JPH0726021B2 - ポリアミド組成物 - Google Patents

ポリアミド組成物

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JPH0726021B2
JPH0726021B2 JP61079066A JP7906686A JPH0726021B2 JP H0726021 B2 JPH0726021 B2 JP H0726021B2 JP 61079066 A JP61079066 A JP 61079066A JP 7906686 A JP7906686 A JP 7906686A JP H0726021 B2 JPH0726021 B2 JP H0726021B2
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健 阪下
智明 下田
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三井石油化学工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、低温特性、機械的特性とくに耐衝撃性、科学
的物理的特性、寸法安定性および成形特性のいずれにも
優れた性能を兼ね備えたポリアミド組成物に関するもの
である。
〔従来の技術〕
一般に、ポリアミドは圧縮成形、射出成形または押し出
し成形などの溶融成形を行うことができ、成形性には優
れているが、低温特性、機械的特性および化学的特性の
いずれの性能においてもエンジニアリングプラスチツク
スとして満足できるものではない。例えば、本出願人
は、低温特性、機械的特性、化学的物理的特性に優れた
ポリアミドとしてテレフタン酸成分単位を主成分とする
芳香族ジカルボン酸成分単位および脂肪族アルキレンジ
アミン成分単位からなるポリアミドからなる成形材料を
特開昭59−53536号公報、特開昭60−158220号公報など
にすでに提案した。このポリアミドは低温特性、機械的
特性および化学的物理特性に優れ、溶融成形性にすぐれ
ているという特徴を有しているが、結晶性であるので耐
衝撃性、寸法安定性に劣るという欠点がある。
一方、特開昭49−36959号公報および特公昭46−41024号
公報にはイソフタル酸成分単位を主成分とする芳香族系
ジカルボン酸成分単位およびヘキサメチレンジアミン、
ビス(4−アミノシクロヘキシル)メタンなどの混合ジ
アミンからなるジアミン成分から形成されるポリアミド
や、ポリ2,2,4−トリメチルヘキサメチレンテレフタル
アミド(トロガミドT )は結晶化度が低く、透明性、
寸法安定性に優れ、機器ハウジング材料、自動車部品な
どへの用途が期待されるが、耐衝撃性などの機械的特
性、耐水性などに劣るという欠点がある。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明者らは、低温特性、寸法安定性、機械的特性とく
に耐衝撃性、化学的物理的特性および成形特性のいずれ
にも優れた性能を兼ね備えたポリアミド組成物を検討し
た結果。特定のイソフタロイルジアミン成分単位(a)
および特定のジアシロイルジアミン成分単位(b)がラ
ンダムに配列したポリアミド〔A〕および変性低結晶性
α−オレフイン系ランダム共重合体〔B〕からなるポリ
アミド組成物が前記目的を達成することを見出し、本発
明に到達した。本発明によれば、本発明の成形用強化ポ
リアミド組成物は、低温での耐衝撃性などの低温特性、
引張強度、曲げ強度、衝撃強度、動摩擦係数、テーバー
摩耗、寸法安定性などの機械的特性、耐薬品性、耐沸水
性、飽和吸水率などの化学的物理的特性、溶融組成物の
流動性、圧縮成形性、射出成形性や押出し成形性などの
成形特性に優れているという特徴がある。
〔問題点を解決するための手段および作用〕
本発明によれば、 〔A〕一般式〔I〕 で表わされるイソフタロイルジアミン成分単位(a)お
よび一般式〔II〕 で表わされるジアシロイルジアミン成分単位(b)、 〔式中、R0は炭素原子数が4ないし25の二価の炭化水素
基を示し、Arは1,3−フエニレン基以外の炭素原子数が
6ないし20の二価の芳香族炭化水素基を示す。〕がラン
ダムに配列したポリアミドであつて、 (i)各成分の組成は(a)成分が50ないし100モル%
および(b)成分が0ないし50モル%の範囲にあるこ
と、 (ii)300℃で荷重2kgで測定したメルトフローレート
(MFR)が0.01ないし100g/10minの範囲にあること、 (iii)X線回折法で測定した結晶化度が7%以下の範
囲にあること、 (iv)ガラス転移温度(Tg)が110ないし240℃の範囲に
あること、 によつて表されるポリアミド、および 〔B〕炭素原子数が2ないし20の範囲にある相異なる少
なくとも2種のα−オレフィンから形成されるX線回折
法で測定した結晶化度が20%以下の低結晶性α−オレフ
ィン系ランダム共重合体からなる基体樹脂に、不飽和カ
ルボン酸またはその酸無水物成分単位が該基体樹脂に対
して0.01ないし10重量%の範囲でグラフト共重合してお
り、かつX線回折法で測定した結晶化度が20%以下の範
囲にある変性定結晶性α−オレフィン系ランダム共重合
体、 を含有することを特徴とするポリアミド組成物が提供さ
れる。
本発明のポリアミド組成物に配合されるポリアミド
〔A〕は、一般式〔I〕 で表わされるイソフタロイルジアミン成分単位(a)お
よび一般式〔II〕 で表わされるジアシロイルジアミン成分単位(b) 〔ここで、両式中、R0は炭素原子数が4ないし25の二価
の炭化水素基を示し、Arは1,3−フエニレン基以外の炭
素原子数が6ないし20の二価の芳香族炭化水素基を示
す。〕がランダムに配列したポリアミドである。該ポリ
アミドの各成分の組成は上記(a)成分が50ないし100
モル%、好ましくは60ないし90モル%、とくに好ましく
は65ないし80モル%の範囲であり、該(b)成分が0な
いし50モル%、好ましくは10ないし40モル%、とくに好
ましくは20ないし35モル%の範囲である。また、該ポリ
アミドの300℃で荷重2kgで測定したメルトフローレート
(MFR)は0.01ないし100g/10min、好ましくは0.5ないし
50g/10minの範囲にあり、また該ポリアミドが30℃の濃
硫酸中に可溶性の場合には30℃の濃硫酸中で測定した極
限粘度〔η〕は通常は0.4ないし2.0dl/g、好ましくは0.
5ないし1.3dl/gの範囲である。また、該ポリアミドのX
線回折法で測定した結晶化度は通常は7%以下、好まし
くは5%以下、とくに好ましくは3%以下の範囲であ
る。また、該ポリアミドの示差走査熱量計(昇温速度毎
分10℃)によつて測定したガラス転移温度(Tg)は110
ないし240℃、好ましくは140ないし220℃の範囲にあ
る。該ポリアミドが結晶性を有する場合には、その融点
は通常は220ないし350℃、好ましくは240ないし320℃の
範囲である。
該ポリアミドを構成する前記一般式〔I〕で表わされる
イソフタロイルジアミン成分単位(a)および前記一般
式〔II〕で表わされるジアシロイルジアミン成分単位
(b)を構成するジアミン成分に相当するR0は炭素元素
数が4ないし25の二価の炭化水素基を示す。該ジアミン
成分に相当する二価の炭化水素基R0としては、炭素原子
数が4ないし25の二価の脂肪族炭化水素基、炭素原子数
が6ないし25であり少なくとも1個の脂環族炭化水素環
を含む二価の脂環族炭化水素基、炭素原子数が6ないし
25でありかつ少なくとも1個の芳香族炭化水素環を含む
二価の芳香族炭化水素基を挙げることができるが、とく
に炭素原子数が4ないし25の二価の脂肪族炭化水素基R1
と炭素原子数が6ないし25であつて少なくとも1個の脂
環族炭化水素環を含む二価の脂環族炭化水素基R2または
炭素原子数6ないし25であつて少なくとも1個の芳香族
炭化水素環を含む二価の芳香族炭化水素基R2とからなる
混合成分から構成されていることが好ましく、とりわけ
その組成がR1成分が5ないし98モル%、好ましくは40な
いし85モル%およびR2成分が2ないし95モル%、好まし
くは15ないし60モル%の範囲である混合成分であると好
適である。炭素原子数が6ないし25である二価の脂肪族
炭化水素基R1に相当するジアミン成分として具体的に
は、1,4−ジアミノブタン、1,5−ジアミノペプタン、1,
6−ジアミノヘキサン、1,7−ジアミヘプタン、1,8−ジ
アミノオクタン、1,9−ジアミノノナン、1,10−ジアミ
ノデカン、1,11−ジアミノウンデカン、1,12−ジアミノ
ドデカン、1,13−ジアミノトリデカン、1,14−ジアミノ
テトラデカン、1,15−ジアミノペンタデカン、1,16−ジ
アミノヘキサデカン、1,17−ジアミノヘプタデカン、1,
18−ジアミノアクタデカン、1,19−ジアミノノデカン、
1,20−ジアミノエイコサンなどを例示することができ
る。これらのアルキレンジアミン成分としては1種のみ
を単独で含有していてもよいし、2種以上の混合物とし
て含有していても差しつかえない。これらのアルキレン
ジアミン成分のうちでは、炭素原子数が6ないし16の範
囲にあることが好ましく、とくに炭素数が6の1,6−ジ
アミノヘキサンであることが好ましい。また。炭素原子
数が6ないし25でありかつ少なくとも1個の脂環族炭化
水素環を含む二価の脂環族炭化水素基R2に相当するジア
ミン成分単位として具体的には、1,3−ジアミノシクロ
ヘキサン、1,4−ジアミノシクロヘキサン、1,3−ビス
(アミノメチル)シクロヘキサン、1,4−ビス(アミノ
メチル)シクロヘキサン、イソホロンジアミン、ピペラ
ジン、2,5−ジメチルピペラジン、ビス(4−アミノシ
クロヘキシル)メタン、ビス(4−アミノシクロヘキシ
ル)プロパン、4,4′−ジアミノ−3,3′−ジメチルジシ
クロヘキシルメタン、4,4′−ジアミノ−3,3′−ジメチ
ルジシクロヘキシルプロパン、4,4′−ジアミノ−3,
3′,5,5′,−テトラチメルジシクロヘキシルメタン、
4,4′−ジアミノ−3,3′,5,5′−テトラメチルジシクロ
ヘキシルプロパン、4,4′−ジアミノ−3,3′−ジメチル
ジシクロヘキシル、4,4′−ジアミノ−3,3′,5,5′−テ
トラメチルジシクロヘキシル、α,α′−ビス(4−ア
ミノシクロヘキシル)−p−ジイソプロピルベンゼン、
α,α′−ビス(4−アミノシクロヘキシル)−m−ジ
イソプロピルベンゼン、α,α′−ビス(4−アミノシ
クロヘキシル)−1,4−シクロヘキサン、α,α′−ビ
ス(4−アミノシクロヘキシル)−1,3−シクロヘキサ
ンなどを例示することができる。また、炭素原子数が6
ないし25でありかつ少なくとも1個の芳香族炭化水素環
を含む二価の芳香族炭化水素基R2に相当するジアミン成
分単位として具体的には、p−フエニレンジアミン、m
−フエニレンジアミン、p−キシリレンジアミン、m−
キシリレンジアミン、4,4′−ジアミノジフエニルメタ
ン、4,4′−ジアミノジフエニルエーテル、4,4′−ジア
ミノジフエニルプロパン、4,4′−ジアミノジフエニル
スルホン、4,4′−ジアミノジフエニルスルフイツド、
α−α′−ビス(4−アミノフエニル)−p−イソプロ
ピルベンゼン、α−α′−ビス(4−アミノフエニル)
−m−イソプロピルベンゼンなどを例示することができ
る。これらのR2を構成するジアミン成分のうちで、好ま
しくは脂環族ジアミン成分であり、これらのうち特に好
ましくは、ビス(4−アミノシクロヘキシル)メタン、
4,4′−ジアミノ−3,3′−ジメチルジシクロヘキシルメ
タン、1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサンであ
る。
該ポリアミドを構成する前記一般式〔II〕で表されるジ
アシロイルジアミン成分単位(b)を構成する芳香族ジ
カルボン酸成分に相当するArは、1,3−フエニレン基以
外の炭素原子数が6ないし20の二価の芳香族炭化水素基
である。該二価の芳香族炭化水素基Arに相当する芳香族
ジカルボン酸成分として具体的には、テレフタル酸、フ
タル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、2,5−ナフタレ
ンジカルボン酸、1,4−ナフタレンジカルボン酸、1,5−
ナフタレンジカルボン酸などを例示することができる。
該ポリアミドは、前記(a)成分および前記(b)成分
がランダムに配列して結合し、鎖状構造を形成したもの
である。ここで鎖状構造とは直鎖構造のみならず、分枝
鎖状または相違する分子間で架橋構造を形成している場
合もある。分枝鎖状構造または架橋構造の形成は前記
(a)、(b)両成分単位のアミン成分を介して形成さ
れる。該ポリアミドのうちでは直鎖状ないしは分枝鎖状
構造すなわち実質上線状構造のポリアミド、すなわち30
℃の濃硫酸中に溶解するポリアミドが好適である。
該ポリアミドの分子末端は前記(a)成分または前記
(b)成分を構成するジアミン成分、イソフタル酸成分
またはイソフタル酸成分以外の芳香族ジカルボン酸成分
のいずれであつてもよい。分子末端が該アルキレンジア
ミン成分である場合は末端アミノ基が低級カルボン酸で
アシル化されていてもよいし、塩を形成していても差し
つかえない。また、分子末端がテレフタル酸成分、イソ
フタル酸成分またはカルボキシフタル酸成分である場合
には末端カルボキシル基が低級アルコールでエステル化
されていてもよいし、アミンでアミド化されていてもよ
いし、塩を形成してもよいし、酸無水物を形成してもよ
い。
該ポリアミドは、該ポリアミドの前記(a)および前記
(b)両成分単位に相当する芳香族ジカルボン酸のハラ
イドおよびジアミンを溶液法によつて重縮合することに
よつて製造することもできるし、界面法によつて重縮合
することにより製造することもできる。また、該ポリア
ミドの構成成分に相当する芳香族ジカルボン酸およびジ
アミンとのナイロン塩またはオリゴマーなどの低次縮合
物を、加熱溶融状態で剪断条件下に混練手段を用いて重
縮合させることにより製造することができる。これらい
ずれの方法においても、原料の芳香族ジカルボン酸の組
成および原料ジアミン成分の組成を調節することによつ
て該イソフタロイルジアミン成分単位(a)が50ないし
100モル%および該ジアシロイルジアミン成分単位
(b)が0ないし50モル%の範囲のポリアミドを製造す
ることができる。これらのうちでは第三番目の方法が工
業的製法として適している。
本発明のポリアミド組成物に配合される変性低結晶性α
−オレフイン系ランダム共重合体〔B〕は、炭素原子数
2ないし20の範囲にある相異なる少なくとも2種のα−
オレフインから形成されるX線回折法で測定した結晶化
度が20%以下の低結晶性α−オレフイン系ランダム共重
合体からなる基体樹脂に、不飽和カルボン酸またはその
酸無水物成分単位が該基体樹脂に対して0.01ないし10重
量%、好ましくは0.05ないし5重量%の範囲でグラフト
共重合しており、かつX線回折法で測定した結晶化度が
20%以下、好ましくは10%以下の範囲にある変性低結晶
性α−オレフイン系ランダム共重合体であつて変性非結
晶性α−オレフイン系ランダム共重合体をも包含し、該
変性低結晶性α−おれフアン系ランダム共重合体〔B〕
の190℃で荷重2.16kgにおけるメルトフローレート〔MFR
190℃〕が通常0.01g/10min以上、好ましくは0.01ないし
50g/10minの範囲である。該変性低結晶性α−オレフイ
ン系ランダム共重合体〔B〕のグラフト変性成分である
不飽和カルボン酸またはその酸無水物成分として具体的
には、たとえばアクリル酸、メタクリル酸、マレイン
酸、無水マレイン酸、フマール酸、イタコン酸、無水イ
タコン酸、シトラコン酸、無水シトラコン酸、ビシクロ
〔2.2.1〕ヘプト−2−エン−5.6−ジカルボン酸、ビシ
クロ〔2.2.1〕ヘプト−2−エン−5.6−ジカルボン酸無
水物などを例示することができる。
該変性低結晶性α−オレフイン系ランダム共重合体を構
成する基体樹脂は炭素原子数が2ないし20の範囲にある
相異なる少なくとも2種のα−オレフインから形成され
る低結晶性α−オレフイン系ランダム共重合体であり、
そのX線回折法で測定した結晶化度は通常は20%以下、
好ましくは0ないし10%の範囲であり、その190℃にお
けるメルトフローレート〔MFR190℃〕が通常0.01ないし
50g/10min、好ましくは0.05ないし20g/10minの範囲であ
る。α−オレフイン成分単位としてはエチレン、プロピ
レン、1−ブテン、1−ペンテン、4−メチル−1−ペ
ンテン、1−ヘキセン、1−オクテン、1−デセン、1
−ドデセン、1−テトラデセン、1−ヘキサデセン、1
−オクタデセン、1−エイコセンなどを例示することが
でき、これらのα−オレフイン相異なる少なくとも2種
の共重合によつて該低結晶性α−オレフイン系ランダム
共重合体が形成される。該低結晶性α−オレフイン系ラ
ンダム共重合体の各共重合組成はそれぞれの成分の共重
合体の結晶化度によつて定まるが、通常は一方のα−オ
レフイン成分の含有率は50ないし90モル%、好ましくは
60ないし85モル%の範囲および他のα−オレフイン成分
の含有率は10ないし50モル%、好ましくは15ないし40モ
ル%の範囲である。該低結晶性α−オレフイン系共重合
体として具体的には、エチレン・プロピレン共重合体、
エチレン・1−ブテン共重合体、エチレン・1−ヘキセ
ン共重合体、エチレン・4−メチル−1−ペンテン共重
合体、エチレン・1−オクテン共重合体、エチレン・1
−デセン共重合体、プロピレン・1−ブテン共重合体、
プロピレン・1−ヘキセン共重合体、プロピレン・1−
オクテン共重合体。プロピレン・1−デセン共重合体、
1−ブテン・1−ヘキセン共重合体などを例示すること
ができる。
本発明のポリアミド組成物に配合される該変性低結晶性
α−オレフイン系ランダム共重合体〔B〕の割合は該ポ
リアミド〔A〕の100重量部に対して通常0.5ないし150
重量部、好ましくは1.0ないし50重量部の範囲である。
本発明のポリアミド組成物には、前記ポリアミド〔A〕
および前記変性低結晶性α−オレフイン系ランダム共重
合体〔B〕の他に、必要に応じて耐熱安定剤、酸化安定
剤、紫外線吸収剤、各種充填剤、可塑剤、離型剤、滑
剤、帯電防止剤、難燃剤、顔料、染料などを配合するこ
とができる。これらの配合割合は適宜量である。
本発明のポリアミド組成物を調製する方法としては、前
記各構成成分のポリアミドを溶融状態に維持しながら充
填剤を配合する方法などを例示することができる。溶融
混練配合する方法として具体的には、押出機、ニーダー
などを用いて混練配合する方法などを例示することがで
きる。
本発明のポリアミド組成物は通常の溶融成形、たとえば
圧縮成形、射出成形または押し出し成形とうによつて成
形することができる。
〔実施例〕
次に、本発明のポリアミド組成物を実施例によつて具体
的に説明する。実施例および比較例において使用したポ
リアミドの合成法を参考例に示した。また、強化樹脂組
成物の調製法、該強化樹脂組成物からの試験片の調製法
ならびに各性能の評価方法をも示した。
なお以下の表において使用した次の略号はそれぞれ次の
化合物を示す。
TA :テレフタル酸 IA :イソフタル酸 C6 :1,6−ジアミノヘキサン ACM :ビス(4−アミノシクロヘキシル)メタン DMACM :4,4′−ジアミノ−3,3′−ジメチルジシクロヘ
キシ ルメタン AMC :1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサン C2″ :エチレン C3″ :プロピレン ENB :5−エチリデン−2−ノルボルネン MAH :無水マレイン酸 MA :マレイン酸 NAH :無水ナジツク酸 また、結晶化度および190℃におけるメルトフローレー
ト〔MFR190℃〕は次の方法により測定した。
結晶化度:23℃でX線回折法により測定した。
メルトフローレート〔MFR190℃〕:ASTM D−1238−79E条
件(190℃、2160g)で測定した。
〔I〕ポリアミドの製造 参考例1 テレフタル酸89.22(0.537M)、イソフタル酸208.17g
(1.253M)、ビス(4−アミノシクロヘキシル)メタン
96.77gおよび1,6−ジアミノヘキサン160.37g(1.38M)
をイオン交換水68g、ジ亜リン酸ソーダ0.38g(0.00358
M)とともに1オークレーブに仕込み、N2置換を十分
に行つた後、攪拌下3時間かけて250℃に昇温した。さ
らに密閉状態のまま250℃で1時間反応させた後、攪拌
を止め、オートレーブ底部から差圧10kg/cm2で反応混合
物を抜き出した。N2中50℃、100mmHgで一夜乾燥して低
次縮合物を得た。この低次縮合物の〔η〕(conc.H2SO4
中、30℃)は0.12dl/gであつた。この低次縮合物を二軸
押出機(スクリユー径30mm、L/D=42、バレル温度
(℃)80/180/340/340/280/280/260/260、第3、第4、
第6ゾーンは大気解放ベント、回転数50rpm、オリゴマ
ー供給量2kg/hr、排気はN2パージ)によつて溶融下重縮
合を進め無色透明のポリマーを得た。
ポリマー中のイソフタル酸成分単位とテレフタル酸成分
単位のモル%、ビス(4−アミノシクロヘキシル)メタ
ンのモル%、1,6−ジアミノヘキサンのモル%、〔η〕
(conc.H2SO4中、30℃)およびカラス転移温度および結
晶化度を表1に示した。
参考例2〜4 参考例1において、ジアミン成分の種類またはその使用
量を変えた以外は、参考例1に記載した方法に従つて表
1に示したポリマーを得た。
〔II〕ポリアミド組成物の製造 無水マレイン酸変性エチレン・プロピレン共重合体〔エ
チレン含量80モル%。無水マレイン酸含量1.2g/100g基
材、結晶化度4%〕10重量部と参考例1に記載したポリ
アミド100重量部を340℃に設定した一軸押出機(L/D=2
8、30mmφ)に供給し、ブレンド物(ペレツト状)を調
製した。該ペレツトを100℃、1mmHgの条件下で1日乾燥
した後、プレス成形機によつて窒素雰囲気中で100kg/cm
2の圧力下でポリアミドのTgより10ないし100℃高い温度
でホツトプレスした後、20℃の温度でコールドプレス
し、2mmないし4mm厚の圧縮成形板を作製した。これらの
成形板を表2に記載の各試験片の寸法に切削加工した
後、窒素雰囲気中、100℃、40mmHgの条件で12hr乾燥し
た後試験に供した。結果を表2に示した。
実施例1〜7 表3に記載の変性α−オレフイン系ランダム共重合体と
ポリアミドを表3に記載した量用いた他は実施例1に記
載の方法で、溶融ブレンド物、試験片を作製した。結果
を表3に示した。
比較例1 実施例1において、変性α−オレフイン系ランダム共重
合体を使用しなかつた他は、実施例1に記載の方法でス
トランドおよび試験片を作製した。
比較例2 100℃、1mmHgの条件下12hr乾燥した2,2,4−トリメチル
ヘキサメチレンジアミン成分単位とテレフタル酸成分単
位からなるポリアミド(ダイナミツトノーベル社製、ト
ロガミドT )を窒素雰囲気中275℃、100kg/cm2の圧力
でホツトプレス、次いでコールドプレスして試験片を作
製した。結果は表3に示した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 (C08L 77/06 51:06)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】〔A〕一般式〔I〕 で表されるイソフタロイルジアミン成分単位(a)およ
    び一般式〔II〕 で表されるジアシロイルジアミン成分単位(b)、 [式中、R0は炭素原子数が4ないし25の二価の炭化水素
    基を示し、Arは1,3−フェニレン基以外の炭素原子数が
    6ないし20の二価の芳香族炭化水素基を示す。]がラン
    ダムに配列したポリアミドであって、 (i)各成分の組成は(a)成分が50ないし100モル%
    および(b)成分が0ないし50モル%の範囲にあるこ
    と、 (ii)300℃で荷重2kgで測定したメルトフローレート
    (MFR)が0.01ないし100g/10minの範囲にあること、 (iii)X線回折法で測定した結晶化度が7%以下の範
    囲にあること、 (iv)ガラス転移温度(Tg)が110ないし240℃の範囲に
    あること、によって表されるポリアミド、および 〔B〕炭素原子数が2ないし20の範囲にある相異なる少
    なくとも2種のα−オレフィンから形成されるX線回折
    法で測定した結晶化度が20%以下の低結晶性α−オレフ
    ィン系ランダム共重合体からなる基体樹脂に、不飽和カ
    ルボン酸またはその酸無水物成分単位が該基体樹脂に対
    して0.01ないし10重量%の範囲でグラフト共重合してお
    り、かつX線回折法で測定した結晶化度が20%以下の範
    囲にある変性低結晶性α−オレフィン系ランダム共重合
    体、 を含有することを特徴とするポリアミド組成物。
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