JPH0726467A - 繊維の処理方法 - Google Patents

繊維の処理方法

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JPH0726467A
JPH0726467A JP19071393A JP19071393A JPH0726467A JP H0726467 A JPH0726467 A JP H0726467A JP 19071393 A JP19071393 A JP 19071393A JP 19071393 A JP19071393 A JP 19071393A JP H0726467 A JPH0726467 A JP H0726467A
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靖之 加々良
Yasumasa Kondo
康正 近藤
Mieko Kitagawa
美江子 北川
Toshio Tsunekawa
富志男 恒川
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 蛍光染料を使用した白物および色物(フィッ
クス剤処理の有無)の繊維に対して、柔軟平滑剤を使い
分ける必要がなく、何れの繊維にも優れた柔軟性および
平滑性を付与できる繊維の処理方法の提供。 【構成】 ワックス類、アニオン系界面活性剤およびカ
チオン系界面活性剤を含有する水性エマルションからな
る繊維用柔軟平滑剤で繊維を処理する際、処理浴のpH
を3〜11の範囲内で一定範囲に制御してフィックス剤
処理繊維および/または未処理繊維の柔軟平滑処理を行
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、繊維の柔軟平滑処理方
法に関する。更に詳しくは、各種繊維糸条に対し使用で
き、かつそれらの加工前歴に関係なく優れた柔軟性およ
び平滑性を付与できる繊維の柔軟平滑剤処理方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、繊維用柔軟平滑剤としては、ワッ
クスの水性エマルションと界面活性剤(柔軟基剤)とを
併用したものが一般に用いられている。該柔軟平滑剤と
して、蛍光漂白された晒しには白度維持のためアニオン
系柔軟平滑剤が;淡色に染色された染料固着剤未処理の
繊維にはカチオン系柔軟平滑剤が;濃色に染色され、染
料固着剤処理された繊維にはアニオン・非イオン系柔軟
平滑剤がそれぞれ使い分けて用いられている。また、繊
維の各処理状態で共通的に使用できるものとして、高級
アルコールあるいはアルキルフェノールのエチレンオキ
サイド付加物硫酸エステル塩等のエチレンオキサイドが
6モル以上付加したポリオキシエチレン鎖を含むアニオ
ン系界面活性剤、ワックス、ノニオン系界面活性剤およ
びカチオン性柔軟剤からなる繊維処理用油剤を用いる処
理方法が提案されている(特開平4−136270号公
報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
柔軟平滑剤は、繊維の処理状態によって柔軟平滑剤を使
い分ける必要があり、工程管理や在庫管理が煩雑になる
という問題があった。また前記引用の繊維処理油剤にお
いては処理油剤粒子のゼータ電位が±10mV以下の範
囲において好ましい結果が得られるというものである
が、一般にゼータ電位は処理浴液のpHによる影響を大
きく受け、しかも実際の繊維の処理に際しては、精練前
の繊維自体が含有している物質および/または繊維の精
練工程や染色工程等の加工前歴などから、酸性物質もし
くはアルカリ性物質の混入は避けられない事実であり、
前記引用の繊維処理油剤においてゼータ電位を常に好ま
しい範囲に設定するのは極めて困難である。また、ゼー
タ電位は測定が煩雑であるため繊維処理油剤を使用する
側としては管理がおぼつかないという問題がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、繊維の処
理状態に関係なく使用でき、かつ優れた柔軟性ならびに
平滑性を付与できる方法について鋭意検討した結果、本
発明に到達した。即ち本発明は、ワックス(a)、アニ
オン系界面活性剤(b)およびカチオン系界面活性剤
(c)からなる水性エマルション(A)を用いた処理浴
において処理浴のpHを3.0〜11.0の範囲で変化
させて繊維を処理することを特徴とする繊維の処理方法
である。
【0005】本発明において、(A)を構成するワック
ス(a)は融点40〜100℃のワックスであり、石油
系ワックス(a1)、天然ワックス(a2)および合成
ワックス(a3)からなる群から選ばれる少なくとも1
種である。
【0006】(a1)としては、炭素数20〜36の直
鎖飽和炭化水素を主成分とするワックスが挙げられる。
【0007】(a2)としては、例えばライスワック
ス、キャンデリラワックス、カルナバワックス、木蝋、
水添硬化動植物油脂、水添鯨蝋、密蝋、ラノリンおよび
セリシンが挙げられる。
【0008】(a3)としては、ステアリルアルコール
とベヘニン酸のエステル化物およびセチルアルコールと
ステアリン酸とのエステル化物等が挙げられる。
【0009】アニオン系界面活性剤(b)としては、例
えば高級アルコ−ル硫酸エステル塩、高級アルコ−ルリ
ン酸エステル塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、高級
アルコ−ルアルキレンオキシド付加物の硫酸エステル
塩、アルキルフェノ−ルアルキレンオキシド付加物の硫
酸エステル塩およびスルホコハク酸エステル塩が挙げら
れ、これらのうち柔軟性付与効果の大きいスルホコハク
酸エステル塩〔例えばスルホコハク酸ジアルキル(炭素
数12〜24)エステル塩〕が特に好ましい。
【0010】前記(b)における塩を構成する陽イオン
としては、ナトリウム、カリウム、などのアルカリ金
属、マグネシウムなどのアルカリ土類金属、アンモニウ
ムおよびトリエタノ−ルアミンなどが挙げられる。これ
らのうち好ましいものは、ナトリウムおよびカリウムで
ある。
【0011】カチオン系界面活性剤(c)としては、ポ
リエチレンポリアミン高級脂肪酸アミド型カチオン系界
面活性剤、イミダゾリン型カチオン界面活性剤およびア
ルキルジメチルアンモニウムクロライドなどの第4級ア
ンモニウム塩型カチオン界面活性剤などが挙げられる
が、これらのうち柔軟性付与効果の大きいポリエチレン
ポリアミン高級脂肪酸アミド型カチオン系界面活性剤
(トリエチレンテトラミンのステアリン酸アミドなど)
が特に好ましい。
【0012】上記(a)、(b)および(c)からなる
水性エマルション(A)において、(a)と〔(b)+
(c)〕の比率は、重量比で通常100:(10〜15
0)、好ましくは100:(20〜120)である。
〔(b)+(c)〕の比率が20未満では処理された繊
維の柔軟性が不足し、150を超えると平滑性が不足す
る。また、(b)と(c)の比率は、重量比で通常10
0:(30〜300)、好ましくは100:(50〜2
00)である。(c)の比率が30未満では(A)を用
いた処理浴のアニオン性が強すぎるため染料固着剤未処
理繊維に対して(A)粒子の付着量が不足し性能を付与
することができず、300を超えると(A)を用いた処
理浴のカチオン性が強すぎるため染料固着剤処理繊維に
対して(A)粒子の付着量が不足し性能を付与すること
ができない。
【0013】該(A)の濃度は特に限定は無いが、上記
比率の(a)、(b)および(c)を通常5〜50重量
%含有する。
【0014】本発明において使用される(A)中には、
必要により公知の乳化分散剤および/または乳化助剤と
してのノニオン界面活性剤(ラウリルアルコールエチレ
ンオキシド20モル付加物など)が配合されていてもよ
い。ただしこれらの配合量は(a)、(b)および
(c)の合計重量に対して通常50%未満である。
【0015】本発明において使用される(A)の製法と
しては、(a)、(b)および(c)を通常の櫂形攪
拌機を備えた乳化槽に仕込み加熱溶解後均一に配合し、
熱水あるいは温湯を徐々に加えて転相乳化する方法、
スパイラル型攪拌機を有する高粘度乳化槽で熱水あるい
は温湯を加え転相乳化する方法、ホモジナイザーで熱
水あるいは温湯を加え高速攪拌下乳化する方法、エバ
ラマイルダー(荏原製作所製)等で熱水あるいは温湯を
加え連続乳化する方法、等を例示することができるが
特に限定されない。
【0016】本発明の方法において(A)を用いた処理
浴のpHを3以上6未満に調整するために用いられる酸
性物質(d)としては酢酸、乳酸、蟻酸、蓚酸などの有
機酸および/または塩酸、硫酸、燐酸などの無機酸が挙
げられるが、これらのうち好ましいものは有機酸であ
り、特に好ましいものは酢酸、乳酸および蟻酸である。
【0017】(A)を用いた処理浴のpHを6〜11に
調整するために用いられるアルカリ性物質(e)として
は水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、アンモニア水、
炭酸ナトリウムなどが挙げられるが、これらのうち特に
好ましいものは炭酸ナトリウムである。
【0018】本発明において使用される(A)中にはア
ニオン系界面活性剤(b)およびカチオン系界面活性剤
(c)が存在することから(A)には等電点が存在す
る。等電点は通常pH値で示され、等電点のpH値にお
いては(A)中の粒子のアニオン性とカチオン性のバラ
ンスがつり合いゼータ電位が0となり、このため粒子間
の静電反発力が消滅して凝集をおこす。等電点の測定法
については電気泳動法により測定されたゼータ電位から
求める方法や酸あるいはアルカリを用いて滴定をおこな
い凝集を起こすpH値を測定する方法等がある。等電点
は(A)を構成する(b)と(c)の量的比率により変
化するが通常pH5〜8の範囲内にある。
【0019】本発明における(A)のように粒子中にア
ニオン系界面活性剤とカチオン系界面活性剤が存在する
場合、(A)に酸性物質(d)を添加し(A)中の粒子
の等電点より低いpH領域に設定することによりアニオ
ン系界面活性剤のアニオン性が弱められ、カチオン系界
面活性剤が活性化されるため該粒子はカチオン性を帯び
る。
【0020】したがって、晒しなどの染料固着剤未処理
繊維においては繊維の表面は通常アニオン性に帯電して
いるため、(A)を用いた処理浴のpH値を酸性物質
(d)を用いて等電点よりも低い通常3以上6未満、好
ましくは4〜5.5に設定して粒子をカチオン活性にす
れば該繊維に効果的に付着させることができる。
【0021】逆に(A)にアルカリ性物質(e)を添加
し(A)中の粒子の等電点より高いpH領域に設定する
ことによりカチオン系界面活性剤のカチオン性が弱めら
れ、アニオン系界面活性剤が活性化されるため該粒子は
アニオン性を帯びる。
【0022】したがって、染料固着剤処理繊維において
は繊維の表面は通常カチオン性に帯電しているため、
(A)を用いた処理浴のpH値をアルカリ性物質(e)
を用いて等電点よりも高い通常6〜11、好ましくは
7.5〜10に設定して粒子をアニオン活性にすれば該
繊維に効果的に付着させることができる。
【0023】さらには等電点付近においてはカチオン性
の強度とアニオン性の強度の差が少ないため、繊維の表
面電荷に関わらず(A)中の粒子が同程度に付着し繊維
に平滑柔軟性を与え、染料固着剤未処理繊維および染料
固着剤処理繊維を同一の浴で処理することができる。そ
の際、(A)を用いた処理浴のpHは下記式(1)の範
囲に設定することが好ましい。 p=t±(0.3〜1.5) (1) 〔式中、pは処理浴のpH、tは(A)の等電点を表
す〕
【0024】上記において(A)を用いた処理浴のpH
と等電点との差の絶対値が0.3未満では、被処理繊維
が持ち込む物質により生じるpHの変化により浴pHが
等電点に極めて近くなり(A)中の粒子は静電反発力を
無くし凝集してしまうため繊維に均一に付着しない。一
方、処理浴のpHと等電点との差の絶対値が1.5を超
えると、処理浴のpHが等電点より離れすぎて繊維の表
面電荷のちがいによる粒子の付着量の偏りが生じること
から繊維の染料固着剤処理の有無による性能差が大きく
なる。
【0025】該処理浴のpHを前記式(1)の範囲に設
定するには被処理繊維が持ち込む酸性物質またはアルカ
リ性物質の影響を抑制するためpH緩衝剤(f)を使用
することが好ましい。
【0026】pH緩衝剤(f)としては、例えば酢酸−
酢酸ナトリウム系、乳酸−乳酸ナトリウム系およびリン
酸二水素カリウム−水酸化ナトリウム系が挙げられる。
該(f)は予め(A)に添加しておくこともできる。
(f)の使用量は特に制限されないが、通常処理浴中の
(f)の濃度が0.01〜1g/l、好ましくは0.0
5g〜0.5g/lとなる量である。
【0027】本発明における処理浴には必要により他の
添加剤(酸化防止剤、紫外線吸収剤、防腐防かび剤、香
料、消泡剤など)が配合されていてもよい。ただし、こ
れらの添加剤を用いる場合の添加量は水性エマルション
(A)に対して通常1重量%以下である
【0028】本発明の柔軟平滑処理方法を適用できる繊
維としては、天然繊維(麻、木綿、羊毛、絹など)、再
生繊維(レーヨン、アセテートなど)、合成繊維(ポリ
エステル、ポリアミド、ポリアクリル、ポリエチレン、
ポリプロピレン、ポリビニール、アラミドなど)、無機
繊維(ガラス繊維、炭素繊維など)およびこれらの混合
繊維が挙げられる。繊維加工品としては、わた、糸、ト
ウ、トップ、カセ、編織物および不織布が挙げられる。
【0029】これらの繊維もしくは繊維加工品に柔軟平
滑性を付与する方法としては、パディング法、浸漬法、
スプレー法等が挙げられる。該繊維もしくは繊維加工品
に付着させる柔軟平滑剤の量は、通常乾燥した繊維もし
くは繊維加工品100g当り、固形分換算で通常0.3
〜5g、好ましくは0.5〜3gである。
【0030】
【実施例】以下実施例により本発明をさらに説明する
が、本発明はこれに限定されるものではない。以下にお
いて「部」は重量部、「%」は重量%を示す。
【0031】製造例1 下記処方の各成分を櫂型攪拌機を有する乳化槽に仕込
み、80〜100℃にて加熱溶解した後、熱水(300
部:95〜100℃)を徐々に仕込み乳化した。さらに
温湯(395部:65〜70℃)にて希釈し、冷却後淡
黄白色の水性エマルション状の本発明に使用可能な柔軟
平滑剤[1]1,000部(不揮発分30%、等電点p
H6.4)を得た。 処方: パラフィンワックス(融点54℃) (120部) パラフィンワックス(融点80℃) ( 80部) 硬化ヒマシ油アルコ−ルスルホサクシネ−トナトリウム塩 ( 30部) ジエチレントリアミンとステアリン酸(1.3モル)およびオレイン酸(0. 2モル)とのアミドの尿素縮合物 ( 40部) C16とC18直鎖アルコール混合物のエチレンオキサイド20モル付加物 ( 20部) ポリオキシエチレン(30モル)ソルビタンジオレ−ト ( 10部) 酢酸 ( 5部)
【0032】製造例2 下記処方の各成分を櫂型攪拌機を有する乳化槽に仕込
み、80〜100℃にて加熱溶解した後、熱水(300
部:95〜100℃)を徐々に仕込み乳化した。さらに
温湯(395部:65〜70℃)にて希釈し、冷却後淡
黄白色の水性エマルション状の本発明に使用可能な柔軟
平滑剤[2]1,000部(不揮発分30%、等電点p
H7.2)を得た。 処方: パラフィンワックス(融点54℃) (150部) ジステアリルスルホサクシネ−トナトリウム塩 ( 50部) ポリオキシエチレン(2モル)ジエチレントリアミンとステアリン酸(1.3 モル)およびオレイン酸(0.2モル)とのアミドの尿素縮合物 ( 60部) C16とC18直鎖アルコール混合物のエチレンオキサイド20モル付加物 ( 40部) 酢酸 ( 5部)
【0033】比較製造例1 下記処方の各成分を櫂型攪拌機を有する乳化槽に仕込
み、80〜100℃にて加熱溶解した後、熱水(300
部:95〜100℃)を徐々に仕込み乳化した。さらに
温湯(395部:65〜70℃)にて希釈し、冷却後淡
黄白色の水性エマルション状のカチオン−ノニオン系柔
軟平滑剤[3]1,000部(不揮発分30%)を得
た。 処方: パラフィンワックス(融点54℃) (130部) パラフィンワックス(融点80℃) ( 80部) ジエチレントリアミンとステアリン酸(1.3モル)およびオレイン酸(0. 2モル)とのアミドの尿素縮合物 ( 80部) ポリオキシエチレン(20モル)ソルビタンジオレート ( 10部) 酢酸 ( 5部)
【0034】比較製造例2 下記処方の各成分を櫂型攪拌機を有する乳化槽に仕込
み、80〜100℃にて加熱溶解した後、熱水(300
部:95〜100℃)を徐々に仕込み乳化した。さらに
温湯(395部:65〜70℃)にて希釈し、冷却後白
色の水性エマルション状のアニオン−ノニオン系柔軟平
滑剤[4]1,000部(不揮発分30%)を得た。 処方: パラフィンワックス(融点54℃) (120部) パラフィンワックス(融点80℃) ( 80部) 硬化ヒマシ油アルコ−ルスルホサクシネ−トナトリウム塩 ( 90部) ポリオキシエチレン(30モル)ソルビタンジオレ−ト ( 10部)
【0035】実施例1 製造例1で得た柔軟平滑剤[1]を用いた処理浴のpH
を4.0に調整し、下記条件にて染料固着剤未処理繊維
(素材1)を処理した。
【0036】〔処理方法〕 試供糸:素材1 素材1:反応染料〔Drimarene Yellow
X−RN(サンド株式会社製) 0.5%o.w.
f.〕にて染色した糸(綿100%、40番双糸) 柔軟平滑剤処理条件: 含水糸 → 浸 漬 → 絞 り → 乾 燥 90% 40℃ 100% 110℃ 10分 遠心脱水 60分 浴比 1:10 柔軟平滑剤 各10%o.w.f 処理浴のpH調整:酢酸を用いて調整した。
【0037】実施例2 製造例2で得た柔軟平滑剤[2]を用いた処理浴のpH
を4.0に調整し、下記条件にて染料固着剤未処理繊維
(素材1)を処理した。処理方法は実施例1に準ずる。
【0038】実施例3 製造例1で得た柔軟平滑剤[1]を用いた処理浴のpH
を8.0に調整し、下記条件にて染料固着剤処理繊維
(素材2)を処理した。
【0039】〔処理方法〕 試供糸:素材2 素材2:反応染料〔Drimarene Red X−
6BN CDG(サンド株式会社製) 5%o.w.
f.〕にて染色したのち染料固着剤(フィックス)処理
した糸(綿100%、40番双糸) フィックス剤:センカフィックス401(センカ株式会
社製) 染料固着剤処理条件 染色糸 → 浸 漬 →水洗 → 絞 り → 乾 燥 含水率 40℃ 1回 90% 110℃ 90% 10分 遠心脱水 60分 浴比 1:10 染料固着剤 4%o.w.f 柔軟平滑剤処理条件:実施例1に準ずる。 処理浴のpH調整:炭酸ナトリウムを用いて調整した。
【0040】実施例4 製造例2で得た柔軟平滑剤[2]を用いた処理浴のpH
を8.0に調整し、下記条件にて染料固着剤未処理繊維
(素材2)を処理した。処理方法は実施例3に準ずる。
【0041】実施例5 製造例1で得た柔軟平滑剤[1]を用いた処理浴のpH
をpH緩衝剤を用い6.0に調整し、下記条件にて染料
固着剤未処理繊維(素材1)および染料固着剤処理繊維
(素材2)を処理した。
【0042】〔処理方法〕 試供糸:素材1および2 柔軟平滑剤処理条件:実施例1に準ずる。 処理浴のpH調整:以下の要領で酢酸−酢酸ナトリウム
系pH緩衝剤を用いて調整した。 酢酸を0.003g/lの濃度に、酢酸ナトリウムを
0.097g/lの濃度になるように浴に添加した。
【0043】実施例6 製造例1で得た柔軟平滑剤[1]を用いた処理浴のpH
をpH緩衝剤を用い7.0に設定し、下記条件にて染料
固着剤未処理繊維(素材1)および染料固着剤処理繊維
(素材2)を処理した。
【0044】〔処理方法〕 試供糸:素材1および2 柔軟平滑剤処理条件:実施例1に準ずる。 処理浴のpH調整:以下の要領で燐酸二水素カリウム−
水酸化ナトリウム系pH緩衝剤を用いて調整した。 燐酸二水素カリウムを0.085g/lの濃度に、水酸
化ナトリウムを0.015g/lの濃度になるように浴
に添加した。
【0045】比較例1 比較製造例1で得た柔軟平滑剤[3]を用いて処理浴の
pH調整を行わずに下記条件にて染料固着剤未処理繊維
(素材1)および染料固着剤処理繊維(素材2)を処理
した。
【0046】〔処理方法〕 試供糸:素材1および2 柔軟平滑剤処理条件:実施例1に準ずる。
【0047】比較例2 比較製造例2で得た柔軟平滑剤[4]を用いて処理浴の
pH調整を行わずに下記条件にて染料固着剤未処理繊維
(素材1)および染料固着剤処理繊維(素材2)を処理
した。
【0048】〔処理方法〕 試供糸:素材1および2 柔軟平滑剤処理条件:実施例1に準ずる。
【0049】以上実施例1〜6および比較例1〜2の処
理された繊維の風合いと平滑性を測定した結果を表1に
示す。
【0050】
【表1】
【0051】〔試験方法〕 [風合い]触感法による。 記号の説明:下記記号順に左へ行く程風合いが良いこと
を示す。 ◎ ○ △ × 優れる 良好 劣る 不良 [平滑性] 〈測定方法〉編成性にて評価。 編成性試験機;MODEL KS−2型(杉原計器製)
を用い、初荷重2g、糸−金属(18Ga編針)摩擦3ケ
所、糸−糸ヒネリ2回、2ケ所で、20℃、65%R.
H.の条件下で糸速度50mおよび100m/分で測定
した。数値が小さい程、平滑性が良好であることを示
す。
【0052】
【発明の効果】本発明の繊維処理方法は下記の効果を奏
する。 (1)同一の柔軟平滑剤を用い、単に処理浴のpHを一
定の範囲に調整するだけで、繊維の処理前歴(フィック
ス剤処理、未処理)に関係なく、各種の色(色相、濃
淡)の繊維に対して優れた柔軟性および平滑性を付与す
ることができる。 (2)すなわち、処理浴のpHを酸性に保つことにより
フィックス剤未処理繊維に、アルカリ性に保つことによ
りフィックス剤処理繊維にそれぞれ同レベルの柔軟平滑
性が付与できる。 (3)さらに、柔軟平滑剤の等電点と処理浴のpHとの
差の絶対値を一定範囲内に制御することにより、フィッ
クス剤処理および未処理繊維の両方をを同一の処理浴で
柔軟平滑処理することが可能である。 上記効果を奏することから、本発明の繊維処理方法を用
いることにより、これまでに比べ使用する柔軟平滑剤の
種類を大幅に低減することができる。その結果工程管理
や在庫管理が容易となるので、本発明の繊維処理方法は
繊維加工産業にとって極めて有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D06M 13/46 (72)発明者 恒川 富志男 京都市東山区一橋野本町11番地の1 三洋 化成工業株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワックス(a)、アニオン系界面活性剤
    (b)およびカチオン系界面活性剤(c)からなる水性
    エマルション(A)を用いて繊維を処理する方法におい
    て、該(A)を用いた処理浴のpHを3.0〜11.0
    の範囲に設定して繊維を平滑処理する繊維の処理方法。
  2. 【請求項2】 (A)における(a):〔(b)+
    (c)〕の重量比が100:(10〜150)である請
    求項1記載の処理方法。
  3. 【請求項3】 (A)における(b):(c)の重量比
    が100:(30〜300)である請求項1または2記
    載の処理方法。
  4. 【請求項4】 (A)を用いた処理浴のpHを、酸性物
    質(d)を用いて3以上6未満に設定し、染料固着剤未
    処理繊維を処理する請求項1〜3いずれか記載の処理方
    法。
  5. 【請求項5】 (A)を用いた処理浴のpHを、アルカ
    リ性物質(e)を用いて6〜11に設定し、染料固着剤
    (フィックス剤)処理繊維を処理する請求項1〜3いず
    れか記載の処理方法。
  6. 【請求項6】 (A)を用いた処理浴のpHを、下記式
    (1)の範囲に設定し、染料固着剤未処理繊維および/
    または染料固着剤(フィックス剤)処理繊維を処理する
    請求項1〜3いずれか記載の処理方法。 p=t±(0.3〜1.5) (1) 〔式中、pは処理浴のpH、tは(A)の等電点を表
    す〕
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04136270A (ja) * 1990-09-25 1992-05-11 Yushiro Chem Ind Co Ltd 繊維処理用油剤

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