JPH07261372A - パターン検証方法および検証装置 - Google Patents

パターン検証方法および検証装置

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JPH07261372A
JPH07261372A JP4893994A JP4893994A JPH07261372A JP H07261372 A JPH07261372 A JP H07261372A JP 4893994 A JP4893994 A JP 4893994A JP 4893994 A JP4893994 A JP 4893994A JP H07261372 A JPH07261372 A JP H07261372A
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JP4893994A
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Ichiro Hagino
一郎 萩野
Katsuji Tawara
勝次 田原
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
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    • GPHYSICS
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    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T2207/00Indexing scheme for image analysis or image enhancement
    • G06T2207/30Subject of image; Context of image processing
    • G06T2207/30108Industrial image inspection
    • G06T2207/30148Semiconductor; IC; Wafer

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  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
  • Testing Or Measuring Of Semiconductors Or The Like (AREA)
  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
  • Investigating Materials By The Use Of Optical Means Adapted For Particular Applications (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、各種のデバイスを製造するための
レチクルデータからなるパターンの欠陥を検出してこの
パターンの検証を行うためのパターン検証方法および装
置に関し、パターン中の欠陥と、スリット埋め処理によ
り生じた疑似欠陥とを区別し、高速かつ正確に本来の欠
陥を検出することを目的とする。 【構成】 ソースデータよりレチクルデータパターンを
作成するためにソースデータに対しサイジング処理を行
い、サイジング処理後パターン中にスリットが生ずるの
を防止するために、サイジング処理後パターンに対しス
リット埋め処理を行い、スリット埋め処理後およびサイ
ジング処理後パターンを別々の記憶装置に登録し、登録
後のパターンに対し論理処理を行ってパターン図形とし
て登録し、パターン図形の座標に基づきその寸法が所定
の値以下であるパターンを検出し、検出されたパターン
を疑似欠陥パターンとして欠陥パターンから区別する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種のデバイスを製造
するためのレチクルデータからなるパターンの欠陥を検
出してこのパターンの検証を行うためのパターン検証方
法および検証装置に関する。特に、本発明は、半導体デ
バイス内の集積回路を露光技術により作製する際に利用
されるマスクに用いられるレチクルデータのパターンに
含まれる欠陥を漏れなくピックアップして、良好なマス
クを得るためのパターン検証方法および検証装置に関す
るものである。
【0002】近年、半導体装置内の集積回路が高密度化
されると共に多様化される傾向にああり、これに伴い、
種々のレチクルデータのパターンを高速かつ正確に検証
することが要求されるようになってきた。
【0003】
【従来の技術】図10は、従来のレチクルデータのパタ
ーン検証の手法を説明するためのフローチャートであ
る。一般に、図10のステップS100およびS101
に示すように、半導体デバイス等の任意のデバイスを設
計する上での基本となるソースデータが、ディスク装置
等のファイルメモリ内に予め記憶されている。これらの
ソースデータを適当に組み合わせることにより、要求ど
おりの集積回路(例えば、LSI)を製造するための設
計データが得られる。
【0004】次に、ステップS102において、この設
計データは、集積回路等を実際に製造するための露光
(ネガレジスト露光、または、ポジレジスト露光)およ
びエッチング等のプロセス処理の種類に応じてデータ拡
大または縮小によるサイジング処理を行うことにより、
適切な寸法のレチクルデータからなるパターンに変換さ
れる。上記のサイジング処理は、+シフト処理(拡
大)、または、−シフト処理(縮小)ともよばれること
もある。このようなサイジング処理を行った場合、特
に、−シフト処理を行った場合は、幅のごく狭いスリッ
トがパターン中に発生する。このようなスリットは、通
常、露光時に解像不可能となり、予め定められたデザイ
ンルールに違反した欠陥と判断される。
【0005】この種の欠陥の発生を最小限に抑えるため
に、ステップS103において、スリット埋め処理が行
われる。このスリット埋め処理の具体的な手順を図11
に示す。この図11を参照しながら、スリット埋め処理
の手順を詳しく説明することとする。複数種のソースデ
ータを組み合わせてサイジング処理を行った後のオリジ
ナルのパターン201中に、デザインルールに違反する
幅のスリット(例えば、1μm以下)が発生したとす
る。このようなスリットを除去するために、一旦オリジ
ナルのパターン201を拡大(ステップS102のサイ
ジング処理と区別するために、図11中に、+シフト処
理と標記する)して(パターン202)マージ処理を行
うことにより、スリットのないパターン203が生成さ
れる。さらに、このパターン203をオリジナルのパタ
ーン201と同じ大きさにまで縮小(前述の場合と同じ
理由により、図11中に、−シフト処理と標記する)す
ることにより、オリジナルのパターン201と同じ形状
のスリットのないパターン204が得られる。このよう
にして、オリジナルのパターン201のスリット埋め処
理が完了し、パターン検証用のレチクルデータのパター
ンが作製される。
【0006】ここで、スリット埋め処理後のパターン2
04には、糸を引いたような糸引き状の細いパターンが
発生することに注意すべきである。このような糸引き状
のパターンは、通常、デザインルールに違反する寸法
(例えば、1μm以下)を有しているが、オリジナルの
パターン201中に本来のオリジナルのパターン201
中に元々欠陥が存在するために発生したものではなく、
スリット埋め処理を遂行することにより発生したもので
ある。それゆえに、このようなデザインルールに違反す
る糸引き状のパターンに関連した欠陥を疑似欠陥と称し
ている。
【0007】ここで、再び図10に戻ってフローチャー
トの続きを説明する。同図のステップS104に示すよ
うに、上記のスリット埋め処理後のパターンは、サイジ
ング処理後のパターンと共にディスク装置等の記憶装置
に保持される。さらに、ステップ105において、この
記憶装置に保持されたデータは、レチクルデータのパタ
ーンとしてパターン検証用に使用される。このパターン
検証の工程では、スリット埋め処理によって生じた疑似
欠陥と、オリジナルのパターン中に存在する本来の欠陥
が一緒にピックアップされる。
【0008】最終的に、ステップ106において、疑似
欠陥および本来の欠陥の両方が、ディプレイ装置の画面
上で目視検査により確認される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
パターン検証の手法においては、レチクルデータのパタ
ーン検証の工程中で、疑似欠陥および本来の欠陥を区別
することなく一緒にピックアップしていた。したがっ
て、従来は、オリジナルのパターン中に元々存在しない
疑似欠陥を100個、200個とピックアップした後
に、これらが疑似欠陥であることの確認を一つずつ目視
で判断することにより行っていた。この結果、目視によ
る確認のための膨大な時間が費やされることになり、本
来の欠陥を疑似欠陥から分離してレチクルデータのパタ
ーン検証を迅速に完了させることが難しくなるという問
題が発生する。
【0010】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
のであり、レチクルデータのパターン中の本来の欠陥
と、スリット埋め処理によって生じた疑似欠陥とを簡単
に区別することにより、高速かつ正確に本来の欠陥をピ
ックアップしてパターン検証を行うことが可能なパター
ン検証方法および検証装置を提供することを目的とする
ものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】図1は、本発明の原理に
基づくパターン検証方法を説明するためのフローチャー
トである。図1に示すように、本発明の原理に基づき、
任意のデバイスを製造するためのレチクルデータからな
るパターンの欠陥を検出してこのパターンの検証を行う
パターン検証方法は、予め記憶され、かつ、デバイス設
計上の基本となる複数種のソースデータを組み合わせて
上記デバイスの製造に適したレチクルデータのパターン
を作成するために、このソースデータに対しサイジング
処理を行う工程(ステップS1〜ステップS3)と、こ
のサイジング処理がなされたサイジング処理後パターン
中にスリットが発生するのを防止するために、このサイ
ジング処理後パターンに対しスリット埋め処理を行う工
程(ステップS4)と、このスリット埋め処理がなされ
たスリット埋め処理後パターンと、上記サイジング処理
後パターンとをそれぞれ別々の記憶装置に登録する工程
(ステップS5およびステップS6)とを含む。
【0012】さらに、本発明の原理に基づくパターン検
証方法は、別々の記憶装置にそれぞれ登録されたスリッ
ト埋め処理後パターンおよびサイジング処理後パターン
に対し所定の論理処理を行ってこの論理処理後のパター
ンをパターン図形として登録する工程(ステップS7お
よびステップS8)と、この登録されたパターン図形の
座標に基づき、このパターン図形の寸法が予め定められ
た値以下になっているパターンを検出する工程(ステッ
プS9)と、この検出されたパターンを疑似欠陥による
パターンとしてこの疑似欠陥パターンを非欠陥パターン
と判断し、上記サイジング処理後パターンから検出すべ
き欠陥のパターンと区別した上でパターン検証を実施す
る工程する(ステップS10)とを含む。
【0013】ここで、サイジング処理後パターン中の本
来の欠陥の検出は、図1のステップS11〜ステップS
13に示すように、一つの記憶装置に登録されたスリッ
ト埋め処理後パターンを欠陥パターン図形として登録す
る工程(ステップS11)と、この登録されたパターン
図形の座標に基づき、このパターン図形の寸法が予め定
められたスリット幅以下になっているパターンを検出す
る工程(ステップS12)と、この検出されたパターン
を本来の欠陥と判断する工程(ステップS13)とによ
り実施される。
【0014】なお、上記のスリット埋め処理およびサイ
ジング処理の各々も、ある意味では、一種の論理処理と
いえる。図2は、本発明の原理に基づくパターン検証装
置の構成を示すブロック図である。図2に示すように、
本発明の原理に基づくパターン検証装置は、スリット埋
め処理後パターンをもとに疑似欠陥を検出する機能と、
サイジング処理後パターンをもとに本来の欠陥を検出す
る機能とを別個に有するデータ処理部1を備えている。
【0015】さらに詳しく説明すると、本発明のパター
ン検証装置のデータ処理部1は、デバイス設計上の基本
となる複数種のソースデータ1′を組み合わせて上記デ
バイスの製造に適したレチクルデータのパターンを作成
するために、上記ソースデータに対しサイジング処理を
行うサイジング処理手段3と、このサイジング処理がな
されたサイジング処理後パターン中にスリットが発生す
るのを防止するために、このサイジング処理後パターン
に対しスリット埋め処理を行うスリット埋め処理手段4
とを含む。
【0016】さらに、本発明のパターン検証装置は、ス
リット埋め処理がなされたスリット埋め処理後パターン
と、上記のサイジング処理後パターンとをそれぞれ登録
するための第1処理データ記憶部5および第2処理デー
タ記憶部6とを備えると共に、この第1処理データ記憶
部5および第2処理データ記憶部6に登録されたパター
ンに対し、所定の論理処理を行う論理処理手段7をデー
タ処理部1内に含む。
【0017】さらに、本発明のパターン検証装置1は、
この論理処理手段7による論理処理後のパターンを、パ
ターン図形として登録するための第1図形処理データ記
憶部(「特許請求の範囲」中の請求項5では、単に図形
処理データ記憶部と記す)8を備えるとともに、この第
1図形処理データ記憶部8に登録されたパターン図形の
座標に基づき、このパターン図形の寸法が予め定められ
た値以下になっているパターンを検出する疑似欠陥パタ
ーン検出手段10をデータ処理部1内に含む。
【0018】この疑似欠陥パターン検出手段10により
検出されたパターンは、疑似欠陥パターン、すなわち、
非欠陥パターンと判断され、本来の検出すべき欠陥のパ
ターンと区別することにより上記のパターン検証が実施
される。ここで、サイジング処理後パターン中の本来の
欠陥の検出は、図2に示すように、第2処理データ記憶
部6に登録されたスリット埋め処理後パターンを欠陥パ
ターン図形として第2図形処理データ記憶部9に登録
し、この登録パターン図形の座標に基づき、このパター
ン図形の寸法が予め定められた値以下になっているパタ
ーンを欠陥パターン検出手段11により検出することに
より遂行される。
【0019】好ましくは、上記の論理処理は、スリット
埋め処理後パターンからサイジング処理後パターンを引
いた後の残りのパターンを導き出すための処理である。
さらに、好ましくは、本発明のパターン検証方法および
検証装置は、半導体デバイスを製造するためのレチクル
データからなるパターンに適用される。さらに、好まし
くは、上記レチクルデータからなるパターンが、任意の
デバイスを露光技術により製造するためのマスクとして
利用される。
【0020】
【作用】図3および図4は、本発明のパターン検証の手
法に関する基本原理を説明するための図であり、図3は
本発明の原理に基づいて分離される疑似欠陥パターンと
本来の欠陥パターンとを示す図、図4は本発明の原理に
基づいて疑似欠陥パターンを検出する手法を説明するた
めのパターン図である。
【0021】図3においては、本発明の原理に基づいて
区別される疑似欠陥パターン(パターンPA)と、本来
の欠陥パターン(パターンPB)のパターン形状例が図
示されている。ここで、疑似欠陥パターンとしてのパタ
ーンPAには、所定の幅以下(例えば、1μm以下)の
糸引き状の細いパターンが含まれている。また一方で、
レチクルデータのパターン中の本来の欠陥パターンとし
てのパターンPBは、所定の幅以下(例えば、1μm以
下)の細長いパターンの形状を有する。
【0022】さらに、図4において、所定の論理処理に
より、スリット埋め処理がなされたスリット埋め処理後
のパターンPAから、サイジング処理のみがなされたサ
イジング処理後のオリジナルのパターンPSを引くこと
によって、最終的に糸引き状のパターンPCが抽出され
る。この糸引き状のパターンPCの寸法を評価し、その
値が所定の値(例えば、1μm以下)になっていれば、
スリット埋め処理の工程で生じた疑似欠陥であると判断
され、サイジング処理後のオリジナルのパターンPS中
に存在する欠陥と区別される。
【0023】このような論理処理および糸引き状のパタ
ーンPCの寸法評価により、オリジナルのパターンPS
から疑似欠陥を分離した状態でこの疑似欠陥を検出する
ことができるので、この疑似欠陥を目視により確認する
ための手間が省略され、パターン検証に要する時間を大
幅に節減することが可能になる。かくして、本発明で
は、レチクルデータのパターン中の欠陥と、スリット埋
め処理によって生じた疑似欠陥とを区別するため、スリ
ット埋め処理後のパターンを論理処理して得られるパタ
ーンを別個に検査して疑似欠陥によるパターンを検出
し、この検出された疑似欠陥によるパターンを本来の欠
陥パターンとしてピックアップしないことにしているの
で、パターン検証に要する時間が短縮されてパターン検
証の高速化が図れる。
【0024】
【実施例】以下添付図面(図5〜図9)を用いて本発明
のパターン検証方法および検証装置の実施例を詳細に説
明する。図5は、本発明の一実施例のパターン検証方法
における論理処理を説明するためのパターン図である。
なお、これ以降、前述した構成要素と同様のものについ
ては、同一の参照番号を付して表すこととする。
【0025】図5の実施例においては、パターン検証用
のレチクルデータからなるパターンとして、半導体デバ
イスを製造するためのレチクルデータからなるパターン
を想定する。さらに、上記のレチクルデータからなるパ
ターンが、半導体デバイス内の集積回路を露光技術によ
り製造するためのマスクとして利用される場合を想定す
る。
【0026】図5の(a)では、集積回路作製の際の露
光方法に応じて適切なサイジング処理(図1中のステッ
プS3)を施したパターンPSに対し、スリット埋め処
理(図1中のステップS4)を遂行することにより得ら
れるスリット埋め処理後のパターンPAの形状が例示さ
れている。このスリット埋め処理後のレチクルデータの
パターンPAには、糸引き状の細いパターンが生じてい
る。
【0027】そこで、図5の(b)においては、このス
リット埋め処理後のパターンPAに対し、例えば、否定
論理和処理(以後、NOR処理と称する)のような論理
処理を遂行することにより、スリット埋め処理後のパタ
ーンPAから、サイジング処理後(図1中のステップS
3)のオリジナルのパターンPSを引いた後の残りのパ
ターンを導き出している。このNOR処理後の残りの最
終的なパターンPCは、図5の(b)から明らかなよう
に、オリジナルのパターンPS中に存在するものではな
く、スリット埋め処理によって発生した疑似欠陥に相当
するものである。
【0028】このように、本発明の一実施例のパターン
検証方法では、NOR処理のような簡単な論理処理によ
り、スリット埋め処理によって発生した疑似欠陥に相当
するパターンPCを、本来の欠陥から容易に分離するこ
とができる。さらに、この分離したパターンPCは、後
述のように、パターン図形の座標を使用してその寸法を
高速かつ正確に評価することができる。
【0029】図6〜図8は、本発明の一実施例の疑似欠
陥パターン検出工程を説明するための図であり、図6は
疑似欠陥パターン検出工程の概略的な流れを示すフロー
チャート、図7は疑似パターン検出工程の具体例を示す
拡大パターン図、図8は本来の欠陥パターン検出工程の
具体例を示す拡大パターン図である。図6のフローチャ
ート(ステップS80〜ステップS90)では、前述の
図1のステップS8〜ステップS10の工程がさらに詳
細に示されている。
【0030】レチクルデータのパターン中の疑似欠陥パ
ターン検出工程においては、まず初めに、ステップS8
0に示すように、NOR処理(図5参照)により導き出
された残りのパターンPCをパターン図形として図形記
憶装置等に登録する。次に、ステップS81において、
この登録されたパターン図形、すなわち、疑似欠陥パタ
ーン図形の各点の座標をディスプレイ装置等に表示す
る。
【0031】上記の疑似欠陥パターン図形の各点の座標
(xy座標)は、図7の拡大パターン図に示すように、
A(x1,1 )、B(x2,2 )、C(x3,3 )、D
(x 4,4 )およびE(x5,5 )と表すこととする。
また、疑似欠陥パターン図形中のC(x3,3 )、D
(x4,4 )を含む三角形の部分をパターンPDとして
取り出し、この三角形の3辺(X、YおよびZ)中の斜
辺の寸法をXとする。この寸法Xは、CD間の幅の寸法
として定義する。
【0032】上記の各点の座標に基づき、疑似欠陥パタ
ーン図形の各部の幅(または長さ)の寸法が下記の〜
に示すような計算式により表される。 A−B=(x1,1 )−(x2,2 )=(0,y1 −y2 ) B−C=(x2,2 )−(x3,3 )=(x2 −x3, 0) D−C={(y4 −y3 2 +(x3 −x4 2 1/2 =X D−E=(x4,4 )−(x5,5 )=(0,y4 −y5 ) E−A=(x5,5 )−(x1,1 )=(x5 −x1, 0) ここで、再び図6に戻ってフローチャートを説明する
と、ステップS82〜ステップS87において、これら
の各部の幅(または長さ)の寸法(A−B、B−
C、D−C、D−E、およびE−A)が、コンピ
ュータ等のCPUにより自動的に算出される。
【0033】さらに、ステップS87およびステップS
88において、上記のようにして算出した〜のすべ
ての値に関し、予め定められたデザインルールに違反す
るか否かを検査する。さらに詳しくいえば、〜の各
々の値が、上記デザインルールにより規定された露光時
の解像可能なスリット幅以下、例えば、1μm以下であ
ることを確認する。
【0034】もし、〜のいずれかの値が1μm以下
になっていれば、上記のパターンPCは、スリット埋め
処理によって生じた疑似欠陥に対応する疑似欠陥パター
ンであるとみなし(ステップS89)、最終的に非欠陥
パターンと判断する(ステップS90)。ここで、比較
のために、本来の欠陥パターン検出工程の具体例を図8
の拡大パターン図に示す。
【0035】上記の疑似欠陥のパターン図形を登録する
記憶装置とは別の記憶装置に登録される本来の欠陥パタ
ーン(パターンPB)のパターン図形は、図8の拡大パ
ターン図に示すように、細長い四角形の4つのコーナー
であるA(x1,1 )、B(x2,2 )、C(x
3,3 )、D(x4,4 )で表される。上記の各点の座
標に基づき、本来の欠陥パターン図形の各部の幅(また
は長さ)の寸法が下記の〜に示すような計算式によ
り表される。
【0036】 A−B=(x1,1 )−(x2,2 )=(0,y1 −y2 ) B−C=(x2,2 )−(x3,3 )=(x2 −x3, 0) D−C=(x4,4 )−(x3,3 )=(0,y4 −y3 ) D−A=(x4,4 )−(x1,1 )=(x4 −x1, 0) さらに、このようにして算出した〜のすべての値に
関し、予め定められたデザインルールに違反するか否か
を検査する。さらに詳しくいえば、〜の各々の値
が、上記デザインルールにより規定された露光時の解像
可能なスリット幅以下、例えば、1μm以下であること
を確認する。
【0037】もし、〜のいずれかの値が1μm以下
になっていれば、上記のパターンPBは、サイジング処
理後のパターン中に元々存在する欠陥に対応するような
本来の欠陥パターンと判断する。ここで、サイジング処
理後のパターン検証を実施する前に前述の疑似欠陥パタ
ーンを予め登録しておき、パターン検証を実施する際に
疑似欠陥パターンを自動的にピックアップしないように
すれば、この疑似欠陥パターンは、本来の検出すべき欠
陥のパターンと区別され得る。したがって、この場合
は、疑似欠陥パターンを目視により確認するための手間
が省略され、パターン検証に要する時間が大幅に節減さ
れる。
【0038】なお、デザインルールにより規定されたス
リット幅は、1μmに限定する必要はなく、露光方法等
に応じて任意の値(例えば、0.8μm)に設定するこ
とが可能である。図9は、本発明の一実施例によるパタ
ーン検証装置の構成を示すブロック図である。ここで
は、図2のパターン検証装置を実現するためのシステム
構成図が例示されている。
【0039】図9のシステム構成図において、疑似欠陥
パターンおよび本来の欠陥パターンを検出するためのデ
ータ処理部1は、コンピュータ等のCPU20により実
現される。さらに、上記のパターン検証装置システム
は、CPU20からのコマンドや各種の半導体デバイス
用の作製処理データを転送するためのシステムバス22
が設けられている。このシステムバス22には、ディス
ク装置等のファイルメモリ13、および、半導体メモリ
等の主記憶装置12が接続されている。さらに、データ
入力用のキーボード14、パターン図形のデータを印刷
するためのプリンタ装置18、および、疑似欠陥パター
ンや本来の欠陥パターンのパターン図形に関する表示デ
ータに基づいてパターン図形を表示するためのディスプ
レイ装置28が、上記のシステムバス22に接続されて
いる。
【0040】図9においては、例えば、半導体デバイス
設計上の基本となる複数種のソースデータが、設計の基
本となる設計ファイルデータや、使用頻度の高い設計基
礎データとしてファイルメモリ13および主記憶装置1
2に予め記憶されている。これらのデータをキーボード
14等の操作によって適当に組み合わせることにより、
要求される半導体デバイスの製造に適したレチクルデー
タのパターンを作成することができる。
【0041】さらに、上記実施例のパターン検証装置シ
ステムでは、スリット埋め処理がなされたスリット埋め
処理後パターンのデータを記憶するためのスリット埋め
処理データ記憶用ディスク装置50と、サイジング処理
がなされたサイジング処理後パターンのデータを記憶す
るためのサイジング処理データ記憶用ディスク装置51
とが、それぞれ別個に設けられている。このような本実
施例のシステム構成により、従来は一緒に行われていた
疑似欠陥パターンの検出と、本来の欠陥パターンの検出
とを別々に遂行することができる。
【0042】この結果、上記の実施例では、簡単な装置
構成により、疑似欠陥パターンを本来の欠陥パターンか
ら区別するためにこの疑似欠陥パターンを目視により確
認する手間が省略され、パターン検証に要する時間が大
幅に節減される。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、本
来の欠陥から疑似欠陥を分離した状態でこの疑似欠陥を
検出し、この検出された疑似欠陥を本来の欠陥パターン
としてピックアップしないことにしているので、疑似欠
陥を目視により確認するための手間が省略され、パター
ン検証に要する時間を大幅に節減することが可能にな
る。このために、パターン検証の高速化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理に基づくパターン検証方法を説明
するためのフローチャートである。
【図2】本発明の原理に基づくパターン検証装置の構成
を示すブロック図である。
【図3】本発明の原理に基づいて分離される疑似欠陥パ
ターンと本来の欠陥パターンとを示す図である。
【図4】本発明の原理に基づいて疑似欠陥パターンを検
出する手法を説明するためのパターン図である。
【図5】本発明の一実施例のパターン検証方法における
論理処理を説明するためのパターン図である。
【図6】本発明の一実施例の疑似欠陥パターン検出工程
を説明するためのフローチャートである。
【図7】図6の疑似欠陥パターン検出工程の具体例を説
明するための拡大パターン図である。
【図8】本発明の実施例の欠陥パターン検出工程の具体
例を説明するための拡大パターン図である。
【図9】本発明の一実施例によるパターン検証装置の構
成を示すブロック図である。
【図10】従来のレチクルデータのパターン検証の手法
を説明するためのフローチャートである。
【図11】一般のスリット埋め処理の手順を説明するた
めの流れ図である。
【符号の説明】
1…ソースデータ用記憶部 2…データ処理部 3…サイジング処理手段 4…スリット埋め処理手段 5…第1処理データ記憶部 6…第2処理データ記憶部 7…論理処理手段 8…第1図形データ記憶部 9…第2図形データ記憶部 10…疑似欠陥検出手段 11…欠陥検出手段 20…CPU

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 任意のデバイスを製造するためのレチク
    ルデータからなるパターンの欠陥を検出して該パターン
    の検証を行うパターン検証方法において、 予め記憶され、かつ、デバイス設計上の基本となる複数
    種のソースデータを組み合わせて前記デバイスの製造に
    適したレチクルデータのパターンを作成するために、該
    ソースデータに対しサイジング処理を行う工程と、 該サイジング処理がなされたサイジング処理後パターン
    中にスリットが発生するのを防止するために、該サイジ
    ング処理後パターンに対しスリット埋め処理を行う工程
    と、 該スリット埋め処理がなされたスリット埋め処理後パタ
    ーンと、前記サイジング処理後パターンとをそれぞれ別
    々の記憶装置に登録する工程と、 該登録されたスリット埋め処理後パターンおよびサイジ
    ング処理後パターンに対し所定の論理処理を行って該論
    理処理後のパターンをパターン図形として登録する工程
    と、 該登録されたパターン図形の座標に基づき、該パターン
    図形の寸法が予め定められた値以下になっているパター
    ンを検出する工程と、 該検出されたパターンを疑似欠陥パターンとして該疑似
    欠陥パターンを非欠陥パターンと判断し、前記サイジン
    グ処理後パターンから検出すべき欠陥のパターンと区別
    した上で前記のパターン検証を実施する工程とからなる
    ことを特徴とするパターン検証方法。
  2. 【請求項2】 前記論理処理が、前記スリット埋め処理
    後パターンから前記サイジング処理後パターンを引いた
    後の残りのパターンを導き出すための処理である請求項
    1記載のパターン検証方法。
  3. 【請求項3】 前記パターンの検証を行うための方法
    が、半導体デバイスを製造するためのレチクルデータか
    らなるパターンに適用される請求項1または2記載のパ
    ターン検証方法。
  4. 【請求項4】 前記レチクルデータからなるパターン
    が、前記のデバイスを露光技術により製造するためのマ
    スクとして利用される請求項1、2または3記載のパタ
    ーン検証方法。
  5. 【請求項5】 任意のデバイスを製造するためのレチク
    ルデータからなるパターンの欠陥を検出して該パターン
    の検証を行うパターン検証装置において、 デバイス設計上の基本となる複数種のソースデータを組
    み合わせて前記デバイスの製造に適したレチクルデータ
    のパターンを作成するために、前記ソースデータに対し
    サイジング処理を行うサイジング処理手段(3)と、 該サイジング処理がなされたサイジング処理後パターン
    中にスリットが発生するのを防止するために、該サイジ
    ング処理後パターンに対しスリット埋め処理を行うスリ
    ット埋め処理手段(4)と、 該スリット埋め処理がなされたスリット埋め処理後パタ
    ーンと、前記サイジング処理後パターンとをそれぞれ登
    録するための第1処理データ記憶部(5)および第2処
    理データ記憶部(6)と、 該第1処理データ記憶部(5)および第2処理データ記
    憶部(6)に登録されたパターンに対し、所定の論理処
    理を行う論理処理手段(7)と、 該論理処理手段(7)による論理処理後のパターンを、
    パターン図形として登録登録するための図形処理データ
    記憶部と、 該図形処理データ記憶部に登録されたパターン図形の座
    標に基づき、該パターン図形の寸法が予め定められた値
    以下になっているパターンを検出する疑似欠陥パターン
    検出手段(10)とを備え、 疑似欠陥パターン検出手段(10)により検出されたパ
    ターンを疑似欠陥パターンとして該疑似欠陥を非欠陥パ
    ターンと判断し、本来の検出すべき欠陥のパターンと区
    別することにより前記のパターン検証を実施するように
    構成することを特徴とするパターン検証装置。
  6. 【請求項6】 前記論理処理が、前記スリット埋め処理
    後パターンから前記サイジング処理後パターンを引いた
    後の残りのパターンを導き出すための処理である請求項
    5記載のパターン検証装置。
  7. 【請求項7】 前記パターンの検証を行うための装置方
    法が、半導体デバイスを製造するためのレチクルデータ
    からなるパターンに適用される請求項5または6記載の
    パターン検証装置。
  8. 【請求項8】 前記レチクルデータからなるパターン
    が、前記のデバイスを露光技術により製造するためのマ
    スクとして利用される請求項5、6または7記載のパタ
    ーン検証装置。
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