JPH0725855Y2 - 光学式ディスクプレーヤの低域発振防止回路 - Google Patents

光学式ディスクプレーヤの低域発振防止回路

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JPH0725855Y2
JPH0725855Y2 JP1989036258U JP3625889U JPH0725855Y2 JP H0725855 Y2 JPH0725855 Y2 JP H0725855Y2 JP 1989036258 U JP1989036258 U JP 1989036258U JP 3625889 U JP3625889 U JP 3625889U JP H0725855 Y2 JPH0725855 Y2 JP H0725855Y2
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Japan
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low
frequency
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tracking
frequency oscillation
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滋 百瀬
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Kenwood KK
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【考案の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 この考案は、光学式ディスクプレーヤのトラッキングサ
ーボ回路に係り、特に、光学ピックアップのデルタシン
メトリによって生じる低域発振を防止するのに好適な光
学式ディスクプレーヤの低域発振防止回路に関する。
(ロ)従来技術 従来のCDプレーヤのトラッキングサーボ回路としては、
例えば、第3図のブロック図で示すような回路構成のも
のが提供されていた。
図において、1は光学ピックアップ、2はRFアンプ、5
はサーボプロセッサ、6はアクチュエータドライバ、7
はトラックングアクチュエータ、8はディスク、10は低
域遅れ補償回路である。
第3図で示すトラッキングサーボ回路系の動作は、光学
ピックアップ1でディスク8からのデータを読み取り、
RFアンプ2でトラッキングエラー信号TEを抽出してサー
ボプロセッサ5に加えられる。
サーボプロセッサ5ではトラッキングエラー信号TEよ
り、正確に光学ピックアップ1がディスク8のトラック
上を追従しているか判別して、そのズレている分量に見
合った分量をトラッキング補正信号として出力する。
サーボプロセッサ5から出力したトラッキング補正信号
は、抵抗R1,R2及びコンデンサC1とで構成された低域遅
れ補償回路10を通り、アクチュエータドライバ6に送ら
れ、トラッキングアクチュエータ7をズレている補正分
量だけ駆動してトラッキング補正を完了する。
光学ピックアップ1がディスク8のトラック上を正確に
追従している場合、光学ピックアップ1とトラッキング
アクチュエータ7との間の一連のトラッキングサーボル
ープ内において、光学ピックアップ1の出力でRFアンプ
2から得られたトラッキングエラー信号は、サーボプロ
セッサ5で特定の周波数特性を持たせられ、トラッキン
グ補正信号として出力する。
このトラッキング補正信号の周波数特性はトラッキング
アクチュエータ7の誘導リアクタンス分により、固有の
周波数f0で共振しピークを生じる。前記f0のトラッキン
グ補正信号は前記f0よりも低い周波数領域に比べて位相
が90°遅れていて、前記f0よりも高い周波数領域では、
更に位相が遅れているが180°以上にはならないので位
相余裕があり、発振を起すことはない。
光学ピックアップ1がディスク8のトラックから外れた
場合、光学ピックアップ1からのトラッキングエラー情
報はなく、したがってトラッキング補正信号も出力しな
くなるので、トラッキングループ内のみの固有のゲイン
と位相となる。前記f0よりも高い周波数領域では、前記
f0よりも低い周波数領域に比べて位相が180°以上に遅
れて正帰還ループを構成する。従って、位相余裕が0出
力となる周波数f1で発振を起こすことになる。この発振
が低域発振である。
前記周波数f1での発振を防ぐために前記f0を低域補償回
路10の抵抗R2及びコンデンサC1の定数を選択し、前記f0
から低域補償回路10のf0をズラして前記f0での位相余裕
を持たせている。
(ハ)考案が解決しようとする問題点 しかし、上記した従来のCDプレーヤのトラッキングサー
ボ回路においては、第3図のように光学ピックアップ1
がディスク8のトラックから外れてトラッキングサーボ
ループの低域発振が生ずる。
この低域発振を防止するため、低域発振を検知して発振
の停止を制御する手段が設けられておらず、低域遅れ補
償回路10の定数の変更のみで行われていたので、低域で
のトラッキングサーボ設計に自由度がなく、光ピックア
ップ1のセット外部からの振動及び偏心したディスクに
対して発振を起こしやすいという欠点があった。
この考案は上記した点に鑑みてなされたものであり、そ
の目的とするところは従来例の欠点を解消し、トラッキ
ングサーボループが低域発振を起すとこれを検知し、サ
ーボプロセッサを制御してトラッキングサーボループの
位相特性を改善できるようにした、光学式ディスクプレ
ーヤの低域発振防止回路を提供するところにある。
(ニ)問題点を解決するための手段 この考案に係る光学ディスクプレーヤの低域発振防止回
路は、光学ディスクプレーヤの光学ピックアップを駆動
制御するトラッキングサーボループ回路において、トラ
ッキングサーボループ回路内に低域遅れ補償回路をON/O
FFする切替え回路と、低域発振を検出する検出回路とを
設け、前記検出回路が低域発振を検出したとき、前記低
域遅れ補償回路をOFFにするものである。
(ホ)作用 この考案によれば、光学ディスクプレーヤのトラッキン
グサーボ回路におけるRFアンプの出力信号をバンドパス
フィルタに通して得られる低域発振検知信号でサーボプ
ロセッサを制御して、サーボプロセッサの出力に接続さ
れる低域遅れ補償回路をON/OFFする切替え手段を設けた
ので、光学ピックアップが外部からのショックや偏心し
たディスク等で、ディスク上のトラックから外れトラッ
キングサーボループに低域発振が起こっても、低域遅れ
補償回路を自動的に切離すことで、トラッキングサーボ
ループの位相が改善され、低域発振を防止することがで
きる。
(ヘ)実施例 この考案に係るCDプレーヤの低域発振防止回路の実施例
を第1図及び第2図に基づいて説明する。
なお従来例と同一部分には同一符号を付してその説明を
省略する。
第1図はCDプレーヤのトラッキングサーボループのブロ
ック図、第2図(a)は光学ピックアップが正常にディ
スクのトラック上を追従する時のトラッキング補正信号
の周波数特性及び位相特性を表した特性図、第2図
(b)は光学ピックアップがディスクのトラックから外
れ、低域発振を起こしている時のトラッキング補正信号
の周波数特性と位相特性及びサーボプロセッサの制御に
より低域遅れ補償回路が切離された時の周波数特性と、
位相特性を表す特性図、第2図(c)はバンドパスフィ
ルタに加えられるトラッキングエラー信号と、バンドパ
スフィルタを通過した後の低域発振検知信号を表す波形
図である。
図中、3はサーボプロセッサ、4は低域遅れ補償回路、
9はバンドパスフィルタである。
光学ピックアップ1より読み取った信号からRFアンプ2
で、トラッキングエラー信号TEが抽出されてサーボプロ
セッサ3に加えられ、必要な周波数特性を有したトラッ
キング補正信号として出力する。また、トラッキングエ
ラー信号TEはバンドパスフィルタ入力信号V1としてバン
ドパスフィルタ9にも加えられ、バンドパスフィルタ9
で低域発振を検知する周波数成分のみを通過させ、低域
発振検知レベル信号V0としてサーボプロセッサ3のATSC
(anti shock)端子に加えられている。
サーボプロセッサ3から出力したトラッキング補正信号
は、抵抗R1,R2及びコンデンサC1とで構成された低域遅
れ補償回路4に加えられる。低域遅れ補償回路4の抵抗
R2とコンデンサC1は、直列に接続され、コンデンサC1の
他端はサーボプロセッサ3のTG1(Tracking Gain Contr
ol l)端子に接続されている。
このTG1端子は前記ATSC端子にあるレベル以上の信号が
加わるとグランドレベルから切離されるスイッチ回路と
なっている。
低域遅れ補償回路4に加えられたトラッキング補正信号
は、低域以下の周波数成分はそのまま通過させるが中域
以上の成分は抵抗R1と抵抗R2及びコンデンサC1とから構
成されるアッテネータ回路で減衰し、見掛上低域成分が
ブーストされる。
低域遅れ補償回路4を通ったトラッキング補正信号は、
アクチュエータドライバ6に加えられ、トラッキングア
クチュエータ7を駆動し、トラッキング誤差の補正分だ
け光学ピックアップ1を移動させてトラッキング補正を
行う。
光学ピックアップ1がディスク8上のトラックを正確に
追従している時は、RFアンプ2から出力するトラッキン
グエラー信号TEすなわちV1信号は、バンドパスフィルタ
9を通過しても低域発振検知信号V0にはサーボプロセッ
サ3のATSC端子を動作させるレベルが出力せず、サーボ
プロセッサ3は前記TG1端子をグランドレベルに接続し
た状態に維持している。
TG1端子がグランドレベルに維持している状態の時のト
ラッキングサーボループのトラッキング補正信号をオー
プンループとして周波数特性及び位相特性を示すと、第
2図(a)のようになっていて、位相差が全周波数帯域
において180°以内であり、位相余裕がとれた状態にな
っている。
光学ピックアップ1が外部ショックや偏心したディスク
により、ディスク8上のトラックを外した時、RFアンプ
2の出力信号であるトラッキングエラー信号TEは、第2
図(c)のV1信号が示す波形となり、低域発振を起こし
ている状態となる。また、バンドパスフィルタ9を通過
したトラッキングエラー信号は、第2図(c)のV0信号
が示す波形として出力する。
前記V0信号の波形は0レベルを中心に一定のレベル振幅
をアンチショック検出レベルVaと規定し、バンドパスフ
ィルタ9の出力V0がアンチショック検出レベルVa以上に
なると、サーボプロセッサ3のATSC端子は、コンパレー
タを動作してサーボプロセッサ3を制御する。
ATSC端子により制御されたサーボプロセッサ3のTG1端
子はOFFとなり、グランドレベルから切離される。従っ
て、低域遅れ補償回路4のコンデンサC1のATSC端子と接
続されている側の端子もグランドレベルから切離して、
低域遅れ補償回路4の動作を中止させる。
低域遅れ補償回路4が動作しなくなると、サーボプロセ
ッサ3の出力信号であるトラッキング補正信号は、第2
図(b)の点線で示す波形のように周波数特性の全周波
数帯域にわたりゲインが上がり、位相特性も180°以内
の位相差となるので、位相余裕が得られ低域発振は起こ
らずトラッキングサーボループは安定して動作する。
(ト)考案の効果 この考案に係る光学ディスクプレーヤの低域発振防止回
路によれば、光学ピックアップからのトラッキングエラ
ー情報をRFアンプで抽出し、バンドパスフィルタに加え
低域発振の有無を検知させ、サーボプロセッサで低域遅
れ補償回路をON/OFFする切替え手段を設けたことで、外
部からの振動や偏心したディスクによる光学ピックアッ
プのトラッキングエラーから生じる低域発振をトラッキ
ングサーボループのゲインと位相を変え、自動的に防止
して安定したトラッキングサーボループを構成できる。
しかも、構造が簡単であって、また、安価に構成するこ
とができるため実施も容易であるなどの優れた特長を有
している。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案に係るCDプレーヤの低域発振防止回路
の実施例を示すブロック図、第2図(a)及び(b)は
トラッキング補正信号の特性図、第2図(c)は低域発
振時のバンドパスフィルタの入力及び出力波形図であ
る。第3図は従来例のブロック図である。 主な符号の説明 1:光学ピックアップ 2:RFアンプ 3,5:サーボプロセッサ 4,10:低域遅れ補償回路 6:アクチュエータドライバ 7:トラッキングアクチュエータ 8:ディスク 9:ハンドパスフィルタ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】光学式ディスクプレーヤの光学ピックアッ
    プを駆動制御するトラッキングサーボループ回路におい
    て、 トラッキングサーボループ回路内に低域遅れ補償回路を
    ON/OFFする切替え回路と、低域発振を検出する検出回路
    とを設け、 前記検出回路が低域発振を検出したとき、前記低域遅れ
    補償回路をOFFにすることを特徴とする光学式ディスク
    プレーヤの低域発振防止回路。
JP1989036258U 1989-03-31 1989-03-31 光学式ディスクプレーヤの低域発振防止回路 Expired - Lifetime JPH0725855Y2 (ja)

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JPH02128214U JPH02128214U (ja) 1990-10-23
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5139011A (ja) * 1974-09-27 1976-04-01 Nippon Electric Co Jikihetsudoichigimesochi
JPS5979475A (ja) * 1982-10-29 1984-05-08 Toshiba Corp 磁気デイスク装置における磁気ヘツドの保護装置

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