JPH07256151A - 遠心濾過機の基礎層除去方法 - Google Patents

遠心濾過機の基礎層除去方法

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JPH07256151A
JPH07256151A JP7786894A JP7786894A JPH07256151A JP H07256151 A JPH07256151 A JP H07256151A JP 7786894 A JP7786894 A JP 7786894A JP 7786894 A JP7786894 A JP 7786894A JP H07256151 A JPH07256151 A JP H07256151A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
base layer
pipe
filter cloth
cake
skimming
Prior art date
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Pending
Application number
JP7786894A
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English (en)
Inventor
Tetsuo Iijima
鉄男 飯島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Kakoki Kaisha Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Kakoki Kaisha Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】通常運転用の設備のみで、且つ簡単な運転操作
で遠心濾過機の基礎層を除去する方法を提供することを
目的とする。 【構成】遠心濾過機の回転バスケットの濾布内周面に形
成されたケーキの基礎層を除去するに際して、まずスキ
ミング室のスキミングパイプ先端を内径側に移動し、次
に洗浄液管又は封液管から洗浄水を濾過室に供給して基
礎層を膨潤させたのち、ケーキ掻取ナイフを濾布内周面
に近接しながら濾過運転時と同じ回転数で回転バスケッ
トを回転し、基礎層のスラリーを掻取ナイフに連接する
シュートを介して機外に排出することを特徴とする遠心
濾過機の基礎層除去方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は遠心濾過機の基礎層除去
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】公知の横型遠心濾過機においては、図1
の縦断面図に示すように、給液管6を経て回転バスケッ
ト2中に供給された原液は遠心力の作用を受け、濾液は
回転バスケット2の内周面に貼着された濾布4を透過し
て回転バスケット2の内周グリッド5を経由して、スキ
ミング室11に入りスキミングパイプ12により機外に
汲み出され、固形分は濾布上に堆積沈降してケーキ層C
を形成する。
【0003】濾過の進行とともにケーキ層が厚くなる
と、その抵抗により濾過作用が低下するので、所定原液
量を処理すれば、掻取ナイフ8によってこれを除去し、
シュート9を経て機外に排出している。ところが、この
掻取操作を多数回繰り返すことにより、ケーキ層の最内
層は掻取ナイフによって圧接作用を繰り返し受けるため
固化して硬い基礎層を形成し、濾過抵抗が大きくなり、
濾布の濾過作用を阻害する状態に至る。
【0004】そこで、本出願人は先に特公昭64−10
266号にて、この基礎層を自動的に除去する方法を提
供した。この方法の要旨は、ケーキの基礎層を洗浄水に
てスラリー化したのちに、このスラリー排出専用のスキ
ミングパイプを用いて回転バスケットから外部に排出す
る方法である。そしてこのスラリーの排出のためには回
転バスケット内に生成したスラリーが、遠心力により再
度固液分離されないように、且つスラリーが濾布内周面
から落ちない程度に遠心力が働くように、回転バスケッ
トを低速回転して運転する必要がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上の特公昭64−1
0266号で提供した方法は、基礎層をスラリー化して
自動的に機外に排出する優れた方法であるが、その後鋭
意検討の結果、次のような問題があることが分かった。
すなわち、生成したスラリーが再度濾過されないよう、
且つ濾布内周面から落下しない程度に回転バスケットを
低速回転するために、濾過運転用の主駆動機とは別に低
速回転用の駆動機と、濾過室内のスラリーを抜き出すた
めのスキミングパイプの設置が必要であり、このため設
備費が嵩むとともに、その維持管理にも多くの労力が必
要であるという問題である。
【0006】本発明は、以上の従来技術の問題点に鑑み
てなされたものであって、通常運転用の設備のみで、且
つ簡単な運転操作で遠心濾過機の基礎層を除去する方法
を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨とするとこ
ろは、遠心濾過機の回転バスケットの濾布内周面に形成
されたケーキの基礎層を除去するに際して、まずスキミ
ング室のスキミングパイプ先端を内径側に移動し、次に
洗浄液管から洗浄水を濾過室に供給して基礎層を膨潤さ
せたのち、ケーキ掻取ナイフを濾布内周面に近接しなが
ら濾過運転時と同じ回転数で回転バスケットを回転し、
基礎層のスラリーを掻取ナイフに連接するシュートを介
して機外に排出することを特徴とする遠心濾過機の基礎
層除去方法にある。
【0008】
【作用】所定の原液量を処理し、ケーキの掻取りをくり
返すことにより、基礎層が固化すればスキミング室のス
キミングパイプの先端を内径側に移動する。これにより
濾過作用は停止する。次に洗浄液管より濾過室内に洗浄
水を供給し、適宜時間経過すると固化した基礎層は水に
より膨潤し軟化する。ここで、通常運転時と同じ回転数
のままで、濾布巾と同長の掻取ナイフの刃先を濾布の内
周面に約10ミリ程度の間隙を有して近接させる。この
掻取ナイフの近接により濾布内周面の表面には衝撃波が
発生し、これにより基礎層は濾布内周面から効率よく剥
離される。そしてスラリー化した基礎層は掻取ナイフに
より掬い取られ、シユートを経て機外に排出される。
【0009】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例につい
て説明する。図1は横型遠心濾過機の縦断面図である。
図において、1は内蔵する回転バスケット2を軸受3を
介して片持レバー的に支持するケーシング、4は回転バ
スケット2の内周に装着されたグリッド5の内周面に貼
着される濾布である。
【0010】6はケーシング1の前面扉7に取付けられ
る原液供給管、8は前面扉7に取付けられ、図示はされ
ないシリンダーにより駆動される掻取ナイフである。9
は掻取ナイフ8の下部に接続されるケーキ排出用のシュ
ートであり、その下端には図示はされない分岐管とダン
パーが設けられる。10は形成されたケーキ層を洗浄す
る洗浄液管であり、散布ノズルがケーキ層に対向して軸
方向に前面扉に取付けられる。
【0011】11は回転バスケット2の後部端板に隣接
して設けられる環状のスキミング室であり、シリンダー
14により回動されるスキミングパイプ12が浸漬して
おり、その出口には濾液管13が接続している。15は
スキミング室用の封液管である。
【0012】以上の構成からなる実施例において、基礎
層の除去作業は、次記の手順で行われる。 (1) ケーキの掻取りを数回行い、基礎層が固化すれば、
原液供給管6からの原液の供給を停止し、ケーキ層Cの
脱液後ケーキの掻取りを行い、次にスキミングパイプ1
2の先端を内径側に移動し、スキミング作用を停止す
る。 (2) 洗浄液管10から回転バスケット2内に洗浄水を供
給する。この操作により基礎層は膨潤し、濾布から剥離
し易い状態になる。
【0013】(3) 掻取ナイフ8の駆動シリンダーを作動
し、その刃先を外径側に移動し、濾布表面に近接させ
る。この際の回転数は、通常の濾過運転時と同じとす
る。この近接により濾布表面に洗浄水の衝撃波が発生
し、この衝撃作用により基礎層は濾布より剥離して、ス
ラリーとなってシュート9を経由して機外に排出され
る。このスラリーは、必要の場合は原液タンクに戻し損
失を防止する。スラリー排出後は、掻取ナイフを内径側
に移動する。 (4) 以上の(2),(3) 工程を適宜回数くり返し、シュート
9から排出されるスラリーが清浄になれば、基礎層は大
半除去されたことになる。この後原液の供給を再開し、
濾過,脱液,ケーキ洗浄,ケーキ掻取り等の一連の通常
運転を行う。
【0014】以上の実施例は、横型遠心濾過機について
説明したが、本発明は竪型遠心濾過機にも適用できる。
又スキミング室がサイホン効果を有する構造の場合は、
その封液管から洗浄水を供給すれば、基礎層の剥離は一
層効果的に行われる。
【0015】
【発明の効果】以上の構成と作用を有する本発明によれ
ば、基礎層除去用の特別の設備を設ける必要がないの
で、設備費の負担なしで、基礎層の除去作業を自動的に
効率よく行うことができる効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】横型遠心濾過機の縦断面図。
【符号の説明】
1;ケーシング、2;回転バスケット、3;軸受、4;
濾布、5;グリッド、6;原液供給管、7;前面扉、
8;掻取ナイフ、9;シュート、10;洗浄液管、1
1;スキミング室、12;スキミングパイプ、13;濾
液管、14;シリンダー、15;封液管、C;ケーキ
層。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】遠心濾過機の回転バスケットの濾布内周面
    に形成されたケーキの基礎層を除去するに際して、まず
    スキミング室のスキミングパイプ先端を内径側に移動
    し、次に洗浄液管又は封液管から洗浄水を濾過室に供給
    して基礎層を膨潤させたのち、ケーキ掻取ナイフを濾布
    内周面に近接しながら濾過運転時と同じ回転数で回転バ
    スケットを回転し、基礎層のスラリーを掻取ナイフに連
    接するシュートを介して機外に排出することを特徴とす
    る遠心濾過機の基礎層除去方法。
JP7786894A 1994-03-25 1994-03-25 遠心濾過機の基礎層除去方法 Pending JPH07256151A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005279490A (ja) * 2004-03-30 2005-10-13 Dainippon Ink & Chem Inc 遠心濾過機の基礎層除去方法
CN110339952A (zh) * 2019-07-01 2019-10-18 王秀红 一种带有排污装置的工业脱水机

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005279490A (ja) * 2004-03-30 2005-10-13 Dainippon Ink & Chem Inc 遠心濾過機の基礎層除去方法
CN110339952A (zh) * 2019-07-01 2019-10-18 王秀红 一种带有排污装置的工业脱水机
CN110339952B (zh) * 2019-07-01 2021-09-21 王秀红 一种带有排污装置的工业脱水机

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