JPH0725499Y2 - チェック弁 - Google Patents

チェック弁

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JPH0725499Y2
JPH0725499Y2 JP1990090117U JP9011790U JPH0725499Y2 JP H0725499 Y2 JPH0725499 Y2 JP H0725499Y2 JP 1990090117 U JP1990090117 U JP 1990090117U JP 9011790 U JP9011790 U JP 9011790U JP H0725499 Y2 JPH0725499 Y2 JP H0725499Y2
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JP
Japan
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valve
axial direction
damping material
check valve
vibration
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JP1990090117U
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JPH0448480U (ja
Inventor
博文 梶塚
Original Assignee
三輪精機株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、トラック車の空気圧回路等に使用するチェッ
ク弁に関する。
[従来の技術] 第4図は、従来におけるチェック弁を側断面図によって
示したものであり、トラック車における空気圧回路にお
いて、第4図におけるチェック弁の入口孔1aは図示して
いないエアーコンプレッサに接続し、出口孔1bは図示し
ていないエアータンクに連通している。
入口孔1aの端部に削設した弁座1cには、選択着坐可能に
弁2が背面からスプリング3の附勢力を受け、ボデー1
に固設したストッパ面1dは、弁2の飛び上がりを防止す
る部分となっている。
以上の第4図における従来のチェック弁の構成におい
て、その作用は下記のようになっている。
エアーコンプレッサからの圧縮空気が入口孔1aに圧送さ
れると、入口孔1a内の圧縮空気によって弁2が押し上げ
られ、その押し上げた圧縮空気は出口孔1bを介してエア
ータンクに圧送されるようになっている。
また、逆に出口孔1b側の空気圧力に対して入口孔1a側の
空気圧が大気圧等の低い圧力に低下したときは、スプリ
ング3による附勢力と出口孔1b側の空気圧によって、弁
2は弁座1cへ押圧着坐させられ、圧縮空気のエアタンク
側からエアコンプレッサ側への逆方向流れを阻止するよ
うになっている。
[考案が解決しようとする課題] 上記作用においてエアーコンプレッサの回転速度が低く
なって、エアコンプレッサからの圧縮空気流が脈動的な
小流量になった場合において、第4図のチェック弁から
鈍い振動音の発せられることがある。
この鈍い振動音を解析した結果、その振動音は下記の現
象によって生じていることが判明した。
それは、特に、チェック弁を流れる圧縮空気が小流量で
あることから、その空気流によって、弁2はストッパ面
1dへ当接する迄に至らない弁座1cから一部浮遊した開弁
状態となり、且つその空気流が脈動的となっているた
め、その空気流がその一部浮遊開弁状態にある弁2を振
動させているものである。
この現象は、例えば自動車のコンプレッサ回路にこのチ
ェック弁を使用した場合において、人によっては耳障り
な音となる問題点が存在する。
本考案の目的は、上記のような耳障りな振動音を無くし
た静粛なチェック弁を提供することにある。
[課題を解決するための特徴] 入口孔の端部に削設した弁座へ選択的に着坐する弁に
は、その弁座とは反対の背後からスプリングの附勢力が
与えられ、その弁を包設した室が出口孔に連通している
従来のチェック弁の構成において、本考案は下記の特徴
を有している。
前記室に固設し且つ前記スプリングにその外周が包設さ
れている軸と、前記弁との軸方向の間には制振材を介設
している。
特に、その制振材は、 (イ)薄板円筒状であることに第1の大きな特徴があ
り、その軸方向一端を前記弁と一体状態に取り付けてお
り、 (ロ)該円筒状の軸方向他端は前記軸へその軸方向への
摺動を可能に嵌合し、その円筒状の軸方向他端側が、そ
の円筒状周方向に複数分割した各位置に軸方向への割り
溝を設け、そのことによって、その軸方向他端にその径
方向内側へ向けての弾性力を持たせている点に第2の特
徴がある。
すなわち、弁と固設した軸との間に設けた制振材は、 (イ)その構成が薄板円筒状であるから、合成樹脂材の
射出成型あるいは板材のプレス加工のような量産加工が
可能であり、 (ロ)その軸との嵌合部がその軸の径方向内方に向けた
弾性力を有した構成となっていることによって、摩擦摺
動可能に嵌合することになり、その結果、上記のように
弁の振動する場合、上記スプリングの附勢力とその摩擦
摺動力が、その振動を減衰させることになる。
[実施例] 以下、実施例に基づいて本考案を説明する。
第1図は、本考案における一実施例としてのチェック弁
を側断面図によってを示したものであり、従来の第4図
と異なる点は、ボデー1に削設した軸1eと弁2との間に
制振材4を介設した点にあって、その他の構成は全て同
じである。
第1図における制振材4のイ矢視図を第2図に示し、第
2図におけるロロ断面図を第3図に示す。
第2図および第3図に示すように、制振材4の周方向に
等配分して、割り溝4bをそれぞれ設け、その一端におけ
る穿孔部分4aが軸1eに嵌合している。
また、制振材4における穿孔4a側においては、割り溝4b
によって弾性部材4c部分をそれぞれ形成させ、その弾性
部材4cにおける弾性作用によって、穿孔4a部分は軸1eを
径方向内側に押圧する状態に嵌合している。
また、制振材4には、弁2側の端面において、フランジ
4dを設けることによってスプリング3の座を形成し、そ
の制振材4は、スプリング3の附勢力によって、そのフ
ランジ4d側が弁2へ一体的に取り付けられ、そのことに
よって制振材4が弁2と一体になって軸方向に動くよう
になっている。
制振材4は薄板円筒状に合成樹脂材を射出成型したもの
であり、その制振材4は他の金属板材によってプレス加
工してもよい。
以上の構成において、以下その作用を説明する。
入口孔1aにコンプレッサからの圧縮空気が圧送される
と、入口孔1aにおける圧縮空気圧によって、弁2はスプ
リング3のスプリング附勢力に抗して押し開けられ、出
口孔b側にその圧縮空気が流れることになることは、従
来における第4図における場合と同じである。
上記圧縮空気の流れにおいて、エアーコンプレッサの回
転速度が低くなって、入口孔1aから出口孔1bに抜ける圧
縮空気量の少ない振動的な流れとなった場合は、その小
流量の振動的な圧縮空気の流れが弁2を振動させようと
する。
ここで、その振動を解析すると下記のようになる。
入口孔1aからの圧縮空気量が少量になると、弁2の開弁
は、その小流量ゆえ、弁2がストッパ面1dへ当接するに
至るまでに大きくは開弁せず、その一部を弁座1cから遊
離した開弁状態となる。
更に、その空気流が脈動状態にあるから、その脈動する
空気流がその一部を弁座1cから浮遊した開弁状態の弁2
をその軸方向に振動させる。
結局、その弁2の振動はボデー1を介して振動音とな
る。
このような現象に対して、本考案においては、上記のよ
うに制振材4における弾性部材4c部分が、穿孔4aにおけ
る径方向内側への押圧力を与えるようになっている。
したがって、上記のように弁2に上記のような軸方向へ
の振動が生ずると、その弁2の軸方向振動と共に制振材
4も軸方向に振動し、その制振材4の振動によって、穿
孔4aと軸1eとの間に摩擦力が生ずる。
その摩擦力とスプリング3の附勢力の合成はその一部浮
遊状態にある弁2の振動を減衰させることになる。その
結果、その圧縮空気量の少ないそのような脈動におい
て、弁2の振動を防止し、従来におけるような鈍い振動
音の発生を防止することができるものとなる。
[考案の効果] 以上の説明から明らかなように、本考案における効果
は、下記のとおりである。
チェック弁を流れる空気流が小流量の脈動的な流れとな
って、弁2がストッパ面1dへ当接する迄に至らない。弁
2が、弁座1cから一部遊離した開弁状態となり弁座1cと
の軸方向間に浮遊した状態において振動する現象に対し
て、本考案は、上記実施例のように弁2と軸1eとの間に
制振材4を設けることによって、その振動を減衰させる
ことが可能になったものである。
すなわち、その振動を減衰することによってチェック弁
から発する耳障りな振動音を消すことができる。
また、上記制振材4は、常に、弁2の動きに摩擦力を働
かせてその動きのエネルギ消費をさせているから、弁2
がストッパ面1dへ当接する際においても、その際に発す
る音あるいは振動音を小さくすることに貢献するもので
ある。
また、その防振作用を行なわせる制振材4の構成は、円
筒状の板材によって構成させることが可能となっている
から、その制振材4は、射出成型あるいは板材のプレス
加工等の非常に簡単な行程で作成することが可能とな
る。
このことは、従来におけるチェック弁に、構成およびそ
の組付が簡単にして且つ安価な制振材4を追加するのみ
によって、そのチェック弁における振動音を無くすこと
が可能となるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案における一実施例としてのチェック弁
を側断面図によって示し、第2図は、第1図における制
振材4のイ矢視図を示し、第3図は、第2図におけるロ
ロ断面図を示し、第4図は、従来におけるチェック弁の
側断面図を示したものである。 実施例に使用した符号は下記のとおりである。 1:ボデー、1a:入口孔、1b:出口孔、1c:弁座、1e:軸、2:
弁、3:スプリング、4:制振材、4a:穿孔、4b:割り溝、4
c:弾性部材。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】入口孔の端部に削設した弁座へ選択的に着
    坐する弁には、その弁座とは反対の背後からスプリング
    の附勢力が与えられ、その弁を包設した室が出口孔に連
    通している構成において、 前記室に固設し且つ前記スプリングにその外周が包設さ
    れている軸と、前記弁との軸方向の間には制振材を介設
    し、その制振材は、薄板円筒状の軸方向一端を前記弁と
    一体状態に取り付け、該円筒状の軸方向他端は前記軸へ
    その軸方向への摺動を可能に嵌合し、その円筒状の軸方
    向他端側は、その円筒状周方向に複数分割した各位置に
    軸方向への割り溝を設けて、その軸方向他端にその径方
    向内側へ向けての弾性力を持たせたものとなっているチ
    ェック弁。
JP1990090117U 1990-08-30 1990-08-30 チェック弁 Expired - Lifetime JPH0725499Y2 (ja)

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