JPH07264836A - 単極モータ - Google Patents

単極モータ

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JPH07264836A
JPH07264836A JP5229794A JP5229794A JPH07264836A JP H07264836 A JPH07264836 A JP H07264836A JP 5229794 A JP5229794 A JP 5229794A JP 5229794 A JP5229794 A JP 5229794A JP H07264836 A JPH07264836 A JP H07264836A
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JP
Japan
Prior art keywords
current
magnetic flux
permanent magnet
yoke
magnetic field
Prior art date
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Pending
Application number
JP5229794A
Other languages
English (en)
Inventor
Shintaro Harada
田 信太郎 原
Tsutomu Sakakibara
原 務 榊
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Aisin Seiki Co Ltd filed Critical Aisin Seiki Co Ltd
Priority to JP5229794A priority Critical patent/JPH07264836A/ja
Publication of JPH07264836A publication Critical patent/JPH07264836A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 磁場を形成する手段に永久磁石を用いて、単
極モータを小型化する。 【構成】 永久磁石(1)と一対のヨーク(2,3)で
磁場を形成し、電流が外周側から内周側へ流れる第1通
電部分(11)と電流が内周側から外周側に流れる第2
通電部分(12)とを備えた円板状導体の第1通電部分
(11)又は第2通電部分(12)の一方に磁束(4)
を透過させることを特徴とする単極モータ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、単極モータに関する。
【0002】
【従来の技術】単極モータの従来技術としては、内田老
鶴圃新社が昭和57年9月15日に発行した低温工学ハ
ンドブックの496〜502頁に示されるようなものが
知られている。これは、回転可能に軸支されている軸の
一端に固定されている円板状導体と、円板状導体の端部
と電極との間に配置されたブラシと、その電極の他端と
円板状導体の中心軸との間に配置されたブラシと、円板
状導体に一様な磁場を作る電磁コイルで形成される磁場
形成手段とを有した単極モータであり、これは、ブラシ
より円板状導体の円周方向に電流を流すことによって、
フレミングの法則から磁場形成手段が作る磁束と電流と
でトルクを得て、円板状導体にトルクを与えるものであ
った。又、円板状導体での磁場は一定方向であるため、
軸芯側に配置したブラシから外周方向へ放射状に電流を
流し外周側に配置されたブラシを介して固定配線へ流す
ので、少なくとも円板状導体1枚に付き2個のブラシが
必要である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した単極モータ
は、磁場形成手段として電磁コイルを用いたものである
ため、複雑な構造となり、小型化、軽量化の妨げとなっ
ていた。又、少なくとも円板状導体の内周と外周にブラ
シが必要であり、ブラシによる電圧損失も大きなもので
あった。加えて、円板状導体を流れる電流は、円板状導
体の半径方向に流れるため磁束を横切る電流の距離は短
いことから、モータの回転に必要とされる電源は、大電
流を必要とするものであった。
【0004】本発明は、電磁コイルを用いないことによ
り小型で軽量な構造とすると共に、ブラシを用いないこ
とによりエネルギー効率の高い単極モータを提供するこ
とを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ために請求項1の発明において講じた手段は、永久磁石
と該永久磁石の両端に配置され前記永久磁石の磁束を形
成するための一対のヨーク部とよりなる磁場形成手段
と、前記磁場形成手段の作る磁束と平行に配置された出
力軸と、前記出力軸に垂直方向に配置され且つ電流が外
周側から内周方向に流れる第1の通電部分と電流が内周
側から外周方向に流れる第2の通電部分とが交互に形成
された円板状導体と、前記第1の通電部分又は第2の通
電部分の一方に前記磁束を透過させる透過手段とを有し
たことである。
【0006】請求項2の発明において講じた手段は、前
記磁場形成手段を前記出力軸に取り付けられたことであ
る。
【0007】請求項3の発明において講じた手段は、前
記透過手段に、前記一対のヨーク部の向かいあったそれ
ぞれの端面に凹部と凸部とを設け、該凸部に前記永久磁
石の磁束を形成し、前記円板状導体の第1の通電部分ま
たは第2の通電部分の一方を透過させることである。
【0008】
【作用】上記した請求項1の発明によれば、第1に、磁
場形成手段に永久磁石を用いたことにより、磁束を形成
するための装置に構造が複雑な電磁コイル等が不要にな
り、小型化、軽量化が可能となる。第2に、円板状導体
の通電部分は、円板上を外周側から内周方向へ流れる第
1の部分と、内周側から外周方向へ流れる第2の部分と
が交互に連結されているので、円板状導体の導線を長く
することができ、電流が磁束を横切る距離も長くなり、
モータの回転に必要とされる電流を少なくすることがで
きる。
【0009】好ましくは、磁場形成手段を出力軸に取り
付けて一体とすることにより、更なる小型化が可能とな
る。
【0010】また、磁場形成手段の一対のヨーク部の向
かいあったそれぞれの端面に凹部と凸部とを設けると、
永久磁石が発生する磁束をヨーク部の凸部に無駄なく集
めることができる。このヨーク部の凸部に通電部分が位
置するとトルクが発生する。
【0011】また、ヨーク部の凹部における磁束はヨー
ク部の凸部に比べて微少であり、ヨーク部の凹部に通電
部分が位置しても逆方向のトルクが発生することはな
い。
【0012】また、磁場形成手段の一対のヨーク部の向
かいあったそれぞれの端面の一部をシールドすることに
より、逆方向のトルクの発生を防止することも可能であ
り、円板状導体の第1の通電部分または第2の通電部分
をシールドすることにより、逆方向のトルクの発生を防
止することも可能である。
【0013】
【実施例】本発明に係る第1実施例を図面に基づいて説
明する。
【0014】図1に示すように、磁場形成手段は、磁束
を発生する永久磁石1の両端に強磁性体よりなる一対の
ヨーク2,3が配置され、磁場4を形成している。ヨー
ク2,3の具体的な材料としては、電磁鋳鉄やパーメン
ジュール等が用いられる。出力軸5は、ヨーク2および
ヨーク3と一体に固着しており、ハウジングに設けた軸
受7,8によって回動自在に軸支され、磁場形成手段と
一体で回転する。ハウジングの材料は磁場4に影響を与
えないように、強磁性体以外のステンレス材、アルミ
材、合成樹脂等で構成される。円板状導体9は、略リン
グ形状をしており、磁場4の中で出力軸5と垂直になる
ようにその外周部をハウジング6に固定されている。
【0015】図2に示すように、円板状導体9は導線1
0が配線されており、導線10は電流が外周方向から内
周方向へ流れる第1の通電部分11と、電流が内周方向
から外周方向へ流れる第2の通電部分12とが交互に設
けられている。ただし、流れる電流は、公知の整流子1
3によって方向を変換することができる。また、ヨーク
2およびヨーク3の端面2a,3aには、この第1の通
電部分と第2の通電部分の間隔に合わせた周方向長さを
もった凹部と凸部が、等しい間隔で且つヨーク2および
ヨーク3の端面2a,3aの相向かい合った位置に形成
されている。従って、磁場4の磁束は、ヨークの端面2
a,3aの双方の間隔の短い凸部を通過し、双方の間隔
の長い凹部では磁束が通過しない構造となっている。
【0016】次に第1実施例の作用を説明する。
【0017】電源14からの電流が、整流子13を介し
て円板状導体9の導線10に流れる。このとき、ヨーク
2およびヨーク3の端面2a,3aの凸部が第2の通電
部分12と重なる位置となっているので、永久磁石1の
磁束は第2の通電部分12に対して透過している。一
方、第1の通電部分11においては、ヨーク2,3の端
面2a,3aが凹部となっているので、永久磁石1の磁
束が透過しない。この永久磁石の磁束が透過する第2の
通電部分12において、導線10に流した電流により、
フレミングの左手の法則により図2において反時計方向
のトルクが発生する。しかし、円板状導体9がハウジン
グ6に固着していることから、この反作用によりヨーク
2,3が図2において時計方向に回転し、出力軸5から
回転出力が得られる。一方、ヨーク2およびヨーク3の
端面2a,3aの凸部を図2に示すように8ヵ所設けた
場合には、ヨーク2およびヨーク3が16分の1回転す
ると、円板状導体9の導線10のうち永久磁石1の磁束
が透過する部分が第1の通電部分11となり逆方向のト
ルクが発生し、出力軸5が回転しなくなってしまう。
【0018】従って、図示しない検出手段によって、出
力軸の回転位置またはヨーク2,3の回転位置を検出し
て、第1の通電部分11とヨーク2およびヨーク3の端
面2a,3aの凸部とが重なる直前で、整流子13によ
って導体10を流れる電流の方向を反対方向に変換し
て、ヨーク2,3が図2において時計方向に回転させる
ことができる。
【0019】このようにして、円板状導体9の導線10
に電流を流すと、ヨーク2とヨーク3との間に這わせた
第1の通電部分11と第2の通電部分12の総延長距離
は長くなり、永久磁石1の磁束が透過する部分が多くな
るので、低い電圧で効率的にトルクを発生することがで
きる。
【0020】また、円板状導体9をハウジング6に固定
してしまうので、導線10と電源14との間にブラシを
介在させる必要はなくなる。
【0021】本発明の第2実施例の構成は、図3に示す
ように、円板状導体9を2枚平行にハウジングに固定
し、その間に出力軸に固定されたロータ15を2枚の円
板状導体9と平行に設ける。ロータ15の直径をヨーク
2,3とほぼ同一とし、少なくともヨーク2,3の端面
2a,3aと重なる部分の材料には、ヨーク2,3と同
様に強磁性体で構成している。また、図4に示すように
ヨーク2,3の端面2a,3aには、第1実施例の凹部
に該当する位置に、永久磁石1の磁束をシールドするシ
ールド部分16を設けている。その他の構成は、第1実
施例と同じであるので説明を省略する。
【0022】次に、本発明の第2実施例の作用を説明す
る。
【0023】電源14からの電流が、整流子13を介し
て円板状導体9の導線10に流れる。このとき、ヨーク
2およびヨーク3の端面2a,3aのシールド部分16
が第2の通電部分12と重なる位置となっているので、
永久磁石1の磁束は第2の通電部分12を透過できな
い。一方、第1の通電部分11においては、ヨーク2,
3の端面2a,3aがシールドされていないので、永久
磁石1の磁束が透過する。この永久磁石の磁束が透過す
る第1の通電部分11において、導線10に流した電流
により、フレミングの左手の法則により図4において時
計方向のトルクが発生する。しかし、円板状導体9がハ
ウジング6に固着していることから、この反作用により
ヨーク2,3が図4において反時計方向に回転し、出力
軸5から回転出力が得られる。一方、ヨーク2およびヨ
ーク3の端面2a,3aにシールド部16を第4図に示
すように8ヵ所設けた場合には、ヨーク2およびヨーク
3が16分の1回転すると、円板状導体9の導線10の
うち永久磁石1の磁束が透過する部分が第2の通電部分
12となり逆方向のトルクが発生し、出力軸5が回転し
なくなってしまう。従って、図示しない検出手段によっ
て、出力軸の回転位置またはヨーク2,3の回転位置を
検出して、第1の通電部分11とヨーク2およびヨーク
3の端面2a,3aのシールド部16とが重なる直前
で、整流子13によって導体10を流れる電流の方向を
反対方向に変換して、ヨーク2,3が第4図において反
時計方向に回転させることができる。また、第2実施例
では、円板状導体9を2枚設けたことにより、トルクの
発生量を第1実施例に比べて多くすることができる。勿
論、円板状導体9とロータ15の数を更に増やすことも
可能である。
【0024】なお、第2実施例では、ヨーク2およびヨ
ーク3の端面2a,3aの一部をシールドすることによ
って、一定方向のトルクを得るようにしたが、整流子1
3を廃止して、円板状導体9の導線10の第1の通電部
分11または第2の通電部分12を直接シールドするこ
とにより、一定方向のトルクを得ることもできる。
【0025】
【発明の効果】上記した請求項1の発明によれば、磁場
発生手段に永久磁石を用いるので、電磁コイルを用いる
ものに比べて簡単な構成とすることができ、小型化、軽
量化が達成できる。また、通電部分を第1の通電部分と
第2の通電部分に分けて磁束に透過される距離を長くし
たので、低い電圧で効率的にトルクを発生させることが
できる。更に、出力軸と円板状導体を分割した構成とな
っているので、円板状導体の導線に電流を供給するため
のブラシが不要となり、ブラシによる電流損失等の問題
は発生しない。
【0026】請求項2の発明によれば、磁場形成手段を
出力軸に取り付けたことにより、単極モータの更なる小
型化ができる。
【0027】請求項3の発明によれば、一対のヨーク部
の向かいあったそれぞれの端面に凹部と凸部を設けたこ
とにより、磁場発生手段の磁束を効率的に凸部に集める
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る断面図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】本発明の第2実施例に係る断面図である。
【図4】図2のB−B断面図である。
【符号の説明】
1・・・永久磁石 2、3・・・ヨーク 5・・・出力軸 6・・・ハウジング 9・・・円板状導体 15・・・ロータ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 永久磁石と該永久磁石の両端に配置され
    前記永久磁石の磁束を形成するための一対のヨーク部と
    よりなる磁場形成手段と、前記磁場形成手段の作る磁束
    と平行に配置された出力軸と、前記出力軸に垂直方向に
    配置され且つ電流が外周側から内周方向に流れる第1の
    通電部分と電流が内周側から外周方向に流れる第2の通
    電部分とが交互に形成された円板状導体と、前記第1の
    通電部分又は第2の通電部分の一方に前記磁束を透過さ
    せる透過手段とからなる単極モータ。
  2. 【請求項2】 前記磁場形成手段は、前記出力軸に取り
    付けられたことを特徴とする請求項1記載の単極モー
    タ。
  3. 【請求項3】 前記透過手段は、前記一対のヨーク部の
    向かいあったそれぞれの端面に凹部と凸部とを設け、該
    凸部に前記永久磁石の磁束を形成し、前記円板状導体の
    第1の通電部分または第2の通電部分の一方を透過させ
    ることを特徴とする請求項1または請求項2記載の単極
    モータ。
JP5229794A 1994-03-23 1994-03-23 単極モータ Pending JPH07264836A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009296869A (ja) * 2008-05-02 2009-12-17 Isamu Takehara 発電電動機
WO2015147645A2 (en) 2014-03-27 2015-10-01 Tornilo B.V. Electrical machine

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WO2015147645A3 (en) * 2014-03-27 2015-12-10 Tornilo B.V. Electrical machine
NL2012514A (en) * 2014-03-27 2016-01-07 Tornilo B V Electrical machine.

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