JPH07256621A - 積層体の製造方法および製造装置 - Google Patents

積層体の製造方法および製造装置

Info

Publication number
JPH07256621A
JPH07256621A JP5345794A JP5345794A JPH07256621A JP H07256621 A JPH07256621 A JP H07256621A JP 5345794 A JP5345794 A JP 5345794A JP 5345794 A JP5345794 A JP 5345794A JP H07256621 A JPH07256621 A JP H07256621A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
diaphragm
green sheet
liquid
pressure
mold
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP5345794A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2801518B2 (ja
Inventor
Akio Enomoto
明夫 榎本
Toshiharu Tanaka
敏晴 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NGK Insulators Ltd
Original Assignee
NGK Insulators Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NGK Insulators Ltd filed Critical NGK Insulators Ltd
Priority to JP6053457A priority Critical patent/JP2801518B2/ja
Publication of JPH07256621A publication Critical patent/JPH07256621A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2801518B2 publication Critical patent/JP2801518B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K1/00Printed circuits
    • H05K1/02Details
    • H05K1/03Use of materials for the substrate
    • H05K1/0306Inorganic insulating substrates, e.g. ceramic, glass
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/46Manufacturing multilayer circuits
    • H05K3/4611Manufacturing multilayer circuits by laminating two or more circuit boards
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/46Manufacturing multilayer circuits
    • H05K3/4611Manufacturing multilayer circuits by laminating two or more circuit boards
    • H05K3/4626Manufacturing multilayer circuits by laminating two or more circuit boards characterised by the insulating layers or materials
    • H05K3/4629Manufacturing multilayer circuits by laminating two or more circuit boards characterised by the insulating layers or materials laminating inorganic sheets comprising printed circuits, e.g. green ceramic sheets

Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な機械的構成で静水圧プレス機と同程度
の均一な圧力を得ることができる積層体の製造方法およ
び製造装置を提供する。 【構成】 グリーンシート54を熱発生部46により予
め加熱されている材料固定台49に固定した後、図示し
ない真空ポンプを駆動させる。上型20を矢印100方
向へ移動させ、液体を積層体の製造装置1の液体注入部
30と液体注入部31とに加圧注入することにより、液
体注入部30と液体注入部31の内圧は上昇しダイヤフ
ラム支持部材32に支えられないダイヤフラム37の一
部が液体注入部31の外側へ向かって可動しようとす
る。このため、ダイヤフラム37に接触しているグリー
ンシート54の平坦面は、ダイヤフラム37による均一
な圧力と液体による熱とが加えられ、規定の圧力を例え
ば60秒間保持することによりグリーンシート54が積
層され接合される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、粘土等からなる複数の
板状のグリーンシートに均一な圧力を加え積層体を製造
する方法およびその製造装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】薄板状のグリーンシートの積層体(多層
プリント配線板等)を製造する工程において、複数のグ
リーンシートの平坦面に均一な圧力を加え各グリーンシ
ートを密着させるため静水圧プレス機を使用する方法が
知られている。この静水圧プレス方法は、各グリーンシ
ートに接着剤を塗布し仮積層したグリーンシートを袋に
入れ、この袋を真空状態にした後、静水圧プレス機の中
で袋の外部から高い圧力を加えることにより袋内のグリ
ーンシートに均圧が加わり、仮積層したグリーンシート
を均一に密着させる方法である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この従来の静
水圧プレス機を使用する積層方法によると、仮積層した
材料を静水圧プレス機に投入する前に予め材料を袋に入
れ真空状態にする工程と、均圧積層処理後の積層体が入
った袋を静水圧プレス機から回収して袋から積層体を取
り出す工程とが必要になり、手間が掛かかるため工程が
煩雑になる問題がある。また、静水圧プレス機は、設備
規模が大きく、高価格であり、保守管理等の負担が大き
いという問題もある。
【0004】そこで、従来の機械的な型プレス機を使用
して複数のグリーンシート全面に圧力を加え各グリーン
シートを密着させ積層体を製造する方法が考えられる
が、この方法では、グリーンシートの平坦度が出ていな
いことにより面全面に均一な圧力を加えることが困難な
ため複数のグリーンシート間の収縮率が不均一になり製
造された積層体に変形が生じるという新たな問題が発生
する。
【0005】本発明は、このような問題を解決するため
になされたもので、簡単な機械的構成で静水圧プレス機
と同程度の均一な圧力を得ることができる積層体の製造
方法および製造装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めの本発明の請求項1による積層体の製造方法では、複
数の板状のグリーンシートを均圧積層する方法であっ
て、前記グリーンシートを第2の型に固定する工程と、
支持部材により支持されるダイヤフラムが前記グリーン
シートに接触するまで第1の型を移動させる工程と、一
定時間継続して液圧を前記ダイヤフラムに加えることに
より前記複数のグリーンシートを加圧する工程とを含む
ことを特徴とする。
【0007】また、本発明の請求項2による積層体の製
造方法では、前記支持部材は、前記ダイヤフラムが前記
グリーンシートに接触するとき前記グリーンシートの表
面と前記グリーンシートの周囲に位置する前記ダイヤフ
ラムとから形成される段差を所定の範囲内に収めるよう
に前記ダイヤフラムを支持することを特徴とする。ま
た、本発明の請求項3による積層体の製造方法では、前
記ダイヤフラムはヤング率が0.03×106kgf/cm2
以上であることを特徴とする。
【0008】また、前記の課題を解決するための本発明
の請求項4による積層体の製造装置は、液圧により可動
するダイヤフラムを有する第3の型と、複数の板状のグ
リーンシートを固定する手段を有する第4の型と、前記
ダイヤフラムが前記グリーンシートに接触するまで前記
第3の型または第4の型のうち少なくとも一方を移動さ
せる移動手段と、前記ダイヤフラムが前記グリーンシー
トに接触するとき前記グリーンシートの表面と前記グリ
ーンシートの周囲に位置する前記ダイヤフラムとから形
成される段差を所定の範囲内に収めるように前記ダイヤ
フラムを支持する支持手段とを備えたことを特徴とする
構成を有する。
【0009】また、本発明の請求項5による積層体の製
造装置では、前記ダイヤフラムはヤング率が0.03×
106kgf/cm2 以上であることを特徴とする。
【0010】
【作用】本発明の積層体の製造方法および製造装置によ
ると、簡単な機械的一軸プレス機で静水圧プレス機と同
程度の均一な圧力をグリーンシートに作用させることが
でき、グリーンシートの積層体を容易に製造することが
できる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。 (第1実施例)図1および図2に示すように、本発明の
第1実施例による積層体の製造装置1は、上型20と下
型40と図示しない上型移動手段とから構成される。
【0012】上型20は、基台21と固定台22と容器
上部24と容器下部26とダイヤフラム支持部材32と
ダイヤフラム37とから構成される。また図示しない上
型移動手段を有する上型20は、上型20の凹部34に
下型40の材料固定台49が嵌合するように上型20を
下方へ移動させることができる。ねじ23により基台2
1に固定される固定台22は、80℃程度の熱により変
形しない耐熱性および耐圧縮強度に優れた例えば樹脂、
セラミックまたは合成樹脂とアスベスト繊維とからなる
断熱材等を材料とする。ねじ25により固定台22に固
定される容器上部24は、液体注入部30の上部分を構
成する。ねじ27により容器上部24に固定される容器
下部26は、液体注入部30の下部分を構成する。ま
た、容器下部26は、液体注入部30に連通する円板状
の空間からなる液体注入部31と、容器上部24と容器
下部26との接合部分からの液漏れを防止するOリング
28が入る溝部と、前記容器下部26とダイヤフラム支
持部材32との接合部分からの液漏れを防止するOリン
グ29が入る溝部とを有する。容器上部24と容器下部
26との双方に形成される液体注入部30は、柱状から
なる空間と図示しない液体注入口と図示しない液体排出
口とを有する。ねじ33により容器下部26に固定され
るダイヤフラム支持部材32は、中空四角柱状の凹部3
4と、凹部34の下方に広がる中空角錐台状の凹部35
と、凹部35の下方開口部に連結する凹部36とを有す
る。円形板状に成形されたダイヤフラム37は、液体注
入部31の開口部全面を塞ぎ、円形状板の全周を容器下
部26とダイヤフラム支持部材32とに挟まれ固定され
る。グリーンシート54のなだらかな厚みのばらつきに
対応して均一に加圧させること、およびグリーンシート
54の表面に加工された穴、凹部またはグリーンシート
54の内部に設けられた空孔等を変形させないことがダ
イヤフラム37に要求される。そのため、ダイヤフラム
37の材質は弾性と剛性とを備える金属であることが望
ましい。またダイヤフラム37の厚さは加圧圧力とグリ
ーンシート54に加工された穴、凹部、空孔等の大きさ
により決定される。ダイヤフラム37は必ずグリーンシ
ート54と重ねられた状態で加圧されるためダイヤフラ
ム37単体で加圧圧力に耐える必要はない。したがっ
て、例えばステンレス鋼板を用いる場合、20kg/cm2
の圧力で加圧するときのダイヤフラム37の厚さは1m
m〜0.3mm程度から選択することができる。第1実
施例のダイヤフラム37は20kg/cm2 の圧力で加圧さ
れるため厚さ0.3mmまたは0.5mmのステンレス
鋼板(SUS304)を材料とする。
【0013】下型40は、基台41と固定台44と熱発
生部46と材料固定台49とから構成される。基台41
は、六角形状のナット42により固定されたストッパ4
3を備える。ねじ45により基台41に固定される固定
台44は、80℃程度の熱により変形しない耐熱性およ
び耐圧縮強度に優れた例えば樹脂、セラミックまたは合
成樹脂とアスベスト繊維とからなる断熱材等を材料とす
る。ねじ47により固定台44に固定される熱発生部4
6は、棒状ヒータ48を有する。熱発生部46の上に固
定される材料固定台49は、ピン53により位置決めさ
れたグリーンシート54を吸引固定するための多数の孔
を有する吸引部50を備える。吸引部50は、圧力室5
1と吸引口52とを経由して図示しない真空ポンプに接
続される。
【0014】次に、本発明の第1実施例によるシステム
構成を説明する。図3に示すように、積層体の製造装置
1と制御弁4とエア源5と注入液貯蔵部6と加圧ポンプ
8と図示しない真空ポンプとから構成される。制御弁4
の内部は、エア制御側と液体制御側とに分けられる。エ
ア制御側は減圧弁によりエア源5から加圧ポンプ部8へ
送られるエアが制御され、液体制御側はオンオフ弁によ
り積層体の製造装置1から排出され注入液貯蔵部6へ流
れる液体が制御される。エア源5は、加圧ポンプ部7の
駆動に使用される。注入液貯蔵部6は、水槽6aとホッ
トプレート6bとから構成され、液体7を水槽6aに貯
蔵しホットプレート6bにより例えば80℃に保つため
に使用される。加圧ポンプ部8は、前記注入液貯蔵部6
に貯蔵される液体7を前記エア源5により加圧して積層
体の製造装置1へ液体7を流すために使用される。
【0015】次に、積層体の製造装置1の作動について
説明する。図2〜図4に示すように、最初に制御弁4の
液体制御側のオンオフ弁を開け、また制御弁4のエア制
御側の減圧弁の設定を加圧ポンプ部8の圧力が低圧にな
るように設定する。この状態では、液体7は図3中の矢
印で示す方向に循環する。液体7はホットプレート6b
により例えば80℃に保たれるため、この循環により注
入液貯蔵部6には80℃に保温された液体7で満たされ
る。
【0016】この後、ピン53によりグリーンシート5
4を位置決めした後、熱発生部46により予め加熱され
ている材料固定台49にグリーンシート54を固定する
ため図示しない真空ポンプを駆動させる。次に図2に示
すように、上型20を矢印100方向へ移動させ、ダイ
ヤフラム支持部材32がストッパ43に接触するところ
で移動を停止させる。このとき図5に示すように、グリ
ーンシート54がダイヤフラム37に接触しストッパ4
3の位置関係による適度な圧力がグリーンシート54に
加わる。ここで制御弁4の液体制御側のオンオフ弁を閉
じ、図3中の矢印で示す方向に液体7を循環を止める。
これにより液体7を加圧したとき積層体の製造装置1か
ら排出された液体7が注入液貯蔵部6へ流出するのを防
止する。
【0017】次に、加圧ポンプ部8の圧力計が表示する
圧力が例えば20kg/cm2 になるように制御弁4のエア
制御側の減圧弁を設定し、加圧ポンプ部8により液体7
を加圧する。また、液体7は、例えば規定の20kg/cm
2 の圧力に達するまで液体注入部30と液体注入部31
とに加圧注入される。さらに、積層体の製造装置1の液
体注入部30と液体注入部31の内圧は、液体7の加圧
注入により上昇するため、液体注入部31の底部に位置
しダイヤフラム支持部材32に支えられないダイヤフラ
ム37の一部が液体注入部31の外側へ向かって可動し
ようとする。そのため、ダイヤフラム37に接触してい
るグリーンシート54の平坦面は、ダイヤフラム37に
よる均一な圧力と液体7による熱とが加えられ、規定の
圧力を例えば60秒間保持することによりグリーンシー
ト54が積層され接合される。
【0018】規定の圧力を60秒間保持した後、加圧ポ
ンプ8を停止させ、制御弁4の液体制御側のオンオフ弁
を開ける。積層体の製造装置1に注入された液体7は液
体注入部30、31から注入液貯蔵部6へ排出される。
その後、上型20を上方へ移動させ図示しない真空ポン
プを停止することにより、均圧積層処理が完了する。
【0019】ここで、図5中の矢印101と矢印102
との間隔、すなわちダイヤフラム支持部材32の端面と
グリーンシート54の端面との間隔はダイヤフラム37
の異常変形を防止するため狭小であることが望ましい。
実験によると加圧ポンプ部8の圧力計の表示が20kg/
cm2 を示す圧力で加圧した場合、ダイヤフラム支持部材
32の端面とグリーンシート54の端面との間隔は2m
m以下であればダイヤフラム37の異常変形を防止でき
るという結果を得た。
【0020】また、グリーンシート54に対してダイヤ
フラム37が均一に加圧するためには、グリーンシート
54の上部表面とグリーンシート54に隣接するダイヤ
フラム支持部材32の上部表面との間に生じる段差が微
小であることが望ましい。実験によると加圧ポンプ部8
により20kg/cm2 の圧力で加圧した場合、グリーンシ
ート54の上部表面とグリーンシート54に隣接するダ
イヤフラム支持部材32の上部表面との間に生じる段差
は±0.1mm以内であれば良好であるという結果を得
た。
【0021】以下、この実験について図6および表1に
基づいて説明する。図6は板厚0.3mmまたは0.5
mmのステンレス鋼板(SUS304)を材料とするダ
イヤフラム37に加圧ポンプ部8の圧力計の表示が20
kg/cm2 を示す圧力で加圧した場合、グリーンシート5
4の上部表面とグリーンシート54に隣接するダイヤフ
ラム支持部材32の上部表面との間に生じる段差の各状
態に応じてグリーンシート54の表面に加圧される圧力
の分布を測定したグラフである。
【0022】
【表1】
【0023】この実験によると、図6に示されるように
グリーンシート54の端面から中心へ近づくほどグリー
ンシート54の表面に加圧される圧力値は14kg/cm2
に収束する特性を示し、またグリーンシート54の中心
から離れ端面に近づくほどグリーンシート54の表面に
加圧される圧力値は分散する特性を示すという結果が得
られた。さらにこの実験によると、グリーンシート54
の中心から端面までの範囲においてグリーンシート54
の表面に加圧される圧力値の分散を±5kg/cm 2 以内に
抑えるためには、グリーンシート54の上部表面とグリ
ーンシート54に隣接するダイヤフラム支持部材32の
上部表面との間に生じる段差を±0.05mm以内にす
る必要があるという結果が得られた。
【0024】また、この実験で使用したステンレス鋼板
(SUS304)を材料とするダイヤフラム37のヤン
グ率は2.0×106kgf/cm2 であるため、グリーンシ
ート54の上部表面に形成される凹部の深さが−0.1
mmである場合、ヤング率の低い例えばゴム板を材料と
するダイヤフラムを使用した場合に比較して凹部の内側
に加圧する圧力が低いという特性を得られた。グリーン
シート54の表面に凹部を設け、この凹部の内側さらに
凹凸を形成したグリーンシート54を加圧する際、この
特性により凹部内の凹凸の破損を防止できる。
【0025】本発明の第1実施例によると、簡単な機械
的一軸プレス機で静水圧プレス機と同程度の均一な圧力
をグリーンシート表面に得ることができ、積層体を容易
に製造することができる。また、本発明の第1実施例に
よると、グリーンシート表面に形成される凹部の変形を
ヤング率の低いダイヤフラムを使用した場合に比較して
少なくすることができる。
【0026】ここで、本第1実施例では下型40を固定
して上型移動手段により上型20を上下させたが、本発
明では、上型移動手段により上型20を上下させる機構
に限られることなく上型20を固定して下型移動手段に
より下型40を上下させても良い。また、本第1実施例
ではダイヤフラム37の材料にステンレス鋼板(SUS
304)を使用したが、本発明では、ヤング率が0.0
3×106kgf/cm2 以上の材料であれば例えばポリエチ
レンテレフタレート等を使用しても良い。
【0027】(第2実施例)次に本発明の第2実施例を
図7に示す。第1実施例と実質的に同一の構成部分には
同一符号を付す。第2実施例は、ダイヤフラム61と液
体注入部31との間にゴム板60を設けた点が第1実施
例と異なる。
【0028】ゴム板60は、例えばシリコンを材料とす
る円形フィルム状を成し、液体注入部31の開口部全面
を塞ぎ、円形フィルム状の全周を容器下部26とダイヤ
フラム支持部材32とに挟まれ固定される。ダイヤフラ
ム61は、ヤング率が0.03×106kgf/cm2 以上の
例えばステンレス鋼(SUS304)、ポリエチレンテ
レフタレート等を材料し、液体注入部31の開口部の直
径より小さい直径の円板状に成形される。またダイヤフ
ラム61は、ダイヤフラム支持部材32に形成される中
空四角柱状の凹部34の上部開口部全面を塞ぎ、円形状
板の全周をゴム板60とダイヤフラム支持部材32とに
挟まれ固定される。
【0029】容器下部26の溝部に嵌め込まれたOリン
グ29は、容器下部26と前記ゴム板60との接合部分
からの液漏れを防止する。本発明の第2実施例による
と、第1実施例の効果に加え、ダイヤフラムが液体に直
接触れないためダイヤフラムの寿命を長くすることがで
きる。 (第3実施例)次に本発明の第3実施例を図8に示す。
【0030】第1実施例と実質的に同一の構成部分には
同一符号を付す。第3実施例は、グリーンシート54を
吸着パットハンドに固定した点と、ダイヤフラムを下型
に設けた点が第1実施例および第2実施例と異なる。積
層体の製造装置3は、上型220と下型240と吸着パ
ットハンド230と図示しない上型移動手段とから構成
される。
【0031】上型220は、固定台221と固定台22
2と押さえ部223とから構成される。固定台221は
基台21に固定され、また固定台221と固定台222
とは互いに固定される。押さえ部223は、固定台22
2に固定される。
【0032】下型240は、容器242と嵌合部243
とダイヤフラム244とから構成される。基台241に
固定される容器242の内部には、凹形状の液体注入部
245が形成される。この液体注入部245の底部には
液体注入口245aか形成され、また図示しない液体排
出口が形成される。基台241の内部には容器242の
液体注入部245に液体7を注入するための配管246
が設けられる。この配管246の一方の端部は液体注入
口245aに接続され、また他方の端部は図示しない加
圧ポンプに接続される。
【0033】容器242の液体注入部245の開口部全
面を塞ぐダイヤフラム244は、容器242の上部と嵌
合部243の下面との間に挟まれる。またダイヤフラム
37は20kg/cm2 の圧力で加圧されるため厚さ0.3
mmまたは0.5mmのステンレス鋼板(SUS30
4)を材料とする。容器242に固定される嵌合部24
3の中央部には、吸着パットハンド230が嵌合する形
状のキャビティ243aが形成される。
【0034】吸着パットハンド230は、材料固定台2
31と吸引部232と圧力室233とから構成される。
材料固定台231の下部には、グリーンシート54を吸
引固定するための多数の孔を有する吸引部232が設け
られる。また、この吸引部232の上部には、図示しな
い真空ポンプに接続された圧力室233が形成される。
【0035】本発明の第3実施例によるシステム構成
は、前記第1実施例によるシステム構成と同様であり、
図3に示される積層体の製造装置1を積層体の製造装置
3に置き換えた構成である。次に、積層体の製造装置3
の作動について図3、図4および図8に基づいて説明す
る。
【0036】最初に制御弁4の液体制御側のオンオフ弁
を開け、また制御弁4のエア制御側の減圧弁の設定を加
圧ポンプ部8の圧力が低圧になるように設定する。この
状態では、液体7は図3中の矢印で示す方向に循環す
る。液体7はホットプレート6bにより例えば80℃に
保たれるため、この循環により注入液貯蔵部6には80
℃に保温された液体7で満たされる。
【0037】この後、吸着パットハンド230の図示し
ない位置決めピンによりグリーンシート54を位置決め
した後、材料固定台231にグリーンシート54を固定
するため図示しない真空ポンプを駆動させる。次に図8
に示すように、吸着パットハンド230を矢印103方
向へ移動させ、嵌合部243のキャビティ234aに吸
着パットハンド230を嵌合させ、グリーンシート54
がダイヤフラム244に接触するところで移動を停止さ
せる。ここで制御弁4の液体制御側のオンオフ弁を閉
じ、図3中の矢印で示す方向に液体7を循環を止める。
これにより液体7を加圧したとき積層体の製造装置3か
ら排出された液体7が注入液貯蔵部6へ流出するのを防
止する。
【0038】この後、図8中に示す矢印104方向に上
型220を移動させ、押さえ部223が吸着パットハン
ド230の上部に接触するところで移動を停止させる。
次に、加圧ポンプ部8の圧力計が表示する圧力が例えば
20kg/cm2 になるように制御弁4のエア制御側の減圧
弁を設定し、加圧ポンプ部8により液体7を加圧する。
また、液体7は、例えば規定の20kg/cm2 の圧力に達
するまで液体注入部245に加圧注入される。さらに、
積層体の製造装置3の液体注入部245の内圧は、液体
7の加圧注入により上昇するため、液体注入部245の
上部に位置するダイヤフラム244の一部が液体注入部
245の外側へ向かって可動しようとする。そのため、
ダイヤフラム244に接触しているグリーンシート54
の平坦面は、ダイヤフラム244による均一な圧力と液
体7による熱とが加えられ、規定の圧力を例えば60秒
間保持することによりグリーンシート54が積層され接
合される。
【0039】規定の圧力を60秒間保持した後、加圧ポ
ンプ8を停止させ、制御弁4の液体制御側のオンオフ弁
を開ける。積層体の製造装置3に注入された液体7は液
体注入部245から注入液貯蔵部6へ排出される。その
後、上型220を上方へ移動させ図示しない真空ポンプ
を停止することにより、均圧積層処理が完了する。
【0040】本発明の第3実施例によると、第1実施例
と同様、簡単な機械的一軸プレス機で静水圧プレス機と
同程度の均一な圧力をグリーンシート表面に得ることが
でき、積層体を容易に製造することができ、またグリー
ンシート表面に形成される凹部の変形をヤング率の低い
ダイヤフラムを使用した場合に比較して少なくすること
ができる。
【0041】ここで、本第3実施例では下型240を固
定して上型移動手段により上型220を上下させたが、
本発明では、上型移動手段により上型220を上下させ
る機構に限られることなく上型220を固定して下型移
動手段により下型240を上下させても良い。また、本
第3実施例ではダイヤフラム37の材料にステンレス鋼
板(SUS304)を使用したが、本発明では、ヤング
率が0.03×106kgf/cm2 以上の材料であれば例え
ばポリエチレンテレフタレート等を使用しても良い。こ
の場合のダイヤフラムは作業性を考慮して0.5mm〜
4mmの厚さが望ましく、その使用枚数は1枚でも良い
が、例えば0.3mmの厚さのものを複数枚重ね合わせ
所定の厚さにしたものでも良い。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の積層体の
製造方法および製造装置によると、機械的な一軸プレス
機の治具の改善程度の簡単な構造で静水圧プレス機と同
程度の均一な圧力をグリーンシート表面に得ることがで
き、またヤング率の低いダイヤフラムを使用した場合と
比較してグリーンシート表面に形成される凹部の変形を
少なくすることができる効果がある。また、静水圧プレ
ス機に較べ圧力容器が不要になることから1/2〜1/
3の設備コストで実現可能になる効果がある。さらには
真空状態にするため仮積層した材料を袋に入れる工数と
均一な加圧処理後の積層体を袋から取り出す工数とが削
減でき、袋も不要になるため廃棄物を生じさせないで環
境保全に貢献する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の要部断面図である。
【図2】本発明の第1実施例による上型と下型の部分切
欠側面図である。
【図3】本発明の第1実施例によるシステム構成図であ
る。
【図4】本発明の第1実施例によるグリーンシートの加
圧値、上型位置、真空ポンプ状態の各タイムチャート図
である。
【図5】本発明の第1実施例による上型と下型とが嵌合
した状態を示す要部断面図である。
【図6】本発明の第1実施例によるグリーンシート表面
に加圧時、グリーンシート表面とグリーンシートの周囲
との間に生じる段差がグリーンシート表面圧力に及ぼす
影響を示したグラフである。
【図7】本発明の第2実施例の要部断面図である。
【図8】本発明の第3実施例による上型と下型の概略構
成図である。
【符号の説明】
1 積層体の製造装置 4 制御弁 5 エア源 6 注入液貯蔵部 7 液体 8 加圧ポンプ 20 上型(第1の型、第3の型) 30、31 液体注入部 32 ダイヤフラム支持部材(支持手段) 37 ダイヤフラム 40 下型(第2の型、第4の型) 43 ストッパ 46 熱発生部 49 材料固定台 54 グリーンシート

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の板状のグリーンシートを均圧積層
    する方法であって、 前記グリーンシートを第2の型に固定する工程と、 支持部材により支持されるダイヤフラムが前記グリーン
    シートに接触するまで第1の型を移動させる工程と、 一定時間継続して液圧を前記ダイヤフラムに加えること
    により前記複数のグリーンシートを加圧する工程とを含
    むことを特徴とする積層体の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記支持部材は、前記ダイヤフラムが前
    記グリーンシートに接触するとき前記グリーンシートの
    表面と前記グリーンシートの周囲に位置する前記ダイヤ
    フラムとから形成される段差を所定の範囲内に収めるよ
    うに前記ダイヤフラムを支持することを特徴とする請求
    項1記載の積層体の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記ダイヤフラムはヤング率が0.03
    ×106kgf/cm2 以上であることを特徴とする請求項1
    または請求項2記載の積層体の製造方法。
  4. 【請求項4】 液圧により可動するダイヤフラムを有す
    る第3の型と、 複数の板状のグリーンシートを固定する手段を有する第
    4の型と、 前記ダイヤフラムが前記グリーンシートに接触するまで
    前記第3の型または第4の型のうち少なくとも一方を移
    動させる移動手段と、 前記ダイヤフラムが前記グリーンシートに接触するとき
    前記グリーンシートの表面と前記グリーンシートの周囲
    に位置する前記ダイヤフラムとから形成される段差を所
    定の範囲内に収めるように前記ダイヤフラムを支持する
    支持手段とを備えたことを特徴とする積層体の製造装
    置。
  5. 【請求項5】 前記ダイヤフラムはヤング率が0.03
    ×106kgf/cm2 以上であることを特徴とする請求項4
    記載の積層体の製造装置。
JP6053457A 1994-03-24 1994-03-24 積層体の製造方法および製造装置 Expired - Fee Related JP2801518B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6053457A JP2801518B2 (ja) 1994-03-24 1994-03-24 積層体の製造方法および製造装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6053457A JP2801518B2 (ja) 1994-03-24 1994-03-24 積層体の製造方法および製造装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07256621A true JPH07256621A (ja) 1995-10-09
JP2801518B2 JP2801518B2 (ja) 1998-09-21

Family

ID=12943397

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6053457A Expired - Fee Related JP2801518B2 (ja) 1994-03-24 1994-03-24 積層体の製造方法および製造装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2801518B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106292758A (zh) * 2015-06-08 2017-01-04 佛山市恒力泰机械有限公司 一种液压压砖机微动速度的自动调整方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106292758A (zh) * 2015-06-08 2017-01-04 佛山市恒力泰机械有限公司 一种液压压砖机微动速度的自动调整方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2801518B2 (ja) 1998-09-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI397470B (zh) Stamping device
TWI353294B (ja)
TWI229029B (en) Press forming device and control method thereof
JPH07195391A (ja) ホットプレス
JPH1195229A (ja) 液晶パネル製造装置
KR100273992B1 (ko) 액정패널내로액정물질을주입시키기위한주입장치및그방법
TW200911507A (en) Hot press molding apparatus and mold system therefor
JP2801518B2 (ja) 積層体の製造方法および製造装置
JPH09127527A (ja) 液晶表示装置の製造方法
JP5685671B1 (ja) 樹脂成形装置
JP2007015185A (ja) 微細形状成形物製造装置及びその製造方法
TW202138184A (zh) 貼合構件的製造方法及貼合構件製造裝置
JPH08192300A (ja) ホツトプレス
JP2009190344A (ja) 真空積層装置による積層成形方法
JP2003039199A (ja) 基板プレス装置
JP2003039200A (ja) 基板プレス装置
JP2778928B2 (ja) 加圧成形装置
JP3755341B2 (ja) 基板圧着装置、圧着制御方法及び液晶装置の製造方法
KR100613843B1 (ko) 실링기용 가압장치
JP5118279B2 (ja) シリコンゴム製の球状体を用いた接着方法
JPH04447B2 (ja)
TW202337669A (zh) 積層裝置及積層方法
JPH08243796A (ja) 流体プレス機構
JP2614917B2 (ja) 多層プリント板の製造方法および装置
JPH08112283A (ja) 超音波探触子接着装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees