JPH0725973A - 二液型ポリウレタン塗料用硬化剤 - Google Patents

二液型ポリウレタン塗料用硬化剤

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JPH0725973A
JPH0725973A JP5174168A JP17416893A JPH0725973A JP H0725973 A JPH0725973 A JP H0725973A JP 5174168 A JP5174168 A JP 5174168A JP 17416893 A JP17416893 A JP 17416893A JP H0725973 A JPH0725973 A JP H0725973A
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curing agent
isocyanate group
reaction
aliphatic diisocyanate
prepolymer
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JP5174168A
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Masakazu Masui
昌和 増井
Yukiyo Umehara
幸世 梅原
Fumiaki Hirata
文明 平田
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Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Takeda Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】自動車用途等の樹脂部材や建築外装材等に好適
に用いることができる高弾性及び高耐湿熱性を有する二
液型ポリウレタン塗料用の硬化剤を提供することにあ
る。 【構成】本発明による高弾性及び高耐湿熱性を有する二
液型ポリウレタン塗料用の硬化剤は、脂肪族ジイソシア
ネートとポリエーテルポリオールとをイソシアネート基
/水酸基当量比5〜40の範囲にて反応させた後、未反
応の上記脂肪族ジイソシアネートを除去することによつ
て得られるウレタンプレポリマーからなることを特徴と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、弾性及び耐湿熱性にす
ぐれる二液型ポリウレタン塗料用の硬化剤に関し、詳し
くは、自動車用途等の樹脂製品や建築外装材等に好適に
用いることができる高弾性及び高耐湿熱性を有する二液
型ポリウレタン塗料における硬化剤に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車のバンパーに代表されるよ
うに、鋼材に代わつて、種々の樹脂からなる部材が用い
られるようになつている。これら樹脂からなる部材の劣
化防止や美粧性向上のために、それらに塗装が施されて
いる。かかる塗装のための塗料は、被塗物である樹脂部
材の可撓性、衝撃復元力、剛性等を維持しつつ、それ自
体でも、−30℃以下のような低温下において、良好な
可撓性、耐衝撃性、密着性等の諸物性を有し、更に、耐
候性、耐湿熱性等を有することが要求される。建築外装
材用途の樹脂部材の場合についても、同様である。
【0003】このような要求物性に応じるものとして、
例えば、特開昭58−32662号公報には、自動車の
外装鋼板の補修用の二液型ポリウレタン塗料において、
軟成分として、ポリカプロラクトンポリオールを加え、
得られる塗膜に弾性を付与することが開示されている。
この方法は、主剤/硬化剤の塗料系に第三成分を添加す
るのみでよいという簡便さはあるものの、主剤/硬化剤
/添加剤からなる三成分の配合を厳密に管理しなけれ
ば、安定した塗膜物性を得ることができず、実際の作業
面において問題がある。
【0004】また、外装鋼板の補修用の塗膜には、硬さ
が要求されるため、従来、主剤としては、ガラス転移点
が比較的高いアクリルポリオールが、また、硬化剤とし
ては、例えば、ヘキサメチレンジイソシアネートから得
られるトリメチロールプロパン付加物、ビウレツト付加
物、イソシアヌレート体等が一般に用いられている。し
かしながら、このような主剤を含む塗料系では、イソシ
アネート基の架橋長分子量が小さいために、上述したよ
うな軟成分を少量加えるのみでは、得られる塗膜が硬
さ、強度及び耐候性等に劣る。
【0005】更に、特開昭61−28518号公報に
は、ポリカプロラクトンと脂肪族ジイソシアネートとか
らなるプレポリマーを用いる方法が開示されている。こ
の方法によれば、ガラス転移点の比較的高いアクリルポ
リオールをそのまま、主剤として用い、軟成分を添加す
ることなしに、弾性、低温での可撓性、耐候性等にすぐ
れる塗膜を得ることができるものの、ポリカプロラクト
ン自体、加水分解性のエステル結合を有するので、経時
劣化、特に、耐湿熱性に劣る問題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の二液
型ポリウレタン塗料における上述したような問題を解決
するためになされたものであつて、自動車用途等の樹脂
部材や建築外装材等に好適に用いることができる高弾性
及び高耐湿熱性を有する二液型ポリウレタン塗料用の硬
化剤を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明による高弾性及び
高耐湿熱性を有する二液型ポリウレタン塗料用の硬化剤
は、脂肪族ジイソシアネートとポリエーテルポリオール
とをイソシアネート基/水酸基当量比5〜40の範囲に
て反応させた後、未反応の上記脂肪族ジイソシアネート
を除去することによつて得られるウレタンプレポリマー
からなることを特徴とする。
【0008】本発明によるかかる硬化剤を、ガラス転移
点の比較的高いポリウレタン用主剤、特に、アクリルポ
リオールよりなる主剤と組合わせてなる二液型ポリウレ
タン塗料は、高弾性、低温での可撓性、耐候性及び耐湿
熱性等にすぐれる塗膜を与える。
【0009】本発明において、脂肪族ジイソシアネート
(脂環族ジイソシアネートを含む。)としては、例え
ば、テトラメチレンジイソシアネート、ペンタメチレン
ジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、
トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、リジンジ
イソシアネート、イソホロンジイソシアネート、キシリ
レンジイソシアネート、水添キシリレンジイソシアネー
ト、1,4−ジイソシアナトシクロヘキサン等を挙げるこ
とができる。
【0010】また、ポリエーテルポリオールとしては、
水酸基価が250〜550mgKOH/gの範囲にある
ものが好ましく用いられ、このようなポリエーテルポリ
オールとしては、例えば、アルキレンオキサイド(エチ
レンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキ
サイド等)及び/又は複素環式エーテル(テトラヒドロ
フラン等)を重合又は共重合して得られるもの、具体的
には、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコ
ール、ポリエチレン−ポリプロピレングリコール(ブロ
ツク又はランダム共重合体)、ポリエチレン−テトラメ
チレングリコール(ブロツク又はランダム共重合体)、
ポリテトラメチレンエーテルグリコール、ポリヘキサメ
チレンエーテルグリコール、ポリ−γ−バレロラクトン
ポリオール等や、更に、グリセリン、トリメチロールプ
ロパン、トリメチロールエタン、1,2,6−ヘキサントリ
オール、1,2,4−ブタントリオール等の多価アルコール
を開始剤とし、これにアルキレンオキサイド(エチレン
オキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイ
ド等)を付加してなるもの等を挙げることができる。
【0011】前述したような脂肪族ジイソシアネートと
ポリエーテルポリオールとの反応は、通常、20〜20
0℃、好ましくは、50〜140℃の範囲の温度にて行
なわれる。反応温度が低いときは、反応の完結に徒に長
時間を必要とし、工業生産上、不利であり、他方、20
0℃を越える高温下で反応を行なえば、反応生成物が着
色したり、或いは反応において、副反応によつて増粘し
たりするので好ましくない。
【0012】また、本発明においては、反応は、溶媒の
不存在下に行なつてもよく、或いは用いるジイソシアネ
ートに不活性な任意の溶媒の存在下に行なつてもよい。
このような溶媒としては、例えば、酢酸エチル、酢酸ブ
チル、セロソルブアセテート等のエステル系溶媒、メチ
ルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン系
溶媒、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水
素系溶媒等を挙げることができる。
【0013】更に、本発明においては、必要に応じて、
反応を促進する適宜の触媒を用いてもよい。このような
触媒としては、例えば、スタナスオクトエート、チンジ
ラウリレート等のスズ系触媒や、トリエチレンジアミン
等のアミン系触媒を挙げることができる。
【0014】更に、本発明においては、上記脂肪族ジイ
ソシアネートとポリエーテルポリオールとの反応は、イ
ソシアネート基/水酸基当量比が5〜40の範囲、好ま
しくは、5〜20の範囲にて行なわれる。この当量比が
5よりも小さいときは、高分子量体の生成が増えて、プ
レポリマーの粘度が上昇し、好ましくない。他方、上記
当量比が40を越えるときは、生産性が悪くなるので、
好ましくない。
【0015】次いで、上記反応の終了後、得られた反応
混合物を、例えば、薄膜蒸留等に付して、未反応の脂肪
族ジイソシアネートを除去することによつて、本発明に
よるウレタンプレポリマーからなる二液型ポリウレタン
塗料用硬化剤を得ることができる。このウレタンプレポ
リマーは、通常、イソシアネート基含量9〜15重量%
を有する。尚、本発明においては、上述したように、得
られた反応混合物を、例えば、薄膜蒸留等に付して、未
反応の脂肪族ジイソシアネートを除去するに際して、プ
レポリマー中の未反応ジイソシアネートの量を1重量%
以下とするのが好ましい。
【0016】本発明によれば、このようにして得られた
プレポリマーを硬化剤とし、主剤として、例えば、アク
リルポリオールを用いた塗料の場合は、弾性や可撓性を
一層高めるために、上記プレポリマーを更に長鎖ポリエ
ーテルポリオールにて一部変性することができる。
【0017】この変性においては、プレポリマーと上記
長鎖ポリエーテルポリオールのイソシアネート基/水酸
基当量比は、用いるポリオールの分子量により異なる
が、最終的に得られるプレポリマーの固形分におけるイ
ソシアネート基含量が5〜14重量%の範囲となるよう
に、水酸基価56〜224mgKOH/gの範囲のもの
を用いて、調節するのが好ましい。最終のプレポリマー
のイソシアネート基含量が5重量%よりも少ないとき
は、得られる塗膜が硬さや強度において不十分であり、
反対に、14重量%を越えるときは、得られる塗膜が弾
性や可撓性において不十分である。
【0018】かかるプレポリマーを硬化剤とし、アクリ
ルポリオール等を主剤とする塗料は、高弾性を有すると
共に、低温での可撓性、耐候性、耐湿熱性にすぐれる塗
膜を与える。ここに、上記アクリルポリオールとは、水
酸基含有アクリル系単量体とこれに共重合性を有する第
2のラジカル重合性不飽和単量体とを常法に従つて共重
合させることによつて得ることができるものである。
【0019】上記水酸基含有アクリル系単量体として
は、例えば、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−
ヒドロキシエチルメタクリレート、ヒドロキシプロピル
メタクリレート、ヒドロキシプロピルアクリレート等を
挙げることができる。また、ラジカル重合性不飽和単量
体としては、代表的には、(メタ)アクリル酸エステ
ル、ビニル芳香族化合物、エチレン性不飽和カルボン
酸、グリシジル基含有ビニル系単量体、(メタ)アクリ
ル酸アミド、アルコキシシラン基を有するエチレン性不
飽和単量体等を挙げることができる。
【0020】具体的には、(メタ)アクリル酸エステル
として、例えば、アクリル酸メチル、アクリル酸エチ
ル、アクリル酸プロピル、アクリル酸イソプロピル、ア
クリル酸ブチル、アクリル酸ヘキシル、アクリル酸オク
チル、アクリル酸ラウリル、アクリル酸シクロヘキシ
ル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタク
リル酸プロピル、メタクリル酸イソプロピル、メタクリ
ル酸ブチル、メタクリル酸ヘキシル、メタクリル酸オク
チル、メタクリル酸ラウリル、メタクリル酸シクロヘキ
シル等のアルキル基又はシクロアルキル基の炭素数が好
ましくは1〜12である(メタ)アクリル酸のアルキル
エステル又はシクロヘキサンアルキルエステルや、アク
リル酸メトキシブチル、メタクリル酸メトキシブチル、
アクリル酸メトキシエチル、メタクリル酸メトキシエチ
ル、アクリル酸エトキシブチル、メタクリル酸エトキシ
ブチル等の(メタ)アクリル酸アルコキシエステルや、
グリシジル(メタ)アクリレートと好ましくは炭素数2
〜12のモノカルボン酸(例えば、酢酸、プロピオン
酸、オレイン酸、ステアリン酸、ラウリン酸、p−t−
ブチル安息香酸等)との付加物等を挙げることができ
る。
【0021】ビニル芳香族化合物としては、例えば、ス
チレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、p−ク
ロロスチレン、ビニルピリジン等を挙げることができ
る。エチレン性不飽和カルボン酸としては、例えば、ア
クリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、ツタコン酸、マ
レイン酸、無水マレイン酸、フマル酸等を挙げることが
できる。
【0022】グリシジル基含有ビニル系単量体として
は、例えば、グリシジルアクリレート、グリシジルメタ
クリレート、アリルグリシジルエーテル等を、(メタ)
アクリル酸アミドとしては、例えば、アクリル酸アミ
ド、N−メチロールアクリルアミド、N−ブトキシメチ
ルアクリルアミド等を、また、アルコキシシラン基を有
するエチレン性不飽和単量体としては、例えば、1−メ
タクリロキシトリメトキシシラン等を挙げることができ
る。
【0023】更に、上記以外にも、例えば、アクリロニ
トリルやメタクリロニトリル等も、前記不飽和単量体と
して用いることができる。これらのラジカル重合性不飽
和単量体は、必要とされる樹脂特性に応じて、適宜選択
して、単独にて、又は2種以上を組合わせて、用いられ
る。
【0024】本発明によれば、前記プレポリマーと組合
わせるアクリルポリオールは、水酸基価が10〜150
mgKOH/gの範囲にあることが好ましい。用いるア
クリルポリオールの水酸基価が10mgKOH/gより
も小さいときは、得られる塗料の架橋密度が小さく、耐
溶剤性等に劣り、他方、150mgKOH/gよりも大
きいときは、得られる塗膜が弾性及び可撓性に劣る。
【0025】本発明によるプレポリマーを硬化剤とし、
これを主剤と組合わせてなる塗料において、主剤と硬化
剤との配合比は、イソシアネート基/水酸基当量比が0.
5〜2.0の範囲にあるのが好ましい。イソシアネート基
/水酸基当量比が0.5よりも小さいときは、耐溶剤性や
耐候性等に好ましくない影響を与え、他方、2.0を越え
るときは、得られる塗膜が乾燥性に劣ることがある。ま
た、このような塗料において、必要に応じて、トリエチ
ルアミン等のようなアミン系、ジブチルスズジラウレー
ト等の金属系等の触媒を配合して、硬化を促進すること
ができる。耐候安定剤を配合してもよい。
【0026】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を説明するが、
本発明はこれら実施例により何ら限定されるものではな
い。
【0027】実施例1 温度計、冷却器及び攪拌機を備えた5リットル容量のフ
ラスコにヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)4
459gと「アクトコールIR−98」(武田薬品工業
(株)製3官能ポリエーテルポリオール、水酸基価55
0mgKOH/g)541gとを仕込み、75℃で5時
間攪拌して、反応させた。
【0028】得られた反応混合物を温度150℃、圧力
0.5mmHgにて薄膜蒸留して、未反応のHDIを留去し、
イソシアネート基含量14.2重量%の淡黄色透明なポリ
イソシアネートプレポリマー1400g(転化率28.0
%)を得た。次に、温度計、冷却器及び攪拌機を備えた
2リットル容量のフラスコに上記ポリイソシアネートプ
レポリマー1234gと「タケラックP−21」(武田
薬品工業(株)製ポリプロピレングリコール、水酸基価
56.1mgKOH/g)412gとを仕込み、攪拌下、
85℃で2時間反応させた。
【0029】反応終了後、反応混合物にトルエン183
gを加え、固形分90%、イソシアネート基含量8.6重
量%、25℃における粘度3000センチポイズである
淡黄色透明なポリイソシアネートプレポリマーを得た。
【0030】実施例2 実施例1にて得たイソシアネート基含量14.2重量%の
ポリイソシアネートプレポリマー1200gと「タケラ
ックP−22」(武田薬品工業(株)製ポリプロピレン
グリコール、水酸基価112.2mgKOH/g)340
gとを85℃で2時間反応させた。反応終了後、反応混
合物にトルエン171gを加え、固形分90%、イソシ
アネート基含量8.3重量%、25℃における粘度490
0センチポイズである淡黄色透明なポリイソシアネート
プレポリマーを得た。
【0031】実施例3 実施例1と同様にして、HDI4328gと「アクトコ
ールIR−96」(武田薬品工業(株)製3官能ポリエ
ーテルポリオール、水酸基価430mgKOH/g)6
72gとを75℃で5時間反応させた。
【0032】得られた反応混合物を温度150℃、圧力
0.5mmHgにて薄膜蒸留して、未反応のHDIを留去し、
イソシアネート基含量12.8重量%の淡黄色透明なポリ
イソシアネートプレポリマー1510g(転化率30.2
%)を得た。次に、このポリイソシアネートプレポリマ
ー1320gと「タケラックP−22」247gとを8
5℃で2時間反応させた。
【0033】反応終了後、反応混合物にトルエン174
gを加え、固形分90%、イソシアネート基含量8.4重
量%、25℃における粘度3930センチポイズである
淡黄色透明なポリイソシアネートプレポリマーを得た。
【0034】実施例4 実施例1と同様にして、HDI4354gと「アクトコ
ールT−450」(武田薬品工業(株)製3官能ポリエ
ーテルポリオール、水酸基価450mgKOH/g)6
46gとを75℃で5時間反応させた。
【0035】得られた反応混合物を温度150℃、圧力
0.5mmHgにて薄膜蒸留して、未反応のHDIを留去し、
イソシアネート基含量13.3重量%の淡黄色透明なポリ
イソシアネートプレポリマー1490g(転化率29.8
%)を得た。次に、このポリイソシアネートプレポリマ
ー1312gと「タケラックP−22」283gとを8
5℃で2時間反応させた。
【0036】反応終了後、反応混合物にトルエン177
gを加え、固形分90%、イソシアネート基含量8.4重
量%、25℃における粘度3600センチポイズである
淡黄色透明なポリイソシアネートプレポリマーを得た。
【0037】実施例5 実施例1と同様にして、HDI1454gと「アクトコ
ールG−250」(武田薬品工業(株)製3官能ポリエ
ーテルポリオール、水酸基価254mgKOH/g)5
46gとを80℃で10時間反応させた。
【0038】得られた反応混合物を温度150℃、圧力
0.5mmHgにて薄膜蒸留して、未反応のHDIを留去し、
イソシアネート基含量9.5重量%、25℃における粘度
5680センチポイズである淡黄色透明なポリイソシア
ネートプレポリマー956g(転化率47.8%)を得
た。
【0039】比較例1 実施例1と同様にして、HDI4119gと「プラクセ
ル308」(ダイセル化学(株)製ポリカプロラクトン
トリオール、水酸基価195mgKOH/g)881g
とを80℃で6時間反応させた。
【0040】得られた反応混合物を温度150℃、圧力
0.5mmHgにて薄膜蒸留して、未反応のHDIを留去し、
淡黄色透明なポリイソシアネートプレポリマー1379
g(転化率27.6%)を得た。これにトルエン153g
を加え、固形分90%、イソシアネート基含量8.0重量
%、25℃における粘度2400センチポイズであるポ
リイソシアネートプレポリマーを得た。
【0041】以上の実施例1〜5にて得たポリエーテル
系プレポリマー、比較例1にて得たポリカプロラクトン
系プレポリマー、又は「タケネートD−170N」(武
田薬品工業(株)製HDIトリマー、イソシアネート基
含量21.0重量%)をそれぞれ「アクリディックA−8
01」(大日本インキ化学工業(株)製アクリルポリオ
ール、水酸基価50mgKOH/g、ガラス転移点70
℃)とイソシアネート基/水酸基当量比1にて混合し、
シンナーにて固形分55重量%に希釈して、塗料を調製
した。
【0042】この塗料をブリキ板上に60〜70μmの
乾燥膜厚になるように塗布し、50℃で30分乾燥させ
た後、20℃で7日間乾燥させて、得られた塗膜につい
て、その物性を測定した。また、塗膜の耐湿熱性を試験
するために、上記塗膜を8週間にわたつて、温度60
℃、相対湿度90%の雰囲気下に放置した後、塗膜の伸
び及び破断強度の保持率を調べた。
【0043】以上の結果を表1に示す。
【0044】
【表1】
【0045】
【発明の効果】本発明による二液型ポリウレタン塗料用
硬化剤を、ガラス転移点の比較的高いポリウレタン用主
剤、特に、アクリルポリオールよりなる主剤と組合わせ
てなる二液型ポリウレタン塗料は、高弾性、低温での可
撓性、耐候性及び耐湿熱性等にすぐれる塗膜を与える。
【0046】特に、本発明による硬化剤をアクリルポリ
オールと組合わせてなる二液型ポリウレタン塗料は、軟
成分を用いることなしに、高弾性と共に、高耐湿熱性を
有する塗膜を形成するので、例えば、自動車用途等の樹
脂部材や建築外装材等に好適に用いることができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】脂肪族ジイソシアネートとポリエーテルポ
    リオールとをイソシアネート基/水酸基当量比5〜40
    の範囲にて反応させた後、未反応の上記脂肪族ジイソシ
    アネートを除去することによつて得られるウレタンプレ
    ポリマーからなることを特徴とする二液型ポリウレタン
    塗料用硬化剤。
  2. 【請求項2】脂肪族ジイソシアネートとポリエーテルポ
    リオールとをイソシアネート基/水酸基当量比5〜40
    の範囲にて反応させた後、未反応の上記脂肪族ジイソシ
    アネートを除去することによつてウレタンプレポリマー
    を得、次いで、このウレタンプレポリマーを長鎖ポリエ
    ーテルポリオールにて変性して得られるウレタンプレポ
    リマーからなることを特徴とする二液型ポリウレタン塗
    料用硬化剤。
JP5174168A 1993-07-14 1993-07-14 二液型ポリウレタン塗料用硬化剤 Withdrawn JPH0725973A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013209506A (ja) * 2012-03-30 2013-10-10 Dic Corp 硬化性コーティング組成物、積層ポリエステル樹脂フィルム及び太陽電池バックシート
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JP2023160575A (ja) * 2022-04-22 2023-11-02 第一工業製薬株式会社 二液硬化型ポリウレタン樹脂組成物

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