JPH0726301U - 精米大量袋詰め装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は精米を大量に袋詰めする際に、省力
的かつ能率的に袋詰めできる精米大量袋詰め装置を提供
するものである。 【構成】 本考案の精米大量袋詰め装置ａは、精米ホッ
パー１を流量計２に連通し、流量計２に計量された精米
をシュート３に案内し、シュート３の案内管４の管端に
内袋７と内袋７に外嵌する外袋８とを吊り下げて成る精
米の袋詰め装置において、シュート３の案内管４にファ
ン６の送風口に一端を接続した送風管５の他端を接続
し、内袋７に外嵌する外袋８の口周縁に口紐９を周設す
るともに、該口周縁を固定枠１１より吊り下げたチェー
ン１２に係着して成る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は精米の輸送に関連する精米の袋詰め技術に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来大量（例えば１トン近い）の精米の袋詰め技術は、精米ホッパーを流量計 に連通し、該流量計にて計量された精米をシュートに案内し、該シュートの案内 管の管端に内袋と該内袋に外嵌する外袋とを吊り下げて内袋に精米を収容し、外 袋共に搬出するものであるが、この袋詰め技術は内袋に流下する精米が片寄って 詰められるため、適宜に均一になるように修正する手間がかかり、省力化が要望 されていたものである。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は精米の袋詰め技術において、大量の精米を内袋に均一に収納できる精 米大量袋詰め装置の提供をその目的とするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

第１考案の精米大量袋詰め装置は、精米ホッパーを流量計に連通し、該流量計 に計量された精米をシュートに案内し、該シュートの案内管の管端に内袋と該内 袋に外嵌する外袋とを吊り下げて成る精米の袋詰め装置において、前記シュート の案内管に、ファンの送風口に一端を接続した送風管の他端を接続して成るもの である。

【０００５】 第２考案の精米大量袋詰め装置は、第１考案において、外袋の口周縁に口紐を 周設するとともに、該口周縁の外面所要個所に吊下用フックを配設し、該フック または口紐を固定枠より吊り下げたチェーンに係着して成るものである。

【０００６】

【作用】 送風管から案内管に送風される空気は内袋を膨らませ、内袋において精米と入 れ替わる空気は案内管と内袋間の隙間より逃げる。また、内袋の膨張につれて該 内袋と外袋間の空気は該外袋の口周縁より排出されるとともに、チェーンに係着 されたフック等を介して外袋で内袋の重量を支持する。

【０００７】

【実施例】

本考案の一実施例を図面を参照しつつ説明すると、図１に示すように精米ホッ パー１を流量計２に連通し、流量計２に計量された精米をシュート３に案内し、 シュート３の案内管４に送風管５を接続し、送風管５をファン６の送風口に接続 し、内袋７の上端部を案内管４の管端にまとめて結縛し、内袋７に外嵌する外袋 ８の口周縁に口紐９を周設するとともに、該口周縁の外面４個所に吊下用フック １０を配設し、フック１０を固定枠１１より吊り下げたチェーン１２に係着し、 内袋７と外袋８の下端を開口端とするとともに、該開口端を紐１３で結縛し、フ ォークリフトによる運搬用の台座１４に着座して成る。

【０００８】 第２図は内袋７と外袋８との関係を示す他の実施例で、内袋７の上端部は案内 管４に紐で縛られるが、厚手の内袋７の折り重ねによって空隙ができるために、 内袋７に吹き込まれ内袋を所要に膨らませる以上の過剰の空気の流出隙間が案内 管４間で形成される。外袋８の上端は口周縁に挿通されて結んだ口紐９にかけた チェーン１２で吊り下げられる。内外袋の下端では内袋７の下端口は縛って外袋 ８に入れられ、外袋８の口は口紐９で縛られる。

【０００９】 このようにして成る精米大量袋詰め装置ａ（以下、単に袋詰め装置ａという。 ）は、ファン６を駆動して送風管５より案内管４を経て空気を内袋７に送風し、 内袋７を案内管４の軸心を中心に均等に膨張させ、この状態で精米ホッパー１か ら流下し、流量計２に計量された所要量の精米は内袋７に流下し、精米と入れ替 わる空気は案内管４と内袋７間の隙間から排出され、精米は均一に内袋７に収納 される。 収納後、内袋７の開口端を案内管４の管端より取外して結縛し、次いで外袋８ の口紐９を絞り込んで開口端を結縛し、チェーン１２より吊下用フック１０を取 外し、フォークリフトにより台座１４とともに所定の貯蔵個所に運搬処理する。 このような袋詰め状態で所定の米販売業者へ流通し、米販売業者で小口の消費 量に袋詰めされて消費者へ供給される。 この小口に袋詰めされる際には、外袋８の吊下用フック１０は吊り下げに使用 され、下端の口を結縛していた紐１３を弛めて精米をホッパーに流下させる。

【００１０】 このように内袋７に精米が歪に収納されることなく均一に袋詰めされるから、 従来の手や足で袋をゆするなどの作業が不要となり、袋詰め作業の省力化、能率 化が達成できる。

【００１１】

【考案の効果】

本考案の袋詰め装置ａによれば、内袋７の収納スペースは空気の流入によって 十分に確保されるから精米は均一に袋詰めされ、その重さは外袋８を介してチェ ーン１２に支持されるから内袋７の口端は案内管４の管端に安定的に接続し、省 力的に且つ能率的に袋詰めできるほか、外袋８の流通先での開口作業の利便性に 資するなどの効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の精米大量袋詰め装置ａの概略正面図。

【図２】内袋と外袋の関係を示す一部、破断説明図。

【符号の説明】

１ 精米ホッパー ２ 流量計 ３ シュート ４ 案内管 ５ 送風管 ６ ファン ７ 内袋 ８ 外袋 ９ 口紐 １０ 吊下用フック １１ 固定枠 １２ チェーン １４ 台座 ａ 精米大量袋詰め装置

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 熊谷 勇次 秋田県仙北郡仙南村天神堂字潟尻93 秋田 県経済農業協同組合連合会 県南産地精米 センター内 (72)考案者 佐藤 一夫 秋田県仙北郡仙南村天神堂字潟尻93 秋田 県経済農業協同組合連合会 県南産地精米 センター内 (72)考案者 鈴木 康介 秋田県仙北郡仙南村天神堂字潟尻93 秋田 県経済農業協同組合連合会 県南産地精米 センター内

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 計量された精米が流下し案内されるシュ
   ートの案内管の管端に内袋と該内袋に外嵌する外袋とを
   吊り下げて成る精米の袋詰め装置において、前記シュー
   トの案内管に、ファンの送風口に一端を接続した送風管
   の他端を接続して成る精米大量袋詰め装置。
2. 【請求項２】 外袋の口周縁に口紐を周設するととも
   に、該口周縁を固定枠より吊り下げたチェーンに係着し
   て成る請求項１記載の精米大量袋詰め装置。