JPH07263163A - 放電灯点灯装置及びこれを用いた照明装置 - Google Patents

放電灯点灯装置及びこれを用いた照明装置

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JPH07263163A
JPH07263163A JP5703094A JP5703094A JPH07263163A JP H07263163 A JPH07263163 A JP H07263163A JP 5703094 A JP5703094 A JP 5703094A JP 5703094 A JP5703094 A JP 5703094A JP H07263163 A JPH07263163 A JP H07263163A
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capacitor
voltage
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discharge lamp
switching element
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Kazutoshi Mita
一敏 三田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 始動制御用の特別な回路を付加することな
く、始動時には十分な始動2次電圧を発生し得るように
すること。 【構成】 低周波の交流電源電圧を全波整流する全波整
流回路2と、低周波電圧に対して平滑作用を示さない容
量の第1のコンデンサC8 と、これより電源側に接続さ
れてC8 <C9 なる容量の第2のコンデンサC9 と、直
流電圧VDCを高周波でスイッチングする少なくとも1つ
の主スイッチング素子5を有して放電灯7に高周波電圧
を供給するインバータ回路4と、互いに直列接続された
第3のコンデンサC2 とインピーダンス素子L1 とスイ
ッチング素子D1 とを含んで第1のコンデンサC8 に並
列に接続された直列回路6と、インバータ回路4に入力
される直流電圧VDCの電圧レベルの検出出力に応じてこ
のインバータ回路4の発振動作を制御する制御回路10
とにより構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、直流電圧から高周波電
圧を発生させて放電灯を点灯させる放電灯点灯装置及び
これを用いた照明装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、直流電圧から高周波電圧を発生さ
せて放電灯を点灯させる放電灯点灯装置としては、図4
に示すような回路構成のものがある。まず、50/60
Hzなる低周波の商用交流電源1には全波整流回路2が
接続され、この全波整流回路2の出力端子間には平滑コ
ンデンサC0 が接続されている。また、全波整流回路2
の出力端子間には絶縁トランス3の1次巻線N1 とイン
バータ回路4の主要部をなす例えば1つの主スイッチン
グ素子なるトランジスタ5とが接続されている。この1
次巻線N1 にはコンデンサC1 が並列接続され、LC並
列共振回路が形成されている。また、前記平滑コンデン
サC0 の両端間には、コンデンサC2 とインダクタ(イ
ンピーダンス素子)L1 とトランジスタ5とは逆極性接
続のアイソレート用のダイオード(スイッチング素子)
1 との直列回路6が接続され、インダクタL1 ・ダイ
オードD1 の接続中点とトランジスタ5のコレクタとの
間には逆流防止用のダイオードD2 が接続されている。
【0003】ついで、前記絶縁トランス3の2次巻線N
2 には、放電灯7と始動用コンデンサC3 とカレントト
ランス8の入力巻線NI との直列回路が閉ループを形成
する形で接続されている。前記2次巻線N2 とコンデン
サC3 とは2次側共振回路を形成するものである。
【0004】一方、前記インバータ回路4は全波整流回
路2の出力電圧(直流電圧)を高周波電圧に変換するも
ので、その主要構成要素をなすトランジスタ5のベース
・エミッタ間にはダイオードD3 と抵抗R1 との直列回
路、前記カレントトランス8の出力巻線NO を介在させ
てコンデンサC4 と、コンデンサC5 とオン時間制御用
トランジスタ(ここでは、FET使用)9との直列回路
との各々が並列に接続されている。このようにして、カ
レントトランス帰還による1石式のインバータ回路4が
形成されている。
【0005】前記オン時間制御用トランジスタ9はトラ
ンジスタ5に対してパルス電圧電源的に動作するもの
で、そのオン・オフは制御回路10により制御される。
この制御回路10はトランジスタ5のコレクタ・エミッ
タ間電圧VCEが一定となるようにこの電圧VCEを検出し
て前記トランジスタ5の発振動作を制御するもので、ま
ず、前記全波整流回路2の出力端子間には制御用電源を
形成する抵抗R2 とコンデンサC6 とが接続されてい
る。このコンデンサC6 の端子間には抵抗R3 とツェナ
ダイオードZD1 との直列回路が接続されているととも
に、抵抗R4 と制御トランジスタ11と抵抗R5 との直
列回路が接続されている。一方、前記トランジスタ5の
コレクタ・エミッタ間にはダイオードD4 とコンデンサ
7 との直列回路が接続され、コンデンサC7 の両端間
には抵抗R6 と抵抗R7 との直列回路が接続され、これ
らの抵抗R6 ,R7 の接続中点が前記制御トランジスタ
11のベースに接続されている。この制御トランジスタ
11のコレクタ端子Aが前記オン時間制御用トランジス
タ9のゲート端子A′に接続されている。
【0006】このような構成において、まず、商用交流
電源1の出力電圧波形は周知のように正弦波状のもので
あり、これを全波整流する全波整流回路2の出力電圧波
形は周知のように全波整流された脈流状態の直流電圧波
形となる。インバータ回路4は、基本的には、このよう
な全波整流回路2の出力電圧が供給されて作動し、例え
ば、数十kHzの高周波電圧を発生するものであるが、
全波整流回路2からの出力電圧の瞬時値(波高値)が所
定値よりも高い山部の期間であってトランジスタ5のオ
ン期間には、全波整流回路2の正側出力端子→コンデン
サC2 →インダクタL1 →逆流防止用ダイオードD2
トランジスタ5のコレクタ・エミッタ→全波整流回路2
の負側出力端子の経路で電流が流れてコンデンサC2
充電する。そして、全波整流回路2からの出力電圧の瞬
時値が所定値より低い谷部の期間になると(即ち、直列
回路6の両端電圧が全波整流回路2からの出力電圧の瞬
時値より高い期間になると)、インバータ回路4にはコ
ンデンサC2 からLC並列共振回路→トランジスタ5の
コレクタ・エミッタ→アイソレート用のダイオードD1
の経路で電圧が供給される。
【0007】このように、インバータ回路4への入力電
圧が整流波形の谷部を埋めた疑似的に平滑した電圧とな
るため、インバータ回路4の高周波出力は整流しただけ
の脈流電圧が供給される場合のように包絡線に一旦零電
圧まで低下する部分を持たないことになる。従って、負
荷が蛍光ランプのような放電灯7の場合、脈流電圧の1
サイクル毎に消弧して次のサイクルで再点弧するといっ
たことがなく、発光効率を高めることができる。しか
も、全波整流回路2の出力端子間に平滑コンデンサC0
を設けただけのものに比して、入力力率を格段に向上さ
せ得るものである。即ち、従来方式の場合、入力力率を
それ程低下させることなく、ある程度平滑された直流電
圧をインバータ回路4に供給できるものである。
【0008】このようなインバータ回路4の動作におい
て、制御トランジスタ11を含む制御回路10では、ト
ランジスタ5のコレクタ・エミッタ間電圧VCEが、ダイ
オードD4 に直列接続された抵抗R6 ,R7 により分圧
されて検知され、制御トランジスタ11のベース電位を
可変させることになる。よって、全波整流回路2の出力
側に得られる直流電圧VDCに対応する制御用電源の直流
電圧VDC′が抵抗R4,制御用トランジスタ11,抵抗
5 に印加された状態で、制御トランジスタ11のコレ
クタに生ずるベース電圧に応じた電圧がオン時間制御用
トランジスタ9のゲートに与えられてそのオン周期を切
換え、コンデンサC4 ,C5 の並列回路の定数を変える
ことで、トランジスタ5のオン時間が変化されることに
なる。つまり、トランジスタ5の発振周波数が可変制御
され、結果として、そのコレクタ・エミッタ間電圧VCE
が一定となるように維持される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ここに、図4に示した
ような従来の回路構成の場合、インバータ回路4に入力
される直流電圧VDCは放電灯7の状態(予熱始動時、点
灯時)に関係なく、常に一定なる電圧を示し、制御回路
10用の直流電圧VDC′も一定値となる。よって、図4
に示したような従来の回路構成の場合、一定なる直流電
圧VDC′に対してコレクタ・エミッタ間電圧VCEの変動
を検出してコレクタ・エミッタ間電圧VCEが一定となる
ようにインバータ回路4の発振動作を制御するものとな
る。ところが、放電灯7の予熱点灯動作を考えた場合、
高めの始動2次電圧を発生させて放電灯7に与える必要
があるが、回路定数の設定によっては点灯時と同一なる
コレクタ・エミッタ間電圧VCEとしたときには、必要な
始動2次電圧を発生させることができない。
【0010】そこで、従来にあっては、図4中に示すよ
うに、抵抗R7 をR71,R72に2分割するとともに、抵
抗R72に並列に始動時短絡用のトランジスタ12を接続
するように構成している。これにより、放電灯7が始動
するまでの間はトランジスタ12をオンさせて抵抗R72
を短絡させることにより、制御トランジスタ11のベー
ス電位が低めとなることにより、実質的にコレクタ・エ
ミッタ間電圧VCEが高めとなるように制御が働き必要な
始動2次電圧が得られるように動作するが、放電灯7の
始動点灯後にはトランジスタ12をオフさせることによ
り抵抗R71,R72が抵抗R7 として機能し上述した通
り、点灯時に最適なコレクタ・エミッタ間電圧VCEとな
るように制御が働くように機能するものとなる。
【0011】つまり、従来方式による場合、始動点灯時
にトランジスタ12をオンさせるような特別な回路を付
加することにより、予熱始動時の電圧を確保しているも
のであり、回路構成の大型化・コストアップを招くもの
である。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の放電灯点
灯装置は、低周波の交流電源電圧を全波整流する全波整
流回路と、低周波電圧に対して平滑作用を示さない容量
の第1のコンデンサと、この第1のコンデンサよりも電
源側に接続されて前記第1のコンデンサより容量が大き
な第2のコンデンサと、入力される直流電圧を高周波で
スイッチングする少なくとも1つの主スイッチング素子
を有して放電灯に高周波電圧を供給するインバータ回路
と、互いに直列接続された第3のコンデンサとインピー
ダンス素子とスイッチング素子とを含んで前記第1のコ
ンデンサに並列に接続されて前記主スイッチング素子の
オン期間にこのインピーダンス素子とスイッチング素子
とを介して前記第3のコンデンサが充電されるとともに
前記全波整流回路の出力電圧の波高値が所定値より小さ
い谷部の期間における前記主スイッチング素子のオフ期
間にこの第3のコンデンサの電荷を前記インピーダンス
素子とスイッチング素子とを介して前記第1のコンデン
サに供給する直列回路と、前記インバータ回路に入力さ
れる前記直流電圧の電圧レベルの検出出力に応じてこの
インバータ回路の発振動作を制御する制御回路とにより
構成したものである。
【0013】請求項2記載の照明装置は、器具本体と、
この器具本体に装着された放電灯と、この放電灯を点灯
させる請求項1記載の放電灯点灯装置とにより構成した
ものである。
【0014】
【作用】請求項1記載の放電灯点灯装置においては、イ
ンバータ回路の入力側に容量が大小大きく異なる第1,
2のコンデンサを備えるコンデンサ汲上げ方式として構
成しているので、インバータ回路に対する直流電圧にこ
のインバータ回路の高周波発振動作による高周波成分を
重畳することができ、この高周波成分の重畳量が放電灯
負荷の状態によって異なり、予熱始動時には重畳量が多
くなるので、制御回路を介して始動2次電圧が高くなる
ようにインバータ回路の動作を制御できるものとなる。
よって、始動時用の特別な回路を付加することなく、始
動時と点灯時とで異なる電圧を得ることができる。
【0015】請求項2記載の発明においては、このよう
な放電灯点灯装置を用いるので、安価な構成の照明装置
となる。
【0016】
【実施例】本発明の一実施例を図1ないし図3に基づい
て説明する。図4で示した部分と同一部分は同一符号を
用いて示す。本実施例は、特にインバータ回路4に対す
る入力側を工夫したものである。まず、全波整流回路2
の出力端子間には第1のコンデンサC8 が接続されてい
る。この第1のコンデンサC8 は商用交流電源1の周波
数(低周波)の電圧に対しては実質的に作用しない(平
滑作用を示さない)程度に小容量のものが用いられてい
る。また、この第1のコンデンサC8 よりも電源側、こ
こでは、全波整流回路2の出力端子間に位置させて第2
のコンデンサC9 が、力率改善用ダイオードD5 を介し
て接続されている。この第2のコンデンサC9 の容量
は、第1のコンデンサC8 の容量と比較した場合、C8
≪C9 なる関係に設定されている。なお、第2のコンデ
ンサC9 は全波整流回路2の入力端子間に接続するよう
にしてもよい。
【0017】この他の構成に関しては、図4中のトラン
ジスタ12を省略し、抵抗R7 を単体とした他は、図4
のものと同様である。ただし、第1のコンデンサC8
並列に接続された直列回路6に関し、コンデンサC2
第3のコンデンサとなり、インダクタL1 に代えて抵抗
をインピーダンス素子として用いてもよく、ダイオード
1 に代えてトランジスタのような制御極付きのスイッ
チング素子としてもよい。また、逆流防止用のダイオー
ドD2 に代えてトランジスタのようなスイッチング素子
を用いてもよく、場合によっては省略してもよい。
【0018】このように容量の大小異なる2つの第1,
2のコンデンサC8 ,C9 を用いた、所謂コンデンサ汲
上げ方式の回路構成によれば、インバータ回路4に対す
る入力電圧なる直流電圧VDCにトランジスタ5のスイッ
チング動作による高周波成分を重畳させることができ
る。
【0019】この点について説明する。まず、全波整流
回路2の出力電圧がその波高値が相対的に大きい山部の
期間においては、全波整流回路2の出力電圧がインバー
タ回路4に供給されて、インバータ回路4は例えば20
〜100kHzの高周波電圧を発生し、放電灯7を高周
波点灯させる。また、この期間、トランジスタ5のオン
期間には、全波整流回路2の正側出力端子→第3のコン
デンサC2 →インダクタL1 →逆流防止用ダイオードD
2 →トランジスタ5のコレクタ・エミッタ→全波整流回
路2の負側出力端子の経路が形成され、第3のコンデン
サC2 が充電されてその電圧値は徐々に上昇する。この
第3のコンデンサC2 の充電電圧値は、主として、イン
ダクタL1 との分圧比によって決定される。なお、この
インダクタL1 は限流インピーダンスとしても作用して
いる。
【0020】次に、全波整流回路2の出力電圧がその波
高値が相対的に小さい谷部の期間(即ち、直列回路6の
両端電圧よりも低くなる期間)になった場合において、
トランジスタ5がオフしている期間では、直列回路6の
第3のコンデンサC2 の電圧が第1のコンデンサC8
両端電圧よりも大きくなることにより、インダクタL1
及びダイオードD1 を介して第3のコンデンサC2 の電
荷が第1のコンデンサC8 に供給される。この時、イン
ダクタL1 とこの第1のコンデンサC8 とは直列共振
し、第1のコンデンサC8 には図2に示すように脈流電
圧に高周波電圧が重畳された形で、第3のコンデンサC
2 の電圧値よりも高い電圧が充電される。なお、本実施
例構成においては、第1のコンデンサC8 はインバータ
回路4中のLC並列共振回路の回生電力によっても若干
充電されている。
【0021】一方、トランジスタ5がオンすると、高い
値に充電された第1のコンデンサC8 の電荷がインバー
タ回路4に供給される。この第1のコンデンサC8 の放
電により、第1のコンデンサC8 の電圧値が第2のコン
デンサC9 の電圧値よりも低くなろうとすると、今度
は、第2のコンデンサC9 からインバータ回路4に電力
供給が行われるようになる。この第2のコンデンサC9
からインバータ回路4へ電力供給がなされる期間は、商
用交流電源1から電力供給していることになり、第2の
コンデンサC9 は商用交流電源1からの入力電流を平滑
化するフィルタ的役割を担う。この間、直列回路6中の
第3のコンデンサC2 は、インダクタL1に阻止される
ことにより、実質的にインバータ回路4に電力を供給し
ない。
【0022】このような動作がトランジスタ5のオン・
オフに応じて行われ、全波整流回路2の出力の波高値が
次のサイクルの山部に至るまで継続する。これにより、
インバータ回路4へ入力される直流電圧は、図2に示す
ように、整流波形の谷部を埋めるように重畳された高周
波成分の包絡線を有する電圧となり、平滑化された電圧
となる。従って、高周波電圧も平滑化された電圧を高周
波交流化したものになる。このため、放電灯7を負荷と
するものでは、放電灯7を全波整流電圧の各サイクル毎
に消弧・再点弧することがなく、連続的に点灯すること
が可能で、発光効率を高めることができる。
【0023】別の観点から説明すると、第1のコンデン
サC8 と第2のコンデンサC9 との容量が、C8 ≪C9
に設定されているので、それらの電圧関係がVC8<VC9
となった場合、電源電圧の低い領域において商用交流電
源1側から直接インバータ回路4側に電流が流れること
になり、歪の低減された電流となる。即ち、インバータ
回路4における共振電流により容量の小さい第1のコン
デンサC8 の電位を空にすることで、電圧の低い位相部
分でも電源側からの電流を流すことで波形を整え得るも
のとなる。
【0024】ここに、本実施例のようなコンデンサ汲上
げ方式の回路構成によれば、インバータ回路4に入力さ
れる直流電圧VDCに重畳される高周波成分の重畳量が、
インバータ回路4に対する負荷、具体的には、放電灯7
の状態によって変化する特性が得られる。即ち、放電灯
7の予熱始動時のように負荷が軽いほど図2(a)に示
すように高周波成分の重畳量が多く、放電灯7の点灯時
のように負荷が重いほど図2(b)に示すように高周波
成分の重畳量が少なくなる。よって、制御回路10に与
えられる直流電圧VDC′もツェナダイオードZD1 に直
列に接続した抵抗R3 の値と、負荷(放電灯7)の状態
とに応じて変化するものとなる。即ち、予熱始動時には
高めとなり、点灯時には低めとなる。これは、コレクタ
・エミッタ間電圧VCEが、相対的に、予熱始動時には低
めとなり(図4中でトランジスタ12をオンさせた状態
と等価的)、点灯時には高めとなることを意味し、始動
点灯時には十分高い始動2次電圧が得られることにな
る。
【0025】よって、本実施例によれば、インバータ回
路4に対する入力側を工夫するだけで、制御回路10に
対して始動時用の特別な回路を付加することなく、確実
な始動点灯を確保できるものとなる。
【0026】なお、このように構成された放電灯点灯装
置13は、例えば、図3に示すような2つの放電灯7を
有する2灯式の器具本体14中の制御板に実装されて照
明装置となる。
【0027】
【発明の効果】請求項1記載の発明の放電灯点灯装置に
よれば、低周波の交流電源電圧を全波整流する全波整流
回路と、低周波電圧に対して平滑作用を示さない容量の
第1のコンデンサと、この第1のコンデンサよりも電源
側に接続されて前記第1のコンデンサより容量が大きな
第2のコンデンサと、入力される直流電圧を高周波でス
イッチングする少なくとも1つの主スイッチング素子を
有して放電灯に高周波電圧を供給するインバータ回路
と、互いに直列接続された第3のコンデンサとインピー
ダンス素子とスイッチング素子とを含んで前記第1のコ
ンデンサに並列に接続されて前記主スイッチング素子の
オン期間にこのインピーダンス素子とスイッチング素子
とを介して前記第3のコンデンサが充電されるとともに
前記全波整流回路の出力電圧の波高値が所定値より小さ
い谷部の期間における前記主スイッチング素子のオフ期
間にこの第3のコンデンサの電荷を前記インピーダンス
素子とスイッチング素子とを介して前記第1のコンデン
サに供給する直列回路と、前記インバータ回路に入力さ
れる前記直流電圧の電圧レベルの検出出力に応じてこの
インバータ回路の発振動作を制御する制御回路とにより
構成したので、インバータ回路に対する直流電圧にこの
インバータ回路の高周波発振動作による高周波成分を重
畳することができ、この高周波成分の重畳量が放電灯負
荷の状態によって異なり、予熱始動時には重畳量が多く
なるため、制御回路を介して始動2次電圧が高くなるよ
うにインバータ回路の動作を制御できるものとなり、よ
って、始動時用の特別な回路を付加することなく、始動
時と点灯時とで異なる電圧を得ることができる。
【0028】請求項2記載の発明の照明装置によれば、
このような放電灯点灯装置を用いるので、安価な構成の
照明装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す回路図である。
【図2】始動時と点灯時とで異なる重畳量を示す波形図
である。
【図3】照明装置を示す外観斜視図である。
【図4】従来例を示す回路図である。
【符号の説明】
2 全波整流回路 4 インバータ回路 5 主スイッチング素子 6 直流回路 7 放電灯 10 制御回路 C2 第3のコンデンサ C8 第1のコンデンサ C9 第2のコンデンサ L1 インピーダンス素子 D1 スイッチング素子

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 低周波の交流電源電圧を全波整流する全
    波整流回路と、低周波電圧に対して平滑作用を示さない
    容量の第1のコンデンサと、この第1のコンデンサより
    も電源側に接続されて前記第1のコンデンサより容量が
    大きな第2のコンデンサと、入力される直流電圧を高周
    波でスイッチングする少なくとも1つの主スイッチング
    素子を有して放電灯に高周波電圧を供給するインバータ
    回路と、互いに直列接続された第3のコンデンサとイン
    ピーダンス素子とスイッチング素子とを含んで前記第1
    のコンデンサに並列に接続されて前記主スイッチング素
    子のオン期間にこのインピーダンス素子とスイッチング
    素子とを介して前記第3のコンデンサが充電されるとと
    もに前記全波整流回路の出力電圧の波高値が所定値より
    小さい谷部の期間における前記主スイッチング素子のオ
    フ期間にこの第3のコンデンサの電荷を前記インピーダ
    ンス素子とスイッチング素子とを介して前記第1のコン
    デンサに供給する直列回路と、前記インバータ回路に入
    力される前記直流電圧の電圧レベルの検出出力に応じて
    このインバータ回路の発振動作を制御する制御回路とよ
    りなることを特徴とする放電灯点灯装置。
  2. 【請求項2】 器具本体と、この器具本体に装着された
    放電灯と、この放電灯を点灯させる請求項1記載の放電
    灯点灯装置とよりなることを特徴とする照明装置。
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