JPH0725930U - ミキサー - Google Patents

ミキサー

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JPH0725930U
JPH0725930U JP6114593U JP6114593U JPH0725930U JP H0725930 U JPH0725930 U JP H0725930U JP 6114593 U JP6114593 U JP 6114593U JP 6114593 U JP6114593 U JP 6114593U JP H0725930 U JPH0725930 U JP H0725930U
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JP
Japan
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tank
blade
mixer
substance
mixed
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Application number
JP6114593U
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English (en)
Inventor
稔 今西
Original Assignee
株式会社今西
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Publication date
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  • Preparation Of Clay, And Manufacture Of Mixtures Containing Clay Or Cement (AREA)
  • Mixers Of The Rotary Stirring Type (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 混合の難しい物質や高粘度物品を、完全な均
質状態に効率よく練り混ぜる。 【構成】 タンク1は、側壁が10〜25゜の傾斜を有
し、逆円錐形である。タンク1の底部にある攪拌羽根3
は、回転駆動装置6によって600rpm以上の高速で
回転させられる。羽根3の迎え角aは22.5〜35゜
である。タンク1の底部壁面に排出口10がある。タン
ク1と回転駆動装置6とは手押し式の車9に載架されて
いる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は水平モルタルなどのような混合の難しい物質や、高粘度物質などの練 り混ぜに用いるミキサーに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、セメント用のミキサーとしては、混合タンク自体が回転する重力式のも のや、混合タンクは回転せず、内部の羽根のみが回転する強制練り式のものが一 般に用いられている。この内、重力式ミキサーは攪拌力が弱いので、難混合性の 物質や高粘度物質に対しては使用できない。また、強制練り式ミキサーにはパン 形(縦形)と、パグミル形(横形)とがあり、いずれも羽根の回転によって、練 り混ぜる為、重力式のものよりも攪拌力が強く、使用可能範囲が広い。しかし、 パグミル形では装置が大形化する上に、羽根の回転が遅く、練り混ぜ作業に時間 がかかる欠点がある。従って、効率よく練り混ぜるにはパン形が適することにな る。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、従来のパン形ミキサーは、水平モルタルのような難混合性の物質や 高粘度物質には、以下の理由で使用できない。即ち、従来のミキサーでは、その 混合タンクが完全な円筒形である為、被混合物質を投入すると、砂などの比重の 高いものが一度にタンクの底まで落下して、羽根の負荷を高め、羽根の回転を止 めてしまうおそれがある。更に、従来のミキサーでは羽根の回転数が350rp m程度と遅い上に、羽根の迎え角が比較的小さい為、混合時にタンクの底に達す るような大きな渦巻きができず、練り混ぜ作用が充分でない。
【0004】 例えば、水平モルタルの練り混ぜに従来のパン形ミキサーを用いると、混合作 業の進行に伴う増粘により、タンク内の流速が急に落ち、配合されている糊材な どが液面付近で水分を吸収して卵状の塊り(粒径、5〜15mm程度)となり、 この塊りが連続的に発生して、液面で浮遊するようになる。その上、タンクの側 壁の近くに、モルタル粉末が浮遊状態で滞留したり、比重の大きな砂などをタン ク内の全体に均一に拡散させることができない。従来のパン形ミキサーに於いて 、このような問題が生ずる原因は、混合作業時の攪拌力が不充分で、混合中にタ ンク内に、タンクの底に達するような大きな渦巻きができず、被混合物質がタン ク内で上下方向に充分に循環移動しない為である。
【0005】 本考案は以上の点に鑑み、水平モルタルのような難混合性の物質や高粘度物質 でも、完全な混合状態まで、小さな動力で効率よく練り混ぜることのできるミキ サーを提供せんとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案のミキサーの技術的手段は、側壁の傾斜角が10〜25゜の逆円錐形の タンクと、タンクの底部に設けられた攪拌羽根と、羽根の回転駆動装置とからな り、羽根は迎え角が22.5〜35゜に設定され、600rpm以上の高速で回 転させられることにある。
【0007】 羽根の長さを、タンク底の直径の約80%に設定するのが良い。
【0008】 タンクの底部壁面にスラリーの排出口を設けることもできる。
【0009】 タンクと回転駆動装置とを手押し式の車に載架してもよい。
【0010】
【作用】
本考案ミキサーでは、タンクは逆円錐形で、側壁には10〜25゜の傾斜が付 いている。この為、投入した被混合物質が一度にタンク底まで落下するのを防止 できる他、被混合物質がタンク側壁面に付着停滞して、塊りとなるのを防止でき る。更に、タンクが逆円錐形である為、被混合物質の量の変動によく対応でき、 少量から多量まで、すべての場合に支障なく混合可能である。
【0011】 羽根は回転数が600rpm以上で、その迎え角は22.5〜35゜に設定さ れている。この為、混合作業時にはタンク内に底に達するような大きな渦巻きが でき、被混合物質は羽根で単に回転方向に攪拌されるだけでなく、タンクの壁に 沿って上昇した後、渦巻きながら中央部を落下するという上下方向の循環が起こ る。従ってタンク内のどこにも物質の滞留が発生せず、物質全体を完全な均質状 態に混合できる。
【0012】 従って、水平モルタルのような混合の難しい物質でも塊りなどを生じさせるこ となく、完全なスラリーに練り混ぜることができる。また、高比重の物質が含ま れている場合でも、全体に均一に分散させることができる。
【0013】
【実施例】
本考案のミキサーの一実施例を図面について説明する。1は混合タンクで、タ ンク壁は所定の傾斜角(a)を有する逆円錐状である。混合タンク1の底面2は 水平面であり、この底面2から僅か上方に攪拌羽根3が設けられている。羽根3 の軸4は、底面2を貫通して下方に延び出しており、底面2の中央に設けた軸受 5で回転自在に支持されている。
【0014】 羽根軸4の突出下端には、回転駆動装置6により回転力が加えられる。この回 転駆動装置6はモーター7と、ベルト及びプーリーからなる伝動機構8とからな る。このモーターなどの取付位置は図示例に限定されず、自由である。以上の混 合タンク1及び回転駆動装置6は手押し式の車9に載架されていて、どこにでも 自由に移動させることができる。また、図2,図3に示されるように、混合タン ク1の底部側壁には排出口10が設けられ、かつ、バルブ11やフレキシブルチ ューブ12が取付けられていて、練り混ぜを終えたスラリーを簡単に取り出しう るようになっている。
【0015】 本考案で対象とする被混合物質(M)は、難混合性の物質や高粘度の物質であ る。難混合性の物質としては水平モルタルなどがある。水平モルタルはセルフ・ レベリング・モルタルとも称され、打ち込んだだけで独りでに表面が水平になり 、不陸修正の為の表面仕上げが不要なセメントモルタルであり、その配合成分と しては、セメント、砂の他、特殊な糊材や、減水及び分散剤、消泡剤などを有し 、その標準使用状態での粘度は約1300cps(攪拌5分後に測定)である。
【0016】 また高粘度物質としては、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、 カルボキシメチルセルロース、アルギン酸ソーダ、ローカストビンガム、ギュー アガムなどがあり、これらの粘度は0.5〜2.0%溶液で、2000〜400 0cpsである。この他、本考案は塗料の調色にも使用できる。この塗料として は、酢酸ビニルエマルジョン塗料、アクリル系エマルジョン塗料、合成ゴム系ラ テックス塗料、EVA系エマルジョン塗料、ウレタン系塗料、アルキド系塗料な どがあり、これらの塗料の調色時の粘度は2500〜8500cpsである。こ の他、本考案は無機顔料の分散、例えば、群青、黄色酸化鉄、弁柄、クロムグリ ーン、酸化チタン、鉄黒などを固着剤や界面活性剤などと混合分散させるのにも 使用可能である。
【0017】 本考案は前記のような難混合性の物質や高粘度物質を対象とするので、これを 充分に練り混ぜる為に、構成の詳細を次のように設定しなければならない。先ず 、混合タンク1の側壁の傾斜aを10〜25゜に設定する。傾斜aが10゜より 小さいと、投入した被混合物質Mが一度にタンク底まで落下し、羽根の回転を阻 害するおそれがある。また、傾斜aが25゜より大きいと、タンクの内壁に被混 合物質Mが付着滞留し、そこで水分を吸収して塊りになり、混合不良を起す。
【0018】 羽根3の回転数は、600rpm以上に設定する。これより回転が遅いと、混 合作業時の攪拌力が小さくて、タンク内に充分な渦巻きができない。回転数は、 ある程度までならば大きいほど、混合には都合がよいが、実用上は一定の上限が ある。なぜなら、小規模の建設現場では、200Vの電源の確保が難しく、ほと んどが100Vである為、連続運転が可能なように設計すると、回転数は150 0rpm程度が限界である。
【0019】 また羽根3の迎え角bは22.5〜35゜に設定する。これより迎え角が小さ いと、充分な渦巻きができず、水平モルタルのような比重の大きい混合物質を含 んだものでは拡散力が不充分で、均一なスラリーが得られず、また、塊りが生じ たり、モルタル粉末が浮遊状態で残るなどの問題がでる。反対に、迎え角がこれ より大きいと、攪拌が激しくなりすぎて、泡立ちが生じたり、タンクからオーバ ーフローするなどの問題ができる。また、羽根3の直径方向の長さCは、タンク 底面の直径の80%程度に設定するのがよい。
【0020】
【表1】
【0021】 表1に、大小2種の実施例の寸法仕様を示す。100V、750Wのモーター を使用した為、連続運転を考慮し、羽根の回転数は750rpmに設定した。ま た、羽根の直径が短い程回転数を大きくする必要があるが、タンクの傾斜角及び 容量を調整することによって、両方とも同じ回転数にした。
【0022】 以下に試験結果を示す。表2、表3は逆円錐形タンクと、円筒形タンクとの比 較試験の結果である。表2は逆円錐形タンク(傾斜角、16゜10´)で、実施 例1を用いた試験結果、表3はタンクを円筒形にしたものの試験結果である。な お、被混合物質は水とした。水平モルタルの混合作業では、水を攪拌しながら、 モルタル粉末を徐々に添加する為、水の攪拌状況も重要である。渦巻き空隙量は 攪拌による水位の上昇分の容積とした。この試験結果から、逆円錐形のタンクの 方が発生する渦巻き空隙量が大きいことが分かる。
【0023】
【表2】
【0024】
【表3】
【0025】 次に、表4はタンクの傾斜を変えた試験結果である。試験機には前記実施例1 を用い、そのタンクのみを取替えた。なお、被混合物質には水平モルタル(20 ℃)を用いた。また、粘度の測定は3分間攪拌した直後に行った。この試験結果 から、タンクの傾斜角は10〜25゜がよいことが分かる。
【0026】
【表4】
【0027】 表5は実施例1を、表6は実施例2を用いて行った攪拌時の流速の試験結果で ある。なお、被混合物質には水平モルタルを用いた。この試験結果から回転数は 600rpm以上を要し、羽根の迎え角は22.5〜35.0が適することが分 かる。
【0028】
【表5】
【0029】
【表6】
【0030】 表7は実施例1(ただし、羽根の迎え角は22.5゜と30.0゜との2種) を用いた場合の攪拌可能な最高粘度の試験結果である。被混合物質は水平モルタ ルと、エチルヒドロキシエチルセルロースとで行った。この結果から、実施例の ミキサーが非常に高粘度の物質の混合にも用いうることが分かる。
【0031】
【表7】
【0032】
【考案の効果】
本考案のミキサーでは、タンクが10〜25゜の傾斜を有する逆円錐形であり 、タンクの底には攪拌羽根があって、その羽根は迎え角が大きく、かつ、600 rpm以上の高速で回転させられるので、混合作業時にはタンク内に大きな渦巻 きができ、被混合物質は単に攪拌されるだけでなく、タンクの上下方向に循環移 動するようになり、この結果、難混合性の物質や高粘度物質でも、全体を完全な 均質状態に練り混ぜることができる。その上、本考案ミキサーは短時間で、効率 のよい混合作業が可能であり、また、タンクが逆円錐なので被混合物質の量の変 動に対しても影響を受けないなど、実用性に富む。
【0033】 請求項2のものでは、羽根の長さがタンク底の直径の約80%であるので、最 も効率よく混合作業を行うことができる。
【0034】 請求項3のものでは、タンクの底部に排出口が設けられているので、混合を終 えたスラリーの取り出しが容易である。
【0035】 請求項4のものでは、手押し式の車に載架されていて、必要な場所に簡単に移 動できるので、実使用上、極めて便利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のミキサーの縦断面図。
【図2】タンクの平面図。
【図3】羽根の拡大平面図。
【図4】羽根の拡大断面図。
【図5】タンクの取出口付近の側面図。
【図6】他の実施例のタンクの取出口付近の側面図
【符号の説明】
1 混合タンク 2 タンク底面 3 攪拌羽根 4 羽根の軸 6 回転駆動装置 9 手押し式の車 10 排出口

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 側壁の傾斜角が10〜25゜の逆円錐形
    のタンクと、タンクの底部に設けられた攪拌羽根と、羽
    根の回転駆動装置とからなり、羽根は迎え角が22.5
    〜35゜に設定され、600rpm以上の高速で回転さ
    せられるようになっているミキサー。
  2. 【請求項2】 羽根の長さが、タンク底の直径の約80
    %に設定されている請求項1記載のミキサー。
  3. 【請求項3】 タンクの底部壁面に排出口が設けられて
    いる請求項1記載のミキサー。
  4. 【請求項4】 タンクと回転駆動装置とが手押し式の車
    に載架されている請求項1記載のミキサー。
JP6114593U 1993-10-18 1993-10-18 ミキサー Pending JPH0725930U (ja)

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JP6114593U JPH0725930U (ja) 1993-10-18 1993-10-18 ミキサー

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JP6114593U JPH0725930U (ja) 1993-10-18 1993-10-18 ミキサー

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JPH0725930U true JPH0725930U (ja) 1995-05-16

Family

ID=13162651

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JP6114593U Pending JPH0725930U (ja) 1993-10-18 1993-10-18 ミキサー

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JP (1) JPH0725930U (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000354750A (ja) * 1999-06-15 2000-12-26 Denki Kagaku Kogyo Kk 粉末状水硬性材料の連続混練装置
JP2003080050A (ja) * 2001-09-11 2003-03-18 Kumano Giken:Kk 連続投入・連続排出型混練ミキサーおよび汚泥の再生処理方法
JP2005313068A (ja) * 2004-04-28 2005-11-10 Yamato Engineering:Kk ミキサー

Cited By (3)

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JP2000354750A (ja) * 1999-06-15 2000-12-26 Denki Kagaku Kogyo Kk 粉末状水硬性材料の連続混練装置
JP2003080050A (ja) * 2001-09-11 2003-03-18 Kumano Giken:Kk 連続投入・連続排出型混練ミキサーおよび汚泥の再生処理方法
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