JPH07259287A - 階段及びその取り付け方法 - Google Patents

階段及びその取り付け方法

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JPH07259287A
JPH07259287A JP6050192A JP5019294A JPH07259287A JP H07259287 A JPH07259287 A JP H07259287A JP 6050192 A JP6050192 A JP 6050192A JP 5019294 A JP5019294 A JP 5019294A JP H07259287 A JPH07259287 A JP H07259287A
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staircase
landing
terminal
unit
stair
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JP6050192A
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Takeyoshi Teramoto
剛啓 寺本
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Taisei Corp
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Taisei Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】階段部と該階段部に連結する踊り場とを接合し
た階段ユニットにより容易に構成される階段及びその階
段ユニットを利用することにより取り付け作業を容易と
し、作業の省力化し安全性を向上させる階段の取り付け
方法とする。 【構成】上半階段部A1と出入口側踊り場B1とを地組
みして第1階段ユニットU1を作製し、同様に下半階段
部A2と中間踊り場B2とで第2階段ユニットU2を作
製する。第2階段ユニットU2を吊り込み、中間踊り場
B2を支柱3に取り付け、下半階段部A2を出入口側踊
り場B3に固定する。次に、第1階段ユニットU1を吊
り込み、半PC梁D上端部のダボ筋とレベル調節手段に
より出入口側踊り場B1をレベル調節して半PC梁Dに
取り付けると共に上半階段部A1を中間踊り場B2に固
定することにより階段1を階段室2に取り付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、階段部を折り返してな
る階段及びその階段の取り付け方法に係り、階段部と該
階段部に連結する踊り場とを接合した階段ユニットによ
り構成される階段及びその階段ユニットを利用して階段
を建造物に取り付ける方法に関すものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、階段部が折り返され、その折り
返し部分に踊り場を備える階段を建造物に取り付ける場
合には、各踊り場を幅方向中央で二分割し、中間踊り場
の半分と下半階段部と該階段部の下側端末に連結する端
末踊り場の半分とを地組みし、前記中間踊り場の残り半
分と上半階段部と前記端末踊り場の上階端末踊り場の半
分とを地組みしていた。つまり、階段を上方から見下ろ
したとすると、階段部とその両端末の踊り場とがなす長
方形を幅方向中央で二分割した形状となる部材を用意し
ていた。そして、地組した二つの部材をそれぞれの取り
付け位置の梁に載置した後に、分割されていた各踊り場
を繋いで階段を組み立てていた。
【0003】また、各部材を建造物に取り付ける時に
は、例えば梁に埋め込まれている側面アンカーボルトと
踊り場の桁に設けられている孔とを合わせる等して、ま
ず、梁の側面に踊り場の桁を取り付けていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記の従来の
技術では、地組された部材の長さは二つの踊り場の奥行
きと階段部の長さを足したものとなり、かかる部材をそ
の取り付け位置に運び込む時に、その取り付け位置の両
端に架設されている梁が邪魔となり、部材の運び込みは
容易ではなかった。また、各踊り場を幅方向中央で二分
割して建造物に取り付けるために、取り付け後の踊り場
の半分に開口部ができてしまい、作業の安全性に改良の
余地があった。
【0005】そして、部材を建造物に取り付ける時に、
まず、梁の側面に踊り場の桁を取り付けようとすると、
例えば側面アンカーボルトと踊り場の桁の孔を利用する
場合、その穴合わせが容易ではなく、その取り付け作業
は容易ではなかった。また、積層工程に合わせて階段を
取り付ける場合に、梁の取り付けに引き続いて階段の取
り付けを行うことができないので、作業階の昇降路とし
て直ぐに階段を使うことができなかった。
【0006】そこで、本発明はこのような問題点を解決
するために、階段部とそれに連結する踊り場とを接続し
た階段ユニットにより、階段部を折り返してなる階段の
建造物への取り付け作業を容易とし、作業の省力化及び
安全性を向上させる階段及びその取り付け方法を提供す
ることを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のうち請求項1に
係る階段は、上下方向の中途で折り返して上半階段部と
下半階段部とが形成され、該上半階段部と該下半階段部
との間、つまり両階段部の折り返し部に中間踊り場を備
えている。一般的に、「階段」とは上下階へ昇降するた
めの段差状になった構造物であり、階毎の構造を意味す
るが、本発明の「階段部」とは、上下の踊り場へ昇降す
るための段差状になった構造物を意味し、一階分の階高
であるか、折り返し階段のように半階分の階高であるか
というような階高は問わない。また、一般的に、「踊り
場」とは階段の途中に設けられた踏み面の広い段である
が、本発明では各階段部の上下端末に設けられた踏み面
の広い段を意味している。
【0008】さらに、前記の階段は、中間踊り場に連結
していない階段部の端末、つまり上半階段部の上側端末
または下半階段部の下側端末のいずれか一方の階段部の
端末に端末踊り場を備えている。また、各踊り場の幅は
上半階段部の階段幅と下半階段部の階段幅とを合計した
幅に対応しており、例えば各踊り場の幅方向を二分割し
て両階段部が連結する場合は各踊り場の幅と両階段部の
合計幅とは同じとなり、各踊り場の幅方向中央に空間を
設けて両階段部が連結する場合または各踊り場の幅方向
両端部に空間を設けて両階段部が連結する場合等には、
各踊り場の幅は両階段部の合計幅より大きくなる。
【0009】かかる階段を、前記端末踊り場とこれに連
結するいずれか一方の階段部とを接続してなる第1階段
ユニットと、前記中間踊り場と他方の階段部とを接続し
てなる第2階段ユニットとにより構成する。これらの階
段ユニットは、端末踊り場と下半階段部の下側端末とを
接続した第1階段及び中間踊り場と上半階段部の下側端
末とを接続した第2階段ユニットとでなる場合、または
端末踊り場と上半階段部の上側端末とを接続した第1階
段ユニット及び中間踊り場と下半階段部の上側端末とを
接続した第2階段ユニットとでなる場合がある。また、
各階段部と各踊り場とを接続するにあたり、階段部を踊
り場の接続面に向かって、右側に接続しても良いし、左
側に接続しても良い。
【0010】本発明のうち請求項2に係る階段は、前記
上半階段部と該階段部の上側端末に連結する前記端末踊
り場とを接続してなる前記第1階段ユニットと、前記下
半階段部と該階段部の上側端末に連結する前記中間踊り
場とを接続してなる前記第2階段ユニットとにより構成
されたことを特徴とするものである。本発明のうち請求
項3に係る階段の取り付け方法は、請求項1に係る階段
を建造物に取り付ける方法である。つまり、上下方向の
中途で折り返して上半階段部と下半階段部とを形成し、
両階段部の間に中間踊り場を設け、一方の階段部の端末
に端末踊り場を設け、折り返された両階段部の合計幅を
各踊り場の幅に対応させてなる階段を建造物に取り付け
る方法である。かかる方法は、前記端末踊り場とこれに
連結するいずれか一方の階段部でなる第1階段ユニット
と前記中間踊り場と他方の階段部とでなる第2階段ユニ
ットとを、地組みまたは工場で接続する等して予め形成
しておき、両階段ユニットのうち下階側となる方を先に
建造物の所定位置に取り付け、次いで他方をその先に取
り付けた階段ユニットの上方の所定位置に取り付けるこ
とを特徴とするものである。
【0011】本発明のうち請求項4に係る階段の取り付
け方法は、請求項2に係る階段を建造物に取り付ける方
法であり、前記端末踊り場と前記上半階段部とを接続し
た第1階段ユニットと前記中間踊り場と前記下半階段部
とを接続した第2階段ユニットとを、予め用意してお
く。そして、まず建造物の下側階となる第2階段ユニッ
トを建造物の所定位置に取り付け、次いでその第2階段
部の上方の所定位置に第1階段ユニットを取り付けるこ
とを特徴とするものである。
【0012】本発明のうち請求項5に係る階段の取り付
け方法は、梁の上に支柱を設けることなく、踊り場を直
接梁の上面に固定して階段ユニットを建造物に取り付け
方法に関するものである。ここでは、建造物には前記端
末踊り場を固定する梁が既設されており、建造物の下側
階となる前記第2階段ユニットは建造物の所定位置に取
り付けられている。そして、前記端末踊り場を前記既設
の梁の上端に固定し、前記上半階段部の下側端末を既に
取り付けられている前記中間踊り場に固定することを特
徴とするものである。
【0013】なお、かかる階段ユニットの取り付け方法
は、前記第1階段ユニットに限定されるものではなく、
前述のように踊り場を直接梁の上に取り付ける階段ユニ
ットを好適に取り付けることができる方法である。従っ
て、例えば、前記中間踊り場を直接取り付ける梁を既設
しておくことにより、第2階段ユニットも第1階段ユニ
ットと同様に前記方法により取り付けることができる。
【0014】本発明のうち請求項6に係る階段の取り付
け方法は、前記梁の上面に係止手段を設け、前記端末踊
り場に前記係止手段に対応する被係止手段を設けて、前
記梁の所定位置に前記端末踊り場を載置することを特徴
とするものである。本発明のうち請求項7に係る階段の
取り付け方法は、前記梁が半PC梁である場合の取り付
け方法である。すなわち、半PC梁の上端部に予めダボ
部材を係止手段として設けておき、前記端末踊り場がそ
の半PC梁に対して適切な位置に配設された時に該ダボ
部材が端末踊り場を係止できるように、端末踊り場の所
定位置にダボ部材により係止されるダボ孔を設けておく
ことを特徴とするものであり、例えば、半PC梁の上端
部にアンカー筋を予め上向きにして埋め込んでダボ部
材、つまりダボ筋として使用する。
【0015】そして、そのダボ筋の埋め込み位置に合わ
せたダボ孔を予め端末踊り場の所定位置に設けておき、
そのダボ孔にダボ筋が挿入するように端末踊り場を半P
C梁の上端に載置し、ダボ筋を利用して端末踊り場を前
記半PC梁に固定すると好適である。本発明のうち請求
項8に係る階段の取り付け方法は、例えば前記ダボ筋を
レベル調節ナット付きのものとする等して前記梁にレベ
ル調節手段を設け、そのレベル調節手段により前記端末
踊り場を該梁にレベル調節をして固定することを特徴と
するものである。
【0016】
【作用】本発明のうち請求項1に係る階段では、端末踊
り場とこれに連結するいずれか一方の階段部とを接続し
て第1階段ユニットとし、中間踊り場と他方の階段部と
を接続して第2階段ユニットとする。つまり、前記階段
は、端末踊り場と下半階段部の下側端末とを接続した第
1階段及び中間踊り場と上半階段部の下側端末とを接続
した第2階段ユニットとでなる各階段ユニット、または
端末踊り場と上半階段部の上側端末とを接続した第1階
段ユニット及び中間踊り場と下半階段部の上側端末とを
接続した第2階段ユニットとでなる各階段ユニットを組
合わせた構成となっている。ここで、各階段部を各踊り
場の接続面に向かって右側に接続した場合は平面L字型
と平面逆倒L字型との各階段ユニットとなり、左側に接
続した場合は平面逆L字型と平面倒L字型との各階段ユ
ニットとなる。
【0017】ここで、各階段ユニットの長さは、一つの
踊り場の奥行きと階段部の長さを足したものとなる。本
発明のうち請求項2に係る階段では、前記各階段ユニッ
トの組合わせのうち、平面逆L字型及び平面倒L字型の
各階段ユニットを組合わせてなり、各ユニットにおい
て、階段部の上側端末には常に踊り場が形成されてい
る。
【0018】本発明のうち請求項3に係る階段の取り付
け方法では、請求項1に記載された一つの踊り場の奥行
きと階段部の長さを足した長さとなる両階段ユニットを
下階となる側から順次建造物の所定位置に取り付けるこ
とにより、下半階段部と上半階段部と中間踊り場と端末
踊り場とで構成される階段を建造物に取り付けるので、
各階段ユニットを該所定位置に運び込む時にその取り付
け位置の両端に架設されている梁が邪魔となることはな
い。また、各階段ユニットは踊り場を分割することなく
階段部に接続したものであるので、下階側となる階段ユ
ニットを先に建造物の所定位置に取り付けた時に、その
踊り場に開口部が生じることがない。
【0019】本発明のうち請求項4に係る階段の取り付
け方法では、請求項2に記載の両階段ユニットを下階側
となる第2階段ユニット、次いで第1階段ユニットとい
うように建造物の各所定位置に順次取り付けるので、各
階段ユニットを建造物に取り付けると同時に階段部上側
端末に連結する踊り場が構成される。従って、例えば積
層工程に合わせて階段を取り付けていくような場合に、
各階段ユニットを取り付けた段階で階段部の上側端末の
踊り場に開口部が生じることはない。そして、第1階段
ユニットの取り付けと同時に作業階における端末踊り場
も構築され、作業階への昇降路としての階段が構成され
る。
【0020】本発明のうち請求項5に係る階段の取り付
け方法では、端末側踊り場を第1階段ユニットの取り付
け位置に配設されている梁の上端に固定することによ
り、第1階段ユニットの3方向の位置が定まる。つま
り、端末踊り場を梁に載置することにより、上半階段部
の位置合わせをすることなく第1階段ユニットの上半階
段部は所定に位置に配設され、該階段部の下端側の端末
は既に取り付けられている中間踊り場に接する位置に配
設される。従って、その位置で上半階段部の下側端末を
既設の中間踊り場に固定するのみで第1階段ユニットは
精度良く第2階段ユニット上方の所定位置に取り付けら
れる。
【0021】本発明のうち請求項6に係る階段の取り付
け方法では、端末踊り場を梁の上に載置する際に、端末
踊り場の取り付け位置に既設された梁の上面に設けられ
た係止手段と、端末踊り場の所定位置に設けられた被係
止手段とを合わせるだけで、第1階段ユニット全体が所
定位置に配設される。ここで、係止部材は梁の上面に設
けられているので、第1階段ユニットを吊り上げて所定
位置付近に運び込み、端末踊り場の位置合わせをすると
いう作業を作業階の上方から行うことが可能となる。
【0022】本発明のうち請求項7に係る階段の取り付
け方法では、前記梁は半PC梁であり、前記係止手段は
ダボ部材であり、前記被係止手段はダボ孔であるとする
ことにより前記作用はより好適に生じる。さらに、ダボ
部材を利用して踊り場を半PC梁に固定することも可能
であり、その作業も作業階の上方から行うことができ
る。その上、かかる方法によれば半PC梁に第1階段ユ
ニットを固定するので、半PC梁の取り付けに続いて各
階段ユニットを取り付けることも可能である。
【0023】本発明のうち請求項8に係る階段の取り付
け方法では、レベル調節手段により端末踊り場と既設の
梁とのレベルを調節して第1階段ユニットを建造物に取
り付けていくので階段の取り付け作業の施工精度を向上
させることが可能となる。
【0024】
【実施例】以下に、本発明を図面に示す実施例に基づい
て説明する。図1は、本実施例に係る階段1の側面図で
ある。この階段1は、第1階段ユニットU1と第2階段
ユニットU2とにより構成され、鉄筋コンクリート建造
物の階段室2に取り付けられることにより、上下階の中
間部に設けられた中間踊り場B2において下半階段部A
2と上半階段部A1とが180°方向を変える折り返し
階段を構成する。
【0025】第1階段ユニットU1は半階分の階高であ
る上半階段部A1とその上側端末に接続された端末踊り
場である出入口側踊り場B1からなり、第2階段ユニッ
トU2は半階分の階高である下半階段部A2とその上側
端末に接続された中間踊り場B2とでなる。本実施例で
は、各階段部A1、A2は、それぞれ各踊り場B1、B
2の接続面に向かって左側に接続されている。従って、
特に図2に示すように、第1階段ユニットU1は階段室
2の出入口側から見ると平面逆L字型となり、第2階段
ユニットU2は平面倒L字型となる。なお、各階段部を
各踊り場の右側に接続しても良いのは勿論である。ま
た、各階段部A1、A2は鉄骨階段であり、それらの段
床の両側には各々ささら桁A1a、A2aが備えられて
いる。
【0026】出入口側踊り場B1は、特に図5に示すよ
うに、その上半階段部A1に連結していない側の先端部
の両側にL型材4がそれぞれ溶接固定されてている。こ
のL型材のフランジ部には、ダボ孔4aと調節孔4bと
が開設されており、調節孔4b上部にはウェルドナット
4cが溶接固定されており、ウェルドナット4cに螺合
するボルト4dが備えられている。なお、前記固定手段
は、溶接に限られることなく、種々の手段を用いること
ができるのは勿論である。
【0027】また、各踊り場B1、B2の各幅は、共に
両階段部A1、A2の幅の合計幅と同じである。本実施
例では階段室2は、鉄筋コンクリート積層工程において
下階側より逐次構築されているものであり、すでに構築
されている下階には、図1に示すように、本実施例に係
る階段1と同様の階段が取り付けられており、階段室2
の下階の階段室出入口側には下半階段部A2を固定する
下階出入口側踊り場B3が取り付けられている。
【0028】また、下階の階段折り返し側には中間階で
支柱3により中間踊り場B2を固定するため半PC梁C
が取り付けられている。そして、階段室2の作業階の出
入口側には出入口側踊り場B1を固定する半PC梁Dが
取り付けられている。各半PC梁C及びDは、所定の強
度を備えるように図示しない鉄筋等によってそれぞれ補
強されている。
【0029】半PC梁Dは、図4及び図5に示すよう
に、その顎上部の幅方向両端部の二か所に上向きにアン
カーボルトが埋め込まれており、これをダボ筋5として
いる。ダボ筋5は、ネジ切り部6aを備えており、これ
に螺合するレベル調節ナット6bとの組み合わせにより
レベル調節手段6を構成する。なお、レベル調節ナット
6bは座がね6cを用いてネジ切り部6aに取り付けら
れるものである。
【0030】次に、本実施例に係る階段1を階段室2の
所定位置に取り付ける方法について説明する。まず、上
半階段部A1と出入口側踊り場B1とを平面逆L字型に
地組みして第1階段ユニットU1を作製すると共に、下
半階段部A2と中間踊り場B2とを平面倒L字型に地組
みして第2階段ユニットU2を作製する。なお、各階段
ユニットは、予め工場で接続しておいても良いのは勿論
である。
【0031】そして、第2階段ユニットU2を階段室2
の下階上方に吊り込み、前記半PC梁C上に取り付けら
れた支柱3に中間踊り場B2を載置してボルト接合する
と共に、前記下階出入口側踊り場B3の桁と下半階段部
A2のささら桁A2aの下側端末とをボルト接合する。
次に、第1階段ユニットU1を階段室2の第2階段ユニ
ットU2上方に吊り込み、前記半PC梁Dの天端付近に
出入口側踊り場B1が位置するようにする。そして、出
入口側踊り場B1に取り付けられたL型材4の各ダボ孔
4aに半PC梁Dに埋め込まれた各ダボ筋5を挿通させ
て、第1階段ユニットU1の位置決めを行う。しかる後
に、ダボ筋5のネジ切り部6aにレベル調節ナット6b
をレベル調節して取り付け、出入口側踊り場B1を半P
C梁Dに固定する。ここで、L型材4のウェルドナット
4c及び調節孔4bにボルト4dを上方より挿通し、出
入口側踊り場B1を半PC梁D上で高さ調整して支持す
る。
【0032】ここで、出入口側踊り場B1のササラプレ
ートB1aにはアンカーボルト7を突設してこれを半P
C梁D上に臨ませるとともに、半PC梁D上面には鉄筋
8を配し、PC床板9と出入口側踊り場B1との間の半
PC梁D上面には場所打ちコンクリート10を打設して
硬化させる。なお、中間踊り場B2の取り付けは、出入
口側踊り場B1の取り付けと同様に支柱3の上端部にダ
ボ部材を設けて行っても良い。前記支柱3は半PC梁C
にアンカーボルト3aを介して強固に固定されている。
また、各階段段部A1、A2の階高が一階分の高さであ
る階段または中間階にも半PC梁が架設されている等し
て、中間踊り場B2も直接半PC梁に取り付ける場合に
は、その半PC梁(本実施例の半PC梁Cに対応)にも
半PC梁Dと同様にダボ筋5を埋め込み、レベル調節手
段6によりレベル調節をして中間踊り場B2を該半PC
梁に取り付ければ良い。また、半PC梁Dに埋め込むダ
ボ筋5の数は、本実施例にとらわれることなく、適宜定
めることができるのは勿論である。
【0033】そして、出入口側踊り場B1の取り付けと
共に、既に取り付けられている前記中間踊り場B2の桁
と上半階段A1のささら桁A1aの下側端末とをボルト
接合する。以上のようにして、階段1を階段室2に取り
付けた後に、各半PC梁C、Dにそれぞれコンクリート
を打設する。
【0034】本実施例によれば、階段部と踊り場とを一
体化したユニットとして階段室2に取り付けるので、そ
れらの運び込み及び取り付け作業が省力化されて容易と
なるのみならず、各階段ユニットU1、U2の長さが階
段室2の奥行きより短いので、積層工程に合わせて階段
1を階段室2に取り付けるために各階段ユニットU1、
U2を吊り込む際に、階段室2に架設されている梁が各
階段ユニットU1、U2の邪魔になることがない。従っ
て、各階段ユニットU1、U2として階段部や踊り場を
階段室2の所定位置に運び込むのがより容易となった。
【0035】また、各階段ユニットU1、U2をコンク
リート打設前の半PC梁C、Dに取り付けるので、半P
C梁C、Dの取り付けに続いて階段を取り付けることが
でき、作業階への昇降路として直ぐに使用することがで
きる。そして、各階段ユニットU1、U2をそれぞれ取
り付けると同時に各踊り場B1、B2に開口部ができる
ことなく取り付けられるので、各踊り場B1、B2にお
ける作業の安全性を高めることができた。
【0036】そして、半PC梁Dに設けられたレベル調
節ナット6b付きのダボ筋5により、第1階段ユニット
U1を所定位置に配設するのが容易となり、半PC梁D
に出入口踊り場B1を取り付けるのも容易且つ精度良く
行うことが出来た。かかる効果は、中間踊り場B2の取
り付けにダボ筋5を利用する場合にも得ることができ
る。また、各階段ユニットU1、U2の取り付け作業を
全て階段室2の上方から行うことができ、取り付け作業
が容易となった。なお、前述のように、中間踊り場B2
を直接取り付ける半PC梁を用意し、第2階段ユニット
U2の取り付けも第1階段ユニットU1と同様に行って
も前記効果を得ることができる。
【0037】さらに、ウェルドナット4cを利用してレ
ベル調節手段6により半PC梁D上でレベル調節された
出入口踊り場B1の位置を支持したので、より施工精度
を向上させることができた。なお、本発明は、前記実施
例にとらわれることなく、種々の態様で実施することが
できるのは勿論である。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のうち請求
項1に係る階段によれば、階段部を折り返してなる階段
を端末踊り場とこれに連結するいずれか一方の階段部と
を接続した第1階段ユニットと中間踊り場と他方の階段
部とを接続した第2階段ユニットとでなる構造としたの
で、階段を構成する部材の長さを階段全体の長さより短
くすることができた。
【0039】本発明のうち請求項2に係る階段によれ
ば、各階段部とその上側端末に連結する各踊り場とを接
続して各階段ユニットを形成する構造としたので、各階
段ユニットを建造物に取り付けるだけで、階段部とその
上側端末に連結する踊り場が形成されるようになった。
本発明のうち請求項3に係る階段の取り付け方法によれ
ば、請求項1に記載された各階段ユニットを順次建造物
の所定位置に取り付ける方法としたので、階段を構成す
る部材、つまり各階段ユニットを所定位置に運び込む時
に梁が邪魔となることがなくなり、部材の運び込みが容
易となった。また、下階側の階段ユニットを先に取り付
け時に、その踊り場に開口部が生じることもないので、
階段を取り付け中の踊り場の面積は従来より広くなり、
作業の安全性も向上した。
【0040】本発明のうち請求項4に係る階段の取り付
け方法では、請求項2に記載の各階段ユニットを建造物
の各所定位置に順次取り付ける方法としたので、各階段
ユニットを建造物に取り付けると同時に階段部の上側端
末の踊り場も広く使用することができ、第1階段ユニッ
トの取り付けと同時に、その階段を作業階への昇降路と
して利用することができるようになった。
【0041】本発明のうち請求項5に係る階段の取り付
け方法によれば、端末踊り場を既設の梁の上端に固定し
て第1階段ユニット全体の位置を所定位置に定める方法
としたので、踊り場を支柱を用いずに梁に直接固定する
階段ユニットの取り付け作業が容易となり、またその取
り付け精度を向上させることができた。本発明のうち請
求項6に係る階段の取り付け方法によれば、梁の上面に
設けられた係止部材と端末踊り場に設けられた被係止部
材とを利用して端末踊り場の位置合わせを行う方法とし
たので、階段ユニットの吊り込みや踊り場の載置という
作業を作業階の上方より行うことが可能となり、作業の
安全性を向上させることができた。
【0042】本発明のうち請求項7に係る階段の取り付
け方法によれば、前記梁を半PC梁とし、前記係止部材
をダボ部材とし、前記被係止部材をダボ孔とする方法と
したので、階段の取り付け作業がより容易となり、ま
た、取り付け作業を全て作業階の上方より行うことを可
能となり、作業の安全性をより向上させることができ
た。その上、積層工程に合わせて階段を取り付ける場合
には、半PC梁の取り付けに続いて階段を取り付けるこ
とが可能となり、作業階への昇降路として直ちに使用す
ることもできる。
【0043】本発明のうち請求項8に係る階段の取り付
け方法によれば、レベル調節手段により端末踊り場と梁
とのレベルを調節して各階段ユニットを建造物に取り付
ける方法としたので、階段の取り付け作業の施工精度が
向上した。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の階段の一実施例を示す側面図である。
【図2】階段の平面図である。
【図3】第2階段ユニットの斜視図である。
【図4】半PC梁と踊り場との接合方法の説明図であ
る。
【図5】半PC梁と踊り場とのレベル調節方法の説明図
である。
【符号の説明】
U1 第1階段ユニット U2 第2階段ユニット A1 上半階段部 A2 下半階段部 B1 出入口側踊り場(端末踊り場) B2 中間踊り場 B3 下階出入口側踊り場 D 半PC梁 1 階段 5 ダボ筋(ダボ部材) 6a ネジ切り部 6b レベル調節ナット 6 レベル調節手段

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下方向の中途で折り返して上半階段部
    と下半階段部とが形成され、両階段部の間に中間踊り場
    を備え、一方の階段部の端末に端末踊り場を備え、折り
    返された両階段部の合計幅を各踊り場の幅に対応させて
    なる階段を、前記端末踊り場とこれに連結するいずれか
    一方の階段部とを接続してなる第1階段ユニットと、前
    記中間踊り場と他方の階段部とを接続してなる第2階段
    ユニットとにより構成したことを特徴とする階段。
  2. 【請求項2】 前記第1階段ユニットは前記上半階段部
    と該階段部の上側端末に連結する端末踊り場とを接続し
    てなり、前記第2階段ユニットは前記下半階段部と該階
    段部の上側端末に連結する前記中間踊り場とを接続して
    なることを特徴とする請求項1に記載の階段。
  3. 【請求項3】 上下方向の中途で折り返して上半階段部
    と下半階段部とを形成し、両階段部の間に中間踊り場を
    設け、一方の階段部の端末に端末踊り場を設け、折り返
    された両階段部の合計幅を各踊り場の幅に対応させてな
    る階段を建造物に取り付ける方法であって、前記端末踊
    り場とこれに連結するいずれか一方の階段部とを接続し
    て第1階段ユニットを形成し、前記中間踊り場と他方の
    階段部とを接続して第2階段ユニットを形成し、各階段
    ユニットを建造物のそれぞれの所定位置に前記両ユニッ
    トのいずれか一方を先に、他方を後から取り付けること
    を特徴とする階段の取り付け方法。
  4. 【請求項4】 前記端末踊り場と前記上半階段部とを接
    続して第1階段ユニットを形成し、前記中間踊り場と前
    記下半階段部とを接続して第2階段ユニットを形成し、
    その第2階段ユニットを建造物の所定位置に取り付け、
    次いで前記第1階段ユニットを前記第2階段ユニットの
    上方の所定位置に取り付けることを特徴とする請求項3
    に記載の階段の取り付け方法。
  5. 【請求項5】 前記端末踊り場を既設の梁の上端に固定
    し、前記上半階段部の下側端末を既設の前記中間踊り場
    に固定することを特徴とする請求項4に記載の階段の取
    り付け方法。
  6. 【請求項6】 前記梁の上面に係止手段を設け、前記端
    末踊り場に前記係止手段に対応する被係止手段を設け
    て、前記梁の所定位置に前記端末踊り場を載置すること
    を特徴とする請求項5に記載の階段の取り付け方法。
  7. 【請求項7】 前記梁は半PC梁であり、前記係止手段
    は該半PC梁の上端部に埋め込まれたダボ部材であり、
    前記被係止手段は前記端末踊り場の該ダボ部材に対応す
    る位置に設けられたダボ孔であることを特徴とする請求
    項6に記載の階段の取り付け方法。
  8. 【請求項8】 前記梁にレベル調節手段を設け、前記端
    末踊り場を該梁にレベル調節をして固定することを特徴
    とする請求項5、請求項6または請求項7に記載の階段
    の取り付け方法。
JP6050192A 1994-03-22 1994-03-22 階段及びその取り付け方法 Pending JPH07259287A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109235656A (zh) * 2018-10-19 2019-01-18 科能源科技(天津)有限公司 一种模块化建筑中预制楼梯的安装方法
CN110485661A (zh) * 2018-07-23 2019-11-22 李藏柱 一种预制楼梯及其连接结构

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