条14,14を一体に有する。内側筒部は、上
記保持突条14,14の頂部を含む前端部での外形の断面形
状が正方形であり、残部の断面形状は横長四角形であ
る。又、鍔12の外形も同様な横長四角形である。
外側ファスナOFは前端及び後端を有する外側筒部21と、
該外側筒部21の後端から外向きに張り出すフランジ22を
備えている。外側筒部21の断面形状は外形、内周23とも
正方形で、内周23は、内側筒部の突条14,14の頂部を含
む正方形の外形に適合している。そして、外側筒部21の
長さは内側筒部よりも長い。
該外側筒部21の後端から外向きに張り出すフランジ22を
備えている。外側筒部21の断面形状は外形、内周23とも
正方形で、内周23は、内側筒部の突条14,14の頂部を含
む正方形の外形に適合している。そして、外側筒部21の
長さは内側筒部よりも長い。
外側ファスナのフランジ22の外形は、内側ファスナの鍔
12よりも一回り小さい横長四角形である。そして、鍔12
は、フランジ22の約2倍の厚さを有し、鍔12の前面には
フランジ22を収容する窪み15が設けてあり、この窪み15
にフランジ22を収容すると鍔12の前面と、フランジ22の
前面とは同一面になる。
12よりも一回り小さい横長四角形である。そして、鍔12
は、フランジ22の約2倍の厚さを有し、鍔12の前面には
フランジ22を収容する窪み15が設けてあり、この窪み15
にフランジ22を収容すると鍔12の前面と、フランジ22の
前面とは同一面になる。
外側筒部21の上下壁には自由端を後に向けて上記各壁か
ら外に突出する斜め外向きの弾性係合爪24,24がコ字形
の切欠き24′により形成してある。この各弾性係合爪24
の自由端とフランジ22の前面との間隔25はフロントグリ
ルを取付けるべき車体パネル5の厚さtにほぼ等しい。
車体パネル5には、外側筒部の外形の断面形状にほぼ等
しい正方形の孔6を開設しておく。従って、外側筒部を
前端から上記孔6に挿入して行くと、フランジ22の前面
が車体パネルの表面に当接する前に上記弾性係合爪24,2
4の前部が孔6の縁に摺接する。そこで、少し力を加え
て押込むと、各弾性係合爪24は孔の縁で押されて内向き
に撓むことにより孔内を通過し、通過し終ると弾性で復
元して自由端は孔の縁の裏側に係合し、車体パネルの縁
を自由端とフランジ22の前面の間で挟み、同時にフラン
ジ22の前面は車体パネルの表面に当接する。
ら外に突出する斜め外向きの弾性係合爪24,24がコ字形
の切欠き24′により形成してある。この各弾性係合爪24
の自由端とフランジ22の前面との間隔25はフロントグリ
ルを取付けるべき車体パネル5の厚さtにほぼ等しい。
車体パネル5には、外側筒部の外形の断面形状にほぼ等
しい正方形の孔6を開設しておく。従って、外側筒部を
前端から上記孔6に挿入して行くと、フランジ22の前面
が車体パネルの表面に当接する前に上記弾性係合爪24,2
4の前部が孔6の縁に摺接する。そこで、少し力を加え
て押込むと、各弾性係合爪24は孔の縁で押されて内向き
に撓むことにより孔内を通過し、通過し終ると弾性で復
元して自由端は孔の縁の裏側に係合し、車体パネルの縁
を自由端とフランジ22の前面の間で挟み、同時にフラン
ジ22の前面は車体パネルの表面に当接する。
又、外側筒部21の上下壁の内面前部には山形断面形状の
相対向した保持突状26が肥厚して設けてある。
相対向した保持突状26が肥厚して設けてある。
内側ファスナの内側筒部11の前端を外側ファスナの外側
筒部21の内周に後端から挿入して行くと、外側ファスナ
のフランジ22が内側ファスナの鍔12の前面の窪み15に収
容される直前に内側筒部の前端部にある上下の保持突条
14,14は外側筒部の上下壁の内面にある相対向した保持
突条26,26に摺接する。そこで、少し力を加えて内側フ
ァスナを押込むと、内側筒部の上下の保持突条14,14
と、外側筒部の上下壁の内面にある相対向した保持突条
26,26とは互いに相手を乗り越えてすれ違い状に係合
し、同時に外側ファスナのフランジ22は内側ファスナの
鍔12にある窪み15に収容される。保持突条14と26同志の
すれ違い状の係合により内側ファスナは内側筒部11を外
側ファスナの外側筒部21中に嵌合した状態に保持され
る。
筒部21の内周に後端から挿入して行くと、外側ファスナ
のフランジ22が内側ファスナの鍔12の前面の窪み15に収
容される直前に内側筒部の前端部にある上下の保持突条
14,14は外側筒部の上下壁の内面にある相対向した保持
突条26,26に摺接する。そこで、少し力を加えて内側フ
ァスナを押込むと、内側筒部の上下の保持突条14,14
と、外側筒部の上下壁の内面にある相対向した保持突条
26,26とは互いに相手を乗り越えてすれ違い状に係合
し、同時に外側ファスナのフランジ22は内側ファスナの
鍔12にある窪み15に収容される。保持突条14と26同志の
すれ違い状の係合により内側ファスナは内側筒部11を外
側ファスナの外側筒部21中に嵌合した状態に保持され
る。
前述した外側筒部の弾性係合爪24,24を車体パネルの孔
6の縁の裏側に係合させるため外側筒部を孔6に押込む
挿入力は10Kg以下、外側筒部を孔6から引抜くのに要す
る抜去力は30Kg以上とし、内側ファスナの内側筒部11を
外側ファスナの外側筒部中に押込んで保持突条14,26同
志をすれ違い状に係合させるのに要する挿入力は10Kg以
下、逆に保持突条14,26同志の係合を外して内側筒部11
を外側筒部21の内周から引抜くのに要する抜去力は8〜
15Kg程度にする。それには、弾性係合爪24の厚さ、保持
突条14,26の高さ、内側筒部11の上下壁の厚さを適当に
定めるが、内側筒部11を外側筒部21の内周に押込む挿入
力や、逆に引抜く抜去力を小にするため、外側筒部21の
両側壁には該側壁を上下に二分するスリット27を全長に
設けてもよい。
6の縁の裏側に係合させるため外側筒部を孔6に押込む
挿入力は10Kg以下、外側筒部を孔6から引抜くのに要す
る抜去力は30Kg以上とし、内側ファスナの内側筒部11を
外側ファスナの外側筒部中に押込んで保持突条14,26同
志をすれ違い状に係合させるのに要する挿入力は10Kg以
下、逆に保持突条14,26同志の係合を外して内側筒部11
を外側筒部21の内周から引抜くのに要する抜去力は8〜
15Kg程度にする。それには、弾性係合爪24の厚さ、保持
突条14,26の高さ、内側筒部11の上下壁の厚さを適当に
定めるが、内側筒部11を外側筒部21の内周に押込む挿入
力や、逆に引抜く抜去力を小にするため、外側筒部21の
両側壁には該側壁を上下に二分するスリット27を全長に
設けてもよい。
使用するには、内側ファスナの内側筒部11を後端からフ
ロントグリルの突出部2の外に嵌め、該筒部11に前端か
ら通したネジ4を上記突出部2中のナット3にねじ込
み、ネジ4の頭4′を内側筒部11の後端面に締付けてフ
ロントグリルに内側ファスナIFを固定しておき、外側フ
ァスナは、その外側筒部21を前端から車体パネル5の孔
6に押込み、弾性係合爪24,24を孔6の縁の裏側に係合
させて前述のように車体パネル5に取付けておき、フロ
ントグリルに取付けた内側ファスナの内側筒部11を、車
体パネルに取付けた外側ファスナの外側筒部21内に後端
から押込み、前述したように両筒部にある保持突条14,2
6をすれ違い状に係合させてもよいし、内側ファスナの
内側筒部11を外側ファスナの外側筒部21中に後端から押
込んで両ファスナを予め組立てておき、この状態で上述
のようにして内側筒部11でフロントグリルの突出部2に
取付けるか、外側筒部21で車体パネルの孔6に取付け、
フロントグリルに先に取付けたときはその後に外側筒部
を車体パネルの孔6に押込み、又、車体パネルに先に取
付けたときはその後に内側筒部をフロントグリルの突出
部に被せてネジ4で取付ける。前述したように、内側筒
部の外形は保持突条14,14の頂部を含む部分以外は横長
四角形であって外側筒部の上下壁の内面との間に隙間を
保っているため、外側筒部の弾性係合爪24,24は内側筒
部の上下壁の外面に傷害されることなく自由に内向きに
撓めるため、内側ファスナと外側ファスナを予め組立て
ておいても、外側ファスナを車体パネルの孔6に押込
み、両ファスナ組立体を車体パネルに取付けることがで
きる。
ロントグリルの突出部2の外に嵌め、該筒部11に前端か
ら通したネジ4を上記突出部2中のナット3にねじ込
み、ネジ4の頭4′を内側筒部11の後端面に締付けてフ
ロントグリルに内側ファスナIFを固定しておき、外側フ
ァスナは、その外側筒部21を前端から車体パネル5の孔
6に押込み、弾性係合爪24,24を孔6の縁の裏側に係合
させて前述のように車体パネル5に取付けておき、フロ
ントグリルに取付けた内側ファスナの内側筒部11を、車
体パネルに取付けた外側ファスナの外側筒部21内に後端
から押込み、前述したように両筒部にある保持突条14,2
6をすれ違い状に係合させてもよいし、内側ファスナの
内側筒部11を外側ファスナの外側筒部21中に後端から押
込んで両ファスナを予め組立てておき、この状態で上述
のようにして内側筒部11でフロントグリルの突出部2に
取付けるか、外側筒部21で車体パネルの孔6に取付け、
フロントグリルに先に取付けたときはその後に外側筒部
を車体パネルの孔6に押込み、又、車体パネルに先に取
付けたときはその後に内側筒部をフロントグリルの突出
部に被せてネジ4で取付ける。前述したように、内側筒
部の外形は保持突条14,14の頂部を含む部分以外は横長
四角形であって外側筒部の上下壁の内面との間に隙間を
保っているため、外側筒部の弾性係合爪24,24は内側筒
部の上下壁の外面に傷害されることなく自由に内向きに
撓めるため、内側ファスナと外側ファスナを予め組立て
ておいても、外側ファスナを車体パネルの孔6に押込
み、両ファスナ組立体を車体パネルに取付けることがで
きる。
こうして車体パネルにフロントグリルを取付けることが
できる。
できる。
エアコンのメンテナンスを行うためなど、フロントグリ
ルを外す必要が生じたときは、フロントグリルを持って
手前に引張る。すると、外側筒部21を車体パネルの孔6
から引抜く抜去力に対し、内側筒部11を外側筒部中から
引抜く抜去力の方が小であると共に、内側ファスナはネ
ジ4でフロントグリルに固定されているため、車体パネ
ルの孔6には外側ファスナが残り、フロントグリルは内
側ファスナを伴って車体パネルから外れる。
ルを外す必要が生じたときは、フロントグリルを持って
手前に引張る。すると、外側筒部21を車体パネルの孔6
から引抜く抜去力に対し、内側筒部11を外側筒部中から
引抜く抜去力の方が小であると共に、内側ファスナはネ
ジ4でフロントグリルに固定されているため、車体パネ
ルの孔6には外側ファスナが残り、フロントグリルは内
側ファスナを伴って車体パネルから外れる。
そして、メンテナンス等が終了したらフロントグリルに
取付いている内側ファスナの内側筒部を、車体パネルに
取付いている外側ファスナの外側筒部中に押込んで再組
付けを行う。なお、車体パネルの表面を傷付けないため
外側ファスナの外側筒部21には、該筒部が通る正方形の
孔を有し、大きさは内側ファスナの鍔12の外形より少し
大きい弾性パッキング7を嵌め、フランジ22の前面に当
てておく。
取付いている内側ファスナの内側筒部を、車体パネルに
取付いている外側ファスナの外側筒部中に押込んで再組
付けを行う。なお、車体パネルの表面を傷付けないため
外側ファスナの外側筒部21には、該筒部が通る正方形の
孔を有し、大きさは内側ファスナの鍔12の外形より少し
大きい弾性パッキング7を嵌め、フランジ22の前面に当
てておく。
又、内側ファスナの鍔12の前面に設けた窪み15の内部に
は、内側筒部の前端の上下に設けた保持突条14と同じ高
さの突条16を内側筒部の上下に位置させて設け、これに
より上記突条16を含む断面形状を外側筒部の内周と同大
の正方形にし、外側ファスナのフランジ22を前記内側フ
ァスナの鍔12の前面の窪み15に収容したとき、上記突条
16が外側筒部21の内周後端部に嵌まり、内側筒部が外側
筒部内でぐら付くのを防止することが好ましい。
は、内側筒部の前端の上下に設けた保持突条14と同じ高
さの突条16を内側筒部の上下に位置させて設け、これに
より上記突条16を含む断面形状を外側筒部の内周と同大
の正方形にし、外側ファスナのフランジ22を前記内側フ
ァスナの鍔12の前面の窪み15に収容したとき、上記突条
16が外側筒部21の内周後端部に嵌まり、内側筒部が外側
筒部内でぐら付くのを防止することが好ましい。
更に、フロントグリルが突出部2の回りから放射状外向
きに張り出す鰭8を有する場合、内側ファスナの鍔12の
後面にはこの鰭を間に挟む対の支持片17を設け、この支
持片の対により各鰭を支持するようにするとよい。図示
のフロントグリルは180°の位相で二つの鰭を有するた
め、鍔12の後面には支持片の対を二組設けてある。
きに張り出す鰭8を有する場合、内側ファスナの鍔12の
後面にはこの鰭を間に挟む対の支持片17を設け、この支
持片の対により各鰭を支持するようにするとよい。図示
のフロントグリルは180°の位相で二つの鰭を有するた
め、鍔12の後面には支持片の対を二組設けてある。
(考案の効果) 本考案はフロントグリルなどワークに対してネジで固定
される内側ファスナと、車体パネルなど金属のパネルの
孔の縁に対し弾性係合爪で取付けられる外側ファスナの
二つのファスナからなり、内側ファスナの内側筒部を外
側ファスナの外側筒部の内周に挿入して弾性保持装置で
保持するようにし、しかも外側ファスナの外側筒部に設
けた弾性係合爪と、パネルの孔の縁の間の係合力ないし
抜去力を、内側筒部の保持突条と、外側筒部の保持突条
とからなる弾性保持装置の保持力ないし抜去力よりも大
にしたからワークをパネルから外す際、ワークに引抜力
を加えると、ワークは内側ファスナを伴ってパネルに取
付けられた外側ファスナの外側筒部から抜け、外側ファ
スナはパネルの孔に残る。
される内側ファスナと、車体パネルなど金属のパネルの
孔の縁に対し弾性係合爪で取付けられる外側ファスナの
二つのファスナからなり、内側ファスナの内側筒部を外
側ファスナの外側筒部の内周に挿入して弾性保持装置で
保持するようにし、しかも外側ファスナの外側筒部に設
けた弾性係合爪と、パネルの孔の縁の間の係合力ないし
抜去力を、内側筒部の保持突条と、外側筒部の保持突条
とからなる弾性保持装置の保持力ないし抜去力よりも大
にしたからワークをパネルから外す際、ワークに引抜力
を加えると、ワークは内側ファスナを伴ってパネルに取
付けられた外側ファスナの外側筒部から抜け、外側ファ
スナはパネルの孔に残る。
従って、内側ファスナ、外側ファスナともワークの着脱
の際に金属のパネルの孔で傷められることがないため、
何度、ワークを着脱して再組付けしても当初のままの取
付状態を保つことができる。又、ワーク着脱の際に擦れ
合うのは滑らかなプラスチック製の内側ファスナの内側
筒部と、外側ファスナの外側筒部であるからスムースに
着脱が行えると共に、摩耗も生じない。
の際に金属のパネルの孔で傷められることがないため、
何度、ワークを着脱して再組付けしても当初のままの取
付状態を保つことができる。又、ワーク着脱の際に擦れ
合うのは滑らかなプラスチック製の内側ファスナの内側
筒部と、外側ファスナの外側筒部であるからスムースに
着脱が行えると共に、摩耗も生じない。
図面は本考案の一実施例を示すもので、第1図は全体の
分解斜視図、第2図は取付け状態の一半を断面にした縦
断側面図、第3図は内側ファスナの一半を断面にし、且
つ要部を拡大して示した側面図、第4図は内側ファスナ
の一半を断面にした平面図、第5図は内側ファスナの一
半は前面、他半は後面を示す正面図、第6図は外側ファ
スナの一半を断面にし、且つ要部を拡大して示した側面
図、第7図は外側ファスナの一半を断面にした平面図、
第8図は外側ファスナの一半は前面、他半は後面を示す
正面図である。 図中、1はワークとして例示したフロントグリル、2は
その取付け位置の突出部、3は突出部にインサートモー
ルドされたスリーブナット、4はネジ、5はパネル、6
はその孔、7はパッキング、IFは内側ファスナ、11と12
はその内側筒部と鍔、13は内側筒部の内周、14は保持突
条、OFは外側ファスナ、21と22はその外側筒部とフラン
ジ、23は外側筒部の内周、24は弾性係合爪、26は保持突
条を示す。
分解斜視図、第2図は取付け状態の一半を断面にした縦
断側面図、第3図は内側ファスナの一半を断面にし、且
つ要部を拡大して示した側面図、第4図は内側ファスナ
の一半を断面にした平面図、第5図は内側ファスナの一
半は前面、他半は後面を示す正面図、第6図は外側ファ
スナの一半を断面にし、且つ要部を拡大して示した側面
図、第7図は外側ファスナの一半を断面にした平面図、
第8図は外側ファスナの一半は前面、他半は後面を示す
正面図である。 図中、1はワークとして例示したフロントグリル、2は
その取付け位置の突出部、3は突出部にインサートモー
ルドされたスリーブナット、4はネジ、5はパネル、6
はその孔、7はパッキング、IFは内側ファスナ、11と12
はその内側筒部と鍔、13は内側筒部の内周、14は保持突
条、OFは外側ファスナ、21と22はその外側筒部とフラン
ジ、23は外側筒部の内周、24は弾性係合爪、26は保持突
条を示す。
Claims (1)
- 【請求項1】前端及び後端を有する内側筒部と、該内側
筒部の後端から外向きに張り出す鍔とを備え、前記内側
筒部の内周に前端から挿入したネジによりワークを上記
鍔の後面に当接して固定するプラスチック製の内側ファ
スナと、前端及び後端を有し、上記内側ファスナの内側
筒部を内周に後端から受入れる外側筒部と、上記外側筒
部の後端から外向きに張り出すフランジとを備えたプラ
スチック製の外側ファスナとからなり、 上記外側ファスナの外側筒部には、該筒部を前端からパ
ネルの孔に挿入して前記フランジがパネルの表面に当接
したとき、該パネルの孔の縁に裏側から係合する弾性係
合爪を設け、又、前記内側ファスナの内側筒部の外周
と、外側ファスナの外側筒部の内周との間には、内側筒
部の前端を外側筒部の内周に後端から挿入して前記内側
ファスナの鍔が外側ファスナのフランジの後面に当接し
たとき、上記両筒部を係合状態に保持する弾性保持装置
を設け、前記弾性係合爪とパネルの孔の縁の間の係合力
を、上記弾性保持装置の保持力よりも大にしたことを特
徴とするワーク取付け用二体型ファスナ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2444090U JPH0726570Y2 (ja) | 1990-03-13 | 1990-03-13 | ワーク取付け用二体型ファスナ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2444090U JPH0726570Y2 (ja) | 1990-03-13 | 1990-03-13 | ワーク取付け用二体型ファスナ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03115208U JPH03115208U (ja) | 1991-11-28 |
JPH0726570Y2 true JPH0726570Y2 (ja) | 1995-06-14 |
Family
ID=31527402
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2444090U Expired - Lifetime JPH0726570Y2 (ja) | 1990-03-13 | 1990-03-13 | ワーク取付け用二体型ファスナ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0726570Y2 (ja) |
-
1990
- 1990-03-13 JP JP2444090U patent/JPH0726570Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03115208U (ja) | 1991-11-28 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |