JPH07259445A - 木製防火ドア - Google Patents

木製防火ドア

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JPH07259445A
JPH07259445A JP6079377A JP7937794A JPH07259445A JP H07259445 A JPH07259445 A JP H07259445A JP 6079377 A JP6079377 A JP 6079377A JP 7937794 A JP7937794 A JP 7937794A JP H07259445 A JPH07259445 A JP H07259445A
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JP
Japan
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core material
fire door
wood
paulownia
main body
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Pending
Application number
JP6079377A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsuhiro Sumita
厚弘 住田
Yuji Iwatsuka
祐二 岩塚
Kunio Tsuzuki
國雄 都筑
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aica Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Aica Kogyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 軽量で反りが少なく玄関用として使用できる
木製防火ドアを得る。 【構成】 木製防火ドアにおいて、本体が芯材本体7、
芯材12、化粧材15、縁材20とから成るものであっ
て、芯材本体7は合板1あるいは桐集成材の両面に熱硬
化性樹脂積層板3が接着されるとともに該熱硬化性樹脂
積層板3の外側に桐集成材5が接着されたものであり、
芯材12は該芯材本体7の側面に枠材9、9´が接合さ
れるとともに該枠材9に加熱発泡材11が埋設されたも
のであり、該芯材12の両面には化粧材12が、側面に
は縁材20が接着加工されたものである木製防火ドア。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は木製防火ドアに関し、特
に乙種防火戸の基準を満たし、玄関用として使用しても
反りが小さく気密性が保てる木製防火ドア関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】平成2年の建設省告示第1125号の公
布以来、木製防火戸の開発、認可が進んでいる。中で
も、乙種木質系防火戸は、石膏系やケイ酸カルシウム系
の不燃板と木材を複合化したもの、厚みが30〜40m
mのパ−ティクルボ−ドを芯材としたもの、及び難燃処
理を施した難燃処理木材を用いたものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、無機不
燃板を木材と複合化したものは、無機不燃板は水分を吸
湿しやすく、接着層での剥離、木材の反り、割れが生じ
やすく、加工する場合においても、不燃板の粉末が飛散
し易く作業環境が劣悪となり、刃物の耐久性が劣る等の
問題があり、重量的にも重く、廃棄物処理の問題もあっ
た。また、パ−ティクルボ−ドを芯材として用いたもの
が多いが、重量が重く加工性、施工性が悪かった。更に
また、木材の集成材を芯材としたドアは通常の框組構造
のドアに比べ反りが大きくドアとしての性能(気密性)
が劣るものであり、太陽光に曝される玄関には使用に適
さなかった。一方、難燃処理木材を用いたものは、処理
工程や処理剤を必要とするため、加工に時間を要するば
かりか処理剤の費用もかかりコスト的にも得策ではなか
った。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、かかる状況に
鑑み検討されたもので、木製防火ドアにおいて、本体
(8)が芯材本体(7)、芯材(12)、化粧材(1
5)、縁材(20)とから成るものであって、芯材本体
(7)は合板(1)あるいは桐集成材(5´)の両面に
熱硬化性樹脂積層板(3)が接着されるとともに該熱硬
化性樹脂積層板(3)の外側に桐集成材(5)が接着さ
れたものであり、芯材(12)は該芯材本体(7)の側
面に枠材(9)、(9´)が接合されるとともに該枠材
(9)に加熱発泡材(11)が埋設されたものであり、
該芯材(12)の両面には化粧材(15)が、側面には
縁材(20)が接着加工されたものであることを特徴と
するものである。以下本発明について図面に基づき詳細
に説明する。
【0005】図1は本発明の木製防火ドアの本体(8)
の正面図を示す。図2は図1中の線A−Aに沿う構成断
面図であって、芯材本体(7)の側面に枠材(9)、
(9´)が接合されている。芯材本体(7)は、厚み
2.7〜25.0mmの合板(1)の両面に厚み0.6
〜2.0mmの熱硬化性樹脂積層板(3)を接着し、更
に該熱硬化性樹脂積層板(3)の外側に比重が0.2〜
0.3、厚さ8〜20mmの桐集成材(5)を接着した
ものが望ましく、芯材本体(7)の厚みは24〜60m
m、とりわけ30〜50mmとするのが好ましい。厚み
が30mmに満たないと燃焼試験後の衝撃試験で良好な
結果が得られず、乙種木製防火戸の基準に適合できな
い。50mmを超えると開口部のおさまりや周囲に取り
付ける金具が大きくなり、また重量も重くなり実用上好
ましくない。
【0006】合板(1)、熱硬化性樹脂積層板(3)、
桐集成材(5)等は水性ビニ−ルウレタン系接着剤、フ
ェノ−ル系又はレゾルシノ−ル系樹脂接着剤を用いて接
着して複合化することにより、燃焼時の反りが著しく抑
制される。また、無垢材に比べ炭化層の収縮亀裂が接着
剤層で抑制されるため防火性に優れたものとなり、木製
防火ドアの性能を向上させることができる。とりわけフ
ェノ−ル系又はレゾルシノ−ル系樹脂接着剤を用いるこ
とにより炭化層の脱落が防止でき、防火性の指標となる
遮炎性能が5〜8分程度向上させることができる。
【0007】接着する条件は、温度10〜120℃、圧
力5〜15kg/cm2、時間10〜360分とするのが
望ましい。温度、圧力、時間が下限に満たないと充分な
接着ができず層間強度が弱いものとなりやすく、上限を
超えると熱により材劣化しやすくなる。1〜2枚の桐集
成材を積層接着したものは燃焼試験時の反りが20〜3
0mmと大きくなり好ましくない。
【0008】熱硬化性樹脂積層板(3)としては、メラ
ミン樹脂含浸紙を積層成形したメラミン樹脂積層板、フ
ェノ−ル樹脂含浸紙を積層したフェノ−ル樹脂積層板、
あるいはこれらの含浸紙を組み合わせて積層成形したメ
ラミン・フェノ−ル樹脂積層板等が挙げられ、水分の移
行を防止し、燃焼試験後の反りを6mm程度に抑制し、
寸法安定性の向上を図ることができる。
【0009】芯材本体(7)の側面に接合される枠材
(9)、(9´)は、芯材本体(7)のネジ保持力を補
い、木製防火ドアの反りを抑制するためのものであり、
例えば、LVL、合板、無垢材、集成材、中密度繊維板
や、これらの材に木質単板を接着加工したものが挙げら
れ、特にLVLが好ましい。
【0010】図2において、芯材本体(7)の側面に枠
材(9)、(9´)が接合され、枠材(9)には加熱発
泡材(11)が埋設されて芯材(12)を成し、芯材
(12)の表裏には化粧材(15)が接着されている。
加熱発泡材(11)としては、繊維の如き支持体にグラ
ファイト系、含水ケイ酸ナトリウムなどを含浸したもの
が適用でき、ウレタン樹脂系接着剤やアクリル樹脂系接
着剤、両面テ−プ、タッカ−等にて枠材(9)に埋設固
定される。加熱発泡材(11)は温度が100〜150
℃になると発泡して木製防火ドアの開口部、すなわち木
製防火ドアとドア枠との隙間を封止することにより内部
又は外部の炎や煙を遮断する効果を有する。
【0011】化粧材(15)としては、天然木ツキ板合
板、メラミン化粧板、ジアリルフタレ−ト化粧板、塩ビ
シ−ト、化粧合板、クロス、プリント紙等が挙げられ
る。また、枠材(9)の外周に接着される縁材(20)
としてもこれらの化粧材(15)の中から適宜選択して
用いることができる。
【0012】
【作用】桐は木材の中でも水分の吸脱が少なく、平均収
縮率が接戦方向で0.23%、放射方向で0.09%と
特に寸法安定性に優れた材であり、合板と共に用いると
木製ドアとしての寸法安定性が更に優れたものとなる。
更に熱硬化性樹脂積層板と複合化することにより熱硬化
性樹脂積層板層で水分の移動が抑制され、木製ドアとし
て反りが著しく小さいものとなる。
【0013】また、耐火性については、一般的に材の比
重により左右されるが、桐は比重が小さいにもかかわら
ず耐火性に優れ、加熱発泡材と併用することにより乙種
木質系防火戸としての基準(遮炎性能20分以上、衝撃
試験良好)を満たし、軽量の木製防火ドアとなる。以
下、実施例及び比較例を示し、より詳細に説明する。
【0014】
【実施例】
実施例1 厚み13.5mmの桐集成材、厚み1.0mmのメラミ
ン樹脂積層板、厚み4mmの合板、厚み1.0mmのメ
ラミン樹脂積層板、厚み13.5mmの桐集成材をこの
順に水性ビニ−ルウレタン系接着剤を用いて温度20
℃、圧力7kg/cm2、時間180分の条件で積層接着
加工して芯材本体を得た。次いで、芯材本体の側面にラ
ワンLVLからなる枠材を接合するとともにグラファイ
ト系の加熱発泡材を埋設して芯材を得た後、表裏に厚み
4.0mmのナラツキ板化粧合板を水性ビニ−ルウレタ
ン系接着剤を用いて、温度20℃、圧力7kg/cm2
時間180分の条件で熱圧成型した。しかる後、芯材の
側面に縁材として厚み0.6mmのナラツキ板を接合
し、モ−ル材、ドアノブ等を取付け実施例1の木製防火
ドアとした。実施例1の木製防火ドアは遮炎性能50
分、20分燃焼後の衝撃試験も良好で乙種防火戸の基準
を満たし、反りの促進試験でも13mmと少なく玄関用
として適していた。
【0015】実施例2 実施例1において、芯材本体の代わりに厚み9mmの桐
集成材(繊維方向が横)の両面に厚み1.0mmのメラ
ミン樹脂積層板を接着し、更にこの外側に厚み11mm
の桐集成材(繊維方向が縦)を接着したものを用いた以
外は実施例1と同様に加工し、実施例2の木製防火ドア
とした。実施例2の木製防火ドアは遮炎性能55分、2
0分燃焼後の衝撃試験も良好で乙種防火戸の基準を満た
し、反りの促進試験でも13mmと少なく玄関用として
適していた。また、実施例1の木製防火ドアに比べ本体
重量が軽く、遮炎性能も優れていた。
【0016】比較例1 実施例1において、芯材本体の代わりに厚み4mmの合
板の表裏に厚み14.5mmの桐集成材(繊維方向が
縦)を接着したものを用いた以外は実施例1と同様に加
工し、比較例1の木製ドアとした。比較例1の木製ドア
は燃焼試験での反りは9mm発生した。また、グラファ
イト系の加熱発泡材の発泡により気密化され乙種防火戸
の基準を満たしていたが、反りの促進試験では22mm
の反りが発生し、室内での使用には適していたが太陽光
に曝される玄関用としては適さなかった。
【0017】比較例2 実施例1において、芯材本体の代わりに厚み11mmの
桐集成材3枚を繊維方向が交差するように積層接着した
ものを用いた以外は実施例1と同様に加工し、比較例2
の木製ドアを得た。比較例2の木製ドアは反り促進試験
では18mmの反りであったが、燃焼試験中に反りが発
生し、その箇所から炎が廻り遮炎性能が15分で乙種防
火戸の基準を満たさなかった。
【0018】比較例3 実施例1において、芯材本体の代わりに厚み16.5m
mの桐集成材2枚を繊維方向が平行になるように積層接
着したものを用いた以外は実施例1と同様に加工し、比
較例3の木製ドアとした。比較例3の木製ドアは燃焼試
験中に反りが発生し、その箇所から炎が廻り遮炎性能が
17分となり乙種防火戸の基準を満たさなかった。ま
た、反り促進試験では24mmの反りが発生し、玄関用
としては適さなかった。
【0019】比較例4 実施例1において、芯材本体の代わりに厚み33mmの
桐集成材1枚を用いた以外は実施例1と同様に加工し、
比較例4の木製ドアとした。比較例4の木製ドアは燃焼
試験中に反りが発生し、その箇所から炎が廻り遮炎性能
が15分となり乙種防火戸の基準を満たさなかった。ま
た、反り促進試験では25mmの反りが発生し、玄関用
としては適さなかった。
【0020】試験結果を表1に示す。
【表1】
【0021】試験方法については以下の通りとした。 遮炎性能:建設省告示1125号に規定する乙種防火戸
に基づき実施した。 衝撃試験:建設省告示1125号に規定する乙種防火戸
に基づき実施し、破損、亀裂なきを〇とし、遮炎性能2
0分以下のものについては実施しなかった。 反り促進試験:赤外線を6時間照射した後、1時間放冷
するサイクルを3回繰り返し実施し、試験前との反りを
比較した。
【0022】
【発明の効果】本発明の木製防火ドアは芯材本体に合板
あるいは桐集成材と熱硬化性樹脂積層板と桐集成材とを
接着したものが用いられているため軽量で、反りが少な
く太陽光に曝される玄関用としての使用に適する。ま
た、木製防火ドアの本体においては燃焼時に加熱発泡材
が発泡することにより縁材を開口部側、即ち外側に押し
出し隙間を封止し、内部、もしくは外部の炎を遮断し
て、延焼を防止する。従って平成2年建設省告示112
5号に規定する乙種防火ドア(遮炎性能20分以上、衝
撃試験良好)に適合する。
【0023】さらに、従来の石膏系等の不燃板やパ−テ
ィクルボ−ド等を内部に介在させた防火ドアにおいては
重量が45〜70kgと重いが、本発明の木製防火ドア
は25〜40kgと軽いため施工性に優れるばかりか、
加工環境の問題や廃棄処理の問題を解消することができ
る。
【0024】また、桐集成材のみを積層したものに比べ
枠材が用いられているためくぎ保持力が向上する。
【0025】加えて、木材又は木質性基材は比重が大き
くなるに従い耐火性に優れているために防火ドアではパ
−ティクルボ−ドが主体となり重量が重いものである
が、桐材は軽量であるにも係らず特異的に耐火性に優れ
ているため防火性を備えたものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の木製防火ドアの本体の正面図。
【図2】図1中の線A−Aに沿う破断構成断面図。
【図3】他の実施例を示す破断構成断面図。
【図4】比較例1の木製ドアの破断構成断面図。
【符号の説明】
1 合板 3 熱硬化性樹脂積層板 5 桐集成材 5´ 桐集成材 7 芯材本体 8 木製防火ドアの本体 9 枠材 9´ 枠材 11 加熱発泡材 12 芯材 15 化粧材 20 縁材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 木製防火ドアにおいて、本体が芯材本
    体、芯材、化粧材、縁材とから成るものであって、芯材
    本体は合板あるいは桐集成材の両面に熱硬化性樹脂積層
    板が接着されるとともに該熱硬化性樹脂積層板の外側に
    桐集成材が接着されたものであり、芯材は該芯材本体の
    側面に枠材が接合されるとともに該枠材に加熱発泡材が
    埋設されたものであり、該芯材の両面には化粧材が、側
    面には縁材が接着加工されたものであることを特徴とす
    る木製防火ドア。
JP6079377A 1994-03-25 1994-03-25 木製防火ドア Pending JPH07259445A (ja)

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