JP2547773Y2 - 感光材料用収納容器 - Google Patents

感光材料用収納容器

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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、芯体にロール状に巻装
された、たとえば写真、製版、スキャナー用フィルムお
よび印画紙などの感光材料の収納用容器に関するもの
で、詳しくは前記感光材料をその容器に設けられた出口
スリットから外部に引き出し可能とする感光材料用収納
容器に関する。
【0002】
【従来の技術】未露光のフィルム、印画紙等の感光材料
を室内光の下で、たとえば露光用の装置などに装着する
感光材料用収納容器は、感光材料用カートリッジ、マガ
ジン、パトローネ等の名称で一般に知られている。前記
収納容器は、厚紙、ハードボード、ダンボール、プラス
チックなどの材料で製作された多角形筒状の胴部と、こ
の胴部の両開口端を閉塞する端キャップとからなり、前
記端キャップによって回転可能な状態で支持されたロー
ル状感光材料を外部に引き出すための出口スリットを有
するものである。具体的には、前記収納容器は、図13
に示されるような写真フィルム、印画紙などの感光材料
Rを巻芯Bに、感光層を内側または外側にして、スクロ
ール状に巻き付けたものを、図14に示されるような、
方形筒状の容器本体10とその端部開口を閉塞する端部
キャップ11、12よりなる容器に収容したものであ
る。
【0003】前記ロール状感光材料Rは、その巻芯Bが
端部キャップ11、12の軸受ボス13が前記巻芯Bの
中空部に嵌合されることによって、回転可能に支持さ
れ、図14および図15に示されるように、前記容器本
体10の稜線部T(多面体の隣合った二つの面の角部)
に、稜線側壁面Cと非稜線側壁面Dとによって形成され
たスリットSから容器外部に引き出し可能となってい
る。なお、前記容器本体10は、使用後に使い捨てとさ
れるため、通常安価な厚紙、ハードボード、ダンボー
ル、プラスチックで構成され、前記端部キャップ11、
12は比較的複雑な構造であるため、通常プラスチック
で製作されている。
【0004】前記感光材料Rの収容に際しては、図16
に示されるように、その先端部分を容器本体10のスリ
ットSより引出し状態で収納し、巻き戻りしないように
容器本体10に粘着テープ14、15で固着するか、ま
たは遮光性容器全体を熱収縮性フィルムで包み、その後
に加熱して収縮させて前記感光材料Rの先端を固定して
いる。さらに、前記感光材料Rが感光しないように、簡
易的には前記スリットS部分を遮光性のある蓋で覆った
り、高感度の場合には、前記熱収縮フィルムに遮光性物
質を含有させたり、収納容器を遮光性のある袋に入れる
などして完全遮光の状態でユーザーに供給される。
【0005】実際の使用に当たっては、明室の下で、前
記遮光性フィルム、袋等から感光材料収納容器を取り出
し、露光装置等に装着される。したがって、感光材料R
の先端リーダー部分を除いては、完全な遮光性を確保す
ることが重要となる。
【0006】また、前記感光材料Rの感光面は、非常に
敏感でわずかの圧力が作用すると、感光した場合と同様
の発色を生じ、品質瑕疵となって商品価値がなくなって
しまうため、感光材料に余計な圧力が作用しないように
することも重要である。また、機械設備のコスト低減の
要求により、引出し用のモータも最小出力のものが採用
されているため、引出し荷重が高かったり、その変動が
激しいとスリップなどにより感光材料の切断長の不均一
となるため、引出し荷重の所定範囲内で低く抑えて、安
定的に一定長の製品を得ることが重要となる。近年、こ
の種の要求に答えるべく、たとえば、特公昭59-36736号
公報、特公平2-41019号公報、実公昭61‐2998号公報、
実公平2-19804号公報、実開昭63-78945号公報、特開昭
62‐235946号公報などにその開示がある。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、実公昭
61‐2998号公報における考案は、遮光性を確保するため
に、スリットを形成する対向面を、それぞれ凹凸状に曲
面加工したものであるが、厚紙、ハードボードおよびダ
ンボールの場合には、加工が難しく、コスト高となるの
で好ましくないとともに、引出し荷重に関しては、曲面
加工の程度と引出し荷重の関係が曖昧であり、曲面加工
の程度が高ければ引出し荷重が高くなるなどの問題があ
る。また、実公平2-19804号公報における考案は、同じ
く遮光性を確保するために、スリットを形成する一方の
舌片をスリット内側にV字状に折り込んで、他方のスリ
ット形成面に接触させたものであるが、前記折り込み片
の弾圧力いかんによっては、引出しができなかったり、
感光材料に擦れキズが発生するなどの問題がある。特開
昭62‐235946号公報における発明は、テレンプ布の毛足
の長さを調整することによって、スリット内で凹凸部を
生じさせ、遮光性を向上させるものであるが、この場合
も引出し荷重が高くなり、またテレンプ構造も複雑であ
るため、加工が困難となりコスト的にも好ましくない。
実開昭63-78945号公報における考案は、弾力性ある障害
物を交互に配置することによって、遮光性を得るもので
あるが、近年の遮光容器の大型化に伴い、その効果は充
分でない。前記特公昭59-36736号公報、特公平2-41019
号公報における発明は、スリット口をほぼ平行的な形態
とし、端キャップの面を凹凸にして感光材料と端キャッ
プとの接触を少なくしたものであるが、感光材料と端キ
ャップとの接触が以前として残り、引出し荷重が安定し
ないとともに、端キャップ側の削れカスによって、製品
が汚れたり、感光材料に付着して未露光部を残す結果と
なったり、さらにはスリット口に付着して感光材料にス
ジ状の欠陥を発生させたりしていた。
【0008】そこで、本考案の主たる課題は、感光材料
の引出しに際し、低引出し荷重状態を安定的に確保し得
るとともに、感光材料と端キャップとの接触を無くし感
光材料のヘリ部汚れ、スリ傷および未露光などの感光障
害を無くし得る感光材料収納容器を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題は、筒状の多角
柱胴部と、この多角柱胴部の両端を閉塞する端キャップ
とによって構成される中空内部に、巻芯にロール状に巻
かれた感光材料を前記端キャップの軸受によって回転自
在に収納し、前記多角柱筒状胴部に形成された引出しス
リットから前記感光材料を引出し可能とした感光材料用
収納容器において、前記端キャップの軸受部と前記巻芯
端部とを相対的に凹凸による遊びをもった嵌合関係と
し、この嵌合部における最も遊び量の少ない箇所での対
応する嵌合面の直径の絶対差が0.3〜1.0mmであること
で解決できる。また、巻芯端部が対向する端キャップの
凹または凸部分に前記巻芯端との当接によりそれ以上の
嵌入を阻止し、感光材料端部と端キャップとを非接触と
する規制部を形成すれば、感光材料のヘリ部汚れ、スリ
傷および未露光などの感光障害を無くすることができ
る。
【0010】
【作用】感光材料収納容器における感光材料の引出し荷
重を決定する因子は、図18に示されるように、スリッ
トSでの摩擦抵抗t1 と、巻芯4と端キャップ11のボ
ス部11aとの摩擦抵抗t2 と、ロール状感光材料Rの
端面と端キャップ11との摩擦抵抗t3 である。
【0011】従来より、前記スリットSでの摩擦抵抗t
1 を低減することを目的としては種々の方法が開示され
ており、また、前記摩擦抵抗t2 、t3 を低減するため
の方法としても、たとえば接触面に滑り易い材質のもの
を貼着したり、滑面コーティングを施したりする方法な
どが開示されている。しかし、単に各部位における摩擦
力の低減のみでは、ハンチング現象(引出し荷重の変動
現象)が防止することができなかった。本発明者の種々
の試験の結果、従来、図17に示す巻芯Bの内径d0
端キャップ11のボス11aの外径d1 の絶対差は1.2
〜1.5mm程度であり、巻芯と端キャップボスとの芯ズレ
による偏心した感光材料R体の回転が、ハンチング現象
の発生に大きく影響していることを知見した。
【0012】そこで、本考案においては、端キャップの
軸受部と前記巻芯端部とは相対的に遊びをもった凹凸の
嵌合関係とし、この嵌合部における最も遊び量の少ない
箇所での対応する嵌合面の直径の絶対差が0.3〜1.0mm
とすることによって、引出し時における振動を抑制し、
ハンチング現象を防止することができる。
【0013】また、巻芯端部が対向する端キャップの凹
または凸部分に前記巻芯端との当接によりそれ以上の嵌
入を阻止し、感光材料端部と端キャップとを非接触とす
る規制部を形成すれば、感光材料端部と端キャップとの
間に離間を形成させ相互の接触を阻止できる。
【0014】
【実施例】以下、本考案を図面に示す具体例に基づき詳
説する。
【0015】図1〜図4は本考案に係る端キャップ部の
縦断面図、図5は本具体例における感光材料収納容器の
横断面図であり、図6は本具体例における感光材料収納
容器の端キャップ斜視図である。
【0016】図5において、容器本体2は、シート状の
厚紙、ハードボードおよびダンボールなどの紙質材料を
方形に加工し、周回する始終縁部によって、方形稜部T
にスリットSが形成されている。前記スリットSを形成
する非稜線側壁面Dのスリット縁端処理は横断面的に
は、先ず内方に直角に折り曲げられ、さらに前記非稜線
側壁面Dの内壁に向かうように折り曲げられて、内方に
中空三角形が形成されている。かかる形状に加工するこ
とによって、感光材料に擦れキズを付けることがないと
ともに、剛性が付与され、容易に変形しないスリットS
縁が形成される。
【0017】一方、前記スリットSの他方縁は、容器本
体2のスリット形成水平壁(稜線側壁)Cの延在部がス
リットS部で外側に反転して折り返され、前記稜線側壁
面Cに沿ってほぼ壁縁まで延在している。
【0018】本具体例においては、感光材料Rの遮光性
を向上させるために、前記スリットSを形成する対向面
にそれぞれ遮光部材5、6が千鳥状に配設されている。
前記遮光部材5、6の材質は、特に限定されるものでは
ないが、たとえばラシャ等の黒色織物、ビロード、ベル
ベット等の起毛処理した織物、またはテレンプ等の植毛
した黒色織物、その他フェルト、スポンジ、ゴム、柔ら
かいポリマー等の弾性を有する物等から任意選択するこ
とができるが、好ましくは最も一般的なテレンプを用い
るのがよい。
【0019】また、本具体例においては、容器本体2の
材質を、厚紙、ハードボードおよびダンボールなどの紙
質材料としたが、さらに遮光性を向上させたい場合に
は、遮光プラスチックフィルム、防湿フィルム、金属
箔、金属蒸着フィルム等との添合品としたり、予め染料
を含浸させたカラー紙を用いたり、表面を遮光色に印刷
したものを用いたりすることもできる。
【0020】前記容器本体2の製作に用いるダンボール
としては、たとえば、その段形状の種別に応じて表1に
示されるものを使用することができるが、好ましくは、
表1中、Bフルート、Eフルート、5号段を、より好ま
しくは、前記Eフルートと5号段とを2段重ねしたダブ
ルフルートを用いるのがよい。
【0021】
【表1】
【0022】一方、感光材料Rを巻き付ける芯体4とし
ては、強度、防湿性、伸縮性、表面性状および感光材料
最内面との滑り性、クッションによる感光材料の押され
具合と押され吸収具合、さらにはコストおよび感光材料
への影響等の面から総合的に決定することが望ましい。
具体的にはバージンパルプ、古紙、再生紙などの天然
紙、合成紙、プラスチック、またはその周囲に防湿フィ
ルム、金属箔、金属蒸着フィルムをラミネートしたも
の、さらには、その表面にポリウレタンホーム、発泡ポ
リエチレンシート、発泡ポリエチレンペーパー等を積層
させて、クッション性を付与したものなどを適宜採用す
ることができる。
【0023】他方、容器本体2の側部開口を閉塞する端
キャップ3、3は、その成形が複雑であることから、ポ
リスチロール、ポリエチレン、ポリプロピレン等の熱可
塑性樹脂などを用いるのが望ましく、さらに遮光性を向
上させたい場合には、遮光性物質等の添加剤を加えたも
のを用いることができる。
【0024】また、前記端キャップ3、3は、図6に示
されるように、その周囲に容器本体2の開口縁部が差し
込まれるための嵌合溝3aが形成されている。しかし、
前記嵌合溝3aは、遮光性確保の点から、実質的に容器
本体2の肉厚相当分の溝幅しかないため、実際上嵌め合
わせに苦労する場合が多い。そこで、本具体例において
は、端キャップ3の前記嵌合溝3aの内方に、容器本体
2のスリットS形成稜部に相当する箇所を除く3隅に、
嵌合ガイド7、8…を設けている。前記嵌合ガイド7、
8…としては、嵌合時にロール状感光材料Rに干渉しな
い適宜の大きさとし、その外面側を若干内方に傾むく傾
斜面とすれば、簡単に嵌め込みを行うことができる。な
お、前記嵌合ガイド7、8…の取付けに際しては、その
角部をきっちりと容器本体2の稜線に合わせることが重
要であり、そのため嵌合ガイド7、8のように稜線方向
に凸部を有することが望ましい。
【0025】前記端キャップ3には、ロール状感光材料
R体の支持のために、その内側中央部にボス3bが形成
されており、図1に示されるように、収納容器1に収納
されるロール状感光材料Rの巻芯4の中空部に対して嵌
合するようになっている。前記ボス3bの外径d1 と、
前記巻芯4の内径d0 の絶対差は、0.3mm未満では引出
し荷重が大きくなり、1.0mmを超えると引出し時にロー
ル状感光材料R体に振動が発生するため、特に0.3〜1.
0mmとなっており、これにより低引出し荷重状態を安定
的に確保するとともに、前記感光材料Rの引出し時にお
ける振動を抑制し、ハンチング現象を防止することがで
きる。また、図9に示される、引出し回転方向(J方
向)の回転力が弱まり、図10に示される、いわゆるブ
ル巻き状態の発生をも防止することができる。なお、巻
芯4と端キャップ3との嵌合関係は、相対的に凹凸の関
係にあればよいため、図2に示されるように、端キャッ
プ3側に凹部を形成し、巻芯4を嵌挿することでもよ
い。さらに、図3に示されるように、前記ボス3bの基
端外周に、前記巻芯端との当接によりそれ以上の嵌入を
阻止する、本考案にいう規制部たる小段3c、3c…を
形成すれば、感光材料Rの端面と端キャップ3との接触
を阻止でき、摩擦抵抗t3 を低減することができる。前
記小段3c、3c…としては、前記ボス3bの基端外周
に連続して形成することでもよいし、また不連続であっ
てもよい。また、ボス3b自体と一体的に形成すること
でもよいし、また該部分にリングを嵌め込んで前記小段
を形成することでもよい。また、前記規制ブロックは前
記具体例に限定されることなく、図4に示されるよう
に、ボス3bの基端に周方向に拡がる傾斜面3dを形成
し、巻芯4の嵌入を所定位置で阻止するようにすること
でもよい。前記小段3bの高さ寸法k2 は、感光材料R
の端面の凹凸が0〜0.5mm程度であるため、少なくとも
0.5mm以上であることが望ましく、周方向の寸法k
1 は、小段3cが感光材料Rと非接触であることが望ま
しいため、巻芯4の肉厚nとした場合に、k1 <(d0
+2n−d1 )/2の条件を満足するようにするのがよ
い。
【0026】前記端キャップ3、3の嵌合後の固定は、
少なくともその一面において、たとえば図7に示される
ように、コ字状ホチキス(紙綴じ金具)を突き刺し状態
のまま固定してもよい。この場合、端キャップ3にホチ
キスの高さ分に相当する厚さの凸部を有するのが望まし
い。また、図8に示されるように、裏側まで突き通して
折り曲げて固定してもよい。この他にも、ホットメルト
などの熱可塑樹脂で固着することでもよい。
【0027】かかる感光材料収納容器1の出荷、輸送に
際しては、必要に応じ、遮光材、防湿材、緩衝材等で包
装するか、または任意の数量ロッド単位で、効率良く積
み重ね集合包装して出荷、輸送される。なお、その際に
は縦・横どの方向で輸送されるかは何ら限定されるもの
ではない。
【0028】〔実施例〕 以下、本考案の効果を実施例によりさらに明らかにす
る。容器本体2としては、ダンボールの表裏ライナーに
黒色含有させた5号段を用いて図5に示す形状に加工成
形するとともに、スリットS部の遮光部材5、6とし
て、毛足1.4mmのテレンプを厚さ0.1mmの両面テープで
固定し、間隙0.5mmのスリットSを形成した。端キャッ
プ3としては、スチロール樹脂にカーボンブラックを含
有したものを使用し、図7に示されるように、1箇所/
1面でホチキス止めした。
【0029】一方、前記収納容器1に収納される感光材
料Rとしては、紙製の巻芯4に幅305mm、長さ45.7
mのコニカフォトタイプセッテングペーパーPS−11
0Pを乳剤面を内側にして巻き付けたロール体を前記収
納容器1にセットして、引出し荷重と遮光性について、
従来品との比較の下で、試験を行った。
【0030】試験は、図11に示されるように、感光材
料Rを容器本体2から引出し速度500mm/minで引き出
した時の抵抗値の測定と、図12に示されるように、前
記収納容器1のスリットSを上方に向け、前記スリット
Sの対向側より500Lux の照度の光線を10分間曝射
して、感光材料Rのロール体外周のポイントGの点にお
けるカブリが何周目まで及んでいるかを調査した。な
お、前記試験は巻芯4の内径をd0 =28.0mmで固定と
し、端キャップ3のボス3bの外径d1 を種々変化させ
て行った。
【0031】
【表2】
【0032】表2より、従来品No1は、|d0 −d1
|>1.0mmの場合には、引出し荷重が安定せず、比較的
広範囲に渡って、引出し荷重が変動していることが判明
される。また、従来品No2は、|d0 −d1 |<0.3
mmの場合には、摩擦抵抗が大きいため、引出し荷重が高
くなっている。これに対し、本考案品のNo3〜No5
は、引出し荷重が低い範囲で安定しており、また嵌入規
制小段を設けたNo5は、感光材料R端のケズレも無く
良好であった。
【0033】
【考案の効果】以上詳説のとおり、本考案によれば、端
キャップの軸受部と前記巻芯端部との遊嵌凹凸部におけ
る相互の直径の絶対差を規制することによって、低引出
し荷重域で安定して感光材料の引出しができ、また嵌入
規制部を前記端キャップの軸受部に形成することによっ
て、感光材料と端キャップとを非接触とし感光材料のヘ
リ部汚れ、スリ傷および未露光などの感光障害を無くす
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る感光材料収納容器の端キャップ部
の縦断面図である。
【図2】本考案に係る感光材料収納容器の端キャップ部
変形例の縦断面図である。
【図3】本考案に係る感光材料収納容器の端キャップ部
変形例の縦断面図である。
【図4】本考案に係る感光材料収納容器の端キャップ部
変形例の縦断面図である。
【図5】本考案に係る感光材料収納容器の横断面図であ
る。
【図6】本考案実施例における端キャップの斜視図であ
る。
【図7】本考案実施例における端キャップの固定方法の
一例を示す図である。
【図8】本考案実施例における端キャップの固定方法の
他例を示す図である。
【図9】本考案に係る感光材料収納容器の付随的効果を
説明するための図である。
【図10】本考案に係る感光材料収納容器の付随的効果
を説明するための図である。
【図11】本実施例における引出し抵抗値試験要領図で
ある。
【図12】本実施例における遮光性試験要領図である。
【図13】ロール状感光材料の斜視図である。
【図14】ロール状感光材料を収納した遮光性容器の分
解斜視図である。
【図15】遮光性容器からの引出し要領図説明図であ
る。
【図16】遮光性容器の出荷・保管時の感光材料先端処
理の説明図である。
【図17】感光材料引出し時におけるハンチング現象を
説明するための図である。
【図18】感光材料収納容器における引出し抵抗の因子
を説明するための図である。
【符号の説明】
1 感光材料収納容器 2 容器本体 3 端キャップ 4 巻芯 5 遮光部材 S スリット R 感光材料 C 稜線側壁面 D 非稜線側壁面

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】筒状の多角柱胴部と、この多角柱胴部の両
    端を閉塞する端キャップとによって構成される中空内部
    に、巻芯にロール状に巻かれた感光材料を前記端キャッ
    プの軸受によって回転自在に収納し、前記多角柱筒状胴
    部に形成された引出しスリットから前記感光材料を引出
    し可能とした感光材料用収納容器において、前記端キャ
    ップの軸受部と前記巻芯端部とを相対的に凹凸による遊
    びをもった嵌合関係とし、この嵌合部における最も遊び
    量の少ない箇所での対応する嵌合面の直径の絶対差が0.
    3〜1.0mmであることを特徴とする感光材料収納容器。
  2. 【請求項2】巻芯端部が対向する端キャップの凹または
    凸部分に前記巻芯端との当接によりそれ以上の嵌入を阻
    止し、感光材料端部と端キャップとを非接触とする規制
    部を形成した請求項1記載の感光材料収納容器。
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