JPH07256301A - フランジを有する形鋼の圧延方法 - Google Patents
フランジを有する形鋼の圧延方法Info
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- JPH07256301A JPH07256301A JP4814994A JP4814994A JPH07256301A JP H07256301 A JPH07256301 A JP H07256301A JP 4814994 A JP4814994 A JP 4814994A JP 4814994 A JP4814994 A JP 4814994A JP H07256301 A JPH07256301 A JP H07256301A
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- rolled
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 H形鋼のウェブ高さを形状の不良なく造り分
ける圧延方法。 【構成】 中間圧延工程IIと仕上圧延工程IIIの間に中
間圧延工程に近接して胴幅可変機構を装備した2重式圧
延機を設置した設備によるフランジを有する形鋼の圧延
方法において、中間ユニバーサル圧延機RUの水平ロー
ル2Hにてウェブ2aの両端部にその幅方向断面形状が
曲率半径の異なる円弧の組合せからなる余肉部18を形
成するとともに、フランジ1aの外傾斜角度Θを以下の
式、 sin-1(ΔW/(F−tw))≦Θ≦tan-1(ΔW
/2hr) の範囲に成形した後、余肉圧下面の胴幅方向断面形状を
異なる半径の円弧を組み合わせ滑らかに形成したロール
R2Hiで余肉部を圧下しながらウェブ高さを拡幅する
ことにより、ロールへの噛込み性を改善して大拡幅圧延
を可能とするともに、ウェブ幅方向の引張塑性歪の分布
を均一化してくびれを抑制する。
ける圧延方法。 【構成】 中間圧延工程IIと仕上圧延工程IIIの間に中
間圧延工程に近接して胴幅可変機構を装備した2重式圧
延機を設置した設備によるフランジを有する形鋼の圧延
方法において、中間ユニバーサル圧延機RUの水平ロー
ル2Hにてウェブ2aの両端部にその幅方向断面形状が
曲率半径の異なる円弧の組合せからなる余肉部18を形
成するとともに、フランジ1aの外傾斜角度Θを以下の
式、 sin-1(ΔW/(F−tw))≦Θ≦tan-1(ΔW
/2hr) の範囲に成形した後、余肉圧下面の胴幅方向断面形状を
異なる半径の円弧を組み合わせ滑らかに形成したロール
R2Hiで余肉部を圧下しながらウェブ高さを拡幅する
ことにより、ロールへの噛込み性を改善して大拡幅圧延
を可能とするともに、ウェブ幅方向の引張塑性歪の分布
を均一化してくびれを抑制する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フランジを有する形鋼
の圧延方法に関し、特にH形鋼のウェブ高さを形状の不
良なく効率的に造り分ける圧延方法に関するものであ
る。
の圧延方法に関し、特にH形鋼のウェブ高さを形状の不
良なく効率的に造り分ける圧延方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】現在、圧延にて製造されているH形鋼、
I形鋼等のフランジを有する形鋼は、品種、サイズの数
が非常に多いのが特徴であり、需要家ニーズの多様化に
伴い、さらに多品種、多サイズ化の傾向が強まりつつあ
る。従来圧延方法で、これらの多品種、多サイズの形鋼
を製造するためには、その形鋼に対応した多数の専用圧
延ロール及び専用ガイドが必要であり、ロール・ガイド
の組替え回数が多くなるため、時間損失が増大し、生産
性を著しく損なうことになる。
I形鋼等のフランジを有する形鋼は、品種、サイズの数
が非常に多いのが特徴であり、需要家ニーズの多様化に
伴い、さらに多品種、多サイズ化の傾向が強まりつつあ
る。従来圧延方法で、これらの多品種、多サイズの形鋼
を製造するためには、その形鋼に対応した多数の専用圧
延ロール及び専用ガイドが必要であり、ロール・ガイド
の組替え回数が多くなるため、時間損失が増大し、生産
性を著しく損なうことになる。
【0003】この具体例としてH形鋼の場合を以下に述
べる。図8(a)は、従来のH形鋼圧延設備列の代表例
を示したものであるが、粗圧延工程Iのブレークダウン
圧延機BD、その後引続いて中間圧延工程IIの4ロール
ユニバーサル圧延機RUとエッジャー圧延機E、および
仕上圧延工程III の仕上げ用4ロールユニバーサル圧延
機FUで構成されている。
べる。図8(a)は、従来のH形鋼圧延設備列の代表例
を示したものであるが、粗圧延工程Iのブレークダウン
圧延機BD、その後引続いて中間圧延工程IIの4ロール
ユニバーサル圧延機RUとエッジャー圧延機E、および
仕上圧延工程III の仕上げ用4ロールユニバーサル圧延
機FUで構成されている。
【0004】図8(b)は図8(a)における圧延工程
I,II,IIIで造形された圧延材料の各々の形状4,5,
6を示す。図9はH形鋼を圧延するユニバーサル圧延法
の圧延用ロールと圧延される材料の関係を示しており、
ユニバーサル圧延機の機能上、圧延中に同一セットのロ
ール対で自由に変化が可能となる寸法は、上水平ロール
7と下水平ロール8の間の隙間9および左右竪ロール1
0,11の間の隙間12,13のみとなる。したがっ
て、H形鋼のウェブ厚9とフランジ厚の12,13につ
いては変化させることができるが、ウェブ内幅IWは一
定にならざるを得ない。その結果、H形鋼製品の厚み9
が異なるシリーズを圧延するに際し、左右のフランジ厚
12,13を変化させれば当然ウェブ内幅IWと左右の
フランジ厚12,13を合計したウェブ高さOWは種々
の寸法に変化せざるを得ないことになる。
I,II,IIIで造形された圧延材料の各々の形状4,5,
6を示す。図9はH形鋼を圧延するユニバーサル圧延法
の圧延用ロールと圧延される材料の関係を示しており、
ユニバーサル圧延機の機能上、圧延中に同一セットのロ
ール対で自由に変化が可能となる寸法は、上水平ロール
7と下水平ロール8の間の隙間9および左右竪ロール1
0,11の間の隙間12,13のみとなる。したがっ
て、H形鋼のウェブ厚9とフランジ厚の12,13につ
いては変化させることができるが、ウェブ内幅IWは一
定にならざるを得ない。その結果、H形鋼製品の厚み9
が異なるシリーズを圧延するに際し、左右のフランジ厚
12,13を変化させれば当然ウェブ内幅IWと左右の
フランジ厚12,13を合計したウェブ高さOWは種々
の寸法に変化せざるを得ないことになる。
【0005】すなわち、従来の圧延法で圧延されるH形
鋼は、図10に示すごとくウェブ内幅IWが一定であ
り、フランジ厚Tf1がTf2に変化することによって
ウェブ高さOW1がOW2に変化する、いわゆるウェブ
内幅一定の製品シリーズとなる。もし、ウェブ高さ一定
のH形鋼製品シリーズをユニバーサル圧延機を用いた従
来圧延法で製造しようとすると、ウェブ内幅の変化に応
じて、粗圧延〜中間圧延〜仕上圧延の全工程における上
下水平ロールの大半を準備することになり、大量のロー
ル本数を必要とするとともに頻繁なロール組替え作業を
行なわなければならず、著しい製造コスト高をまねくの
で、実質的にこの方法を採用することは不可能である。
鋼は、図10に示すごとくウェブ内幅IWが一定であ
り、フランジ厚Tf1がTf2に変化することによって
ウェブ高さOW1がOW2に変化する、いわゆるウェブ
内幅一定の製品シリーズとなる。もし、ウェブ高さ一定
のH形鋼製品シリーズをユニバーサル圧延機を用いた従
来圧延法で製造しようとすると、ウェブ内幅の変化に応
じて、粗圧延〜中間圧延〜仕上圧延の全工程における上
下水平ロールの大半を準備することになり、大量のロー
ル本数を必要とするとともに頻繁なロール組替え作業を
行なわなければならず、著しい製造コスト高をまねくの
で、実質的にこの方法を採用することは不可能である。
【0006】このような従来法における欠点を解消する
方法として、特開平4−288901号公報および特開
平4−288902号公報が周知である。図4は特開平
4−288901号公報の圧延手段を示す略図である。
図において、中間ユニバーサル圧延機の水平ロール11
h、竪ロール11vによりフランジとウェブの付根部分
およびウェブ両端部へ余肉を形成する第1工程、次に、
ロール幅調整可能な圧延ロール12を一対装着した圧延
機にて上記工程のウェブ内幅より該圧延ロール幅を大き
く設定して被圧延材を圧延することによりウェブ内幅の
拡大とともに上記工程でのウェブ中央部と同一厚さまで
余肉を圧下してその減面量のほとんどをウェブ内幅拡大
に転化させる第2工程、さらに、ロール胴幅が一定のロ
ール13にて被圧延材のウェブを圧延しウェブ両端部に
余肉を形成する第3工程、の三つの工程を繰り返すこと
により所定のウェブ高さを得るものである。また、特開
平4−288902号公報の概要図を図5に示した。こ
の方法は、まず中間ユニバーサル圧延機の水平ロール1
1h、竪ロール11vによりフランジとウェブの付根部
分およびウェブ両端部へ余肉を形成する第1工程、次
に、ロール幅調整可能な圧延ロール12を一対装着した
圧延機にて上記工程のウェブ内幅より該圧延ロール幅を
大きく設定して被圧延材を圧延することによりウェブ内
幅の拡大とともに上記工程でのウェブ中央部と同一厚さ
まで余肉を圧下してその減面量のほとんどをウェブ内幅
拡大に転化させる第2工程、との二つの工程を繰り返す
ことにより所定のウェブ高さが得られる、というもので
ある。
方法として、特開平4−288901号公報および特開
平4−288902号公報が周知である。図4は特開平
4−288901号公報の圧延手段を示す略図である。
図において、中間ユニバーサル圧延機の水平ロール11
h、竪ロール11vによりフランジとウェブの付根部分
およびウェブ両端部へ余肉を形成する第1工程、次に、
ロール幅調整可能な圧延ロール12を一対装着した圧延
機にて上記工程のウェブ内幅より該圧延ロール幅を大き
く設定して被圧延材を圧延することによりウェブ内幅の
拡大とともに上記工程でのウェブ中央部と同一厚さまで
余肉を圧下してその減面量のほとんどをウェブ内幅拡大
に転化させる第2工程、さらに、ロール胴幅が一定のロ
ール13にて被圧延材のウェブを圧延しウェブ両端部に
余肉を形成する第3工程、の三つの工程を繰り返すこと
により所定のウェブ高さを得るものである。また、特開
平4−288902号公報の概要図を図5に示した。こ
の方法は、まず中間ユニバーサル圧延機の水平ロール1
1h、竪ロール11vによりフランジとウェブの付根部
分およびウェブ両端部へ余肉を形成する第1工程、次
に、ロール幅調整可能な圧延ロール12を一対装着した
圧延機にて上記工程のウェブ内幅より該圧延ロール幅を
大きく設定して被圧延材を圧延することによりウェブ内
幅の拡大とともに上記工程でのウェブ中央部と同一厚さ
まで余肉を圧下してその減面量のほとんどをウェブ内幅
拡大に転化させる第2工程、との二つの工程を繰り返す
ことにより所定のウェブ高さが得られる、というもので
ある。
【0007】前記の従来の2つの圧延方法では、中間ユ
ニバーサル圧延機で圧延した後の外側方向に傾斜したフ
ランジ内側面と粗ユニバーサル圧延機の水平ロールの中
心軸に垂直な面とがなす角度(本発明では、これをフラ
ンジ外傾斜角度Θという)は規定されていないが、従来
と同程度の6°前後と推定される。このようなフランジ
角度を有する被圧延材のウェブ内幅を図4(図5)中の
ロール12で拡大する場合にはロール12とフランジと
の幾何学的関係から、1回当たりのウェブ内幅の拡大量
ΔWが高々15mm程度でも、フランジ先端部がロール
12のコーナー部に突き当たって被圧延材がロール12
に安定して噛み込まないという現象が起こる。また、無
理をして15mmより大きい拡幅を行うと、中間ユニバ
ーサル圧延機で成形された余肉形状が急激に変化するた
め、1回目の拡幅では図6(a)に示すように余肉境界
部43でくびれが発生する。また、2回目以降ではウェ
ブ拡幅圧延前の余肉形状がフラットな形状であるため、
図6(b)に示すようにコーナー部41および余肉境界
部43の両方でくびれが発生する。以下に、この2回目
のくびれ現象について、図7を用いて詳しく説明する。
図7の(a)はフラット外形線15Sを有するロール1
2により1回目の拡幅を行った後、前記の水平ロール1
1hまたはロール13によりウェブの両端部に外形線1
8Sを有する余肉が再生された後の被圧延材を前記ロー
ル12で再度圧延している状況を示した。ただし、被圧
延材の断面形状はウェブセンターラインLcを境にほぼ
左右対称であることから、図7では左半断面のみを示し
た。この圧延状態から、さらに、前記のロール12を用
いてウェブ内幅を拡大する際の塑性引張応力σT、ウェ
ブ幅方向の温度T、およびウェブ幅方向の塑性引張歪ε
のウェブ幅方向分布C1,C2、およびC3を図7
(b)に示した。本図より、塑性引張歪εの分布C3は
コーナー部41に相当するP1および余肉境界部43に
相当するP2でピークを持ち、この部分でくびれが発生
することが分かる。したがって、被圧延材のロールへの
噛込み性およびウェブくびれの両面から前記2つの圧延
方法では1回の拡幅圧延当たり15mmより大きなウェ
ブ高さの拡幅は望めない。
ニバーサル圧延機で圧延した後の外側方向に傾斜したフ
ランジ内側面と粗ユニバーサル圧延機の水平ロールの中
心軸に垂直な面とがなす角度(本発明では、これをフラ
ンジ外傾斜角度Θという)は規定されていないが、従来
と同程度の6°前後と推定される。このようなフランジ
角度を有する被圧延材のウェブ内幅を図4(図5)中の
ロール12で拡大する場合にはロール12とフランジと
の幾何学的関係から、1回当たりのウェブ内幅の拡大量
ΔWが高々15mm程度でも、フランジ先端部がロール
12のコーナー部に突き当たって被圧延材がロール12
に安定して噛み込まないという現象が起こる。また、無
理をして15mmより大きい拡幅を行うと、中間ユニバ
ーサル圧延機で成形された余肉形状が急激に変化するた
め、1回目の拡幅では図6(a)に示すように余肉境界
部43でくびれが発生する。また、2回目以降ではウェ
ブ拡幅圧延前の余肉形状がフラットな形状であるため、
図6(b)に示すようにコーナー部41および余肉境界
部43の両方でくびれが発生する。以下に、この2回目
のくびれ現象について、図7を用いて詳しく説明する。
図7の(a)はフラット外形線15Sを有するロール1
2により1回目の拡幅を行った後、前記の水平ロール1
1hまたはロール13によりウェブの両端部に外形線1
8Sを有する余肉が再生された後の被圧延材を前記ロー
ル12で再度圧延している状況を示した。ただし、被圧
延材の断面形状はウェブセンターラインLcを境にほぼ
左右対称であることから、図7では左半断面のみを示し
た。この圧延状態から、さらに、前記のロール12を用
いてウェブ内幅を拡大する際の塑性引張応力σT、ウェ
ブ幅方向の温度T、およびウェブ幅方向の塑性引張歪ε
のウェブ幅方向分布C1,C2、およびC3を図7
(b)に示した。本図より、塑性引張歪εの分布C3は
コーナー部41に相当するP1および余肉境界部43に
相当するP2でピークを持ち、この部分でくびれが発生
することが分かる。したがって、被圧延材のロールへの
噛込み性およびウェブくびれの両面から前記2つの圧延
方法では1回の拡幅圧延当たり15mmより大きなウェ
ブ高さの拡幅は望めない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
を発生させず、かつロール保有数を増大させることなく
効率的にウェブ高さを自在に調整するフランジを有する
形鋼の圧延方法を提供することを目的とする。
を発生させず、かつロール保有数を増大させることなく
効率的にウェブ高さを自在に調整するフランジを有する
形鋼の圧延方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、粗圧延
工程、中間圧延工程、および仕上圧延工程からなる形鋼
圧延プロセスの中間圧延工程と仕上圧延工程との間に中
間圧延工程に近接して胴幅可変機構を有する2重式圧延
機を設置した圧延設備によってフランジを有する形鋼を
圧延する方法において、前記中間圧延工程のユニバーサ
ル圧延機を用いて被圧延材のウェブ両端部にその幅方向
断面の外形線が曲率半径の異なる複数個の円弧の部分の
組合せからなる余肉部を形成するとともに、被圧延材の
フランジ外傾斜角度Θを、ウェブ高さの目標拡幅量Δ
W、被圧延材のフランジ幅F、ウェブ厚tw、および余
肉高さhrで表される下記の式、 sin-1(ΔW/(F−tw))≦Θ≦tan-1(ΔW
/2hr) の範囲に成形した後、余肉圧下面の胴幅方向断面の外形
線を曲率半径の異なる複数個の円弧の部分を組み合わせ
た形状に形成した前記2重式圧延機のロールの胴幅を前
記ユニバーサル圧延機の水平ロールの胴幅より大きく設
定し、前記2重式圧延機のロールにて前記余肉部を圧下
しつつ少なくとも1回のウェブ高さの拡幅圧延を行うフ
ランジを有する形鋼の圧延方法、および前記2重式圧延
機によりウェブ高さの拡幅圧延を行った後、左右一対の
竪ローラーでフランジ外側面を押圧し、フランジ角度を
矯正し、その後に仕上げ圧延するフランジを有する形鋼
の圧延方法にある。
工程、中間圧延工程、および仕上圧延工程からなる形鋼
圧延プロセスの中間圧延工程と仕上圧延工程との間に中
間圧延工程に近接して胴幅可変機構を有する2重式圧延
機を設置した圧延設備によってフランジを有する形鋼を
圧延する方法において、前記中間圧延工程のユニバーサ
ル圧延機を用いて被圧延材のウェブ両端部にその幅方向
断面の外形線が曲率半径の異なる複数個の円弧の部分の
組合せからなる余肉部を形成するとともに、被圧延材の
フランジ外傾斜角度Θを、ウェブ高さの目標拡幅量Δ
W、被圧延材のフランジ幅F、ウェブ厚tw、および余
肉高さhrで表される下記の式、 sin-1(ΔW/(F−tw))≦Θ≦tan-1(ΔW
/2hr) の範囲に成形した後、余肉圧下面の胴幅方向断面の外形
線を曲率半径の異なる複数個の円弧の部分を組み合わせ
た形状に形成した前記2重式圧延機のロールの胴幅を前
記ユニバーサル圧延機の水平ロールの胴幅より大きく設
定し、前記2重式圧延機のロールにて前記余肉部を圧下
しつつ少なくとも1回のウェブ高さの拡幅圧延を行うフ
ランジを有する形鋼の圧延方法、および前記2重式圧延
機によりウェブ高さの拡幅圧延を行った後、左右一対の
竪ローラーでフランジ外側面を押圧し、フランジ角度を
矯正し、その後に仕上げ圧延するフランジを有する形鋼
の圧延方法にある。
【0010】
【作用】本発明の基本圧延プロセスは、図1(a),
(b)に示すように、ビームブランク4を供給する粗圧
延工程Iの粗圧延機BD、該ビームブランク4を大略H
形状に圧延しウェブ2aの両端部に余肉部18を付与す
るとともにフランジ1aの外傾斜角度Θを適正値に成形
する中間圧延工程IIのユニバーサル圧延機RU、フラン
ジ部1aの幅(FcosΘ)を成形するエッジャー圧延
機E、中間圧延工程IIに近接して設置されウェブ高さを
調整する機能を持つ2重式圧延機2Hi、そして最終製
品まで圧延する仕上圧延工程III の仕上ユニバーサル圧
延機FUにより構成される。
(b)に示すように、ビームブランク4を供給する粗圧
延工程Iの粗圧延機BD、該ビームブランク4を大略H
形状に圧延しウェブ2aの両端部に余肉部18を付与す
るとともにフランジ1aの外傾斜角度Θを適正値に成形
する中間圧延工程IIのユニバーサル圧延機RU、フラン
ジ部1aの幅(FcosΘ)を成形するエッジャー圧延
機E、中間圧延工程IIに近接して設置されウェブ高さを
調整する機能を持つ2重式圧延機2Hi、そして最終製
品まで圧延する仕上圧延工程III の仕上ユニバーサル圧
延機FUにより構成される。
【0011】まず、前記特開平4−288901号公報
および特開平4−288902号公報記載の圧延方法で
の第1の課題、すなわち大拡幅時の被圧延材の噛込み不
良を防止するための本発明手段を説明する。図2
(a),(b)は、前記ユニバーサル圧延機RUでウェ
ブ2aの両端部にその幅方向断面形状が曲率半径R1〜
RNの円弧の部分の組合せからなる余肉部18を付与す
るとともにフランジ1aの外傾斜Θを適正に成形した被
圧延材のウェブ高さを前記2重式圧延機2Hiで拡幅す
る場合の状況の説明図である。本発明では、所望の拡幅
量ΔWに対応してフランジ角度Θの範囲を以下の(1)
式で与える。
および特開平4−288902号公報記載の圧延方法で
の第1の課題、すなわち大拡幅時の被圧延材の噛込み不
良を防止するための本発明手段を説明する。図2
(a),(b)は、前記ユニバーサル圧延機RUでウェ
ブ2aの両端部にその幅方向断面形状が曲率半径R1〜
RNの円弧の部分の組合せからなる余肉部18を付与す
るとともにフランジ1aの外傾斜Θを適正に成形した被
圧延材のウェブ高さを前記2重式圧延機2Hiで拡幅す
る場合の状況の説明図である。本発明では、所望の拡幅
量ΔWに対応してフランジ角度Θの範囲を以下の(1)
式で与える。
【0012】 sin-1(ΔW/(F−tw))≦Θ≦tan-1(ΔW/2hr)(1) ここで、Fはフランジ幅、twはウェブ厚、hrは余肉
高さである。(1)式でフランジ外傾斜角度Θの下限値
を与えるsin-1(ΔW/(F−tw))は、図2
(a)に示すように前記2重式圧延機2HiのロールR
2Hiの外側面がフランジ内側面の最先端A点から接触
を開始することを規定するものであり、フランジ外傾斜
角度Θがこの下限値以上であれば被圧延材がフランジに
衝突して噛み込まないという問題は生じない。なお、ロ
ールR2Hiのコーナーアールは被圧延材のコーナーア
ールに対応させてあるため、該コーナーアールの範囲内
で材料が左右にずれても被圧延材のロールへの噛込みに
支障はない。また、フランジ傾斜角度Θの上限値を与え
るtan-1(ΔW/2hr)は、前記2重式圧延機2H
iロールR2Hiがウェブ表面から余肉高さhrだけ離
れた位置B点でフランジと接触を開始することを規定す
るものであり、これよりΘが大きくなると、フランジを
介してウェブを幅方向に引き伸ばす力FWが極端に小さ
くなり狙い通りの拡幅ができない。
高さである。(1)式でフランジ外傾斜角度Θの下限値
を与えるsin-1(ΔW/(F−tw))は、図2
(a)に示すように前記2重式圧延機2HiのロールR
2Hiの外側面がフランジ内側面の最先端A点から接触
を開始することを規定するものであり、フランジ外傾斜
角度Θがこの下限値以上であれば被圧延材がフランジに
衝突して噛み込まないという問題は生じない。なお、ロ
ールR2Hiのコーナーアールは被圧延材のコーナーア
ールに対応させてあるため、該コーナーアールの範囲内
で材料が左右にずれても被圧延材のロールへの噛込みに
支障はない。また、フランジ傾斜角度Θの上限値を与え
るtan-1(ΔW/2hr)は、前記2重式圧延機2H
iロールR2Hiがウェブ表面から余肉高さhrだけ離
れた位置B点でフランジと接触を開始することを規定す
るものであり、これよりΘが大きくなると、フランジを
介してウェブを幅方向に引き伸ばす力FWが極端に小さ
くなり狙い通りの拡幅ができない。
【0013】さらに、拡幅圧延された後のかなり大きな
フランジ角度を有する被圧延材を仕上圧延する場合に、
被圧延材の仕上ユニバーサル圧延機FUへの噛込性を改
善するために、前記2重式圧延機2Hiの後面または仕
上ユニバーサル圧延機FUの前面に図1(a)の破線で
示すフランジ角度矯正用の竪ローラーVRを設置しフラ
ンジを押圧することにより、事前に所望のフランジ角度
に成形する方法も効果的である。
フランジ角度を有する被圧延材を仕上圧延する場合に、
被圧延材の仕上ユニバーサル圧延機FUへの噛込性を改
善するために、前記2重式圧延機2Hiの後面または仕
上ユニバーサル圧延機FUの前面に図1(a)の破線で
示すフランジ角度矯正用の竪ローラーVRを設置しフラ
ンジを押圧することにより、事前に所望のフランジ角度
に成形する方法も効果的である。
【0014】次に、前記従来手段での第2の課題、すな
わち大拡幅圧延時の被圧延材のウェブくびれを防止する
ための本発明手段を説明する。2重式圧延機2Hiによ
るウェブ拡幅圧延方法は種々考えられるが、ここでは2
重式圧延機2HiのロールR2Hiによる1回目のウェ
ブ拡幅圧延が終了した後に中間ユニバーサル圧延機RU
の竪ロール2Vと水平ロール2Hの側面との隙を拡幅圧
延後の被圧延材のフランジ1aを圧下しないように設定
し、前記水平ロール2Hで被圧延材のウェブ2aを圧下
し1回目と同様な滑らかな外形線18S’を有する余肉
部を付与した後に2回目のウェブ拡幅圧延を行う場合の
例を説明する。図3(a),(b)には、2回目のウェ
ブ拡幅圧延時のロールR2Hiと被圧延材との関係と、
ロールR2Hi該被圧延材のウェブ高さを再度拡幅する
際のウェブ幅方向の塑性引張応力σT、材料温度T、塑
性引張歪εの分布、すなわち曲線C4,C5、およびC
6とを示した。余肉圧下面15S’を異なる曲率半径R
1’〜RN’の円弧の部分の組み合わせとした2重式圧
延機2HiのロールR2Hiを用いて1回目の拡幅を行
ったことにより、2回目の拡幅圧延を施す前の被圧延材
の余肉部の外形線18S’は、前記従来手段の場合より
かなり滑らかとなる。このため、ウェブ幅方向の塑性引
張応力σTは曲線C4のように滑らかに増加する。一
方、材料温度Tは曲線C5のコーナー部ほど高温とな
る。一般に鋼材は引張応力が大きいほど、また高温ほど
変形しやすいため、結果として生じるウェブ幅方向の塑
性引張歪εは曲線6のように局部的にピークを持つこと
無くほぼ均一な分布となり、ウェブのくびれは抑制され
る。なお、仕上圧延工程3での被圧延材の所望温度を考
慮した上で、上記の圧延をさらに数回繰り返すこともで
き、その場合にも同様にくびれは発生しない。
わち大拡幅圧延時の被圧延材のウェブくびれを防止する
ための本発明手段を説明する。2重式圧延機2Hiによ
るウェブ拡幅圧延方法は種々考えられるが、ここでは2
重式圧延機2HiのロールR2Hiによる1回目のウェ
ブ拡幅圧延が終了した後に中間ユニバーサル圧延機RU
の竪ロール2Vと水平ロール2Hの側面との隙を拡幅圧
延後の被圧延材のフランジ1aを圧下しないように設定
し、前記水平ロール2Hで被圧延材のウェブ2aを圧下
し1回目と同様な滑らかな外形線18S’を有する余肉
部を付与した後に2回目のウェブ拡幅圧延を行う場合の
例を説明する。図3(a),(b)には、2回目のウェ
ブ拡幅圧延時のロールR2Hiと被圧延材との関係と、
ロールR2Hi該被圧延材のウェブ高さを再度拡幅する
際のウェブ幅方向の塑性引張応力σT、材料温度T、塑
性引張歪εの分布、すなわち曲線C4,C5、およびC
6とを示した。余肉圧下面15S’を異なる曲率半径R
1’〜RN’の円弧の部分の組み合わせとした2重式圧
延機2HiのロールR2Hiを用いて1回目の拡幅を行
ったことにより、2回目の拡幅圧延を施す前の被圧延材
の余肉部の外形線18S’は、前記従来手段の場合より
かなり滑らかとなる。このため、ウェブ幅方向の塑性引
張応力σTは曲線C4のように滑らかに増加する。一
方、材料温度Tは曲線C5のコーナー部ほど高温とな
る。一般に鋼材は引張応力が大きいほど、また高温ほど
変形しやすいため、結果として生じるウェブ幅方向の塑
性引張歪εは曲線6のように局部的にピークを持つこと
無くほぼ均一な分布となり、ウェブのくびれは抑制され
る。なお、仕上圧延工程3での被圧延材の所望温度を考
慮した上で、上記の圧延をさらに数回繰り返すこともで
き、その場合にも同様にくびれは発生しない。
【0015】
【実施例】ウェブ高さ6mm、フランジ幅200mmの
H形鋼のウェブ高さを拡幅する場合を例にとって、前記
公開公報の圧延方法を用いた場合と本発明を適用した場
合とを比較し、本発明の有効性を実証する。
H形鋼のウェブ高さを拡幅する場合を例にとって、前記
公開公報の圧延方法を用いた場合と本発明を適用した場
合とを比較し、本発明の有効性を実証する。
【0016】まず、前記従来手段では1回当たり15m
mの拡幅圧延が限界であり、それより大きい拡幅圧延を
行う場合には被圧延材のロールへの噛込み性が著しく悪
くなり、安定な操業を行う上で15mmの拡幅圧延が限
界である。また、図4または図5に示したように、余肉
成形→ウェブ拡幅→ウェブ拡幅→余肉成形→ウェブ拡幅
という繰り返し圧延を行ったところ、1回目のウェブ拡
幅圧延での拡幅量は15mmまで可能であったが、2回
目のウェブ拡幅圧延で15mmの拡幅を行うと被圧延材
のコーナーにくびれが発生し、2回目以降は10mm程
度が限界であることが判明した。また、被圧延材の温度
低下が著しいため、これ以上の繰り返し圧延は無理であ
った。したがって、従来の圧延方法の限界拡幅量は、1
回目で15mm、2および3回で各々10mm、合計3
5mm程度である。
mの拡幅圧延が限界であり、それより大きい拡幅圧延を
行う場合には被圧延材のロールへの噛込み性が著しく悪
くなり、安定な操業を行う上で15mmの拡幅圧延が限
界である。また、図4または図5に示したように、余肉
成形→ウェブ拡幅→ウェブ拡幅→余肉成形→ウェブ拡幅
という繰り返し圧延を行ったところ、1回目のウェブ拡
幅圧延での拡幅量は15mmまで可能であったが、2回
目のウェブ拡幅圧延で15mmの拡幅を行うと被圧延材
のコーナーにくびれが発生し、2回目以降は10mm程
度が限界であることが判明した。また、被圧延材の温度
低下が著しいため、これ以上の繰り返し圧延は無理であ
った。したがって、従来の圧延方法の限界拡幅量は、1
回目で15mm、2および3回で各々10mm、合計3
5mm程度である。
【0017】これに対して、本発明では、1回当たり約
30mmの拡幅圧延が可能であった。この場合の条件
は、ウェブ高さの目標拡幅量ΔW=30mm、被圧延材
のフランジ幅F=200mm、ウェブ厚tw=6mm、
余肉高さhr=25mmとして、前記(1)式によりフ
ランジ外傾斜角度Θは9°≦Θ≦30°の範囲内に設定
した。即ち、本発明によるとフランジ外傾斜角度Θの適
正化により噛込み性が改善され、また拡幅圧延前の被圧
延材の余肉部形状を滑らかな形状とすることによりくび
れが抑制された。
30mmの拡幅圧延が可能であった。この場合の条件
は、ウェブ高さの目標拡幅量ΔW=30mm、被圧延材
のフランジ幅F=200mm、ウェブ厚tw=6mm、
余肉高さhr=25mmとして、前記(1)式によりフ
ランジ外傾斜角度Θは9°≦Θ≦30°の範囲内に設定
した。即ち、本発明によるとフランジ外傾斜角度Θの適
正化により噛込み性が改善され、また拡幅圧延前の被圧
延材の余肉部形状を滑らかな形状とすることによりくび
れが抑制された。
【0018】また、本発明では、2重式圧延機のロール
の余肉圧下面の断面形状を適正化しているため、1回目
と同じ拡幅量を2回目以降のウェブ拡幅圧延でも実現で
き、余肉成形→ウェブ拡幅→ウェブ拡幅→余肉成形→ウ
ェブ拡幅という繰り返し圧延を行うことにより、30m
m/回×3回=90mmという大きなウェブ拡幅が可能
であった。なお、上記の圧延により得られた製品は良好
な品質を有していた。
の余肉圧下面の断面形状を適正化しているため、1回目
と同じ拡幅量を2回目以降のウェブ拡幅圧延でも実現で
き、余肉成形→ウェブ拡幅→ウェブ拡幅→余肉成形→ウ
ェブ拡幅という繰り返し圧延を行うことにより、30m
m/回×3回=90mmという大きなウェブ拡幅が可能
であった。なお、上記の圧延により得られた製品は良好
な品質を有していた。
【0019】
【発明の効果】本発明を2重式圧延機によるウェブ高さ
の拡幅工程を有するフランジを有する形鋼の製造プロセ
スに適用することにより、2重式圧延機を用いて極端に
大きなウェブ拡幅を行ってもウェブくびれは発生せず、
良好なウェブ厚分布を有する製品に仕上圧延が可能であ
り、任意のウェブ高さのH形鋼製品シリーズを良好な品
質でかつ極めて少ないロール数で製造することができ
る。
の拡幅工程を有するフランジを有する形鋼の製造プロセ
スに適用することにより、2重式圧延機を用いて極端に
大きなウェブ拡幅を行ってもウェブくびれは発生せず、
良好なウェブ厚分布を有する製品に仕上圧延が可能であ
り、任意のウェブ高さのH形鋼製品シリーズを良好な品
質でかつ極めて少ないロール数で製造することができ
る。
【図1】(a),(b)は本発明によるH形鋼の圧延方
法の概略図。
法の概略図。
【図2】本発明によるウェブ拡幅圧延時の被圧延材の噛
込み不良の防止方法を説明する概略図。
込み不良の防止方法を説明する概略図。
【図3】(a)は本発明によるウェブ拡幅圧延時のロー
ルと被圧延材との関係を示す説明図、(b)は本発明に
よるウェブ拡幅圧延時のウェブ幅方向の引張応力、温
度、および引張塑性歪の被圧延材断面内分布の概略図。
ルと被圧延材との関係を示す説明図、(b)は本発明に
よるウェブ拡幅圧延時のウェブ幅方向の引張応力、温
度、および引張塑性歪の被圧延材断面内分布の概略図。
【図4】(a),(b),(c),(d),(e),
(f),(g)は従来の圧延方法の説明図。
(f),(g)は従来の圧延方法の説明図。
【図5】(a),(b),(c),(d),(e),
(f),(g)は従来の圧延方法の説明図。
(f),(g)は従来の圧延方法の説明図。
【図6】(a),(b)はウェブくびれが発生する部位
の説明図。
の説明図。
【図7】(a)は従来方法によるウェブ拡幅圧延時のロ
ールと被圧延材との関係を示す説明図、(b)は従来方
法によるウェブ拡幅圧延時のウェブ幅方向の引張応力、
温度、および引張塑性歪の被圧延材断面内分布の概略
図。
ールと被圧延材との関係を示す説明図、(b)は従来方
法によるウェブ拡幅圧延時のウェブ幅方向の引張応力、
温度、および引張塑性歪の被圧延材断面内分布の概略
図。
【図8】(a),(b)は従来のH形鋼圧延装置列の代
表例と、粗、中間、仕上げの各圧延機で圧延された各被
圧延材断面形状の説明図。
表例と、粗、中間、仕上げの各圧延機で圧延された各被
圧延材断面形状の説明図。
【図9】H形鋼ユニバーサル圧延機の機能説明図。
【図10】ウェブ内幅一定の製品シリーズの説明図。
I…粗圧延工程 II…中間圧延工程 III …仕上圧延工程 4…ビームブラン
ク BD…粗圧延機 1a…フランジ 2a…ウェブ 18…余肉部 Θ…フランジ傾斜角度 RU…中間ユニバ
ーサル圧延機 2H…水平ロール 2V…竪ロール E…エッジャー圧延機 2Hi…2重式圧
延機 R2Hi…2重式圧延機のロール FU…仕上ユニバ
ーサル圧延機 VR…フランジ角度矯正用の竪ローラー
ク BD…粗圧延機 1a…フランジ 2a…ウェブ 18…余肉部 Θ…フランジ傾斜角度 RU…中間ユニバ
ーサル圧延機 2H…水平ロール 2V…竪ロール E…エッジャー圧延機 2Hi…2重式圧
延機 R2Hi…2重式圧延機のロール FU…仕上ユニバ
ーサル圧延機 VR…フランジ角度矯正用の竪ローラー
Claims (2)
- 【請求項1】 粗圧延工程、中間圧延工程、および仕上
圧延工程からなる形鋼圧延プロセスの中間圧延工程と仕
上圧延工程との間に中間圧延工程に近接して胴幅可変機
構を有する2重式圧延機を設置した圧延設備によってフ
ランジを有する形鋼を圧延する方法において、前記中間
圧延工程のユニバーサル圧延機を用いて被圧延材のウェ
ブ両端部にその幅方向断面の外形線が曲率半径の異なる
複数個の円弧の部分の組合せからなる余肉部を形成する
とともに、被圧延材のフランジ外傾斜角度Θを、ウェブ
高さの目標拡幅量ΔW、被圧延材のフランジ幅F、ウェ
ブ厚tw、および余肉高さhrで表される下記の式、 sin-1(ΔW/(F−tw))≦Θ≦tan-1(ΔW
/2hr) の範囲に成形した後、余肉圧下面の胴幅方向断面の外形
線を曲率半径の異なる複数個の円弧の部分を組み合わせ
た形状に形成した前記2重式圧延機のロールの胴幅を前
記ユニバーサル圧延機の水平ロールの胴幅より大きく設
定し、前記2重式圧延機のロールにて前記余肉部を圧下
しつつ少なくとも1回のウェブ高さの拡幅圧延を行うこ
とを特徴とするフランジを有する形鋼の圧延方法。 - 【請求項2】 2重式圧延機によりウェブ高さの拡幅圧
延を行った後、左右一対の竪ローラーでフランジ外側面
を押圧し、フランジ角度を矯正し、その後に仕上げ圧延
することを特徴とする請求項1記載のフランジを有する
形鋼の圧延方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4814994A JP3272856B2 (ja) | 1994-03-18 | 1994-03-18 | フランジを有する形鋼の圧延方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4814994A JP3272856B2 (ja) | 1994-03-18 | 1994-03-18 | フランジを有する形鋼の圧延方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07256301A true JPH07256301A (ja) | 1995-10-09 |
JP3272856B2 JP3272856B2 (ja) | 2002-04-08 |
Family
ID=12795314
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4814994A Expired - Fee Related JP3272856B2 (ja) | 1994-03-18 | 1994-03-18 | フランジを有する形鋼の圧延方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3272856B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN115092790A (zh) * | 2022-08-24 | 2022-09-23 | 浙江保利电梯导轨制造有限公司 | 一种电梯导轨连接定位结构及其组件成型工艺 |
-
1994
- 1994-03-18 JP JP4814994A patent/JP3272856B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN115092790A (zh) * | 2022-08-24 | 2022-09-23 | 浙江保利电梯导轨制造有限公司 | 一种电梯导轨连接定位结构及其组件成型工艺 |
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JP3272856B2 (ja) | 2002-04-08 |
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