JPH07261333A - 感光材料用容器及び感光材料収納容器 - Google Patents

感光材料用容器及び感光材料収納容器

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JPH07261333A
JPH07261333A JP7652594A JP7652594A JPH07261333A JP H07261333 A JPH07261333 A JP H07261333A JP 7652594 A JP7652594 A JP 7652594A JP 7652594 A JP7652594 A JP 7652594A JP H07261333 A JPH07261333 A JP H07261333A
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JP
Japan
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photosensitive material
light
corrugated
container
shielding
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JP7652594A
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Takeo Fujioka
健男 藤岡
Yuichi Machida
祐一 町田
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、折曲げ性及び強度性の両方を満足さ
せ、かつ乾燥・吸湿による撓みを防ぎ遮光性や引出し荷
重の安定な段ボールによる感光材料用容器及び感光材料
収納容器を提供することを目的とする。 【構成】本発明は、段ボールによって構成された感光材
料を収納する容器において、段ボールの段目が波状に形
成され、かつ遮光機能を持つ構成であることを特徴とす
る感光材料用容器、及び段ボールによって構成された筒
状多角柱胴部と、この多角柱胴部の両端を閉塞する端キ
ャップとによって構成される中空内部に、ロール状に巻
かれた感光材料を遮光状態に収納し、前記多角柱胴部を
形成された引出しスリットから前記感光材料を引出し可
能とした感光材料を収納する容器において、前記多角柱
胴部を構成する段ボールの段目が波状に形成されかつ遮
光機能を持つ構成であることを特徴とする感光材料収納
容器である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、段ボールによって製作
される感光材料用箱状容器、または芯体にロール状に巻
装された、例えば写真、製版、スキャナー用フィルム及
び印画紙などの感光材料用容器及び感光材料収納容器に
関する。
【0002】
【従来の技術】未露光のフィルム、印画紙等の感光材料
を室内光の下で保管する場合、例えば一般的な保管方法
としては、図18に示すように2重蓋等の遮光構造蓋を
持つ箱容器を使用したり、また遮光性を有する袋やシー
ト等をかぶせた後箱容器に収納している。
【0003】また、この他に、例えば露光用の装置等に
装着する感光材料用収納容器は、感光材料用カートリッ
ジ、マガジン、パトローネ等の名称で一般に知られてい
る。前記収納容器は、厚紙、ハードボード、段ボール、
プラスチック等の材料で作成された多角柱胴部と、この
両開口端を閉塞する端キャップとからなり、前記端キャ
ップによって回転可能な状態で支持されたロール状感光
材料を外部に引出すための出口スリットを有する構造で
ある。
【0004】具体的には、前記収納容器は、図12に示
されるような写真フィルム、印画紙等の感光材料Rを巻
芯Bに、感光層を内側または外側にして、スクロール状
に巻き付けたものを、図13に示されるような、方形筒
状の容器の本体10とその端部開口を閉塞する端キャッ
プ11、12よりなる容器に収納したものである。
【0005】前記ロール状感光材料Rは、その巻芯Bが
端部キャップ11、12の軸受部13で回転可能に支持
され、図13、図14に示されるように、前記容器本体
10の稜線T(多角体のとなりあった2つの面の角線)
部に、稜線側壁面Cと非稜線側壁面Dとによって形成さ
れたスリットSから容器外部に引き出し可能となってい
る。なお前記容器本体10は、通常安価な厚紙、ハード
ボード、段ボール、プラスチックで構成され、前記端キ
ャップ11、12は比較的複雑な構造であるため通常プ
ラスチックで作成されている。
【0006】前記感光材料Rの収納に際しては、図15
に示されるように、その先端部分を容器本体10のスリ
ットSより引き出し状態で収納し、巻き戻りしないよう
に容器本体10に粘着テープ14、15で固定してい
る。さらに、前記感光材料Rが感光しないように、簡易
的には前記スリットS部分を遮光性のある蓋で覆った
り、収納容器を遮光性のある袋に入れるなどして完全遮
光の状態でユーザーに供給される。
【0007】実際の使用に当たっては、明室の下で、前
記遮光性のある蓋、袋等から感光材料収納容器を取り出
し、露光装置等に装着される。したがって、感光材料R
の先端リーダー部分を除き、完全に遮光性を確保するこ
とが重要である。
【0008】また、感光材料Rの感光面は、非常に敏感
でわずかの圧力が作用すると、感光した場合と同様の発
色を生じ(圧力かぶり)、商品価値がなくなってしまう
ため、感光材料の引き出し荷重を抑え、余計な圧力が作
用しないようにすることも重要である。
【0009】近年、この種の要求に答えるべく、例え
ば、特公昭59−36736号公報、特公平2−410
19号公報、実公昭61−2998号公報、実公平2−
41019号公報、特開昭60−211453号公報、
特開平2−198638号公報、実公平4−83245
号公報、実開昭62−235946号公報、特開昭63
−186236号公報、実開平4−91348号公報、
実開平4−93840号公報等にその開示がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】前記特公昭59−36
736号公報、特公平2−41019号公報における発
明は、スリット口をほぼ平行的な形態とした構造である
が、スリット口を形成する材料が全く撓まない場合に
は、ある程度の効果は望めるが、通常この種の収納容器
は、厚紙、ハードボード、段ボール、プラスチック等の
低剛性材料によって製作されるため、図16に示される
ように、スリットSを形成する稜部側壁面Cが、自重や
容器形成時の折曲げに対する反発力などによりA方向
(下方向)に撓み、スリットS口が拡大して遮光性が低
下する問題があった。
【0011】これに対処するために、スリットの巾を狭
めるなどの方法も考えられるが、スリット側端部におい
て感光材料との摩擦が大きくなり、引出し荷重が増大す
るなどの問題が新たに発生する。また、容器本体10は
前述のように、柔部材で製作されるため、容器本体10
の開口端に閉鎖される端キャップ11、12によって、
容器本体10のスリットS方向に力が作用し、図16と
同様に、前記稜部側壁面CがA方向に撓み、スリットS
が拡口して遮光性が低下する場合もある。
【0012】実公昭61−2998号公報における考案
は、遮光性を確保するために、スリットを形成する対向
面を、それぞれ凹凸状に曲面加工したものであるが、厚
紙、段ボール等の場合には加工が難しく、コスト高とな
るため好ましくない。また実公平2−41019号公報
における考案は、同じく遮光性を確保するために、スリ
ットを形成する一方の舌片をスリット内側にV字状に折
り込んで、他方のスリット形成面に接触させたものであ
るが、前記折り込み片の弾圧力いかんによっては、引出
しができなかったり、感光材料に擦り傷が発生するなど
の問題がある。
【0013】特開昭60−211453号公報における
発明は、スリット口に複数の障害物を設けるものであ
り、特開平2−198638号公報における発明は、ス
リット通路から感光材料の巻回方向に沿って突出した遮
光部材を設けるものであるが、これらは逆に擦り傷が発
生し易くなると共に、引き出し荷重も高くなりやすい。
また、構造的にも複雑となるため、加工が難しくコスト
的にも好ましくない。
【0014】特開昭62−235946号公報における
発明は、テレンプ布の毛足の長さを調整することによっ
て、スリット内で凹凸部を生じさせ、遮光性を向上させ
るものであるが、この場合も引出し荷重が高くなり、ま
たテレンプ構造も複雑であるため、加工が困難でありコ
スト的にも好ましくない。
【0015】実開昭63−78945号公報における考
案は、弾力性のある障害物を交互に配置することにより
遮光性を得るものであるが、近年の遮光容器の大型化に
伴い、その効果は充分でない。
【0016】特開昭63−186236号公報、実開平
4−91348号公報における発明は、スリットの稜部
側または非稜部側の壁面の中央部を膨らまして、その撓
みによるスリット口の開口を抑えるものであるが、加工
が難しく、また厚紙、段ボール等の紙製のものの場合、
紙の乾燥・吸湿状態により撓みの状態にバラツキがある
ため製品の安定性に問題がある。
【0017】ところで、一般に段ボールは図8(a)に
示されるように、波状板紙9bの両面にシート状板紙9
a、9cを張り付けたものとして構成される。製造ライ
ンの流れ方向と垂直方向に段ボールの段目方向に合わせ
て製造される。この段ボール9を用いて、段ボール箱等
を製造する場合には、図7(a)に示されるように、製
造ラインの流れ方向と垂直方向に段ボールの段目方向を
合わせて製造される。この製造ラインにおいて、前記段
ボール9は、図9に示される形状に打ち抜かれ、図10
に示される箱状に製箱される。したがって、段ボール箱
は、X方向に弱く、Z方向に強いという特性を有すると
共に、段ボールの段目方向と垂直の稜線Hの折り目加工
はし易いが、段ボールの段目方向と平行の稜線I(図1
0、図18)の折り目加工はしずらいという特性を有す
る。
【0018】前述した感光材料収納容器の容器本体の製
造においても、同様の製造方法により製造されるが、強
度性と折曲げ性を満足させる段目方向はそれぞれ直交し
ているため、これら両者を同時に満足させることは出来
ず、図18に示すような2重蓋式の遮光容器では、段目
と垂直のX方向の強度が弱く撓みが発生したり、段目と
平行の稜線Iの折り目加工が安定しない問題が発生し、
遮光性が確保出来ない場合がある。また、図13に示す
ようなカートリッジ式の遮光容器では、通常は稜線およ
びスリット口の加工精度の方を重視して、図11(a)
に示されるように、段ボールの段目方向が周方向となる
ようにして製造される。しかしながら、収納容器胴部の
加工精度のみを重視して、前述のような段目方向とした
のでは、稜線方向(X1方向)の強度が弱くなるため、
図16に示すように、スリットSを形成する稜線側壁面
Cの壁面がA方向に撓み、スリットSが拡口して遮光性
が低下するなどの問題点がある。
【0019】この問題点の対応として実開平4−938
40号公報における考案は、遮光容器の筒状多角柱胴部
を構成する段ボールの段目方向を図11(b)に示すよ
うに多角柱胴部の軸線方向に対して、15〜75度の傾
斜をもたせる技術を提案しているが、段ボール乾燥・吸
湿の過酷な条件下では、より撓みが起こり易くなる問題
があり、また抜き加工時に角度をつけるため収率がダウ
ンしコスト高となり好ましくない。
【0020】
【解決しようとする課題】本発明は上述のような課題を
解決するためになされたもので、特に折曲げ性及び強度
性の両方を満足させ、かつ乾燥・吸湿による撓みを防ぎ
遮光性や引出し荷重の安定な段ボールによる感光材料用
容器及び感光材料収納容器を提供することを目的とす
る。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明に係る感光材料用
容器は、段ボールによって構成された感光材料を収納す
る容器において、段ボールの段目が波状に形成され、か
つ遮光機能を持つ構成であることを特徴とする。
【0022】本発明に係る感光材料収納容器は、段ボー
ルによって構成された筒状多角柱胴部と、この多角柱胴
部の両端を閉塞する端キャップとによって構成される中
空内部に、ロール状に巻かれた感光材料を遮光状態に収
納し、前記多角柱胴部を形成された引出しスリットから
前記感光材料を引出し可能とした感光材料を収納する容
器において、前記多角柱胴部を構成する段ボールの段目
が波状に形成されかつ遮光機能を持つ構成であることを
特徴とする。
【0023】本発明の好ましい実施態様は、段ボール
の段目の波の振幅巾が断面方向の段波ピッチ以上である
こと、段ボールを構成するシート状板紙及び波状板紙
のいずれか又は全てに遮光着色剤(顔料又は染料)を含
浸またはコートさせた紙を用いたこと、段ボールの表
面に遮光フィルムを張り合せたこと、を特徴とする。
【0024】
【作用】本発明においては、収納容器を構成する段ボー
ルの波状板紙の段目を図7(b)に示すように、波状に
形成することによって、段ボールのいずれの方向に対し
ても、波状板紙の段目を横切ることになるため、段ボー
ルのいずれの方向に対しても折り目曲げ加工性及び強度
性が確保され、さらに乾燥、吸湿時の撓みも規制され
る。
【0025】特に、収納されるロール状感光材料の引出
しスリットの形成された感光材料用収納容器において
は、胴部の折曲げ加工精度と、強度増加、撓みの規制に
よりスリットSの拡口も防止することが出来る。
【0026】
【実施例】以下、本発明を図面に示す具体例に基き説明
する。図1は本発明に係わる感光材料収納容器の部分斜
視図であり、図2は発明に係わる感光材料収納容器の縦
断面図である。
【0027】図2において、容器本体2は、段ボールを
方形に加工し、周回する始終縁部によって、方形稜部T
にスリットSが形成されている。前記スリットSを形成
する非稜線側壁面(鉛直壁)Dの縁端部は、先ず内側に
直角に折曲げられ、さらに前記鉛直壁Dの内壁に向かう
ように折曲げられて、内側に中空三角形が形成されてい
る。
【0028】かかる形状に加工することによって、感光
材料Rに擦り傷を付けることがないと共に、剛性が付与
され、容易に変形しないスリットS縁が形成される。
【0029】一方、前記スリットSの他方縁は、容器本
体2のスリット形成水平壁(稜線側壁)Cの延在部がス
リットS部で外側に反転して折り返され、前記稜線側壁
面Cに沿ってほぼ壁縁まで延びている。
【0030】前記容器本体2を構成する段ボールは、図
8に示されるように、波状板紙9bの両面に板紙9a、
9cを張りつけた構造であるが、本発明においては、図
1に示されるように、前記段ボールの段目が波状に形成
されている。
【0031】一方、本具体例においては、感光材料Rの
遮光性を確保するために、前記スリットSを形成する対
抗面にそれぞれ遮光部材5、6が配置されている。
【0032】前記遮光部材5、6の材質は、特に限定さ
れるものではないが、例えばラシャ等の黒色織物、ビロ
ード、ベルベット等の起毛処理した織物、またはテレン
プ等の植毛した黒色織物、その他フェルト、スポンジ、
ゴム、柔らかいポリマー等の弾性を有する物等から任意
に選択することが出来るが、好ましくは最も一般的なテ
レンプを用いるのがよい。
【0033】また、本具体例においては、前記容器本体
2に用いる段ボールの材質としては、遮光性を有するも
のであれば、特に限定されるものではなく、段ボールを
構成するシート状板紙9a、9c及び波状板紙9bのい
ずれか又は全てに遮光染料を含浸させたカラー紙を用い
たり、表面に遮光色を印刷したものを用いたり、あるい
は、遮光プラスチックフィルム、金属蒸着フィルム等の
遮光物を張り合せたものを用いることもできる。
【0034】前記容器本体2に用いる段ボールの段形状
は、その種別に応じて表1に示されるものを使用するこ
とができ、特に限定するものではないが、段ボールの段
目の波の振幅巾が断面方向の段波ピッチ以上であること
が望ましい。段ボールに特に強度を持たせたい場合は、
図8(b)のように段を2重にしたダブルフルートを使
用し、かつ図7(c)に示すように波状の段目を上下ズ
レるように形成することにより段目がクロスし、より強
度を持たせることが出来る。
【0035】
【表1】
【0036】感光材料Rを巻き付ける巻芯Bとしては、
強度、防湿性、伸縮性、表面形状及び感光材料最内面と
の滑り性、クッションによる感光材料の押され具合と押
され吸収具合、さらにはコスト及び感光材料への影響等
の面から総合的に決定することが望ましい。具体的には
バージンパルプ、古紙、再生紙等の天然紙、合成紙、プ
ラスチック、またはその周囲に防湿フィルム、金属箔、
金属蒸着フィルムをラミネートしたもの、さらには、そ
の表面にポリウレタンホーム、発泡ポリエチレンシー
ト、発泡ポリエチレンぺーパー等を積層させて、クッシ
ョン性を付与した物などを採用することが出来る。ま
た、場合によっては、巻芯Bを要しないコアレスであっ
てもよい。
【0037】他方、容器本体2の側部開口を閉塞する端
キャップ3は、その成形が複雑であることから、ポリス
チロール、ポリエチレン、ポリプロピレン等の熱可塑性
樹脂などが用いるのが望ましく、さらに遮光性を向上さ
せたい場合には、遮光性物質等の添加剤を加えた物を用
いることが出来る。
【0038】また、前記端キャップ3には、図17に示
されるように、外周に容器本体2の開口縁部が差し込ま
れるための嵌合溝3aが形成されるが、前記嵌合溝3a
は、遮光性確保の点から、実質的に容器本体2の肉厚相
当分の溝幅しかないため、嵌め合わせに苦労する場合が
多い。そこで、図17に示されるように溝の内側部分に
は傾斜または曲面部分を設けることが望ましい。
【0039】前記端キャップ3の嵌合後の固定は、接着
剤やホットメルトで固定する方法もあるが、キャップと
容器本体など解体分別が可能な方が望ましいため、少な
くともその一面において、例えば図3に示されるよう
に、コ字状ホッチキス8(紙綴じ金具)を突き刺し状態
のまま固定するのが良い。この場合、端キャップ3に
は、ホッチキスの高さに相当する厚さの凸部を形成する
ようにするのがよい。また、図4に示されるように、裏
側まで突き通して折曲げて固定しても良い。この他にテ
ープ等で固定しても良い。
【0040】かかる感光材料収納容器1の出荷、輸送に
際しては、必要に応じ、遮光材、防湿材、緩衝材等で包
装するか、または任意の数量ロット単位で、効率良く積
み重ね集合包装して出荷、輸送される。なお、この際に
は縦・横どの方向で輸送されるかは何ら限定しない。
【0041】
【実施例】以下、本発明の効果を実施例により更に明ら
かにする。容器本体2としては、段ボールの表裏シート
板紙に黒色着色剤を含有させた5号段(段波ピッチ4.
6mm〜5.0mm)を用いて、その段目の波形状を振
幅巾5mm、振動ピッチ20mmで図13に示す形状に
加工成形した。スリットS部の遮光部材5、6として
は、毛足1.4mmのテレンプを厚さ0.1mmの両面
テープで固定し、間隔0.5mmのスリットを形成し
た。端キャップ3としては、スチロール樹脂にカーボン
ブラックを含有したものを使用し、図3に示されるよう
に、1箇所/1面でホッチキス止めした。
【0042】試験に使用した容器本体は、本発明品は、
図11(c)に示す様に容器本体の波状段目が周方向に
なった発明品1、及び同図(b)に示す様に容器本体の
段ボールの波状段目が周方向に直行方向になった発明品
2を準備し、これに対し、従来品は、図11(a)に示
す様に容器本体の段目が直線状で周方向平行になった従
来品1、及び同図(d)に示す様に容器本体の段目が直
線状で周方向に45度になった従来品2を準備し、これ
らの差は前記段目形状と向きのみであり、この他の使用
材料及び形状、寸法は全て同一なものである。
【0043】一方、前記収納容器1に収納される感光材
料Rとしては、紙製の巻芯4に幅305mm、長さ4
5.7mのコニカフォトタイプセッティングペーパーP
S−110P2を乳剤面を内側にして巻き付けたロール
体を前記収納容器1にセットして、引出し荷重と遮光性
について、従来品との比較試験を行った。
【0044】試験は、常湿下(23℃、50%RH)、
高湿下(40℃、80%RH)、低湿下(50℃、10
%RH)に前記感光材料Rをセットした収納容器1を3
日間保管した後、図5に示されるように感光材料Rを容
器本体2から引出し速度500mm/minで引き出し
た時の抵抗値の測定と、図6に示されるように、前記収
納容器1のスリットSを側方に向け、前記スリットSの
対向側よりの白灯下500Luxの照度の光線を10分
間照射して、感光材料Rのロール体外周のポイントGの
点におけるカブリが何周目まで及んでいるかを検査し
た。結果は表2に示す。
【0045】
【表2】
【0046】表2より明らかなように、従来品は常湿下
での引出し抵抗値は低いが、高湿、低湿下では、スリッ
トSを形成する稜線側壁面Cが撓み、部分的にスリット
の間隙が狭まり、引出し抵抗値が高くなる。これに対
し、本発明の場合には、どの条件下でも撓みの発生はな
く、引出し抵抗値は低いままである。また遮光性につい
ても、従来品が2〜6周と条件によりバラツクのに対し
本発明品は、1〜2周と安定してカブリが少ない。ま
た、折曲げ性についても従来品1は特に良好であるが、
従来品2に対しては同等であり、本発明品でも所望の精
度及び安定した加工性を確保することができた。また原
材料コストでも従来品1に対しては同等、従来品2に対
しては50%ダウンした。
【0047】
【発明の効果】以上詳説の通り、本発明によれば、折曲
げ加工性を維持し、乾燥・吸湿等の環境変動による撓み
を防ぎ安定した遮光性及び低引出し抵抗を確保すること
が出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる感光材料収納容器の部分斜視図
である。
【図2】同じく縦断面図である。
【図3】端キャップの嵌合後の固定手段の一例である。
【図4】同じく他例である。
【図5】実施例における感光材料引出し時抵抗値のテス
トを示す説明図である。
【図6】同じく遮光性テストの説明図である。
【図7】本発明の段ボールの段目を示す説明図である。
【図8】段ボールの段目を示す断面図である。
【図9】容器の組立てる前の展開図である。
【図10】容器に組立てる状態を示す斜視図である。
【図11】段ボールの段目の比較を示す斜視図である。
【図12】ロール巻きした感光材料の斜視図である。
【図13】同上の感光材料を収納した従来の方形筒状容
器の分解斜視図である。
【図14】同上の縦断面図である。
【図15】同上の感光材料巻き戻り防止手段を施した斜
視図である。
【図16】従来容器の撓み状態を示す説明図である。
【図17】同上の容器端部の横断面図である。
【図18】2重蓋式遮光容器の分解斜視図である。
【符号の説明】
1 感光材料収納容器 2 容器本体 3 端キャップ 3a 嵌合溝 5、6 遮光部材 8 止具 9 段ボール 9b 波状板紙 9a、9c 板紙 B 巻芯 C 稜線側壁面(スリット形成水平壁) D 非稜線側壁面(鉛直壁) R 感光材料 S スリット T 稜線

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】段ボールによって構成された感光材料を収
    納する容器において、段ボールの段目が波状に形成さ
    れ、かつ遮光機能を持つ構成であることを特徴とする感
    光材料用容器。
  2. 【請求項2】段ボールによって構成された筒状多角柱胴
    部と、この多角柱胴部の両端を閉塞する端キャップとに
    よって構成される中空内部に、ロール状に巻かれた感光
    材料を遮光状態に収納し、前記多角柱胴部を形成された
    引出しスリットから前記感光材料を引出し可能とした感
    光材料を収納する容器において、前記多角柱胴部を構成
    する段ボールの段目が波状に形成されかつ遮光機能を持
    つ構成であることを特徴とする感光材料収納容器。
  3. 【請求項3】段ボールの段目の波の振幅巾が断面方向の
    段波ピッチ以上であることを特徴とする請求項1又は2
    記載の感光材料用容器及び感光材料収納容器。
  4. 【請求項4】段ボールを構成するシート状板紙及び波状
    板紙のいずれか又は全てに遮光着色剤(顔料又は染料)
    を含浸またはコートさせた紙を用いたことを特徴とする
    請求項1、2又は3記載の感光材料用容器及び感光材料
    収納容器。
  5. 【請求項5】段ボールの表面に遮光フィルムを張り合せ
    たことを特徴とする請求項1、2又は3記載の感光材料
    用容器及び感光材料収納容器。
JP7652594A 1994-03-23 1994-03-23 感光材料用容器及び感光材料収納容器 Pending JPH07261333A (ja)

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JP7652594A JPH07261333A (ja) 1994-03-23 1994-03-23 感光材料用容器及び感光材料収納容器

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107777441A (zh) * 2016-08-31 2018-03-09 天津万国高分子材料有限公司 一种防止光线直射的胶带

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CN107777441A (zh) * 2016-08-31 2018-03-09 天津万国高分子材料有限公司 一种防止光线直射的胶带

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