JPH07259888A - 制御型回転差感応継手 - Google Patents

制御型回転差感応継手

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JPH07259888A
JPH07259888A JP4873894A JP4873894A JPH07259888A JP H07259888 A JPH07259888 A JP H07259888A JP 4873894 A JP4873894 A JP 4873894A JP 4873894 A JP4873894 A JP 4873894A JP H07259888 A JPH07259888 A JP H07259888A
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JP
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orifice
check valve
spool
preset load
stroke
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JP4873894A
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English (en)
Inventor
Yasuhiro Niikura
靖博 新倉
Yoshio Sakiyama
能夫 崎山
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 第1の回転部材と第2の回転部材の相対回転
差に対する伝達トルク特性をオリフィス開度により制御
する制御型回転差感応継手において、低相対回転で高伝
達トルクとなるオリフィス閉じ切り付近でのトルク変動
の防止を図ると共にスムーズなスプールストロークの確
保とオイル漏れ防止による所望の伝達トルクの確保を図
ること。 【構成】 オリフィス穴10aを複数のシリンダ5に対
し共通とし、かつ、周方向等間隔に2個設け、吸入通路
7の途中にシリンダ室への油吸入のみを許す逆止弁14
を設け、吐出通路8の途中にシリンダ内圧が所定圧以上
のときにシリンダ室17からの吐出のみを許すプリセッ
ト荷重付与逆止弁15を設け、各シリンダ5の吐出通路
8と可変オリフィス13とを共通な環状溝16を介して
連通させた構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、左右駆動輪の差動装置
や差動制限装置あるいは前後輪の駆動力配分装置さらに
はエンジン駆動トルクを自動変速機に伝達するトルク伝
達クラッチ等として適用され、相対回転差に対する伝達
トルク特性をオリフィス開度により制御する制御型回転
差感応継手に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、制御型回転差感応継手としては、
例えば、特開平2−296015号公報に記載のものが
知られている。
【0003】上記従来出典には、可変オリフィスがオリ
フィスピースに形成された固定のオリフィス穴と外部か
らストローク制御されるスプールにより構成され、各シ
リンダに対しそれぞれに可変オリフィスが設けられてい
る制御型回転差感応継手が示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の制御型回転差感応継手にあっては、6個のシリンダ
に対して6個の可変オリフィスが設けられているため、
6個の可変オリフィスの加工精度、特に、スプールでオ
リフィス穴を完全に塞ぐ直前の6個のオリフィス穴の加
工ばらつき(幅,長さ)により、ロック付近のトルク変
動を悪化させるという問題がある。
【0005】すなわち、対向する3対のシリンダ室から
オリフィスを通って高圧のオイルが吐出されるので、各
対の圧力の合計の値でトルクが決まり、従来例の4カム
・6ピストンでは、3対×4カム=12回/1回転のト
ルク変動を3対の圧力の値が変化しながら生じる。
【0006】そこで、この問題を解決するべくオリフィ
スを全シリンダに対し共通化して1個設けた制御型回転
差感応継手が、特開平1−135928号公報に提案さ
れている。
【0007】この従来出典には、共通化した1個のオリ
フィスで全てのシリンダを制御しなければならないのに
伴い、各シリンダに設けられる吸入通路及び吐出通路の
両方に逆流を防止するための逆止弁が設けられているの
が示されている。
【0008】しかしながら、この先行例においても下記
の問題がある。
【0009】開度が制御されるオリフィスが1個であ
るため、オリフィスピースに形成された固定のオリフィ
ス穴と外部からストローク制御されるスプールにより構
成される可変オリフィスに置き換えると、トルク伝達時
に1個のオリフィス穴からスプールに作用する油圧力で
スプールが一方向に強く押され、これによってスプール
のストローク抵抗が過大となり、外部からスプールに対
しストローク制御力を加えているにもかかわらずスプー
ルが動かず、オリフィス開度が変更されない事態が生じ
る。尚、ストローク制御力を大きくするとアクチュエー
タのコスト増となる。
【0010】吸入通路に比べ吐出通路は常に高圧状況
下にあるため、先行例に開示されているような、吐出通
路側に設ける逆止弁を単に逆流を防止するための逆止弁
としたのでは、ボール等の弁体の座り安定性が悪く、振
動やわずかの圧力差の発生により逆止弁が開く。例え
ば、吸入行程でシリンダ室のオイルが吐出通路の逆止弁
を介して漏れた場合、圧縮行程ではシリンダ室のオイル
量不足により設定されたオリフィス開度に対し所期のト
ルクが出ない。
【0011】本発明は、上記課題に着目してなされたも
ので、その目的とするところは、第1の回転部材と第2
の回転部材の相対回転差に対する伝達トルク特性をオリ
フィス開度により制御する制御型回転差感応継手におい
て、低相対回転で高伝達トルクとなるオリフィス閉じ切
り付近でのトルク変動の防止を図ると共にスムーズなス
プールストロークの確保とオイル漏れ防止による所望の
伝達トルクの確保を図ることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
請求項1記載の制御型回転差感応継手では、第1の回転
部材に連結され、内面に内径が周方向に変化するカム面
を有するハウジングと、第2の回転部材に連結され、放
射状に等間隔で複数配置されたシリンダのそれぞれに前
記カム面に接触するピストンが設けられたロータと、前
記ピストンにて画成される各シリンダ室に連通して設け
られた吸入通路及び吐出通路と、前記吐出通路からアキ
ュムレータ室へ至る通路の途中に設けられ、オリフィス
ピースに形成された固定のオリフィス穴と外部からスト
ローク制御されるスプールにより構成され、スプールの
ストローク位置によりオリフィス穴を開く開口面積が制
御される可変オリフィスと、を備えた制御型回転差感応
継手において、前記オリフィス穴を複数のシリンダに対
し共通とし、かつ、周方向等間隔に2個以上設け、前記
吸入通路の途中にシリンダ室への油吸入のみを許す逆止
弁を設け、前記吐出通路の途中にシリンダ内圧が所定圧
以上のときにシリンダ室からの吐出のみを許すプリセッ
ト荷重付与逆止弁を設け、各シリンダの吐出通路と可変
オリフィスとを共通な通路を介して連通させたことを特
徴とする。
【0013】請求項2記載の制御型回転差感応継手で
は、請求項1記載の制御型回転差感応継手において、前
記プリセット荷重付与逆止弁は、スプリングリテーナと
スプリングとボールとボールリテーナを有し、前記ボー
ルリテーナには、テーパ面上のボール座が形成されてい
ると共に、その外周にねじが切ってあって、ボールリテ
ーナをロータへねじ込み、ねじの緩み止めを施してプリ
セット荷重を付与する構成としたことを特徴とする。
【0014】請求項3記載の制御型回転差感応継手で
は、請求項1または請求項2記載の制御型回転差感応継
手において、前記オリフィス穴は、周方向に180度間
隔で2個設けたことを特徴とする。
【0015】
【作用】請求項1記載の発明の作用を説明する。
【0016】可変オリフィスのオリフィス開度の制御
は、スプールを外部からストローク制御し、スプールの
ストローク位置によりオリフィス穴を開く開口面積を制
御することで行なわれる。この時、オリフィスピースに
形成された固定のオリフィス穴を周方向等間隔に2個以
上設けていることで、このオリフィス穴からスプールに
作用する油圧力が互いにバランスし、スプールが一方向
に強く押されることがないため、スプールのストローク
抵抗が小さく抑えられる。
【0017】第1の回転部材と第2の回転部材の相対回
転時には、カム面に沿って接触する複数のピストンが往
復動する。これら複数のピストンのうち最内側位置から
外径方向にストロークする吸入行程ピストンでは、シリ
ンダ内圧の低下によりアキュムレータ室からオイルがシ
リンダ室へと吸入される。また、複数のピストンのうち
最外側位置から軸心方向にストロークする圧縮行程ピス
トンでは、シリンダ内圧による力がプリセット荷重付与
逆止弁のプリセット荷重を超えるとこの逆止弁が開いて
可変オリフィスにより吐出規制を受け、ピストンストロ
ークに応じてさらにシリンダ内圧が上昇する。よって、
シリンダ内圧とピストン受圧面積による力がピストンを
カム面に押し付ける圧接力となり、両回転部材間でトル
クが伝達さる。この時、吐出通路に設けられた逆止弁
を、プリセット荷重付与逆止弁としていることで、例え
ば、吸入行程ピストンの逆止弁で振動の入力や弁を開く
小さな差圧が発生しても逆止弁の閉状態が確保され、オ
イル漏れが防止される。
【0018】オリフィス開度が小さい閉じ切り付近での
相対回転時には、各シリンダの吐出通路と可変オリフィ
スとを共通な通路を介して連通させ、上記圧縮行程ピス
トンによるトルク伝達作用が、全てのシリンダに共通の
オリフィス穴を介して行なわれることで、オリフィス穴
の加工誤差による伝達トルクの変動が防止される。
【0019】請求項2記載の発明の作用を説明する。
【0020】プリセット荷重付与逆止弁は、ボールリテ
ーナをロータへねじ込み、ねじの緩み止めを施してプリ
セット荷重を付与する構成としていることで、上記共通
な通路が相当な高圧となるような部位に適用される場合
であっても、ねじ込みにより取り付け強度が十分に確保
されるし、また、振動が作用してもねじの緩み止めによ
り、ねじの緩みが防止される。
【0021】請求項3記載の発明の作用を説明する。
【0022】オリフィス穴は、周方向に180度間隔で
2個設けていることで、上記スプールに作用する油圧力
のバランスを保ちながら、オリフィス穴の加工コストを
最小に抑えることができる。
【0023】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0024】(第1実施例)まず、構成を説明する。
【0025】図1は本発明第1実施例の制御型回転差感
応継手OCを示す縦断側面図、図2はシリンダ室底面を
示す図1のX−X断面図、図3はロータを示す図1のY
−Y断面図である。
【0026】図1において、1は入力軸(第1の回転部
材に相当)、2は出力軸(第2の回転部材に相当)、3
はハウジング、4はロータ、5はシリンダ、6はピスト
ン、7は吸入通路、8は吐出通路、9はアキュムレータ
室、10はオリフィスピース、11はスプール、13は
可変オリフィス、14は逆止弁、15はプリセット荷重
付与逆止弁、16は環状溝(共通な通路に相当)であ
る。
【0027】前記ハウジング3は、入力軸1に連結さ
れ、内面に内径が周方向に4つの凹凸で変化するカム面
3aを有する。
【0028】前記ロータ4は、出力軸2に連結され、放
射状に等間隔で6個配置されたシリンダ5のそれぞれに
前記カム面3aに接触するピストン6が設けられてい
る。
【0029】前記吸入通路7及び吐出通路8は、図2に
示すように、ピストン6にて画成される各シリンダ室1
7に連通してロータ4に設けられる。
【0030】前記可変オリフィス13は、前記吐出通路
8からアキュムレータ室9へ至る通路の途中に設けら
れ、オリフィスピース10に形成された固定のオリフィ
ス穴10aと外部からストローク制御されるスプール1
1により構成され、スプール11のストローク位置によ
り開口面積が制御される。
【0031】そして、この可変オリフィス13は、図3
に示すように、6個のシリンダ5に対し、周方向に18
0度間隔で2個設けられる。
【0032】前記吸入通路7の途中には、シリンダ室1
7への油吸入のみを許す逆止弁14がそれぞれ設けられ
る。
【0033】前記吐出通路8の途中には、シリンダ内圧
が所定圧以上のときにシリンダ室17からの吐出のみを
許すプリセット荷重付与逆止弁15がそれぞれ設けられ
る。
【0034】前記各シリンダ5の吐出通路8と可変オリ
フィス13とは、図3に示すように、共通な通路である
環状溝16を介して連通されている。
【0035】前記プリセット荷重付与逆止弁15は、図
1に示すように、スプリングリテーナ15aとスプリン
グ15bとボール15cとボールリテーナ15dを有
し、前記ボールリテーナ15dには、テーパ面上のボー
ル座が形成されていると共に、その外周にねじが切って
あって、ボールリテーナ15dをロータ4へねじ込み、
ねじの緩み止めとしてスナップリング15eを設け、所
定のプリセット荷重を付与する構成としている。
【0036】前記スプール11は、その形状が有底円筒
状であり、軸心位置に軸方向移動可能に配置され、オリ
フィス溝11a及びオリフィス穴11bと、軸心通路1
1cと、吸入通路連通穴11dが形成され、前記吐出通
路8とアキュムレータ室9とは、可変オリフィス13
(オリフィス穴10a,オリフィス溝11a,オリフィ
ス穴11b)→軸心通路11c→吸入通路連通穴11b
d→環状溝7aを介して連通される。
【0037】前記スプール11のストローク制御は、固
定されたステップモータ18のモータ軸にシフトフォー
ク19を設け、ステップモータ18の回転に伴うシフト
フォーク19の揺動動作をスライダ−20の摺動動作に
変換し、さらに、スライダー20の摺動動作をピン21
を介してプッシュロッド22に伝達することで行なわれ
る。
【0038】次に、作用を説明する。
【0039】[オリフィス開度制御]図1は可変オリフ
ィス13の全閉状態を示しているが、この状態でステッ
プモータ18を図1の矢印方向に回転させると、シフト
フォーク19が揺動し、プッシュロッド22が図1の右
方向にストロークする。このプッシュロッド22のスト
ロークに伴いスプール11も右方向にストロークし、オ
リフィス穴10aにオリフィス溝11aがオーバラップ
し、可変オリフィス13の開口面積が次第に拡大され
る。また、可変オリフィス13の開口面積を狭くする時
には、ステップモータ18を図1の矢印とは反対方向に
回転させると、リターンスプリング力により可変オリフ
ィス13の開口面積が次第に縮小される。
【0040】よって、あるオリフィス開度を得たい場合
には、スプール11の現在位置から得たい開度となる目
標位置までストロークさせるだけの回転方向と回転角度
をステップモータ18に指令することで行なうことがで
きる。
【0041】このオリフィス開度制御において、オリフ
ィスピース10に形成された固定のオリフィス穴10a
を周方向等間隔に2個設けていることで、このオリフィ
ス穴10aからスプール11に作用する油圧力が互いに
バランスし、スプール11が一方向に強く押されること
がないため、スプール11のストローク抵抗が小さく抑
えられる。
【0042】[相対回転時]あるオリフィス開度に設定
してある状態でハウジング3とロータ4とが相対回転す
る時は、この相対回転に伴ってカム面3aに沿って接触
している6個のピストン6が径方向にそれぞれ往復動す
る。この時、周方向に4つの凹凸で変化するカム面3a
であることで、6個のピストン6のうち最内側位置から
外径方向にストロークする1対の吸入行程ピストンで
は、シリンダ内圧の低下によりアキュムレータ室9から
オイルがシリンダ室17へと吸入される。また、6個の
ピストン6のうち最外側位置から軸心方向にストローク
する1対のピストン6が圧縮行程ピストンとなり、この
1対のピストン6が設けられるシリンダ室17は容積縮
小に伴い内圧が上昇する。この内圧上昇による油圧力が
プリセット荷重付与逆止弁15のプリセット荷重を超え
ると、この逆止弁15が開き、ピストンストロークに伴
って吐出オイルは可変オリフィス13により流出規制を
受けることで、さらにシリンダ内圧を上昇させる。この
シリンダ内圧上昇によりシリンダ内圧にピストン受圧面
積をかけた力がピストン6をカム面3aに押し付ける力
となり、ピストン6とカム面3aとの圧接によりトルク
が伝達される。
【0043】この伝達トルクは、オリフィス開度が同じ
であれば相対回転差が大きいほど大きくなり、また、相
対回転差が同じである場合には、オリフィス開度が小さ
いほど大きくなる伝達トルク特性を示す。
【0044】この相対回転による伝達トルクの発生時、
吐出通路8にはプリセット荷重付与逆止弁15が設けら
れていることで、プリセット荷重付与逆止弁15の前後
で多少の圧力差が発生してもこの逆止弁15が開くこと
がなく、例えば、吸入行程ピストンで、逆止弁15に振
動が加わったり、逆止弁15の前後でわずかの弁を開く
差圧が発生しても逆止弁15の閉状態が確保され、プリ
セット荷重付与逆止弁15を介してのオイル漏れが防止
される。よって、オリフィス開度と相対回転差により得
るべき所望の伝達トルクを常に確保することができる。
【0045】また、プリセット荷重付与逆止弁15によ
りシリンダ内圧が所定圧まではオリフィス全閉状態が実
現されるため、相対回転がゼロやきわめて小さい時にで
もロータ4の高速回転により遠心油圧がシリンダ室17
で発生した場合には、伝達トルクを発生させることがで
きる。
【0046】さらに、圧縮行程ピストンによる油圧は、
一時全閉による油圧上昇からオリフィス規制による油圧
上昇へと移行する作用を示すことで、油圧の立ち上がり
特性が良好となり、各圧縮行程ピストンでのトルクの立
ち上がり応答が高くなる。
【0047】[シリンダ内圧変化と伝達トルクの対比]
まず、各シリンダに対しそれぞれオリフィスを設けた従
来継手の場合で、対向する3対のシリンダをそれぞれ
A’,B’,C’とし、オリフィス面積がB’<A’<
C’の関係にある場合、図4に示すように、シリンダ内
圧変化が大きくあらわれ、この変化がそのまま伝達トル
ク変動となってあらわれてしまう。
【0048】これは、3対のシリンダA’,B’,C’
に対しそれぞれにオリフィスを設けているため、加工誤
差によりオリフィス面積にばらつきが出るのが避けられ
ないことによる。このばらつきはオリフィス面積が大き
い場合は無視できる圧力差となるが、オリフィス閉じ切
り付近のオリフィス面積が小さい場合は、無視できず大
きなシリンダ内圧変化となる。このトルク変動は制御性
やフィーリングの悪化につながる。
【0049】これに対し、本実施例継手の場合、図3に
示すように対向する3対のシリンダをそれぞれA,B,
Cとし、低相対回転で大きな伝達トルクを得るようにオ
リフィス開度は小さく設定してある場合、図5に示すよ
うに、シリンダ内圧変化が小さく抑えられ、伝達トルク
も各圧力の受け渡し区間においてわずかに引き込みある
いは飛び出し(カム面3aの設計で決まる)を生じる程
度となる。
【0050】すなわち、オリフィス開度が小さい閉じ切
り付近での相対回転時には、各シリンダ5の吐出通路8
と可変オリフィス13とを共通な環状溝16を介して連
通させ、上記圧縮行程ピストンによるトルク伝達作用
が、全てのシリンダ5に共通のオリフィス穴10aを介
して行なわれることで、オリフィス穴10aの加工誤差
による伝達トルクの変動が防止される。
【0051】[プリセット荷重付与逆止弁の耐圧作用]
逆止弁にプリセット荷重を付与するには、ボールリテー
ナを単に嵌め込んでスナップリングだけで抑えることで
も可能である。しかしながら、環状溝16の油圧が高圧
となった場合には、スナップリングの押え力では押え切
れなくなる。特に、吐出抵抗とならないために吐出通路
8の通路面積を確保しようとする場合には、ボールリテ
ーナの受圧面積が大きくなり、さらにこの問題が顕著と
なる。そこで、ボールリテーナを圧入により取り付ける
案もあるが、圧入にはばらつきがあり、信頼性にかける
し、あまり強い圧入を行なうとごみが発生し、オリフィ
ス詰りも原因となって使えない。
【0052】そこで、本実施例では、ボールリテーナ1
5dをねじ込み式とし、このねじ込みにより環状溝16
の油圧が高圧となった場合に強度的に満足できるように
している。さらに、ねじだけでも強度は満足できるが、
振動等でねじが緩む可能性があるので、ボールリテーナ
15dをスナップリング15eにて押えるようにしてい
る。
【0053】次に、効果を説明する。
【0054】(1)各シリンダ5で可変オリフィス13
を共通とし、かつ、オリフィス穴10aを周方向に等間
隔で2個設け、さらに、吐出通路8にプリセット荷重付
与逆止弁15を設けた継手としたため、低相対回転で高
伝達トルクとなるオリフィス閉じ切り付近でのトルク変
動の防止を図ることができると共に、スムーズなスプー
ルストロークの確保と、オイル漏れ防止による所望の伝
達トルクの確保を図ることできる。すなわち、制御性能
やフィーリングを向上させることができる。
【0055】(2)プリセット荷重付与逆止弁15をボ
ールリテーナ15dをロータ4へねじ込み、スナップリ
ング15eにてねじの緩み止めを施してプリセット荷重
を付与する構成としていることで、環状溝16が相当な
高圧となるような部位に適用される場合であっても、ね
じ込みにより取り付け強度が十分に確保されるし、ま
た、振動が作用してもねじの緩み止めにより、ねじの緩
みを防止できる。
【0056】(3)オリフィス穴10aを周方向に18
0度の等間隔で2個設けため、オリフィス穴10aから
スプール11に作用する油圧力のバランスを保ちなが
ら、オリフィス穴10aの加工コストを最小に抑えるこ
とができる。
【0057】(第2実施例)この第2実施例は、図6に
示すように、第1実施例の制御型回転差感応継手OCを
2組、FF車のトランスアクスルのファイナル部に左右
輪独立駆動ができるように組み込んだ例である。
【0058】この第2実施例では、第1実施例の入力軸
1に代えて、トランスアクスルのアウトプットギアから
動力を受けるファイナルギア31を設け、このファイナ
ルギア31からエンジン回転駆動を左右のハウジングに
入力するようにしている。
【0059】また、第1実施例の出力軸2に代えて、左
側のロータに連結される左サイドフランジ32と右側の
ロータに連結される右サイドフランジ33が設けられて
いる。この両フランジ32,33には、左右前輪に駆動
力を伝達する左右のドラブシャフトがそれぞれ連結され
る。
【0060】したがって、この第2実施例では、変速機
からのエンジン駆動力が左右の制御型回転差感応継手O
Cを介し左右の前輪に差動回転を許容しながら伝達され
る。また、このシステムに採用されている継手は、第1
実施例の制御型回転差感応継手OCであることで、車両
状態や路面状況に応じてオリフィス開度の制御を行なっ
た場合、第1実施例にて説明したように、制御性能の向
上や走行フィーリングの向上が享受される。
【0061】(第3実施例)この第3実施例は、図7に
示すように、第1実施例の制御型回転差感応継手OCを
自動発進クラッチとして自動変速機のトルクコンバータ
に代えて組み込んだ例である。
【0062】まず、構成を説明する。
【0063】第3実施例では、第1実施例の入力軸1に
代えて、エンジンのクランクシャフトの端部であるクラ
ンクエンド41を設け、このクランクエンド41からエ
ンジン回転駆動を継手のハウジングに入力するようにし
ている。
【0064】また、第1実施例の出力軸2に代えて、継
手のロータに連結される自動変速機入力軸43が設けら
れている。
【0065】また、第1実施例のモータアクチュエータ
に代えて、比例ソレノイド43によりプッシュロッドの
ストローク量を制御するようにしている。この比例ソレ
ノイド43と外部に設けられる図外のコントローラとの
接続は、ハウジングとオイルポンプケースとが相対回転
する部分に滑り接点44を設け、この滑り接点44を介
してコントローラに結線される。
【0066】次に、作用を説明する。
【0067】図7の状態は、可変オリフィス13が全開
であり、図9(ロ) の1の特性を示す状態にある。この特
性は、アイドリング停止時に、従来の自動変速機並のク
リープトルクが生じる程度の特性に設定するのがよい。
【0068】比例ソレノイド43への電流値iに対し
て、スプールストロークは図14に示すように、電流値
iに比例して増大するので、電流値iを変化させること
で図9(ロ) に示すように、特性を変化させることができ
る。尚、可変オリフィス13を全閉にしてロックすれ
ば、エンジンと自動変速機とが直結となり、従来のトル
クコンバータ式のロックアップに相当することになる。
【0069】図8のフローチャートは、制御型回転差感
応継手OCのオリフィス開度を制御する基本ソフトであ
る。
【0070】ステップ100では制御に必要な情報が読
み込まれ、ステップ101では走行レンジに入っている
かどうかが判断され、走行レンジである場合、ステップ
102では現在変速中であるかどうかが判断され、変速
中でない場合には、ステップ103にて図9(イ) に示す
アクセル開度と車速のマップから最適なオリフィス開度
を求め、比例ソレノイド43に制御指令を出力する。一
方、走行レンジでない場合にはオリフィス開度を初期値
に維持して終了する。また、走行レンジで、変速中であ
る場合には(電子自動変速機ではマイコン制御している
ので変速中の判断は容易)、ステップ104へ進んで変
速時制御が行なわれる。
【0071】変速時制御は図10に示してあり、ステッ
プ110ではエンジン回転変化率が計算され、ステップ
111ではその値が所定値X1とX2との間にあるかど
うかが判断され、その範囲内になければ、ステップ11
2でその偏差を符号付きで計算し、ステップ113でそ
の偏差分に係数を掛けた値を前回のオリフィス開度に加
えて新しいオリフィス開度が決定される。一方、エンジ
ン回転変化率がちょうど良い範囲であれば、ステップ1
14へ進み、オリフィス開度の変更をせず、変速時制御
を終了する。
【0072】次に、効果を説明する。
【0073】(1)燃費向上効果:図11に示すよう
に、従来のトルクコンバータ式自動変速機の場合、ロッ
クアップ領域は右下がり斜線で示すわずかな領域程度で
しかない。この理由は、低車速側はこもり音の問題があ
り、高スロットル側はクラッチフェーシングの耐久性の
問題があることによる。また、コースティング(スロッ
トル開度ゼロ)領域も安定的なロックアップは技術的に
できにくい。
【0074】これに対し、図11の右上り斜線が本実施
例でのオリフィスロック域(ロックアップに相当)であ
り、車速V1以下で、且つ、スロットル開度TV1以下
の低車速・低スロットル開度域と、停車域を除く全ての
領域をオリフィスロック域としている。これは、オリフ
ィスカップリングと呼ばれる回転差感応型継手は、ロッ
クによる滑りがほとんどなく、高スロットル開度でも耐
久性の問題がないことによる。例えば、図7に示す程度
の継手大きさで、エンジントルク60kgmまでは耐久
問題はない。尚、2000ccのエンジンでエンジント
ルク20kgm程度、4000ccのエンジンでエンジ
ントルク40kgm程度である。
【0075】したがって、走行時に滑り損失が大幅に低
減され、燃費効果は非常に大きい。
【0076】(2)運転性向上:トルクコンバータは滑
り量が非常に大きく、アクセルオフ状態(コースティン
グ)から踏み込んだ場合、まずエンジン回転数が上昇し
てからトルクが伝達されるフィーリングなので、アクセ
ル応答性に不満があり、またブレーキング時にもエンジ
ンブレーキが直接効かないので、スポーティな走行に不
満があり、ブレーキ自体もマニュアルミッションに比べ
て負担が大きかった。
【0077】これに対し、本実施例では、継手の滑り回
転数はロック域ではほとんどゼロ、ロックしない領域で
もアイドル状態や発進の瞬間を除くと100rpm以下
の回転差に抑えられるので、滑り感はほとんどなく、ア
クセル,ブレーキに対する応答はマニュアルミッション
車に近いフィーリングとなる。
【0078】(3)変速ショック低減効果:トルクコン
バータ式自動変速機の変速ショックは、例えば、バンド
ブレーキを解放して、クラッチを係合する変速において
説明すると、図12のアクセル開度一定変速の例に示す
ように、変速信号がでてバンドブレーキは締結したまま
クラッチが締結し始めるA点において、エンジン回転に
変化はないものの、出力軸トルクに引込を生じる。次に
B点においてバンド解放し始めると、エンジン回転数が
減少する慣性によるトルク分が生じて出力軸トルクは上
昇する。この領域をイナーシャ相という。ここで、エン
ジン回転の落ちかたが急激な場合(通常の自動変速機で
は、ユニットのばらつきや油温変化によりエンジン回転
変化率がばらつく。)、図13に示すように、イナーシ
ャ変化が大き過ぎてトルクの急上昇を招き、変速ショッ
クが大きくでてドライバーに不快感を与える。
【0079】これに対し、本実施例では、エンジン回転
数の変化率をショックが最小で、かつ変速時間が長過ぎ
ない(ズルズル感がない)最適なエンジン回転変化を起
こすように、エンジン回転変化率をフィードバックしな
がらオリフィス開度を変化させていることで、ユニット
のばらつきや油温変化にかかわらず、常に変速ショック
を低減することができる。
【0080】加えて、変速時のエンジン回転のフィード
バック制御は、クラッチ油圧でも行なうものが容易に連
想されるが、電磁弁でクラッチ油圧を制御するのは応答
遅れが大きく、微妙な制御は困難である。制御型回転差
感応継手では、仮にオリフィス開度の制御遅れが生じた
としても、トルク−回転差特性が2次曲線であるので、
エンジンが必要以上に吹き上がる量が小さく、容易に制
御が可能であるというメリットがある。
【0081】以上、実施例を図面により説明してきた
が、具体的な構成は実施例に限られるものではなく、本
発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加等があ
っても本発明に含まれる。
【0082】例えば、本制御型回転差感応継手は、後輪
の左右独立駆動装置や4WD車の前後配分装置やフロン
ト・リア・センターの差動制限装置に対しても適用する
ことができる。
【0083】
【発明の効果】請求項1記載の本発明にあっては、第1
の回転部材と第2の回転部材の相対回転差に対する伝達
トルク特性をオリフィス開度により制御する制御型回転
差感応継手において、オリフィス穴を複数のシリンダに
対し共通とし、かつ、周方向等間隔に2個以上設け、吸
入通路の途中にシリンダ室への油吸入のみを許す逆止弁
を設け、吐出通路の途中にシリンダ内圧が所定圧以上の
ときにシリンダ室からの吐出のみを許すプリセット荷重
付与逆止弁を設け、各シリンダの吐出通路と可変オリフ
ィスとを共通な通路を介して連通させた構成にしたた
め、低相対回転で高伝達トルクとなるオリフィス閉じ切
り付近でのトルク変動の防止を図ると共にスムーズなス
プールストロークの確保とオイル漏れ防止による所望の
伝達トルクの確保を図ることができるという効果が得ら
れる。
【0084】請求項2記載の本発明にあっては、請求項
1記載の制御型回転差感応継手において、プリセット荷
重付与逆止弁を、テーパ面上のボール座が形成されてい
るボールリテーナの外周にねじが切ってあって、ボール
リテーナをロータへねじ込み、ねじの緩み止めを施して
プリセット荷重を付与する構成としたため、上記効果に
加え、弁取付部位が高圧となる時でも取り付け強度を十
分に確保することができるし、振動が作用してもねじの
緩みを防止できるという効果が得られる。
【0085】請求項3記載の本発明にあっては、請求項
1または請求項2記載の制御型回転差感応継手におい
て、オリフィス穴を周方向に180度間隔で2個設けた
ため、スプールに作用する油圧力のバランスを保ちなが
ら、オリフィス穴の加工コストを最小に抑えることがで
きるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1制御型回転差感応継手を示す断面
図である。
【図2】第1実施例継手のシリンダ室を示す図1のX−
X線断面図である。
【図3】第1実施例継手のロータを示す図1のY−Y断
面図である。
【図4】従来の制御型回転差感応継手でのシリンダ内圧
と伝達トルク特性図である。
【図5】第1実施例継手でのシリンダ内圧と伝達トルク
特性図である。
【図6】第1実施例継手をFF車のトランスアクスルの
ファイナル部に組み込んだものを示すファイナル部断面
図である。
【図7】第1実施例継手を自動変速機のトルクコンバー
タに代えて組み込んだものを示す自動変速機前部断面図
である。
【図8】第2実施例継手のオリフィス開度制御の流れを
示すフローチャートである。
【図9】第2実施例のオリフィス開度制御で用いられる
マップ図と継手の伝達トルク特性図である。
【図10】第2実施例継手の変速時オリフィス開度制御
の流れを示すフローチャートである。
【図11】オリフィスロック領域を書き込んだ変速パタ
ーン図である。
【図12】変速時のエンジン回転と出力軸回転と出力軸
トルク特性を示す図である。
【図13】変速時にエンジン回転の落ちかたが急激な場
合のエンジン回転と出力軸回転と出力軸トルク特性を示
す図である。
【図14】制御電流値とスプールストロークの関係特性
図である。
【符号の説明】
1 入力軸(第1の回転部材) 2 出力軸(第2の回転部材) 3 ハウジング 4 ロータ 5 シリンダ 6 ピストン 7 吸入通路 8 吐出通路 9 アキュムレータ室 10 オリフィスピース 11 スプール 13 可変オリフィス 14 逆止弁 15 プリセット荷重付与逆止弁 16 環状溝(共通な通路)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の回転部材に連結され、内面に内径
    が周方向に変化するカム面を有するハウジングと、 第2の回転部材に連結され、放射状に等間隔で複数配置
    されたシリンダのそれぞれに前記カム面に接触するピス
    トンが設けられたロータと、 前記ピストンにて画成される各シリンダ室に連通して設
    けられた吸入通路及び吐出通路と、 前記吐出通路からアキュムレータ室へ至る通路の途中に
    設けられ、オリフィスピースに形成された固定のオリフ
    ィス穴と外部からストローク制御されるスプールにより
    構成され、スプールのストローク位置によりオリフィス
    穴を開く開口面積が制御される可変オリフィスと、 を備えた制御型回転差感応継手において、 前記オリフィス穴を複数のシリンダに対し共通とし、か
    つ、周方向等間隔に2個以上設け、 前記吸入通路の途中にシリンダ室への油吸入のみを許す
    逆止弁を設け、前記吐出通路の途中にシリンダ内圧が所
    定圧以上のときにシリンダ室からの吐出のみを許すプリ
    セット荷重付与逆止弁を設け、 各シリンダの吐出通路と可変オリフィスとを共通な通路
    を介して連通させたことを特徴とする制御型回転差感応
    継手。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の制御型回転差感応継手に
    おいて、 前記プリセット荷重付与逆止弁は、スプリングリテーナ
    とスプリングとボールとボールリテーナを有し、前記ボ
    ールリテーナには、テーパ面上のボール座が形成されて
    いると共に、その外周にねじが切ってあって、ボールリ
    テーナをロータへねじ込み、ねじの緩み止めを施してプ
    リセット荷重を付与する構成としたことを特徴とする制
    御型回転差感応継手。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2記載の制御型回
    転差感応継手において、 前記オリフィス穴を周方向に180度間隔で2個設けた
    ことを特徴とする制御型回転差感応継手。
JP4873894A 1994-03-18 1994-03-18 制御型回転差感応継手 Pending JPH07259888A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006214514A (ja) * 2005-02-03 2006-08-17 Toyota Motor Corp 変速機
US7670244B2 (en) 2004-03-11 2010-03-02 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Power transmission system

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