JPH0726309Y2 - ワイヤロープの塗油装置 - Google Patents

ワイヤロープの塗油装置

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JPH0726309Y2
JPH0726309Y2 JP1991013611U JP1361191U JPH0726309Y2 JP H0726309 Y2 JPH0726309 Y2 JP H0726309Y2 JP 1991013611 U JP1991013611 U JP 1991013611U JP 1361191 U JP1361191 U JP 1361191U JP H0726309 Y2 JPH0726309 Y2 JP H0726309Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はクレーン、エレベータ等
の動索として使用されるワイヤロープの塗油装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】クレーン、エレベータ、リフト、ゴンド
ラなどの駆動用として使用されるワイヤロープは腐食や
摩耗を防止するため給油が必要である。この方法とし
て、従来一般に作業員がハケやブラシでロープに塗布す
る手給油法が採用されていたが、時間と労力を要する
点、高所作業の危険がつきまとう点などに問題があっ
た。自動給油手段として、蒸気加熱装置を有する箱に油
を満たして油を加熱しつつ、ロープを油中に浸漬させる
浸漬式があるが、蒸気加熱装置を必要とししかも、使用
状態では給油できず一旦使用機械からワイヤロープを外
さなければならない不具合があった。使用中に自動給油
するための手段としては、ロープ油を満たした箱の中に
ロープを移動させて油を付着させる割箱式が知られてお
り、その一例として実開平1−26390号公報が知ら
れている。また、ワイヤロープに油を滴下する形式のも
のとして実開平2−15589号公報が知られている。
【0003】
【考案が解決しようする問題点】しかし、前者の先行技
術は、油を収容した箱の中にワイヤロープを跨ぐように
油面に糸結束体を吊下げ、毛細管現象で糸結束体に油を
吸い上げてそれをワイヤロープに付着させるものであっ
た。また、後者の先行技術は、車輪付きフレームに注油
タンクを搭載させ、それの下端にワイヤロープに望む注
油ノズルを設けたものであった。このため、先行技術で
は、ロープ長手方向に均一に塗油することが難しく、こ
とにロープ谷部に十分塗布することができずムラができ
てしまったり、必要以上の油が付いてそれがワイヤロー
プから垂れる不都合があり、しかも先行技術は単に油を
給油するだけで、給油する前にロープ表面を清掃するこ
とができないため、旧油に含まれているじんあいや水分
により新しい油の塗布効果が妨げられるという問題があ
った。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案は前記のような問
題点を解消するために考案されたもので、その目的とす
るところは、簡単な構造により、駆動用ワイヤロープの
旧油を除去し、山谷にムラなくまた長手方向に均一に新
油を塗布することができるワイヤロープ自動塗油装置を
提供することにある。また、本考案の第2の目的は、前
記目的に加え、塗布油量を正確に把握管理することがで
きるワイヤロープ自動塗油装置を提供することにある。
【0005】上記目的を達成するため本考案は、ワイヤ
ロープの通過を許す開口を備え仕切り壁によって塗油室
と旧油除去室を区画した槽体の前記塗油室に塗油機構を
設ける一方、塗油機構より下流の塗油室には、ワイヤロ
ープのピッチと表面凹凸に合致した溝を合せ面に備え合
体時に弾性筒状体となる弾性質からなる複数の分割本体
と、分割本体を外囲して締付ける帯状締付け具を有しワ
イヤロープに外嵌し撚りに沿って回転可能な塗油量調整
機構を配し、塗油機構より上流の旧油除去室には、ワイ
ヤロープのピッチと表面凹凸に合致した溝を合せ面に備
えた弾性質からなる複数の分割本体と、分割本体を外囲
して締付ける帯状締付け具を有しワイヤロープに外嵌し
撚りに沿って回転可能な旧油除去機構を配し、前記塗油
室の後壁と前記仕切り壁には、前記分割本体の端面に接
する摩擦鍔とこれと対向し背面にスラスト軸受部を有す
る回転鍔を備えた回転リンクを回転可能に保持させたも
のである。また、第2の目的を達成するため本考案は、
塗油室の底部と前記塗油機構とを循環ポンプを介して連
結したものである。
【0006】
【作用】ワイヤロープは通し口を介して槽体内を挿通す
るように位置される。塗油室と旧油除去室に位置するワ
イヤロープ外周に分割本体を当てがい、予め形成してあ
る溝をワイヤロープ1の凹凸とピッチに合わせ、この状
態で帯状締付け具で外周を囲み、締め付ける。この締付
けは、旧油除去室の分割本体を塗油室の分割本体よりも
強く締付ける。ワイヤロープ移動させれば、旧油除去室
ではワイヤロープを分割本体からなる弾性筒状体の孔が
ワイヤロープに密接しているため、弾性筒状体はワイヤ
ロープに帯同して左方に移動し、回転リンクの摩擦鍔に
かなり強い力で接し、これで弾性筒状体の軸線方向移動
が止められ、この状態でワイヤロープが移動すると、弾
性筒状体はロープの撚りピッチに応じた回転モーメント
が与えられ、その回転力が摩擦鍔に伝達され、回転鍔を
介して弾性筒状体と回転リンクがスムーズに一体回転
し、これによりワイヤロープの山部と谷部はこれに弾性
的に密接する孔壁により均一にしごかれ、表面に付着し
ている旧油が除去され、きれいに清掃される。 旧油の
除去されたワイヤロープは塗油室の塗油機構により表面
に油がまんべんなく塗布される。塗布された余剰油は塗
油室の底側へと流下し、ポンピングされて再び塗油され
る。このように油を循環させるため無駄がなく、また、
クローズドループであるため塗布油量を正確に把握し、
管理することができる。塗油機構より下流の位置には弾
性筒状体が取付けられており、弾性筒状体はワイヤロー
プの移動に帯同して軸線方向に移動するが、その部位に
は回転リンクが位置しており、この回転リンクは前記旧
油除去室と同じように槽壁に対して抵抗少なく回転し得
るため、弾性筒状体はワイヤロープの移動に応じてロー
プのピッチに沿って回転する。弾性筒状体は旧油除去室
の弾性筒状体より相対的に締め付け度合いが弱いため、
スパイラル孔壁は弱い圧力でワイヤロープ表面の山部と
谷部に接し、それによってワイヤロープ表面がしごか
れ、表面上に塗布されている余分な油が拭き取られる。
【0007】
【実施例】以下本考案の実施例を添付図面に基いて説明
する。図1と図2は本考案によるワイヤロープの塗油装
置の一実施例を示している。1は塗油すべきワイヤロー
プであり、クレーン等に張設され、駆動シーブなどによ
り移動されるようになっている。2はボックス状をなす
槽体であり、仕切り壁21により塗油室2aと旧油除去
室2bとに区画されており、仕切り壁21と槽体前後壁
20,22には、上部に近くワイヤロープ1の通し口2
10,200,220が設けられ、ワイヤロープ1が長
手方向に移動自由となっている。通し口210,20
0,220は縦溝でもよいし孔でもよい。
【0008】3は塗油室2aに配置された塗油機構であ
り、ワイヤロープ1に接する線条塗油部材3aと、これ
に油を供給する手段3bとを有している。この実施例で
は線条塗油部材3aはブラシであり、ワイヤロープの全
周に接するように上下に2つ配され、それら線条塗油部
材3a,3aの上側のものは、槽体2とヒンジ28によ
り開閉自在に連結された蓋体8の内側梁材80に取付け
られている。下側のものは槽体2に設けた梁材29に取
付けられている。各線条塗油部材3aは、上流側が下流
側より適度に高さレベルで高位にあるように前記梁材に
取付けられる。線条塗油部材3aの構造は任意である
が、たとえば、多孔板31に線条体30を植え立て、多
孔板3の背後に繊維質などからなる油保部材32を積層
している。 油供給手段3bはこの実施例では滴下容器
が使用され、その滴下容器3bは保持具36によって配
管35aに固定的かまたは高さ方向位置調節可能に保持
され、滴下容器3bは蓋体8に設けた開口81を介して
滴下口33から油保部材32に油を滴下させるようにな
っている。滴下容器3bは計測目盛を有している。そし
て、塗油室2aの内底には線条塗油部材3aから落下し
た余剰油の取出し口23が設けられ、その取出し口23
には循環用ポンプ34を備えた固定配管35が接続さ
れ、固定配管35の吐出側は槽体2の側部に沿って立上
り、その立上り端部にスイベルジョイント37を介して
回転可能に前記配管35aが接続され、槽内との間に油
循環系が構成されている。
【0009】4は前記塗油機構3の下流側の塗油室2a
に位置された塗油量調整機構、5は旧油除去室2bに位
置された旧油除去機構であり、図3ないし図6に詳細を
示している。それら塗油量調整機構4と旧油除去機構5
は、いずれも、ゴムやプラスチックのような弾性質から
なる複数の分割本体6a,6bと、分割本体6a,6b
を合体させるたとえばバンド金具のような帯状締付け具
6cを有している。それら分割本体6a,6bは断面割
円状をなし、割面60,60には処理すべきワイヤロー
プ1とほぼ同一の幅を有しかつ壁面がワイヤロープ1と
同一のピッチおよび凹凸を有する溝61がそれぞれ形成
されている。したがって、分割本体6a,6bは、合わ
されることにより中心に螺旋状の孔62を持つ弾性筒状
体6となり、外周の帯状締付け具6cに取付けたボルト
のような締め具6dによりワイヤロープ1に対する密接
度合いが調整されるようになっている。前記分割本体6
a,6bの溝61は、塗油すべきワイヤロープ1または
これと同じ仕様のワイヤロープを母型として、これに軟
化状態の本体材料たとえば生ゴムを押し付けて溝を付
け、加硫することにより得ればよい。
【0010】前記分割本体6a,6bの合体した弾性筒
状体6の外径は、仕切り壁21や槽体後壁22に接して
回転し得るようワイヤロープ1の通し口210,220
の径よりも大きくなっている。しかし、弾性筒状体6を
仕切り壁21や槽体後壁22に直接接して回転させる
と、摩耗が多くなったり、摩擦抵抗によりスムーズに回
転ができなくなり、ワイヤロープ1によって溝61が破
損されて短期間のうちに丸穴となり、旧油除去効果や塗
油量調節作用が喪失してしまう不具合が生じやすい。そ
こで本考案は、弾性筒状体6の回転をスムーズにするた
め仕切り壁21と槽体後壁22には回転リンク7を配置
している。回転リンク7は、分割本体6a,6bの端面
に接する摩擦鍔7aと、これに対向する回転鍔7bとの
間をボス7cで連結してなる。回転リンクはワイヤロー
プ1と非接触関係を保ち得ればリング状でもよいが、ワ
イヤロープ1のセットを容易にする点から、図4のよう
に円周の一部が欠落した形状といることが好ましく、仕
切り壁21と槽体後壁22には、回転鍔7bを嵌める円
弧状のガイド溝24が形成され、回転鍔7bの背面には
スラスト軸受部70が形成されている。前記旧油除去室
2bの底には旧油排出口25が設けられ、これに排出導
管26が接続されている。旧油除去室2bは場合によっ
ては槽体2と別の槽体に構成し、これの側部に固定され
るかあるいは槽体2と適当な距離離して設置してもよ
い。
【0011】
【実施例の作用】次に実施例の作用を説明する。本考案
装置はワイヤロープ1移動経路上に配置され、ワイヤロ
ープ1は通し口200,210,220を介して槽体2
内を挿通するように位置される。この状態で蓋体8を槽
体2に合わせることで線条塗油部材3a,3aの線条体
30,30がワイヤロープ1の全周に接触する。そし
て、図2の状態から配管35aを動かせば、スイベルジ
ョイント36により滴下容器3bが蓋体8の上に位置さ
れ、保持具36を操作することにより滴下口33が上側
の線条塗油部材3aの上流部分に望む。そして一方、塗
油室2aと旧油除去室2bに位置するワイヤロープ外周
に分割本体6a,6bを当てがい、予め形成してある溝
61,61をワイヤロープ1の凹凸とピッチに合わせ、
この状態で帯状締付け具6cで外周を囲み、締め具6d
で締め付ける。この締付けは、スパイラル孔62がワイ
ヤロープに密接するように旧油除去室2bの分割本体6
a,6bを塗油室2aの分割本体6a,6bよりも強く
締付けることが好ましい。そして滴下容器3bに所定量
の油を入れ、循環ポンプ34を駆動する。
【0012】以上のような状態でワイヤロープ1を図1
の左方に移動させれば、旧油除去室2bではワイヤロー
プ1を分割本体6a,6bからなる弾性筒状体6が囲繞
しており、弾性筒状体6の孔62がワイヤロープ1に密
接しているため、弾性筒状体6はワイヤロープ1に帯同
して左方に移動し、回転リンク7の摩擦鍔7aにかなり
強い力で接し、これで弾性筒状体6の軸線方向移動が止
められる。ワイヤロープ1はスパイラル状に構成されて
いてこれに弾性筒状体6のスパラル孔62が噛み合って
いるため、この状態でワイヤロープ1が移動すると、弾
性筒状体6はロープの撚りピッチに応じた回転モーメン
トが与えられ、その回転力が摩擦鍔7aに伝達されボス
部7cを介して回転鍔7bに伝えられ、その回転鍔7b
がガイド溝24で回転ガイドされるため、弾性筒状体6
と回転リンク7は一体回転する。これによりワイヤロー
プ1の山部と谷部はこれに弾性的に密接する孔壁により
均一にしごかれ、表面に付着している旧油が除去され、
きれいに清掃される。除去された旧油は旧油除去室2b
に落下し、底部の排出口25から取り出される。
【0013】このようにして旧油の除去されたワイヤロ
ープ1は通し口210から塗油室2aに進入する。この
塗油室2aでは滴下容器3bの滴下口33から線条塗油
部材3aに油が滴下されており、その油が多孔板31か
ら線条体30を経て下側の線条塗油部材3aの線条体3
0へと流下する。このため、ワイヤロープ1の表面に油
がまんべんなく塗布される。塗布された余剰油は下側の
線条塗油部材3aから塗油室2aの底側へと流下し取出
し口23から固定配管35へと排出される。その固定配
管35は循環ポンプ34に通じているため、余剰油はポ
ンピングされて固定配管35および配管35aを経て再
び滴下容器3bに供給され、ここに蓄えられつつ滴下口
33から線条塗油部材3aに流下する。このように油を
循環させるため無駄がなく、また、クローズドループで
あるため、滴下容器3bの油量を計測することで塗布油
量を正確に把握し、管理することができる。
【0014】前記のような塗油機構3より下流の位置に
は、ワイヤロープ1の周りにこれのピッチと凹凸に噛み
合うスパイラル孔62を有する弾性筒状体6が取付けら
れており、弾性筒状体6はワイヤロープの移動に帯同し
て軸線方向に移動するが、その部位には回転リンク7が
位置しており、弾性筒状体6は摩擦鍔7aに押し付けら
れる。この回転リンク7は前記旧油除去室2bと同じよ
うに槽壁に対して抵抗少なく回転し得るため、弾性筒状
体6はワイヤロープ1の移動に応じてロープのピッチに
沿って回転する。弾性筒状体6は旧油除去室2bの弾性
筒状体6より相対的に締め付け度合いが弱いため、スパ
イラル孔壁は弱い圧力でワイヤロープ表面の山部と谷部
に接し、それによってワイヤロープ表面がしごかれ、表
面上に塗布されている余分な油が拭き取られる。このた
め長手方向で均一な油膜厚さに整えられる。しごかれた
油は塗油室2aに流れ落ち、前記した塗油機構3からの
油ともども循環使用される。
【0015】
【考案の効果】以上説明した本考案の請求項1によれ
ば、ワイヤロープの通過を許す開口を備え仕切り壁21
によって塗油室2aと旧油除去室2bを区画した槽体2
の前記塗油室2aに塗油機構3を設ける一方、塗油機構
3より下流の塗油室2aには、ワイヤロープ1のピッチ
と表面凹凸に合致した溝61を合せ面に備え合体時に弾
性筒状体6となる弾性質からなる複数の分割本体6a,
6bと、分割本体6a,6bを外囲して締付ける帯状締
付け具6cを有しワイヤロープ1に外嵌し撚りに沿って
回転可能な塗油量調整機構4を配し、塗油機構3より上
流の旧油除去室2bには、ワイヤロープ1のピッチと表
面凹凸に合致した溝61を合せ面に備え合体時に弾性筒
状体6となる弾性質からなる複数の分割本体6a,6b
と、分割本体6a,6bを外囲して締付ける帯状締付け
具6cを有しワイヤロープ1に外嵌し撚りに沿って回転
可能な旧油除去機構5を配し、前記塗油室2aの後壁2
2と前記仕切り壁21には、前記分割本体6a,6bの
端面に接する摩擦鍔7aとこれと対向し背面にスラスト
軸受部70を有する回転鍔7bを備えた回転リンク7を
回転可能に保持させたため、ワイヤロープ1の移動によ
り弾性筒状体6が移動すると回転リンク7でその移動が
止められ、かつ回転リンク7と一体回転することにな
り、弾性筒状体6のスパイラル孔が破損されず、また弾
性筒状体6のの長手方向の摩耗も防止されるため、弾性
筒状体6を常にワイヤロープ1の外面に緊密に密着させ
つつワイヤロープ1の移動に応じて円滑に回転させるこ
とができる。このため、表面に付着している旧油を確実
に除去し、また、塗布された新油を山谷部にむらなくか
つ長手方向に均一にゆきわたるように調整することがで
き、また、塗油量調整機構4と旧油除去機構5の弾性筒
状体6は塗油室2aと旧油除去室2bにおいておのおの
移動可能であり、帯状締付け具6cによってワイヤロー
フ1に対する締付け力を自由に調整することができるた
め、構造が簡単で取扱いも容易であるというすぐれた効
果が得られる。また、本考案の請求項2によれば、塗油
室2aの底部と塗油機構3とを循環ポンプ34を介して
つなぎ、油をクローズドループで循環させるため、請求
項1の効果に加えて、塗布油量を正確に把握することが
できるというすぐれた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案によるワイヤロープの塗油装置の一実施
例を示す縦断側面図、
【図2】本考案によるワイヤロープの塗油装置の一実施
例をワイヤロープ挿通前の状態で示す縦断正面図、
【図3】図1の部分的拡大図、
【図4】図3のX−X線に沿う断面図、
【図5】図1のY−Y線に沿う断面図、
【図6】本考案における弾性筒状体の分割本体を示す斜
視図である。
【符号の説明】
1 ワイヤロープ 2 槽体 3 塗油機構 4 塗油量調整機構 5 旧油除去機構 6 弾性筒状体 6a,6b 分割本体 6c 帯状締付け具 7 回転リンク 7a 摩擦鍔 7b 回転鍔 21 後壁 22 仕切り壁 34 循環ポンプ 70 スラスト軸受部

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ワイヤロープの通過を許す開口を備え仕切
    り壁21によって塗油室2aと旧油除去室2bを区画し
    た槽体2の前記塗油室2aに塗油機構3を設ける一方、
    塗油機構3より下流の塗油室2aには、ワイヤロープ1
    のピッチと表面凹凸に合致した溝61を合せ面に備え合
    体時に弾性筒状体6となる弾性質からなる複数の分割本
    体6a,6bと、分割本体6a,6bを外囲して締付け
    る帯状締付け具6cを有しワイヤロープ1に外嵌し撚り
    に沿って回転可能な塗油量調整機構4を配し、塗油機構
    3より上流の旧油除去室2bには、ワイヤロープ1のピ
    ッチと表面凹凸に合致した溝61を合せ面に備え合体時
    に弾性筒状体6となる弾性質からなる複数の分割本体6
    a,6bと、分割本体6a,6bを外囲して締付ける帯
    状締付け具6cを有しワイヤロープ1に外嵌し撚りに沿
    って回転可能な旧油除去機構5を配し、前記塗油室2a
    の後壁22と前記仕切り壁21には、前記分割本体6
    a,6bの端面に接する摩擦鍔7aとこれと対向し背面
    にスラスト軸受部70を有する回転鍔7bを備えた回転
    リンク7を回転可能に保持させたことを特徴とするワイ
    ヤロープの塗油装置。
  2. 【請求項2】塗油室2a底部と前記塗油機構3とを循環
    ポンプ34を介して連結しているものを含む請求項1に
    記載のワイヤロープの塗油装置。
JP1991013611U 1991-02-20 1991-02-20 ワイヤロープの塗油装置 Expired - Lifetime JPH0726309Y2 (ja)

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