JPH0726446A - 織機における経糸張力制御装置 - Google Patents

織機における経糸張力制御装置

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JPH0726446A
JPH0726446A JP16718093A JP16718093A JPH0726446A JP H0726446 A JPH0726446 A JP H0726446A JP 16718093 A JP16718093 A JP 16718093A JP 16718093 A JP16718093 A JP 16718093A JP H0726446 A JPH0726446 A JP H0726446A
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JP
Japan
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spring
tension
easing
warp
spring force
Prior art date
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Pending
Application number
JP16718093A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Honda
弘 本田
Katsunuki Hakamata
克貫 袴田
Masaya Iwatsuki
雅弥 岩月
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Publication date
Application filed by Toyoda Automatic Loom Works Ltd filed Critical Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】経糸にばね力を作用させるスプリングの振動を
防止する。 【構成】バックローラ3のローラ軸3aにはテンション
レバー5が回動可能に支持されている。テンションレバ
ー5の上端にはテンションローラ4がローラ軸4aを介
して回動可能に支持されている。ロードセル7に連結し
た張力検出レバー6の下端とテンションレバー5の下端
との間にはイージングスプリング9が介在されている。
イージングスプリング9のコイル部、即ち伸縮部位9c
はゴム製の筒状弾性体10で覆われている。弾性体10
の内周面には伸縮部位9cのコイル形状に相似の螺旋溝
10aが形成されている。イージングスプリング9のコ
イルの外面側は螺旋溝10aに入りこんでいる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ワープビームから送り
出される経糸に対してテンションローラを介してイージ
ングスプリングのばね力を作用させる織機における経糸
張力制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】実開昭59−123180号公報に開示
されているこの種の経糸張力制御装置では、経糸開口運
動に伴う経糸張力変動が経糸を案内するテンションロー
ラの変位として捉えられる。テンションローラの変位方
向には前記イージングスプリングのばね力が作用してい
る。即ち、イージングスプリングのばね力がテンション
ローラを介して経糸に作用しており、経糸の張力変動が
前記イージングスプリングによって吸収されるようにな
っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、織機回転が
高速になると、経糸張力が最大になるときのイージング
スプリングの最大ばね力状態ではイージングスプリング
が振動を起こす。この振動は経糸張力の異常アップをも
たらし、経糸張力の制御が阻害される。このような制御
不良はテンションローラの変位のオーバーランを誘発
し、ヘルド倒れが生じる。ヘルド倒れが生じると経筋が
発生し、織物品質が損なわれる。
【0004】本発明は、テンションローラの変位のオー
バーランを防止することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】そのために本発明では、
ワープビームから送り出される経糸に対してテンション
ローラを介してイージングスプリングのばね力を作用さ
せる織機における経糸張力制御装置を対象とし、請求項
1に記載の発明では、前記イージングスプリングの伸縮
部位の伸縮変位領域に弾性体を配置し、前記イージング
スプリングが最大ばね力状態のときには前記伸縮部位に
前記弾性体を接触させるようにした。
【0006】請求項2に記載の発明では、前記イージン
グスプリングの伸縮不能部位と、前記テンションローラ
にイージングスプリングのばね力を伝達するためのばね
力伝達部材との連結部位に弾性体を介在した。
【0007】請求項3に記載の発明では、前記イージン
グスプリングの位置変位可能な伸縮不能部位からテンシ
ョンローラに到るばね力伝達経路に緩衝手段を結合し、
前記イージングスプリングが最大ばね力状態のときには
前記緩衝手段の緩衝作用を高めるようにした。
【0008】
【作用】請求項1に記載の発明では、経糸張力が最大に
なったときのイージングスプリングの最大ばね力状態で
は弾性体がイージングスプリングの伸縮部位に接触す
る。この接触によりイージングスプリングの振動が抑え
られ、テンションローラの変位のオーバーランが解消さ
れる。
【0009】請求項2に記載の発明では、イージングス
プリングの振動が前記伸縮不能部位、ばね力伝達部材を
介してテンョンローラに波及しようとする。しかし、こ
の振動波及は、イージングスプリングの伸縮不能部位と
ばね力伝達部材との間の弾性体によって抑制される。従
って、テンションローラの変位のオーバーランが解消さ
れる。
【0010】請求項3に記載の発明では、イージングス
プリングの振動がばね力伝達経路を介してテンョンロー
ラに波及しようとする。しかし、経糸張力が最大になっ
たときのイージングスプリングの最大ばね力状態では前
記緩衝手段の緩衝作用が急激に高まり、前記振動波及が
無効化される。従って、テンションローラの変位のオー
バーランが解消される。
【0011】
【実施例】以下、請求項1に記載の発明を具体化した一
実施例を図1及び図2に基づいて説明する。
【0012】図1に示す1は送り出しモータ2によって
駆動されるワープビームであり、ワープビーム1から送
り出される経糸Tはバックローラ3及びテンションロー
ラ4に接して案内される。バックローラ3は図示しない
左右両サイドフレーム間に回転可能かつ位置変位不能に
架設支持されている。
【0013】バックローラ3のローラ軸3aにはテンシ
ョンレバー5が回動可能に支持されている。テンション
レバー5の上端にはテンションローラ4がローラ軸4a
を介して回動可能に支持されており、テンションローラ
4はローラ軸3aを中心にして揺動変位可能である。
【0014】テンションレバー5の側方には張力検出レ
バー6が支軸6aを介して垂下支持されており、テンシ
ョンレバー5と張力検出レバー6との間にはロードセル
7が支軸7aを介して支持配設されている。ロードセル
7と張力検出レバー6とは軸ピン8を介して連結されて
いる。従って、張力検出レバー6及びロードセル7は不
動状態にある。
【0015】テンションレバー5の下端と張力検出レバ
ー6の下端との間にはイージングスプリング9が介在さ
れている。イージングスプリング9の一端は軸ピン9a
を介してテンションレバー5に連結されており、イージ
ングスプリング9の他端は軸ピン9bを介して張力検出
レバー6に連結されている。
【0016】経糸Tの張力はテンションローラ4、テン
ションレバー5、イージングスプリング9及び張力検出
レバー6を介してロードセル7に伝えられる。ロードセ
ル7によって検出される張力は制御コンピュータCに取
り込まれる。制御コンピュータCは予め入力設定された
目標経糸張力と検出経糸張力とを比較し、検出経糸張力
が目標経糸張力に一致するように送り出しモータ2の回
転速度を制御する。
【0017】図2に示すようにイージングスプリング9
のコイル部、即ち伸縮部位9cはゴム製の筒状弾性体1
0で覆われている。弾性体10の内周面には伸縮部位9
cのコイル形状に相似の螺旋溝10aが形成されてい
る。螺旋溝10aの巻径はイージングスプリング9のコ
イルの巻径よりも若干大きくしてある。螺旋溝10aの
断面形状は半円弧であり、この円弧の曲率はイージング
スプリング9のコイルの断面形状の円の曲率よりも小さ
くしてある。従って、イージングスプリング9のコイル
の外面側は螺旋溝10aに入りこんでいるが、イージン
グスプリング9のコイルと螺旋溝10aの底面とが強く
接触することはない。
【0018】図2の状態では経糸Tの張力が最小であ
り、イージングスプリング9のばね力は最小状態にあ
る。経糸Tの張力が最大になるとイージングスプリング
9が鎖線で示すように伸長し、イージングスプリング9
のばね力は最大状態となる。イージングスプリング9の
ばね力が最大となる付近ではイージングスプリング9の
伸縮部位9cが螺旋溝10aの側面に強く接触する。織
機回転が高速である場合には最大ばね力状態にあるイー
ジングスプリング9の伸縮部位9cは振動を起こし易い
が、この振動発生は、伸縮部位10cの伸縮変位領域に
配置された弾性体10の螺旋溝10aの側面と伸縮部位
9cとの接触によって抑制される。従って、ローラ軸3
aを中心にして揺動変位するテンションローラ4がイー
ジングスプリング9の最大ばね力状態にてオーバーラン
することはない。
【0019】本発明は勿論前記実施例にのみ限定される
ものではなく、例えば図3に示すようにイージングスプ
リング9の伸縮部位9cの両端とのみ接触するゴム製の
弾性体11を用いてもよい。
【0020】請求項2の発明に対応する図4の実施例で
はイージングスプリング12の一端がフック部12aと
なっている。テンションレバー5の下端には軸ピン5a
が取り付けられており、軸ピン5aがゴム製の弾性体1
3によって被覆されている。フック部12aは弾性体1
3に掛け止められている。即ち、位置変位可能な伸縮不
能部位となるフック部12aと、テンションローラ4に
イージングスプリング12のばね力を伝達するためのば
ね力伝達部材となるテンションレバー5との間に弾性体
13が介在されている。従って、イージングスプリング
12の振動がフック部12a、テンションレバー5を介
してテンョンローラ4に波及しようとするが、この振動
波及は弾性体13によって抑制される。その結果、テン
ションローラ4の変位のオーバーランが防止される。
【0021】図5のようにイージングスプリング12の
フック部12aをゴム製の弾性体14で被覆してもよ
い。この場合にもイージングスプリング12の振動波及
は弾性体14によって抑制される。
【0022】請求項3の発明に対応する図6の実施例で
はテンションレバー5の側方に緩衝機構15が不動配置
されている。緩衝機構15は、シリンダ16と、シリン
ダ16内にスライド可能に収容されたピストン17とか
らなり、ピストンロッド17aが軸ピン5aに結合され
ている。イージングスプリング12のフック部12aは
軸ピン5aに掛け止められている。即ち、イージングス
プリング12の位置変位可能な伸縮不能部位となるフッ
ク部12aからテンションローラ4に到るばね力伝達経
路の一部となるテンションレバー5に緩衝機構15が結
合されている。
【0023】シリンダ16には緩衝無効用通口16a及
び絞り通口16bが形成されている。経糸張力の変動に
伴うテンションレバー5の揺動によりピストン17がシ
リンダ16内を往復動する。経糸Tの張力が最大状態と
なる付近ではピストン17が緩衝無効用通口16aを閉
塞し、シリンダ16内の空気の出入りが絞り通口16b
の絞り作用のみを受ける。即ち、イージングスプリング
12が最大ばね力状態の付近では緩衝機構15の緩衝作
用が急激に高まる。イージングスプリング12の振動が
テンションレバー5を介してテンョンローラ4に波及し
ようとする。しかし、経糸張力が最大になったときのイ
ージングスプリング12の最大ばね力状態では緩衝機構
15の緩衝作用が急激に高まり、前記振動波及が無効化
される。従って、テンションローラ4の変位のオーバー
ランが解消される。
【0024】なお、緩衝機構15に代えて、経糸張力が
最大状態付近のときにテンションレバー5に接触するよ
うに弾性体をテンションレバー5の揺動領域に配置した
構成も可能である。
【0025】
【発明の効果】以上詳述したように請求項1に記載の発
明は、イージングスプリングの伸縮部位の伸縮変位領域
に弾性体を配置し、前記イージングスプリングが最大ば
ね力状態のときには前記伸縮部位に前記弾性体を接触さ
せるようにしたので、イージングスプリングの最大ばね
力状態では弾性体がイージングスプリングの伸縮部位に
接触し、この接触によりイージングスプリングの振動が
抑制されてテンションローラの変位のオーバーランが防
止されるという優れた効果を奏する。
【0026】請求項2に記載の発明は、イージングスプ
リングの伸縮不能部位と、前記テンションローラにイー
ジングスプリングのばね力を伝達するためのばね力伝達
部材との連結部位に弾性体を介在したので、イージング
スプリングの振動の波及が弾性体によって抑制され、テ
ンションローラの変位のオーバーランが防止されるとい
う優れた効果を奏する。
【0027】請求項3に記載の発明は、イージングスプ
リングからテンションローラに到るばね力伝達経路に緩
衝手段を結合し、イージングスプリングが最大ばね力状
態のときには前記緩衝手段の緩衝作用を高めるようにし
たので、イージングスプリングの振動の波及が緩衝手段
の緩衝作用によって無効化され、テンションローラの変
位のオーバーランを防止し得るという優れた効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 請求項1に記載の発明を具体化した一実施例
を示す側面図である。
【図2】 要部拡大側面図である。
【図3】 請求項1に記載の発明の別例を示す要部側面
図である。
【図4】 請求項2に記載の発明を具体化した一実施例
を示す要部側面図である。
【図5】 請求項2に記載の発明の別例を示す要部側面
図である。
【図6】 請求項3に記載の発明を具体化した一実施例
を示す要部側面図である。
【符号の説明】
4…テンションローラ、5…ばね力伝達部材となるテン
ションレバー、9…イージングスプリング、9c…伸縮
部位、10,11…弾性体、12…イージングスプリン
グ、12a…伸縮不能部位となるフック部、13,14
…弾性体、15…緩衝機構。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ワープビームから送り出される経糸に対し
    てテンションローラを介してイージングスプリングのば
    ね力を作用させる織機における経糸張力制御装置におい
    て、 前記イージングスプリングの伸縮部位の伸縮変位領域に
    弾性体を配置し、前記イージングスプリングが最大ばね
    力状態のときには前記伸縮部位に前記弾性体を接触させ
    るようにした織機における経糸張力制御装置。
  2. 【請求項2】ワープビームから送り出される経糸に対し
    てテンションローラを介してイージングスプリングのば
    ね力を作用させる織機における経糸張力制御装置におい
    て、 前記イージングスプリングの位置変位可能な伸縮不能部
    位と、前記テンションローラにイージングスプリングの
    ばね力を伝達するためのばね力伝達部材との連結部位に
    弾性体を介在した織機における経糸張力制御装置。
  3. 【請求項3】ワープビームから送り出される経糸に対し
    てテンションローラを介してイージングスプリングのば
    ね力を作用させる織機における経糸張力制御装置におい
    て、 前記イージングスプリングの位置変位可能な伸縮不能部
    位からテンションローラに到るばね力伝達経路に緩衝手
    段を結合し、前記イージングスプリングが最大ばね力状
    態のときには前記緩衝手段の緩衝作用を高めるようにし
    た織機における経糸張力制御装置。
JP16718093A 1993-07-06 1993-07-06 織機における経糸張力制御装置 Pending JPH0726446A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101007310B1 (ko) * 2008-09-02 2011-01-13 이홍묵 충격감쇄와 원활한 송출을 위한 워터제트 직기의 경사 송출장치
CN110685057A (zh) * 2019-10-29 2020-01-14 中材科技股份有限公司 一种定长成型矩阵式送经装置

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