JPH0726123Y2 - プリンタの印字ヘッド送り機構 - Google Patents

プリンタの印字ヘッド送り機構

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JPH0726123Y2
JPH0726123Y2 JP15278388U JP15278388U JPH0726123Y2 JP H0726123 Y2 JPH0726123 Y2 JP H0726123Y2 JP 15278388 U JP15278388 U JP 15278388U JP 15278388 U JP15278388 U JP 15278388U JP H0726123 Y2 JPH0726123 Y2 JP H0726123Y2
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JP
Japan
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print head
carriage
rail
vibrating body
legs
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JP15278388U
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JPH0273346U (ja
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一正 大西
和好 菊地
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Alps Alpine Co Ltd
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Alps Electric Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は、プリンタの印字ヘッドをプラテンローラの
軸線方向に沿って移動させて印字を行うプリンタの印字
ヘッド送り機構に関する。
[従来の技術] 従来、この種の印字ヘッド送り機構としては、例えば第
3図ないし第4図に示すものが知られている。この印字
ヘッド送り機構は、円筒状をなすプラテンローラ1の軸
線方向に伸びる2本のレール2,3と、その上部に印字ヘ
ッド4及びインクリボン5を搭載すると共に、案内孔6
a,6bが上記レール2,3と嵌合されてレール2,3沿いに移動
自在に設けられたキャリッジ6と、上記プラテンローラ
1の両端に設けられた図示せぬ一対のプーリ間に巻回さ
れ、その一部が上記キャリッジ6の下面と連結された駆
動ベルト7とを備えてなるもので、上記一対のプーリの
いずれか一方を駆動モータ(図示略)で回転させて駆動
ベルト7をレール2,3の長手方向に走行させることによ
り、上記キャリッジ6をレール2,3沿いに直線運動さ
せ、これによりキャリッジ6に載置された印字ヘッド4
をプラテンローラ1の軸線方向に移動させて記録用紙8
への印字を行わせるようになっている。
[考案が解決しようとする課題] ところで、上述した従来の印字ヘッド送り機構は、駆動
モータの回転を印字ヘッド4の直線運動に変換するもの
であるから、駆動モータとキャリッジ6との間にプーリ
や駆動ベルト7等の運動方向変換のための構成要素を設
ける必要性が生じ、このため機構全体が大形化する欠点
があった。また、停止起動時や方向変換時には上記構成
要素の弾性変形あるいは慣性が無視できず、このため、
キャリッジ6の位置決め精度が劣化したり、応答性が損
なわれる欠点もあった。
この考案は、このような背景の下になされたもので、小
形で、かつ、印字ヘッドの位置決め精度や応答性が良好
な印字ヘッド送り機構を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 上記課題を解決するためにこの考案は、印字ヘッドのレ
ールと対向する部分に、少なくとも2本の脚部を胴部で
連結してなる振動体と、該振動体の各脚部及び胴部に振
動を付与する振動付与手段とから構成される超音波リニ
アモータを、各脚部の先端が上記レールに圧接する状態
で配設したものである。
[作用] 上記構成によれば、超音波リニアモータの振動付与手段
から振動体の脚部及び胴部に同一周波数で位相が異なる
振動を付与することで、レールと圧接された各脚部の先
端には同一周波数で位相が異なる同一方向の楕円若しく
は円振動が生じ、これにより振動体は印字ヘッドを伴っ
てレール沿いに移動する。そして、振動体の各脚部及び
胴部に付与する振動の位相を反転させることにより、振
動体の移動方向は反転し、また、振動の付与を停止すれ
ば、振動体は、脚部先端がレールと圧接されているので
直ちに停止し、これに伴い印字ヘッドも直ちに停止させ
られる。
[実施例] 以下、図第1図及び第2図を参照して、本考案の実施例
を説明する。なお、上述した第3図及び第4図に示す従
来例と同一の構成要素には同一符号を付し、その説明を
省略する。
第1図ないし第2図に示すように、本実施例において
は、キャリッジ6のレール2と対向する部分に該キャリ
ッジ6の下部後端面6cと案内孔6bとを貫くモータ収納孔
9が形成され、このモータ収納孔9には超音波リニアモ
ータ10が収納されている。
この超音波リニアモータ10は、互いに平行な2本の脚部
11,12の一端を胴部13で連結することにより全体を略コ
字状に形成してなる振動体14と、該振動体14の両角部を
上記脚部11,12及び胴部13に対して45度の角度で面取り
してなる取付面15に接着剤等を用いて固着された圧電素
子(振動付与手段)16,17とを具備してなるものであ
る。脚部11,12及び胴部13は、いずれも弾性材料を断面
正方形の角柱状に形成してなるもので、より具体的な材
質としては、アルミニウム、ジュラルミン、鉄、真鍮あ
るいはステンレス鋼などの金属材料、アルミナ、ガラス
あるいは炭化珪素などの無機材料、ポリイミド系樹脂あ
るいはナイロンなどの有機材料等が使用できる。また、
上記圧電素子16,17は、断面正方形をなす角柱状の積層
形圧電アクチュエータあるいは単板の圧電セラミックス
が使用され、図示せぬ高周波電源から印加される交番電
圧により上記取付面15と直交する方向に伸縮するように
なっている。
上記振動体14は、上記キャリッジ6の下部後端面6cに固
定されたモータブラケット18に取り囲まれている。そし
て、モータブラケット18の中央にはピン19が挿通される
と共に、該ピン19を上記振動体14の胴部13に向かって弾
発するバネ20が配設されており、ピン19の先端と係合さ
れた振動体14の胴部13をレール2に向かって付勢して各
脚部11,12の先端をレール2に形成された走行面2aと圧
接させるようになっている。
以上のように構成された印字ヘッド送り機構により、印
字ヘッド4をプラテンローラ1の軸線方向に移動させる
には、超音波リニアモータ10の圧電素子16,17にそれぞ
れ次のような交番電圧V1,V2を印加する。
圧電素子16:V1=E・sinωt 圧電素子17:V2=E・sin(ωt−1/2π) すると、圧電素子16,17はそれぞれの長手方向に同一周
波数でかつ位相が90度異なる状態で伸縮し、これにより
各脚部11,12の先端は、レール2,3の長手方向(X軸)及
び走行面2aと直交する方向(Y軸)にそれぞれ次のよう
に振動する。
脚部11先端: X1=A・sin(ωt+π/2) Y1=B・sin(ωt+π) 脚部12先端: X2=A・sinωt Y2=B・sin(ωt+π/2) そして、これらの振動の合成により、各脚部11,12の先
端は、位相が90度異なった状態で同一方向へ楕円若しく
は円(A=Bの時)運動し、レール2の走行面2aに交互
に強く押し付けられることとなる。
このような場合、振動体14は、走行面2aに強く押し付け
られているいずれか一方の脚部11,12が走行面2aを蹴る
力によって優先的に駆動されることになる。そして、走
行面2aに強く押し付けられる際の各脚部11,12先端のX
軸方向への変位が同一方向となることから、振動体14は
走行面2aに沿って一方向へ移動することになり、この結
果、キャリッジ6はレール2に沿って一方向へ移動す
る。
キャリッジ6を停止させるには、圧電素子16,17への交
番電圧の印加を停止する。この場合、振動体14は、各脚
部11,12の先端が走行面2aに圧接されることに伴う摩擦
力によって直ちに停止させられ、これに伴ってキャリッ
ジ6も惰走することなく停止させられる。
なお、キャリッジ6の移動方向を変更するには、圧電素
子17に印加する交番電圧を、 V3=E・sin(ωt+1/2π) とすれば良い。
以上の説明から明らかなように、本実施例の印字ヘッド
送り機構によれば、印字ヘッド4を搭載するキャリッジ
6を、該キャリッジ6に配設された超音波リニアモータ
10によって直接レール2沿いに直線運動させることがで
きるため、駆動源である超音波リニアモータ10とキャリ
ッジ6との間には運動方向変換のための構成要素を一切
介在させる必要がない。従って、キャリッジ6の位置決
め精度や応答性を大幅に改善させることができると共
に、機構の大幅な小形化を図ることが可能である。
なお、本実施例におけるキャリッジ6の支持構造や超音
波リニアモータ10の支持構造等はあくまで一例を示すも
のであり、これらは本考案の適用されるプリンタの構成
に合わせて当然に設計変更されるものである。
また、本実施例では特に超音波リニアモータ10を、振動
体14の両角部に圧電素子16,17を設けた構成のものとし
たが、本考案の印字ヘッド送り機構にあっては、これに
代えて、脚部及び胴部を圧電アクチュエータで製作する
ことによって振動体と振動付与手段とを一体化した超音
波リニアモータも当然に適用可能である。
[考案の効果] 以上説明したように、この考案は、印字ヘッドを搭載す
るキャリッジを、該キャリッジに配設された超音波リニ
アモータによって直接レール沿いに直接運動させるもの
であるから、従来、運動方向変換のために設けられてい
たプーリ、駆動ベルト等の構成要素を排除することによ
って、これらの弾性変形や慣性の影響を受けないキャリ
ッジ位置決め精度や応答性に優れた印字ヘッド送り機構
を提供でき、また機構の大幅な小形化を達成できるとい
う優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は本考案の一実施例にかかる印字ヘッ
ド送り機構を示すもので、第1図はその平面図、第2図
はその側面図、第3図及び第4図は従来の印字ヘッド送
り機構の一例を示すもので、第3図は平面図、第4図は
側面図である。 1……プラテンローラ、2,3……レール、4……印字ヘ
ッド、6……キャリッジ、10……超音波リニアモータ、
11,12……脚部、13……胴部、14……振動体、16,17……
圧電素子(振動付与手段)。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】プラテンローラと対向する印字ヘッドが搭
    載されたキャリッジを、プラテンローラの軸線方向に伸
    びるレールに沿って移動させることにより印字を行うプ
    リンタの印字ヘッド送り機構であって、前記キャリッジ
    の前記レールと対向する部分に、少なくとも2本の脚部
    を胴部で連結してなる振動体と、該振動体の各脚部及び
    胴部に振動を付与する振動付与手段とから構成される超
    音波リニアモータを、前記各脚部の先端が前記レールに
    圧接する状態で配設したことを特徴とするプリンタの印
    字ヘッド送り機構。
JP15278388U 1988-11-24 1988-11-24 プリンタの印字ヘッド送り機構 Expired - Lifetime JPH0726123Y2 (ja)

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JPH0273346U JPH0273346U (ja) 1990-06-05
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