JPH0726081B2 - 木材の接着方法 - Google Patents
木材の接着方法Info
- Publication number
- JPH0726081B2 JPH0726081B2 JP63162234A JP16223488A JPH0726081B2 JP H0726081 B2 JPH0726081 B2 JP H0726081B2 JP 63162234 A JP63162234 A JP 63162234A JP 16223488 A JP16223488 A JP 16223488A JP H0726081 B2 JPH0726081 B2 JP H0726081B2
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は木材の接着方法に関する。
[従来技術] 従来、特公昭52−6329号公報で開示されているように、
繊維飽和点以上の含水率を有する湿潤な複数枚の板材を
その相互間に水中ないし高湿度中で硬化する接着剤を介
して積層し、かつ、冷圧一体化して積層ブロックを形成
し、次いでこの積層ブロックを各板材の積層断面が得ら
れる方向に薄く切削して寄木模様化粧単板を得、次いで
この単板を基板に貼着することを特徴とする寄木模様建
材の製造法は公知であった。
繊維飽和点以上の含水率を有する湿潤な複数枚の板材を
その相互間に水中ないし高湿度中で硬化する接着剤を介
して積層し、かつ、冷圧一体化して積層ブロックを形成
し、次いでこの積層ブロックを各板材の積層断面が得ら
れる方向に薄く切削して寄木模様化粧単板を得、次いで
この単板を基板に貼着することを特徴とする寄木模様建
材の製造法は公知であった。
[発明が解決しようとする課題] 現在、一般に使用している湿気硬化型ポリウレタン系樹
脂接着剤は、板材の含水率が低すぎても、また余り含水
率が高すぎても接着が強固にできないから、含水率の低
すぎる板材の場合はその表面に水を散布する場合があっ
た。しかし、含水率が高すぎる板材の場合は適切な方法
がなく、やむなくそのまま接着しているのが現状であ
る。このように含水率が非常に高い板材に湿気硬化型ポ
リウレタン系樹脂接着剤を塗布すると、板材中の自由水
により接着剤が希釈されたり、接着剤が過剰発泡して板
材の接着強度が低下し、せっかく接着した集合ブロック
をスライスして薄単板を削り出した時に接着部分から剥
れる欠点が往々にしてあった。
脂接着剤は、板材の含水率が低すぎても、また余り含水
率が高すぎても接着が強固にできないから、含水率の低
すぎる板材の場合はその表面に水を散布する場合があっ
た。しかし、含水率が高すぎる板材の場合は適切な方法
がなく、やむなくそのまま接着しているのが現状であ
る。このように含水率が非常に高い板材に湿気硬化型ポ
リウレタン系樹脂接着剤を塗布すると、板材中の自由水
により接着剤が希釈されたり、接着剤が過剰発泡して板
材の接着強度が低下し、せっかく接着した集合ブロック
をスライスして薄単板を削り出した時に接着部分から剥
れる欠点が往々にしてあった。
[問題を解決するための手段] この発明は、上述した欠点を解決したもので、木材の含
水率が繊維飽和点より非常に高くても強固に接着するこ
とができる木材の接着方法を提供することを目的とする
もので、すなわち、繊維飽和点以上の含水率を有する湿
潤な複数の木材を、その相互間に湿気硬化型ポリウレタ
ン系接着剤に含水していない高吸水性高分子化合物の粉
粒体を添加した接着剤を介して寄せ合わせ・加圧するこ
とを特徴とする木材の接着方法に係る。
水率が繊維飽和点より非常に高くても強固に接着するこ
とができる木材の接着方法を提供することを目的とする
もので、すなわち、繊維飽和点以上の含水率を有する湿
潤な複数の木材を、その相互間に湿気硬化型ポリウレタ
ン系接着剤に含水していない高吸水性高分子化合物の粉
粒体を添加した接着剤を介して寄せ合わせ・加圧するこ
とを特徴とする木材の接着方法に係る。
この発明において、高吸水性高分子化合物の粉粒体の添
加量は、接着剤100重量部に対し、0.1〜15重量パーセン
トが好ましい。なぜならば、0.1重量パーセント未満で
は所望の効果は期待できなく、15重量パーセントを超え
て入れると木材の接着強度が低下する傾向があるうえ、
経済的にも不利になるからである。
加量は、接着剤100重量部に対し、0.1〜15重量パーセン
トが好ましい。なぜならば、0.1重量パーセント未満で
は所望の効果は期待できなく、15重量パーセントを超え
て入れると木材の接着強度が低下する傾向があるうえ、
経済的にも不利になるからである。
なお、含水していない高吸水性高分子化合物の粉粒体を
添加した湿気硬化型ポリウレタン系樹脂接着剤を非常に
含水率の高い(例えば含水率80%)複数の木材に塗布し
た後、それらを寄せ合せ・加圧すると、加圧時に木材か
ら絞り出された過剰の水を上記高吸水性高分子化合物の
粉粒体が吸収し、接着界面の水分量を一定にする働きを
有する。また、高吸水性高分子とウレタンとが徐々に反
応し接着強度を向上させることも考えられる。
添加した湿気硬化型ポリウレタン系樹脂接着剤を非常に
含水率の高い(例えば含水率80%)複数の木材に塗布し
た後、それらを寄せ合せ・加圧すると、加圧時に木材か
ら絞り出された過剰の水を上記高吸水性高分子化合物の
粉粒体が吸収し、接着界面の水分量を一定にする働きを
有する。また、高吸水性高分子とウレタンとが徐々に反
応し接着強度を向上させることも考えられる。
このようにして得られた集合ブロックを木材の寄せ合わ
せ断面が得られる方向に薄く切削して寄木模様化粧単板
を得、この寄木模様化粧単板を基板に接着剤を介して貼
着すれば寄木模様化粧単板を製造することもできる。
せ断面が得られる方向に薄く切削して寄木模様化粧単板
を得、この寄木模様化粧単板を基板に接着剤を介して貼
着すれば寄木模様化粧単板を製造することもできる。
[発明の効果] この発明は上述した構成により、木材の含水率が異常に
高くても、何等問題なく接着でき、得られた集合ブロッ
クは接着強度が非常に大きいという効果を有している。
高くても、何等問題なく接着でき、得られた集合ブロッ
クは接着強度が非常に大きいという効果を有している。
[実施例1] 含水率が30〜100%の範囲でばらついている湿潤な複数
枚の板材を、必要であればプレーナーや鋸等によって表
面平滑にした後、その相互間に以下のような接着材を80
g/m2塗布して寄せ合せ4kg/cm2で2時間加圧して集合ブ
ロックを形成した。
枚の板材を、必要であればプレーナーや鋸等によって表
面平滑にした後、その相互間に以下のような接着材を80
g/m2塗布して寄せ合せ4kg/cm2で2時間加圧して集合ブ
ロックを形成した。
接着剤 湿気硬化型ポリウレタン系樹脂接着剤100重量部に、含
水していない高吸水性高分子化合物の粉粒体(商品名
「アクアリック」 日本触媒化学工業(株)製、平均粒
度が400メッシュパスのもの)を1重量部添加後よく攪
拌したもの。
水していない高吸水性高分子化合物の粉粒体(商品名
「アクアリック」 日本触媒化学工業(株)製、平均粒
度が400メッシュパスのもの)を1重量部添加後よく攪
拌したもの。
[実施例2] 実施例1において、接着剤を以下のような接着剤を使用
した以外は実施例1と同様にして集合ブロックを形成し
た。
した以外は実施例1と同様にして集合ブロックを形成し
た。
接着剤 湿気硬化型ポリウレタン系樹脂接着剤100重量部に、高
吸水性高分子化合物の粉粒体(商品名「サンウェット」
三洋化成工業(株)製、平均粒度が200メッシュのも
の)を3重量部添加してよく攪拌したもの。
吸水性高分子化合物の粉粒体(商品名「サンウェット」
三洋化成工業(株)製、平均粒度が200メッシュのも
の)を3重量部添加してよく攪拌したもの。
[比較例1] 実施例1において、接着剤に高吸水性高分子化合物の粉
粒体を添加していない湿気硬化型一液性ポリウレタン系
樹脂接着剤を使用した以外は実施例1と同様にして集合
ブロックを形成した。
粒体を添加していない湿気硬化型一液性ポリウレタン系
樹脂接着剤を使用した以外は実施例1と同様にして集合
ブロックを形成した。
実施例1、実施例2および比較例1の集合ブロックのブ
ロックせん断力と木破率を測定して以下の結果を得た。
ロックせん断力と木破率を測定して以下の結果を得た。
[実施例3] 実施例1で得られた集合ブロックを、スライサーで木材
の寄せ合わせ断面が得られる方向に薄く切削して厚み0.
3mmの寄木模様化粧単板を得、これを基板に接着剤を介
して貼着して寄木模様化粧板を得た。その際、途中で得
られる寄木模様化粧単板は、その寄せ合わせ面の接着強
度が大きいため、通常の単板の取扱いでは、その部分か
ら剥れることは全くなかった。
の寄せ合わせ断面が得られる方向に薄く切削して厚み0.
3mmの寄木模様化粧単板を得、これを基板に接着剤を介
して貼着して寄木模様化粧板を得た。その際、途中で得
られる寄木模様化粧単板は、その寄せ合わせ面の接着強
度が大きいため、通常の単板の取扱いでは、その部分か
ら剥れることは全くなかった。
[実施例4] 実施例2で得られた集合ブロックを、スライサーで木材
の寄せ合わせ断面が得られる方向に薄く切削して厚み0.
3mmの寄木模様化粧単板を得、これを基板に接着剤を介
して貼着して寄木模様化粧板を得た。その際途中で得ら
れる寄木模様化粧単板は、その寄せ合わせ面の接着強度
が大きいため、通常の単板の取扱いでは、その部分から
剥れることは全くなかった。
の寄せ合わせ断面が得られる方向に薄く切削して厚み0.
3mmの寄木模様化粧単板を得、これを基板に接着剤を介
して貼着して寄木模様化粧板を得た。その際途中で得ら
れる寄木模様化粧単板は、その寄せ合わせ面の接着強度
が大きいため、通常の単板の取扱いでは、その部分から
剥れることは全くなかった。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭49−125503(JP,A) 特開 昭49−118807(JP,A) 特開 昭50−157505(JP,A) 特開 昭55−7846(JP,A) 特開 昭64−27901(JP,A) 特開 昭62−68701(JP,A) 特開 平2−1792(JP,A)
Claims (1)
- 【請求項1】繊維飽和点以上の含水率を有する湿潤な複
数の木材を、その相互間に湿気硬化型ポリウレタン系接
着剤に含水していない高吸水性高分子化合物の粉粒体を
添加した接着剤を介して寄せ合わせ・加圧することを特
徴とする木材の接着方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63162234A JPH0726081B2 (ja) | 1988-06-29 | 1988-06-29 | 木材の接着方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63162234A JPH0726081B2 (ja) | 1988-06-29 | 1988-06-29 | 木材の接着方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0211688A JPH0211688A (ja) | 1990-01-16 |
JPH0726081B2 true JPH0726081B2 (ja) | 1995-03-22 |
Family
ID=15750521
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63162234A Expired - Fee Related JPH0726081B2 (ja) | 1988-06-29 | 1988-06-29 | 木材の接着方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0726081B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04140101A (ja) * | 1990-10-01 | 1992-05-14 | Eidai Co Ltd | 寄木模様化粧板の製造方法 |
WO2018101372A1 (ja) * | 2016-11-30 | 2018-06-07 | 日東電工株式会社 | 粘着剤組成物、粘着剤層及び粘着シート |
US20200063004A1 (en) | 2016-11-30 | 2020-02-27 | Nitto Denko Corporation | Adhesive composition, adhesive layer and adhesive sheet |
WO2018101371A1 (ja) * | 2016-11-30 | 2018-06-07 | 日東電工株式会社 | 粘着剤組成物、粘着剤層及び粘着シート |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5034088B2 (ja) * | 1973-03-27 | 1975-11-06 | ||
JPS49125503A (ja) * | 1973-04-10 | 1974-12-02 | ||
JPS5738630B2 (ja) * | 1975-03-04 | 1982-08-17 | ||
JPH0717892B2 (ja) * | 1988-06-10 | 1995-03-01 | 永大産業株式会社 | 寄木模様化粧板の製造方法 |
-
1988
- 1988-06-29 JP JP63162234A patent/JPH0726081B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0211688A (ja) | 1990-01-16 |
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Legal Events
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