JPH0726521Y2 - 制震装置の取付構造 - Google Patents

制震装置の取付構造

Info

Publication number
JPH0726521Y2
JPH0726521Y2 JP480291U JP480291U JPH0726521Y2 JP H0726521 Y2 JPH0726521 Y2 JP H0726521Y2 JP 480291 U JP480291 U JP 480291U JP 480291 U JP480291 U JP 480291U JP H0726521 Y2 JPH0726521 Y2 JP H0726521Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seismic
control device
frame
piston rod
vibration control
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP480291U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04101473U (ja
Inventor
直幹 丹羽
鐸二 小堀
元一 高橋
義憲 松永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kajima Corp
Original Assignee
Kajima Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kajima Corp filed Critical Kajima Corp
Priority to JP480291U priority Critical patent/JPH0726521Y2/ja
Publication of JPH04101473U publication Critical patent/JPH04101473U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0726521Y2 publication Critical patent/JPH0726521Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Vibration Prevention Devices (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案はフレームから切り離さ
れたブレース等の耐震要素とフレームとに跨って設置さ
れ、例えばピストンロッドの移動状態を自由,拘束と切
り替えることによりフレームと耐震要素の接続状態を切
り替える機構の制震装置等の制震装置を、フレームの変
形に追従可能に取り付けた、制震装置の取付構造に関す
るものである。
【0002】
【考案が解決しようとする課題】例えば建物内に設置さ
れたモータや工作機械等の振動源が発生する振動を遮断
する、あるいは構造物に入力する地震時等の振動を低減
することを目的とし、振動源の設置フロアの下階、もし
くは居住フロアの壁やブレース等の耐震要素とその直上
の梁との間に、両者の接続状態を固定,解放と切り替え
る制震装置を設置し、この装置のON,OFFの操作により対
象とするフロアのフレームの剛性を変え、振動源や地震
動の振動との共振を避けることにより振動を積極的に抑
制する制震方法を出願人は既に特開昭62−268479号,特
開昭63−114770号,特開昭63−114771号等において、ま
たこの方法に特に適用される制震装置も特願平2-37992
号や特開平2-289769号を始めとして提案している。
【0003】この種の制震装置は切替弁を挟んで2箇所
に分割されて設置される油圧室内の圧油の流れを切替弁
の開放と閉鎖操作により発生させ、あるいは阻止するこ
とにより、シリンダの両側にフレームと耐震要素の相対
変形方向に往復動自在に配置されたピストンロッドの移
動を自由,拘束と切り替え、この切り替えによってフレ
ームと耐震要素との接続状態を切り替えるもので、ピス
トンロッドの移動を自由にすることによりフレームの剛
性を低下させ、拘束することにより高める機能を持って
いる。
【0004】ところで、この制震装置は振動源の作動
時、もしくは地震力等によるフレームの変形時に作動す
るものであるため、その振動や変形を吸収し得る状態で
耐震要素やフレームに取り付けられる必要があり、この
条件を満たすために制震装置のフレームに対する鉛直方
向の相対移動と、耐震要素の面内と面外の水平軸回りの
相対回転移動を許容する状態に制震装置を設置する取付
構造を併せて実願平1-24243号, 及び実願平2-14348号
において提案している。
【0005】これらの取付構造はフレームの梁より耐震
要素側へ対向して突設されたブラケットに、耐震要素に
接続した制震装置のピストンロッドを平常時当接させ、
双方の接触面間に、ブラケット側に設けられた溝をスラ
イドさせ、ピストンロッド側に球面座を有する低摩擦部
材を介在させることによりフレームと耐震要素間の相対
変位を吸収するものであるが、制震装置をフレームから
突出して対向するブラケット間に設置するため、制震装
置の張り出し分だけ天井の懐を大きくする必要があり、
また天井内部の納まりを複雑にする結果となっている。
【0006】この考案は制震装置を梁下に置くことに伴
う、天井における納まりの問題に着目してなされたもの
で、納まりを良好にする取付構造を加えて提案しようと
するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案ではフレームの梁
の中間部に、梁成より小さい高さの格納ボックスを形成
し、この格納ボックス内に制震装置を配置することによ
りこれを完全に梁成内に納め、設置に要するスペースの
節減を図り、天井懐の高さを縮小化すると同時に、天井
内部の納まりを良好にする。
【0008】格納ボックスは梁の成方向の中間部が部分
的に切り欠かれて、あるいは梁の下側が部分的に切り欠
かれて形成される。
【0009】制震装置は本体のシリンダと、シリンダの
両側からフレームと耐震要素間の相対変形方向に往復動
して両者の接続状態を切り替えるピストンロッドとから
なり、各ピストンロッドの端部にはこれに対する任意の
軸回りに回転自在な自在継手が接続される。そして一方
のピストンロッド側の自在継手がこれを耐震要素の面外
方向に貫通するピンで耐震要素に連結されることにより
制震装置と耐震要素間の相対回転変位を吸収し、また他
方のピストンロッドの自在継手が同じく耐震要素の面外
方向に貫通するピンで梁に連結されることにより制震装
置とフレーム間の相対回転変位を吸収する。これにより
梁と耐震要素間の相対変形方向以外の2次的な変形を吸
収する。
【0010】自在継手は例えばピストンロッドの端部に
形成される球面座と、この球面座に任意の軸回りに回転
自在に内接する球状の駒とから構成され、制震装置は駒
において耐震要素やフレームの梁と連結される。
【0011】制震装置は一方のピストンロッドが耐震要
素に、他方のピストンロッドがフレームにそれぞれ直接
連結されることによりピストンロッドの固定時、すなわ
ち耐震要素が抵抗力を発揮する時の、フレームと耐震要
素間の力を損失させることなく、確実に伝達する。
【0012】制震装置は構造物のフレームから切り離さ
れた耐震要素とフレームとの接続状態を、ピストンロッ
ドのシリンダに対する移動状態を制御することにより切
り替え、耐震要素の抵抗力を制御する。
【0013】
【実施例】以下本考案を一実施例を示す図面に基づいて
説明する。
【0014】この考案はフレームFの上下の梁Bの一方
から構造的に切り離された耐震要素RとフレームFとの
接続状態を制御する制震装置Dを、フレームFと耐震要
素Rに対して任意の軸回りに相対回転自在に設置したも
のである。実施例では耐震要素Rとしてブレースを使用
した場合を示すが、耐震要素Rは耐震壁や、剛性が適当
に調節された制震壁等を含む。
【0015】制震装置Dは図1に示すように本体のシリ
ンダ1と、その両側からフレームFと耐震要素Rの相対
変形方向に往復動するピストンロッド2,及びロッドカ
バー2′とからなり、耐震要素RとフレームFとの接続
部分に、両者に跨って設置され、フレームFの梁Bの中
間部に確保された空間である、梁成より小さい高さの格
納ボックスb内に収納される。
【0016】詳細は図示していないが、制震装置Dは例
えば特願平2-37992号や特開平2-289769号に記載してあ
るような、切替弁で連通し、これを挟んで2箇所に分割
されて設置される油圧室内の圧油の流れを切替弁の開放
と閉鎖操作により発生させ、あるいは阻止することによ
り、シリンダ1の両側に配置されたピストンロッド2,
ロッドカバー2′の移動を自由,拘束と切り替え、この
切り替えによってフレームFと耐震要素Rとの接続状態
を切り替え、ピストンロッド2,ロッドカバー2′の移
動を自由にすることによりフレームFの剛性を低下さ
せ、拘束することにより高める機能を果たすもので、こ
の切り替えをリアルタイムで操作することにより能動的
に構造物の振動を低減する。制震装置Dには他に、特願
平2-280712号中に記載したような、構造物の固有振動モ
ードに従って設定された高い減衰係数を持ち、この減衰
を利用して受動的に構造物の振動を抑制する減衰装置が
使用される。
【0017】格納ボックスbは梁Bの中間部の断面を一
部切り欠くことにより、梁成より小さい高さに形成され
る。
【0018】図1に示す実施例は格納ボックスbを梁B
の成方向の中間部に形成した場合であるが、この場合、
格納ボックスbが位置する部分の梁Bは図1のY−Y線
の矢視図である図3に示すように上下に並列する、梁成
より小さい高さの一対の梁部材b1,b1に分割された形と
なり、格納ボックスbの両側の梁B端部はリブプレート
7により補強される。
【0019】図4に示す実施例は格納ボックスbを梁B
の下側に形成した場合であるが、この場合は梁Bの下側
を単純に切り欠いた断面となっている。
【0020】制震装置Dの各ピストンロッド2,ロッド
カバー2′の端部には図1のX−X線の矢視図である図
2に示すようにピストンロッド2やロッドカバー2′に
対して任意の軸回りの回転が自由な自在継手J,Jが接
続される。図示する実施例では、ピストンロッド2やロ
ッドカバー2′の端部を切り欠いてこれに球面座2aを形
成し、この球面座2aに任意の軸回りに回転自在に内接す
る球状の駒4を内蔵することにより自在継手Jを構成し
ている。
【0021】この自在継手Jの接続によって制震装置D
の取付状態は耐震要素Rからの、ピストンロッド2の軸
方向の力のみをフレームFに伝達し、ピストンロッド
2,ロッドカバー2′の固定時、すなわち耐震要素Rの
フレームFへの接続時に耐震要素Rの抵抗力を発揮させ
る構造となっている。
【0022】ピストンロッド2,ロッドカバー2′の一
方の自在継手Jは図1,図2に示すように耐震要素Rの
面外方向に駒4を貫通するピン3で耐震要素Rに連結さ
れ、他方の自在継手Jは同じく駒4を貫通するピン3で
梁Bに連結される。ピン3と駒4とは、駒4自身がピス
トンロッド2やロッドカバー2′に対して任意の軸回り
に自由に回転することから互いに一体化した形でも自在
継手Jとしての効果は同じである。
【0023】耐震要素Rに接続する側のピン3は図2,
及び図1のY−Y線の矢視図である図3に示すように自
在継手Jの駒4と耐震要素Rの梁B側の端部に接続した
ブラケット6を貫通して制震装置Dと耐震要素Rとを連
結している。
【0024】一方、梁Bに接続する側のピン3は図2,
図3に示すように格納ボックスbの端部に梁Bに連続し
てピン3に垂直に突設され、自在継手Jを挟んで対向す
るプレート5,5を貫通し、制震装置DとフレームFと
を連結する。
【0025】制震装置Dは耐震要素RとフレームFとに
独立にピン3でこれらに連結されることによって、双方
に対する耐震要素Rの面外方向の軸回りの相対回転変形
を吸収することに加え、ピン3が貫通する駒4がピスト
ンロッド2やロッドカバー2′に対して自由に回転する
ことにより制震装置Dは耐震要素RとフレームFとに対
して独立に、3次元の任意の軸回りの相対回転変形を吸
収することになる。
【0026】制震装置Dは前記したように、ピストンロ
ッド2,ロッドカバー2′を固定した状態のときに耐震
要素RとフレームFとを接続して両者の相対変形を拘束
し、耐震要素Rの抵抗力を発揮させてフレームFの剛性
を上げ、逆にピストンロッド2,ロッドカバー2′の移
動を自由にした状態で耐震要素RをフレームFから切り
離し、相対変形を許容し、フレームFの剛性を低下させ
る。
【0027】
【考案の効果】この考案は以上の通りであり、制震装置
をその耐震要素とフレームとに対する任意の相対回転変
形を自由にしながら、フレームの梁の成内に納めたもの
であるため、制震装置に2次応力を加えることなく、そ
の設置スペースを節減することができ、懐の高さを縮小
化するとともに、天井内部の納まりを良好にすることが
できる。
【0028】また制震装置は両端の自在継手において耐
震要素とフレームに直接接続されるため、ピストンロッ
ドを固定したときには耐震要素の抵抗力をフレームに円
滑に伝達させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示した立面図である。
【図2】図1のX−X線の矢視図である。
【図3】図1のY−Y線の矢視図である。
【図4】本考案の他の実施例を示した立面図である。
【符号の説明】 D……制震装置、1……シリンダ、2……ピストンロッ
ド、2′……ロッドカバー、2a……球面座、J……自在
継手、3……ピン、4……駒、5……プレート、6……
ブラケット、7……リブプレート、R……耐震要素、F
……フレーム、B……梁、b……格納ボックス、b1……
梁部材。

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 構造物のフレームから切り離された耐震
    要素とフレームとの接続状態を、両者の相対変形方向
    に、本体のシリンダの両側で往復動するピストンロッド
    のシリンダに対する移動状態の制御により切り替え、耐
    震要素の抵抗力を制御する制震装置の取付構造であり、
    制震装置はフレームの梁の中間部に形成された、梁成よ
    り小さい高さの格納ボックス内に収納され、各ピストン
    ロッドの端部にはこれに対して任意の軸回りに回転自在
    な自在継手が接続され、一方のピストンロッドの自在継
    手はこれを耐震要素の面外方向に貫通するピンで耐震要
    素に連結され、他方のピストンロッドの自在継手は同じ
    く耐震要素の面外方向に貫通するピンで梁に連結されて
    いることを特徴とする制震装置の取付構造。
  2. 【請求項2】 自在継手はピストンロッドの端部に形成
    される球面座と、この球面座に任意の軸回りに回転自在
    に内接する球状の駒とから構成されていることを特徴と
    する請求項1記載の制震装置の取付構造。
  3. 【請求項3】 格納ボックスは梁の成方向の中間部が部
    分的に切り欠かれて形成されていることを特徴とする請
    求項1,または請求項2記載の制震装置の取付構造。
  4. 【請求項4】 格納ボックスは梁の下側が部分的に切り
    欠かれて形成されていることを特徴とする請求項1,ま
    たは請求項2記載の制震装置の取付構造。
JP480291U 1991-02-08 1991-02-08 制震装置の取付構造 Expired - Lifetime JPH0726521Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP480291U JPH0726521Y2 (ja) 1991-02-08 1991-02-08 制震装置の取付構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP480291U JPH0726521Y2 (ja) 1991-02-08 1991-02-08 制震装置の取付構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04101473U JPH04101473U (ja) 1992-09-02
JPH0726521Y2 true JPH0726521Y2 (ja) 1995-06-14

Family

ID=31734883

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP480291U Expired - Lifetime JPH0726521Y2 (ja) 1991-02-08 1991-02-08 制震装置の取付構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0726521Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2803523B2 (ja) * 1993-05-31 1998-09-24 鹿島建設株式会社 面外変形追従型制震装置用耐震架構

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04101473U (ja) 1992-09-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2006526087A (ja) ヒンジ
JP4800835B2 (ja) 複層型制震装置
JPH0726521Y2 (ja) 制震装置の取付構造
US6042094A (en) Self-centering column assembly employing liquid spring and structures containing such columns
JP2001059359A (ja) 制振装置
JPH1136657A (ja) 免振装置
JPH11200659A (ja) 免震構造物
US20070215371A1 (en) Dampening Apparatus
JP2502974Y2 (ja) 構造物におけるシリンダロック装置の取付構造
JP4688118B2 (ja) 建造物制振機構、及び建造物の制振工法
JP2506671Y2 (ja) 構造物用シリンダロック装置の取付構造
JP3019028B2 (ja) 能動制御型制震構造物
JP2803523B2 (ja) 面外変形追従型制震装置用耐震架構
JP6143102B2 (ja) 建物の制振構造及びこれを備えた建物
JPH11141175A (ja) 制震ダンパ及び建築物の制震構造
JPH0686746B2 (ja) 可変剛性装置
JPH06307117A (ja) ダンパーユニットを組み込んだメガストラクチャーブレース架構制振構造
JPH0674668B2 (ja) 制振装置
JP7016746B2 (ja) レール支持装置、ロボット作業システム
JP2939067B2 (ja) 構造物の制振装置
JPH033727Y2 (ja)
JP2514693Y2 (ja) 制震装置の耐火構造
JPH03249442A (ja) 制振装置
JP2001271869A (ja) 制振装置
JP2939066B2 (ja) 構造物の制振装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19951219