JPH0726354Y2 - 横型鋼帯連続熱処理炉 - Google Patents

横型鋼帯連続熱処理炉

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JPH0726354Y2
JPH0726354Y2 JP1992052976U JP5297692U JPH0726354Y2 JP H0726354 Y2 JPH0726354 Y2 JP H0726354Y2 JP 1992052976 U JP1992052976 U JP 1992052976U JP 5297692 U JP5297692 U JP 5297692U JP H0726354 Y2 JPH0726354 Y2 JP H0726354Y2
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JP
Japan
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steel strip
furnace
heat treatment
continuous heat
treatment furnace
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忠 山本
修一郎 塩田
一夫 白坂
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Chugai Ro Co Ltd
Original Assignee
Chugai Ro Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、横型鋼帯連続熱処理
炉、特に加熱帯におけるバーナの配置等に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、横型鋼帯連続熱処理炉として、図
4〜6に示すように、鋼帯Sを挟んで炉側壁11,11
の上下にそれぞれバーナ12,13が交互に、かつ左右
のバーナ12,13から噴出される火炎(図示せず)が
交互に対向する側壁に向けて噴射されるように配置した
ものが知られている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記横
型鋼帯連続熱処理炉10では、鋼帯Sは常に側方からの
み加熱されるようになっている。そのため、鋼帯S両端
部の温度が中央部の温度よりも高くなり、鋼帯Sを均一
に加熱できないという問題点があった。また、鋼帯の種
類に応じて自由に加熱状態を変更することができず、過
焼鈍や未焼鈍の不良部を発生する危険性が極めて高いと
いう問題点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案は上記問題点を解
決するためになされたもので、横型鋼帯連続熱処理炉に
おいて、加熱帯の装入側では、炉長方向に沿って左右の
炉側壁の鋼帯下方に火炎形状可変バーナをそれらの火炎
が交互に反対側の側壁に向けて噴射されるように配置
し、炉天井部には鋼帯の幅方向に延びる中央部加熱用ス
リットバーナ端部加熱用スリットバーナを千鳥配置した
ものである。
【0005】
【作用】上記構成によれば、加熱帯の装入側において、
炉側壁の火炎形状可変バーナによって鋼帯は下方から加
熱されると共に、炉天井部に千鳥に配置したスリットバ
ーナによって鋼帯の中央部および両端部が均一に加熱さ
れる。また、炉天井部のスリットバーナの火炎は鋼帯に
直接噴射されるので、効率的な加熱状態が得られるとと
もに、鋼帯変更時等においても鋼帯の種類に応じた加熱
条件に即座に変更することができる。
【0006】
【実施例】以下、添付図面を参照して本考案の実施例に
ついて説明する。図1〜3は本考案にかかる横型鋼帯連
続熱処理炉1(以下、実施例の説明では単に「炉1」と
略す。)における加熱帯の一部を示し、天井壁2の装入
側(図1,2において右側)は矢印X方向に搬送される
鋼帯Sに沿って傾斜させてあり、この傾斜天井部3には
鋼帯Sの幅方向に延びる中央部加熱用スリットバーナ4
と両端部加熱用スリットバーナ5,5が千鳥状態に配置
されている。また、側壁6の装入側には、鋼帯Sの下方
に火炎形状可変バーナ7が交互に反対側の側壁6に向け
て火炎を噴射するように所定間隔ごとに配置されてい
る。
【0007】一方、加熱帯の抽出側では、鋼帯Sの上方
と下方に、バーナ8が、鋼帯Sの上面と下面を交互に加
熱するように、かつ火炎が交互に反対側の側壁6に向け
て噴射されるように配置されている。なお、このバーナ
8は火炎形状可変バーナであってもよいし、火炎形状が
一定のバーナであってもよい。
【0008】以上の構成を備えた炉1では、矢印X方向
に搬送される鋼帯Sは、装入側において、スリットバー
ナ4,5より噴射される偏平状火炎が直接上面に当てら
れて加熱されるとともに、火炎形状可変バーナ7の火炎
によって下方から加熱される。そして、スリットバーナ
4から噴射される火炎は鋼帯Sの中央部を加熱し、スリ
ットバーナ5,5から噴射される火炎は鋼帯Sの両端部
を加熱する。したがって、スリットバーナ4と5の燃焼
量を調整することにより、また火炎形状可変バーナ7の
火炎形状を調整することにより、鋼帯Sに最適の加熱状
態が得られる。
【0009】傾斜天井部3の下方を通過した鋼帯Sは、
加熱帯の抽出側に搬送され、バーナ8によって上下から
加熱されて所定の温度状態で処理される。
【0010】なお、本考案者が実験したところ、図4〜
6に示す炉10では、鋼帯Sの中央部の温度が600℃
のときに両端部の温度は650℃で、中央部と両端部で
は50℃の温度差があったのに対し、図1〜3に示す炉
1では、鋼帯Sの中央部の温度が600℃のときに両端
部の温度は620℃で、両者の温度差は20℃であっ
た。
【0011】
【考案の効果】以上の説明で明らかなように、本考案に
かかる横型鋼帯連続熱処理炉では、天井部に千鳥配置し
たスリットバーナの燃焼量を調整することにより、鋼帯
の中央部と両端側に対する加熱状態を自由に調整するこ
とができる。また、側壁の火炎形状可変バーナによって
も、同様に火炎形状を変更することにより鋼帯の加熱状
態を調整することができる。したがって、鋼帯の中央部
と両端部分を均一に加熱することができるとともに、ス
リットバーナの燃焼量や火炎形状可変バーナの火炎形状
を調整することにより、鋼帯の種類に適した加熱状態を
得ることができる。また、スリットバーナの火炎を直接
鋼帯に当てながら均一な加熱が達成できるので、鋼帯を
効率的に加熱することができ、結果として省エネルギー
化を図ることができるとともに、材料の変更や処理条件
の変更に対して即座に対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案にかかる横型鋼帯連続熱処理炉の部分
平面図である。
【図2】 図1のII−II線断面図である。
【図3】 図1のIII−III線断面図である。
【図4】 従来の横型鋼帯連続熱処理炉の部分平面図で
ある。
【図5】 図4のV−V線断面図である。
【図6】 図5のVI−VI線断面図である。
【符号の説明】
1…横型鋼帯連続熱処理炉、2…天井部、3…傾斜天井
部、4,5…スリットバーナ、6…側壁、7…火炎形状
可変バーナ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 横型ステンレス鋼帯連続熱処理炉におい
    て、加熱帯の装入側では、炉長方向に沿って左右の炉側
    壁の鋼帯下方に火炎形状可変バーナをそれらの火炎が交
    互に反対側の側壁に向けて噴射されるように配置し、炉
    天井部には鋼帯の幅方向に延びる中央部加熱用スリット
    バーナと端部加熱用スリットバーナを千鳥配置したこと
    を特徴とする横型鋼帯連続熱処理炉。
JP1992052976U 1992-07-28 1992-07-28 横型鋼帯連続熱処理炉 Expired - Fee Related JPH0726354Y2 (ja)

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JPS54132025U (ja) * 1978-03-07 1979-09-13

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6011018A (ja) * 1983-06-29 1985-01-21 Nippon Steel Corp 直火式加熱炉におけるサイドバ−ナ−の燃焼制御方法
JPS63176421A (ja) * 1987-01-13 1988-07-20 Kawasaki Steel Corp 雰囲気熱処理炉
JPH03126821A (ja) * 1989-10-11 1991-05-30 Daido Steel Co Ltd 連続熱処理炉
JPH03260023A (ja) * 1990-03-09 1991-11-20 Daido Steel Co Ltd 薄板連続焼鈍炉
JPH04121580A (ja) * 1990-09-12 1992-04-22 Chugai Ro Co Ltd 竪型直火式加熱帯

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