JPH07263923A - 90°分配器 - Google Patents

90°分配器

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Publication number
JPH07263923A
JPH07263923A JP6052035A JP5203594A JPH07263923A JP H07263923 A JPH07263923 A JP H07263923A JP 6052035 A JP6052035 A JP 6052035A JP 5203594 A JP5203594 A JP 5203594A JP H07263923 A JPH07263923 A JP H07263923A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dielectric substrate
distributor
ground electrode
line
characteristic impedance
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6052035A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroaki Tanaka
裕明 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
Priority to JP6052035A priority Critical patent/JPH07263923A/ja
Publication of JPH07263923A publication Critical patent/JPH07263923A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 挿入損失を増大させることなく、小型化およ
び薄型化を図る。 【構成】 高誘電率(好ましくは、20以上)の誘電体
基板11の上面には、λg/4の長さを有する2本の平
行なマイクロストリップ結合線路12,13が形成さ
れ、また、接地電極140がマイクロストリップ結合線
路12,13と所定の間隔を隔てて形成されている。9
0°分配器100における特性インピーダンスは、線路
幅W、線路間隔S、線路−接地電極間隔Gおよび誘電体
基板11の比誘電率により決定される。誘電体基板11
の厚みtが特性インピーダンスに与える影響は、さほど
大きくない。そのため、線路−接地電極間隔Gを適当に
選ぶことによって、特性インピーダンスを規定値にする
ために、線路幅Wを極端に狭くする必要がない。その結
果、挿入損失を大きくすることなく、素子を小型化でき
る。また、誘電体基板11の厚みを特性に影響なく変え
ることができるので、薄型の素子を実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、90°分配器に関し、
より特定的には、入力信号を互いに90°位相の異なる
2つの信号に分配する90°分配器に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のごとく、90°分配器(または、
90°ハイブリッドとも呼ばれている)は、入力信号を
互いに90°位相の異なる2つの信号に分配する移相分
配器の一種であり、QPSK変調器等に使用されてい
る。図4は、従来の90°分配器の一例を示しており、
特に図4(a)はその上面図を、図4(b)は図4
(a)の線X−X’に沿う断面図を示している。図4に
おいて、高誘電率基板11の上面には、λg/4の長さ
を有する2本の平行なマイクロストリップ線路12,1
3が形成されている。これらマイクロストリップ線路1
2,13は、互いに対向する縁端部で結合されている。
また、高誘電率基板11の下面には接地電極14が形成
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】通常、90°分配器
は、他の電子機器との整合性を確保するために、その特
性インピーダンスが予め規定された値(例えば50Ω)
に保たれていなければならない。そのため、素子の小型
化を図るために、誘電体基板11の比誘電率を高くする
と、特性インピーダンスを規定値に保つために、マイク
ロストリップ線路12,13の幅を極めて細くしなけれ
ばならず、結果として素子の挿入損失が大きくなるとい
う問題点があった。
【0004】また、従来の90°分配器のようにマイク
ロストリップ線路12,13と反対側の誘電体基板面に
接地電極14が形成されている構造では、誘電体基板1
1の厚みが特性インピーダンスに与える影響が極めて大
きくなる。すなわち、誘電体基板11の厚みが薄くなる
と、特性インピーダンスは大幅に低下する。そのため、
素子の薄型化を図るために、誘電体基板11の厚みを薄
くすると、特性インピーダンスを規定値に保つために、
マイクロストリップ線路12,13の幅を極めて細くし
なければならず、結果として素子の挿入損失が大きくな
るという問題点があった。
【0005】それゆえに、本発明の目的は、挿入損失を
増大させることなく、小型化および薄型化が図れる90
°分配器を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
入力信号を互いに90°位相の異なる2つの信号に分配
する90°分配器であって、誘電体材料で構成された誘
電体基板、誘電体基板の一方表面上に形成され、かつ互
いの対向する縁端部で結合された2本の平行なマイクロ
ストリップ線路、およびマイクロストリップ線路と所定
の間隔を隔てて誘電体基板の一方表面上に形成された接
地電極を備えている。
【0007】
【作用】請求項1に係る発明では、誘電体基板におい
て、マイクロストリップ線路と接地電極とが同一面上に
形成されているため、誘電体基板の厚みが特性インピー
ダンスに与える影響が少なくなる。その結果、挿入損失
を大きくすることなく誘電体基板を薄型化できる。ま
た、マイクロストリップ線路と接地電極との間隔を調整
することにより、特性インピーダンスを変えることがで
きるため、誘電体基板の比誘電率を高くして小型化を図
っても、特性インピーダンスを規定値に保つためにマイ
クロストリップ線路の幅を細くする必要がない。したが
って、素子の挿入損失が大きくなるのを防止できる。
【0008】
【実施例】図1(a)は、本発明の一実施例に係る90
°分配器の上面図である。また、図1(b)は、図1
(a)におけるY−Y’に沿う断面図である。図1にお
いて、高誘電率(好ましくは、20以上)の誘電体材料
で構成された誘電体基板11の上面には、図4の従来の
90°分配器と同様に、λg/4の長さを有する2本の
平行な2本のマイクロストリップ結合線路12,13が
形成されている。また、当該誘電体基板11の上面に
は、接地電極140がマイクロストリップ結合線路1
2,13と所定の間隔を隔てて形成されている。
【0009】ここで、図1の90°分配器100におけ
る特性インピーダンスは、線路幅W、線路間隔S、線路
−接地電極間隔Gおよび誘電体基板11の比誘電率によ
り決定される。なお、誘電体基板11の厚みtが特性イ
ンピーダンスに与える影響は、さほど大きくない。その
ため、線路−接地電極間隔Gを適当に選ぶことによっ
て、特性インピーダンスを規定値にするために、線路幅
Wを極端に狭くする必要がない。その結果、挿入損失を
大きくすることなく、素子を小型化できる。また、誘電
体基板11の厚みを特性に影響なく変えることができる
ので、従来の90°分配器に比べてより薄型の素子を実
現できる。さらに、誘電体基板11の片面にのみ線路お
よび電極を形成すればよいので、素子の製造コストが安
くなる。また、図2に示すように、90°分配器100
を半田バンプ300等で回路基板200上にフェイスボ
ンディングすることができる。
【0010】なお、素子のより一層の小型化を図るため
に、図3に示すように誘電体基板11の上でマイクロス
トリップ線路12,13をミアンダ状に、すなわち蛇行
して形成するようにしても良い。
【0011】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、マイクロスト
リップ線路と接地電極とを誘電体基板の同一面上に形成
するようにしているため、誘電体基板の厚みが特性イン
ピーダンスに与える影響を少なくできる。その結果、挿
入損失を大きくすることなく誘電体基板を薄型化でき
る。また、マイクロストリップ線路と接地電極との間隔
を調整することにより、特性インピーダンスを変えるこ
とができるため、誘電体基板の比誘電率を高くして小型
化を図っても、特性インピーダンスを規定値に保つため
にマイクロストリップ線路の幅を細くする必要がない。
したがって、素子の挿入損失を増大させることなく素子
の小型化が図れる。さらに、マイクロストリップ線路お
よび接地電極が誘電体基板の片側面にのみ形成されるの
で、製造工程を簡素化でき、安価な90°分配器を実現
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る90°分配器の構成を
示す上面図および断面図である。
【図2】図1の90°分配器を回路基板上に実装した状
態を示す図である。
【図3】本発明の他の実施例に係る90°分配器の構成
を示す上面図である。
【図4】従来の90°分配器の構成を示す上面図および
断面図である。
【符号の説明】
11…誘電体基板 12,13…マイクロストリップ線路 100…90°分配器 140…接地電極

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力信号を互いに90°位相の異なる2
    つの信号に分配する90°分配器であって、 誘電体材料で構成された誘電体基板、 前記誘電体基板の一方表面上に形成され、かつ互いの対
    向する縁端部で結合された2本の平行なマイクロストリ
    ップ線路、および各前記マイクロストリップ線路と所定
    の間隔を隔てて前記誘電体基板の一方表面上に形成され
    た接地電極を備える、90°分配器。
JP6052035A 1994-03-23 1994-03-23 90°分配器 Pending JPH07263923A (ja)

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JP6052035A JPH07263923A (ja) 1994-03-23 1994-03-23 90°分配器

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JP6052035A JPH07263923A (ja) 1994-03-23 1994-03-23 90°分配器

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JP6052035A Pending JPH07263923A (ja) 1994-03-23 1994-03-23 90°分配器

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000346908A (ja) * 1999-06-03 2000-12-15 Mitsubishi Electric Corp 高周波回路
US7671695B2 (en) 2006-01-09 2010-03-02 Samsung Electronics Co., Ltd. Parallel coupled CPW line filter

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5123702B1 (ja) * 1968-12-27 1976-07-19
JPH04230102A (ja) * 1990-05-11 1992-08-19 Hewlett Packard Co <Hp> チョーク及び2入力2出力装置
JPH06291524A (ja) * 1993-03-31 1994-10-18 Tera Tec:Kk 高周波用結合器およびその設計方法

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