JPH07260549A - 液面検知装置および液面検出装置 - Google Patents

液面検知装置および液面検出装置

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JPH07260549A
JPH07260549A JP6052140A JP5214094A JPH07260549A JP H07260549 A JPH07260549 A JP H07260549A JP 6052140 A JP6052140 A JP 6052140A JP 5214094 A JP5214094 A JP 5214094A JP H07260549 A JPH07260549 A JP H07260549A
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liquid
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公芳 伊藤
Masato Omura
正人 大村
Mamoru Ito
衛 伊藤
Ryosuke Kurita
良祐 栗田
Masataka Tsuboi
正隆 坪井
Mitsuo Yamamoto
光雄 山本
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Ishikawa Tekko KK
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Ishikawa Tekko KK
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 軸方向に摺動可能に位置決め手段10を設けた
把持部7に、弾性を有する管状の接続部12を突設する。
接続部12の先端に液面センサ13および温度検出手段24を
設ける。位置決め手段10を所定位置に摺動して位置決め
し、接続部12を屈曲させつつ液面センサ13をオイル2に
浸漬する。外部電極15に制御装置31から定周波数の交流
電圧を印加する。外部電極15の先端流通孔16b から絶縁
間隙21内にオイル2が浸入し、外部電極15および内部電
極20間に誘電率による静電容量の電位が発生する。温度
検出手段24で測定したオイル2温度により静電容量の電
位を制御装置31にて補正し、表示部34に表示する。 【効果】 リード線27を接続部12内に収容して損傷を防
止し、液面検知箇所の形状を問わずに測定できる。液面
センサ13の挿入のみで短時間で高精度な液面位置を容易
に測定でき、位置決め手段10の摺動移動により汎用性を
向上できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばエンジンあるい
はトランスミッションの潤滑油の量を判断するための液
面レベルを検出する液面検知装置および液面検出装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば自動車のエンジンあるいは
トランスミッションの潤滑油の量を判断するための液面
レベルを検出する液面検知装置としては、図8および図
9に示すものが知られている。
【0003】この図8および図9に示す液面検知装置
は、一端側に指が引っ掛けられるように環状に屈曲した
金属線の把持部41の他端側に、弾性を有する金属ワイヤ
ー製の接続部42を取り付け、この接続部42の先端に金属
平板状で一面に目盛り43a を設けた検出部43を有してい
る。
【0004】また、この液面検知装置44は、把持部41と
接続部42との間に位置決め手段45を有し、この位置決め
手段45は、略円柱状の一端面に把持部41の軸方向に対し
て略垂直な当接面46を有した胴体部47と、この胴体部47
の当接面46に断面波状のシール部48とをゴムにて一体形
成し、把持部41に嵌着固定している。
【0005】一方、50はオイルパン、このオイルパン50
は、内部にエンジン用あるいはオートマチックトランス
ミッション用のオイル51を収容し、一側面から上方に屈
曲して導出する導出管52を有し、この導出管52は、上端
に点検口53を開口し、下端がオイルパン50内に連続する
管状に形成されている。
【0006】そして、液面検知装置44を、検出部43を点
検口53から導出管52を介してオイルパン50内に挿入して
オイル51に先端部を浸漬させ、シール部48が導出管52の
上端部近傍の内周面に液密に当接させ、胴体部47の当接
面46を導出管52の上端の点検口53の周縁に当接させて、
導出管52に支持させる。
【0007】また、オイル51の量を測定する場合には、
導出管52に支持されている液面検知装置44を把持部41の
環状部分に指を引っ掛けて引き抜き、オイル51で濡れて
いる引き出した検出部43を布切れなどで一旦拭き取り、
再び液面検知装置44を位置決め手段45の当接面46が導出
管52の上端縁に当接するまで、検出部43をオイルパン50
内に挿入させる。そして、再び液面検知装置44を引き抜
き、検出部43のオイル51で濡れている境界線を、検出部
43に設けた目盛り43a と対比させ、オイルパン50内のオ
イル51の液面を判断してオイル51の量を判断する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、例えば自動
車の出荷の際には、オイル51の量の測定は、検出部43の
オイル51で濡れた境界線の位置をmm単位の目盛りが設け
られたものさしなどの測定器により測定して確認してい
る。
【0009】このため、上記従来の液面検知装置44によ
りオイル51の量を測定する場合には、液面検知装置44を
2度抜き差ししなければならず、測定作業が煩雑である
とともに、オイル51で濡れた境界線をものさしなどで測
定する際、オイル51は比較的表面張力が小さいため、そ
の境界線がはっきりせず、また、液面検知装置44を引き
抜く際に、検出部43が導出管52の内部に当接して境界線
がにじみ、mm単位の測定に誤差が生じ易い問題がある。
【0010】また、車種によって導出管52の長さが異な
るため、それぞれの導出管52に対応した液面検知装置44
が必要で、汎用性が低い問題も有している。
【0011】本発明は、上記問題点に鑑みなされたもの
で、液面の測定が容易で、また、汎用性が高い液面検知
装置および液面検出装置を提供することを目的とするも
のである。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の液面検知
装置は、誘電性を有する液体を収容可能で先端部および
基端部に気液交換用の先端流通孔および基端流通孔が形
成された筒状の外部電極、および、この外部電極に対し
て絶縁間隙を介して外部電極内の軸方向に沿って設けら
れた長手状の内部電極を備え前記液体内に挿入される液
面センサと、この液面センサに接続された把持部と、こ
の把持部に設けられて前記液面センサの位置を所定位置
に設定する位置決め手段とを具備したものである。
【0013】請求項2記載の液面検知装置は、請求項1
記載の液面検知装置において、把持部は、液面センサを
弾性を有する管状の接続部を介して接続したものであ
る。
【0014】請求項3記載の液面検知装置は、請求項1
または2記載の液面検知装置において、把持部は長手状
で、位置決め手段はこの把持部の長手方向に沿って摺動
可能であるものである。
【0015】請求項4記載の液面検出装置は、請求項1
ないし3いずれか記載の液面検知装置と、液面センサの
外部電極および内部電極間に交流電圧を印加する電源手
段と、この電源手段により印加された電圧に基づき前記
外部電極および前記内部電極間の静電容量を検出する静
電容量検出手段と、この静電容量検出手段で検出された
静電容量に基づき液面を検知する液面検知手段とを具備
したものである。
【0016】請求項5記載の液面検出装置は、請求項4
記載の液面検出装置において、液面センサ近傍に取り付
けられ液体の温度を検出する温度検出手段と、この温度
検出手段で検出された液面の温度に基づき液面検知手段
で検知された液面を補正する温度補正手段とを具備した
ものである。
【0017】
【作用】請求項1記載の液面検知装置は、把持部に接続
された液面センサを液体内に把持部の位置決め手段によ
り所定位置に挿入させ、筒状の外部電極に設けた気液交
換用の先端流通孔および基端流通孔により、液体を筒状
の外部電極内の軸方向に沿って設けられた長手状の内部
電極との絶縁間隙に収容し、外部電極および内部電極間
の液体の位置によって静電容量が変化して電位が変化す
るので、この電位を測定することにより液面が検知でき
るため、液面センサを位置決め手段にて所定位置となる
ように液体内に挿入するのみで、容易に短時間で高精度
に液面位置が検知可能となる。
【0018】請求項2記載の液面検知装置は、請求項1
記載の液面検知装置において、把持部に液面センサを弾
性を有する管状の接続部を介して接続したため、例えば
液面の検知箇所が屈曲する場合でも、接続部を液面の検
知箇所の屈曲に対応して屈曲させ、液面センサを位置決
め手段にて所定位置となるように液体内に挿入するのみ
で、容易に短時間で高精度に液面位置が検知可能とな
る。また、接続部が管状であるため、例えば液面センサ
のリード線を処理する場合、リード線を接続部内に配設
可能で、リード線が露出することなく液面の検知箇所の
摩擦や屈曲などによるリード線の損傷が防止される。
【0019】請求項3記載の液面検知装置は、請求項1
または2記載の液面検知装置において、位置決め手段を
長手状の把持部の長手方向に沿って摺動可能に設けたた
め、位置決め手段を摺動移動させるのみで、液面の検知
箇所を問わず液面を容易で高精度に検知可能となり、汎
用性が向上する。
【0020】請求項4記載の液面検出装置は、液体内に
液面センサが挿入された請求項1ないし3いずれか記載
の液面検知装置に、電源手段により液面センサの外部電
極および内部電極間に交流電圧を印加し、この電源手段
により印加された電圧に基づき外部電極および内部電極
間の静電容量を静電容量検出手段にて検出し、この静電
容量検出手段で検出した静電容量に基づき液面検知手段
により液面を検知するため、液面センサを位置決め手段
にて所定位置となるように液体内に挿入するのみで、容
易に短時間で高精度に液面位置が検知可能となる。
【0021】請求項5記載の液面検出装置は、請求項4
記載の液面検出装置において、液面センサ近傍に取り付
けられた温度検出手段にて液体の温度を検出し、この温
度検出手段で検出した液面の温度に基づき温度補正手段
により液面検知手段で検知した液面を補正するため、温
度により液体の誘電率が変化するなどしても容易に短時
間で高精度に液面位置が検知可能となる。
【0022】
【実施例】以下、本発明の液面検出装置の一実施例の構
成を図面を参照して説明する。
【0023】図5において、1は例えば自動車のエンジ
ンの下部に設けられるオイルパンで、このオイルパン1
は金属製で略箱状に形成され、内部にエンジン用あるい
はオートマチックトランスミッション用の誘電性を有す
る液体のオイル2を収容するようになっている。そし
て、このオイルパン1の一側面には、図示しない自動車
のエンジン室内の他の部品に干渉しないように斜め上方
に屈曲して導出管3が突出形成されている。また、この
導出管3は、上端に点検口4が開口され下端がオイルパ
ン1内に連続する管状に形成されている。
【0024】一方、6は液面検知装置本体で、この液面
検知装置本体6は、図1ないし図5に示すように、例え
ば合成樹脂や硬質のゴム製で中心軸に図示しない挿通孔
が設けられた円筒状の把持部7を有している。そして、
この把持部7の外周面には、位置目盛8が軸方向に沿っ
て所定の間隔で設けられている。
【0025】また、この把持部7には、例えば合成樹脂
やゴム製の円筒状の位置決め手段10が摺動自在に嵌合し
て設けられ、この位置決め手段10には、軸方向の一端面
に軸方向に対して略垂直の当接面11が形成されている。
【0026】さらに、把持部7には、金属製のスパイラ
ル状のフレキシブルチューブや耐熱合成樹脂のフレキシ
ブルチューブなどの弾性を有した管状の接続部12が、一
端側が把持部7の挿通孔に嵌合固定されて接続されてい
る。
【0027】また、この接続部12の先端側には、液面セ
ンサ13が設けられている。
【0028】そして、液面センサ13は、図1ないし図4
に示すように、例えば真鍮やアルミニウム合金などの導
電性材料にて細長円筒状に形成された外部電極15を有し
ている。この外部電極15は軸方向の基端および先端近傍
に、直径が例えば2mm程度の円形でオイル2が流通可能
な基端流通孔16a および先端流通孔16b が複数穿設され
ている。なお、これら先端流通孔16b および基端流通孔
16a は、オイル2が流通可能で気液交換可能となり、オ
イル2が外部電極15内に浸入する。
【0029】一方、外部電極15の外周面には、軸方向に
沿って略等間隔に目盛りが記された液面検査目視用目盛
り17が設けられている。さらに、外部電極15の内周面側
には、軸方向の両端近傍に位置して絶縁性の合成樹脂や
ゴムなどの材料からなる環状の固定部18a ,18b が設け
られている。
【0030】また、20は内部電極で、この内部電極20
は、外部電極15と同材質にて外部電極15より径小の細長
円筒状に形成されている。そして、この内部電極20は、
外部電極15に設けられた固定部18a ,18b の内周に両端
が嵌合固定されて、外周面が外部電極15の内周面と絶縁
間隙21を介して外部電極15内に同軸状に位置決め固定さ
れている。
【0031】さらに、基端側の固定部18a には、合成樹
脂や硬質ゴムなどの絶縁性材料製で筒状に形成された接
続部材22が設けられている。そして、この接続部材22の
内周面側に接続部12が嵌着固定されて、液面センサ13が
接続部材22を介して接続部12の先端に設けられている。
【0032】また、液面センサ13の先端には、先端側の
固定部18b の外面に位置して熱電対やサーミスタなどの
温度検出手段24が設けられている。そして、この温度検
出手段24の周囲には、合成樹脂や硬質ゴムなどにて半球
状に形成された保護キャップ25が、周縁が外部電極15の
周縁に混合固定されて温度検出手段24を覆って設けられ
ている。なお、保護キャップ25には、直径が例えば2mm
程度の円形で内部にオイル2が流入可能で気液交換可能
な流入孔26が複数穿設されている。
【0033】そして、液面センサ13の外部電極15の接続
部12側の端部の内周面および内部電極20の接続部12側の
端部の外周面には、把持部7の挿通孔および接続部12の
内部を通って配線された一対のシールド線28にて構成さ
れたリード線27がそれぞれ半田付けなどにより接続され
ている。さらに、温度検出手段24には、把持部7の挿通
孔、接続部12および内部電極20の内部を通って配線され
た電線29が接続されている。
【0034】また、リード線27および電線29の把持部7
の端部から導出する側の端部には、図示しないコネクタ
が設けられ、これらコネクタは、制御装置31に接続され
るようになっている。そして、液面検知装置本体6を制
御装置31に接続されて液面検出装置30が構成される。
【0035】一方、制御装置31は、電源手段、静電容量
検出手段、液面検知手段および温度補正手段としての機
能を有し、図6に示すように、CPU(Central Proces
singUnit )が設けられた制御回路32と、この制御回路3
2に接続されたA/Dコンバータ33(アナログ−デジタ
ル変換装置)とから構成されている。
【0036】そして、制御回路32には、表示部34が接続
され、この表示部34は、図1および図5に示すように、
コネクタを介して接続された液面検知装置本体6の外部
電極15および内部電極20間の静電容量の電位および温度
検出手段24からの電気信号を制御回路32により処理した
結果を表示するようになっており、表示部34は、例えば
複数の発光ダイオードからなるバー表示式の液面レベル
表示部34a 、液晶による数値表示式の液面レベル表示部
34b 、オイル2の温度を液晶により数値表示する温度表
示部34c を設けている。なお、処理されたデータは、イ
ンターフェース35(RS232C)を介して接続されたパーソ
ナルコンピュータなどの演算記憶装置36により、液面検
知装置本体6により複数測定された結果を処理・記憶な
どをさせることも可能である。
【0037】次に、上記実施例の動作を説明する。
【0038】例えば図示しない自動車の出荷前の諸検査
におけるオイル2の量を検査する際、まず、図示しない
固定手段を操作して位置決め手段10を把持部7の軸方向
に沿って移動させ、検査する車種に対応させて把持部7
の外周面に設けた所定の位置目盛8に当接面11を位置合
わせする。すなわち、当接面11から保護キャップ25の先
端までの長さが所定の長さとなるように、固定手段を操
作して位置決め手段10を摺動させ、所定の位置に位置決
め固定する。
【0039】そして、商用交流電源37が供給された制御
装置31に液面検知装置本体6を接続し、制御装置31の図
示しない電源スイッチを閉成する。なお、この電源スイ
ッチの閉成により、外部電極15にリード線27を介して制
御装置31から定周波数の交流電圧が印加される。
【0040】次に、制御装置31に接続された液面検知装
置本体6を、液面センサ13を点検口4から導出管3を介
して挿入し、当接面11が点検口4の周縁の導出管3の上
端に当接するまで挿入する。なお、この挿入の際、接続
部12は、弾性を有するため、屈曲する導出管3の屈曲に
対応して屈曲し、液面センサ13はオイルパン1に挿入さ
れてオイル2に浸漬される。
【0041】また、液面センサ13の浸漬により、外部電
極15の接続部12との基端側の基端流通孔16a から外部電
極15と内部電極20との間の絶縁間隙21内の空気などが排
気されるとともに、オイル2が外部電極15の先端側の先
端流通孔16b から絶縁間隙21に浸入する。さらに、液面
センサ13の先端に設けた保護キャップ25内に流入孔26を
介してオイル2が流入する。
【0042】そして、保護キャップ25内に配設された温
度検出手段24によりオイル2の温度が検出されて、この
検出された所定の電気信号が電線29を介して制御装置31
に伝送される。さらに、外部電極15および内部電極20間
に浸入したオイル2により外部電極15および内部電極20
間の誘電率による静電容量の電位がリード線27を介して
制御装置31に伝送される。
【0043】この液面センサ13からの静電容量の電位
が、制御装置31の制御回路32にて温度検出手段24からの
電気信号により温度補正されて、温度検出手段24の電気
信号および温度補正された静電容量の電位は表示部34で
表示されるとともに、A/Dコンバータ33によりデジタ
ル信号に変換されてインターフェース35を介して演算記
憶装置36に伝送し、演算記憶装置36で各種処理および記
録を行う。
【0044】なお、温度変化によりオイル2の誘電率が
変化するため、静電容量の電位が変化する。このため、
静電容量の電位を温度補正する。
【0045】次に、直径が約2mmの流通孔16を液面セン
サ13に設けた液面検知装置本体6を用いて、液面位置の
測定を行った結果を図7を参照して説明する。
【0046】なお、図7において、縦軸は静電容量の電
位、横軸はオイルパン1内の液面位置を示し、外気温度
約23℃で測定を行った。
【0047】そして、測定は、液面センサ13を点検口4
から挿入し、当接面が導出管の上端縁に当接した時点で
の液面位置と、当接面が導出管の上端縁に当接してから
3秒後の液面位置と、当接面が導出管の上端縁に当接し
てから10秒後の液面位置と測定し、比較した。
【0048】この図7に示す結果から、流通孔が直径約
2mm程度の開口であれば、直ちに液面が測定できること
が分かり、測定が短時間で容易に測定できることが分か
る。さらに、3秒後の測定結果と10秒後の測定結果が
ほぼ一致し、3秒以上液面センサ13をオイル2に浸漬さ
せることにより、mm単位まで高精度に液面位置を測定で
きることが分かる。なお、自動車の出荷時の検査など
で、短時間に高精度の液面位置の測定結果を効率よく容
易に得るためには、さらに先端流通孔16b の開口の径寸
法を大きく形成すればよい。
【0049】上記実施例は、軸方向に摺動可能に位置決
め手段10を設けた把持部7に、位置決め手段10の端面に
設けた当接面11側から弾性を有する管状の接続部12を突
設し、この接続部12の先端に液面センサ13を設け、位置
決め手段10の当接面11が導出管3の点検口4に当接する
まで、導出管3の屈曲に対応して接続部12を屈曲させつ
つ、液面センサ13を点検口4から導出管3を介してオイ
ルパン1内に挿入して、オイルパン1内に収容したオイ
ル2に浸漬させる。
【0050】そして、この液面センサ13の浸漬により、
液面センサ13の筒状の外部電極15の先端流通孔16b から
外部電極15とこの外部電極15に同軸に収容した筒状の内
部電極20との間の絶縁間隙21内にオイル2が浸入し、外
部電極15に印加される定周波数の交流電圧により外部電
極15および内部電極20間のオイル2量により静電容量が
変化するため電位が変化し、内部電極20から接続部12の
内部に配設されたリード線27を介して検出される。さら
に、液面センサ13の先端に設けた温度検出手段24により
オイル2の温度が、接続部12および内部電極20の内部に
配設された電線29を介して検出され、この温度検出によ
り温度変化により生じた誘電率の変化による静電容量の
変化を制御装置31にて補正し、補正した電位をオイルパ
ン1内の液面位置として表示部34に表示させることによ
り液面位置が測定できる。
【0051】すなわち、温度変化によりオイル2の例え
ば誘電率が変化して静電容量が変化して電位が変化する
ので、温度検出手段24にて検出した温度にて静電容量の
電位を温度補正することにより、高精度な液面位置を検
知できる。
【0052】一方、接続管12が弾性を有し管状であるた
め、リード線27や電線29を内部に収容でき接続部12の外
部に露出することにより外観が損なわれることがなく、
接続部12の導出管3への挿入の際の摩擦によるリード線
27および電線29の損傷を防止できる。さらに、導出管3
の屈曲に対応して接続部12が屈曲するので導出管3の屈
曲状態を問わずに測定できる。また、液面センサ13を挿
入するのみで液面センサ13の静電容量の電位により短時
間で高精度な液面位置の測定が容易にできる。
【0053】さらに、位置決め手段10に当接面11を設
け、この位置決め手段10を把持部7に突設した接続部12
の軸方向に沿って摺動可能に設けたため、位置決め手段
10を摺動移動させるのみで、オイルパン1や導出管3の
形状が異なる場合でも高精度に液面位置を容易に測定で
き、汎用性を向上できる。
【0054】なお、上記実施例において、位置決め手段
10の当接面11にスイッチを設け、液面の検出の際、当接
面11が導出管3の上端縁に当接した際にスイッチが閉成
し、液面の検出を行うようにしてもよい。このようにス
イッチを設けることにより、基準面となる当接面11が確
実に点検口4を開口する導出管3の上端縁に当接し、液
面の位置を高精度に容易に測定できる。
【0055】また、接続部12が突設された側と反対側の
把持部7の端部に圧縮空気が導入されるホースを接続
し、把持部7に設けた操作手段により把持部7内に配設
した弁体を開いて、液面センサ13の外部電極15と内部電
極20との間の絶縁間隙21に圧縮空気を吹き付け、絶縁間
隙21内に残るオイル2などの導電性の液体を吹き出し、
次の液面の検出に迅速に移れるようにしてもよい。
【0056】さらに、利用者が常に運転席から液面の位
置を確認できるように、運転席のパネル面に表示部34が
位置するように制御装置31を自動車に配設し、上記実施
例の液面検知装置本体6を導出管3に装着した状態で出
荷し、保守点検などの際のオイル2の状態を確認する場
合には、液面検知装置本体6を導出管3から引き抜き、
液面センサ13の外部電極15の外周面に付着するオイル2
の色などを観察できるようにしてもよい。
【0057】なお、このように自動車に液面検知装置本
体6を装着する場合には、外部電極15内のオイル2の液
面の振動により変化をするために、先端流通孔16b の孔
径を小さくし、オイル2の流通抵抗を大きくしてオイル
2の液面を安定させ、自動車の走行の際の振動などによ
り液面が上下動することにより液面位置の表示が目まぐ
るしく変動しないように、オイル2が絶縁間隙21に流入
可能な程度の小径、例えば直径が2mm以下となるように
形成することが好ましい。
【0058】
【発明の効果】請求項1記載の液面検知装置によれば、
把持部の位置決め手段により液面センサを液体内の所定
位置に挿入して、液体を外部電極内の内部電極との絶縁
間隙に収容し、外部電極および内部電極間の静電容量を
測定して液面を検知するため、液面センサを位置決め手
段にて所定位置となるように液体内に挿入するのみで、
容易に短時間で高精度に液面位置を検知できる。
【0059】請求項2記載の液面検知装置によれば、請
求項1記載の液面検知装置において、把持部に液面セン
サを弾性を有する管状の接続部を介して接続したため、
例えば液面の検知箇所が屈曲する場合でも、接続部を液
面の検知箇所の屈曲に対応して屈曲させつつ、液面セン
サを位置決め手段にて所定位置となるように液体内に挿
入するのみで、容易に短時間で高精度に液面位置を検知
できる。また、接続部が管状であるため、外部電極およ
び内部電極間の静電容量の電位を伝達するリード線を接
続部内に配設でき、リード線が露出することなく液面の
検知箇所の摩擦・屈曲などによるリード線の損傷を防止
できる。
【0060】請求項3記載の液面検知装置によれば、請
求項1または2記載の液面検知装置において、位置決め
手段を長手状の把持部の長手方向に沿って摺動可能に設
けたため、位置決め手段を摺動移動させるのみで、液面
の検知箇所を問わず液面を容易で高精度に検知可能とな
り、汎用性を向上できる。
【0061】請求項4記載の液面検出装置によれば、液
体内に液面センサが挿入された請求項1ないし3いずれ
か記載の液面検知装置に、電源手段により液面センサの
外部電極および内部電極間に交流電圧を印加し、この電
源手段により印加された電圧に基づき外部電極および内
部電極間の静電容量を静電容量検出手段にて検出し、こ
の静電容量検出手段で検出した静電容量に基づき液面検
知手段により液面を検知するため、液面センサを位置決
め手段にて所定位置となるように液体内に挿入するのみ
で、容易に短時間で高精度に液面位置を検知できる。
【0062】請求項5記載の液面検出装置は、請求項4
記載の液面検出装置において、温度検出手段にて液体の
温度を検出し、この温度検出手段で検出した液面の温度
に基づき温度補正手段により液面検知手段で検知した液
面を補正するため、容易に短時間で高精度に液面位置を
検知できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の液面検出装置の一実施例を示す一部を
欠いた平面図である。
【図2】同上液面センサ近傍を示す平面図である。
【図3】同上断面図である。
【図4】同上正面図である。
【図5】同上液面検知装置本体の使用状況を示す説明図
である。
【図6】同上制御装置を示すブロック図である。
【図7】同上測定結果を示すグラフである。
【図8】従来例の液面検出装置の一実施例を示す一部を
切り欠いた平面図である。
【図9】同上液面検知装置本体の使用状況を示す説明図
である。
【符号の説明】
2 液体であるオイル 6 液面検知装置本体 7 把持部 10 位置決め手段 12 接続部 13 液面センサ 15 外部電極 16a 基端流通孔 16b 先端流通孔 20 内部電極 21 絶縁間隙 24 温度検出手段 30 液面検出装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大村 正人 静岡県浜松市高塚町300番地 スズキ株式 会社内 (72)発明者 伊藤 衛 静岡県浜松市高塚町300番地 スズキ株式 会社内 (72)発明者 栗田 良祐 静岡県浜松市高塚町300番地 スズキ株式 会社内 (72)発明者 坪井 正隆 静岡県浜松市神田町1195番地 浜松貿易株 式会社内 (72)発明者 山本 光雄 静岡県浜松市古川町500番地 株式会社ソ ミック石川浜松工場内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 誘電性を有する液体を収容可能で先端部
    および基端部に気液交換用の先端流通孔および基端流通
    孔が形成された筒状の外部電極、および、この外部電極
    に対して絶縁間隙を介して外部電極内の軸方向に沿って
    設けられた長手状の内部電極を備え前記液体内に挿入さ
    れる液面センサと、 この液面センサに接続された把持部と、 この把持部に設けられて前記液面センサの位置を所定位
    置に設定する位置決め手段とを具備したことを特徴とす
    る液面検知装置。
  2. 【請求項2】 把持部は、液面センサを弾性を有する管
    状の接続部を介して接続したことを特徴とする請求項1
    記載の液面検知装置。
  3. 【請求項3】 把持部は長手状で、位置決め手段はこの
    把持部の長手方向に沿って摺動可能であることを特徴と
    する請求項1または2記載の液面検知装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3いずれか記載の液面検
    知装置と、 液面センサの外部電極および内部電極間に交流電圧を印
    加する電源手段と、 この電源手段により印加された電圧に基づき前記外部電
    極および前記内部電極間の静電容量を検出する静電容量
    検出手段と、 この静電容量検出手段で検出された静電容量に基づき液
    面を検知する液面検知手段とを具備したことを特徴とす
    る液面検出装置。
  5. 【請求項5】 液面センサ近傍に取り付けられ液体の温
    度を検出する温度検出手段と、 この温度検出手段で検出された液面の温度に基づき液面
    検知手段で検知された液面を補正する温度補正手段とを
    具備したことを特徴とする請求項4記載の液面検出装
    置。
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