JPH0726128Y2 - スタンプ台 - Google Patents
スタンプ台Info
- Publication number
- JPH0726128Y2 JPH0726128Y2 JP1990079887U JP7988790U JPH0726128Y2 JP H0726128 Y2 JPH0726128 Y2 JP H0726128Y2 JP 1990079887 U JP1990079887 U JP 1990079887U JP 7988790 U JP7988790 U JP 7988790U JP H0726128 Y2 JPH0726128 Y2 JP H0726128Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ink
- stamp
- cloth
- amount
- pad
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Details Of Garments (AREA)
- Pens And Brushes (AREA)
- Printing Plates And Materials Therefor (AREA)
- Woven Fabrics (AREA)
- Treatment Of Fiber Materials (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案はインキパツドのインキ吸蔵体から表面布帛を介
してゴム印等でインキを転写させるスタンプ台の改良に
関する。
してゴム印等でインキを転写させるスタンプ台の改良に
関する。
(従来の技術) 従来のスタンプ台のインキパツドでは、インキ吸蔵体と
して綿および羊毛の如き繊維質から多孔性ラバー或いは
ポリウレタンフオームの如きスポンジ質まで広範囲の材
料が用いられ、又表面布帛としては一般的に綿布、化繊
または混紡等の布帛が用いられている。
して綿および羊毛の如き繊維質から多孔性ラバー或いは
ポリウレタンフオームの如きスポンジ質まで広範囲の材
料が用いられ、又表面布帛としては一般的に綿布、化繊
または混紡等の布帛が用いられている。
かかる従来のスタンプ台は、インキがまだ十分に充填さ
れている使用初期では、ゴム印等を軽く押し付けるだけ
で多量のインキが過度にゴム印等に付着して、転写され
た印影は細線が集まつた部分はベタとなつて判読しにく
い状態となり、また太線の部分はインキが横に押し出さ
れてムラや滲みの状態となつて印影が不明瞭となりやす
く、鮮明な押印をなすには熟練を必要とした。そして上
記のように使用初期で不必要にインキを消費して激減さ
せるので、程好い転写ができる期間が短く、すぐにイン
キの出が悪くなつて印影にかすれを生じさせる状態とな
つて、まだインキ吸蔵体中に一定量のインキが残存する
にも拘らず、使用されなくなることが多く、極めて無駄
が大きかった。
れている使用初期では、ゴム印等を軽く押し付けるだけ
で多量のインキが過度にゴム印等に付着して、転写され
た印影は細線が集まつた部分はベタとなつて判読しにく
い状態となり、また太線の部分はインキが横に押し出さ
れてムラや滲みの状態となつて印影が不明瞭となりやす
く、鮮明な押印をなすには熟練を必要とした。そして上
記のように使用初期で不必要にインキを消費して激減さ
せるので、程好い転写ができる期間が短く、すぐにイン
キの出が悪くなつて印影にかすれを生じさせる状態とな
つて、まだインキ吸蔵体中に一定量のインキが残存する
にも拘らず、使用されなくなることが多く、極めて無駄
が大きかった。
一方、実開昭58-171375号公報には、容器内に粒状の吸
水性樹脂の層を設けると共に、該吸水性樹脂層の上面
に、融点の異なる2種のポリオレフィン系熱可塑性重合
体からなる複合繊維を主体とする0.5〜30デニールの捲
縮状短繊維のウエブの、前記繊維が互いに部分的に熱融
着されてなるフェルト状多孔板を配設してなるスタンプ
パッドが開示されており、また、実開昭64-40562号公報
には、主として0.5デニール以下の短繊維の三次元絡合
体及び高分子弾性体から構成され、しかも空隙率40〜90
%及び平均密度0.15〜0.85g/cm3である複合体からなる
スタンプ台用基材が開示されている。
水性樹脂の層を設けると共に、該吸水性樹脂層の上面
に、融点の異なる2種のポリオレフィン系熱可塑性重合
体からなる複合繊維を主体とする0.5〜30デニールの捲
縮状短繊維のウエブの、前記繊維が互いに部分的に熱融
着されてなるフェルト状多孔板を配設してなるスタンプ
パッドが開示されており、また、実開昭64-40562号公報
には、主として0.5デニール以下の短繊維の三次元絡合
体及び高分子弾性体から構成され、しかも空隙率40〜90
%及び平均密度0.15〜0.85g/cm3である複合体からなる
スタンプ台用基材が開示されている。
しかしながら、上記前者の実開昭58-171375号公報に記
載のフェルト状多孔板は、一般のスタンプ台における表
面布帛と同様の作用をするものであるが、このフェルト
状多孔板は、捲縮状短繊維を使用するため、まず、捲縮
状短繊維をカードマシンにかけてウエブの形成、パンチ
密度8〜2000孔/cm2のパンチ密度にニードルパンチ加工
を施し、熱融着及び熱プレスして製造するものであり、
そのため、フェルト状多孔板の密度、空隙率及びこれら
のパッド面への均一化等の調製の煩雑化があり高品質の
スタンプパッドを工業的に得ることは困難であり、ま
た、使用するたびごとに捲縮状短繊維が剥離しやすくな
り、該剥離短繊維が印面に付着し、印影面が滲んだり、
不鮮明となる課題がある。
載のフェルト状多孔板は、一般のスタンプ台における表
面布帛と同様の作用をするものであるが、このフェルト
状多孔板は、捲縮状短繊維を使用するため、まず、捲縮
状短繊維をカードマシンにかけてウエブの形成、パンチ
密度8〜2000孔/cm2のパンチ密度にニードルパンチ加工
を施し、熱融着及び熱プレスして製造するものであり、
そのため、フェルト状多孔板の密度、空隙率及びこれら
のパッド面への均一化等の調製の煩雑化があり高品質の
スタンプパッドを工業的に得ることは困難であり、ま
た、使用するたびごとに捲縮状短繊維が剥離しやすくな
り、該剥離短繊維が印面に付着し、印影面が滲んだり、
不鮮明となる課題がある。
また、前記後者の実開昭64-40562号公報に記載のスタン
プ台用基材も、まず、主として0.5デニール以下の短繊
維の三次元的に絡合した不織布にポリウレタン(PU)、
ポリビニルアルコール(PVA)液等の高分子液を含浸、
凝固、乾燥して製造するものであり、そのため、三次元
絡合等により形成される不織布等の密度、並びに、ポリ
ウレタン(PU)、ポリビニルアルコール(PVA)液等の
高分子液の含浸度合いにより、インキパッドの密度、空
隙率及びこれらのパッド面への均一化等の調製の煩雑化
があり高品質のスタンプ用基材を工業的に得ることは困
難であり、また、使用するたびごとに三次元絡合体等の
短繊維が剥離しやすくなり、該剥離短繊維が印面に付着
し、印影面が滲んだり、不鮮明となる課題がある。
プ台用基材も、まず、主として0.5デニール以下の短繊
維の三次元的に絡合した不織布にポリウレタン(PU)、
ポリビニルアルコール(PVA)液等の高分子液を含浸、
凝固、乾燥して製造するものであり、そのため、三次元
絡合等により形成される不織布等の密度、並びに、ポリ
ウレタン(PU)、ポリビニルアルコール(PVA)液等の
高分子液の含浸度合いにより、インキパッドの密度、空
隙率及びこれらのパッド面への均一化等の調製の煩雑化
があり高品質のスタンプ用基材を工業的に得ることは困
難であり、また、使用するたびごとに三次元絡合体等の
短繊維が剥離しやすくなり、該剥離短繊維が印面に付着
し、印影面が滲んだり、不鮮明となる課題がある。
(考案が解決しようとする課題) 本考案は、上記従来の種々の課題を解決するためになさ
れたものであり、インキパツドからのインキ転写量を程
好く平準化して、ベタ、ムラ及び滲みなどのない鮮明な
印影が得られ、またインキ量が減少してもインキの出が
良好で印影にカスレなどを生じさせることなく長期間使
用できて、インキの残量も少なく無駄のないスタンプ台
の提供を目的とする。
れたものであり、インキパツドからのインキ転写量を程
好く平準化して、ベタ、ムラ及び滲みなどのない鮮明な
印影が得られ、またインキ量が減少してもインキの出が
良好で印影にカスレなどを生じさせることなく長期間使
用できて、インキの残量も少なく無駄のないスタンプ台
の提供を目的とする。
(課題を解決するための手段) 本考案者は、上記従来の種々の課題等に取り組みスタン
プ台おいて重要な構成であるインキパッド上面に設けら
れる表面布帛について鋭意研究の結果、上記短繊維とは
その製造方法、用途が相違する極細長繊維が開発される
に至り、この極細長繊維の属性を利用することにより上
記目的のスタンプ台を完成するに至ったのである。
プ台おいて重要な構成であるインキパッド上面に設けら
れる表面布帛について鋭意研究の結果、上記短繊維とは
その製造方法、用途が相違する極細長繊維が開発される
に至り、この極細長繊維の属性を利用することにより上
記目的のスタンプ台を完成するに至ったのである。
すなわち、本考案のスタンプ台は、インキパッドにおけ
る表面布帛に、単糸繊度が0.9デニール以下の極細長繊
維で構成された布帛を用いたものである。
る表面布帛に、単糸繊度が0.9デニール以下の極細長繊
維で構成された布帛を用いたものである。
ここで、極細長繊維としては、例えばポリマー紡糸液を
紡糸口金から吐出して紡糸する際に極細状態に細化させ
たもの、紡出糸条をフロー延伸して細化し極細長繊維と
したもの、海島型複合繊維の海成分を溶解除去したも
の、複合型複合繊維を割裂したもの等を上げることがで
きる。極細長繊維材料としては、ポリエステル、ポリア
ミド、ポリアクリロニトリル等の合成繊維、レーヨン、
アセテート等の再生繊維を使用することが出来る。
紡糸口金から吐出して紡糸する際に極細状態に細化させ
たもの、紡出糸条をフロー延伸して細化し極細長繊維と
したもの、海島型複合繊維の海成分を溶解除去したも
の、複合型複合繊維を割裂したもの等を上げることがで
きる。極細長繊維材料としては、ポリエステル、ポリア
ミド、ポリアクリロニトリル等の合成繊維、レーヨン、
アセテート等の再生繊維を使用することが出来る。
また、これらの極細長繊維で構成された布帛としては、
織物または編み物など適宜の方法で製造された布帛を用
いることができる。
織物または編み物など適宜の方法で製造された布帛を用
いることができる。
(作用) 通常1デニール以上といわれている天然繊維または単糸
デニールが1デニール以上の合成繊維を用いて作られた
これまでの布帛と、0.9デニール以下の極細長繊維を用
いて作つた同様の布帛とを比較すると、インキを吸い上
げる力つまり毛管力あるいは浸透力は、繊維横断面外周
長の総和に比例するものであり、言い換えると繊維径に
反比例するものであるから、トータルデニールを同じに
した場合極細長繊維を用いたものの方が数倍から数百倍
の大きな毛細管力あるいは浸透力を持つている、つまり
インキを吸い上げる力あるいは保持する力をこれだけ大
きく持つていることになる。
デニールが1デニール以上の合成繊維を用いて作られた
これまでの布帛と、0.9デニール以下の極細長繊維を用
いて作つた同様の布帛とを比較すると、インキを吸い上
げる力つまり毛管力あるいは浸透力は、繊維横断面外周
長の総和に比例するものであり、言い換えると繊維径に
反比例するものであるから、トータルデニールを同じに
した場合極細長繊維を用いたものの方が数倍から数百倍
の大きな毛細管力あるいは浸透力を持つている、つまり
インキを吸い上げる力あるいは保持する力をこれだけ大
きく持つていることになる。
スタンプ台からのゴム印等によるインキ転写の機構を考
察するに、インキ吸蔵体に充分インキが保持されている
時点(ステツプ−1)では、ゴム印等を表面布帛に押し
付けた時インキ吸蔵体の空間体積が減少し、その分イン
キが押し付けた部分の表面に浮きでてきて必要以上のイ
ンキがゴム印等に付着し転写されることになる。次い
で、ステツプ−1同様に押し付けた時、浮きでるインキ
がもはや存在せずインキ吸蔵体が圧縮される事でインキ
を吸いだしてくる段階(ステツプ−2)となる。ここで
は、インキ吸蔵体それ自身のもつ弾性に応じてゴム印等
を押し付けた部分が最大に圧縮され、そこから順次底部
にむかつてインキ吸蔵体内部の圧縮は少なくなり、それ
まで平衡していたインキは、押し付けられた部分の方向
に毛管力の差によつて吸い出されて来る。言い換えると
ポンピングの段階があり、丁度良い印影が転写出来る時
期である。次いで最後のステツプとして(ステツプ−
3)、ポンピングにおいて必要量のインキがゴム印等に
まで到達せず転写インキがカスレてくる段階となり、何
処までを終点とするかは判読出来る範囲内で使用者の判
断による。この段階での残留インキをいかに少なくする
かが製造業者の工夫する所で、インキ吸蔵体を上下フエ
ルトの密度の異なるものの重ね合わせにしたり、種々の
方法がとられている。
察するに、インキ吸蔵体に充分インキが保持されている
時点(ステツプ−1)では、ゴム印等を表面布帛に押し
付けた時インキ吸蔵体の空間体積が減少し、その分イン
キが押し付けた部分の表面に浮きでてきて必要以上のイ
ンキがゴム印等に付着し転写されることになる。次い
で、ステツプ−1同様に押し付けた時、浮きでるインキ
がもはや存在せずインキ吸蔵体が圧縮される事でインキ
を吸いだしてくる段階(ステツプ−2)となる。ここで
は、インキ吸蔵体それ自身のもつ弾性に応じてゴム印等
を押し付けた部分が最大に圧縮され、そこから順次底部
にむかつてインキ吸蔵体内部の圧縮は少なくなり、それ
まで平衡していたインキは、押し付けられた部分の方向
に毛管力の差によつて吸い出されて来る。言い換えると
ポンピングの段階があり、丁度良い印影が転写出来る時
期である。次いで最後のステツプとして(ステツプ−
3)、ポンピングにおいて必要量のインキがゴム印等に
まで到達せず転写インキがカスレてくる段階となり、何
処までを終点とするかは判読出来る範囲内で使用者の判
断による。この段階での残留インキをいかに少なくする
かが製造業者の工夫する所で、インキ吸蔵体を上下フエ
ルトの密度の異なるものの重ね合わせにしたり、種々の
方法がとられている。
従来の表面布帛では、ステップ−2以降の段階でゴム印
等にてインキを転写させるのに必要十分な量を表面布帛
に含ませる点において不充分であり、毛管力として必要
な単糸番手および打込本数の布帛を用いると、布帛内の
空隙量が少なくなり、ゴム印等に充分なインキを転写す
るだけの量を布帛内に保持出来ない。布帛内にゴム印等
に充分なインキを転写するだけの量を確保出来る空隙量
をもたせた布帛を使用するとステツプ−2以降において
布帛の毛管力に限界を生じ、インキ吸蔵体からのインキ
吸いだしに支障を来し、ゴム印等に均一に必要十分量を
供給できなくなる上に残留インキ量も多いものとなり、
結果としてインキ転写回数も少ない状態で終わる。
等にてインキを転写させるのに必要十分な量を表面布帛
に含ませる点において不充分であり、毛管力として必要
な単糸番手および打込本数の布帛を用いると、布帛内の
空隙量が少なくなり、ゴム印等に充分なインキを転写す
るだけの量を布帛内に保持出来ない。布帛内にゴム印等
に充分なインキを転写するだけの量を確保出来る空隙量
をもたせた布帛を使用するとステツプ−2以降において
布帛の毛管力に限界を生じ、インキ吸蔵体からのインキ
吸いだしに支障を来し、ゴム印等に均一に必要十分量を
供給できなくなる上に残留インキ量も多いものとなり、
結果としてインキ転写回数も少ない状態で終わる。
本考案のスタンプ台の表面布帛に用いる繊維は単糸繊度
が0.9デニール以下の極細長繊維であることが必要であ
り、単糸緯度が0.9デニールを超えるものでは、布帛内
に形成される微小空隙孔が毛管力と保持インキ量の両方
を満足せず従来から通常に使用されている布帛と同じに
なり好ましくない。
が0.9デニール以下の極細長繊維であることが必要であ
り、単糸緯度が0.9デニールを超えるものでは、布帛内
に形成される微小空隙孔が毛管力と保持インキ量の両方
を満足せず従来から通常に使用されている布帛と同じに
なり好ましくない。
本考案のように表面布帛として単糸繊度が0.9デニール
以下の極細長繊維で構成された布帛を用いたものは、上
記ステツプ−1の時期においては、常時表面布帛にイン
キが充填されている状態になつており、表面布帛にゴム
印等を接触させる程度の圧力でインキ転写を行えばよ
く、インキが浮きでてくる程の力を必要としない。ステ
ツプ−2以降においても同様に布帛全体の空隙部分に容
易にインキの充填が行われ、常時表面布帛にゴム印等で
の転写に必要十分のインキ量の補給が行われるので、部
分的なカスレやムラを生じない。その上、終点を同一の
印影の濃さで判断し従来の布帛と比較すると毛管力の差
に応じてインキ吸蔵体からの吸いだし量に差が表れ、極
細長繊維を用いたものは、残留インキが少なく。転写回
数も増加する。
以下の極細長繊維で構成された布帛を用いたものは、上
記ステツプ−1の時期においては、常時表面布帛にイン
キが充填されている状態になつており、表面布帛にゴム
印等を接触させる程度の圧力でインキ転写を行えばよ
く、インキが浮きでてくる程の力を必要としない。ステ
ツプ−2以降においても同様に布帛全体の空隙部分に容
易にインキの充填が行われ、常時表面布帛にゴム印等で
の転写に必要十分のインキ量の補給が行われるので、部
分的なカスレやムラを生じない。その上、終点を同一の
印影の濃さで判断し従来の布帛と比較すると毛管力の差
に応じてインキ吸蔵体からの吸いだし量に差が表れ、極
細長繊維を用いたものは、残留インキが少なく。転写回
数も増加する。
(実施例) 図に示すように、底面プラスチツクシート(1)上に、
インキ吸蔵用フエルト(2)、インキ量調節用多孔プラ
スチツクシート(3)及びインキ調節用フエルト(4)
を積層してなるインキ吸蔵体(5)を載置して、その表
面を本考案の表面布帛(6)で覆つたインキパツド
(7)を形成し、これをケースに装填して市販のJIS 2
号型タイプのものと同様のスタンプ台を完成させた。そ
して表面布帛(6)には、第1実施例として、ポリエス
テルとポリアミドからなる分割型複合繊維(75de/20fi
l:16分割/fil)の仮撚糸を経糸と緯糸として用い、織物
組織として平織物を用いて経密度134本/2.54cm、緯密度
10.0本/2.54cmで織成し、分割処理された布帛や、第2
実施例として、編糸にポリエステルとポリアミドからな
る分割型複合繊維(75de/20fil:16分割/fil)を用い、
編機ケージ32の丸編機によりスムース組織に編成し、分
割処理された布帛をそれぞれ使用した。
インキ吸蔵用フエルト(2)、インキ量調節用多孔プラ
スチツクシート(3)及びインキ調節用フエルト(4)
を積層してなるインキ吸蔵体(5)を載置して、その表
面を本考案の表面布帛(6)で覆つたインキパツド
(7)を形成し、これをケースに装填して市販のJIS 2
号型タイプのものと同様のスタンプ台を完成させた。そ
して表面布帛(6)には、第1実施例として、ポリエス
テルとポリアミドからなる分割型複合繊維(75de/20fi
l:16分割/fil)の仮撚糸を経糸と緯糸として用い、織物
組織として平織物を用いて経密度134本/2.54cm、緯密度
10.0本/2.54cmで織成し、分割処理された布帛や、第2
実施例として、編糸にポリエステルとポリアミドからな
る分割型複合繊維(75de/20fil:16分割/fil)を用い、
編機ケージ32の丸編機によりスムース組織に編成し、分
割処理された布帛をそれぞれ使用した。
次に、それぞれインキ吸蔵体に12グラムのインキを充填
した上記の第1実施例及び第2実施例のスタンプ台を用
いて、通常の住所印としてのゴム印によるスタンピング
を行なつて、印影にカスレやムラが生じない限度までス
タンプできる回数を測定し、また最後の状態におけるイ
ンキ残量を測定した。尚、比較のために、比較例1及び
比較例2のスタンプ台についても同じ条件で同一の試験
を行つた。比較例1のスタンプ台は、経糸、緯糸として
ポリエステルフイラメント糸(75de/72fil)に150T/Mの
加撚をしたものを、織物組織として平織物を用いて経密
度、緯密度ともに90本/2.54cmで構成した布帛を表面布
帛として使用した以外は上記実施例と同様に構成された
ものであり、また比較例2のスタンプ台は42番単糸の綿
糸をもちいて、織物組織として平織物を用いて経密度、
緯密度ともに92本/2.54cmで織成した布帛を表面布帛と
して使用した以外は上記実施例と同様に構成されたもの
である。
した上記の第1実施例及び第2実施例のスタンプ台を用
いて、通常の住所印としてのゴム印によるスタンピング
を行なつて、印影にカスレやムラが生じない限度までス
タンプできる回数を測定し、また最後の状態におけるイ
ンキ残量を測定した。尚、比較のために、比較例1及び
比較例2のスタンプ台についても同じ条件で同一の試験
を行つた。比較例1のスタンプ台は、経糸、緯糸として
ポリエステルフイラメント糸(75de/72fil)に150T/Mの
加撚をしたものを、織物組織として平織物を用いて経密
度、緯密度ともに90本/2.54cmで構成した布帛を表面布
帛として使用した以外は上記実施例と同様に構成された
ものであり、また比較例2のスタンプ台は42番単糸の綿
糸をもちいて、織物組織として平織物を用いて経密度、
緯密度ともに92本/2.54cmで織成した布帛を表面布帛と
して使用した以外は上記実施例と同様に構成されたもの
である。
以下にその測定結果を表1に示す。
(考案の効果) 本考案は以上の通りであり、インキパツドからのインキ
転写量を程好く平準化して印影品質の向上をもたらし、
またインキ量が減少してもインキの出が良好なので印影
にカスレなどを生じさせることなく長期間使用できて上
記のようにスタンプ回数も格段に増加し、また残留イン
キ量も減少させることができるので、無駄が減つて経済
的に極めて有利となる。
転写量を程好く平準化して印影品質の向上をもたらし、
またインキ量が減少してもインキの出が良好なので印影
にカスレなどを生じさせることなく長期間使用できて上
記のようにスタンプ回数も格段に増加し、また残留イン
キ量も減少させることができるので、無駄が減つて経済
的に極めて有利となる。
図は本考案の実施例を示したもので、スタンプ台におけ
るインキパツドの断面図である。 (2)……インキ吸蔵用フエルト、(3)……多孔プラ
スチツクシート、(4)……インキ調節用フエルト、
(5)……インキ吸蔵体、(6)……表面布帛、(7)
……インキパツド。
るインキパツドの断面図である。 (2)……インキ吸蔵用フエルト、(3)……多孔プラ
スチツクシート、(4)……インキ調節用フエルト、
(5)……インキ吸蔵体、(6)……表面布帛、(7)
……インキパツド。
Claims (1)
- 【請求項1】インキパッドにおける表面布帛に、単糸繊
度が0.9デニール以下の極細長繊維で構成された布帛を
用いたことを特徴とするスタンプ台。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990079887U JPH0726128Y2 (ja) | 1990-07-28 | 1990-07-28 | スタンプ台 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990079887U JPH0726128Y2 (ja) | 1990-07-28 | 1990-07-28 | スタンプ台 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0438458U JPH0438458U (ja) | 1992-03-31 |
JPH0726128Y2 true JPH0726128Y2 (ja) | 1995-06-14 |
Family
ID=31624460
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1990079887U Expired - Lifetime JPH0726128Y2 (ja) | 1990-07-28 | 1990-07-28 | スタンプ台 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0726128Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4052619B2 (ja) * | 1999-10-04 | 2008-02-27 | 株式会社パイロットコーポレーション | スタンプ台 |
JP2008126606A (ja) * | 2006-11-24 | 2008-06-05 | Shachihata Inc | 印褥具 |
Family Cites Families (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5178433A (ja) * | 1974-12-28 | 1976-07-08 | Tsukahara Ind | Sutanpudai |
JPS5198433A (en) * | 1975-02-25 | 1976-08-30 | Nainenkikanno jugaihaikigasugenshosochi | |
JPS57205186A (en) * | 1981-06-12 | 1982-12-16 | Daicel Chem Ind Ltd | Ink absorber |
JPS58171375U (ja) * | 1982-05-13 | 1983-11-16 | パイロツトインキ株式会社 | スタンプパツド |
JPS60107394A (ja) * | 1983-11-16 | 1985-06-12 | シヤチハタ工業株式会社 | インキ含浸体 |
JPS60161184A (ja) * | 1984-01-31 | 1985-08-22 | Toyobo Co Ltd | インクリボン |
JPS61103428A (ja) * | 1984-10-29 | 1986-05-21 | 帝人株式会社 | ワイピングクロス |
JPH0411778Y2 (ja) * | 1985-12-19 | 1992-03-24 | ||
JPS6440562U (ja) * | 1987-08-31 | 1989-03-10 | ||
JPH0378269A (ja) * | 1989-08-21 | 1991-04-03 | Toshiba Corp | レーザ装置 |
-
1990
- 1990-07-28 JP JP1990079887U patent/JPH0726128Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
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