JPH07259477A - トンネルの構造とその築造方法および築造装置 - Google Patents

トンネルの構造とその築造方法および築造装置

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JPH07259477A
JPH07259477A JP7545694A JP7545694A JPH07259477A JP H07259477 A JPH07259477 A JP H07259477A JP 7545694 A JP7545694 A JP 7545694A JP 7545694 A JP7545694 A JP 7545694A JP H07259477 A JPH07259477 A JP H07259477A
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buried pipe
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山 忠 小
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笠 原 正 一 小
Taro Kasuya
谷 太 郎 粕
Masayuki Yamashita
下 正 行 山
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 都市トンネルの築造やその拡幅に好適なトン
ネルの構造と、その築造方法および築造装置を提供す
る。 【構成】 地山1に曲管状の埋設管16を複数埋設し、
該埋設管16の端部を固定するとともに、トンネル内面
に覆工壁35,35を設ける。トンネル内面の少なくと
も一側に基礎桁32,33,34を立設し、該基礎桁3
2,33,34に埋設管16の一端を固定する。埋設管
16に覆工壁35,35を被覆し、該覆工壁35,35
の一端を基礎桁32,33,34に固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば都市トンネルや
その拡幅に好適なトンネルの構造と、その築造方法およ
び築造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば都市トンネルの掘削に際して、地
表面の沈下防止や切羽安定対策として、従来よりパイプ
ルーフ工法が知られている。このパイプルーフ工法は、
トンネルの掘削に先立ち、掘削断面の天端側に直管状の
鋼管を一般に水平ボーリングにより挿入して、トンネル
形状に合わせたルーフを形成し、トンネルの掘削に伴な
い上記ルーフを支保工で直接支持して、掘削による地山
の緩みを抑制し、安全にトンネルを施工するようにして
いる。
【0003】しかし、パイプルーフ工法は、ボーリング
の精度によって鋼管の配置状況が左右され、鋼管の長さ
に比例して誤差が大きくなるため、鋼管の配置設計が難
しく、また鋼管長さがボーリング精度に制約されるた
め、該工法の施工長さが制約される、という問題があっ
た。
【0004】このような水平ボーリングの問題を解決す
るものとして、近時、地中を曲線状に掘削する、いわゆ
る曲線ボーリングの技術が開発され、該ボーリングを利
用したトンネルの拡幅工法が提案されている。例えば特
開平4ー281990号公報では、シールドトンネルを
曲線ボーリングの発進基地として利用し、該トンネル内
に架設フレームを設置し、該フレームに上記ボーリング
の推進装置を組付け、該装置より拡幅部分に掘削装置を
推進させて、地中を曲線状にボーリングし、この掘削孔
に曲管を推進させて埋設するとともに、該管内に凍結管
を挿入し、拡幅部分の周囲に凍土壁を造成し、周辺の地
盤を改良後、拡幅部分を掘削するようにしている。
【0005】しかし、この拡幅工法は、既設のシールド
トンネルの利用を前提にしているため、該トンネルを当
初から利用し得ない山岳トンネルの築造には実用的では
なく、また凍土壁を拡幅部分の周囲に造成し、この凍土
壁の略中央に曲管を配置しているため、曲管が長尺化
し、能力の大きな曲線ボーリング装置を要するととも
に、曲管と覆工壁との間に地盤が介在しているため、曲
管と覆工壁との結合力が弱く、十分な支持強度を得られ
ないばかりか、凍土壁の凍結と掘削中の凍結維持に多大
の時間を要する上に、冷凍設備と冷媒配管とを要して、
工期の長期化と工費の高騰を助長する等の問題がある。
【0006】そして、そのようにして築造された拡幅部
のトンネルは、トンネル内のスペース確保上、シールド
トンネルの側方に大円弧状の曲管を突設したり、二つの
シールドトンネル間に上下一対の曲管を配置しているた
め、曲管の長尺化を招いて工費の高騰を助長する一方、
曲管の両端部をシールドトンネルの周壁に固定する構造
上、該固定部に地山からの荷重による水平反力やその曲
げモーメントが作用して、当該部の強度が不足する等の
問題がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような問
題を解決し、埋設管と覆工壁の端部に作用する水平反力
等を基礎桁で支持し、それらを既設のトンネル周壁等へ
負担させる不具合を解決し、また埋設管と覆工壁との結
合力を強化して、堅固な支持構造を得るとともに、埋設
管の短縮化を図って、工期の短縮と工費の低減を図れる
トンネル構造と、基地導坑を利用し、種々な条件下でト
ンネルを安全に築造できるトンネルの築造方法と、基地
導坑を利用して安全かつ合理的にトンネルを施工できる
トンネルの築造装置とを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】このため、本発明のトン
ネルの構造は、地山に曲管状の埋設管を複数埋設し、該
埋設管の端部を固定するとともに、トンネル内面に覆工
壁を設けたトンネルの構造において、トンネル内面の少
なくとも一側に基礎桁を立設し、該基礎桁に埋設管の一
端を固定するとともに、埋設管に覆工壁を被覆し、該覆
工壁の一端を基礎桁に固定して、埋設管と覆工壁の端部
に作用する水平反力とその曲げモーメントを基礎桁で支
持し、それらを既設のトンネル周壁等に負担させる不具
合を解決し、また埋設管と覆工壁との結合を強化して、
堅固な支持構造を得るとともに、埋設管の短縮化を図っ
て、ボーリング装置の能力低減と、工期の短縮と工費の
低減を図れるようにしている。また、本発明のトンネル
の構造は、トンネル内面の両側に基礎桁を立設し、該桁
に埋設管と覆工壁の両端を固定して、堅固な構造を得る
ようにしている。本発明のトンネルの構造は、横方向に
形成したトンネルの長さ方向に沿って複数の埋設管を略
垂直に配置し、これらの埋設管によって地山を支持し、
堅固な構造を得るようにしている。本発明のトンネルの
構造は、縦方向に形成したトンネルの長さ方向に沿って
複数の埋設管を略水平に配置し、これらの埋設管によっ
て地山の側圧を支持し、堅固な構造を得るようにしてい
る。本発明のトンネルの構造は、基礎桁を基準にして、
トンネル外周の片側に複数の埋設管を配置し、通常のト
ンネルに好適にしている。本発明のトンネルの構造は、
基礎桁を基準にして、トンネル外周の両側に複数の埋設
管を対向配置し、人孔等に好適にしている。本発明のト
ンネルの構造は、埋設管に填充部材を充填して、埋設管
の強度を強化し、堅固な支持構造を得るようにしてい
る。更に本発明のトンネルの構造は、埋設管に填充部材
を充填し、該填充部材に補強部材を埋設して、埋設管の
強度を強化し、堅固な支持構造を得るようにしている。
本発明のトンネルの構造は、埋設管に管継手を設け、該
継手を介して埋設管を接続して、埋設管を拘束し、その
支持強度を一様に分布させるようにしている。本発明の
トンネルの築造方法は、地山に曲線状の掘削孔を複数掘
削するとともに、該掘削孔に曲管状の埋設管を埋設後、
該管で区画する地山を掘削するトンネルの築造方法にお
いて、地山に基地導坑を設け、該導坑に連通する曲線状
の掘削孔を掘削し、該掘削孔に埋設管を埋設するととも
に、該管の一端を基地導坑内に配置して、基地導坑にコ
ンクリートを打設し、埋設管の一端を固定する基礎桁を
造成後、該桁と埋設管とで区画する地山を掘削するよう
にして、種々な条件下でのトンネルの築造を実現すると
ともに、埋設管による支持強度を強化し、地山を安全に
掘削し得るようにしている。本発明のトンネルの築造方
法は、地山に基地導坑を略水平に掘削し、該導坑に連通
する曲線状の掘削孔を略垂直に掘削し、該掘削孔に埋設
管を埋設して、通常のトンネルの築造に好適にしてい
る。本発明のトンネルの築造方法は、基地導坑を略垂直
に掘削し、該導坑に連通する曲線状の掘削孔を略水平に
掘削し、該掘削孔に埋設管を埋設して、人孔等の築造に
好適にしている。本発明のトンネルの築造方法は、地山
に複数の基地導坑を設け、該導坑に曲線ボーリング装置
の作業架台を搬入し、上記導坑から他の基地導坑に向け
て曲線状の掘削孔を掘削し、該掘削孔に埋設管を埋設す
るとともに、該管の両端を基地導坑内に配置して、基地
導坑にコンクリートを打設し、埋設管の両端を固定する
基礎桁を造成後、該桁と埋設管とで区画する地山を掘削
して、基地導坑を利用した実用的なトンネルの築造を実
現するようにしている。また、本発明のトンネルの築造
方法は、基礎桁を造成するとともに、埋設管の直下位置
に頂設導坑を掘削し、該導坑を介して埋設管を支持する
支柱を立設後、基礎桁と埋設管とで区画する地山を掘削
して、埋設管を基礎桁と支柱とで支持し、掘削の安全性
を確保するようにしている。本発明のトンネルの築造装
置は、地山に形成した基地導坑に搬入かつ移動可能な作
業架台を有し、該架台に曲線ボーリング装置の少なくと
も推進装置を設置するとともに、前記架台に上下または
側方に伸縮可能なアウトリガーとサイドジャッキとを装
備し、これらアウトリガーとサイドジャッキとを介し
て、前記架台と推進装置とを基地導坑の定位置に保持可
能にして、基地導坑内での掘削孔の掘削と埋設管の埋設
を安全かつ合理的に行なえるようにしている。本発明の
トンネルの築造装置は、作業架台を基地導坑に沿って上
下動可能にし、人孔等の築造に実用的にしている。
【0009】
【作 用】請求項1の発明は、トンネル内面の少なくと
も一側に基礎桁を立設し、該基礎桁に埋設管の一端を固
定するとともに、埋設管に覆工壁を被覆し、該覆工壁の
一端を基礎桁に固定して、埋設管と覆工壁の端部に作用
する水平反力とその曲げモーメントを基礎桁で支持し、
それらを。既設のトンネル周壁等に負担させる従来の不
具合を解決する。埋設管と覆工壁との結合を強化し、堅
固な支持構造を得る。埋設管の短縮化を図り、ボーリン
グ装置の能力低減と、工期の短縮と工費の低減を図れ
る。請求項2の発明は、トンネル内面の両側に基礎桁を
立設し、該桁に埋設管と覆工壁の両端を固定して、堅固
な支持構造を得る。請求項3の発明は、横方向に形成し
たトンネルの長さ方向に沿って複数の埋設管を略垂直に
配置し、これらの埋設管によって地山を支持する。請求
項4の発明は、縦方向に形成したトンネルの長さ方向に
沿って複数の埋設管を略水平に配置し、これらの埋設管
によって地山の側圧を支持する。請求項5の発明は、基
礎桁を基準にして、トンネル外周の片側に複数の埋設管
を配置し、通常のトンネルに好適な構造にしている。請
求項6の発明は、基礎桁を基準にして、トンネル外周の
両側に複数の埋設管を対向配置し、人孔等に好適な構造
にしている。請求項7の発明は、埋設管に充填部材を充
填して、埋設管の強度を強化し、堅固な支持構造を得
る。請求項8の発明は、埋設管に充填部材を充填し、該
充填部材に補強部材を埋設して、埋設管の強度を一層強
化し、堅固な支持構造を得る。請求項9の発明は、埋設
管に管継手を設け、該継手を介し隣接の埋設管を接続し
て拘束し、その支持強度を一様に分布させる。請求項1
0の発明は、地山に基地導坑を設け、該導坑に連通する
曲線状の掘削孔を掘削するとともに、該掘削孔に埋設管
を埋設し、該管の一端を基地導坑内に配置して、基地導
坑にコンクリートを打設し、埋設管の一端を固定する基
礎桁を造成後、該桁と埋設管とで区画する地山を掘削す
る。種々な条件下でのトンネルの築造を実現し、また埋
設管による支持強度を強化し、地盤を安全に掘削する。
請求項11の発明は、地山に基地導坑を略水平に掘削
し、該導坑に連通する曲線状の掘削孔を略垂直に掘削
し、該掘削孔に埋設管を埋設して、通常のトンネルの築
造に好適である。請求項12の発明は、基地導坑を略垂
直に掘削し、該導坑に連通する曲線状の掘削孔を略水平
に掘削し、該掘削孔に埋設管を埋設して、人孔等の築造
に好適である。請求項13の発明は、地山に掘削した複
数の基地導坑の間に、これらの導坑に連通する曲線状の
掘削孔を対向して掘削し、該掘削孔に埋設管を埋設後、
埋設管で包囲した地山を掘削して、掘削部周辺を堅固に
支持し、掘削の安全性を確保するとともに、掘削断面が
楕円または円形の掘削を可能にする。請求項14の発明
は、地山に複数の基地導坑を設け、該導坑に曲線ボーリ
ング装置の作業架台を搬入し、上記導坑から他の基地導
坑に向けて曲線状の掘削孔を掘削し、該掘削孔に埋設管
を埋設するとともに、該管の両端を基地導坑内に配置し
て、基地導坑にコンクリートを打設し、埋設管の両端を
固定する基礎桁を造成後、該桁と埋設管とで区画する地
山を掘削して、基地導坑を利用した実用的なトンネルの
築造を実現し、その掘削作業の安全性を確保する。請求
項15の発明は、基礎桁を造成するとともに、埋設管の
直下位置に頂設導坑を掘削し、該導坑を介して埋設管を
支持する支柱を立設後、基礎桁と埋設管とで区画する地
山を掘削して、埋設管を基礎桁と支柱で支持し、掘削の
安全性を確保する。請求項16の発明は、地山に形成し
た基地導坑に搬入かつ移動可能な作業架台を有し、該架
台に曲線ボーリング装置の少なくとも推進装置を設置す
るとともに、前記架台に上下または側方に伸縮可能なア
ウトリガーとサイドジャッキとを装備し、これらアウト
リガーとサイドジャッキとを介して、前記架台と推進装
置とを基地導坑の定位置に保持可能にし、基地導坑内で
の掘削孔の掘削と埋設管の埋設を安全かつ合理的に行な
える。請求項17の発明は、作業架台を基地導坑に沿っ
て上下動可能にし、人孔等の築造に実用的である。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面により説明す
ると、図1乃至図10において1は都市部または山岳部
のトンネル掘削用地盤である地山で、該地山1の地盤中
の水平面上に複数の基地導坑2,3,4が平面上、互い
に平行に掘削されている。この場合、実施例では二つの
トンネルが平行に配置されているため、それらを区画す
る基地導坑を平行に掘削しているが、トンネルが異方向
へ分かれるときは、隣接する基地導坑を平面上、交差し
て掘削する。このうち、基地導坑2,3は同形の縦長矩
形に形成され、基地導坑4は基地導坑2,3間に位置
し、基地導坑2,3よりも大形の縦長矩形に形成されて
いて、その上部にアーチ部4aを形成している。
【0011】基地導坑2,3は、鋼材を矩形に組み付け
た支保工5で支持され、また基地導坑4は鋼アーチ支保
工(図示略)で支持されていて、それらの底部中央に一
対のガイドレール(図示略)が基地導坑2,3,4の全
域に亙って敷設され、該レールに沿って作業架台6が、
移動かつ相互に乗り入れ可能に設置されている。この場
合、後述する曲線ボーリングを基地導坑2,3から施工
する場合は、基地導坑4に対するガイドレールと作業架
台6の設置を省略することができる。
【0012】作業架台6は縦枠7と横枠8とを櫓状に組
み付けて構成され、その上下位置に油圧シリンダーから
なる左右一対のアウトリガー9,10が上下方向へ伸縮
可能に設けられ、またその側部の前後位置に、油圧シリ
ンダーからなる左右一対のサイドジャッキ11,12が
側方へ伸縮可能に設けられている。
【0013】作業架台6には、例えば特開平4ー281
990号公報と同様な、公知の曲線ボーリング装置13
を構成する推進装置14が取付けられ、該装置14は油
圧シリンダーからなる推進シリンダー(図示略)と、後
述する掘削装置を備え、該シリンダーは把持装置15を
介して曲管である埋設管16を把持し、そのシリンダー
ロッド(図示略)の伸長作動を介して、埋設管16を地
山1方向へ送出可能にしている。埋設管16は弓形に湾
曲形成され、その内部に曲管状の内管(図示略)が挿入
され、該内管はウォータースイベル(図示略)に連結さ
れた内外管固定装置(図示略)に連係され、そのシリン
ダーロッド(図示略)の伸長作動を介して、埋設管16
と同方向へ送出可能にされている。
【0014】内管の先端部には前述した掘削装置(図示
略)が連結され、該装置は油圧モータと首振り装置と減
速機と掘削ビットとを備え、油圧モータの回転駆動力を
減速機を介して掘削ビットに伝え、その際首振り装置を
介して掘削ビットの一定の揺動を可能にしている。図
中、17は埋設管16の周面を挟持可能な曲管ホルダ
ー、18は下部の横枠8に回転自在に取付けた走行車
輪、19は地山1に形成した推進孔口である。
【0015】埋設管16の外周面の直径方向位置には、
管継手20,20が溶接等適宜手段で固定され、該管継
手20,20は埋設管16と同様な曲率を有する小径な
曲管で構成され、それらの外周面に切欠溝21,22を
上向きまたは下向きに形成していて、該切欠溝21,2
2に隣接する埋設管16と一体の管継手20を係合し
て、複数の埋設管16を互いに拘束して埋設可能にして
いる。
【0016】図12〜14は複数の埋設管16を一体的
に埋設する他の実施例を示し、この場合は埋設管16の
外周面の直径方向位置に、管継手23,23を溶接等適
宜手段で固定している。管継手20,20は埋設管16
と同様な曲率を有する小径な曲管で構成され、それらの
外周面に切欠溝24,24を側方に開口していて、該切
欠溝24,24に隣接する埋設管16と一体の管継手2
5を係入して、複数の埋設管16を一体的に埋設可能に
している。管継手25,25は埋設管16と同様な曲率
を有する板体で構成され、これを埋設管16の外周面の
直径方向位置に溶接等適宜手段で固定している。
【0017】したがって、この管継手23,25は、地
山推進時における抵抗が上述の実施例に比べて小さく、
その分推進装置14の負担を軽減できるとともに、管継
手23,25相互の抜き差し操作が上述の実施例に比べ
て容易であり、また管継手23,25を側方へ近接離反
することで、隣接する埋設管16,16の間隔を適宜調
整し得るから、作業架台6の停止位置のずれを管継手2
3,25の調整操作によって補正し得る利点がある。こ
の場合、基地導坑4内で互いに交差する埋設管16,1
6に対しては、管継手23,25を省略する。
【0018】図15は埋設管16の内部にモルタルまた
はコンクリート等の填充部材26を充填し、埋設管16
の強度を改善した実施例を示し、図16は上記填充部材
26中に埋設管16と同様な曲率に湾曲形成したIビー
ム等の補強部材27を埋め込み、埋設管16の強度を更
に改善した実施例を示している。
【0019】図17は複数の埋設管16を互いに拘束さ
せずに埋設した実施例を示しているしたがって、この場
合は埋設管16に管継手を設ける必要がなく、その分工
費の低減を図れるとともに、間隔を適宜調整すること
で、埋設管16の使用量を低減し、工費の低減を増進し
得る。すなわち、この実施例は埋設16に作用する土被
り荷重や上載荷重が小さく、その埋設数を低減し得る場
合に適用可能である。
【0020】図18は図17の実施例において、埋設管
16の内部にモルタルまたはコンクリート等の填充部材
26を充填し、埋設管16の強度を改善した実施例を示
している。この場合、図16の実施例のように、填充部
材26中に埋設管16と同様な曲率に湾曲形成したIビ
ーム等の補強部材を埋め込めば、埋設管16の剛性を一
層改善し得る。
【0021】図19,20は埋設管16の剛性改善によ
っても十分な結果が得られず、土被り荷重や上載荷重に
対する支持強度に不安がある場合の対策を示している。
すなわち、この実施例では埋設管16の中央直下に頂設
導坑28を設け、該導坑28を利用して支柱29を下方
に打ち込み、該支柱29の上端にIビーム等の載架フレ
ーム30を固定し、該フレーム30上に複数の埋設管1
6を載置してこれらを支持し、地山を掘削し、かつ後述
の覆工コンクリートを打設後、支柱29と載架フレーム
30を撤去するようにしている。
【0022】この他、図中31は支保工5の上部に連結
した口元管で、埋設管16の推進開始位置に形成した推
進孔口19に連通して配置され、32,33,34は基
地導坑2,3,4にコンクリートを打設して形成した基
礎桁で、それらの上端部に埋設管16の端部を埋め込
み、または一体に固定している。35は埋設管16の下
面に直接または吹付コンクリートを介して被覆した覆工
壁である覆工コンクリートで、それらの端部を基礎桁3
2〜34の上端部に接合しており、36は基地導坑4に
到達した埋設管16,16で区画された略扇形の空スペ
ースで、例えば基地導坑2,3,4のコンクリート打設
と同時期にコンクリートを打ち込まれる。
【0023】37,38は基礎桁33,34および3
2,34の各間に打設した基礎コンクリートで、このう
ち基礎コンクリート38の一端に境界壁39が立設さ
れ、該壁39の上端は覆工コンクリート35に水密に接
合していて、該壁39と基礎桁31とで水路40を区画
形成している。41,42は基礎コンクリート37,3
8上に設けたアスファルト等の道路壁で、基礎桁34の
両側に車道43,44を形成しており、この一方の道路
壁41の側端にガードパイプ45を立設し、該パイプ4
5と基礎桁33との間に歩道46を区画している。
【0024】図21乃至図26は本発明の他の実施例を
示し、前述の構成と対応する部分には同一の符号を用い
ている。この実施例は、横方向、つまり略水平方向に築
造する上述のトンネルの代わりに、縦方向、つまり略垂
直方向に築造するトンネルの一形態としての人孔(マン
ホール)に本発明を適用している。
【0025】この人孔の築造に際しては、先ず図23の
ように基地導坑2,3を略垂直かつ互いに平行に所定深
さ掘削し、この基地導坑2,3の何れか一方に作業架台
6を搬入し、該架台6を上下方向に移動可能に設置す
る。この場合、既設の人孔またはトンネルを基地導坑と
して使用し得るときは、単一の基地導坑を掘削すること
もあり得る。
【0026】次に作業架台6をボーリング開始位置、例
えば基地導坑2の最上または最下位置に移動し、当該位
置をアウトリガー9,10およびサイドジャッキ11,
12で保持し、曲線ボーリング装置13を駆動して曲線
状の掘削孔を水平面上に掘削し、同時に該掘削孔に曲管
状の埋設管16を埋設する。上記埋設後、埋設管16の
埋設ピッチ分作業架台6を移動し、該架台6を再度保持
して曲線ボーリング装置13を駆動し、曲線状の掘削孔
を水平面上に掘削すると同時に該掘削孔に曲管状の埋設
管16を埋設する。
【0027】以下、この作業を繰り返し、埋設管16を
所定数埋設したところで、作業架台6を当該基地導坑2
内で180°位置を変えて据え付け、既に埋設した埋設
管16と反対側の地山1に曲線状の掘削孔を水平面上に
掘削し、同時に該掘削孔に曲管状の埋設管16を埋設す
る。上記埋設後、埋設管16の埋設ピッチ分作業架台6
を移動し、該架台6を再度保持して曲線ボーリング装置
13を駆動し、曲線状の掘削孔を水平面上に掘削すると
同時に該掘削孔に曲管状の埋設管16を埋設する。
【0028】上記作業を繰り返し、埋設管16を所定数
埋設したところで、作業架台6を基地導坑2から搬出す
る。この状況は図24のようで、基地導坑2,3を基準
にして埋設管16,16が平面上リング状に埋設され
る。この後、図25のように基地導坑2,3にコンクリ
ートを打設して、基礎桁32,33を垂直に立設し、こ
れが固化後に埋設管16,16で包囲した地山1を掘削
し、図26のように掘削し終えたところで掘削面に覆工
コンクリートを打設し、覆工壁35を形成する。
【0029】このように上記実施例では曲管状の埋設管
16を平面上リング状に埋設し、かつその端部を固定し
て、掘削部外周を強化し、この後それらで包囲した地山
1を掘削するようにしているから、掘削の安全性が向上
する。そして、このように築造された人孔ないしトンネ
ルは、アーチ梁を形成する複数の埋設管16によって内
面を支持し、また埋設管16に覆工壁35を被覆させて
それらの接合力を強化し、これらで土圧等の側圧に対抗
させているから、堅固な人孔ないしトンネルを得られ
る。
【0030】なお、上述した実施例は埋設管16の両端
部を基礎桁32〜34に固定しているが、その一端のみ
を基礎桁に固定し、他端を基礎桁以外の例えばトンネル
周壁や岩盤、既設の堅牢な構築物または造成物に固定し
てもよく、そのようにすることで、基地導坑ないし基礎
桁の作製を省略し、工期の短縮化と工費の低減を図れる
とともに、トンネルの拡幅を合理的に行える。
【0031】このように構成したトンネルの築造方法に
よってトンネルを築造する場合は、トンネル築造予定の
地山1内部に所定数の基地導坑2,3,4を所定位置に
掘削する。実施例では3つの基地導坑2,3,4を同一
水平面上で互いに平行かつ等間隔に掘削し、このうち両
側に配置した基地導坑2,3を同形の矩形に掘削し、中
央に配置した基地導坑4を基地導坑2,3よりも若干大
形の矩形に掘削し、その上部に半円状のアーチ部4aを
形成している。
【0032】基地導坑2,3,4の掘削後、それらの内
面に止水板(図示略)を取付け、坑内への水または土砂
の流入を防止するとともに、支保工5を架設して基地導
坑2,3,4を支持する。また、基地導坑2,3,4の
底部にコンクリートを打設し、この上に例えばIビーム
を敷設し、その上面に同様な一対のガイドレール(図示
略)を架設して、これらのガイドレールに作業架台6を
相互に乗り入れ可能にする。この場合、後述する曲線ボ
ーリングを基地導坑2,3から施工するときは、基地導
坑4に対するガイドレールと作業架台6の設置を省略す
ることができる。
【0033】次に作業架台6をボーリング施工予定の基
地導坑2,3,4、実施例では両側に配置した基地導坑
2または3に搬入する。作業架台6は縦枠7と横枠8と
を櫓状に組み付けて構成され、その前後位置に左右一対
のアウトリガー9,10を備え、またその側部に前後一
対のサイドジャッキ11,12を備えていて、その走行
車輪18を前記ガイドレールに沿って移動可能に設置す
る。
【0034】この場合、基地導坑の代わりに、例えば既
設のトンネルや構築物を利用してボーリングを行う場合
は、それらの内部に作業架台6の収容スペースとその移
動スペースを確保し、それらの内部に作業架台6を搬入
する。
【0035】作業架台6の搬入と前後して、基地導坑2
の内面上部に推進孔口1aを掘削し、該推進孔口19を
基準として、推進装置14を移動架台6に据え付ける。
そして、作業架台6をボーリング施工位置に移動し、ア
ウトリガー9,10とサイドジャッキ11,12とを伸
長操作して、それらの接地部を基地導坑2の内面に反力
受(図示略)を介して張り出し、作業架台6と推進装置
14を堅固に固定する。
【0036】この後、支保工5の上端部の所定位置に口
元管31を連結し、該管30を推進孔口19に連通させ
るとともに、該管31に埋設管16を挿入し、これを曲
管ホルダー17で保持する。埋設管16の内部には内管
が坑外で予め挿入されており、該管16の後端部にバキ
ューマーとウオータスイベル(共に図示略)とを取り付
け、該ウオータスイベルに給水ポンプに連通する給水ホ
ース(共に図示略)を接続する。
【0037】このような準備作業後、掘削装置を駆動
し、掘削ビットを駆動回転して掘削を開始するととも
に、推進装置14を駆動して、内管を収容した埋設管1
6を掘削孔へ送り出す。その際、掘削時には掘削装置の
先端から多量の水が噴射され、掘削ビットを冷却すると
ともに、噴射水と掘削土砂とがバキューマーに吸引さ
れ、これらが埋設管16と内管との間隙に導かれて埋設
管16の後端部から排出される。この場合、周面に管継
手20,23,25を接続した埋設管16を使用すると
きは、掘削ビットを拡大させ、埋設管16の外径よりも
大径の掘削孔を形成する
【0038】こうして、最初の埋設管16を所定距離推
進したところで、該管16に取り付けたウオータースイ
ベルを取り外し、予め坑外で内管を組み込んで置いた継
ぎ足し用の埋設管16を坑内に搬入し、これを推進装置
14の後部側にセットし、その油圧ホース類を接続後、
内管を接続する。上記セットした埋設管16は、その管
端部を先行の埋設管16の管端部に位置合わせ後に溶接
されて接続される。
【0039】以下、上記作業を繰り返して埋設管16を
次第に増設し、これを順次地山1へ送り込み、所定長さ
に増設した埋設管16の先端部が基地導坑4に到達し、
これが更に導坑4から所定長さ突出したところで、当該
埋設管16に対する推進を完了し、この後基地導坑4側
から先導管を取り外して回収し、内管は推進装置14の
油圧ホルダーを介して、推進孔口19から引き抜く。し
たがって、図3のように地山1内に埋設管16が取り残
されて埋設され、それらの両端が所定長さ基地導坑2,
4から突出している。
【0040】こうして、所定長さの埋設管16を埋設
後、アウトリガー9,10とサイドジャッキ11,12
を縮小し、作業架台6と推進装置14との拘束を解除し
て、作業架台6を所定距離坑内へ移動し、再度アウトリ
ガー9,10とサイドジャッキ11,12とを伸長させ
て、作業架台6と推進装置14とを拘束する。そして、
基地導坑2の内面上部に推進孔口19を掘削し、また支
保工5の上端部の所定位置に口元管31を連結して、該
管31を推進孔口19に連通させるとともに、該管31
に埋設管16を挿入し、これを曲管ホルダー17で保持
する。
【0041】埋設管16の内部には内管が坑外で予め挿
入されており、該管16の後端部にバキューマーとウオ
ータスイベル(共に図示略)とを取り付け、該ウオータ
スイベルに給水ポンプに連通する給水ホース(共に図示
略)を接続する。このような準備作業後、掘削装置を駆
動し、掘削ビットを駆動回転して掘削を開始するととも
に、推進装置14を駆動して埋設管16を掘削孔へ送り
出し、該管16を所定距離送り出したところで、その後
端部に埋設管16を継ぎ足し、以降これらの作業を繰り
返して、所定長さの埋設管16を地山1に埋設し、その
両端部を基地導坑2,4に突出させる。
【0042】この場合、図11または図12,13の管
継手20,23,25を備えた埋設管16を使用する場
合、該管16の埋設ピッチの2ピッチ相当分、作業架台
6を移動し、当該位置で埋設管16を埋設後、作業架台
6を埋設終了後の埋設管16,16の間に移動し、隣接
の管継手20,20または23,25を連結して、当該
埋設管16を推進し埋設する。
【0043】こうして、作業架台6を順次移動して埋設
管16を埋設し、作業架台6が基地導坑2の終端位置、
換言すれば築造予定のトンネルの坑口に到達したところ
で、該架台6を同側の基地導坑3に移動し、これを基地
導坑3のガイドレールに乗り入れ、前述と同様な要領で
作業架台6を順次移動し、埋設管16を基地導坑4に向
けて順次推進して送り出し、その先端部を所定長さ基地
導坑4から突出させるこの状況は図3,9のようで、基
地導坑2,3の上部に多数の埋設管16の一端が突出
し、その他端が基地導坑4の中高部に突出して互いに交
差し、その交差部の直上に扇形の空スペース36を区画
している。
【0044】そして、作業架台6が基地導坑2の終端位
置、換言すれば築造予定のトンネルの坑口に到達したと
ころで、一連の埋設工程を終了し、上記架台6を坑外へ
移動して各部を取り外し、それらを地上へ搬出する。次
に基地導坑2,3,4内に所定形状の型枠を組み立て、
これに所要の鉄筋を配置して、上記型枠と空スペース3
6内にコンクリートを順次打ち込み、該コンクリート内
に各導坑2,3,4内の支保工5と、埋設管16と口元
管31とを埋め込み、また空スペース36を充填して、
基礎桁32,33,34を構築するとともに、空スペー
ス36を充填固化する。
【0045】この状況は図4のようで、基礎桁32,3
3,34は基地導坑2,3,4の一部を残し、その大半
をコンクリートで充填して異形に成形され、このうち基
礎桁32,33は基地導坑2,3の残部に臨ませて、上
下二段の段部を対向して形成し、その上側の段部に埋設
管16を埋め込み、一方、基礎桁34は左右に基地導坑
4の残部を配して略逆T字形状に成形され、その上半部
に埋設管16,16を埋め込んでいる。
【0046】こうして、地山1に埋設された埋設管16
は、図9のように平面上互いに平行に配置され、またそ
の側断面上は垂直に配置されていて、複数の小管を継ぎ
足し全体的には一体のアーチ状を呈しており、これが地
山1に保持され、またその両端を基礎桁32,33,3
4によって支持されている。したがって、埋設管16は
地山の荷重や土圧を種々の方向から受け、これが該管1
6にその円周方向に作用する軸圧縮力を生成させて、一
種のプレストレス状態を形成し、上記外力に対抗するよ
うになる。
【0047】しかも、埋設管16は、上記のように地山
1の地盤に緊密に挿入されて保持されているから、該管
16と地山1の地盤との間の辷りや歪の発生の余地が無
く、またはその発生を抑止するから、埋設管16やその
継ぎ足し部分における曲げモーメントや、それに伴う曲
げ応力の発生を阻止する。また、埋設管16の両端は、
上記のように基礎桁32,33,34に強固に支持さ
れ、十分な強度を備えているから、該管16の両端に発
生する水平反力やその曲げモーメントにも十分対抗し得
る。
【0048】このような状況の下で、図5のように埋設
管16,16と基礎桁32,33,34との間の地山1
を掘削し、これを除去すると、上記外力が埋設管16や
基礎桁32,33,34に直接作用し、それらに曲げ応
力や水平反力およびその曲げモーメントが発生する。し
かしながら、埋設管16は前記生成された軸圧縮力が上
記外力に対抗し、また水平反力やその曲げモーメントに
対しては、基礎桁32,33,34が対抗して当該部を
強固に支持するから、強度上の不安はなく、このために
従来採用される凍結工法を省略し得、その分工費の高騰
と工期の長期化を防止する。
【0049】この場合、上記地山1の掘削に際して、埋
設管16の強度や支持強度に不安があるときは、次のよ
うな補強手段を講ずる。すなわち、地山1に埋設した埋
設管16に対し、図15または図18のようにモルタル
またはコンクリート等の填充部材26を適宜手段で充填
し、該管16の強度を増強し、更には図16のように填
充部材26に加えて補強部材27を埋め込み、埋設管1
6の強度を更に増強することで達成する。これらの手段
は、埋設管16自体を増強するものであるから、比較的
作業が容易で、大掛かりにならずに済む利点がある。
【0050】また、別の手段としては上記地盤の掘削前
に、図19のように埋設管16の直下に頂設導坑28を
トンネルの全域に亙って掘削し、該導坑28を利用して
複数の支柱29を適宜間隔で下方に打ち込み、それらの
上端に所定長さの載架フレーム30を複数掛け渡し、該
フレーム30上に複数の埋設管16を載せ、これを支持
した後、図20のように地山1を掘削し、後述の覆工壁
35,35を形成後に載架フレーム29を撤去する。
【0051】このように上記手段は、埋設管16を基礎
桁32,33,34と載架フレーム30との三点位置で
支持するから、埋設管16の支持強度が増強され、地盤
の掘削とその除去作業を安全に行なえる。更に、これら
の手段を複合的に使用し、填充部材26を充填した埋設
管16、または填充部材26に補強部材27を埋め込ん
だ埋設管16の直下に頂設導坑28を掘削し、該管16
を載架フレーム30で支持させれば、埋設管16の強度
が強化し、その支持強度が一層改善される。
【0052】こうして地山1を掘削し、これを除去した
後、埋設管16,16の直下に型枠(図示略)を据え付
け、該枠内に覆工コンクリート35,35を打ち込み、
その固化後に型枠を撤去する。この状況は図6のよう
で、アーチ状の覆工コンクリート35,35の一端を基
礎桁32,33の上側段部に接合し、その他端を基礎桁
33の上端に接合していて、これらを埋設管16に被覆
している。この場合、埋設管16と覆工コンクリート3
5,35との間に、必要に応じて地山安定用の吹付けコ
ンクリート(図示略)を介在させる場合がある。したが
って、曲管の周囲に凍土壁を形成し、この凍土壁を介し
て覆工する従来のトンネル築造工法ないし拡幅工法に比
べて、曲管、つまり埋設管16の短縮化を図れ、その分
工費の低減と工期の短縮を図れるとともに、埋設管16
と覆工コンクリート35,35との結合が強化され、そ
の支持強度が増強する。
【0053】この後、基礎桁32,34および33,3
4の基部間に、図7のように基礎コンクリート37,3
8を打ち込み、基礎コンクリート38の一端に境界壁3
9を突設し、その上端を覆工コンクリート35の水密に
接合して、該壁39と基礎桁31との間に水路40を形
成する。また、基礎コンクリート37,38上に道路壁
41,42を造成し、これらを車道43,44に造成す
るとともに、道路壁41の一端にガードパイプ45ない
しガードレールを立設して、基礎桁33とガードパイプ
45との間に歩道46を区画する。
【0054】こうして築造したトンネルは図1のよう
で、埋設管16,16と覆工コンクリート35,35と
が略同心円状のアーチ形に形成され、それらの両端部が
基礎桁32,33,34に固定されている。したがっ
て、埋設管16,16と覆工コンクリート35,35の
両端に作用する水平反力と、その曲げモーメントとが、
基礎桁32,33,34に支持され、これらがトンネル
周壁に作用することがないから、上記反力等を既設のト
ンネル周壁に負担させる従来のトンネルの不具合を解決
し、トンネル周壁の強度不足を招来する惧れがない。ま
た、前述のように埋設管16が短縮され、その分その軽
量化を促せるから、前記水平反力とその曲げモーメント
が低減され、また工期の短縮と工費の低減を図れる。
【0055】また、本発明は地山1に基地導坑2,3,
4を形成し、それらの内部に曲線ボーリング装置13を
搬入して、曲線ボーリングを施工しているから、既設の
トンネルを利用した拡幅に限らず、種々の条件下でのト
ンネルの築造が可能になり、また埋設管16を地山1に
埋設後、該管16の端部を基礎桁32,33,34で支
持固定して、埋設管16の支持強度を強化した後、埋設
管16と基礎桁31,32,33との間の地盤を掘削し
ているから、掘削作業を安全に行なえる。
【0056】更に、本発明は曲線ボーリング装置13を
据え付け可能な作業架台6を基地導坑2,3,4に搬入
かつ移動可能に設け、該架台6にアウトリガー9,10
とサイドジャッキ11,12とを設けて、上記架台6を
所定位置で固定し、ボーリング時の反力に堪えられるよ
うにしたから、該ボーリングを安全かつ正確に行なえ
る。しかも、埋設管16の短小化によって埋設時の推進
力を低減でき、小能力の曲線ボーリング装置13の使用
を実現して、設備費の低減を図れる。
【0057】
【発明の効果】本発明のトンネルの構造は、地山に曲管
状の埋設管を複数埋設し、該埋設管の端部を固定すると
ともに、トンネル内面に覆工壁を設けたトンネルの構造
において、トンネル内面の少なくとも一側に基礎桁を立
設し、該基礎桁に埋設管の一端を固定するとともに、埋
設管に覆工壁を被覆し、該覆工壁の一端を基礎桁に固定
したから、埋設管と覆工壁の端部に作用する水平反力と
その曲げモーメントを基礎桁で支持することができ、そ
れらを既設のトンネルの周壁に負担させる従来の不具合
を解決することができる。また、埋設管に覆工壁を被覆
し、該覆工壁の一端を基礎桁に固定したから、埋設管と
覆工壁との間に地盤を介在させた従来のトンネルに比べ
て、埋設管と覆工壁との結合力が強化され、堅固な支持
構造を得られるとともに、従来の地盤の省略分、埋設管
の短縮化を図れるから、工期の短縮と工費の低減を図る
ことができる効果がある。本発明のトンネルの構造は、
トンネル内面の両側に基礎桁を立設し、該桁に埋設管と
覆工壁の両端を固定したから、堅固な支持構造を得るこ
とができる。更に本発明のトンネルの構造は、横方向に
形成したトンネルの長さ方向に沿って複数の埋設管を略
垂直に配置したから、該管によって地山を支持すること
ができる。本発明のトンネルの構造は、縦方向に形成し
たトンネルの長さ方向に沿って複数の埋設管を略水平に
配置したから、該管によって地山の側圧を支持すること
ができる。また、本発明のトンネルの構造は、基礎桁を
基準にして、トンネル外周の片側に複数の埋設管を配置
したから、通常のトンネルの構造に好適な効果がある。
本発明のトンネルの構造は、基礎桁を基準にして、トン
ネル外周の両側に複数の埋設管を対向配置したから、人
孔等の構造に好適な効果がある。更に本発明のトンネル
の構造は、埋設管に填充部材を充填したから、埋設管の
強度を強化でき、堅固な支持構造を得ることができる。
本発明のトンネルの構造は、埋設管に填充部材を充填
し、該填充部材に補強部材を埋設したから、埋設管の強
度を強化でき、堅固な支持構造を得ることができる。本
発明のトンネルの構造は、埋設管に管継手を設け、該継
手を介して埋設管を拘束して接続したから、トンネルの
強度を一様に分布させることができる。本発明のトンネ
ルの築造方法は、地山に基地導坑を設け、該導坑に連通
する曲線状の掘削孔を掘削するとともに、該掘削孔に埋
設管を埋設し、該管の一端を基地導坑内に配置して、基
地導坑にコンクリートを打設し、埋設管の一端を固定す
る基礎桁を造成後、該桁と埋設管とで区画する地山を掘
削するようにしたから、種々な条件下でのトンネルの築
造を実現することができ、既設のトンネルを利用した従
来の拡幅法に限らず、前記基地導坑を採用することで、
既設の構築物や造成物、岩盤等を支持固定手段とした種
々の拡幅を実現することができるとともに、埋設管によ
る支持強度を強化して、地盤を安全に掘削できる効果が
ある。本発明のトンネルの築造方法は、地山に複数の基
地導坑を設け、該導坑に曲線ボーリング装置の作業架台
を搬入し、上記導坑から他の基地導坑に向けて曲線状の
掘削孔を掘削し、該掘削孔に埋設管を埋設するととも
に、該管の両端を基地導坑内に配置して、基地導坑にコ
ンクリートを打設し、埋設管の両端を固定する基礎桁を
造成後、該桁と埋設管とで区画する地山の地盤を掘削し
たから、基地導坑を利用した実用的なトンネルの築造を
実現することができる。また、本発明のトンネルの築造
方法は、地山に基地導坑を略水平に掘削し、該導坑に連
通する曲線状の掘削孔を略垂直に掘削したから、通常の
トンネルの築造に好適な効果ある。更に本発明のトンネ
ルの築造方法は、地山に基地導坑を略垂直に掘削し、該
導坑に連通する曲線状の掘削孔を略水平に掘削したか
ら、人孔等の築造に好適な効果ある。また、本発明のト
ンネルの築造方法は、地山に掘削した複数の基地導坑の
間に、これらの導坑に連通する曲線状の掘削孔を対向し
て掘削し、該掘削孔に埋設管を埋設後、埋設管で包囲し
た地山を掘削するようにしたから、掘削部周辺を堅固に
し、掘削の安全性を確保できるとともに、種々の断面形
状の掘削を実現することができる。更に本発明のトンネ
ルの築造方法は、地山に複数の基地導坑を掘削し、該導
坑に曲線ボーリング装置の作業架台を搬入し、上記導坑
から他の導坑に向けて曲線状の掘削孔を掘削し、該掘削
孔に埋設管を埋設するとともに、該管の両端を基地導坑
内に配置して、基地導坑にコンクリートを打設し、埋設
管の両端を固定する基礎桁を造成後、該桁と埋設管とで
区画する地山を掘削するようにしたから、基地導坑を利
用した実用的なトンネルの築造を実現することができ
る。本発明のトンネルの築造方法は、基礎桁を造成する
とともに、埋設管の直下位置に頂設導坑を掘削し、該導
坑を介して埋設管を支持する支柱を立設後、基礎桁と埋
設管とで区画する地山の地盤を掘削したから、埋設管を
基礎桁と支柱とで支持して支持強度を強化し、掘削作業
の安全性を確保することができる。本発明のトンネルの
築造装置は、地山に形成した基地導坑に搬入かつ移動可
能な作業架台を有し、該架台に曲線ボーリング装置の少
なくとも推進装置を設置するとともに、前記架台に上下
または側方に伸縮可能なアウトリガーとサイドジャッキ
とを装備し、これらアウトリガーとサイドジャッキとを
介して、前記架台と推進装置とを基地導坑の定位置に保
持可能にしたから、基地導坑内での掘削孔の掘削と埋設
管の埋設を安全かつ合理的に行なえる効果がある。ま
た、本発明のトンネルの築造装置は、作業架台を基地導
坑に沿って上下動可能にしたから、地山に垂直に築造す
る人孔等の築造に好適な効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す断面図である。
【図2】図2〜7は本発明方法を適用してトンネルを築
造する過程を順に示す断面図で、このうち図2は地山に
基地導坑を掘削した状況を示している。
【図3】本発明方法を適用してトンネルを築造する過程
を順に示す断面図で、基地導坑を利用して埋設管を埋設
した状況を示している。
【図4】本発明方法を適用してトンネルを築造する過程
を順に示す断面図で、基地導坑内に基礎桁を構築した状
況を示している。
【図5】本発明方法を適用してトンネルを築造する過程
を順に示す断面図で、埋設管と基礎桁とで区画する地盤
を掘削した後の状況を示している。
【図6】本発明方法を適用してトンネルを築造する過程
を順に示す断面図で、埋設管に覆工壁を被覆した状況を
示している。
【図7】本発明方法を適用してトンネルを築造する過程
を順に示す断面図で、基礎桁の間に基礎コンクリートを
造成した状況を示している。
【図8】本発明の一実施例を示す正面図で、基地導坑に
据え付けた状況を示している。
【図9】図3のAーA線に沿う断面図である。
【図10】図9のBーB線に沿う断面図で、拡大して示
している。
【図11】図10に示す埋設管を拡大して示す正面図で
ある。
【図12】本発明に適用した埋設管の他の実施例を示す
正面図である。
【図13】本発明に適用した埋設管の他の実施例を示す
正面図で、図12のものと同時に使用される。
【図14】図12と図13の埋設管を使用した埋設状況
を示す断面図である。
【図15】本発明に適用した埋設管の別の実施例を示す
断面図で、それらの埋設状況を示している。
【図16】本発明に適用した埋設管の更に他の実施例を
示す断面図で、それらの埋設状況を示している。
【図17】本発明に適用した埋設管の応用例を示す断面
図で、それらの埋設状況を示している。
【図18】本発明に適用した埋設管の別の応用例を示す
断面図で、それらの埋設状況を示している。
【図19】本発明に適用したトンネルの築造方法を示す
断面図で、頂設導坑の掘削と支柱の立設後の状況を示し
ている。
【図20】本発明に適用したトンネルの築造方法を示す
断面図で、図19の状態から地盤を掘削した後の状況を
示している。
【図21】本発明の他の実施例を示す横断面図で、人孔
の築造に適用している。
【図22】図21のAーA線に沿う断面図である。
【図23】図23〜26は本発明方法を適用して人孔を
築造する過程を順に示す断面図で、このうち図23は地
山に基地導坑を掘削した状況を示している。
【図24】本発明方法を適用して人孔を築造する過程を
順に示す断面図で、基地導坑を利用して埋設管を埋設し
た状況を示している。
【図25】本発明方法を適用して人孔を築造する過程を
順に示す断面図で、基地導坑にコンクリートを打設して
基礎桁を造成した状況を示している。
【図26】本発明方法を適用して人孔を築造する過程を
順に示す断面図で、基礎桁造成後、埋設管で包囲した地
山を掘削した状況を示している。
【符号の説明】
1 地山 2,3,4 基地導坑 6 作業架台 9,10 アウトリガー 11,12 サイドジャッキ 13 曲線ボーリング装置 14 推進装置 16 埋設管 20,23,25 管継手 26 填充部材 27 補強部材 28 頂設導坑 29 支柱 32,33,34 基礎桁 35 覆工壁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山 下 正 行 東京都千代田区三崎町2丁目5番3号 鉄 建 建 設 株式会社内

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地山に曲管状の埋設管を複数埋設し、該
    埋設管の端部を固定するとともに、トンネル内面に覆工
    壁を設けたトンネルの構造において、トンネル内面の少
    なくとも一側に基礎桁を立設し、該基礎桁に埋設管の一
    端を固定するとともに、埋設管に覆工壁を被覆し、該覆
    工壁の一端を基礎桁に固定したことを特徴とするトンネ
    ルの構造。
  2. 【請求項2】 トンネル内面の両側に基礎桁を立設し、
    該桁に埋設管と覆工壁の両端を固定した請求項1記載の
    トンネルの構造。
  3. 【請求項3】 横方向に形成したトンネルの長さ方向に
    沿って複数の埋設管を略垂直に配置した請求項1記載の
    トンネルの構造。
  4. 【請求項4】 縦方向に形成したトンネルの長さ方向に
    沿って複数の埋設管を略水平に配置した請求項1記載の
    トンネルの構造。
  5. 【請求項5】 基礎桁を基準にして、トンネル外周の片
    側に複数の埋設管を配置した請求項1〜3記載のトンネ
    ルの構造。
  6. 【請求項6】 基礎桁を基準にして、トンネル外周の両
    側に複数の埋設管を対向配置した請求項1,2,4記載
    のトンネルの構造。
  7. 【請求項7】 埋設管に填充部材を充填した請求項1〜
    5記載のトンネルの構造。
  8. 【請求項8】 埋設管に填充部材を充填し、該填充部材
    に補強部材を埋設した請求項1〜5記載のトンネルの構
    造。
  9. 【請求項9】 埋設管に管継手を設け、該継手を介して
    埋設管を接続した請求項1〜5記載のトンネルの構造。
  10. 【請求項10】 地山に曲線状の掘削孔を複数掘削する
    とともに、該掘削孔に曲管状の埋設管を埋設後、該管で
    区画する地山を掘削するトンネルの築造方法において、
    地山に基地導坑を設け、該導坑に連通する曲線状の掘削
    孔を掘削し、該掘削孔に埋設管を埋設するとともに、該
    管の一端を基地導坑内に配置して、基地導坑にコンクリ
    ートを打設し、埋設管の少なくとも一端を固定する基礎
    桁を造成後、該桁と埋設管とで区画する地山を掘削する
    トンネルの築造方法。
  11. 【請求項11】 地山に基地導坑を略水平に掘削し、該
    導坑に連通する曲線状の掘削孔を略垂直に掘削し、該掘
    削孔に埋設管を埋設する請求項10記載のトンネルの築
    造方法。
  12. 【請求項12】 地山に基地導坑を略垂直に掘削し、該
    導坑に連通する曲線状の掘削孔を略水平に掘削し、該掘
    削孔に埋設管を埋設する請求項10記載のトンネルの築
    造方法。
  13. 【請求項13】 地山に掘削した複数の基地導坑の間
    に、これらの導坑に連通する曲線状の掘削孔を対向して
    掘削し、該掘削孔に埋設管を埋設後、埋設管で包囲した
    地山を掘削する請求項10,12記載のトンネルの築造
    方法。
  14. 【請求項14】 地山に複数の基地導坑を掘削し、該導
    坑に曲線ボーリング装置の作業架台を搬入し、上記導坑
    から他の基地導坑に向けて曲線状の掘削孔を掘削し、該
    掘削孔に埋設管を埋設するとともに、該管の両端を基地
    導坑内に配置して、基地導坑にコンクリートを打設し、
    埋設管の両端を固定する基礎桁を造成後、該桁と埋設管
    とで区画する地山を掘削する請求項13記載のトンネル
    の築造方法。
  15. 【請求項15】 前記基礎桁を造成するとともに、埋設
    管の直下位置に頂設導坑を掘削し、該導坑を介して埋設
    管を支持する支柱を立設後、基礎桁と埋設管とで区画す
    る地山を掘削する請求項10,11,14記載のトンネ
    ルの築造方法
  16. 【請求項16】 地山に形成した基地導坑に搬入かつ移
    動可能な作業架台を有し、該架台に曲線ボーリング装置
    の少なくとも推進装置を設置するとともに、前記架台に
    上下または側方に伸縮可能なアウトリガーとサイドジャ
    ッキとを装備し、これらアウトリガーとサイドジャッキ
    とを介して、前記架台を基地導坑の定位置に保持可能に
    したトンネル築造装置。
  17. 【請求項17】 作業架台を基地導坑に沿って上下動可
    能にした請求項16記載のトンネル築造装置。
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