JPH07258543A - ポリアリーレンサルファイド樹脂組成物及びその製造方法 - Google Patents
ポリアリーレンサルファイド樹脂組成物及びその製造方法Info
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- JPH07258543A JPH07258543A JP5013994A JP5013994A JPH07258543A JP H07258543 A JPH07258543 A JP H07258543A JP 5013994 A JP5013994 A JP 5013994A JP 5013994 A JP5013994 A JP 5013994A JP H07258543 A JPH07258543 A JP H07258543A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 成形時における金型等の金属部を腐蝕、汚型
することがなく、又、金属材を組合せた成形部品におけ
る金属の腐蝕が改善され、且つ成分品の機械的物性に優
れたポリアリーレンサルファイド樹脂組成物を得る。 【構成】 (A)ポリアリーレンサルファイド樹脂 100重量
部と、(B) 少なくとも a) ポリアリーレンサルファイド
樹脂、 b) 亜鉛、マグネシウム、バリウムから選ばれた
金属の炭酸塩、水酸化物、酸化物又はそれらの混合物又
は複塩(0.3〜15重量%:a)+b)+c)に対する重量%)、
c) アルコキシシラン化合物(0.2 〜10重量%:a)+b)+
c)に対する重量%)を溶融混練して成るマスターバッチ
組成物2〜100 重量部と、(C) 無機充填剤5〜500 重量
部とを溶融混練する。
することがなく、又、金属材を組合せた成形部品におけ
る金属の腐蝕が改善され、且つ成分品の機械的物性に優
れたポリアリーレンサルファイド樹脂組成物を得る。 【構成】 (A)ポリアリーレンサルファイド樹脂 100重量
部と、(B) 少なくとも a) ポリアリーレンサルファイド
樹脂、 b) 亜鉛、マグネシウム、バリウムから選ばれた
金属の炭酸塩、水酸化物、酸化物又はそれらの混合物又
は複塩(0.3〜15重量%:a)+b)+c)に対する重量%)、
c) アルコキシシラン化合物(0.2 〜10重量%:a)+b)+
c)に対する重量%)を溶融混練して成るマスターバッチ
組成物2〜100 重量部と、(C) 無機充填剤5〜500 重量
部とを溶融混練する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は改良されたポリアリーレ
ンサルファイド樹脂組成物に関する。さらに詳しくは本
発明は、特に成形時における金型等の金属部を腐蝕、汚
型することがなく、又、金属材を組合せた成形部品にお
ける金属の腐蝕が改善され、しかも成分品の機械的物性
に優れたポリアリーレンサルファイド樹脂組成物、及び
その調製法に関する。
ンサルファイド樹脂組成物に関する。さらに詳しくは本
発明は、特に成形時における金型等の金属部を腐蝕、汚
型することがなく、又、金属材を組合せた成形部品にお
ける金属の腐蝕が改善され、しかも成分品の機械的物性
に優れたポリアリーレンサルファイド樹脂組成物、及び
その調製法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】近年、
電気・電子機器部品材料、自動車機器部品材料、化学機
器部品材料には、高い耐熱性でかつ耐化学薬品性を有
し、なおかつ難燃性の熱可塑性樹脂が要求されてきてい
る。ポリフェニレンサルファイドに代表されるポリアリ
ーレンサルファイド(以下、PASと略称する)樹脂も
この要求に応える樹脂の一つであり、対コスト物性比が
良いこともあって需要を伸ばしている。しかしながら、
この樹脂は分子構造中にイオウ原子を有するという特徴
と、製造原材料がイオウ原子と塩素原子を含有してい
て、樹脂合成時にイオウや塩素を多量に含有する副生成
物が生成される欠点を持っていて、成形時に金型等の金
属材を腐蝕汚染する難点を有し、又成形部品材料として
使用した時、部品中にインサートされる金属や、メッキ
あるいは蒸着した金属面が腐蝕、汚染されて、充分な機
能を果たせなく、信頼性に劣るという問題点を持ってい
る。この問題点を解決するための技術として、従来、P
AS樹脂に腐蝕性不純物の発生を抑制する捕捉剤を添加
することにより、その改善をはかる各種の方法が提案さ
れ、本発明者らもPAS樹脂の金属に対する腐蝕防止剤
として炭酸亜鉛、水酸化亜鉛、及び両者の複塩から選ば
れたいずれか1種、又はそれらの混合物をPAS樹脂に
配合することにより、PAS樹脂成形時の金型や、成型
品に組込まれる金属材料に対する腐蝕、汚染の防止に極
めて有効であることを見出し、特開平2−105857号公報
として提案した。しかし、更に検討の結果、かかる亜鉛
等の金属化合物は金属の腐蝕防止には有効であるが、反
面機械的物性を低下させる傾向が認められ、特にガラス
繊維その他の無機強化剤や充填剤を配合する場合にはP
AS樹脂と充填剤との接着性を阻害するためか、機械的
強度、靭性等の機械的物性が低下することが認められ、
この傾向は防蝕剤の配合量が増加すると特に著しく、こ
の点に対する改善が重要な問題となった。
電気・電子機器部品材料、自動車機器部品材料、化学機
器部品材料には、高い耐熱性でかつ耐化学薬品性を有
し、なおかつ難燃性の熱可塑性樹脂が要求されてきてい
る。ポリフェニレンサルファイドに代表されるポリアリ
ーレンサルファイド(以下、PASと略称する)樹脂も
この要求に応える樹脂の一つであり、対コスト物性比が
良いこともあって需要を伸ばしている。しかしながら、
この樹脂は分子構造中にイオウ原子を有するという特徴
と、製造原材料がイオウ原子と塩素原子を含有してい
て、樹脂合成時にイオウや塩素を多量に含有する副生成
物が生成される欠点を持っていて、成形時に金型等の金
属材を腐蝕汚染する難点を有し、又成形部品材料として
使用した時、部品中にインサートされる金属や、メッキ
あるいは蒸着した金属面が腐蝕、汚染されて、充分な機
能を果たせなく、信頼性に劣るという問題点を持ってい
る。この問題点を解決するための技術として、従来、P
AS樹脂に腐蝕性不純物の発生を抑制する捕捉剤を添加
することにより、その改善をはかる各種の方法が提案さ
れ、本発明者らもPAS樹脂の金属に対する腐蝕防止剤
として炭酸亜鉛、水酸化亜鉛、及び両者の複塩から選ば
れたいずれか1種、又はそれらの混合物をPAS樹脂に
配合することにより、PAS樹脂成形時の金型や、成型
品に組込まれる金属材料に対する腐蝕、汚染の防止に極
めて有効であることを見出し、特開平2−105857号公報
として提案した。しかし、更に検討の結果、かかる亜鉛
等の金属化合物は金属の腐蝕防止には有効であるが、反
面機械的物性を低下させる傾向が認められ、特にガラス
繊維その他の無機強化剤や充填剤を配合する場合にはP
AS樹脂と充填剤との接着性を阻害するためか、機械的
強度、靭性等の機械的物性が低下することが認められ、
この傾向は防蝕剤の配合量が増加すると特に著しく、こ
の点に対する改善が重要な問題となった。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明者らはかかる問題
点に鑑み、成形金型等の金属に対する充分な耐蝕性を有
し、しかも比較的多量の耐蝕剤を用いても引張強伸度、
衝撃強度、靭性等の機械的物性に対する悪影響がなく、
優れた金属耐蝕性と機械的物性を兼備したPAS樹脂組
成物を得るべく鋭意研究を重ねた結果、予め特定の金属
の炭酸塩、水酸化物、酸化物をアルコキシシランと共に
PAS樹脂の一部少量を用いて溶融混練して一旦マスタ
ーバッチを調製し、この予め調製したマスターバッチを
PAS樹脂と他の充填剤等と共に溶融混練して組成物を
調製することによって、かかる問題点が顕著に改善する
ことを確認し、本発明を完成するに至った。即ち本発明
は (A) ポリアリーレンサルファイド樹脂 100重量部 (B) 少なくとも下記a)、b)、c)を溶融混練して成るマス
ターバッチ組成物2〜100 重量部 a) ポリアリーレンサルファイド樹脂、 b) 亜鉛、マグネシウム、バリウムから選ばれた金属の
炭酸塩、水酸化物、酸化物又はそれらの混合物又は複塩
(0.3 〜15重量%) c) アルコキシシラン化合物(0.2 〜10重量%) (但し、何れも a)+b)+c) に対する重量%) (C) 無機充填剤5〜500 重量部 を溶融混練して成るポリアリーレンサルファイド樹脂組
成物及びその製造法に関するものである。
点に鑑み、成形金型等の金属に対する充分な耐蝕性を有
し、しかも比較的多量の耐蝕剤を用いても引張強伸度、
衝撃強度、靭性等の機械的物性に対する悪影響がなく、
優れた金属耐蝕性と機械的物性を兼備したPAS樹脂組
成物を得るべく鋭意研究を重ねた結果、予め特定の金属
の炭酸塩、水酸化物、酸化物をアルコキシシランと共に
PAS樹脂の一部少量を用いて溶融混練して一旦マスタ
ーバッチを調製し、この予め調製したマスターバッチを
PAS樹脂と他の充填剤等と共に溶融混練して組成物を
調製することによって、かかる問題点が顕著に改善する
ことを確認し、本発明を完成するに至った。即ち本発明
は (A) ポリアリーレンサルファイド樹脂 100重量部 (B) 少なくとも下記a)、b)、c)を溶融混練して成るマス
ターバッチ組成物2〜100 重量部 a) ポリアリーレンサルファイド樹脂、 b) 亜鉛、マグネシウム、バリウムから選ばれた金属の
炭酸塩、水酸化物、酸化物又はそれらの混合物又は複塩
(0.3 〜15重量%) c) アルコキシシラン化合物(0.2 〜10重量%) (但し、何れも a)+b)+c) に対する重量%) (C) 無機充填剤5〜500 重量部 を溶融混練して成るポリアリーレンサルファイド樹脂組
成物及びその製造法に関するものである。
【0004】以下本発明の構成成分とその調製法につい
て説明する。先ず本発明に使用する(A) 成分としてのP
AS樹脂は、主として繰り返し単位(-Ar-S-)(但しArは
アリーレン基)で構成されたものである。アリーレン基
(-Ar-)としては、例えばp−フェニレン基、m−フェニ
レン基、o−フェニレン基、置換フェニレン基(但し置
換基はアルキル基、好ましくはC1〜C5のアルキル基、又
はフェニル基)、p,p'−ジフェニレンスルホン基、p,p'
−ビフェニレン基、p,p'−ジフェニレンエーテル基、p,
p'−ジフェニレンカルボニル基、ナフタレン基等であ
る。この場合、前記のアリーレン基から構成されるアリ
ーレンサルファイド基の中で、同一の繰り返し単位を用
いたポリマー、即ちホモポリマーを用いることができ、
また組成物の加工性という点から、異種繰り返し単位を
含んだコポリマーが好ましい場合もある。ホモポリマー
としては、アリーレン基としてp−フェニレン基を用い
た、p−フェニレンサルファイド基を繰り返し単位とす
るポリpフェニレンサルファイド(PPS)が最も代表
的なものであり、中でも実質上線状のポリフェニレンサ
ルファイドが好ましく用いられる。またコポリマーとし
ては、前記のアリーレン基からなるアリーレンサルファ
イド基を主体とし、相異なる2種以上の組み合わせから
なるコポリマーが使用できるが、中でもp−フェニレン
サルファイド基を主とし、他の繰返し単位との組み合わ
せが特に好ましく用いられる。この中でp−フェニレン
サルファイド基を60モル%以上、より好ましくは70モル
%以上含むものが耐熱性、成形性、機械的特性等の物性
上の点から適当である。この場合、成分の繰り返し単位
がランダム状のものより、ブロック状に含まれているも
のが、加工性が良く、かつ耐熱性、機械的物性も優れて
おり、好ましく使用できる。好ましい共重合成分として
は例えばm−フェニレン基が挙げられるが、これに限定
されるものではない。本発明に用いるポリアリーレンサ
ルファイド樹脂は2官能性モノマーから重縮合によって
得られる実質的に線状構造の高分子量ポリマーが好まし
いが、比較的低分子量の線状ポリマーを酸化架橋又は熱
架橋により溶融粘度を上昇させ、成形加工性を改良した
ポリマーにも適用できる。又、モノマーの一部として3
個以上の官能基を有するモノマーを少量併用して重合し
た任意の分岐又は架橋構造を有するPAS樹脂も使用す
ることが出来る。又、本発明に用いられるポリアリーレ
ンサルファイド樹脂は各種の置換基等の導入された変性
ポリアリーレンサルファイドであってもよい。更に本発
明において使用するPAS成分(A) は目的に応じ所要の
特性を得るため前記各種のPAS樹脂のうち、2種以上
を混合併用することが望ましい場合があり、例えば流動
性等の見地から2種の粘度の異なるPAS樹脂の併用、
或は成形性(例えば結晶化速度、成形サイクル、バリの
防止)等の見地から実質的に線状のPAS樹脂と、任意
の適度に分岐又は架橋構造を有するPAS樹脂との併用
等も特に好ましい組合せの例としてあげられる。特に、
溶融粘度400 ポイズ未満(310 ℃、剪断速度1200 se
c-1)のPAS樹脂と溶融粘度400 ポイズ以上(310℃、
剪断速度1200 sec-1)のPAS樹脂の混合物を使用する
ことが好ましい。
て説明する。先ず本発明に使用する(A) 成分としてのP
AS樹脂は、主として繰り返し単位(-Ar-S-)(但しArは
アリーレン基)で構成されたものである。アリーレン基
(-Ar-)としては、例えばp−フェニレン基、m−フェニ
レン基、o−フェニレン基、置換フェニレン基(但し置
換基はアルキル基、好ましくはC1〜C5のアルキル基、又
はフェニル基)、p,p'−ジフェニレンスルホン基、p,p'
−ビフェニレン基、p,p'−ジフェニレンエーテル基、p,
p'−ジフェニレンカルボニル基、ナフタレン基等であ
る。この場合、前記のアリーレン基から構成されるアリ
ーレンサルファイド基の中で、同一の繰り返し単位を用
いたポリマー、即ちホモポリマーを用いることができ、
また組成物の加工性という点から、異種繰り返し単位を
含んだコポリマーが好ましい場合もある。ホモポリマー
としては、アリーレン基としてp−フェニレン基を用い
た、p−フェニレンサルファイド基を繰り返し単位とす
るポリpフェニレンサルファイド(PPS)が最も代表
的なものであり、中でも実質上線状のポリフェニレンサ
ルファイドが好ましく用いられる。またコポリマーとし
ては、前記のアリーレン基からなるアリーレンサルファ
イド基を主体とし、相異なる2種以上の組み合わせから
なるコポリマーが使用できるが、中でもp−フェニレン
サルファイド基を主とし、他の繰返し単位との組み合わ
せが特に好ましく用いられる。この中でp−フェニレン
サルファイド基を60モル%以上、より好ましくは70モル
%以上含むものが耐熱性、成形性、機械的特性等の物性
上の点から適当である。この場合、成分の繰り返し単位
がランダム状のものより、ブロック状に含まれているも
のが、加工性が良く、かつ耐熱性、機械的物性も優れて
おり、好ましく使用できる。好ましい共重合成分として
は例えばm−フェニレン基が挙げられるが、これに限定
されるものではない。本発明に用いるポリアリーレンサ
ルファイド樹脂は2官能性モノマーから重縮合によって
得られる実質的に線状構造の高分子量ポリマーが好まし
いが、比較的低分子量の線状ポリマーを酸化架橋又は熱
架橋により溶融粘度を上昇させ、成形加工性を改良した
ポリマーにも適用できる。又、モノマーの一部として3
個以上の官能基を有するモノマーを少量併用して重合し
た任意の分岐又は架橋構造を有するPAS樹脂も使用す
ることが出来る。又、本発明に用いられるポリアリーレ
ンサルファイド樹脂は各種の置換基等の導入された変性
ポリアリーレンサルファイドであってもよい。更に本発
明において使用するPAS成分(A) は目的に応じ所要の
特性を得るため前記各種のPAS樹脂のうち、2種以上
を混合併用することが望ましい場合があり、例えば流動
性等の見地から2種の粘度の異なるPAS樹脂の併用、
或は成形性(例えば結晶化速度、成形サイクル、バリの
防止)等の見地から実質的に線状のPAS樹脂と、任意
の適度に分岐又は架橋構造を有するPAS樹脂との併用
等も特に好ましい組合せの例としてあげられる。特に、
溶融粘度400 ポイズ未満(310 ℃、剪断速度1200 se
c-1)のPAS樹脂と溶融粘度400 ポイズ以上(310℃、
剪断速度1200 sec-1)のPAS樹脂の混合物を使用する
ことが好ましい。
【0005】次に本発明の(B) 成分として配合されるマ
スターバッチとは少なくともa)PAS樹脂と、b)亜鉛、
マグネシウム、バリウムから選ばれる金属の炭酸塩、水
酸化物、酸化物、或いはこれらの少なくとも2種から成
る複塩又は混合物と、c)アルコキシシランの少なくとも
3成分を含み、一旦溶融混練して調製されたマスターバ
ッチであり、かかる予め調製した少なくともa)、b)、c)
三成分より成るマスターバッチを使用することが本発明
の特徴であって、かかる方法を採用することによって本
発明の目的とする耐金属腐蝕性とb)成分による機械的物
性の低下現象を顕著に改善する効果を有し、b)成分及び
c)成分を単に配合する場合には見られない格別の効果を
奏するものである。以下このマスターバッチ(B) を構成
する成分について説明すると、先ず、a)成分のPAS樹
脂は前記主成分(A) として説明のPAS樹脂が使用出
来、(A) 成分のPAS樹脂と同一であってもよく又異な
っていてもよい。但し、マスターバッチ(B) に使用する
a)成分としてのPAS樹脂は、最終的組成物における各
成分の分散性をよくするため(A) として使用する主成分
PASより低粘度のPASを使用するのが好ましい。マ
スターバッチ(B) を調製するための構成成分b)は前記の
如く、亜鉛、マグネシウム、バリウムから選ばれた金属
の炭酸塩、水酸化物、酸化物又はそれらの混合物又は複
塩(0.3 〜15重量%) であり、例えば炭酸亜鉛、水酸化
亜鉛、酸化亜鉛、炭酸マグネシウム、水酸化マグネシウ
ム、酸化マグネシウム、炭酸バリウム、水酸化バリウ
ム、酸化バリウム、又はこれらの2種以上から成る複
塩、混合物等であり、特に好ましくは炭酸亜鉛、水酸化
亜鉛、及びこれらの複塩(例えば塩基性炭酸亜鉛 mZnCO
3・nZn(OH)2)等があげられる。マスターバッチ(B) 中
のb)成分の含有量の下限は、耐蝕性の見地からa)+b)+c)
に対して少なくとも 0.3重量%、好ましくは 0.5重量%
以上、特に好ましくは1.0 重量%以上である。又、その
上限は機械的物性や分散性の見地からa)+b)+c)に対して
15重量%以下、好ましくは10重量%以下、特に好ましく
は7重量%以下である。次にマスターバッチ(B) を構成
するアルコキシシランc)は、アミノアルコキシシラン、
ビニルアルコキシシラン、エポキシアルコキシシラン、
メルカプトアルコキシシラン及びアリルアルコキシシラ
ンからなる群より選ばれる少なくとも1種であればよ
い。アミノアルコキシシランとしては、1分子中にアミ
ノ基を1個以上有し、アルコキシ基を2個あるいは3個
有するシラン化合物であればいずれのものも有効で、例
えばγ−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−アミ
ノプロピルトリエトキシシラン、γ−アミノプロピルメ
チルジメトキシシラン、γ−アミノプロピルメチルジエ
トキシシラン、N−(β−アミノエチル)−γ−アミノ
プロピルトリメトキシシラン、N−フェニル−γ−アミ
ノプロピルトリメトキシシランなどがあげられる。ビニ
ルアルコキシシランとしては、1分子中にビニル基1個
以上を有し、アルコキシ基を2個あるいは3個有するシ
ラン化合物であればいずれのものも有効で、例えばビニ
ルトリエトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、ビ
ニルトリス(β−メトキシエトキシ)シランなどがあげ
られる。エポキシアルコキシシランとしては、1分子中
にエポキシ基を1個以上有し、アルコキシ基を2個ある
いは3個有するシラン化合物であればいずれのものでも
有効で、例えばγ−グリシドキシプロピルトリメトキシ
シラン、β−(3,4 −エポキシシクロヘキシル)エチル
トリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリエ
トキシシランなどがあげられる。メルカプトアルコキシ
シランとしては、1分子中にメルカプト基を1個以上有
し、アルコキシ基を2個あるいは3個有するシラン化合
物であればいずれのものでも有効で、例えばγ−メルカ
プトプロピルトリメトキシシラン、γ−メルカプトプロ
ピルトリエトキシシランなどがあげられる。
スターバッチとは少なくともa)PAS樹脂と、b)亜鉛、
マグネシウム、バリウムから選ばれる金属の炭酸塩、水
酸化物、酸化物、或いはこれらの少なくとも2種から成
る複塩又は混合物と、c)アルコキシシランの少なくとも
3成分を含み、一旦溶融混練して調製されたマスターバ
ッチであり、かかる予め調製した少なくともa)、b)、c)
三成分より成るマスターバッチを使用することが本発明
の特徴であって、かかる方法を採用することによって本
発明の目的とする耐金属腐蝕性とb)成分による機械的物
性の低下現象を顕著に改善する効果を有し、b)成分及び
c)成分を単に配合する場合には見られない格別の効果を
奏するものである。以下このマスターバッチ(B) を構成
する成分について説明すると、先ず、a)成分のPAS樹
脂は前記主成分(A) として説明のPAS樹脂が使用出
来、(A) 成分のPAS樹脂と同一であってもよく又異な
っていてもよい。但し、マスターバッチ(B) に使用する
a)成分としてのPAS樹脂は、最終的組成物における各
成分の分散性をよくするため(A) として使用する主成分
PASより低粘度のPASを使用するのが好ましい。マ
スターバッチ(B) を調製するための構成成分b)は前記の
如く、亜鉛、マグネシウム、バリウムから選ばれた金属
の炭酸塩、水酸化物、酸化物又はそれらの混合物又は複
塩(0.3 〜15重量%) であり、例えば炭酸亜鉛、水酸化
亜鉛、酸化亜鉛、炭酸マグネシウム、水酸化マグネシウ
ム、酸化マグネシウム、炭酸バリウム、水酸化バリウ
ム、酸化バリウム、又はこれらの2種以上から成る複
塩、混合物等であり、特に好ましくは炭酸亜鉛、水酸化
亜鉛、及びこれらの複塩(例えば塩基性炭酸亜鉛 mZnCO
3・nZn(OH)2)等があげられる。マスターバッチ(B) 中
のb)成分の含有量の下限は、耐蝕性の見地からa)+b)+c)
に対して少なくとも 0.3重量%、好ましくは 0.5重量%
以上、特に好ましくは1.0 重量%以上である。又、その
上限は機械的物性や分散性の見地からa)+b)+c)に対して
15重量%以下、好ましくは10重量%以下、特に好ましく
は7重量%以下である。次にマスターバッチ(B) を構成
するアルコキシシランc)は、アミノアルコキシシラン、
ビニルアルコキシシラン、エポキシアルコキシシラン、
メルカプトアルコキシシラン及びアリルアルコキシシラ
ンからなる群より選ばれる少なくとも1種であればよ
い。アミノアルコキシシランとしては、1分子中にアミ
ノ基を1個以上有し、アルコキシ基を2個あるいは3個
有するシラン化合物であればいずれのものも有効で、例
えばγ−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−アミ
ノプロピルトリエトキシシラン、γ−アミノプロピルメ
チルジメトキシシラン、γ−アミノプロピルメチルジエ
トキシシラン、N−(β−アミノエチル)−γ−アミノ
プロピルトリメトキシシラン、N−フェニル−γ−アミ
ノプロピルトリメトキシシランなどがあげられる。ビニ
ルアルコキシシランとしては、1分子中にビニル基1個
以上を有し、アルコキシ基を2個あるいは3個有するシ
ラン化合物であればいずれのものも有効で、例えばビニ
ルトリエトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、ビ
ニルトリス(β−メトキシエトキシ)シランなどがあげ
られる。エポキシアルコキシシランとしては、1分子中
にエポキシ基を1個以上有し、アルコキシ基を2個ある
いは3個有するシラン化合物であればいずれのものでも
有効で、例えばγ−グリシドキシプロピルトリメトキシ
シラン、β−(3,4 −エポキシシクロヘキシル)エチル
トリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリエ
トキシシランなどがあげられる。メルカプトアルコキシ
シランとしては、1分子中にメルカプト基を1個以上有
し、アルコキシ基を2個あるいは3個有するシラン化合
物であればいずれのものでも有効で、例えばγ−メルカ
プトプロピルトリメトキシシラン、γ−メルカプトプロ
ピルトリエトキシシランなどがあげられる。
【0006】アリルアルコキシシランとしては、1分子
中にアリル基を1個以上有し、アルコキシ基を2個ある
いは3個有するシラン化合物であればいずれのものでも
有効で、例えばγ−ジアリルアミノプロピルトリメトキ
シシラン、γ−アリルアミノプロピルトリメトキシシラ
ン、γ−アリルチオプロピルトリメトキシシランなどが
あげられる。本発明の目的のためには、上記のシラン化
合物の内、アミノアルコキシシランが最も好ましい。マ
スターバッチ(B) 中のc)成分の含有量は、a)+b)+c)に対
してその下限は機械的物性の点で少なくとも 0.2重量
%、好ましくは 0.5重量%、特に好ましくは1.0 重量%
以上である。又その含有量が増加するとマスターバッチ
の調製時に粘度が上昇してゲル化を生ずる傾向があり、
最終組成物への分散性が悪く、機械的物性への障害も生
じるためその上限は10重量%以下、好ましくは7重量%
以下、更に好ましくは5重量%以下である。
中にアリル基を1個以上有し、アルコキシ基を2個ある
いは3個有するシラン化合物であればいずれのものでも
有効で、例えばγ−ジアリルアミノプロピルトリメトキ
シシラン、γ−アリルアミノプロピルトリメトキシシラ
ン、γ−アリルチオプロピルトリメトキシシランなどが
あげられる。本発明の目的のためには、上記のシラン化
合物の内、アミノアルコキシシランが最も好ましい。マ
スターバッチ(B) 中のc)成分の含有量は、a)+b)+c)に対
してその下限は機械的物性の点で少なくとも 0.2重量
%、好ましくは 0.5重量%、特に好ましくは1.0 重量%
以上である。又その含有量が増加するとマスターバッチ
の調製時に粘度が上昇してゲル化を生ずる傾向があり、
最終組成物への分散性が悪く、機械的物性への障害も生
じるためその上限は10重量%以下、好ましくは7重量%
以下、更に好ましくは5重量%以下である。
【0007】マスターバッチ(B) の調製法は上記の少な
くともa)、b)及びc)成分を混合し、溶融混練すればよ
く、特に限定するものではないが、一般にはa)、b)、c)
成分を混合し、押出機を用いて溶融混練し、ペレット化
する方法が用いられる。又、b)成分を予めc)成分の一部
又は全部にて表面処理し、これをa)成分と溶融混練する
のも好ましい方法である。尚、マスターバッチ (B)に
は、更に他の熱可塑性樹脂、分散剤、安定剤等を補助的
に併用配合してもよい。この様にして調製したマスター
バッチ(B) の配合量は、(B) 中のb)成分及びc)成分の濃
度によるが、一般にPAS樹脂(A)100重量部に対し、耐
腐蝕性及び分散性、機械的物性等の点でその下限は少な
くとも2重量部、好ましくは5重量部以上、特に好まし
くは10重量部以上であり、又その上限は 100重量部以
下、好ましくは80重量部以下である。尚、(B) 成分の配
合量は最終組成物中のb)成分濃度が全PAS 100重量部
に対し0.05〜5重量部、好ましくは 0.1〜3重量部、c)
成分の含量が0.05〜3重量部、好ましくは 0.1〜2.0 と
なる様、マスターバッチ(B) 中のb)、c)の濃度とその配
合量により調製すればよいが、(B) 成分の配合量が過
少、又は過大になると本発明の効果が充分得られず好ま
しくない。
くともa)、b)及びc)成分を混合し、溶融混練すればよ
く、特に限定するものではないが、一般にはa)、b)、c)
成分を混合し、押出機を用いて溶融混練し、ペレット化
する方法が用いられる。又、b)成分を予めc)成分の一部
又は全部にて表面処理し、これをa)成分と溶融混練する
のも好ましい方法である。尚、マスターバッチ (B)に
は、更に他の熱可塑性樹脂、分散剤、安定剤等を補助的
に併用配合してもよい。この様にして調製したマスター
バッチ(B) の配合量は、(B) 中のb)成分及びc)成分の濃
度によるが、一般にPAS樹脂(A)100重量部に対し、耐
腐蝕性及び分散性、機械的物性等の点でその下限は少な
くとも2重量部、好ましくは5重量部以上、特に好まし
くは10重量部以上であり、又その上限は 100重量部以
下、好ましくは80重量部以下である。尚、(B) 成分の配
合量は最終組成物中のb)成分濃度が全PAS 100重量部
に対し0.05〜5重量部、好ましくは 0.1〜3重量部、c)
成分の含量が0.05〜3重量部、好ましくは 0.1〜2.0 と
なる様、マスターバッチ(B) 中のb)、c)の濃度とその配
合量により調製すればよいが、(B) 成分の配合量が過
少、又は過大になると本発明の効果が充分得られず好ま
しくない。
【0008】本発明で用いられる(C) 成分の無機充填剤
は、目的に応じて繊維状、粉粒状又は板状の充填剤又は
これらの混合物が用いられる。繊維状充填剤としては、
ガラス繊維、アスベスト繊維、カーボン繊維、シリカ繊
維、シリカ・アルミナ繊維、ジルコニア繊維、窒化硼素
繊維、窒化硅素繊維、硼素繊維、チタン酸カリ繊維、更
にステンレス、アルミニウム、チタン、銅、真鍮等の金
属の繊維状物などの無機質繊維状物質が挙げられる。特
に代表的な繊維状充填剤はガラス繊維、又はカーボン繊
維である。一方、粉粒状充填剤としては、カーボンブラ
ック、シリカ、石英粉末、ガラスビーズ、ガラス粉、硅
酸カルシウム、硅酸アルミニウム、カオリン、タルク、
クレー、硅藻土、ウォラストナイトの如き硅酸塩、酸化
鉄、酸化チタン、アルミナの如き金属の酸化物、炭酸カ
ルシウム、炭酸マグネシウムの如き金属の炭酸塩、硫酸
カルシウム、硫酸バリウムの如き金属の硫酸塩、その他
炭化硅素、窒化硅素、窒化硼素、各種金属粉末等が挙げ
られる。又、板状充填剤としては、マイカ、ガラスフレ
ーク、各種の金属箔等が挙げられる。これらの無機充填
剤は1種又は2種以上併用することができる。繊維状充
填剤、特にガラス繊維又は炭素繊維と、粉粒状又は板状
充填剤の併用は特に機械的強度と寸法精度、電気的性質
等を兼備する上で好ましい組み合わせである。また、こ
れらの充填剤の使用にあたっては必要ならば収束剤また
は表面処理剤を使用することが望ましい。この例を示せ
ば、エポキシ系化合物、イソシアネート系化合物、前記
アルコキシシランb)も含むシラン系化合物、チタネート
系化合物等の官能性化合物である。これらの化合物は予
め無機充填剤を表面処理または収束処理を施して用いる
か、または組成物調製の際同時に添加してもよい。(C)
成分としての無機充填剤の配合量の下限は、剛性、機械
的物性等の点でPAS樹脂(A) 100 重量部に対し、少な
くとも5重量部、好ましくは10重量部以上、特に好まし
くは15重量部以上であり、又その上限は組成物の調製、
成形加工性の点で 500重量部以下、好ましくは 400重量
部以下、特に好ましくは 350重量部以下である。
は、目的に応じて繊維状、粉粒状又は板状の充填剤又は
これらの混合物が用いられる。繊維状充填剤としては、
ガラス繊維、アスベスト繊維、カーボン繊維、シリカ繊
維、シリカ・アルミナ繊維、ジルコニア繊維、窒化硼素
繊維、窒化硅素繊維、硼素繊維、チタン酸カリ繊維、更
にステンレス、アルミニウム、チタン、銅、真鍮等の金
属の繊維状物などの無機質繊維状物質が挙げられる。特
に代表的な繊維状充填剤はガラス繊維、又はカーボン繊
維である。一方、粉粒状充填剤としては、カーボンブラ
ック、シリカ、石英粉末、ガラスビーズ、ガラス粉、硅
酸カルシウム、硅酸アルミニウム、カオリン、タルク、
クレー、硅藻土、ウォラストナイトの如き硅酸塩、酸化
鉄、酸化チタン、アルミナの如き金属の酸化物、炭酸カ
ルシウム、炭酸マグネシウムの如き金属の炭酸塩、硫酸
カルシウム、硫酸バリウムの如き金属の硫酸塩、その他
炭化硅素、窒化硅素、窒化硼素、各種金属粉末等が挙げ
られる。又、板状充填剤としては、マイカ、ガラスフレ
ーク、各種の金属箔等が挙げられる。これらの無機充填
剤は1種又は2種以上併用することができる。繊維状充
填剤、特にガラス繊維又は炭素繊維と、粉粒状又は板状
充填剤の併用は特に機械的強度と寸法精度、電気的性質
等を兼備する上で好ましい組み合わせである。また、こ
れらの充填剤の使用にあたっては必要ならば収束剤また
は表面処理剤を使用することが望ましい。この例を示せ
ば、エポキシ系化合物、イソシアネート系化合物、前記
アルコキシシランb)も含むシラン系化合物、チタネート
系化合物等の官能性化合物である。これらの化合物は予
め無機充填剤を表面処理または収束処理を施して用いる
か、または組成物調製の際同時に添加してもよい。(C)
成分としての無機充填剤の配合量の下限は、剛性、機械
的物性等の点でPAS樹脂(A) 100 重量部に対し、少な
くとも5重量部、好ましくは10重量部以上、特に好まし
くは15重量部以上であり、又その上限は組成物の調製、
成形加工性の点で 500重量部以下、好ましくは 400重量
部以下、特に好ましくは 350重量部以下である。
【0009】本発明の最終樹脂組成物の調製は、一般の
合成樹脂組成物の調製に用いられる設備と方法により調
製することができる。即ち、前記の(A),(B) 及び(C) 成
分を混合し、1軸または2軸の押出機を使用して溶融混
練し、押出して成形用ペレットとすればよく、樹脂成分
の一部または全部を粉砕し、混合して溶融押出しする方
法等いずれも可能である。又、溶融成形前に(A) 成分と
(C) 成分、又は両者の溶融混練したペレットとマスター
バッチ(B) とを混合して直接成形し、溶融混練と成形を
同時に行ってもよい。
合成樹脂組成物の調製に用いられる設備と方法により調
製することができる。即ち、前記の(A),(B) 及び(C) 成
分を混合し、1軸または2軸の押出機を使用して溶融混
練し、押出して成形用ペレットとすればよく、樹脂成分
の一部または全部を粉砕し、混合して溶融押出しする方
法等いずれも可能である。又、溶融成形前に(A) 成分と
(C) 成分、又は両者の溶融混練したペレットとマスター
バッチ(B) とを混合して直接成形し、溶融混練と成形を
同時に行ってもよい。
【0010】尚、本発明組成物には、本発明の目的を逸
脱しない範囲で酸化防止剤、熱安定剤、滑剤、結晶核
剤、紫外線吸収剤、着色剤、離型剤、難燃剤、その他公
知の添加剤を添加することができる。又、本発明の最終
組成物は、その諸性質を改善、補足する目的で、他の熱
可塑性樹脂や有機質充填剤を、補助的にPAS樹脂(A)1
00重量部に対し80重量部以下で併用含有させることも出
来る。かかる目的で配合される熱可塑性樹脂の例として
は、ポリエチレン或いはポリプロピレン等のポリオレフ
ィンを主体とするオレフィン系重合体又は共重合体、ナ
イロン6、ナイロン66、その他のポリアミド系重合体又
は共重合体、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレ
ンテレフタレート等を主体とするポリエステル重合体又
は共重合体、液晶性ポリエステル重合体、ポリスチレ
ン、ポリスチレンアクリロニトリル、ABS等のスチレ
ン系重合体、ポリアルキルアクリレートの如きアクリル
系重合体、ポリカーボネート、ポリフェニレンオキサイ
ド、ポリアセタール、ポリサルホン、ポリエーテルサル
ホン、ポリエーテルイミド、ポリエーケルケトン、フッ
素樹脂などを挙げることができる。またこれらの熱可塑
性樹脂は2種以上混合して使用することもできる。又、
有機質充填剤としては、フッ素樹脂、芳香族ポリアミド
の如き高融点の繊維状又は粉粒状の重合体が例示され
る。尚、上記の如き任意成分の配合は、その一部又は全
部を、マスターバッチ(B)の調製時に加えてマスターバ
ッチ(B) 中に含有させてもよく、又、最終組成物の調製
時に添加し溶融混練して含有させてもよい。
脱しない範囲で酸化防止剤、熱安定剤、滑剤、結晶核
剤、紫外線吸収剤、着色剤、離型剤、難燃剤、その他公
知の添加剤を添加することができる。又、本発明の最終
組成物は、その諸性質を改善、補足する目的で、他の熱
可塑性樹脂や有機質充填剤を、補助的にPAS樹脂(A)1
00重量部に対し80重量部以下で併用含有させることも出
来る。かかる目的で配合される熱可塑性樹脂の例として
は、ポリエチレン或いはポリプロピレン等のポリオレフ
ィンを主体とするオレフィン系重合体又は共重合体、ナ
イロン6、ナイロン66、その他のポリアミド系重合体又
は共重合体、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレ
ンテレフタレート等を主体とするポリエステル重合体又
は共重合体、液晶性ポリエステル重合体、ポリスチレ
ン、ポリスチレンアクリロニトリル、ABS等のスチレ
ン系重合体、ポリアルキルアクリレートの如きアクリル
系重合体、ポリカーボネート、ポリフェニレンオキサイ
ド、ポリアセタール、ポリサルホン、ポリエーテルサル
ホン、ポリエーテルイミド、ポリエーケルケトン、フッ
素樹脂などを挙げることができる。またこれらの熱可塑
性樹脂は2種以上混合して使用することもできる。又、
有機質充填剤としては、フッ素樹脂、芳香族ポリアミド
の如き高融点の繊維状又は粉粒状の重合体が例示され
る。尚、上記の如き任意成分の配合は、その一部又は全
部を、マスターバッチ(B)の調製時に加えてマスターバ
ッチ(B) 中に含有させてもよく、又、最終組成物の調製
時に添加し溶融混練して含有させてもよい。
【0011】本発明のPAS樹脂組成物は射出成形、押
出成形、ブロー成形、真空成形、圧縮成形等に好適であ
る。
出成形、ブロー成形、真空成形、圧縮成形等に好適であ
る。
【0012】
【発明の効果】本発明のPAS組成物は、鉄、銅、亜
鉛、ニッケル、クロム、コバルト、アルミニウム、銀
等、或いはこれらを主体とする合金等、各種金属類の腐
蝕、汚染性が著しく改善され、成形時の金型等、成形加
工設備の接触部材を腐蝕汚染することがなく、又、成形
品に接触して用いられる金属部材を腐蝕汚染することが
ないため、加工設備や成形部品の寿命を延長し、又、長
期にわたり精確な寸法の成形品を得ることが出来る。
又、本発明によれば、従来の腐蝕防止剤に配合にみられ
る如き機械的物性に対する悪影響が著しく改善され、優
れた金属耐蝕性と機械的物性を兼備したPAS樹脂組成
物を提供することが出来る。
鉛、ニッケル、クロム、コバルト、アルミニウム、銀
等、或いはこれらを主体とする合金等、各種金属類の腐
蝕、汚染性が著しく改善され、成形時の金型等、成形加
工設備の接触部材を腐蝕汚染することがなく、又、成形
品に接触して用いられる金属部材を腐蝕汚染することが
ないため、加工設備や成形部品の寿命を延長し、又、長
期にわたり精確な寸法の成形品を得ることが出来る。
又、本発明によれば、従来の腐蝕防止剤に配合にみられ
る如き機械的物性に対する悪影響が著しく改善され、優
れた金属耐蝕性と機械的物性を兼備したPAS樹脂組成
物を提供することが出来る。
【0013】
【実施例】以下実施例により本発明を具体的に示すが、
本発明はこれに限定されるものではない。 ・(B) 成分の調製例(B-1 〜8 、B'-1〜2) (B)-a)成分として、実質上線状のポリフェニレンサルフ
ァイド樹脂(溶融粘度300 ポイズ(310 ℃, 剪断速度 1
200sec -1))に、(B)-b)成分として表1に示す物質およ
び(B)-c)成分として表1に示すアルコキシシラン化合物
をそれぞれ表1に示す重量%で加え、ヘンシェルミキサ
ーで2分間混合した後、これをシリンダー温度 310℃の
2軸押出機で溶融混練し、マスターバッチペレット(B-1
〜B-8)を調製した。又、比較用としてb)又はc)成分の何
れかを配合しないマスターバッチ(B')も同様に調製した
(B'-1 〜2)。
本発明はこれに限定されるものではない。 ・(B) 成分の調製例(B-1 〜8 、B'-1〜2) (B)-a)成分として、実質上線状のポリフェニレンサルフ
ァイド樹脂(溶融粘度300 ポイズ(310 ℃, 剪断速度 1
200sec -1))に、(B)-b)成分として表1に示す物質およ
び(B)-c)成分として表1に示すアルコキシシラン化合物
をそれぞれ表1に示す重量%で加え、ヘンシェルミキサ
ーで2分間混合した後、これをシリンダー温度 310℃の
2軸押出機で溶融混練し、マスターバッチペレット(B-1
〜B-8)を調製した。又、比較用としてb)又はc)成分の何
れかを配合しないマスターバッチ(B')も同様に調製した
(B'-1 〜2)。
【0014】
【表1】
【0015】実施例1〜8、比較例1〜8 (A) 成分として実質的に線状のポリフェニレンサルファ
イド樹脂(粘度 450ポイズ(310℃、1200 sec-1) )100
重量部に対し、表1で示したマスターバッチ(B-1〜B-8)
を夫々表2で示す量で加え、ブレンダーで2分間混合し
た。さらに、(C) 成分として表面処理したガラス繊維を
表2に示す量で加え、ブレンダーで30秒混合した。これ
をシリンダー温度 310℃の押出機で溶融混練し、ポリフ
ェニレンサルファイド樹脂組成物のペレットを作成し
た。又、比較のため、予めマスターバッチ(B) を調製す
ることなく、表3に示す如く各成分(A),(B)-a)、(B)-
b)、(B)-c)及び(C) を夫々単独で、同時に混合し、溶融
混練押出しを行って最終組成成分としては前記実施例1
〜8と夫々同じ組成となるように組成物ペレットを調製
した。評価結果を夫々表2及び表3に示す。尚、評価方
法は以下の通りである。 〔耐蝕性〕外形30mm、高さ 150mmの試験管の底部に上記
ペレットを22g入れ、ステンレス鋼(sns-304) の板を2
mm×12mmの大きさに切断してペレット最上部から約60mm
の高さに金属板が位置するように吊るした。試験管上部
に栓をし、310 ℃で1hr保持した後、金属板を取り出し
て目視及び顕微鏡により観察して腐蝕状態を調べ、その
腐蝕状態の程度により以下の如く相対的な等級付けを行
った。 〔引張強伸度〕また、射出成形機でシリンダー温度 320
℃、金型温度 150℃でASTM試験片を成形し、ASTM D-638
に準じ引張強度と引張伸度を測定した。
イド樹脂(粘度 450ポイズ(310℃、1200 sec-1) )100
重量部に対し、表1で示したマスターバッチ(B-1〜B-8)
を夫々表2で示す量で加え、ブレンダーで2分間混合し
た。さらに、(C) 成分として表面処理したガラス繊維を
表2に示す量で加え、ブレンダーで30秒混合した。これ
をシリンダー温度 310℃の押出機で溶融混練し、ポリフ
ェニレンサルファイド樹脂組成物のペレットを作成し
た。又、比較のため、予めマスターバッチ(B) を調製す
ることなく、表3に示す如く各成分(A),(B)-a)、(B)-
b)、(B)-c)及び(C) を夫々単独で、同時に混合し、溶融
混練押出しを行って最終組成成分としては前記実施例1
〜8と夫々同じ組成となるように組成物ペレットを調製
した。評価結果を夫々表2及び表3に示す。尚、評価方
法は以下の通りである。 〔耐蝕性〕外形30mm、高さ 150mmの試験管の底部に上記
ペレットを22g入れ、ステンレス鋼(sns-304) の板を2
mm×12mmの大きさに切断してペレット最上部から約60mm
の高さに金属板が位置するように吊るした。試験管上部
に栓をし、310 ℃で1hr保持した後、金属板を取り出し
て目視及び顕微鏡により観察して腐蝕状態を調べ、その
腐蝕状態の程度により以下の如く相対的な等級付けを行
った。 〔引張強伸度〕また、射出成形機でシリンダー温度 320
℃、金型温度 150℃でASTM試験片を成形し、ASTM D-638
に準じ引張強度と引張伸度を測定した。
【0016】
【表2】
【0017】
【表3】
【0018】比較例9〜11 前記比較例1に対し、b)成分とc)成分を共に除いた場
合、及び何れか一方を除いた場合について同様に調製
し、同様に評価した。結果を表4に示す。
合、及び何れか一方を除いた場合について同様に調製
し、同様に評価した。結果を表4に示す。
【0019】
【表4】
【0020】比較例12〜13 表1におけるマスターバッチ(B')-1( c)を含まず)、
及び(B')-2( b)を含まず)を用い、最終組成が実施例
1と同様になるよう組成物を調製し、同様に評価した。
結果を表5に示す。
及び(B')-2( b)を含まず)を用い、最終組成が実施例
1と同様になるよう組成物を調製し、同様に評価した。
結果を表5に示す。
【0021】
【表5】
【0022】実施例9〜13 PPS樹脂(A) として、前記PPS(直鎖状PPS、 3
50ポイズ)と分岐PPS(6000ポイズ(条件同じ))を
6:1の割合で混合したPPS樹脂を使用し、表6に示
す如くマスターバッチ(B) の配合量を変えて前記実施例
と同様に組成物ペレットを調製し、同様に評価した。結
果を表6に示す。
50ポイズ)と分岐PPS(6000ポイズ(条件同じ))を
6:1の割合で混合したPPS樹脂を使用し、表6に示
す如くマスターバッチ(B) の配合量を変えて前記実施例
と同様に組成物ペレットを調製し、同様に評価した。結
果を表6に示す。
【0023】
【表6】
【0024】実施例14、比較例14〜17 実施例1及び比較例1、比較例9〜11において、充填剤
(C) を、ガラス繊維と粉体炭酸カルシウムの混合物に変
えて同様の試験を行った。結果を表7に示す。
(C) を、ガラス繊維と粉体炭酸カルシウムの混合物に変
えて同様の試験を行った。結果を表7に示す。
【0025】
【表7】
【0026】実施例15、比較例18〜21 実施例1、比較例1、比較例9〜11の組成物ペレットを
用いて、金属の種類を変えて前記同様の腐蝕試験を行っ
た。結果を表8に示す。尚、耐蝕性の等級は同一金属に
対しての相対的評価である。
用いて、金属の種類を変えて前記同様の腐蝕試験を行っ
た。結果を表8に示す。尚、耐蝕性の等級は同一金属に
対しての相対的評価である。
【0027】
【表8】
Claims (12)
- 【請求項1】(A) ポリアリーレンサルファイド樹脂 100
重量部 (B) 少なくとも下記a)、b)、c)を溶融混練して成るマス
ターバッチ組成物2〜100 重量部 a) ポリアリーレンサルファイド樹脂、 b) 亜鉛、マグネシウム、バリウムから選ばれた金属の
炭酸塩、水酸化物、酸化物又はそれらの混合物又は複塩
(0.3 〜15重量%) c) アルコキシシラン化合物(0.2 〜10重量%) (但し、何れも a)+b)+c) に対する重量%) (C) 無機充填剤5〜500 重量部 を溶融混練して成るポリアリーレンサルファイド樹脂組
成物。 - 【請求項2】(A) 及び(B)-a)のポリアリーレンサルファ
イド樹脂が、p−フェニレンサルファイド基が70モル%
以上から成るポリアリーレンサルファイド樹脂である請
求項1記載のポリアリーレンサルファイド樹脂組成物。 - 【請求項3】ポリアリーレンサルファイド樹脂(A) が、
実質的に直鎖状ポリアリーレンサルファイド樹脂と分岐
又は架橋構造を有するポリアリーレンサルファイド樹脂
の混合物である請求項1又は2記載のポリアリーレンサ
ルファイド樹脂組成物。 - 【請求項4】ポリアリーレンサルファイド樹脂(A) が、
溶融粘度400 ポイズ未満のポリアリーレンサルファイド
樹脂と溶融粘度400ポイズ以上(何れも310℃、剪断速度
1200sec-1)のポリアリーレンサルファイド樹脂の混合
物である請求項1又は2記載のポリアリーレンサルファ
イド樹脂組成物。 - 【請求項5】ポリアリーレンサルファイド樹脂(B)-a)
が、ポリアリーレンサルファイド樹脂(A) より低粘度で
ある請求項1又は2記載のポリアリーレンサルファイド
樹脂組成物。 - 【請求項6】(B) 成分のマスターバッチ組成物を構成す
るb)が、炭酸亜鉛、水酸化亜鉛及び両者の複塩から選ば
れた1種又はそれらの混合物である請求項1〜5の何れ
か1項記載のポリアリーレンサルファイド樹脂組成物。 - 【請求項7】(B) 成分のマスターバッチ組成物を構成す
るc)アルコキシシラン化合物が、アミノアルコキシシラ
ン及び/又はエポキシアルコキシシランである請求項1
〜6の何れか1項記載のポリアリーレンサルファイド樹
脂組成物。 - 【請求項8】(C) 成分の無機充填剤が、ガラス繊維又は
炭素繊維である請求項1〜7の何れか1項記載のポリア
リーレンサルファイド樹脂組成物。 - 【請求項9】(C) 成分の無機充填剤が、粉粒状又は板状
無機充填剤である請求項1〜7の何れか1項記載のポリ
アリーレンサルファイド樹脂組成物。 - 【請求項10】(C) 成分の無機充填剤が、繊維状充填剤
と粉粒状又は板状充填剤との混合物である請求項1〜7
の何れか1項記載のポリアリーレンサルファイド樹脂組
成物。 - 【請求項11】(C) 成分の無機充填剤が予め表面処理し
たものである請求項8〜10の何れか1項記載のポリア
リーレンサルファイド樹脂組成物。 - 【請求項12】(A) ポリアリーレンサルファイド樹脂 1
00重量部 (B) 少なくとも下記a)、b)、c)を溶融混練して成るマス
ターバッチ組成物2〜100 重量部 a) ポリアリーレンサルファイド樹脂、 b) 亜鉛、マグネシウム、バリウムから選ばれた金属の
炭酸塩、水酸化物、酸化物又はそれらの混合物又は複塩
(0.3 〜15重量%) c) アルコキシシラン化合物(0.2 〜10重量%) (但し、何れも a)+b)+c) に対する重量%) (C) 無機充填剤5〜500 重量部 を溶融混練することを特徴とするポリアリーレンサルフ
ァイド樹脂組成物の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5013994A JP2912153B2 (ja) | 1994-03-22 | 1994-03-22 | ポリアリーレンサルファイド樹脂組成物及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5013994A JP2912153B2 (ja) | 1994-03-22 | 1994-03-22 | ポリアリーレンサルファイド樹脂組成物及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07258543A true JPH07258543A (ja) | 1995-10-09 |
JP2912153B2 JP2912153B2 (ja) | 1999-06-28 |
Family
ID=12850822
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---|---|---|---|
JP5013994A Expired - Fee Related JP2912153B2 (ja) | 1994-03-22 | 1994-03-22 | ポリアリーレンサルファイド樹脂組成物及びその製造方法 |
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JP (1) | JP2912153B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO1999016830A1 (fr) * | 1997-09-29 | 1999-04-08 | Polyplastics Co., Ltd. | Composition de resine de polyarylene sulfure |
US6605660B2 (en) | 1997-09-29 | 2003-08-12 | Polyplastics Co., Ltd. | Polyarylene sulfide resin composition |
WO2008123183A1 (ja) * | 2007-03-23 | 2008-10-16 | Toray Industries, Inc. | ポリフェニレンスルフィド樹脂組成物 |
WO2023008153A1 (ja) * | 2021-07-30 | 2023-02-02 | ポリプラスチックス株式会社 | ポリアリーレンサルファイド樹脂組成物の製造方法 |
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1994
- 1994-03-22 JP JP5013994A patent/JP2912153B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2023020443A (ja) * | 2021-07-30 | 2023-02-09 | ポリプラスチックス株式会社 | ポリアリーレンサルファイド樹脂組成物の製造方法 |
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JP2912153B2 (ja) | 1999-06-28 |
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