JPH0725489Y2 - ピンチバルブ - Google Patents

ピンチバルブ

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JPH0725489Y2
JPH0725489Y2 JP12308390U JP12308390U JPH0725489Y2 JP H0725489 Y2 JPH0725489 Y2 JP H0725489Y2 JP 12308390 U JP12308390 U JP 12308390U JP 12308390 U JP12308390 U JP 12308390U JP H0725489 Y2 JPH0725489 Y2 JP H0725489Y2
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、ハウジング内に進入させた軟質チューブの一
部を、同じハウジング内に進退自在に設けたスライダで
圧迫して軟質チューブの通路を閉じるようにしたピンチ
バルブに関する。
〔従来の技術〕
この種のピンチバルブにおいて、上記スライダはソレノ
イドによって進退駆動される。そして、常時開のピンチ
バルブでは、ソレノイドの通電によってスライダが軟質
チューブを圧迫する位置に変位し、通電を解かれる常時
においてはスライダは軟質チューブを圧迫しない位置に
戻る。逆に常時閉のピンチバルブでは、ソレノイドの通
電によってスライダが軟質チューブを圧迫しない位置に
変位し、通電を解かれる常時においてはスライダは軟質
チューブを圧迫する位置に戻る。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、上述した従来のピンチバルブの場合、常
時閉のピンチバルブにおいては、常時において軟質チュ
ーブがスライダに圧迫された状態に置かれるため、長い
非使用期間の間には軟質チューブがそれに含まれる可塑
剤の影響を受けて密着閉止し、あるいはスライダによる
継続的な圧迫のために塑性変形し、場合によっては損傷
を受けるという問題点があった。
このような事態を回避するために、従来、軟質チューブ
を圧迫するスライダの形状や素材、あるいは軟質チュー
ブそのものについて改良が行われてきたが、本質的な解
決策にはなっていなかった。
また、輸送時や保管時のような非使用時に、軟質チュー
ブをハウジングから外すことによって、上述した事態を
回避することも行われているが、その取り外しや使用時
に軟質チューブを付け直すための作業が面倒であるとい
う問題点を有する。
上記の従来欠点に鑑み、本考案は、簡単な処理によって
非使用時に軟質チューブを圧迫されない状態に保つこと
のできるピンチバルブを提供せんとするものである。
〔課題を解決するための手段〕
上記の目的を達成するために、本考案は、軟質チューブ
の一部が進入するハウジング内に進退自在に設けられる
スライダに対して係止具を着脱自在に設け、その係止具
をハウジングの一部に係止することによって、ピンチバ
ルブの非使用時にスライダを常時閉となる軟質チューブ
に対して圧迫を解除する位置に規制するようにしたこと
を特徴としている。
〔作用〕
上記の構成によれば、スライダに係止具を設け、その係
止具をハウジングの一部に係止させることによって、常
時閉となる軟質チューブに対して圧迫を解除する位置に
スライダが規制されるので、ピンチバルブの非使用時に
おいて軟質チューブがスライダによって圧迫され続ける
ことがない。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図は本考案によるピンチバルブの第1の実施例を示
す外観斜視図、第2図はそのピンチバルブの常時の状態
を示す縦断側面図、第3図はそのピンチバルブの動作時
の状態を示す縦断側面図、第4図はそのピンチバルブの
非使用時の状態を示す縦断側面図である。
この実施例のピンチバルブは、常時開の軟質チューブ13
aと常時閉の軟質チューブ13bとを共に有するピンチバル
ブであって、箱形ハウジング1内にはソレノイド2が装
着されている。このソレノイド2は、箱形ハウジング1
の側壁1aに形成された開口3から水平方向に向けて箱形
ハウジング1外に突出するように圧縮コイルばね4によ
って付勢されたアクチュエータ5と、このアクチュエー
タ5を取り囲むように配置され、通電によってアクチュ
エータ5を上記圧縮コイルばね4の付勢力に抗して箱形
ハウジング1内に後退させるコイル6とによって構成さ
れている。上記圧縮コイルばね4は、アクチュエータ5
の後端に形成された凹部5aと箱形ハウジング1の側壁1a
との間に介装されている。
上記箱形ハウジング1の開口3を有する側壁1aには、概
形が円筒状の筒形ハウジング7が上記開口3に対して同
心状に位置するように固設されている。
前記アクチュエータ5の先端には、箱形ハウジング1の
開口3から突出し筒形ハウジング7内を進退するスライ
ダ8が連結されている。
筒形ハウジング7の周壁の上部および下部には、この筒
形ハウジング7の突出方向に向けて延びるチューブ挿通
用の長孔9a,9bがそれぞれ形成されている。
スライダ8にも、上記箱形ハウジング7の上側の長穴9a
から下側の長穴9bに向けて貫通するチューブ挿通用の長
穴10が形成されている。この長穴10の内壁には、スライ
ダ8の後退方向に向けて突出する押し付け部10aと、ス
ライダ7の進出方向に向けて突出する押し付け部10bと
が互いに対向させて形成されている。
上記前後の押し付け部10a,10bが対向する中間位置に
は、長穴9a,9bと垂直に立体交差する方向に延び、かつ
筒形ハウジング7の周壁を水平に貫通する棒状の受け部
材11が設けられている。この受け部材11がスライダ8の
進退動作を妨げないように、スライダ8の両側部にはス
ライダ8の進退方向に延びる長穴12がそれぞれ形成され
ている。
そして、常時開となる軟質チューブ13aはスライダ8の
長穴10の押し付け部100aと受け部材11の間を通るよう
に、また常時閉となる軟質チューブ13bはスライダ8の
長穴10のもう一方の押し付け部10bと受け部材11の間を
通るように、それぞれ長穴9a,10,9bを経てスライダ8お
よび筒形ハウジング7に貫通させてある。
係止ロッド14は、スライダ8の押し付け部10bが常時閉
となる軟質チューブ13bを圧迫しない位置、すなわちソ
レノイド2のコイル6が通電されない常時の状態におい
て、圧縮コイルばね4の付勢力に抗して第4図における
右側に少し後退した位置に、スライダ8を規制するため
の棒状の部材である。この係止ロッド14としては、例え
ば比較的に軟らかで変形し易く、かつ滑りのよいポリプ
ロピレンなどの材料からなるチューブや棒状体が好適で
ある。
筒形ハウジング7の先端側の周壁の上下には上記係止ロ
ッド14を貫通させるための挿通孔15a,15bが形成されて
おり、また、スライダ8の先端側にも、押し付け部10b
が常時閉の軟質チューブ13bを圧迫しない進退位置にス
ライダ8があるとき、上記筒形ハウジング7の挿通孔15
a,15bと重なる貫通孔16が上下方向に貫通形成されてい
る。
次に、上記ピンチバルブの動作について説明する。
ソレノイド2のコイル6が通電されない状態、つまり常
時の状態においては、圧縮コイルばね4の付勢力によっ
てアクチュエータ5は第2図に示すように、筒形ハウジ
ング7側に押し出される。その結果、常時閉の軟質チュ
ーブ13bはスライダ8の押し付け部10bで片側を圧迫さ
れ、その反対側は受け部材11で受け止められる。したが
って、このとき軟質チューブ13bの通路は遮断される。
また、このときスライダ8のもう一方の押し付け部10a
は受け部材11からややスライダ8の先端側に進出した状
態にある。その結果、常時開の軟質チューブ13aは押し
付け部10aによる圧迫から解除される。したがって、こ
のとき軟質チューブ13aの通路は開放される。
一方、ソレノイド2のコイル6が通電された状態、つま
り動作時においては、コイル6に生起する磁力によって
アクチュエータ5が圧縮コイルばね4の付勢力に抗して
箱形ハウジング1内に後退させられるため、第3図に示
すようにスライダ8の押し付け部10bも軟質チューブ13b
に対する圧迫を解除する位置まで後退する。その結果、
常時閉の軟質チューブ13bの通路は開放状態となる。
また、このときスライダ8のもう一方の押し付け部10a
は軟質チューブ13aの片側を圧迫し、そのチューブの反
対側は受け部材11で受け止められる。その結果、常時開
の軟質チューブ13aの通路は遮断される。
非使用時においては、第2図に示す常時の状態から、第
4図に示すように圧縮コイルばね4の付勢力に抗してス
ライダ8を、その貫通孔16が筒形ハウジングの挿通孔15
a,15bと重なる位置まで押し込んで、その挿通孔15a,15b
と貫通孔16に係止ロッド14を貫通させ、スライダ8の位
置を規制する。
このとき、スライダ8の押し付け部10bは箱形ハウジン
グ1側にやや後退して、軟質チューブ10bに対する圧迫
が解除される。したがって、この状態で非使用の期間が
長引いても、常時閉の軟質チューブ10bがそれに含まれ
る可塑剤のために密着閉止したり、圧迫のために塑性変
形を起こしたり損傷したりすることがない。
また、このときスライダ8のもう一方の押し付け部10b
は受け部材11側にやや近付くが、この押し付け部10aに
よって常時開の軟質チューブ13aが圧迫されるまでには
至らない。
第5図は本考案によるピンチバルブの第2の実施例を示
す正面図、第6図はそのピンチバルブの縦断側面図を示
す。
この実施例は、常時の状態でスライダ8が箱形ハウジン
グ1側に後退するように構成されたピンチバルブの場合
を示している。
すなわち、このピンチバルブではソレノイド2を構成す
るアクチュエータ5の後端と箱形ハウジング1の側壁1a
との間は引っ張りコイルばね24を介して接続されてい
る。したがってコイル6が通電されない常時において
は、引っ張りコイルばね24に引かれて、アクチュエータ
5およびこれに連結されたスライダ8は箱形ハウジング
1側に向けて後退する。また、コイル6に通電が行われ
る動作時においては、上記引っ張りコイルばね24の引っ
張り力に抗してスライダ8は筒形ハウジング7内を進出
動作する。
したがって、このピンチバルブではスライダ8の押し付
け部10aと受け部材11との間に挿通される軟質チューブ1
3aが常時閉のチューブとなり、受け部材11ともう一方の
押し付け部10bとの間に挿通される軟質チューブ13bが常
時開のチューブとなる。
とくに、この実施例では非使用時にスライダ8を位置規
制する係止具として、先の実施例における係止ロッド14
に換えて、例えばプラスチック板あるいは金属板などか
らなり、概形C字状に開放した嵌合開口34aを有する可
撓性の係止片34が用いられる。この係止片34として、E
リングを用いてもよい。
一方、スライダ8の先端部周面には溝8aが周設され、こ
の溝8aに上記係止片34の嵌合開口34aを着脱自在に嵌合
させることによって、スライダ8への係止片34の取り付
けを図るように構成されている。
上記スライダ8の溝8a位置は、この溝8aに嵌合する上記
係止片34の上下に張り出した部分が筒形ハウジング7の
先端に当接するとき、スライダ8の位置が常時の位置よ
りも少し進出した位置となるように設定されている。そ
のほかの構成は先の実施例と同様であり、同一部分には
同一符号を付け、ここではそれらの説明を省略する。
この実施例のピンチバルブの場合、非使用時において、
第5図および第6図に示すように、常時の状態よりもス
ライダ8を引っ張りコイルばね24の引っ張り力に抗して
少し進出させ、その溝8aに上記係止片34を嵌合させる
と、その係止片34の張り出し部分が筒形ハウジング7の
先端に当接して、その位置にスライダ8が規制される。
このとき、スライダ8の押し付け部10aは、常時閉の軟
質チューブ13aに対する圧迫を完全に解除する位置まで
スライダ8先端側に進出する。したがって、このまま非
使用の状態が長く続いても軟質チューブ13aに密着閉
止、塑性変形、損傷は生じない。
これと同時に、もう一方の押し付け部10bも同じく進出
するが、常時開の軟質チューブ13bを圧迫するまでには
至らない。
第7図は本考案によるピンチバルブの第3の実施例を示
す正面図、第8図はそのピンチバルブの縦断側面図を示
す。
この実施例も、第2の実施例と同様に常時の状態でスラ
イダ8が箱形ハウジング1側に後退するように構成され
たピンチバルブの場合を示している。
この実施例では、スライダ8を位置規制する係止具とし
て、第2の実施例における係止片34に換えて、係止ロッ
ド44を用いている。
スライダ8の先端部分には、上記係止ロッド44を貫通さ
せる貫通孔26が形成され、これに貫通した係止ロッド44
の一部が筒形ハウジング7の先端に当接することで、ス
ライダ8を常時の位置よりもやや進出した位置に規制す
るように構成されている。
この係止ロッド44の場合、その上端にL字状の折り曲げ
部44aが形成されており、この折り曲げ部44aによって、
係止ロッド44が上記貫通孔26から抜け落ちるのを阻止す
るようになっている。また、この折り曲げ部44aは、係
止ロッド44をスライダ8に着脱するさいの摘みとしても
利用される。この係止ロッド44も、第1の実施例におけ
る係止ロッド14の場合と同様に、比較的に軟らかで変形
し易く、かつ滑りのよいポリプロピレンなどの材料から
なるチューブや棒状体を用いるのが好適である。
なお、上記各実施例では、軟質チューブ13a,13bを筒形
ハウジング7およびスライダ8に貫通させたピンチバル
ブの場合について示したが、これに限らず、筒形ハウジ
ングの周壁に形成した切欠き部から軟質チューブの一部
をスライダ内に挿脱自在に挿入させる構成のピンチバル
ブにも同様に適用できる。
〔考案の効果〕
本考案は、上述した構成より成り、ハウジング内に進入
させた軟質チューブの一部を、前記ハウジング内に進退
自在に設けたスライダで圧迫して軟質チューブの通路を
閉じるようにしたピンチバルブにおいて、前記スライダ
に着脱自在に係止具を設け、その係止具を前記ハウジン
グの一部に係止することにより、ピンチバルブの非使用
時にスライダを常時閉となる軟質チューブに対して圧迫
を解除する位置に規制するようにしているので、ピンチ
バルブの非使用時において軟質チューブがスライダによ
って圧迫され続けることがなく、圧迫に起因する軟質チ
ューブの密着閉止、塑性変形、損傷などを防止できる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第4図は本考案の第1の実施例を示し、第
1図はその実施例のピンチバルブの外観斜視図、第2図
はそのピンチバルブの常時の縦断側面図、第3図はその
ピンチバルブの動作時の縦断側面図、第4図はそのピン
チバルブの非使用時の縦断側面図である。 第5図および第6図は本考案の第2の実施例を示し、第
5図はその実施例のピンチバルブの正面図、第6図はそ
のピンチバルブの縦断側面図である。 第7図および第8図は本考案の第3の実施例を示し、第
7図はその実施例のピンチバルブの正面図、第8図はそ
のピンチバルブの縦断側面図である。 7……ハウジング、8……スライダ、13a,13b……軟質
チューブ、14,34,44……係止具。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ハウジング内に進入させた軟質チューブの
    一部を、前記ハウジング内に進退自在に設けたスライダ
    で圧迫して軟質チューブの通路を閉じるようにしたピン
    チバルブにおいて、前記スライダに着脱自在に設けた係
    止具を、前記ハウジングの一部に係止して、ピンチバル
    ブの非使用時にスライダを常時閉となる前記軟質チュー
    ブに対して圧迫を解除する位置に規制するようにしたこ
    とを特徴とするピンチバルブ。
JP12308390U 1990-11-24 1990-11-24 ピンチバルブ Expired - Lifetime JPH0725489Y2 (ja)

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US07/796,473 US5188334A (en) 1990-11-24 1991-11-22 Pinch valve assembly with a storage mode

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