JPH07255118A - 多導体用相間スペーサ - Google Patents

多導体用相間スペーサ

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JPH07255118A
JPH07255118A JP6068125A JP6812594A JPH07255118A JP H07255118 A JPH07255118 A JP H07255118A JP 6068125 A JP6068125 A JP 6068125A JP 6812594 A JP6812594 A JP 6812594A JP H07255118 A JPH07255118 A JP H07255118A
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insulating rod
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clamp mounting
curved
bolt holes
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Nozomi Fukuda
望 福田
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 絶縁性ロッド1の両端部の端面板13とクラン
プ取付け部材2とを複数の素導体3を取り囲む方向に湾
曲した一定曲率の曲面で面接触させる。絶縁性ロッド1
の両端の端面板13にはボルト穴15を形成し、クランプ
取付け部材2にはボルト6の挿通位置が前記曲面の周方
向に調節できるようにボルト穴22を多数形成する。絶縁
性ロッド側の端面板13とクランプ取付け部材2とをそ
の両方の穴15、22に挿通したボルト6とナット7により
締付け固定する。 【効果】 クランプ取付け部材に対する絶縁性ロッドの
取付け角度を、多導体送電線の上下相間のオフセットの
状態にあわせて任意に調節できる。素導体の捻じれを確
実に防止できるため、ギャロッピングの発生を抑制でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、1相が2本の素導体か
らなる2導体送電線や1相が4本の素導体からなる4導
体送電線等の多導体送電線に使用する多導体用相間スペ
ーサの改良に関するものである。
【0002】
【従来技術】着氷雪が生じた架空送電線に、風が吹き付
けると、架空送電線には捻回振動と上下振動が生じ、こ
れらの振動が同期すると、架空送電線は、低周波・大振
幅のギャロッピング振動を起こすことが知られている。
また、架空送電線に付着した着氷雪が一斉に落下する
と、その反動で架空送電線が大きく跳ね上がるスリート
ジャンプを起こすことが知られている。上記のようなギ
ャロッピング振動やスリートジャンプが生じると、その
振幅で架空送電線の相間が接触する、いわゆる相間短絡
事故が生じる。
【0003】このような、相間短絡事故が生じるのを防
止するために、従来、架空送電線の相間、すなわち上相
と中相との間および中相と下相との間にそれぞれ相間ス
ペーサを取り付けている。架空送電線の上相、中相およ
び下相が同一垂直面内に位置している場合は特に問題は
ないが、架空送電線の上相、中相および下相が同一垂直
面内に位置していない場合、すなわちオフセットがつい
ているような径間に相間スペーサを取り付けるにはオフ
セットに対応させた相間スペーサが必要になる。
【0004】架空送電線が単導体からなる構成であれ
ば、相間スペーサをオフセットに合わせて斜めに取り付
けるだけで十分であるが、1相が2本の素導体からなる
2導体送電線や1相が4本の素導体からなる4導体送電
線等の多導体送電線に使用する多導体用相間スペーサ
は、複数の素導体を把持するために複数のクランプが存
在しているために、単導体用の相間スペーサのように単
に斜めに取付ける訳にはいかない。
【0005】このため従来の多導体用相間スペーサは、
図6に示す如く、垂直方向に対して予めある角度を持た
せて構成している。すなわち図6において、1は絶縁性
ロッドであり、この絶縁性ロッド1は、中間に碍子やシ
リコンゴム等からなる絶縁部11を有し、その両端に金
属や絶縁材等からなるパイプ12を接続したものであ
る。パイプ12には、図示していないが長さ調整機構が
設けられている。一方、2は複数の素導体3を把持する
複数のクランプ4を取り付けたクランプ取付け部材であ
る。このクランプ取付け部材2の絶縁性ロッド1との対
向面21は斜めに形成されている。
【0006】絶縁性ロッド1とクランプ取付け部材2と
は、パイプ12の先端の端面板13とクランプ取付け部
材2の対向面21とを突き合わせた状態で連結される。
これによって絶縁性ロッド1が垂直方向に対して所定の
角度をもった多導体用相間スペーサが構成される。
【0007】しかし、上記構成の多導体用相間スペーサ
は、絶縁性ロッドの垂直方向に対する角度が一定である
ために、垂直方向に対する角度が異なる度に、それに応
じた多導体用相間スペーサを作らなければならないとい
う問題がある。
【0008】そこで図7に示すように、絶縁性ロッド1
のパイプ12の先端にU字形のクレビス部14を形成
し、かつクランプ取付け部材2の中間部を素導体3の長
手方向に垂直な板状に形成して、両者をボルト5で連結
した構造にすることも考えられる。なお図7において図
6と同一部分には同一符号を付してある。
【0009】図7のような構造にすれば、絶縁性ロッド
の垂直方向に対する角度を自由に変えられるので、垂直
方向に対する角度が異なる度に多導体用相間スペーサを
作り変えなければならないという問題を解消することが
できる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし図7の多導体用
相間スペーサは、絶縁性ロッド1の両端部とクランプ取
付け部材2との連結部が回動可能であるため、素導体3
の捻回振動を拘束することができず、このためにギャロ
ッピング等の振動の抑制効果が十分でないという問題が
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点を解
決した多導体用相間スペーサを提供するもので、その構
成は、絶縁性ロッドの両端部にそれぞれ、複数の素導体
を把持する複数のクランプを取り付けたクランプ取付け
部材を連結してなる多導体用相間スペーサにおいて、絶
縁性ロッドの両端部の端面とクランプ取付け部材とを複
数の素導体を取り囲む方向に湾曲した一定曲率の曲面、
凹凸面または正多角形面で面接触させ、絶縁性ロッドの
両端部には締付け部材挿通用の穴を形成し、クランプ取
付け部材には締付け部材の挿通位置が前記曲面、凹凸面
または正多角形面の周方向に調節可能な穴を形成して、
絶縁性ロッドの両端部とクランプ取付け部材とをその両
方の穴に挿通した締付け部材により締付け固定したこと
を特徴とするものである。
【0012】
【作用】このようにすると、クランプ取付け部材に締付
け部材を挿通する位置を調節することにより、絶縁性ロ
ッドの角度を変更することが可能である。また絶縁性ロ
ッドの両端部の端面とクランプ取付け部材とが面接触し
た状態で締付け部材により締付け固定されているので、
両者の連結部が回動することがなく、素導体の捻じれを
有効に防止することができ、このためにギャロッピング
を防止することができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細
に説明する。図1および図2は本発明の一実施例を示
す。この多導体用相間スペーサは、絶縁性ロッド1の絶
縁部11の両端にパイプ12を接続し、そのパイプ12
の端部に、2本の素導体3を把持する2個のクランプ4
を取り付けたクランプ取付け部材2を連結した点では、
従来と同様であるが、パイプ12とクランプ取付け部材
2との連結構造が従来と異なっている。
【0014】すなわち、クランプ取付け部材2は高強度
の金属板からなり、その中間部を2本の素導体3を取り
囲む方向に一定の曲率で湾曲させた円弧形となってい
る。また絶縁性ロッド1の両端のパイプ12の先端に
は、クランプ取付け部材2の中間部と同じ曲率で湾曲し
た円弧状の端面板13が溶接等により固定されている。
したがって絶縁性ロッド1の両端の端面板13とクラン
プ取付け部材2とは、一定曲率の曲面で面接触すること
になる。この面接触状態は端面板13の位置をずらして
も変わらない。
【0015】またクランプ取付け部材2には曲面周方向
に所定の間隔をおいて多数のボルト穴22が形成されて
いる(図2参照)。また絶縁性ロッド1の両端の端面板
13には所定の箇所に締付けボルトの本数に応じた数の
ボルト穴15が形成されている。したがって端面板13
とクランプ取付け部材2とはボルト穴15と22に挿通
したボルト6とナット7により締付け固定することがで
きる。
【0016】クランプ取付け部材2には多数のボルト穴
22が形成されているので、絶縁性ロッド1の取付け角
度はボルト6の挿通位置を変えることにより任意に調節
することができる。図1では、絶縁性ロッド1を垂直方
向に対してある角度をもたせて取り付けたが、この多導
体用相間スペーサは図3のように絶縁性ロッド1を垂直
に取り付けることも可能である。
【0017】図4は、クランプ取付け部材2の他の例を
示すもので、中間部が円弧状に形成されている点は先の
実施例と同じであるが、ボルト穴が曲面周方向に伸びる
長穴23になっている点が前記実施例と相違している。
このようにボルト穴を長穴23にしておくと、独立した
ボルト穴を多数形成する場合に比し、垂直方向に対する
絶縁性ロッド1の取付け角度の自由度を、より大きくす
ることができる。
【0018】なおクランプ取付け部材2に多数のボルト
孔を形成した場合は、絶縁性ロッド1側の端面板のボル
ト穴を長穴にしてもよい。またクランプ取付け部材と端
面板とは凹凸嵌合させるようにしてもよい。さらに素導
体の数は3本、4本、6本、8本、10本、12本等で
あってもよい。
【0019】図5は本発明の他の実施例を示す。図5に
おいて、図1と同一部分には同一符号を付してある。こ
の相間スペーサが図1の実施例と異なる点は、一定の曲
率で湾曲させたクランプ取付け部材2の絶縁性ロッド1
側の面に凹凸面26を形成すると共に、絶縁性ロッド1
の両端の端面板13にもそれに噛み合う凹凸面16を形
成し、クランプ取付け部材2と端面板13とを凹凸面2
6、16で面接触させたことである。このような構造で
も図1の実施例と同じ効果が得られる。
【0020】またクランプ取付け部材2と端面板13と
を凹凸面26、16で面接触させると、クランプ取付け
部材2のボルト穴を図4に示すような長穴にした場合で
も、クランプ取付け部材2と端面板13とが相対的に長
穴方向にずれるおそれがなくなる。
【0021】なお絶縁性ロッド1側の端面板13とクラ
ンプ取付け部材2との接触面の形は、円弧面、凹凸面に
限定されるものではなく、正多角形面の一部とすること
もできる。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ク
ランプ取付け部材に対する絶縁性ロッドの取付け角度
を、多導体送電線の上下相間のオフセットの状態にあわ
せて任意に調節することができる。また絶縁性ロッドの
両端部とクランプ取付け部材との連結部が回動しないの
で、素導体の捻じれを確実に防止でき、このためにギャ
ロッピングの発生を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る多導体用相間スペーサの一実施
例を示す要部の正面図。
【図2】 図1の相間スペーサに使用したクランプ取付
け部材の平面図。
【図3】 図1の相間スペーサの絶縁性ロッドの取付け
角度を異ならせた状態を示す要部の正面図。
【図4】 本発明で使用するクランプ取付け部材の他の
例を示す平面図。
【図5】 本発明に係る多導体用相間スペーサの他の実
施例を示す要部の正面図。
【図6】 従来の多導体用相間スペーサの一例を示す正
面図。
【図7】 従来の多導体用相間スペーサの他の例を示す
正面図。
【符号の説明】 1:絶縁性ロッド 11:絶縁部 12:パイプ 13:端面板 15:ボルト穴 16:凹凸面 2:クランプ取付け部材 22:ボルト穴 23:長穴 26:凹凸面 3:素導体 4:クランプ 6:ボルト 7:ナット

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】絶縁性ロッドの両端部にそれぞれ、複数の
    素導体を把持する複数のクランプを取り付けたクランプ
    取付け部材を連結してなる多導体用相間スペーサにおい
    て、絶縁性ロッドの両端部の端面とクランプ取付け部材
    とを複数の素導体を取り囲む方向に湾曲した一定曲率の
    曲面、凹凸面または正多角形面で面接触させ、絶縁性ロ
    ッドの両端部には締付け部材挿通用の穴を形成し、クラ
    ンプ取付け部材には締付け部材の挿通位置が前記曲面、
    凹凸面または正多角形面の周方向に調節可能な穴を形成
    して、絶縁性ロッドの両端部とクランプ取付け部材とを
    その両方の穴に挿通した締付け部材により締付け固定し
    たことを特徴とする多導体用相間スペーサ。
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