JPH072596U - シールド掘進機 - Google Patents
シールド掘進機Info
- Publication number
- JPH072596U JPH072596U JP3175693U JP3175693U JPH072596U JP H072596 U JPH072596 U JP H072596U JP 3175693 U JP3175693 U JP 3175693U JP 3175693 U JP3175693 U JP 3175693U JP H072596 U JPH072596 U JP H072596U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gyro
- shield machine
- guide passage
- rate gyro
- cutter
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Excavating Of Shafts Or Tunnels (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 本考案は、特に、掘進の計画線からのズレを
極めて少なくするようにしたシールド掘進機を提供する
ことを目的とする。 【構成】 本考案によるシールド掘進機は、胴体部
(3)の軸線方向に沿って前記胴体部(3)内に設けら
れた案内通路(4aA)と、前記案内通路(4aA)内
に設けられたレートジャイロ(8)とよりなり、前記レ
ートジャイロ(8)を、前記案内通路(4aA)内で往
復動自在に設けられている構成にすることで、誤差が許
容される範囲内でのリアルタイムの検出が可能となり、
高精度の方位等の検出による高精度の掘進ができる。
極めて少なくするようにしたシールド掘進機を提供する
ことを目的とする。 【構成】 本考案によるシールド掘進機は、胴体部
(3)の軸線方向に沿って前記胴体部(3)内に設けら
れた案内通路(4aA)と、前記案内通路(4aA)内
に設けられたレートジャイロ(8)とよりなり、前記レ
ートジャイロ(8)を、前記案内通路(4aA)内で往
復動自在に設けられている構成にすることで、誤差が許
容される範囲内でのリアルタイムの検出が可能となり、
高精度の方位等の検出による高精度の掘進ができる。
Description
【0001】
本考案は、シールド掘進機に関し、特に、掘進の計画線からのズレを極めて少 なくするための新規な改良に関する。
【0002】
従来から一般的に利用されてシールド掘進機は、先端において回転しながら地 中を掘削するカッタを備え、このカッタの後方には円筒状の胴体部が配置されて いる。この胴体部内には、カッタ及び胴体部を前進させるための推進用ジャッキ やセグメント組立装置等が配設されている。
【0003】 次に、シールド掘進機の作動を簡単に説明すると、トンネル内で既に組立てが 完成しているセグメントの最先端を、推進用ジャッキで押圧することにより、胴 体部及びカッタに推進力を付与し、この推進力によって、カッタが地中を掘削す ると共に、胴体部をも前進させる。そして、カッタ及び胴体部を所定量(例えば セグメント一幅分)だけ前進させた後、推進用ジャッキを収縮させて、既存の最 先端のセグメントに連接するようにセグメントを組立てる。その後、再度、既存 のセグメントの最先端を利用して、推進用ジャッキを推進させながら、カッタ及 び胴体部を前進させる。従って、シールド掘進機は、前述のような動作を繰り返 し行いながら、連続したセグメントを組立て、所望の長さのトンネルを施工する ことができる。
【0004】 ここで、前記シールド掘進機は、一定時間毎に、トランシットとレベルにより 光学測量を行い、この結果に基づいて推進用ジャッキを制御しながら掘削してい た。また、他の従来技術として、ジャイロコンパスにより方位角を、バーチカル ジャイロによりピッチ角及びロール角を各々計測し、その結果を利用して、シー ルド掘進機の姿勢制御を行う場合もあった。
【0005】
従来のシールド掘進機の姿勢制御には、次のような課題が存在していた。 すなわち、前者のように、トランシットによる光学測量を利用して姿勢制御を 行う場合、シールド掘進機をリアルタイムで姿勢制御することができず、しかも その測量作業は繁雑なものであった。また、後者のように、ジャイロコンパスや バーチカルジャイロを利用して姿勢制御を行う場合、ジャイロコンパス及びバー チカルジャイロは、振動や衝撃を有する環境条件下では誤作動が発生し易いとい った本質的な欠点を有しているので、このようなジャイロを利用すると高精度な 計測が極めて困難であるといった課題があった。
【0006】 本考案は、以上のような課題を解決するためになされたもので、特に、掘進の 計画線からのズレを極めて少なくするようにしたシールド掘進機を提供すること を目的とする。
【0007】
本考案によるシールド掘進機は、地中を掘削するカッタと、このカッタの後方 に配設した中空の胴体部と、この胴体部内に設けられ前記カッタを前進させる推 進用ジャッキとを備えたシールド掘進機において、 前記胴体部の軸線方向に沿って前記胴体部内に設けられた案内通路と、前記案 内通路内に設けられたレートジャイロとよりなり、前記レートジャイロは前記案 内通路内で往復動自在に設けられている構成である。
【0008】 さらに詳細には、前記レートジャイロを内蔵するジャイロ装置には、前記レー トジャイロの走行距離を計測する走行計測部と、前記レートジャイロ及び走行計 測部に接続された演算部が設けられている構成である。
【0009】 さらに詳細には、前記シャイロ装置の車輪を、前記案内通路に敷設したレール 上で走行させるようにした構成である。
【0010】
本考案によるシールド掘進機においては、カッタの胴体部に設けられた案内通 路内において、レートジャイロを短時間(零点誤差が問題とならない時間)だけ 走行させながら、このレートジャイロから角速度信号を取出し、更に、このレー トジャイロの走行距離を走行計測部によって計測した後、演算部によって、レー トジャイロの角速度と走行距離とを演算することで、シールド掘進機の姿勢を判 断し、その結果を利用して、掘進方向を決定する。従って、前述の動作を所定時 間毎に繰り返すことにより、積分される誤差の量が少ない許容誤差内における計 測をリアルタイムで行うことができる。
【0011】
以下、図面と共に本考案によるシールド掘進機の好適な実施例について詳細に 説明する。
【0012】 図1において符号1で示すものは、シールド掘進機であり、このシールド掘進 機1は、先端において回転しながら地中を掘削するカッタ2を備え、このカッタ 2の後方には円筒状の胴体部3が配置されている。この胴体部3内には、カッタ 2及び胴体部3を前進させるための推進用ジャッキ4やセグメント組立装置等( 図示せず)が配設されている。
【0013】 従って、既に組立てが完成しているセグメントAの最前端を、推進用ジャッキ 4で押圧することにより、胴体部3及びカッタ2に推進力を付与し、この推進力 によって、カッタ2が地中を掘削すると共に、胴体部3をも前進させる。そして 、カッタ2及び胴体部3を所定量(例えばセグメント一幅分)だけ前進させた後 、推進用ジャッキ4を収縮させて、既存の最前端のセグメントAに連接するよう にセグメント(図示せず)を組立てる。その後、再度、既存のセグメントAの最 前端を利用して、推進用ジャッキ4を推進させながら、カッタ2及び胴体部3を 前進させ、前述のような動作を繰り返し行いながら、連続したセグメントを組立 て、所望の長さのトンネルを施工することができる。
【0014】 次に、前記胴体部3内には、胴体部3の軸線方向に沿って案内管4aが平行に 延在し、この案内管4aは、内部に断面矩形の案内通路4aAを備えていると共 に、胴体部3の内壁面3aに案内管4aを固定するための脚部4bを有している 。また、案内管4a内には、案内通路4aAに沿って2本のレール5が平行に敷 設され、このレール5に沿って自走する箱形のジャイロ装置6が配設されている 。このジャイロ装置6は、図2に示すように、図示しない駆動源をもった車輪7 を介して、レール5上で走行自在に構成されている。
【0015】 前記ジャイロ装置6内には、図3に示すように、比較的振動や衝撃に強い光フ ァイバジャイロ等から構成されて角速度信号を出力するレートジャイロ8と、こ のレートジャイロ8の走行距離を車輪7の回転量により計測する走行計測部9と 、前記レートジャイロ8による角速度と前記走行計測部9による走行距離とを演 算してシールド掘進機1の掘進方向(例えば、方位角及び姿勢角)を演算する演 算部10とを備えている。また、ジャイロ装置6は、案内管4aの外部(例えば 好適には組立て完了後のセグメントA内)に配設可能なジャイロ制御装置11に よって遠隔操作されている。なお、このジャイロ制御装置11は、ジャイロ装置 6の車輪7による走行速度の決定や進退を適時に制御するものである。
【0016】 ここで、前記レートジャイロ8の出力は角速度信号であるため、レートジャイ ロ8の出力を演算部10で積分することによって所定の方位角や姿勢角を求める ことができるが、図4に示すように、角速度の零点誤差Kは常に発生しており、 従って、長時間の使用において、その誤差角度は、図5に示すように比例的に集 積されることになる。例えば、1時間当たり平均2゜ /s程度の零点誤差を有し ているレートジャイロ8を利用した場合、10時間連続して積分演算した結果、 零点誤差角度は20゜ にも達し、現実の使用に耐えることができない。
【0017】 そこで、レートジャイロ8の積分使用時間を短時間に限定し、その都度、零点 誤差を調整することが必要となる。以下、その零点誤差調整方法について、図1 を参照しつつ説明する。
【0018】 先ず、ジャイロ装置6を、シールド掘進機1外の基準位置B(例えば組立後の セグメントA内の所定位置)で、零点誤差角度を0゜ に近付けるようにプリセッ トする。その後、案内通路4aAの入口4cからジャイロ装置6を挿入し、レー ル5に沿って車輪7を回転させながら、案内通路4aAの先端に形成した計測位 置Cまで、ジャイロ装置6を送り込む。その結果、走行計測部9により、車輪7 の回転量に応じたレートジャイロ8の走行距離が求められ、レートジャイロ8に より、案内通路4aAを走行する時の角速度が求められ、演算部10により、レ ートジャイロ8の走行距離と角速度を演算して、シールド掘進機1の掘進方向( 例えば、方位角及び姿勢角)を求める。
【0019】 このような計測完了後、ジャイロ装置6をジャイロ制御装置11により後退さ せ、基準位置Bで再度の零点誤差調整を行うことで、レートジャイロ8の積分使 用時間を短時間に限定することができる。即ち、図6に示すように、ジャイロ装 置6を、計測のために基準位置Bから送り出した直後から、零点誤差調整のため に基準位置Bへ戻すことにより、時間T内でリセットすることになり、このリセ ットRにより許容誤差D内でのリアルタイムな計測を可能にする。すなわち、前 述の計測動作を繰り返し、案内通路4aA内へのレートジャイロ8の挿入及び取 出しを短時間で行うことにより、この許容誤差D内における角速度検出ができる 。なお、前述の計測動作は、新たなセグメントを組立てた直後、又は、一定の周 期毎に自動的に行うかは、何れも任意に設定することができる。
【0020】
本考案によるシールド掘進機は、以上のように構成されているため、次のよう な効果を得ることができる。 すなわち、零点誤差の許容範囲内における短時間のうちにレートジャイロを案 内通路上で往復動させて角速度検出するようにしたので、誤差が許容される範囲 内でのリアルタイムの検出が可能となり、高精度の方位等の検出による高精度の 掘進ができる。
【図1】本考案のシールド掘進機を示す断面図である。
【図2】本考案のシールド掘進機の要部を構成する案内
通路を示す断面図である。
通路を示す断面図である。
【図3】本考案のシールド掘進機の要部を構成するジャ
イロ装置を示す側面図である。
イロ装置を示す側面図である。
【図4】レートジャイロの角速度の零点誤差を示すグラ
フである。
フである。
【図5】レートジャイロの零点誤差角度を示すグラフで
ある。
ある。
【図6】零点誤差角度の調整後の状態を示すグラフであ
る。
る。
2 カッタ 3 胴体部 4 推進用ジャッキ 4aA 案内通路 8 レートジャイロ
Claims (3)
- 【請求項1】 地中を掘削するカッタ(2)と、このカ
ッタ(2)の後方に配設した中空の胴体部(3)と、こ
の胴体部(3)内に設けられ前記カッタ(2)を前進さ
せる推進用ジャッキ(4)とを備えたシールド掘進機に
おいて、 前記胴体部(3)の軸線方向に沿って前記胴体部(3)
内に設けられた案内通路(4aA)と、前記案内通路
(4aA)内に設けられたレートジャイロ(8)とより
なり、前記レートジャイロ(8)は前記案内通路(4a
A)内で往復動自在に設けられている構成としたことを
特徴とするシールド掘進機。 - 【請求項2】 前記レートジャイロ(8)を内蔵するジ
ャイロ装置(6)には、前記レートジャイロ(8)の走
行距離を計測する走行計測部(9)と、前記レートジャ
イロ(8)及び走行計測部(9)に接続された演算部
(10)が設けられていることを特徴とする請求項1記
載のシールド掘進機。 - 【請求項3】 前記シャイロ装置(6)の車輪(7)
を、前記案内通路(4aA)に敷設したレール(5)上
で走行させるように構成したことを特徴とする請求項2
記載のシールド掘進機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3175693U JPH072596U (ja) | 1993-06-14 | 1993-06-14 | シールド掘進機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3175693U JPH072596U (ja) | 1993-06-14 | 1993-06-14 | シールド掘進機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH072596U true JPH072596U (ja) | 1995-01-13 |
Family
ID=12339873
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3175693U Pending JPH072596U (ja) | 1993-06-14 | 1993-06-14 | シールド掘進機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH072596U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007169954A (ja) * | 2005-12-20 | 2007-07-05 | Tamagawa Seiki Co Ltd | 孔路計測方法及び装置 |
-
1993
- 1993-06-14 JP JP3175693U patent/JPH072596U/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007169954A (ja) * | 2005-12-20 | 2007-07-05 | Tamagawa Seiki Co Ltd | 孔路計測方法及び装置 |
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