JPH0725612A - 希土類元素−アンモニウム複合蓚酸塩の製造方法、希土類元素酸化物の製造のためのそれらの使用並びに得られる複合蓚酸塩及び酸化物 - Google Patents

希土類元素−アンモニウム複合蓚酸塩の製造方法、希土類元素酸化物の製造のためのそれらの使用並びに得られる複合蓚酸塩及び酸化物

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JPH0725612A JP3022651A JP2265191A JPH0725612A JP H0725612 A JPH0725612 A JP H0725612A JP 3022651 A JP3022651 A JP 3022651A JP 2265191 A JP2265191 A JP 2265191A JP H0725612 A JPH0725612 A JP H0725612A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、調節された粒度を持つ希土類元素
酸化物を製造する方法、その方法に用いるべき先駆体物
質、及び該先駆体物質を製造する方法を提供することを
目的とする。 【構成】 蓚酸イオン及びアンモニウムイオンを含有す
る第1の溶液に希土類元素化合物を含有する第2の溶液
を添加することを含む方法によって希土類元素−アンモ
ニウム複合蓚酸塩を製造する。この複合蓚酸塩は狭い粒
度分布を示し且つ1μより小さいことのできる平均結晶
寸法を持つ。この複合蓚酸塩を焼成することによって、
この複合蓚酸塩と同様の粒度及び粒度分布を示す希土類
元素酸化物が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、希土類元素−アンモ
ニウム複合蓚酸塩の製造方法、希土類元素酸化物を得る
ためのそれらの使用並びに得られる生成物に関する。よ
り特定的には、本発明は、特定の形態及び粒度を示す複
合蓚酸塩を得ることを可能にする方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】希土類
元素酸化物は、特にセラミック及びエレクトロニクスの
分野において多くの用途があるが、現在この市場では、
調節された粒度を持つ製品に対する要求が増大している
ことが確認されている。
【0003】希土類元素酸化物を得るための慣用的な方
法の1つであって文献に広く記載され、特にポール・パ
スカル(Paul Pascal)によって「Nouveau Traite de Chi
mieMinerale」、第VII 巻(1959年)、第1007
頁に記載されているものは、水溶液の形の希土類元素塩
を蓚酸によって沈殿させることによって得られる希土類
元素蓚酸塩を500〜900℃の範囲において焼成して
成る。しかしながら、このような製造方法では、粗い粒
度を示す希土類元素酸化物が得られるのみである。
【0004】また、特開昭53−095911号公報
(「Chemical Abstracts」、90、40940w)によ
れば、微細希土類元素酸化物、より特定的には微細酸化
イットリウムは、蓚酸イットリウムアンモニウムを焼成
することによって製造されるということも知られてお
り、これは、イットリウム塩の水溶液から出発し、イッ
トリウム塩の水溶液と水性アンモニアのような塩基性水
溶液との反応によって調製されるその水酸化物の形でこ
のイットリウムを沈殿させ、次いで得られた水酸化物ス
ラリーを蓚酸で処理し、最後に得られた沈殿を分離し、
これを洗浄し、750℃の温度において焼成して成る。
特開昭53−095911号公報の記載によれば、この
方法によって微細酸化イットリウムが得られる。その粒
径は0.9〜4.5μmであり、結晶は丸みを帯びた縁
を持つ小板の形にある。しかしながら、この粒度は、ル
ミネセンスのようなある種の用途のために要求される寸
法と比較するとまだ比較的大きい。さらに、この方法に
おいてはその実施条件が粒度に大きな影響を持つので、
粒度の調節が比較的困難である。
【0005】本発明の1つの目的は特に、狭い粒度分布
を示し且つ1μより小さいことのできる平均結晶寸法を
持つ希土類元素−アンモニウム複合蓚酸塩を製造するた
めの方法を提供することによってこれらの欠点を克服す
ることにある。希土類元素−アンモニウム複合蓚酸塩と
は、1種以上の希土類元素を含有し、焼成後に単独又は
混合酸化物を製造することを可能にする化合物を意味す
るものとする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的で、本発明は、
希土類元素−アンモニウム複合蓚酸塩の製造方法を提供
するものであり、この方法は、 ・蓚酸イオン及びアンモニウムイオンを含有する第1の
溶液に希土類元素化合物を含有する第2の溶液を添加
し、 ・得られた沈殿を分離し、そして ・随意にこの沈殿を乾燥させる ことから成ることを特徴とする。
【0007】本発明の特徴に従えば、希土類元素化合物
は有利には希土類元素塩のような可溶性化合物である。
本発明に適した塩の中では、例として、スカンジウム、
イットリウム、ランタン、セリウム、プラセオジム、ネ
オジム、サマリウム、ユーロピウム、ガドリニウム、テ
ルビウム、ジスプロシウム、ホルミウム、エルビウム、
ツリウム、イッテルビウム及びルテチウムの塩化物、硝
酸塩、硫酸塩若しくは酢酸塩又はそれらの混合物を挙げ
ることができる。特に、希土類元素塩を含有する水溶液
を用いることができ、この溶液は希土類元素の鉱石の処
理から直接又は間接的に生じるであろう。
【0008】本発明の方法はセリウム系希土類元素にも
完全に満足できる程度に適用できるが、イットリウム系
希土類元素にはさらに特に適する。『セリウム系希土類
元素』とは、より軽い希土類元素であり、原子番号に従
ってランタンから出発してネオジムまでにわたるもので
あり、『イットリウム系希土類元素』とは、原子番号に
従ってより重い希土類元素であり、サマリウムから出発
してルテチウムで終わり、但しイットリウムを含むもの
である。
【0009】希土類元素化合物の濃度は臨界的ではな
い。この第2の溶液は、必要に応じて緩衝液又は酸を添
加することによってそのpHを特定の値又は特定の範囲
に調節することのできる水溶液である。この第2の溶液
は一般的に、本質的に1種又はそれ以上の希土類元素化
合物を含有する。硝酸のような無機酸を酸として挙げる
ことができる。
【0010】第1の溶液は、アンモニウムイオン及び蓚
酸イオンを含有し、これらは、例えば蓚酸アンモニウム
若しくは蓚酸水素アンモニウムのようなこれら2種のイ
オンを含有する1種以上の塩の形で、又はアンモニウム
若しくは蓚酸イオンの2種のうちの一方をそれぞれ提供
する複数の化合物の混合物によって導入される。しかし
て、アンモニウムイオンの添加のための挙げることので
きる例は、硝酸塩のような種々のアンモニウム塩、塩化
アンモニウム又は気体状若しくは溶液状のアンモニアで
ある。蓚酸イオンについては、例えば蓚酸ナトリウムの
ような種々の金属蓚酸塩及び好ましくは蓚酸を挙げるこ
とができる。
【0011】この溶液中の(C2O4)- 及び NH4 + の濃度は
臨界的ではなく、広い範囲内で変化し得る。
【0012】好ましい具体例に従えば、蓚酸イオン及び
アンモニウムイオンの濃度並びに第2の溶液中の希土類
元素の濃度、並びに第1の溶液及び第2の溶液の量は、
第2の溶液の添加が完了した時に蓚酸イオンの希土類元
素に対するモル比(C2O4)-/REが2以上、有利には2.5
より大きくなり且つアンモニウムの希土類元素に対する
モル比NH4 +/RE が2以上、好ましくは2.5より大きく
なるように決定される。本発明の1つの具体例におい
て、第1の溶液は蓚酸アンモニウムの溶液である。本発
明の他の具体例によれば、第1の溶液は蓚酸アンモニウ
ム及び蓚酸の溶液である。モル比 (C2O4)-/NH4 + は有利
には2より大きく、2〜4の間である。本発明の他の具
体例によれば、第1の溶液は蓚酸アンモニウム及びアン
モニアの溶液であり、モル比 (C2O4)-/NH4 + は0より大
きくなければならず、この場合、有利には0.4〜2の
間である。
【0013】この第1の溶液にはまた、例えば硝酸のよ
うな無機酸(HA)をも含有させることができる。この
酸は、蓚酸アンモニウムの溶液に添加することもでき、
また、例えば硝酸アンモニウムのようなアンモニウム塩
の溶液に蓚酸を添加することによって現場で遊離させる
こともできる。無機酸HAを第1の溶液又は第2の溶液
中に存在させる場合、酸HAの使用量は、この酸の陰イ
オンA- の蓚酸イオン全体に対するモル比が5より小さ
くなるように決定される。
【0014】この方法の実施条件は複合蓚酸塩を得るた
めにはさほど臨界的ではない。しかしながら、第2の溶
液を導入する速度、温度及び混合物の撹拌を調節するこ
とによって、沈殿する複合蓚酸塩の形態を変化させて制
御することができる。また、前記の第1の溶液及び第2
の溶液を連続混合することによって、本発明の方法を連
続的に実施することもできる。さらに、複合蓚酸塩の溶
解度係数は温度の上昇につれて増大するので、温度が沈
殿の収率に影響を及ぼす。
【0015】得られた沈殿は、例えばろ過、遠心分離、
デカンテーション等のような任意の固液分離法によって
上澄み液から分離される。また、例えば可溶性の塩を除
去するために1回以上の洗浄に付すこともできる。
【0016】希土類元素−アンモニウム複合蓚酸塩は、
例えば50℃〜100℃の間で熱処理することによって
又は減圧下で乾燥させることによって、遊離の(結合し
ていない)水を蒸発させるための乾燥操作に付すことが
できる。
【0017】本発明の方法によって得られる希土類元素
−アンモニウム複合蓚酸塩は粒子からなり、この粒子の
形状及び寸法は、その種類、溶液のpH、温度条件、撹
拌条件及び溶液を混合する時の導入速度に依存する。し
かして、第1の溶液が蓚酸アンモニウム溶液である場
合、得られる生成物は厚さが小さく(ほぼ0.3μmの
厚さ)且つ平均寸法が0.5μm〜3μm、有利には
0.5μm〜1μmの範囲の小板の形の粒子から成る。
第1の溶液が蓚酸と水性アンモニア又は他の蓚酸アンモ
ニウム以外のアンモニウム化合物との混合物の溶液であ
る場合、平均粒度は1μm〜5μmの間で変化する。こ
れらの粒子は実質的に立方形である。
【0018】本発明の方法は、均一な粒度を示す希土類
元素−アンモニウム複合蓚酸塩を製造することを可能に
する。しかして、結晶の粒度分布は非常に狭い。結晶の
粒度分散係数は一般的に0.7より小さく、有利には
0.2〜0.6の間である。 分散係数とは、比(φ84−φ16)/2φ50 (ここで、φ84、φ16及びφ50は、粒子の粒径の小さい
ものから累積して84%目、16%目及び50%目のも
のに対応する粒子直径を表わす)を意味する。
【0019】これらの希土類元素−アンモニウム複合蓚
酸塩の用途の1つは、それらの熱分解によって得られる
希土類元素酸化物の製造である。複合蓚酸塩の分解によ
って得られる希土類元素酸化物の形態及び粒度は一般的
に、先駆体として用いた複合蓚酸塩のものと同じであ
る。しかしながら、複合蓚酸塩の熱処理の条件に応じ
て、酸化物の粒度が蓚酸塩の粒度と僅かに異なることが
ある。熱処理又は焼成は一般的に600〜1200℃の
範囲、有利には800℃〜1000℃の範囲の温度にお
いて実施される。焼成時間は、恒量を検査することによ
って首尾よく決定される。指標として、焼成時間は30
分〜約6時間の間で変化し得る。
【0020】
【実施例】以下、本発明を実施例によって例示するが、
これらは単に指標として与えられたものである。
【0021】例シリーズI 0.9Mより小さい可変濃度の蓚酸アンモニウムの溶液
に、 Y2O3 で表わして170g/リットルの濃度の硝酸
イットリウムの溶液を添加した。実施した種々の試験を
下記の表1にまとめる。得られた生成物の粒度及び粒度
分布は、セディグラフ(Sedigraph)5000D装置によ
って測定した。これは、懸垂させた粒子の沈降速度を測
定し、球相当の直径の関数とした累積として粒度分布を
決定する。この測定はストークスの法則に基づく。
【0022】
【表1】
【0023】表中、[Y]は Y2O3 で表わした反応混合
物中のイットリウムの全体濃度であり、D50は複合蓚酸
塩の焼成(900℃で1時間)によって得られた希土類
元素酸化物の平均寸法である。粒子は、かなり不規則な
輪郭を持つ小板形だった。
【0024】例シリーズII このシリーズの例は、シリーズIと同一の硝酸イットリ
ウムの第2の溶液を用い、しかし (NH4)2C2H4 と H2C2O
4 との混合物を含有させた第1の溶液を用いて実施し
た。用いた各種の物質の比及び結果を下記の表2にまと
める。反応混合物中のイットリウムの濃度は Y2O3 とし
て17g/リットルである。
【0025】
【表2】
【0026】得られた複合蓚酸塩の結晶は、ほぼ0.3
μmの厚さ並びに0.7及び1μmの平均寸法を持つ小
板の形だった。蓚酸塩及び焼成酸化物の形態をそれぞれ
図1及び図2に示す。
【0027】例シリーズIII このシリーズの例は、水性アンモニア及び蓚酸を含む第
1の溶液を用いたことを除いてシリーズIIのものと同一
である。各種の物質の比及び結果を下記の表3にまとめ
る。最終のイットリウムの濃度は Y2O3 として17g/
リットルである。
【0028】
【表3】
【0029】例IV 25g/リットルの蓚酸アンモニウムの溶液に、 Y2O3
で表わして150g/リットルの硝酸イットリウム及び
0.8モル/リットルの硝酸を含有させた溶液を添加し
た。溶液の使用量は、蓚酸アンモニウムの希土類元素塩
に対する比が化学量論的比より10%大きくなるように
決定した。蓚酸イットリウムアンモニウムを分離し、乾
燥させ、焼成した後に、2μmのD50及び0.5の粒度
分散指数(F)を持つ酸化イットリウムが得られた。
【0030】例V 硝酸イットリウム溶液に硝酸を含有させず、他方で蓚酸
アンモニウム溶液に0.2モル/リットルの硝酸を含有
させたことを除いて、例IVを再現した。蓚酸イットリウ
ムアンモニウムを焼成した後に得られた酸化イットリウ
ムは、2.3μmのD50及び0.45の粒度分散指数を
有していた。
【0031】例VI 148g/リットル(Y2O3)の硝酸イットリウム及び2
2g/リットル(La2O3)の硝酸ランタンを含有するRE2O
3 として170g/リットルの濃度の可溶性希土類元素
塩の溶液を用いたことを除いて例Iを再現した。沈殿し
た溶液は25g/リットルの蓚酸アンモニウムを含有し
ていた。溶液の使用量は、モル比 NH4/RE が4になるよ
うに決定した。得られた沈殿は、蓚酸アンモニウムイッ
トリウムランタン複合塩である。900℃において焼成
した後にLa2O3 12.6%を含有する複合酸化ランタン
イットリウムが得られた。その特性を下記の表に示す。
【0032】
【表4】
【0033】例VII Y2O3で表わして170g/リットルの濃度の硝酸イット
リウムの溶液を25g/リットルの濃度の蓚酸アンモニ
ウムの溶液と連続的に混合することによって、アンモニ
ウム複合蓚酸塩を調製した。NH4/Y 比は4.75であ
り、最終 Y2O3 濃度は16g/リットルだった。分離し
洗浄した後に回収された沈殿は、1.4μmの平均粒径
及び0.4の粒度分散係数Fを持つ複合蓚酸イットリウ
ムアンモニウムだった。
【図面の簡単な説明】
【図1】蓚酸塩の粒子構造の写真である。
【図2】焼成酸化物の粒子構造の写真である。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年2月14日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【請求項】 第1の溶液が無機酸(HA)を含有する
ことを特徴とする、請求項記載の方法。
【請求項】 第2の溶液が無機酸(HA)を含有する
ことを特徴とする、請求項1又は2記載の方法。
【請求項】 沈殿の終了時におけるモル比C
/RE 及びNH /REが2より大きい、好ましく
は2.5より大きいことを特徴とする、請求項1〜
いずれかに記載の方法。
【請求項】 第1の溶液中のモル比(C
NH が4より小さく且つ0より大きいことを特徴と
する、請求項1〜のいずれかに記載の方法。
【請求項】 第1の溶液又は第2の溶液中の無機酸
(HA)の量が、陰イオンAの蓚酸イオンに対する比
が混合後の反応混合物中において5より小さくなるよう
に決定されることを特徴とする、請求項又は記載の
方法。
【請求項】 請求項1〜のいずれかに記載の方法に
よって得られた希土類元素−アンモニウム複合蓚酸塩を
随意に乾燥させた後に焼成することから成ることを特徴
とする、希土類元素酸化物の製造方法。
【請求項】 0.5μm〜3μmの範囲の平均寸法及
び0.7より小さい粒度分散係数を持つ小板形に結晶化
されたことを特徴とする希土類元素−アンモニウム複合
蓚酸塩。
【請求項】 0.5μm〜3μmの範囲の平均寸法及
び0.7より小さい粒度分散係数を持つ小板形粒子から
成ることを特徴とする希土類元素酸化物。
フロントページの続き (72)発明者 ジャンリュク・ル・ロアレ フランス国ラ・ロシェル、アブニュ・デ ュ・ジェネラル・ギーヨーマ、24 (72)発明者 ベルナール・パコー フランス国ナンテール、ブルバール・ナシ オナル、66 (72)発明者 ミシェル・リース フランス国ビトリ、スュール・セーヌ、ア レ・デ・ノワイエ、5

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蓚酸イオン及びアンモニウムイオンを含
    有する第1の溶液に希土類元素化合物を含有する第2の
    溶液を添加し、 得られた沈殿を分離し、そして随意にこの沈殿を乾燥さ
    せることから成ることを特徴とする、希土類元素−アン
    モニウム複合蓚酸塩の製造方法。
  2. 【請求項2】 第1の溶液が蓚酸アンモニウムの溶液で
    あることを特徴とする、請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 第1の溶液が蓚酸及びアンモニウム化合
    物の溶液であることを特徴とする、請求項1記載の方
    法。
  4. 【請求項4】 アンモニウム化合物が水性アンモニア、
    蓚酸アンモニウム、無機酸のアンモニウム塩又はそれら
    の混合物から選択されることを特徴とする、請求項3記
    載の方法。
  5. 【請求項5】 アンモニウム塩が硝酸アンモニウム又は
    塩化アンモニウムであることを特徴とする、請求項4記
    載の方法。
  6. 【請求項6】 第1の溶液が無機酸(HA)を含有する
    ことを特徴とする、請求項2〜5のいずれかに記載の方
    法。
  7. 【請求項7】 第2の溶液が硝酸塩、塩化物及び硫酸塩
    の群から選択される可溶性希土類元素塩又はこれら希土
    類元素塩の混合物を含有することを特徴とする、請求項
    1〜6のいずれかに記載の方法。
  8. 【請求項8】 第2の溶液が無機酸(HA)を含有する
    ことを特徴とする、請求項1〜7のいずれかに記載の方
    法。
  9. 【請求項9】 第2の溶液が硝酸イットリウム、硝酸ユ
    ーロピウム、硝酸ランタン、硝酸ネオジム、硝酸ジスプ
    ロシウム、硝酸セリウム、硝酸ガドリニウム若しくは硝
    酸テルビウム又はそれらの混合物の溶液であることを特
    徴とする、請求項7又は8記載の方法。
  10. 【請求項10】 沈殿の終了時におけるモル比 C2O4 -/R
    E 及びNH4 -/RE が2より大きい、好ましくは2.5より
    大きいことを特徴とする、請求項1〜9のいずれかに記
    載の方法。
  11. 【請求項11】 第1の溶液中のモル比 (C2O4)-/NH4 +
    が4より小さく且つ0より大きいことを特徴とする、請
    求項1〜10のいずれかに記載の方法。
  12. 【請求項12】 第1の溶液又は第2の溶液中の無機酸
    (HA)の量が、陰イオンA- の蓚酸イオンに対する比
    が混合後の反応混合物中において5より小さくなるよう
    に決定されることを特徴とする、請求項6又は8記載の
    方法。
  13. 【請求項13】 アンモニウムイオン及び蓚酸イオンを
    含有する第1の溶液に希土類元素塩を含有する第2の溶
    液を添加することから成ることを特徴とする、請求項1
    〜12のいずれかに記載の方法。
  14. 【請求項14】 第1の溶液と第2の溶液とを連続的に
    混合することから成ることを特徴とする、請求項1〜1
    2のいずれかに記載の方法。
  15. 【請求項15】 請求項1〜14のいずれかに記載の方
    法によって得られた希土類元素−アンモニウム複合蓚酸
    塩を随意に乾燥させた後に焼成することから成ることを
    特徴とする、希土類元素酸化物の製造方法。
  16. 【請求項16】 焼成温度が600〜1200℃の範
    囲、好ましくは800℃〜1000℃の範囲であること
    を特徴とする、請求項15記載の方法。
  17. 【請求項17】 0.5μm〜3μmの範囲の平均寸法
    及び0.7より小さい粒度分散係数を持つ小板形に結晶
    化されたことを特徴とする希土類元素−アンモニウム複
    合蓚酸塩。
  18. 【請求項18】 0.5μm〜3μmの範囲の平均寸法
    及び0.7より小さい粒度分散係数を持つ小板形粒子か
    ら成ることを特徴とする希土類元素酸化物。
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