JPH07256071A - 固液混合装置 - Google Patents

固液混合装置

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JPH07256071A
JPH07256071A JP6079371A JP7937194A JPH07256071A JP H07256071 A JPH07256071 A JP H07256071A JP 6079371 A JP6079371 A JP 6079371A JP 7937194 A JP7937194 A JP 7937194A JP H07256071 A JPH07256071 A JP H07256071A
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powder
raw water
pipe
ejector
hopper
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JP6079371A
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Toyotake Kawasugi
豊武 河杉
Yoshihiro Matsumoto
義弘 松本
Hiroyasu Kimura
博康 木村
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TOUYOUBOU ENG KK
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TOUYOUBOU ENG KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 原水を流すパイプに凝集剤等の各種の粉末
を直接供給して原水に能率的に、かつ均一に分散、混合
させることができ、もって据付け面積を大幅に狭くする
ことを可能にする。 【構成】 原水を供給するための原水パイプ30a、3
0b間にエゼクタ20をそのノズル21およびディフュ
ーザ23が原水の流れ方向に並ぶように介設し、このエ
ゼクタ20の吸込口22aに粉体供給のための粉体パイ
プ24を接続してその供給側端部を上向きに開口させ、
上方に位置する粉体用ホッパ10の下端にホッパ内の粉
体を取り出して下向きに排出することができる粉体供給
装置15を接続し、この粉体供給装置15の下向き排出
口15bを粉体パイプ24の上向き開口端26aの内側
に隙間を隔てて挿入する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、パイプを流れる液体
に直接粉末を供給して均一に分散させるための固液混合
装置に関し、塩分を含む底質ヘドロの固化、赤水の固液
分離、スラッジの固化、池のアオコの凝集分離、海水淡
水化の前処理、用水処理や産業排水処理のための凝集分
離、家庭排水や産業排水の中水化処理等を目的として原
水に凝集剤、凝集助剤および固化剤等の粉末を混合する
ために好適に使用することができる。
【0002】
【従来の技術】赤土で汚濁した水、河川の汚濁水、河川
底のヘドロ、藻類を含む池の水等を浄化する方法とし
て、上記汚濁水等の原水を反応槽に導き、この反応槽の
原水に凝集剤や凝集助剤として石灰、フライアッシュ、
採石粉等の粉末を加え、これらを攪拌して原水中の懸濁
質をフロック化し、しかるのち凝集沈澱槽に送って上記
のフロックを沈澱させ、上部から上澄み液を取出す一
方、底部から上記のフロックを含むスラッジを取出し、
容器に入れて別の固化工程に搬送し、固化する方法が知
られている。
【0003】また、最近になってCAS剤と呼ばれる炭
酸アルミネート系塩材料を凝集剤として使用することが
試みられるようになった。このCAS材は、焼石膏およ
び硫酸バンドを主成分とし、これにセメント、消石灰、
ソーダ灰を調合したものであり、従来の凝集剤に比して
PH依存性が低く、反応速度が大きく、強固で見掛け比
重の大きいフロックが形成される点で注目されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来
は、反応槽に貯めた原水に凝集剤を添加し、攪拌して反
応を促進していたので、原水の供給速度に応じた大容量
の反応槽を必要とし、そのため据付け面積が大きくなる
という問題があった。
【0005】この発明は、塩分を含む底質ヘドロの固
化、赤水の固液分離、スラッジの固化、池のアオコの凝
集分離、海水淡水化の前処理、用水処理や産業排水処理
のための凝集分離、家庭排水や産業排水の中水化処理等
のために使用し、これらの原水を流すパイプに上記のC
AS剤を含む各種の凝集剤、凝集助剤および固化剤等、
各種の粉末を直接供給して能率的に、かつ均一に分散、
混合させることができ、もって据付け面積を大幅に狭く
することが可能な固液混合装置を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明の固液混合装置
は、原水を供給するための原水パイプにエゼクタをその
ノズルおよびディフューザが原水の流れ方向に並ぶよう
に介設し、このエゼクタの吸込口に粉体供給のための粉
体パイプを接続してその供給側端部を上向きに開口さ
せ、上方に位置する粉体用ホッパの下端に該ホッパ内の
粉体を取り出して下向きに排出することができる粉体供
給装置を接続し、この粉体供給装置の下向き排出口を上
記粉体パイプの上向き開口端の内側に隙間を隔てて挿入
したことを特徴とする。
【0007】上記の装置において、エゼクタは、軸線を
水平方向、鉛直方向または傾斜方向のいずれに設置して
もよいが、水平に向け、この水平方向のエゼクタと粉体
供給装置の下向き排出口との間に粉体パイプを上下方向
の直線状に配置することが好ましい。また、粉体用ホッ
パの下部は、粉体排出口を囲む下細のコーン状に形成
し、このコーン状の底部に内部の粉体がブリッジを形成
して粉体の流れが止まるのを防止するためのブリッジブ
レーカを設けるのが通常であるが、このブリッジブレー
カは、上記の粉体排出口を囲む底部コーンの内側に多孔
板からなる通気性の内側コーンを二重底状に固定し、底
部コーンに圧搾空気供給のためのエアパイプを接続した
ものが好ましい。
【0008】また、粉体用ホッパ内には攪拌翼を設ける
ことが好ましく、特に粉体排出口の中心線に沿って鉛直
回転軸を設け、この鉛直回転軸に任意の攪拌翼を固定す
ることが好ましい。そして、この粉体用ホッパの下端の
粉体排出口が接続される粉体供給装置は、所定の速度で
粉体を排出できるスクリューフィーダおよびスネークポ
ンプ等が好ましく、特にスクリューフィーダは定量性や
耐久性が高く、運転調整が比較的容易である点で好まし
い。
【0009】また、エゼクタの排出側に原水を導く管と
管内の原水を遮って乱流を生じさせる邪魔板とからなる
スタチックミキサを介設することができ、この邪魔板と
しては、管の内壁から上下左右に交互に突出するラビリ
ンス状のもの、円板その他任意形状の板を複数枚並べた
もの、およびリボン状の板をラセン状に巻いたもの等、
任意のものを使用することができる。そして、このスタ
チックミキサを介設した場合は、エゼクタとスタチック
ミキサとの間に上記粉体とは別の助剤の供給用パイプを
接続することができる。また、上記エゼクタの原水供給
側および粉体パイプには、それぞれ電磁開閉弁、特にピ
ンチ弁を設けることが好ましい。
【0010】
【作用】原水パイプからエゼクタに原水が供給される
と、この原水はエゼクタのノズルからディフューザに向
かって勢いよく噴射され、この噴射に伴って粉体パイプ
内の粉体がエゼクタの吸込口からエゼクタ内に吸込まれ
て混合され、原水と共にディフューザに送られ、このデ
ィフューザ内の乱流で更に原水に拡散、混合される。一
方、粉体ホッパ内の粉体は、下端の粉体供給装置を介し
てその下向き排出口から排出され、この粉体が粉体パイ
プの供給側端部の上向き開口端に落下し、エゼクタに供
給される。この場合、粉体供給装置の下向き排出口と上
記粉体パイプの上向き開口端との間に隙間があるため、
粉体と共に空気が粉体パイプを介してエゼクタ内に混入
される。したがって、粉体パイプ内の粉体が大気圧で押
されて円滑にエゼクタ内に排出され、粉体パイプ下端の
粉体が原水で濡れて固化することがない。
【0011】なお、エゼクタが軸線を水平に向けて設け
られ、粉体パイプが上下方向の直線状に配置されている
場合は、粉体パイプが短縮されると共に、粉体に加わる
重力および粉体パイプ下端に働く負圧の両作用によって
エゼクタに対し粉体が一層円滑に供給される。また、粉
体用ホッパの底部コーン内側に通気性の内側コーンを固
定し、底部コーンにエアパイプを接続した場合は、エア
パイプから圧搾空気を送り、内側コーンからホッパ内に
圧搾空気を噴射することにより、内側コーン上の粉体が
圧搾空気でほぐされ、ブリッジの形成が防止され、振動
を与えるブリッジブレーカのように粉体が固く締まるこ
とがない。
【0012】また、粉体用ホッパ内に攪拌翼を設けるこ
とにより、粉体の供給が一層円滑に行われる。また、エ
ゼクタの排出側にスタチックミキサを介設することによ
り、エゼクタ通過後の原水の流れに激しい乱流が生じ、
原水に粉体が一層均一に分散、混合される。したがっ
て、粉体の混入量を多くしたり、エゼクタとスタチック
ミキサとの間で前記粉体以外の任意の処理剤等を添加す
ることが可能になる。そして、エゼクタの原水供給側お
よび粉体パイプに電磁開閉弁を設けることにより、原水
を遮断し、粉体供給装置への原水移動を防ぐことがで
き、特にピンチ弁を使用した場合は、その遮断が一層確
実になる。
【0013】
【実施例】図1において、10は粉体用ホッパであり、
上方の円筒部10aと下方のコーン部10bとからな
り、コーン部10bの下端に底部コーン10cおよび小
径の円筒状排出口10dが順に接続され、底部コーン1
0cに空気供給口10eが開口し、底部コーン10cの
内側に多孔板製の内側コーン11が固定されている。そ
して、上記ホッパ10の鉛直中心線に沿って鉛直方向の
攪拌軸12が上から挿入され、この攪拌軸12に螺旋状
の攪拌翼13が固定され、上端に駆動用モータ14(図
2参照)が接続される。
【0014】上記粉体用ホッパ10の下端の排出口10
d(図1参照)に、下方に位置する粉体供給装置(スク
リューフィーダ)15の右端上部に突設されている筒状
の粉体供給口15aが接続され、左端下部に下向き排出
口15bが先細のテーパを有する筒状に突設される。そ
して、スクリュー軸16に駆動用スプロケット17が固
定され、モータ駆動により所定の速度で回転する。
【0015】図1において、上記スクリューフィーダ1
5の下方に位置するエゼクタ20は、左側のノズル2
1、中央の吸入室22および右側のディフューザ23か
らなり、中央の吸入室22の上面に吸込口22aが開口
している。そして、この吸込口22aに粉体供給のため
の粉体パイプ24が上向きに接続され、この粉体パイプ
24の上端にピンチ弁25および粉体供給口26が順に
接続されている。この粉体供給口26は、上方で広がる
テーパを有し、その上端の上向き開口端26aに上記ス
クリューフィーダ15の下向き排出口15bが挿入さ
れ、両者間に若干の隙間が形成される。
【0016】そして、上記エゼクタ20のノズル21側
端部に原水パイプ30aが接続され、ディフューザ23
の右端排出口にスタチックミキサ31および原水パイプ
30bが順に接続される。なお、この実施例では、スタ
チックミキサ31として原水パイプ30bと等しい径の
管31a内に複数枚の邪魔板31bを千鳥状に突設した
ものが示されている。
【0017】上記の構造において、ピンチ弁25を閉じ
て粉体用ホッパ10に凝集剤粉末を投入した後、左下の
原水パイプ30aから赤水等の原水をエゼクタ20に供
給すると、この原水は、ノズル21から吸入室22内に
噴射される。一方、粉体用ホッパ10内の攪拌軸12を
回転し、底部コーン10cと内側コーン11との間に空
気供給口10eから圧搾空気を吹き込むと、粉体ホッパ
10内の粉体が攪拌翼13の回転と、内側コーン11の
多数の小孔から噴出する圧搾空気とによって攪拌され、
固まりがぼぐされ、粉体がブリッジを形成することなく
円滑に下方のスクリューフィーダ15の粉体供給口15
aに供給される。
【0018】このスクリューフィーダ15のスクリュー
16を回転すると、上記の粉体供給口15aに供給され
た粉体が所定の速度で順に左方に送られ、左側の下向き
排出口15bからエゼクタ20用粉体供給口26の上向
き開口端26aに投入され、この粉体がピンチ弁25を
開くことにより、粉体パイプ24を介してエゼクタ20
の吸入室22に送られ、ノズル21から噴射される原水
に混ぜられ、ディフューザ23を経てスタチックミキサ
31に送られる。そして、原水がスタチックミキサ31
内の邪魔板31bに衝突して激しい乱流となるため、上
記の粉体が原水に一層均一に混合されて右側の原水パイ
プ30bに送られる。
【0019】図2は、上記図1の装置を赤土等の懸濁質
を含む赤水の処理に応用した装置を示す。この図2にお
いて、10は前記同様の粉体用ホッパであり、下端の底
部コーン10cの内側に内側コーン11が設けられ、鉛
直方向の攪拌軸12の上端に駆動用モータ14が連結さ
れ、上記攪拌軸12には、半径方向の攪拌翼13Aが固
定されている。そして、底部コーン10cの前記空気供
給口10e(図1参照)にエアパイプ28の一端が接続
され、その他端がエアコンプレッサ29に接続される。
【0020】上記粉体用ホッパ10の下端に前記同様に
スクリューフィーダ15が接続され、スクリュー軸16
の右端に駆動用モータ18が連結される。そして、スク
リューフィーダ15の下向き排出口15bが前記同様に
粉体供給口26上に開口し、この粉体供給口26の下端
に電磁作動のピンチ弁25および粉体パイプ24を介し
てエゼクタ20が接続される。
【0021】この実施例では、エゼクタ20の供給側原
水パイプ30aに電磁作動のピンチ弁33および流量計
34が介設され、端部に接続された水中ポンプ35が左
方の原水調整槽36に沈められる。なお、この原水調整
槽36には、プロペラ攪拌機37が設置され、モータ3
8で駆動される。
【0022】一方、エゼクタ20の排出側原水パイプ3
0bには、逆止弁39および前記のスタチックミキサ3
1が順に介設され、この排出側原水パイプ30bの先端
が凝集沈澱槽40に接続される。この凝集沈澱槽40
は、底部がコーン状に形成され、その内面にレーキ41
を、またその上方にセンターウエル44をそれぞれ有し
ており、レーキ41の駆動軸42がセンターウエル44
の中心を通って上方に突出し、その突出端に駆動用モー
タ43が連結される。また、センターウエル44に半径
方向の連結パイプ44aを介して前記排出側原水パイプ
30bの先端が接続される。そして、凝集沈澱槽40の
上部内面に沿ってリング状にオーバーフロー用の樋45
が設けられ、この樋45に連通する集水口46が凝集沈
澱槽40の上部外面に突設される。他方、凝集沈澱槽4
0の下端にスラッジ排出口47が設けられる。
【0023】上記の逆止弁39とスタチックミキサ31
との間の原水パイプ30bに凝集助剤液供給のための助
剤パイプ30cの一端が開閉弁48を介して接続され、
その他端が定量ポンプ49を介して凝集助剤を入れた助
剤液槽50の下端に接続され、この助剤液槽50に攪拌
機51が取付けられ、モータ52で駆動される。
【0024】上記図2の装置において、原水調整槽36
に原水Wおよび調整用水を満たし、粉体用ホッパ10に
凝集剤粉末Fを投入し、また助剤液槽50に凝集助剤K
を満たし、各弁25、33、48を開き、各駆動用モー
タ38、14、43、52、エアコンプレッサ29、ポ
ンプ35、49をそれぞれ駆動し、運転を開始すると、
原水調整槽36で調整された原水Wが原水パイプ30a
を経てエゼクタ20に送られる。また、粉体用ホッパ1
0から凝集剤粉末Fがスクリューフィーダ15、粉体供
給口26、ピンチ弁25および粉体パイプ24を経てエ
ゼクタ20に送られ、ノズル21から噴射される原水W
と混合され、原水Wの懸濁質が凝集剤粉末Fと反応して
フロック化が始まる。
【0025】この凝集剤と混合されてフロック化が始ま
った原水Wは、エゼクタ20のディフューザ23から原
水パイプ30bを経て逆止弁39に送られ、直後の原水
パイプ30b内において助剤液槽50から助剤パイプ3
0cを経て供給される凝集助剤Kが添加、混合されて上
記のフロック化反応が加速され、更にスタチックミキサ
31を通る間に上記の反応が一層加速されてフロックが
生長し、この多量のフロックを含有するフロック含有水
が凝集沈澱槽40のセンターウエル44に流入する。
【0026】このフロック含有水がセンターウエル44
を下向きに流れることにより、フロックの沈澱が加速さ
れ、この沈澱によりフロック含有量の減少した処理水W
sがセンターウエル44の外側をゆっくり上昇し、液面
が樋45の高さに達したとき、樋45内に溢流して集水
口46から取出される。一方、凝集沈澱槽40の底に沈
澱したフロックは、スラッジ化され、レーキ41の回転
で掻き落され、スラッジ排出口47から取出される。
【0027】上記図2の装置を使用し、赤水を処理し
た。すなわち、濃度5%の赤水を原水Wに使用して原水
調整槽36に入れ、水道水で濃度3%に薄め、この調整
された原水Wを1m3 /分の速度でエゼクタ20に送る
一方、粉体ホッパ10内の炭酸アルミネート系塩材料か
らなる凝集剤粉末F(三星化学合資会社製、商品名「P
OK−S」)をスクリューフィーダ15により0.3kg
/分の速度で上記エゼクタ20に供給し、これらを混合
しながらT字パイプ32cに送り、ここで助剤液槽50
内の凝集助剤K(三星化学合資会社製、商品名「K
液」)を2kg/分の速度で添加し、スタチックミキサ3
1を経て凝集沈澱槽40に送り、スラッジ(水分率65
%)を5kg/分の速度で生産した。
【0028】この場合、上記エゼクタ20の据付け面積
は0.7m2 であり、またエゼクタ20からスタチック
ミキサ31に到る合計据付け面積は1.0m2 であっ
た。これに対して従来の攪拌機を備えた第1反応槽で凝
集剤粉末Fを混合し、同じく攪拌機を備えた第2反応槽
で凝集助剤Kを添加して上記同様の原水を処理した場合
は、処理速度1m3 /分において、第1反応槽(容量3
3 )に3m2 の据付け面積を、また第1反応槽および
第2反応槽(容量1.5m3 )に合計4.5m2の据付
け面積をそれぞれ必要とし、しかもスラッジの生産速度
が4.3kg/分であった。
【0029】
【発明の効果】請求項1に記載された固液混合装置は、
原水パイプにエゼクタを介設し、このエゼクタの吸込口
に粉体パイプを接続し、粉体用ホッパの下端に粉体供給
装置を接続し、この粉体供給装置の下向き排出口を上記
粉体パイプの上向き開口端の内側に隙間を隔てて挿入し
たものであるから、原水がエゼクタのノズルから噴射さ
れるのに伴って粉体がエゼクタの吸込口からエゼクタ内
に吸込まれて原水に混合される。そして、粉体は、粉体
ホッパから粉体供給装置および粉体パイプを介して上記
のエゼクタに供給されるが、粉体が粉体供給装置の下向
き排出口から粉体パイプの上向き開口端に供給される際
に空気が混入されるため、粉体パイプ内の粉体が大気圧
で押されて円滑にエゼクタ内に排出される。したがっ
て、原水と粉末の混合がエゼクタ内で連続的に、かつ能
率的に進行し、そのため従来の攪拌機を備えた反応槽を
使用した場合に比して据付け面積を大幅に狭くすること
が可能になる。
【0030】請求項2に記載された発明は、上記の請求
項1に記載された発明において、そのエゼクタが軸線を
水平に向けて設けられ、このエゼクタと粉体供給装置の
下向き排出口との間に粉体パイプが上下方向の直線状に
配置されたものであるから、粉体パイプが短縮され、か
つエゼクタに対する粉体の供給が一層円滑になる。
【0031】請求項3に記載された発明は、請求項1ま
たは2に記載された発明において、粉体用ホッパの下端
に粉体排出口を囲む底部コーンが設けられ、この底部コ
ーンの内側に多孔板からなる通気性の内側コーンが二重
底状に固定され、底部コーンに圧搾空気供給のためのエ
アパイプが接続されたものであるから、底部コーンおよ
び内側コーン間の隙間に圧搾空気を送ることにより、ホ
ッパの底部付近における粉体のブリッジ形成を防いでホ
ッパから粉体供給装置への粉体供給を円滑にすることが
でき、ホッパに振動を与えるブリッジブレーカのように
粉体を締付け固化することがない。
【0032】請求項4に記載された発明は、請求項1、
2または3に記載された発明において、エゼクタの排出
側に原水を導く管と管内の原水を遮って乱流を生じさせ
る邪魔板とからなるスタチックミキサが介設されたもの
であるから、エゼクタのノズルによる原水の噴射エネル
ギを利用して原水に乱流を生じさせ、原水と粉体の混合
時間を延長することができ、そのためエゼクタにおける
粉体を供給量を増やしたり、エゼクタとスタチックミキ
サとの間で他の助剤を添加したりすることができる。
【0033】請求項5に記載された発明は、請求項1な
いし4に記載された発明において、エゼクタの原水供給
側および粉体パイプにそれぞれ電磁開閉弁を設けたもの
であるから、これらの弁を閉じることにより、原水パイ
プと粉体供給装置との間を完全に遮断することができ、
そのため粉体供給装置側へ原水が移動して粉体パイプよ
りも上の粉体を濡らすのを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の工程説明図である。
【図2】他の実施例の工程説明図である。
【符号の説明】
W:原水、Ws:処理水、F:凝集剤粉末、K:凝集助
剤、10:粉体用ホッパ、10c:底部コーン、10
e:空気供給口、11:多孔板製の内側コーン、15:
粉体供給装置(スクリューフィーダ)、20:エゼク
タ、21:ノズル、22:吸入室、22a:吸込口、2
3:ディフューザ、24:粉体パイプ、25、33:ピ
ンチ弁26:粉体供給口、26a:上向き開口端、30
a、30b:原水パイプ、30c:助剤パイプ、31:
スタチックミキサ、36:原水調整槽、40:凝集沈澱
槽、50:助剤液槽。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原水を供給するための原水パイプにエゼ
    クタをそのノズルおよびディフューザが原水の流れ方向
    に並ぶように介設し、このエゼクタの吸込口に粉体供給
    のための粉体パイプを接続してその供給側端部を上向き
    に開口させ、上方に位置する粉体用ホッパの下端に該ホ
    ッパ内の粉体を取り出して下向きに排出することができ
    る粉体供給装置を接続し、この粉体供給装置の下向き排
    出口を上記粉体パイプの上向き開口端の内側に隙間を隔
    てて挿入したことを特徴とする固液混合装置。
  2. 【請求項2】 エゼクタが軸線を水平に向けて設けら
    れ、このエゼクタと粉体供給装置の下向き排出口との間
    に粉体パイプが上下方向の直線状に配置された請求項1
    に記載の固液混合装置。
  3. 【請求項3】 粉体用ホッパの下端に粉体排出口を囲む
    底部コーンが設けられ、この底部コーンの内側に多孔板
    からなる通気性の内側コーンが二重底状に固定され、底
    部コーンに圧搾空気供給のためのエアパイプが接続され
    た請求項1または2に記載の固液混合装置。
  4. 【請求項4】 エゼクタの排出側に原水を導く管と管内
    の原水を遮って乱流を生じさせる邪魔板とからなるスタ
    チックミキサが介設された請求項1ないし3のいずれか
    に記載の固液混合装置。
  5. 【請求項5】 エゼクタの原水供給側および粉体パイプ
    にそれぞれ電磁開閉弁が設けられた請求項1ないし4の
    いずれかに記載の固液混合装置。
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Cited By (11)

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