JP3095475B2 - マスクパターンの検査方法 - Google Patents

マスクパターンの検査方法

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JP3095475B2 JP24976291A JP24976291A JP3095475B2 JP 3095475 B2 JP3095475 B2 JP 3095475B2 JP 24976291 A JP24976291 A JP 24976291A JP 24976291 A JP24976291 A JP 24976291A JP 3095475 B2 JP3095475 B2 JP 3095475B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はLSI等のマスクパター
ンを電子計算機を用いて検査するマスクパターンの検査
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、LSIの大規模化、高集積化に伴
い、その設計や検査にはCAD(Computer Aided Desig
n )システムの利用が不可欠なものとのなっている。マ
スクパターンの検査を行うCADシステムにおいては、
マスクパターンの幾何学的な設計規則検査DRC(Desi
gn Rule Checking)を行うツールが必要である。この設
計基準検査DRCを行うツールは製造プロセス毎の最小
幅、最小間隔といった設計基準項目をもとに、対象とな
る層の図形間で計算及び判定を行い、規準に違反する箇
所を検索する処理を行う。このように設計規準検査DR
Cを行うツールは非常に多くの図形を取扱うため高速に
検索処理を行うことが要求される。
【0003】このため従来は、ワークリスト法(Baird
H.S. and Cho Y.E. 「Artwork Design Verification Sy
stem」Proc. 12th DA Conf., 1975, pp414〜420 参照)
が用いられている。このワークリスト法を用いた従来の
マスクパターン検査法を、最小幅検査を例にとって説明
する。最小幅検査とは、マスクパターンの層が構成する
図形(閉図形)に対して最小幅(デザインルール値とも
いう)が与えられ、このデザインルール値より小さな幅
を有する箇所があるか否かを検査するものである。各閉
図形には識別のための番号(閉図形番号という)が振ら
れる。又閉図形は境界線分によって決定される。この境
界線分は境界線分に沿って動いていったときにその閉図
形の領域が右側に有るように向きがつけられている。そ
して、この境界線分の向きを示す方向フラグの値が、図
10に示すように、縦軸方向(Y軸方向)に対しては±
1、横軸方向(X軸方向)に対しては±2、斜め方向に
対しては±3と与えられる。
【0004】したがって例えば図11に示す斜線部の閉
図形に対しては、境界線分AB,BC,CD,DE,E
F,FAの順、及び境界線分GH,HI,IJ,JGの
順に向きが与えられ、各々の方向フラグの値は+1,+
2,+1,+3,−1,−2,及び+2,+1,−2,
−1となっている。これらの各境界線分に関するデータ
の集まり、即ち閉図形番号、境界線分の2端点の座標、
方向フラグなどからなるレコードが境界線分ファイル1
(図9参照)に記憶されている。なお、境界線分の2端
点の座標は、この2端点をP1 (x1 ,y1 ),P
2 (x2 ,y2 )とすると、条件 x1 <x2 か、 又はx1 =x2 かつy1 <y2 のときに座標(x1 ,y1 ),(x2 ,y2 )の順に記
録されている。即ち、2端点のx座標が同一でないとき
は境界線分の左端の点の座標、x座標が同一のときは下
端の点の座標が1番目に記憶され、他の端点の座標が次
に記録されることになる。例えば図11においては、境
界線分AFは、端点Aの座標、端点Fの座標の順に記録
され、境界線分ABは端点Aの座標、端点B座標の順に
記録されることになる。以下、2端点のうち1番目に記
録される端点を左下の端点と呼び、他の端点を右上の端
点と呼ぶ。境界線分ファイル1に記録されている各境界
線分のレコードは、閉図形番号、左下の端点のx座標
値、y座標値の順にソートされている。なお、右上の端
点の座標値はソートには関係せず、左下の端点が同じ点
となる複数の境界線分は入力順にソートされることとな
る。したがって、図11に示す閉図形の場合、境界線分
ABが境界線分AFに較べて先に境界線分ファイル1に
入力されたとすれば、境界線分ファイル1内では、境界
線分AB,AF,BC,GJ,GH,JI,CD,D
E,HI,FEの順にソートされることになる。
【0005】このようにソートされた境界線分ファイル
1と、ワークリスト(主メモリ上のテーブル)5を用い
た最小幅検査は次のステップによって行う。 ステップ1:境界線分ファイル1から境界線分データを
ソート順に1レコードずつ取り出し、閉図形毎に以下の
ステップ2,3,4を、境界線分ファイル1内の取り出
すべきレコードすなわち検査線分がなくなるまで繰り返
す。 ステップ2:ワークリスト5内に記憶されている境界線
分データの中で、ステップ1で取り出された検査線分3
と近接する境界線分のデータを検索し、近接する境界線
分がある場合はこの近接する境界線分のデータを検査対
象線分として検査対象線分群9に選出し、ワークリスト
5内で検査対象領域から外れて不要となった境界線分デ
ータを削除線分として削除線分群10に出力する。 ステップ3:検査線分3と、検査対象線分群9内の各境
界線分との間の距離を求め、最小幅の検査を検査部12
(図9参照)において行う。このとき、最小幅(デザイ
ンルール値)以下の幅である場合は、エラーファイル1
3にその位置及び図形情報等を出力する。 ステップ4:検索に使用した検査線分3のデータをワー
クリスト5内に記憶させる。 なお、ワークリスト5内では、境界線分データは境界線
分ファイル1と同様にしてソートされているものとす
る。
【0006】ステップ2における近接データの検索は、
まず各境界線分及び検査線分3に対してデザインルール
値λに基づいて図12に示す要領で各線分の外包矩形を
作成する。次に、検査線分3の外包矩形に対して、ワー
クリスト5内の境界線分の外包矩形が重なり部分を有す
るかどうかを検査し、重なり部分を有する外包矩形の境
界線分データを上記検査線分3の近接データとする。
又、ワークリスト5内の境界線分データの外包矩形が例
えば図13の矩形a1 ,a2 ,a3 ,a4 ,a5 で、検
査線分3の外包矩形がa6 の場合は、ステップ2におけ
る検査対象領域は図13に示す斜線部となり、外包矩形
1 ,a4 に対応する境界線分が削除対象線分となる。
【0007】ステップ3における、検査線分3と検査対
象線分との間の距離検査は、方向フラグを調べることに
より二線分間の領域に閉図形の領域が存在することを確
認し、検査対象線分3の始点及び終点と、検査線分との
間のそれぞれの距離を求め、これらの値をデザインルー
ル値と比較することによって行う。一般にステップ3は
ステップ2に比べて処理時間を多く要するが、ステップ
2において検査対象線分が絞り込まれることにより、ス
テップ3における処理時間はそれほど多く必要としな
い。即ち、全処理時間の性能の善し悪しはステップ2の
ワークリストを中心とした処理にほとんど依存している
ことが言える。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ワークリスト処理は一
般的に、ワークリスト内に境界線分データが溜まりすぎ
ると効率が悪くなる。ワークリスト内に多くのデータが
溜まるケースは、X軸方向に長い線分が沢山あり、それ
らがワークリストからなかなか削除されないことにより
起こる。このようなケースに対して、従来の検査方法で
は、検査対象領域(ワークリスト領域ともいう)のY軸
方向を細かく分割することが行われている。この場合、
分割を細かくしすぎると、Y軸方向に長い線分は複数の
領域にまたがるケースが多くなり、これらの線分を領域
分だけ分割し、それぞれ別々に処理することが必要とな
る。これはワークリストの線分数を増加させるばかりで
なく、分割した各領域の境界の近傍データに対して、隣
接するもの同士での検査を必要とし、処理時間の改善は
あまりされず、かえって時間のかかるケースが生じる。
【0009】以上のように従来の検査方法を用いて、X
軸方向、Y軸方向に長い線分が多く存在するLSIのマ
スクパターンの図形を検査しようとすると多くの処理時
間がかかってしまう。本発明は上記事情を考慮してなさ
れたものであって、LSIのマスクパターンを可及的に
高速に検査することのできるマスクパターンの検査方法
を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明のマスクパターン
の検査方法は、境界線分のデータを記憶するワークリス
トを、少なくともX軸平行線分用、Y軸平行線分用、及
び斜め線分用の3種類のワークリストに分割する第1の
ステップと、マスクパターンの閉図形に関する境界線分
情報のレコードを所定の順序でソートして記憶している
境界線分ファイルから、所定の規則に基づいてソート順
に1レコード取り出し、この取り出したレコードの境界
線分を検査線分とする第2のステップと、前記検査線分
の傾きを求め、この傾きに基づいて前記分割され複数の
ワークリストから検索対象ワークリストを決定し、この
決定された検索対象ワークリスト内の境界線分のデータ
の中で前記検査線分に近接する境界線分のデータを検索
し、この検索された近接する境界線分のデータを検査対
象線分群として選出し、前記検索対象ワークリスト内で
検査対象領域から外れた境界線分のデータを削除線分の
データとして前記検索対ワークリストから削除する第3
のステップと、前記検査線分と前記検査対象線分群の各
線分との間の距離を求め、この求められた距離が所定値
より小さいかどうかを検査する第4のステップと、前記
第4のステップの検査が済んだ前記検査線分のデータ
を、この検査線分の傾きに対応するワークリスト内に記
憶させる第5のステップと、前記境界線分ファイルから
取り出すべきレコードがなくなるまで前記第2から第5
のステップを繰り返す第6のステップと、を備えている
ことを特徴とする。
【0011】
【作用】このように構成された本発明のマスクパターン
検査方法によれば、ワークリストが少なくとも3種類の
ワークリスト、すなわちX軸平行線分用、Y軸平行線分
用、斜め線分用のワークリストに分割される。そして境
界線分ファイルから検査線分が取り出され、この検査線
分の傾きに基づいて検索対象ワークリストが決定され、
この検索対象ワークリスト内の境界線分のデータの中で
検査線分に近接するものが検査対象線分群として選出さ
れるとともに、検査対象領域から外れた境界線分のデー
タが削除線分のデータとしてワークリストから削除され
る。そして、検査線分と検査対象線分群の各線分との距
離が求められ、この距離が所定値より小さいかどうかが
検査される。これにより、ワークリスト内のデータが従
来に比べて少なくなるので検索回数を減らすことが可能
となり、これにより、LSIマスクパターンを可及的に
検査することができる。
【0012】
【実施例】本発明によるマスクパターン検査方法の第1
の実施例を図1乃至図6を参照して説明する。図1は本
発明による検査方法を、最小幅の検査処理に用いた場合
の処理概要を示す図である。互いに垂直な境界線分は最
小幅の検査を行う必要がないからこの実施例において
は、ワークリストは従来と異なりX軸平行線分用ワーク
リスト5a、Y軸平行線分用ワークリスト5b、斜め線
分用ワークリスト5cの3種類に分けられている。な
お、境界線分ファイル1におけるデータの構成、及び検
査部12における処理は従来と同様である。
【0013】X軸平行線分用ワークリスト5aは、境界
線分ファイル1から取り出した境界線分のデータのうち
X軸(横軸)に平行な境界線分のデータだけを、閉図形
番号、左下端点のX座標、Y座標の順でソートして記憶
している。Y軸平行線分用ワークリスト5bは、境界線
分ファイル1から取り出した境界線分のデータのうちY
軸(縦軸)に平行な境界線分のデータだけを、閉図形番
号、左下端点のX座標、Y座標の順でソートして記憶し
ている。斜め線分用ワークリスト5cは、X軸にもY軸
にも平行でない境界線分のデータを、閉図形番号、左下
端点のX座標、Y座標の順でソートして記憶している。
【0014】次に本実施例の作用を説明する。本実施例
の最小幅検査処理は以下のステップ1によって行われ
る。 ステップ1:境界線分ファイル1から境界線分データを
ソート順に1レコードずつ取り出し、閉図形毎に以下の
ステップ2,3,4を、境界線分ファイル1内の取り出
すべきレコードがなくなるまで繰り返す。 ステップ2:取り出した境界線分データの傾きを調べ、
この傾きと後述の所定のルールに基づいて、検索対象の
ワークリスト内の境界線分データの中で、ステップ1で
取り出した検査線分3に近接する境界線分データを検索
し、近接する境界線分がある場合は検査対象線分として
検査対象線分群9に出力し、検索した結果、検索対象ワ
ークリスト内で検査対象領域から外れて不要となる境界
線分データを削除線分として削除して削除線分群10に
出力する。 ステップ3:検査線分3と、検査対象線分群9との間の
距離を求め、最小幅の検査を検査部12において行う。
この時、最小幅すなわちデザインルール値以下の幅であ
る場合はエラーファイル13にその位置及び図形情報等
を出力する。 ステップ4:検索に使用した検査線分3のデータを、検
査線分の傾きに対応するワークリスト内に記憶させる。
【0015】なお、ステップ2における近接データの検
索は、例えば図2に示すルールに基づいて行う。まず、
求められた検査線分3の傾きがX軸(横軸)に平行であ
るかどうかを検査し(図2のステップF21参照)、平
行であればX軸平行線分用ワークリスト5a及び斜め線
分用ワークリスト5cを検索対象ワークリストとし、こ
の検索対象ワークリスト内の境界線分データの中で検査
線分3に近接する境界線分のデータを検索する(図2の
ステップF22参照)。X軸に平行でなければ、検査線
分3の傾きがY軸(縦軸)に平行であるかどうかを検査
し(図2のステップF23参照)、Y軸に平行であれば
Y軸平行線分用ワークリスト5b及び斜線分用ワークリ
スト5cを検索対象ワークリストとし、この検索対象ワ
ークリスト内の境界線分データの中で検査線分3に近接
する境界線分のデータを検索する(図2のステップF2
4参照)。検査線分3の傾きがX軸にもY軸にも平行で
ない場合は、X軸平行線分用ワークリスト5a及びY軸
平行線分用ワークリスト5b並びに斜め線分用ワークリ
スト5cを検索対象ワークリストとし、この検索対象ワ
ークリスト内の境界線分データの中で検査線分3に近接
する境界線分のデータを検索する(図2のステップF2
5参照)。又、上記検索対象ワークリスト内の境界線分
のデータと検査線分3のデータが近接しているかどうか
は、従来の場合と同様に、各線分の外包矩形を作成し、
これらの外包矩形に基づいて行う。
【0016】したがって、例えば図3に示すような閉図
形の場合は、境界線分a8 ,a7 ,a1 ,a6 ,a5
4 ,a3 ,a2 の順にソートされて境界線分ファイル
1に記憶されている。今、図4に示す閉図形において、
境界線分a5 が境界線分ファイル1から検査線分として
取り出された場合を考えると、この時境界線分a8 ,a
6 はY軸平行線分用ワークリスト5b内に記憶され、境
界線分a7 ,a1 はX軸平行線分用ワークリスト5a内
に記憶される(図4参照)。なお、図4においては、分
かりやすくするため各ワークリスト内での境界線分を図
形的に表現してあるが、実際は境界線分ファイルに記憶
されていると同じ構造のデータが記憶されている。そし
て、検査線分a5 と近接する境界線分が検索対象ワーク
リスト5a,5c内にあるかどうかが検索され、境界線
分a1 ,a7 が検査対象領域と重なっているということ
で(図4参照)、検査対象線分群9として選出され、こ
れらの検査対象線分群と検査線分a5 との距離が検査部
12において検査される。その後、検査線分a5 がX軸
平行線分用ワークリスト5aに記憶され、線分a4 が検
査線分として境界線分ファイル1から取り出されて検査
が継続される。
【0017】以上説明したように本実施例によれば、ワ
ークリストをX軸平行線分用、Y軸平行線分用、斜め線
分用に分けたので、X軸(またはY軸)に垂直な場合
は、それと垂直方向のデータを格納するワークリストを
検索する必要がなくなる。そして、マスクパターンのほ
とんどの境界線分がX軸又はY軸に平行となるように構
成されているため、ワークリストの検索回数を従来の方
法に比べて半分近くに減らすことが可能となり、これに
より可及的に高速にLSIのマスクパターンを検査する
ことができる。
【0018】なお、各ワークリストは、予めY軸方向の
分割の細かさを各々固有の値に設定しておいても良い。
例えば、図5に示すように、Y軸平行線分用ワークリス
ト5bに対して、分割によって線分が各分割領域にまた
がる可能性が低い、斜め線分用ワークリスト5c及びX
軸平行線分用ワークリスト5aの場合、斜め線分用ワー
クリスト5cはやや細かく分割を行い、X軸平行線分用
ワークリスト5cは更に細かく分割する。このようにす
ることにより、データが溜りやすくて検索時間のかかっ
たX軸平行線分用ワークリストの検索回数を半分以下に
削除することができ、LSIのマスクパターンを可及的
に高速に検査することができる。
【0019】又、境界線分の傾きが45度に限定されて
いる場合は、図6に示すように斜め線分ワークリスト5
cを、更に2つの斜め線分ワークリスト5c1 ,5c2
に分け、ワークリスト5c1 には+45度の傾きを有す
る境界線分を記憶し、ワークリスト5c2 には−45度
の傾きを有する境界線分を記憶させるようにしても良
い。
【0020】次に本発明の第2の実施例を図7乃至図8
を参照して説明する。図7は本発明の検査方法を、2層
間例えば層Aと層Bとの間での最小間隔検査処理に用い
た場合の処理概要を示す図である。この実施例において
は、境界線分ファイルは2つに分けられている。一方の
境界線分ファイル11 には層Aに関する境界線分のデー
タがファイルされており、他方の境界線分ファイル12
には層Bに関する境界線分のデータがファイルされてい
る。これらの境界線分ファイル11 ,12 内のデータ
は、閉図形番号、境界線分の左下端点のX座標値、Y座
標値の順でソートされている。又、ワークリストも、層
Aに関するワークリストと層Bに関するワークリストに
分かれている。そして、第1の実施例の場合と同様に各
層に関するワークリストはX軸平行線分用ワークリスト
5ai (i=1,2)、Y軸平行線分用ワークリスト5
i (i=1,2)、斜め線分用ワークリスト5c
i (i=1,2)に分けられている。なお、ワークリス
トの種類については、前の実施例と同様に、境界線分デ
ータの種類によって異なる構成としても良い。例えば、
斜め線分データが45度の傾きをもつものと限定されて
いるときは、斜め線分用ワークリストを、+45度の傾
きをもつ線分データを記憶するワークリストと、−45
度の傾きをもつ線分データを記憶するワークリストに分
けて使用しても良い。
【0021】次に、この実施例の作用を説明する。最小
間隔検査は、以下のステップによって行われる。 ステップ1:境界線分ファイル11 ,12 からソート順
にレコード、すなわち境界線分データを各々1個づつ取
り出し、境界線分ファイル11 ,12 のうちの少なくと
も一方の取り出すべきレコードがなくなるまで以下のス
テップ2〜ステップ5を繰り返す。 ステップ2:境界線分ファイル11 ,12 から各々取り
出された境界線分データを比較部2において比較し、左
下端点の座標値の小さい方の境界線分を選出し、この選
出された境界線分を検査線分とするとともに、この検査
線分の傾きを求める。 ステップ3:ステップ2で選出された検査線分の傾きに
基づいて、この検査線分と異なる層のワークリストの中
から検索対象ワークリストを最小幅の検査と同様に決定
し、この検索対象ワークリスト内の境界線分データの中
で、上記検査線分に近接する境界線分データを検索し、
この近接する境界線分を検査対象線分として検査対象線
分群9に選出し、検索した結果検索対象ワークリスト内
で検査対象領域から外れて不要となる境界線分データを
削除線分としてワークリストから削除して削除線分群1
0に出力する。 ステップ4:検査線分と、検査対象線分群9との間の距
離を求め、最小間隔の検査を検査部12において行う。
この時、最小間隔すなわちデザインルール値以下の間隔
がある場合はエラーファイル13にその位置及び図形情
報等を出力する。 ステップ5:上記検査線分をこの線分と同じ層の、検査
線分の傾きに対応するワークリスト内に記憶させるとと
もに、この検査線分と同じ層に関する境界線分ファイル
から次の境界線分のデータを取り出し、比較部に送出す
る。
【0022】以上のステップによって行なわれる最小間
隔検査を図8(a)に示す層Aと層Bのパターンに適用
したときの、層Aに関するワークリスト5a1 ,5
1 ,5c1 と層Bに関するワークリスト5a2 ,5b
2 ,5c2 の状態を各々図8(b),(c)に示す。こ
の状態は境界線分a4 がワークリスト5b1に入力され
たときの状態を示す。このとき図8(b),(c)にお
いて、破線で示す境界線分a7 ,a3 ,a1 ,a6 及び
境界線分b2 ,b7 ,b1 ,b3 は削除線分としてワー
クリストから削除されることを示している。以上によ
り、この第2の実施例も第1の実施例と同様の効果を得
ることができることはいうまでもない。
【0023】
【発明の効果】本発明によればLSIのマスクパターン
を可及的に高速に検査することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の処理概要を示すブロッ
ク図。
【図2】第1の実施例において、検索対象ワークリスト
を決定するフローチャート。
【図3】第1の実施例の検査対象となる閉図形の例を示
す図。
【図4】閉図形に第1の実施例の検査方法を適用した場
合のワークリスト内の状態を模式的に示す模式図。
【図5】本発明にかかるワークリストをY軸方向に分割
した場合を示す模式図。
【図6】斜め線分ワークリストを特定の場合に2つの斜
め線分ワークリストに分ける場合を説明する説明図。
【図7】本発明の第2の実施例の処理概要を示すブロッ
ク図。
【図8】第2の実施例を用いた場合のワークリストの状
態を示す模式図。
【図9】従来の検査方法の処理概要を示すブロック図。
【図10】方向フラグを説明する説明図。
【図11】閉図形の方向フラグを説明する図。
【図12】境界線分の外包矩形の作り方を説明する説明
図。
【図13】ワークリスト内の検索方法を説明する説明
図。
【符号の説明】
1 境界線分ファイル 3 検査線分 5a X軸平行線分用ワークリスト 5b Y軸平行線分用ワークリスト 5c 斜め線分用ワークリスト 9 検査対象線分群 10 削除線分群 12 検査部 13 エラーファイル

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】境界線分のデータを記憶するワークリスト
    を、少なくともX軸平行線分用、Y軸平行線分用、及び
    斜め線分用の3種類のワークリストに分割する第1のス
    テップと、 マスクパターンの閉図形に関する境界線分情報のレコー
    ドを所定の順序でソートして記憶している境界線分ファ
    イルから、所定の規則に基づいてソート順に1レコード
    取り出し、この取り出したレコードの境界線分を検査線
    分とする第2のステップと、 前記検査線分の傾きを求め、この傾きに基づいて前記分
    割され複数のワークリストから検索対象ワークリストを
    決定し、この決定された検索対象ワークリスト内の境界
    線分のデータの中で前記検査線分に近接する境界線分の
    データを検索し、この検索された近接する境界線分のデ
    ータを検査対象線分群として選出し、前記検索対象ワー
    クリスト内で検査対象領域から外れた境界線分のデータ
    を削除線分のデータとして前記検索対ワークリストから
    削除する第3のステップと、 前記検査線分と前記検査対象線分群の各線分との間の距
    離を求め、この求められた距離が所定値より小さいかど
    うかを検査する第4のステップと、 前記第4のステップの検査が済んだ前記検査線分のデー
    タを、この検査線分の傾きに対応するワークリスト内に
    記憶させる第5のステップと、 前記境界線分ファイルから取り出すべきレコードがなく
    なるまで前記第2から第5のステップを繰り返す第6の
    ステップと、 を備えていることを特徴とするマスクパターンの検査方
    法。
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